第99回日本整形外科学会学術総会に参加してきました

~「百年をつなぐ-」~
日本整形外科学会は今年で開設100周年になります。日本の整形外科の発展、整形外科技術を世界へ展開させてきた伝統ある学会で、日本の整形外科医ほぼ全員が所属しております。日本整形外科学会学術総会の第1回が開催されたのは大正15年、第99回学術総会が5月21日から24日まで神戸市内で東京大学整形外科学教室主幹にて開催されました。
田中栄大会会長の講演で明治後期から大正時代の東京帝国大整形外科(現東京大)の外来疾患分布で一番多かったのが脊椎カリエス、次いで関節結核、扁平足、小児麻痺と続き、その4疾患で約40%を占めていたことが示されました。感染、先天疾患から現在では加齢に伴う諸疾患が主となり、生命に関わる疾患のみならず、機能再建、組織再生、ウェルビーイングの向上を担う医療分野になり、整形外科医に期待されることは非常に大きいと実感致しました。
~膝関節鏡の歴史からAIまで~
医師5年目のときに大学の膝関節研究班および再生医療研究班に入り、約25年にわたり膝関節機能再建の臨床と研究をライフワークとしてきましたが、現在では多くの病院で当たり前のように行われている膝関節鏡の開発の歴史が展示されていました。1918年から東京大学で研究・開発されてきた膝関節鏡。膝関節外科医なら誰もが知る渡辺式関節鏡の実物を目の当たりにして、何気なく使用している手術器具、何十年とかけて開発されてきた大先輩の先生方の歴史を再認識しました。また、今回は「Chat GPT, 生成AI」についての教育講演も行われました。立ち見が出るほどの参加者で、正しい使い方、危険性が解説され、将来に向けての警鐘も鳴らされました。私自身が全身の加齢・変性変化を自覚する年齢となった今、AIでは伝承し難い自らの臨床経験や再生医療研究を後進に伝え、理想の関節再建・機能再生に向けた治療法の開発・提供に微力ながらも貢献したいと思います。

Warning: Undefined variable $taxonomy_slug in /home/xb684686/fuelcells.org/public_html/wp/wp-content/themes/uniontheme/single-dr_toma_blog.php on line 49

