インフォメーション
LICENSE厚生労働大臣許可医療機関
第二種・第三種再生医療等提供計画 承認済
リペアセルクリニックは、第二種・第三種再生医療提供計画を厚生労働省に提出し受理されました。
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた糖尿病の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた肝障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた関節症治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた顔面萎縮症、皮膚再生治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脊髄損傷の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた変形性膝関節症の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた筋腱炎、靭帯炎の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた毛髪組織治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた皮膚再生療法






















当クリニックでは、国内では数少ない自己の幹細胞を用いた「糖尿病」「脳卒中」「肝障害」「変形性関節症」「肌の再生」などの最先端の再生医療および、PRP(多血小板血漿)の関節内投与や「毛髪の再生」を再生医療安全確保法のもと、自由診療を提供しています。再生医療とは、厚生労働省が認めた特定認定再生医療等委員会において、厳しく審査が行われ、治療の妥当性・安全性・医師体制などが適切と認められる事ではじめて厚生労働省に治療計画を提出することができます。
自分の細胞を活用し、
蘇らせる「再生医療」とは?
薬での治療には限界なのだろうか。本当に手術は必要だろうか。
そんな思いで悩んでいたり、あきらめたりしていませんか?
ケガをしても傷跡が少しずつ薄くなる・・
当たり前のようですが、あなた自身の細胞には、弱ったところ、傷ついたところを修復するチカラがあります。
その細胞のチカラを最大限に引き出して治療を行うことを「再生医療」と呼びます。
リペアセルクリニックの特長
当クリニックは、疾患・免疫・美容という分野すべてを、自己細胞を用いた最先端の医療で行うことができる国内でも珍しい部類の医療機関です。
CPC(細胞加工施設)の高い技術により、冷凍しない方法で幹細胞を投与できるので高い生存率を実現ご自身の細胞や血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応といった副作用の心配がほぼありません。
- 1億の細胞を
投与可能※但し適応による - 高い
安全性 - 入院不要
日帰り - 身体への
負担が少ない - 高い技術力を
もったCPC
できなくなったことを、再びできるように。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病、ひざ、股関節、肩などの関節の手術、そして脳卒中や脊髄損傷のリハビリテーションに長い間取り組んできました。従来の治療方法に限界を感じ、この最先端の「再生医療」を新たに治療に加えることで更なる可能性を実感しています。
医学部卒業後、様々の医療機関で外来から手術まで多くの症例の治療に取り組んできました。その後、平成17年に生まれ育った大阪で開業しました。外来では、ひざや股関節、肩の痛み、腰の痛み以外にも糖尿病、高血圧などの生活習慣病、そして、脳卒中や脊髄損傷の治療やリハビリテーションを行ってきました。
そんな中で、薬での限界を感じ、また、手術以外の方法がないのかを模索していたときにこの「再生医療」に出会いました。初めは、再生医療の治療効果には半信半疑でしたが、再生医療を進めるうちに、その効果に驚き、信頼へと変わっていきました。
「今まで、できなかったことが、できるようになる」これは、病気を治す側としてとても嬉しい言葉なのです。もちろん、再生医療は不治の病を全て治すことのできる万全な治療方法ではありません。ただ、従来の治療の効果をはるかに超えて結果が出せる可能性があるのです。もちろん、脳卒中や整形外科分野の疾患ではその後の筋力トレーニングやリハビリテーションは欠かせません。
当院では、長年培ったリハビリテーションの技術で指導もしております。糖尿病においては、インスリンの注射が必要なくなった、飲んでいる薬が減ったという効果がたくさん見られます。多くの患者様が、遠方からも来られます。
もう少し、近くにクリニックがあればというご要望に応えるため、今回、東京にもクリニックを構えることに致しました。
できるだけ、多くの方に再生医療を知ってもらいたい、そして、できるだけ多くの方に、再生医療の治療後もフォローもできたらという願いがあるからです。
今は美容分野でも再生医療は大きな効果があることを経験しましたので、治療から美容までトータルで再生医療を提供できるように再生医療の総合クリニックを目指しました。
今後もわたしは、あくまで自分の”細胞”の力、自分の治癒力を最大限に高めて病気を治すことにこだわっていきたいと思っています。
医療法人美喜有会理事長 坂本 貞範
略歴
- 1997年3月
- 関西医科大学 医学部卒
- 1997年4月
- 医師免許取得
- 1997年4月
- 大阪市立大学医学部付属病院 勤務
- 1998年5月
- 大阪社会医療センター附属病院 勤務
- 1998年9月
- 大阪府立中河内救命救急センター 勤務
- 1999年2月
- 国立大阪南病院 勤務
- 2000年3月
- 野上病院 勤務
- 2003年3月
- 大野記念病院 勤務
- 2005年5月
- さかもとクリニック 開設
- 2006年12月
- 医療法人美喜有会設立 理事長就任
主な医学論文•学会発表
- 論文名:透析患者に対する鏡視下手根管開放術の費用と手術手技
論文掲載:日本透析医学会雑誌(1340-3451)37巻Suppl.1 Page770(2004.05) - 論文名:IBBC手技を使用したTKAの中期成績
論文掲載:日本人工関節学会誌(1345-7608)30巻 Page35-36(2000.12) - 論文名:寛骨臼巨大骨欠損の再置換法とその成績 同種骨による欠損壁の修復と水酸アパタイト顆粒による空洞の修復
論文掲載:日本整形外科学会雑誌(0021-5325)74巻2号 Page S319(2000.02) - 論文名:骨セメントと骨界面に水酸アパタイト顆粒を介在させる界面バイオアクティブ骨セメント手技(IBBC)
論文掲載:日本整形外科学会雑誌(0021-5325)74巻3号 Page S666(2000.03) - 論文名:外反母趾手術chevron法に対するPLAの使用経験
論文掲載:中部日本整形外科災害外科学会雑誌(0008-9443)42巻1号 Page241-242(1999.01) - 論文名:亜急性に経過した膝蓋骨骨髄炎の1例
論文掲載:中部日本整形外科災害外科学会雑誌(0008-9443)41巻4号 Page1107(1998.07)
当院で再生医療を
サポートする専門医
渡久地 政尚
略歴
- 1991年3月
- 琉球大学 医学部 卒業
- 1991年4月
- 医師免許取得
- 1992年
- 沖縄協同病院 研修医
- 1994年
- 沖縄協同病院 外科 勤務
- 2000年
- 癌研究会附属病院 消化器外科 勤務
- 2008年
- 沖縄協同病院 内科 勤務
- 2012年
- 老健施設 かりゆしの里 勤務
- 2013年6月
- 医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長
- 2014年9月
- 医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長
- 2017年8月
- 医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長
所属学会
圓尾 知之
略歴
- 2002年3月
- 京都府立医科大学 医学部 医学科 卒業
- 2002年4月
- 医師免許取得
- 2002年4月
- 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
- 2002年6月
- 関西労災病院 脳神経外科 勤務
- 2003年6月
- 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
- 2003年12月
- 大阪母子医療センター 脳神経外科 勤務
- 2004年6月
- 大阪労災病院 脳神経外科 勤務
- 2005年11月
- 大手前病院 脳神経外科 勤務
- 2007年12月
- 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
- 2012年3月
- 大阪大学大学院 医学系研究科 修了(医学博士)
- 2012年4月
- 大阪大学医学部 脳神経外科 特任助教
- 2014年4月
- 大手前病院 脳神経外科 部長
加藤 秀一
略歴
- 1997年3月
- 埼玉医科大学 医学部 卒業
- 1997年4月
- 医師免許取得
- 1997年4月
- 三重大学附属病院 整形外科 研修医
- 1998年4月
- 伊賀市立上野総合病院 整形外科 勤務
- 2000年6月
- 鈴鹿中央病院 整形外科 勤務
- 2001年6月
- 三重大学医学部大学院 整形外科学 勤務
- 2003年4月
- 医療法人山本総合病院 整形外科 勤務
- 2004年4月
- 三重県立総合医療センター 整形外科 勤務
- 2006年4月
- 四日市社会保険病院 整形外科 勤務
- 2008年4月
- 医療法人博仁会 村瀬病院 整形外科 勤務
- 2008年9月
- 医療法人美喜有会 理事
- 2009年4月
- 医療法人美喜有会 整形外科みきゆうクリニック 管理者
症例紹介
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- 股関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
左大腿骨頭壊死と変形性股関節症の再生医療 約2年前から左股関節の痛みが出現し、テニスをしていたら激痛が出て近くの病院で大腿骨頭壊死と診断されました。病院では人工関節をすすめられましたが、どうしても手術以外の方法がないのかを探していたところ当院を知って四国から来院されました。 変形性股関節症での幹細胞治療は確立されていますが、国内では大腿骨頭壊死の幹細胞治療の治療報告はほとんどありません。当院では現在まで大腿骨頭壊死での幹細胞治療の症例は数十例おられます。おそらく国内でも大腿骨頭壊死での幹細胞治療数において最多と思われます。治療結果として、個人差はありますが痛みが軽減された症例は6割強の確率で認めています。壊死した部分に幹細胞が働いていることが示唆されます。このことから大腿骨頭壊死でも再生医療によって痛みが軽快することが実証され、一つの治療の選択肢と考えてもいいと思われます。 レントゲン所見 レントゲン状では臼蓋形成不全があり、両股関節の関節が狭くなっておりほぼ末期となっております。左骨頭は壊死しており、レントゲンではやや黒い領域が見られます。 <治療効果>両股関節に幹細胞5000万個3回投与+PRP 当院独自の冷凍しない方法で培養した幹細胞を関節内ピンポイント注射して3ヶ月目には半分痛み軽快され、約6ヶ月目には10分の1に減少しました.左大腿骨頭壊死の痛みも軽快され、さらに両変形性股関節症の痛みも同時に軽減しました。 <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数 (1回~3回)132~418万円(税込) PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID 000471 再生医療医師監修:坂本貞範
2022.04.17 -
- 股関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
変形性膝関節症と半月板損傷の再生医療 この方は2年前よりゴルフしていると右股関節の痛みが出現し近くのクリニックでレントゲンを撮り、変形性股関節症と診断されました。その後騙し騙し日常生活をしていましたが、とうとうゴルフもできなくなるぐらい痛みが強くなり当院を知って来院されました。ゴルフのスイングにより体を捻ることで、膝や股関節に負担がかかります。特に膝の半月板損傷はよく見られ幹細胞治療をされる方も多くおられます。 普段から軽くストレッチをしており右股関節の可動域は良好でした。変形性股関節症になると、股関節の屈曲および内転の方向に拘縮が起きてきます。当院に来院される多くの方は変形の進行期・末期の状態です。変形の度合いにより拘縮の強さは変わりますが、普段から整骨院などでストレッチしている方は比較的拘縮は軽度です。幹細胞の治療において拘縮が少ない方が効果はやや高いと思われます。拘縮により関節を包む袋に余裕がなくなると、股関節の軟骨の損傷した部位に幹細胞が届きにくことによるものと推測しています。そうならないように当院では、幹細胞を投与する前にはリハビリを行ったり家でのストレッチ指導をしています。 レントゲン所見 レントゲン状では臼蓋形成不全があり、右股関節の関節が狭くなっておりほぼ末期となっていました。臼蓋形成不全とは、骨盤側の関節の受け皿の面積が小さくなっており大腿骨頭の力をうまく分散できない状態を言います。そのことによって、関節内に強い圧力がかかり軟骨の摩耗の原因となるのです。 <治療効果>右股関節に幹細胞5000万個2回投与+PRP 当院独自の冷凍しない方法で培養した幹細胞を関節内ピンポイント注射して約3ヶ月目には10分の3に減少しました。その後は徐々に痛み軽快され半年後には10分の1となりました。現在は歩ゴルフは問題なく楽しんでおられます。 <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数 (1回~3回)132~418万円(税込) PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID 000428 再生医療医師監修:坂本貞範
2022.04.03 -
- 膝関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
骨壊死のある変形性膝関節症の再生医療 約一年前から左膝の痛みが出て近くの病院でヒアルロン酸注射を行っていましたが、痛みがおさまらず今回再生医療というものを知って当院に来院されました。膝の診断として、骨壊死のある変形性膝関節症であり、症状としては壊死した部分が針を刺したような痛みがありました。骨壊死の症状の特徴として、針で刺すような痛みがありヒアルロン酸注射などの治療をしても痛みが治らないという特徴があります。この方も、ヒアルロン酸が全く効かないと言われていました。 骨壊死の一般的な治療として、薬や注射などでしばらく様子を見るという方法しかありません。それでも痛みが強い時は、軟骨移植術や人工関節術となることもあります。膝の変形はさほど無くても骨壊死のために人工関節術を選択しなければいけないというのがとても怖い病気となります。 骨壊死に対して再生医療に効果があるのかという疑問がありますが、私は効果があると思います。当院でも骨壊死の幹細胞治療の症例はありますが、ほとんどの方が痛み消失しております。人工関節術をするぐらいであれば、再生医療も治療の選択肢として入れるのも一つです。 レントゲン所見 <治療効果>膝関節に幹細胞5000万個3回投与+PRP 当院独自の冷凍しない方法で培養した幹細胞を投与して約2ヶ月目から効果が現れ、3ヶ月目には膝の痛みはかなり軽減し日常生活にはほとんど支障はなくなりました。まだ今後も幹細胞の再生により壊死部は再生されると思われます。幹細胞投与して1年後にはフォーローとしてMRIを予定しています。 <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数 (1回~3回)132~418万円(税込) PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID 000448 再生医療医師監修:坂本貞範
2022.03.09 -
- 肩関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
肩腱板損傷に対する再生医療 約1年前から左肩の痛みが出現し、近くの病院で肩腱板損傷と診断とされました。以前から荷物の上げ下ろしをする機会が多かったことからそれが原因の一つと考えられました。特に上の棚のものを取る動作で、腕を90度あげてからの荷物の上げ下げすると腱板のインピンジメントが起こります。インピンジメントとはどういうものか説明すると、もともと腱板は骨と骨の隙間のなかで動いており、その隙間が狭くなった状態で腱板が骨と擦れることを言います。その擦れる状態が継続することで、腱板が徐々に損傷していきあるところまで来ると炎症を起こして痛みが発生します。 この方の症状として、腕の上げ下げの際の痛みとその際にゴリッと少し音が鳴っていました。腱板が損傷すると、このように音が鳴ることがよくあります。幹細胞の治療によってこの音も小さくなったり消失することはよくあります。肩の腱板損傷の一般的な治療としては関節鏡での手術となりますが、腱板損傷部を縫合しても数年すると再断裂する可能性もあります。しかしそのまま損傷を放っておくとどんどん損傷部は拡大していき、完全に断裂すると手術も困難になります。ただ、手術となると入院やその後の長期のリハビリも必要となりどうしても億劫になってしまいます。 そんな時にこの幹細胞による肩腱板損傷治療は良い適応となるでしょう。当院の独自の細胞培養技術により肩の腱板損傷の治療成績はとても良好な結果が出ております。大抵の腱板損傷は、関節鏡の手術をしなくても幹細胞による再生医療で治療は可能となりました。 MRI所見 <治療効果>関節に幹細胞2500万個を3回投与+PRP 当院独自の冷凍しない方法で培養した幹細胞を肩に投与して,約4ヶ月目でほぼ痛みは消失しました。手術することなく治療できたので、職場も休むことなく仕事の継続ができて喜んでおられました。今後は肩まわりの筋肉のトレーニングをしっかり継続していただくことを説明しました。 <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数 (1回~3回)132~418万円(税込) PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID000051 監修:院長 坂本貞範
2022.02.14
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トピックス
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- スポーツ医療
- 肘
野球の投手が復活をかけるトミー・ジョン手術とは はじめに トミー・ジョン手術という言葉、何か聞き覚えがあったり、テレビや雑誌、新聞等で耳にされた経験のある方も多いのではないでしょうか。 例えばアメリカ大リーグの有名日本人プロ野球選手である「ダルビッシュ有選手」や、「大谷翔平選手」がこの手術を受けたことで、大変な注目を浴びました。 もちろんこの二人以外にも実に多くの選手がこの手術を受けています。大リーグに関わらず日本球界にも手術経験者が数多く存在します。 それだけ、野球とりわけピッチングは速球や変化球を繰り返す投げる動作にリスクがあるということになります。この手術は、肘関節部の腱や靱帯の損傷あるいは断裂といった病変に対して腱や靱帯を再建するための手術術式です。 トミー・ジョン手術という名称は、医学用語でも術式を表したものでもありません。実は1974年にフランク・ジョーブ医師によってこの術式が考案されて、歴史的に初めてこの手術を受けた投手が「トミー・ジョン氏」ということで、彼の名称にちなんでこのように呼称呼されるようになりました。 今回は、肘の問題を抱えた野球の投手が復活をかけるトミー・ジョン手術の概要や本手術における利点欠点などに関して詳しく解説していきます。 ・トミー・ジョン術に至る原因とは 一般的に、野球競技で投球を繰り返すことで体幹や胸郭などのバランスが悪くなると代償的に肩や肘の力でサポートしたり、カバーしようと身体が反応し、意図せず働きますが、その際に上腕骨と尺骨を連結している肘関節部分に位置する内側側副靱帯に過剰な負担がかかってしまい損傷が生じることがあります。 肘の靱帯が正常な状態の投手が、実際の投球中に靱帯をいきなり切ることはまずありません。小学生時代などからプレーを続け、繰り返される負荷により生じた小さなほころびが積み重なって切れてしまったり、大きな損傷となってしまうのです。 整形外科医や球界関係者らは、これらの靭帯損傷を引き起こす最大の原因は、積み重ねもあるが一番の原因は、投球フォームであると主張しています。 その中には、小学生時代から繰り返し肘部に負荷が積み重なって成人してから靱帯が断裂すると考える専門家も存在します。 いずれの説も正しく、実際のところは両者の意見が組み合わさったところにあるのではないかと考えます。幼少期よりの負担も正しく、フォームの問題もあるのだと思います。いずれにしろ野球選手にとって避けては通れないスポーツ外傷というほかありません。 ・野球の投手が復活をかけるトミー・ジョン手術とは トミー・ジョン手術では、損傷した腱や靱帯をいったん切除します。そののちに、患側と反対側あるいは同側の前腕部にある長掌筋腱や下腿、臀部、膝蓋腱から正常な腱の一部を摘出してこれを上腕骨と尺骨に作成した孔を介して両端にテンションをかけた状態で固定して靭帯の代わりになるように移植する処置を実施します。 このように移植完了した腱組織がちょうど靱帯の代わりとして患部周囲に定着するまでにはかなりの時間がかかると言われており、トミー・ジョン手術を行った後には長期的なリハビリ加療を実践することが求められます。 大体2か月程度かけて肘関節の可動域を元の状態に復帰させるリハビリや、トレーニングを実施して、まずは日常生活レベルで支障なく肘を動かせるようになれば、今度は軽い負荷からウェイトトレーニングを開始します。 肘のみならず腕全体を強化する為に様々な訓練を受けて、通常レベルの運動労作ができるまで回復した時点で実戦的に投球練習を再開していくスケジュールになることが多いようです。 ・トミー・ジョン手術における利点と欠点 さてこの章では、損傷した靭帯を切除して同部に患者さん自身の他部位からの靭帯代用組織を移植することにより負傷箇所の修復を狙うトミー・ジョン手術における利点及び欠点について解説していきます。 トミー・ジョン氏がこの手術を受けた1970年代は、手術自体の成功率が何と1%未満とされていましたが、1986年から2012年までに本手術を実施された野球投手を調査した結果、約80%~90%もの人々が実戦復帰を果たせるまでに手術の成功率が格段に向上しています。 この手術における成功率が向上した要因としては、手術そのものの技術的な進歩のみならず術後のリハビリテーションの知識と経験の蓄積が顕著な治療成績の改善を生み出したと考えられています。 ただし、通常ではトミー・ジョン手術による治療からリハビリ加療を含めて実戦復帰するためには約12か月から18か月前後要すると考えられており、仮に実戦復帰できたとしても所属球団の方針によっては厳しく球数を制限されることがデメリットとして想定されます。 あるいは、術中操作に伴う尺骨神経の障害はトミー・ジョン手術後の合併症において頻繁に起こる可能性があるもののひとつであると言われており1)、このような術後合併症にも十分に注意しながらリハビリ加療を実践することが大切になります。 まとめ・野球の投手が復活をかけるトミー・ジョン手術とは 今回は、「野球の投手が復活をかけるトミー・ジョン手術」について、その概要や本手術における利点や欠点などに関して詳しく解説してきました。 特に野球投手では、無理な投球フォームを繰り返して行うことで肘関節の内側部が痛みだして、さらに肘の屈曲あるいは伸展運動もしづらい状況となり、医療機関での精査の結果、肘の内側側副靭帯損傷と診断されることもあるかと考えられます。 その際に、投球練習や実戦登板をいったん中止することで疼痛症状などが改善する場合もありますが、損傷程度が重症になれば手術をしないと復帰が困難であることも考えられ、そんな時に実施される一つの手術術式がいわゆるトミー・ジョン手術です。 手術の成功率が飛躍的に伸びていることからも、最近多くの野球選手が受けている肘内側側副靱帯を再建するトミー・ジョン手術は選手にとって希望ある選択肢として捉えられている傾向があります。 本手術においては野球選手にとってメリット・デメリットが挙げられますので、十分に専門家やかかりつけ医ともよく相談して方針決定されることをお勧めします。 今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。 No.S075 監修:医師 加藤 秀一 ▼ スポーツ外傷(筋・腱・靭帯損傷)に対する再生医療 当院の再生医療は、スポーツ選手のパフォーマンス(QOL)を維持する治療を推進しています
2022.04.21 -
- 半月板損傷
- 変形性膝関節症
- 前十字靭帯
- ひざ
膝関節の痛み!そんな時、どういった病気が疑われるのか 日常生活において、膝に痛みを覚えたり違和感を自覚したことはありませんか? そもそも、膝関節という部分は大腿骨、脛骨、膝蓋骨と呼ばれる3種類の骨形成群が組み合わさって構成されています。私たちが膝を曲げ伸ばしするということは、脛骨の上を大腿骨が前後になめらかに転がっている状態だということになります。 これらの骨表面には弾力性に富んだ柔らかい軟骨というクッションで覆われており、同時に大腿骨と脛骨の間に位置する半月板と呼ばれる部分も膝関節にかかる物理的な衝撃を吸収するという役割を果たしています。 膝関節の痛みを抱えている人にとって、膝に関する正しい知識を知り、日々の適切なケアを継続することによって疼痛症状を緩和させることが期待できます。 今回は、膝関節の痛みを感じた際には「どういった病気が疑われるのか」、そして膝関節の痛みを自覚するようになった場に「どのような対応策があるのか」という2つの観点から解説してまいります。 膝関節の痛みは、どういった病気が疑われるのか 通常の場合には、膝関節の痛みを生じさせる代表的な病気には、「変形性膝関節症」と言われるものが最も多く、その他、運動などのスポーツ障害として「半月板損傷や、前十字靱帯損傷等」などが良く知られ、一部に「関節リウマチ」という場合もあります。 「膝の痛む」ときに多い疾患 変形性膝関節症 関節リウマチ 膝骨壊死症ほか 半月板損傷 前十字靱帯損傷等 後十字靱帯損傷 内側・外側々副靱帯損傷 離断性骨軟骨炎 関節ネズミ オスグッド病 軟骨損傷ほか 変形性膝関節症について、 これは加齢によることが多く、原因としては、年齢を重ねるごとに軟骨が少しずつ摩耗し、半月板が損傷、炎症が起こり関節の変形がみられるようになることです。 変形性膝関節症の初期段階では座った状態から立ち上がる瞬間や歩行動作を開始する時などに限定して膝の痛みを感じますが、休息すれば自然と症状が改善する傾向にあります。 ところが、病状が進行すると正座の姿勢を取る、あるいは階段を昇り降りすることが困難となり、さらに悪化すると安静にしている時でさえも膝の痛みがとれずに膝関節の変形が顕著になると歩行することが出来なくなってしまう怖い病気です。 本疾患における原因としては加齢に伴って膝関節内の軟骨組織が老化することのみならず、肥満体形であることや、元々の遺伝的素因、そして膝関節周囲における骨折病変や半月板損傷を始めとした外傷などの後遺症として発症することが往々にしてあります。 変形性膝関節症は進行性の病気で元の状態に回復させることが困難な病気です。いかに現状の状態を維持できるかといったことが治療の主眼となり、保存療法を中心としたリハビリが有効な治療法となります。 ただ、最終的には「人工関節」という選択を迫られる時がまいります。そのため、膝に違和感を感じたら、早めに病院等にて診察を受け、リハビリ等にて進行を、できるかぎり遅らせるようなお取組みが必要です。 関連記事 変形性膝関節症の人がしてはいけない仕事とその理由 関節リュウマチは、 膠原病という自己免疫が関連した病気で膝関節のみならず手指、手関節、肘関節などを中心に身体のあらゆる関節で炎症が引き起こされる病気です。 関節リウマチを引き起こす要因としては未だに明確なことは判明していませんが、どうやら生体の自然免疫システムが発症に深く関係していると言われており、病状が悪化するメカニズムは最近の医学研究などによって少しずつ明らかになってきています。 本疾患における初期症状としては関節自体に炎症が起こることに伴って関節部の腫れが認められ、それが膝部分で発症すると膝関節部の痛みが出現することになります。 さらに病状が進行してしまうと関節を構成している骨や軟骨などが破壊されることによって関節が変形して屈曲拘縮や関節脱臼など日常生活に多大に支障をきたす症状を自覚することに繋がっていきます。 ▼合わせて読みたい 関節リウマチ放置してはいけない!初期症状と治療法 膝骨壊死症 骨壊死の特徴として、急な痛みがあります。病気が進行することで徐々に痛みが進行していく変形性膝関節症とは違って骨壊死は、急に、突然に痛みが発症する場合が多いと報告されています。 原因としては、軟骨の土台になっている軟骨下骨に微小骨折が生じて骨の壊死が発症していくと推測されています。夜間など寝ている時や、体を動かしていないのに膝の痛みがある場合に膝骨壊死(大腿骨内顆骨壊死、脛骨内顆骨壊死)が考えられます。 半月板損傷、前十字靱帯損傷等 これらの損傷は、比較的若い世代で起こることが多く、運動や、スポーツによって強い力を受けたときに生じる外傷によって膝の痛みがみられる場合に疑われます。 半月板損傷などは、年をとって弱くなった半月板に力が掛かると損傷することもあります。この場合は、日常の軽い怪我、転んだりした場合にも起こるため、年齢を重ねた場合は転倒や、つまずきに注意すべきでしょう。 半月板損傷や前十字靱帯損傷、軟骨損傷などでは膝が伸びないロッキングと言われる症状が出ることがあったり、膝が痛みと共に、曲がらなくなったり、走れなくなる場合があります。 また、前十字靭帯損傷には完全断裂や部分断裂、弛緩といった症状があります。前十字靭帯は、膝関節の脛骨と大腿骨を繋いでいる靱帯で、この部分に強い力が加わることで断裂や伸びてしまったりして損傷が起こります。 この症状はスポーツや運動を行うことで発症することが多く、サッカーやラグビー、バレーボール、バスケットボール、スキーやスノボード。柔道や空手などの格闘技等、激しいぶつかり合いやジャンプしたり、急な捻りが起こったり、転倒が起こることで損傷することが多く見られます。 ▼こちらも合わせてご覧ください 半月板損傷は自然には治らない/その症状と治療法 膝関節の痛みを自覚する病気になった時の対応策 膝関節痛の原因が変形性膝関節症の場合には、 日常生活において、ふとももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛えて、出来る限り「正座」の姿勢を取らないように心がけましょう。 また、肥満気味と指摘されれば食生活を見直して運動習慣を持って減量に努める、また膝部分を冷房などで極力冷やさずに血行を良好に保つ、そして和式トイレで長時間膝を屈曲した状態を保持せずになるべく洋式トイレを使用するように認識しておきましょう。 変形性膝関節症を患った患者さんの場合、膝関節の痛みが軽度であれば鎮痛剤を内服するあるいは湿布などの外用薬を貼付する、あるいは膝関節内にヒアルロン酸を注射する処置を実施することもあります。 その上で並行して大腿四頭筋を強化するリハビリ訓練を受ける、関節可動域を改善させるための理学療法を実践する、膝を温める物理療法を試みる、あるいは膝関節にかかる負担を補助するための足底板や膝専用装具を作成するなどの工夫策を組み合わせてみましょう。 これらの保存的な治療でも症状が改善しない場合には関節内視鏡手術、高位脛骨骨切り術、人工膝関節置換術などを中心とした手術治療を考慮することになります。 関節リウマチ疾患の治療は、 膝関節の疼痛症状のみならず発熱や体重減少などの全身症状を合併することも多いため、病状の活動性が盛んな際には絶対的安静も必要になるでしょう。 本疾患の病状進行度は患者さん自身の日常生活の習慣と密接に関与していると考えられているため、周囲のサポート環境がリウマチ患者さんに日常生活指導を実践して生活習慣を改善させることで膝関節の痛みなどを代表とする症状を軽減させる効果が期待できます。 普段の食生活においてはタンパク質やビタミン成分、そして微量ミネラル元素などを中心にバランスに優れた食事内容を摂取することをお勧めしますし、体重が増加し過ぎて肥満にならないように心がけることが重要な観点となります。 関節リウマチに対する薬物療法としては、抗リウマチ薬や生物製剤を用いた免疫療法、ならびに原疾患に伴う炎症所見や痛みを緩和させる非ステロイド系鎮痛消炎剤などを用いた対症療法が主流となります。 膝関節における屈曲制限などを含めた機能障害の重症度によっては、その機能を回復させることを主目的として滑膜切除術や人工膝関節置換術などの手術療法を検討するケースも考えられます。 前十字靭帯損傷の治療について 損傷が起こった場合は、リハビリを中心とした運動療法を中心に理学療法、装具療法等の保存療法を行います。それでも症状が改善しない場合は、手術療法を検討することになります。 手術療法には、関節鏡視下にて行う低侵襲の手術であるため、術後の回復も早く、スポーツの場合では競技への復帰、また社会への復帰も早く見込めます。 ただし、注意点としては、靭帯損傷で適切な治療を行わないままに運動や、スポーツを継続すると半月板等、周囲の軟骨を損傷することとなりかねません。そうなると変形性膝関節症に移行しかねない危険性があります。 上記、どんな症状であっても初期の治療が非常に大切です。また、治りきらないまま放置したり、運動を行うのは危険であることをご理解いただければ幸いです。 まとめ・関節の痛み!そんな時、どういった病気が疑われるのか 膝関節痛を来す病気として代表的なものは変形性膝関節症や、半月板損傷、前十字靱帯損傷、関節リウマチが挙げられます。 これらの関節疾患に罹患した場合には、疼痛症状の度合い、病状の進行度、日常生活における支障度などにはそれぞれ個人差があるので、個々のケースに応じて状態を評価して綿密な治療計画を立案する必要があります。 これらの病気に対する治療や予防に関しては、まずは膝関節を含めて自分の身体の状態を適切に知ることが重要です。その詳細な症状や具体的な治療法、薬剤効果などを本人や家族自身が十分に向き合って理解することが重要な視点となります。 膝に痛みや違和感などがあって心配であれば、最寄りの整形外科クリニックや専門病院などの医療機関を受診して相談されることを検討しましょう。 以上、関節の痛み!そんな時、どういった病気が疑われるのかについて記載しました。今回の記事、情報が少しでも参考になれば幸いです。 ▼こちらの動画も是非ご覧ください https://fuelcells.org/channel/12570/ No.S074 監修:医師 加藤 秀一 ▼ 再生医療の幹細胞治療で膝の関節症を治療する 膝に起こる各種関節の問題を再生医療の幹細胞治療で手術せずに症状を改善する
2022.04.18 -
- ひざ
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- 腰
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MRI検査についてと、検査を受ける際の注意点 MRI検査とは、強力な磁気を利用して身体の断面や血管を撮影する装置で、そこから得られた画像を基にして病気の診断を行える検査方法です。 近年では、人間ドック等でも使用する機会が増えてきたので一般的になりつつあるMRI検査ですが、人によっては検査を受けることが難しい場合があります。 本記事ではMRI検査でできるこの内容や、注意点について解説してまいります。MRIを用いた検査を受けることを予定している方で、本記事で記したMRI検査の注意事項に当てはまる人は、必ず検査の前に担当の医師に申告するなどご相談されることをおススメします。 MRI検査とは MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断)検査とは、強力な磁場を発生させるトンネルのような装置の中で、身体の内部の断面を様々な方向から撮影する検査です。 MRI検査は、ベッドに横たわり検査が始まるとベッドが自動で動いてトンネルのような装置の中に入っていきます。磁場が発生するときは工事現場のような大きな音がするため、ヘッドホンや耳栓をして検査を行う場合もあります。 MRI検査でわかること MRI検査は、全身の疾患について調べることができるのですが、特に四肢(両手、両足)、関節軟部組織の疾患や脊椎、脳について高い検査能力を有しています。骨や、その周辺の軟骨の状況も精査できるほか、脳を含む頭部や骨盤内の臓器などを検査する際に使われます。 また、MRI検査と同じように身体の内部を撮影する検査としてCT検査というものがあります。MRI検査と同様にトンネルに入って行うもので装置の見た目も似通っているのですが大きな違いがあります。 それは、「CT検査は放射線を使った検査」ですが、「MRI検査は、磁場と電波を使った検査」です。そのため、放射線を使わないMRI検査の方が身体への負担が少ないと考えられます。 検査原理 得意な部位 MRI検査 磁場と電波 整形外科の主な症状 腱板損傷、腱板断裂、関節損傷、靭帯損傷、半月板損傷、頸椎症、胸椎・腰椎ヘルニア、頸椎ヘルニア、脊髄腫瘍、骨軟部腫瘍、その他。 脊髄、関節、脳、骨盤腔内臓器 ※関節軟部組織の描出が得意 CT検査 放射線 骨、脳、肺、腹部 MRI検査の所要時間 MRI検査の所要時間は、20~45分と、CT検査(10~15分)に比べて少し長い時間がかかります。身体を動かすと画質が落ちてしまうため、検査中はなるべく身体を動かさずにいることが重要です。 また、MRI検査の結果が出るまでの期間は、即日すぐに出る場合もあれば、は7~10日間ほどかかる場合もあります。医療機関によって変わるためご確認ください。 MRI検査で注意事項 MRI検査は、強力な磁石と電磁波を使用します。そのため、MRIの検査室内には、金属類の持ち込みは一切禁止されていて、金属類、例えばファスナーやチャック、金属製のボタンなどが付いた服装では受けることができません。 また、女性の方はホック付きのブラジャーも着用できない可能性があるため注意が必要です。その他、バッグはもちろん、携帯電話や腕時計、財布といった貴重品、身に付けているアクセサリーなどの金属類はすべて取り外すことが必要です。ヘアーピンなども忘れがちですので注意してください。 医療機関では、MRI検査時に検査着に着替える場合が多いため、なるべく金属が付いておらず着替えやすい服装で来院するとスムーズに検査を受けることが可能です。 金属が付いていなくても昨今の発熱系素材の下着なども注意が必要です。ちなみに入れ歯は外し、インプラントも素材によっては難しい場合があります。 身に着けてはいけないもの、注意が必要なもの ・ファスナー、金属ボタンのついた衣類 ・メイク、マニキュア(アイシャドウ、マスカラ、ネイルアートに注意) ・入れ歯、(インプラントは事前相談が必要です) ・腕時計、メガネ、ペアピン等のアクセサリー類 ・コンタクトレンズ(事前相談が必要です) ・コルセット系の下着、ホックが付いた下着・衣類 ・金属のついている服や下着など ・発熱保温機能付の衣料(ヒートテック等) ・その他、事前に注意事項をしっかり理解しましょう MRI検査の注意事項 MRI検査は、強力な磁石や電波を使うため、火傷などの事故が起こらないよう十分気を付けなければなりません。人によっては、身体の状態や状況によってMRI検査を受けることが難しいと判断されることがあります。 次の項目に当てはまる人はMRI検査を受けることが出来ない場合があるため注意が必要です。 ・体内に金属(インプラント、ペースメーカーなど)を埋め込んでいる人 手術などで体内に金属、プレートやボルトを埋め込んでいる人は、MRI検査で使用する磁石と金属が反応して検査画像の乱れや火傷の原因となる可能性があります。 次のような金属を体内に埋め込んだ症歴がある場合は、検査を受ける前に必ず申告し、MRI検査可能であるか確認しておきましょう。また、治療を受けた病院等にて、金属の種類を事前に確認を求められることがあります。 ・心臓ペースメーカー ・骨折で体内に金属が入っている ・脳動脈クリップ ・血管ステント挿入 ・人工内耳、人工中耳 ・脳深部刺激装置 ・入れ墨、アートメイク ・リフトアップを金糸で行った場合 ・妊娠中、または妊娠の可能性 ・金属片が飛び散る職場での勤務 ・閉所恐怖症の方 ※上記でもチタンを用いていたり、その他できる場合もあります。 刺青やアートメイクをしている 刺青や、タトゥーで検査ができないことを不思議に思われるかもしれません。実は、刺青やタトゥーの色素には、鉄などの金属が含まれている場合があるためで、MRI検査の強力な磁石と反応すると火傷を引き起こす可能性があるからです。 アートメイクの場合も、使用される金属の量は僅かですが、ごくまれに刺青と同様に検査画像の乱れや、火傷を引き起こす可能性があるため同じく注意が必要となります。 刺青やアートメイクをしている人は、MRI検査を受ける前に必ず担当医師に申告しましょう。 閉所恐怖症/狭い所が苦手な人 MRI検査は、狭いトンネルのような空間の中で行われるため、狭い所が苦手な人や閉所恐怖症の人は事前に申し出ておきましょう。特にMRIはの検査時間は、長いと40分ほど必要になるため、こういった症状をお持ちの方は注意が必要です。 狭い所が苦手であることを伝えておけば、医療機関によってMRI機器の明るさを調整したりできる場合や、検査機関によってはオープン型のMRIを使用できる場合もあります。 また、我慢できない場合は、検査員に知らせるためにスイッチなども案内されますので気持ちを楽にしてお受けください。MRI検査について不安なことがあれば、ちょっとしたことであっても検査を行う前に医療機関に相談しておくと安心です。 メイクや、コンタクトレンズにも火傷の危険性 先ほどアートメイクに注意が必要としましたが、通常のメイクであっても注意が必要です。メイクをしたままMRI検査受けることには、大きなリスクが伴います。 アイシャドーやマスカラ、アイラインなどの化粧品は、種類によっては金属が含まれている場合があるため、検査画像の乱れや火傷を引き起こす恐れがあります。 正しく安全に検査を終えられるように、MRI検査が始まる前までにメイクを落としておきましょう。 また、コンタクトレンズ(特にカラーコンタクトレンズ)には鉄成分が含まれている場合があるため、コンタクトレンズをつけたままMRI検査を受けた場合も検査画像への影響や火傷の危険があります。 コンタクトレンズを使用している人はMRI検査の前に外しておくか、検査の日は眼鏡をかけて来院し、検査中は眼鏡を外すといった対応を行うと安心です。 まとめ・MRI検査についてと、検査を受ける際の注意点 MRI検査は造影剤は、被ばくの危険性がないため、CT検査よりも身体に負担の少ない検査であると言われています。しかし、体内金属を埋め込んでいる人や刺青をしている人は危険が伴うため検査が受けられない場合があることを知っておきましょう。 また、メイクをしたままやコンタクトレンズを付けたままの状態でMRI検査を受けることにも大きなリスクが伴いますので、事前に必ずMRI検査における注意事項を確認しておきましょう。 今回は、MRI検査についてと、検査を受ける際の注意点を記しました。参考して頂ければ幸いです。 No.S073 監修:医師 加藤 秀一
2022.04.18 -
- 糖尿病
糖尿病を予防し、改善するための運動について 糖尿病には、その発症状況から、いくつかのタイプがあることが判明しており、主に自己免疫の異常によって引き起こされる「1型糖尿病」を完全に予防できる方法については、残念ながら発見されていません。 その一方で、日頃の生活習慣が関与している「2型糖尿病」、あるいは妊娠を契機に発症する「妊娠糖尿病」は生活習慣やライフスタイルを見直すことで、それらの発症自体や症状悪化を一定の割合で回避することが可能であると考えられています。 そのような観点から規則正しい食生活は勿論のこと、日常的に運動することを実践して、ストレスを出来るだけ発散できるように努めることが重要です。 今回は、糖尿病を予防して改善するための運動に関する情報を詳細に紹介していきます。 1型糖尿病 完全に予防できない 2型糖尿病 妊娠糖尿病 予防可能 生活習慣やライフスタイルを見直す 規則正しい食生活、適度な運動(ストレス発散) 糖尿病を予防し、改善するために効果的な運動 運動を継続的に実行することは、食事による療法と並んで糖尿病における治療の基本となっています。 特に、「2型糖尿病」における発症要因として、「肥満体形」「過食傾向」「運動不足」の関与が強く疑われており、運動することでエネルギーを消費し、ストレスも解消し、肥満を撃退できるのみならず、運動を行えば筋肉活動量が向上して「インスリン機能を改善」ずる効果を期待できます。 糖尿病に効果的な運動 運動は、食事摂取直後は、なるべく控えるほうが良いのですが、食後1時間程度を経過してから行うことができれば、食事から取り込まれたブドウ糖や脂肪成分の利用を効率的に促進することができ、血糖値を有効的に下げられる可能性があります。 1型糖尿病の場合には、2型糖尿病と異なってインスリンを分泌する膵臓細胞が壊れてしまうことで発症するため、インスリン機能そのものの回復を期待できるような治療効果は期待できません。 ただし、運動することで心身の健全な発達やストレス解消に貢献するため、けして無駄ではありません。 ただし、血糖値を良好にコントロールしてその状態を維持するには、運動と食事は両輪での対策が必要です。治療効果としては、どちらか一方が欠けてもうまく制御することができません。 毎日運動しているから!という理由で、入念な食事療法を怠ることのないよう心掛けないといけません。その反対も同じで、食事療法だけで頑張るのではなく、運動を取り入れて有効な予防、回復効果を目指しましょう。 一般的に、糖尿病を抱えている患者様の場合には、ダンベルや、重りを使うような器具を用いて筋肉に負荷をかけるトレーニングジムで行うレジスタンス運動よりも、一般的で手軽にできるウォーキングや、ジョギング、水泳などを始めとする全身を使った有酸素運動が適合しています。 その理由は、有酸素運動を継続して実践することで、インスリンの働きがよくなって血糖値を上手く調整しやすくなるからと考えられています。 したがって、糖尿病における運動療法の目標としては、まずは運動不足を改善させる有酸素運動から始めるべきです。その上で余裕が出てくれば次のステップとして、身体に負荷をかけるレジスタンス運動を検討しても良いでしょう。 具体的な、有酸素運動(ウオーキングやジョギング等)については、少なくとも週に3回は、一回当たり40分~60分間程度行うことが理想です。 これは通常、「糖の代謝が改善する期間」が運動してから、およそ半日から3日間前後持続することから導いたもので、血糖値を上手く制御するためには運動行為を1週間のなかで3日間は実践することが理想的だからです。 今現在、運送不足の状態として、一念発起!と急に、一気にやり始めるのではなく、毎日少しずつから取り組んでいき、週3回、行うことを目指しましょう。無理は禁物ですがコツコツとした継続は、大きな力になってくれます。 ということで週に3回、一回一回の間隔を3日開けないように行いましょう。 運動の長さは、このような有酸素運動では週当たり150分(2時間30分)以上を確保するのが理想ですが、無理は禁物、できるところから徐々に行い、最終的にそうなることを目標にしましょう。継続は力です! 運動の開始時間 食事後1時間程度経過してから 効果的にするために 運動だけに偏らない、食事療法も一体で行う 運動内容 ウオーキング、ジョギング等の有酸素運動 回数 週3回を目途、間隔を3日空けない 時間 一回当たり30分~60分程度 糖尿病の運動療法の効果 このような運動療法の効果は数々考えられており、運動することで血液中のブドウ糖が筋肉にとり込まれやすくなることでブドウ糖などの利用が促される結果、血糖値が下がる現象が認められます。 特に2型糖尿病では低下したインスリン機能が改善すると言われています。 また、糖尿病のみならず高血圧や脂質異常症の改善にも役立ち、エネルギー消費のバランスが安定化して減量に繋がって肥満を防止することにも貢献します。 運動を実行することは加齢に伴って引き起こされやすい筋肉の衰弱や骨粗鬆症を回避する期待が込められていますし、関節や骨が強靭化する以外にも心肺機能が高まるのみならず爽快感が向上してストレスを解消させる効果も併せて考慮できます。 実際に、運動療法を実践する時には準備運動やストレッチを丹念に行って軽動作から開始して、徐々に運動強度を増やしていくように意識しながら、適宜体調に合わせて、無理をしないように継続できる運動の種類を選択するように心がけましょう。 まとめ・糖尿病を予防し、改善するための運動について 今回は糖尿病を予防して改善するための運動について詳しく紹介しました。 糖尿病の発症を防ぎ、症状を改善させるために運動は有効的であり、特に有酸素運動である歩行運動をする際には1日あたり1万歩以上を目標にして、1週間に少なくとも3日間以上の頻度でウォーキングエクササイズを実行することがお勧めされています。 いつでも、どこでも、一人だけでも実践しやすい歩行運動などは常日頃から多忙でまとまった時間が確保できない方でも通勤や通学中などでも行うことが可能ですし、どこまで運動強度を上げていいか不安に感じる患者さんはかかりつけ医ともよく相談してみましょう。 今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。 No.S072 監修:医師 加藤 秀一 ▼糖尿病の合併症|最新、幹細胞治療は、以下をご覧下さい 再生医療は、糖尿病の新たな治療法として注目を浴びています
2022.04.15















