インフォメーション
LICENSE厚生労働大臣許可医療機関
第二種・第三種再生医療等提供計画 承認済
リペアセルクリニックは、第二種・第三種再生医療提供計画を厚生労働省に提出し受理されました。
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた糖尿病の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた肝障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた変形性関節症治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた顔面萎縮症、皮膚再生治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脊髄損傷の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた変形性関節症の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた筋腱炎、靭帯炎の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた毛髪組織治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた皮膚再生療法






















当クリニックでは、国内では数少ない自己の幹細胞を用いた「糖尿病」「脳卒中」「肝障害」「変形性関節症」「肌の再生」などの最先端の再生医療および、PRP(多血小板血漿)の関節内投与や「毛髪の再生」を再生医療安全確保法のもと、自由診療を提供しています。再生医療とは、厚生労働省が認めた特定認定再生医療等委員会において、厳しく審査が行われ、治療の妥当性・安全性・医師体制などが適切と認められる事ではじめて厚生労働省に治療計画を提出することができます。
自分の細胞を活用し、
蘇らせる「再生医療」とは?
薬での治療には限界なのだろうか。本当に手術は必要だろうか。
そんな思いで悩んでいたり、あきらめたりしていませんか?
ケガをしても傷跡が少しずつ薄くなる・・
当たり前のようですが、あなた自身の細胞には、弱ったところ、傷ついたところを修復するチカラがあります。
その細胞のチカラを最大限に引き出して治療を行うことを「再生医療」と呼びます。
リペアセルクリニックの特長
当クリニックは、疾患・免疫・美容という分野すべてを、自己細胞を用いた最先端の医療で行うことができる国内でも珍しい部類の医療機関です。
CPC(細胞加工施設)の高い技術により、冷凍しない方法で幹細胞を投与できるので高い生存率を実現ご自身の細胞や血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応といった副作用の心配がほぼありません。
- 1億の細胞を
投与可能※但し適応による - 高い
安全性 - 入院不要
日帰り - 身体への
負担が少ない - 高い技術力を
もったCPC

できなくなったことを、再びできるように。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病、ひざ、股関節、肩などの関節の手術、そして脳卒中や脊髄損傷のリハビリテーションに長い間取り組んできました。従来の治療方法に限界を感じ、この最先端の「再生医療」を新たに治療に加えることで更なる可能性を実感しています。
医学部卒業後、様々の医療機関で外来から手術まで多くの症例の治療に取り組んできました。その後、平成17年に生まれ育った大阪で開業しました。外来では、ひざや股関節、肩の痛み、腰の痛み以外にも糖尿病、高血圧などの生活習慣病、そして、脳卒中や脊髄損傷の治療やリハビリテーションを行ってきました。
そんな中で、薬での限界を感じ、また、手術以外の方法がないのかを模索していたときにこの「再生医療」に出会いました。初めは、再生医療の治療効果には半信半疑でしたが、再生医療を進めるうちに、その効果に驚き、信頼へと変わっていきました。
「今まで、できなかったことが、できるようになる」これは、病気を治す側としてとても嬉しい言葉なのです。もちろん、再生医療は不治の病を全て治すことのできる万全な治療方法ではありません。ただ、従来の治療の効果をはるかに超えて結果が出せる可能性があるのです。もちろん、脳卒中や整形外科分野の疾患ではその後の筋力トレーニングやリハビリテーションは欠かせません。

当院では、長年培ったリハビリテーションの技術で指導もしております。糖尿病においては、インスリンの注射が必要なくなった、飲んでいる薬が減ったという効果がたくさん見られます。多くの患者様が、遠方からも来られます。
もう少し、近くにクリニックがあればというご要望に応えるため、今回、東京にもクリニックを構えることに致しました。
できるだけ、多くの方に再生医療を知ってもらいたい、そして、できるだけ多くの方に、再生医療の治療後もフォローもできたらという願いがあるからです。
今は美容分野でも再生医療は大きな効果があることを経験しましたので、治療から美容までトータルで再生医療を提供できるように再生医療の総合クリニックを目指しました。
今後もわたしは、あくまで自分の”細胞”の力、自分の治癒力を最大限に高めて病気を治すことにこだわっていきたいと思っています。
医療法人美喜有会理事長 坂本 貞範
略歴
- 1997年3月
- 関西医科大学 医学部卒
- 1997年4月
- 医師免許取得
- 1997年4月
- 大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
- 1998年5月
- 大阪社会医療センター附属病院 勤務
- 1998年9月
- 大阪府立中河内救命救急センター 勤務
- 1999年2月
- 国立大阪南病院 勤務
- 2000年3月
- 野上病院 勤務
- 2003年3月
- 大野記念病院 勤務
- 2005年5月
- さかもとクリニック 開設
- 2006年12月
- 医療法人美喜有会設立 理事長就任
- 2019年6月
- リペアセルクリニック大阪院 開設
- 2021年5月
- リペアセルクリニック東京院 開設
所属学会
- 日本抗加齢医学会
- 再生医療抗加齢研究会 理事
- 日本再生医療学会
- 日本遺伝子細胞治療学会
- 国際抗老化再生医療学会
- 日本内科学会
- 日本糖尿病協会
- 日本免疫学会
- 日本脳神経外科学会
- 日本脊髄外科学会
- 日本整形外科学会 整形外科専門医
- 日本整形外科学会 リウマチ医
- 日本整形外科学会 スポーツ医
主な医学論文•学会発表
- 論文名:透析患者に対する鏡視下手根管開放術の費用と手術手技
論文掲載:日本透析医学会雑誌(1340-3451)37巻Suppl.1 Page770(2004.05) - 論文名:IBBC手技を使用したTKAの中期成績
論文掲載:日本人工関節学会誌(1345-7608)30巻 Page35-36(2000.12) - 論文名:寛骨臼巨大骨欠損の再置換法とその成績 同種骨による欠損壁の修復と水酸アパタイト顆粒による空洞の修復
論文掲載:日本整形外科学会雑誌(0021-5325)74巻2号 Page S319(2000.02) - 論文名:骨セメントと骨界面に水酸アパタイト顆粒を介在させる界面バイオアクティブ骨セメント手技(IBBC)
論文掲載:日本整形外科学会雑誌(0021-5325)74巻3号 Page S666(2000.03) - 論文名:外反母趾手術chevron法に対するPLAの使用経験
論文掲載:中部日本整形外科災害外科学会雑誌(0008-9443)42巻1号 Page241-242(1999.01) - 論文名:亜急性に経過した膝蓋骨骨髄炎の1例
論文掲載:中部日本整形外科災害外科学会雑誌(0008-9443)41巻4号 Page1107(1998.07)
当院で再生医療を
サポートする専門医

渡久地 政尚
略歴
- 1991年3月
- 琉球大学 医学部 卒業
- 1991年4月
- 医師免許取得
- 1992年
- 沖縄協同病院 研修医
- 1994年
- 沖縄協同病院 外科 勤務
- 2000年
- 癌研究会附属病院 消化器外科 勤務
- 2008年
- 沖縄協同病院 内科 勤務
- 2012年
- 老健施設 かりゆしの里 勤務
- 2013年6月
- 医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長
- 2014年9月
- 医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長
- 2017年8月
- 医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長
所属学会

藤間 保晶 院長
略歴
- 1995年3月
- 三重大学医学部学科卒業
- 1995年4月
- 奈良県立医科大学 整形外科入局
- 1996年1月
- 奈良県立奈良病院 救命救急センターおよび麻酔科(救急医療、麻酔)
- 1997年1月
- 三重県大台厚生病院 整形外科(へき地医療)
- 1998年1月
- 大阪松原市立病院 整形外科
- 2000年1月
- 済生会富田林病院 整形外科
- 2002年1月
- 奈良県立三室病院 整形外科
- 2004年7月
- 済生会奈良病院 整形外科
- 2006年7月
- 市立奈良病院 整形外科
- 2008年7月
- 国立病院機構奈良医療センター 整形外科・リハビリテーション科
- 2017年1月
- 市立奈良病院 整形外科・リハビリテーション科
- 2019年4月
- 石心会(新東京石心会)グループ さいわい鶴見病院 関節外科
主な医学論文•学会発表
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論文名:Early bone in-growth ability of alumina ceramic implants loaded with tissue-engineered bone再生培養骨を導入したアルミナセラミックス製インプラントの早期骨形成能について
著者:Tohma Y, Tanaka Y, Ohgushi H, et al.
論文掲載:Journal of Orthopaedic Research 24(4): 595-603, 2006. -
論文名:Bone marrow-derived mesenchymal cells can rescue osteogenic capacity of devitalized autologous bone自家培養骨髄由来間葉系細胞による壊死骨の骨形成能救済技術の開発
著者:Tohma Y, Ohgushi H, Morishita T, et al.
論文掲載:Journal of Tissue Engineering and Regenerative Medicine 2(1): 61-68, 2008. -
論文名:Basic and Clinical Research into Alumina Ceramic Artificial Joint Prosthesis loaded with Tissue-engineered Bone再生培養骨を導入したアルミナセラミックス製インプラントを用いた基礎研究および実際の人工足関節手術での治療成績
著者:Tohma Y, Tanaka Y, Ohgushi H, et al.
論文掲載:Tissue Engineering Research Trends, Nova Science Publishers, Inc.: 183-197, 2008.
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4. 論文名:骨への幹細胞移植
著者:藤間保晶, 大串始, 田中康仁, 他.
論文掲載:病理と臨床27(4): 367-371, 2009. -
5. 論文名:Osteogenic activity of bone marrow-derived mesenchymal stem cells (BMSCs) seeded on irradiated allogenic bone培養骨髄由来間葉系細胞による同種壊死骨の骨形成能救済技術の開発
著者:Tohma Y, Dohi Y, Ohgushi H, et al.
論文掲載:Journal of Tissue Engineering and Regenerative Medicine 6(2): 96-102, 2012. -
6. 論文名:再生医療におけるアログラフト
著者:藤間保晶, 大串始, 田中康仁
論文掲載:再生医療における臨床研究と製品開発. 技術情報協会:109-115, 2013. -
7. 論文名:Reg Gene Expression in Periosteum after Fracture and its In Vitro Induction Triggered by IL-6. 骨折後の骨膜に再生遺伝子(Reg遺伝子)が出現することを発見し、インターロイキン6により誘導されることを見出した研究
著者:Tohma Y, Dohi Y, Shobatake R, et al.
論文掲載:Int. J. Mol. Sci. 18(11): 2257, 2017. - ほか多数

圓尾 知之
略歴
- 2002年3月
- 京都府立医科大学 医学部 医学科 卒業
- 2002年4月
- 医師免許取得
- 2002年4月
- 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
- 2002年6月
- 関西労災病院 脳神経外科 勤務
- 2003年6月
- 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
- 2003年12月
- 大阪母子医療センター 脳神経外科 勤務
- 2004年6月
- 大阪労災病院 脳神経外科 勤務
- 2005年11月
- 大手前病院 脳神経外科 勤務
- 2007年12月
- 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
- 2012年3月
- 大阪大学大学院 医学系研究科 修了(医学博士)
- 2012年4月
- 大阪大学医学部 脳神経外科 特任助教
- 2014年4月
- 大手前病院 脳神経外科 部長

加藤 秀一
略歴
- 1997年3月
- 埼玉医科大学 医学部 卒業
- 1997年4月
- 医師免許取得
- 1997年4月
- 三重大学附属病院 整形外科 研修医
- 1998年4月
- 伊賀市立上野総合病院 整形外科 勤務
- 2000年6月
- 鈴鹿中央病院 整形外科 勤務
- 2001年6月
- 三重大学医学部大学院 整形外科学 勤務
- 2003年4月
- 医療法人山本総合病院 整形外科 勤務
- 2004年4月
- 三重県立総合医療センター 整形外科 勤務
- 2006年4月
- 四日市社会保険病院 整形外科 勤務
- 2008年4月
- 医療法人博仁会 村瀬病院 整形外科 勤務
- 2008年9月
- 医療法人美喜有会 理事
- 2009年4月
- 医療法人美喜有会 整形外科みきゆうクリニック 管理者

症例紹介
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- 脊髄損傷の症例
- 頸椎・腰椎ヘルニア・狭窄症の症例
- 幹細胞治療の症例
手術した後の後遺症で悩んでいた この方は北海道から来院され、腰部脊柱管狭窄症と腰椎すべり症の手術を受けてから重い後遺症に悩まされていました。手術する前に腰痛と下肢痛が強く手術を受けられましたが、その後手術した場所に血腫ができてそれが神経を圧迫することで新たに後遺症が出ました。後遺症として膀胱直腸障害、下肢の筋力低下、下肢の痺れが出ました。 どんな手術にもリスクが生じます。脊椎の手術をする際に、脊椎の骨を削ってそこから脊髄神経を圧迫しているヘルニアや肥厚した黄色靭帯を取り出します。その際、出血はしますが大抵は時間と共に止血します。しかし、術後病室に帰ってきて知らないうちに出血したところに血の塊ができて新たに神経を圧迫することがあります。手術して次の日に下肢の筋肉が低下したり、痺れが強く出現して発見することがあります。早期にこの症状を発見することができ、すぐに再手術を行えば大きな後遺症となる可能性は低くなりますが、この方は、手術をして4日経過してから再手術を行いました。 術後は歩行のスピードが遅くなり、尿も自己導尿となり、下肢の痺れも残りました。特に尿については膀胱直腸障害の影響で夜中は4回ほど1〜2時間おきにトイレに行くため熟睡できませんでした。そんな中で、YouTubeで当院を見つけて来院されました。 脊髄内投与と点滴をして驚きの効果が現れました。脊髄内投与では効きにくいところを点滴投与にて神経の再生をフォローします。投与して2週間ほどしてからさまざまな効果が出てきました。下肢の筋肉は正常に戻り歩くスピードも普通の人と同じになり、夜中のトイレは1回で済むようになりました。尿意も改善し排便も問題なく可能となりました。下肢の筋肉については、レッグプレスという筋トレマシンで今までは50キロも上げれなかったのが、現在は200キロを10回3セットも行えるようになりました。これには驚きました。さらに弱い左脚での片足ジャンプもでき、さらに左足の感覚の範囲も増えました。投与後の経過を下記に添付しております。幹細胞投与にて筋力や感覚の回復以外に、膀胱直腸障害も改善されることが多く見られます。もちろん個人差はありますが、夜間の尿の回数が少なくなることで熟睡ができると喜ばれる場合もよく見られます。膀胱の機能が回復するのと膀胱括約筋の回復がそのような結果を出しているものと思われます。 今回の結果がとても良かったと喜んでおられ、さらなる症状を期待して投与の追加を希望され、数ヶ月後には再度幹細胞投与を予定しています。 MRI検査 投与後の経過 <治療費> 198万円〜(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ・注射の後、数日間の頭痛が認められることがごく稀にあります。 ID T000473 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.05.05 -
- 肩関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
腱板が再生する 幹細胞を投与して約4ヶ月で痛みがなくなり、腕の動きも正常に戻りました。MRIを治療して1年後に撮影して治療前と比較すると、腱板の損傷部(MRIで白くなっているところ)が治療後には腱板が再生および修復することでほぼ正常のMRI画像となっています。関節内の炎症によって水が溜まっていたのもすっかり消失しておりました。 肩の腱板断裂や損傷に対しては、従来の関節鏡による手術では断裂部を糸で縫合するためにそれが干渉して、どうしても再断裂という合併症のリスクが高くなります。幹細胞による治療では、縫合せずに腱板を再生させることで再断裂のリスクはほとんどなくなります。そして入院やその後の大変なリハビリの必要もなく、仕事などを継続しながら治療ができというメリットがあります。過去の多くの症例から、当院独自の冷凍せず培養した幹細胞を投与することで、肩の腱板損傷の改善率は手術するよりも成績は良くなっています。 従来の治療ではこのように腱板の断裂部が再生するということは考えられませんでした。しかし、幹細胞の治療で痛みは消失し、MRIでも腱板が再生されているという所見も見られることで実証されました。多くの腱板損傷の患者さんが笑顔で喜んでくれることで、私としては再生医療という治療にとてもやりがいを感じております。 MRI所見 この方の治療経過はこちらへ <治療効果>関節に幹細胞2500万個を3回投与+PRP <治療費> 肩腱板損傷に対する幹細胞治療 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数 (1回~3回)132~418万円(税込) PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID T000051 監修:院長 坂本貞範
2023.03.08 -
- 膝関節の症例
- スポーツ医療の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
治療してから約3年後の経過 この方は、50歳で年齢別マラソンの日本一の選手で以前当院に膝の再生医療で来院されました。来院時は膝の痛みで思うようにマラソンができず悩まれていましたが、幹細胞治療を受けることで痛みは全く出なくなりました。 今年の1月にマラソンリレー大会での様子の写真をいただきました。ご本人はアンカーとして走り、写真でもわかるように消防隊を追い抜かし総合3位で入賞したそうです。 今年はまた記録更新を目指して頑張りたい、監督指導者としても活躍したい、と意気込んでおられました。 治療の詳細はこちらへ ID000206 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.02.16 -
- 股関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
10年前から発症 この方は、10年前より右股関節に痛みを認めていました。その後は痛みが少しでたり全く痛くなかったりと日によって違いがありましたが歩行には困らない程度でした。カイロプラクティックにて痛みは緩和していたのですが、約2年前より痛みが増強し最近は足の爪を切るのもしんどくなってきたのでなんとかしなくてはと思い、当院に受診されることになりました。 レントゲン上ではまだ少し軟骨は残っていますが、ほぼ末期の状態であり今後さらに進行する可能性もあります。本来なら手術と言われる状態ですが、やはり本人もいきなり人工関節を行うのに抵抗があるということで再生医療を検討されました。 膝と違って股関節の幹細胞治療は難易度がとても高くなります。しっかりと関節内に幹細胞が行き届かないと効果は現れません。さらに生存率の高い幹細胞を数多く投与する必要があります。ただ単に沢山の細胞を入れればいいというものではありません。しっかりと生き生きした幹細胞を造らないと効果は出にくくなります。 当院では、生存率の高い細胞を冷凍しない方法で培養しております。さらにそれを独自の関節内ピンポイント注射でできるだけ関節内に届くように投与しております。そして当院の幹細胞治療では全てご自身の細胞、血液を使い薬剤は一切使用しないのでアレルギーの心配は特にありません。 レントゲン <治療効果>右股関節に1億個の幹細胞を2回投与+PRP 右股関節に冷凍ぜず作成した幹細胞を投与して1ヶ月で痛みは10分の5、3ヶ月目には10分の1まで痛みがなくなりました。その後も徐々に痛みは軽快し4ヶ月後には殆ど痛みは感じなくなりました。 <治療費> 関節1部位 幹細胞数(2500万個~1億個) 投与回数(1回~3回) PRP治療含む 132~418万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID T000145 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.01.20
坂本理事長のブログ
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トピックス
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- アキレス腱
アキレス腱断裂の手術の流れと注意点|入院期間や費用も解説 アキレス腱が断裂してしまった場合、手術を行うか、手術を行わない保存療法を行うかを選ぶ必要があります。その際、もちろん「手術療法(保存療法)のメリット・デメリット」「このような場合には手術が推奨される」などの話はされるでしょう。 しかし、「手術ってどのくらいお金かかるの?」「手術ってどういうことするの?」という不安も自然であり、なかなか医師に聞きにくい場合もあると思います。 この記事では、アキレス腱断裂手術の流れや注意点などを解説します。 アキレス腱断裂の手術治療の選択肢 アキレス腱断裂と診断された際には、治療法を提示され、自身で決定する必要があります。手術と保存療法はそれぞれにメリット、デメリットがあるので、納得できないままどちらかを選ぶことはやめましょう。 手術と保存療法については以下の記事で解説していますので、参考にしてください。 ▶アキレス腱断裂の治療、手術と保存療法どちらがよい?失敗しない選択肢! それでは、手術を選択した場合の治療の流れを解説していきます。 手術決定〜入院 手術することが決まれば、具体的な日取りを決めていきます。仕事や学校など、考慮したい事情がある場合は必ず伝えましょう。 入院オリエンテーションで入院中の生活、注意点などの説明がありますので、わからないことがある場合は積極的に聞いてよいです。術前検査や、全身麻酔の場合は麻酔科の診察もありますので、治療中の病気などがあれば必ず申告しましょう。 入院・手術 手術より前の日に入院する場合と、手術当日に入院する場合があります。合併症や治療中の病気がある場合には前もって入院することが多いです。 入院・手術が近づいてきたら飲酒は避けたほうがよいでしょう。食べるものなどに制限はありませんが、「手術前〇時間は絶食」などの指示は必ず守ってください。 注意ポイント ・入院、手術前の飲酒は避ける ・病院側からの食事の指示は必ず守る 手術が終わった後は、合併症に気をつけながら経過観察をされます。早期にリハビリテーションを行うこともあります。「手術後の痛みや腫れはいつまで続くのだろう」と不安になる方もおられると思いますが、手術による痛みや腫れなどの急性変化は 3日ほどで改善することが多いと言われています。 入院期間は病院により様々ですが、4〜10日前後を設定しているところが多いです。経皮的縫合術という侵襲の少ない手術方法では日帰りの手術も可能です。手術の説明を受ける際に、術式や期間もまとめて聞くとよいでしょう。 退院後のリハビリテーション 入院した直後から日常生活、スポーツの復帰まで継続したリハビリテーションが必要になります。それぞれの動作、運動を開始するタイミングは施設により異なりますが、最短でのスポーツ復帰は4~5ヶ月に設定している施設が多いです。せっかく受けた手術を無駄にしないためにも、していいこと・してはいけないことを確認し、しっかりと守りましょう。 大まかな流れ 術後1週まで:足関節が動かないようにギプスで固定します。ヒールをつけて歩くなど、固定したところ以外はしっかり動かしてもらいます。 術後2週頃:固定を外し、装具を装着した状態で少しずつ足首を動かす練習を行います。 術後1ヶ月頃:両足での底屈動作(つま先立ち)の練習を開始します。 術後2ヶ月頃:片足での底屈動作(つま先立ち)の練習を開始します。装具がとれて、軽いジョギングを開始します。 術後3ヶ月頃:ランニングを開始します。 術後4〜5ヶ月頃:スポーツ動作の練習を再開します。 手術・入院にかかる費用 どのような術式、麻酔法にするかで差がありますが、3日間の入院で10万円ほど、7日間の入院で20〜30万円ほどは最低かかると見ておいた方がよいでしょう。食事代や個室を利用する場合は差額ベッド代がかかります。 ・3日間の入院で10万円ほど ・7日間の入院で20〜30万円ほど 収入により高額療養費制度を利用することができます。しかし、一旦は負担分を窓口で支払う必要があるので注意が必要です。 ギプス固定後の治療用装具はオーダーメイドで作成するので、こちらも8万円前後かかります。保険適応になりますが、一旦全額を支払う必要があります(支払先は装具屋さんです)。そこから手続きを行うことで差額が還付され、実質負担は医療費の負担割合と同等になります。 アキレス腱断裂の手術についてよくある質問 Q:アキレス腱断裂手術の麻酔はどのようなものですか? A:全身麻酔もしくは腰椎麻酔で行われることが多いです。経皮的縫合術では侵襲が少ないために局所麻酔で行うこともあります。全身麻酔や腰椎麻酔の場合には、麻酔科医による麻酔が行われることが多いです。 Q:手術の前に喫煙はしても良いですか? A:喫煙をしていると、酸素の取り込みが少なくなります。特に全身麻酔を行う際には、痰の増加、肺炎や無気肺(肺の一部に空気が入らない状態)のリスクになります。傷の治りも遅くなる可能性があるので、手術が決まった際にはその日から禁煙しましょう。 まとめ・アキレス腱断裂に対する手術の流れ、費用について解説 この記事ではアキレス腱断裂に対する手術の流れ、費用などについて解説しました。手術療法にはメリットもありますが、合併症や費用などのデメリットもあります。手術を受ける場合はしっかり納得して、不安のないようにする必要があります。少しでも気になることがあれば、必ず事前に医師に確認しましょう。 この記事がご参考になれば幸いです。 No.S132 監修:医師 加藤 秀一
2023.05.29 -
- ひざ
- スポーツ医療
- 肘
離断性骨軟骨炎は再発する?再発リスクをリハビリで抑えるための治療と期間 離断性骨軟骨炎は、スポーツが原因で発症することが多い病変です。 もし発症した場合は、初期のうちに治療することで完治する確率が高くなりますし、症状が進行した場合でも、重症なものでなければ手術によって痛みや引っかかりを解消することができます。 一時的にスポーツをやめて安静にしていれば治る可能性が高いのですが、運動の再開時期を間違えると再発することもあり、軟骨の状態によっては選手生命を絶たれることもあります。 しかし、術後のリハビリを正しく行うことで再発リスクを下げることが可能になります。プロのスポーツ選手やプロを目指している人はもちろん、誰にとっても再発は避けたいものですよね。 今回は、この離断性骨軟骨炎の再発と再発予防、再発リスクを予防するリハビリについて解説していきます。 離断性骨軟骨炎の症状と治療 離断性骨軟骨炎は、初期の症状がほとんどありません。 違和感や痛みは、負荷がかかった肘や膝の関節軟骨表面に亀裂が入ったことで生じます。 離断性骨軟骨炎をそのまま放っておくと、軟骨がはがれ落ち、痛みが強くなります。はがれ落ちた軟骨の欠片は関節内を浮遊し、曲げ伸ばしに影響を及ぼし、動作の際に引っかかりを感じるようになります。 進行すると、引っかかりと痛みでスムーズな動きができなくなるため、スポーツを継続することが難しくなります。しかし、発症した原因となっている運動を休止することで病巣が修復し完治する場合もあります。 無理に運動を継続すると、手術が必要になったり選手生命を絶たれることになったりする可能性が高いため、肘や膝に違和感があったら運動は中止し、早く医療機関を受診し、医師の指示に従いましょう。 離断性骨軟骨炎は再発する 注意すべきは離断性骨軟骨炎は、一旦症状が治まっても再発することがあります。なぜなら、軟骨が普通の骨よりも再生しにくいからです。 実は、離断性骨軟骨炎の症状は安静にしていると落ち着いてくるため、もう治ったと勘違いする人が多くいます。しかし、その状態で運動を始めてしまうと、まだ安定していない軟骨に負荷をかけることになり、結果として再発してしまうのです。 しばらく運動を休んでいて痛みや、引っかかりがなくなったとしても、自己判断で運動を再開するのは非常に危険です。必ず、運動を再開する前には面倒でも医師の診察を受けて運動再開の可否を確認することが大切です。 大丈夫だろう・・・といった自己判断は、結果として治療期間を長引かせる可能性があるため、避けましょう。 離断性骨軟骨炎をリハビリで抑えるために 離断性骨軟骨炎のリハビリは、保存療法として行うものと、手術の後に行うものがあります。 子どもや軽症の患者さんは、ほとんどが保存療法での治療となるため、治療開始とともにリハビリを始めます。 離断性骨軟骨炎は、運動が原因の疾患ですので、痛みがある時は安静にしていることが一番です。しかし、症状が落ち着いて来たら、ある程度動かすことも必要になります。 離断性骨軟骨炎のリハビリ治療と期間 離断性骨軟骨炎は、軽症であればリハビリと安静中心の保存療法で治療が行われます。 また、離断性骨軟骨炎のリハビリ期間は、患者さんの年齢や症状の進行具合によって変わってきます。 約1~2カ月で痛みはやわらぎ、最低でも3か月の安静は必要です。3カ月以上保存療法を行っていても回復しない場合は手術療法が適応されることもあります。また、すでにに症状が進行しており、軟骨の状態が良くない場合は、リハビリより手術を先に行います。 手術は大体が関節鏡を使ったものになりますが、患者さんの状態によっては軟骨の移植など大がかりな方法になることもあります。 関節鏡下の手術の場合は、傷口が小さく回復が早いため、早期にリハビリを開始することができます。ただ、軟骨の修復は普通の骨と比べて時間がかかるため、無理に動かすことはできません。 離断性骨軟骨炎のリハビリは重要 離断性骨軟骨炎のリハビリは、可動域訓練や筋力トレーニングを中心に行います。 リハビリの際は、理学療法士から動かし方の指導やアドバイスがありますから、それに従って、肘や膝に負荷のかからない動作を身につけていきます。 リハビリを行うことは、自分の動きや姿勢の癖に気付くことにも繋がります。体に負担のかからない動作を知ることができるため、スポーツ再開後のトレーニングやストレッチにも役立ちます。 離断性骨軟骨炎の再発予防 離断性骨軟骨炎の再発を予防するには、運動の再開時期を勝手に決めないことがポイントです。 痛みがなくても軟骨はまだ不安定な状態ですから、きちんと医師の指示に従い、完全に治ってから運動を再開してください。 また、いきなり以前と同じレベルで体を動かすのは危険です。最初のうちは無理せず、少しずつ元に戻していくようにしましょう。 まとめ・離断性骨軟骨炎は再開時期を誤ると再発するため注意が必要 離断性骨軟骨炎は、安静にしていれば症状がなくなっていきます。しかし、それを完治したと思い込んでしまうと、再発しやすくなります。リハビリを正しく行うことで症状を和らげ、再発を防ぐことができます。 自分の姿勢や動作の癖を知ることは、その後の怪我を予防することにも繋がります。また、治療後はいきなり治療前と同じトレーニングをするのではなく、少しずつ運動を再開していくようにしましょう。 きちんと軟骨が修復されれば、離断性骨軟骨炎は治すことができます。痛みや引っかかりがなくなっても、運動の再開時期は必ず一度受診し、医師の指示に従うようにし、焦らず確実に治療しましょう。 この記事がご参考になれば幸いです。 No.132 監修:医師 坂本貞範
2023.05.26 -
- アキレス腱
【アキレス腱断裂】アキレス腱が切れる予兆の症状とその原因 はじめに アキレス腱はわたしたちの体の中で、最も強靭といわれている靭帯です。断裂してしまうと、手術やギプス固定による長期間の治療が必須であり、日常生活に大きく影響を与えます。実はアキレス腱断裂には、予兆があることがあります。予兆を知っていれば、断裂を防ぐために予防もできるでしょう。 今回はアキレス腱が切れる予兆と、その原因について詳しく解説します。疑わしい場合のアキレス腱断裂テストについてもお答えしています。ぜひ参考にしてください。 アキレス腱断裂とは アキレス腱断裂は30代から40代に最もよく起こる外傷です。若い人ではスポーツによって受傷することが多いですが、40代以上では、日常生活のちょっとした動作で断裂してしまうこともあります。 アキレス腱断裂は、当初は歩くことができる場合もあり、整形外科を受診しないと、見逃されてしまうこともあります。ですが、放置すると後遺症を残す可能性が非常に高いため、しっかりと治療することが大切です。 健常なアキレス腱は、約1トンもの張力に耐えられるといわれています。しかしアキレス腱も、歳を重ねると徐々に老化してきます。アキレス腱はコラーゲン繊維でできているため、だんだんと硬くなり、柔軟性がなくなるのです。高齢になってから起こるアキレス腱断裂は、このように老化したアキレス腱が原因になっている場合も多くあります。 若年者でも、スポーツによる繰り返しのストレスが、アキレス腱を痛めてしまうことがあり、傷んだアキレス腱は断裂しやすくなります。 アキレス腱断裂の前兆 アキレス腱断裂の前兆として、アキレス腱周囲に痛みや腫れなどの症状や異変がある場合があります。 アキレス腱断裂を引き起こす状況や症状について解説していきます。 立ち仕事がアキレス腱に与える影響 老化や過度なスポーツ以外にも、アキレス腱断裂の危険性を高める要因があります。それは、日常生活でのアキレス腱への負荷です。 特に長時間の立ち仕事は、アキレス腱にストレスをかけ続けます。その結果、アキレス腱自体に小さな傷がついたり、アキレス腱の周囲に炎症を起こしたりします。これをアキレス腱炎、アキレス腱周囲炎と呼びます。 アキレス腱炎やアキレス腱周囲炎は、当初は立っているときやスポーツした時などに痛みが起こりますが、進行すると安静時にもアキレス腱周囲に痛みが出現します。 アキレス腱断裂の危険因子 ・過度なスポーツや老化 ・日常生活でのアキレス腱への負荷 ・長時間の立ち仕事 ・アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎の進行 このようなアキレス腱のまわりの炎症は、腱自体の強度を落とすため、アキレス腱断裂の危険因子です。 ふくらはぎの痛みや足のむくみはアキレス腱断裂への危険信号? アキレス腱周囲に炎症が起こると、ふくらはぎや踵に痛みがでます。特に、動き出しや、朝(起床時)の1歩目が痛いとおっしゃる方が多いです。 また、アキレス腱が全体的に腫れていたり、コブ状に盛り上がったりする場合もあります。これもアキレス腱断裂の危険信号です。 さらに過度な足の浮腫み(むくみ)も、アキレス腱断裂の可能性を示す予兆となり得ます。浮腫みは血液やリンパ液の流れが悪くなることで起こります。その結果アキレス腱への血液供給が不足し、ストレスを受けたアキレス腱が十分に修復されなくなってしまいます。 アキレス腱断裂の危険信号 ・ふくらはぎや踵に痛みがある ・動き出しや起床時の1歩目に痛みを感じる ・アキレス腱の全体の腫れ、コブ状の盛り上がりがある ・過度の足の浮腫みがある アキレス腱断裂の前兆に気付いたら アキレス腱周囲の痛みや腫れなど、アキレス腱周囲に症状がある場合は、まず負荷のかかるスポーツや日常生活動作を中止しましょう。痛みがあるけど、無理して運動をするのはとても危険です。アキレス腱周囲炎の治療の基本は安静です。また踵を高くした靴を用いて、アキレス腱への負担を軽減する方法もあります。 また、アキレス腱断裂をしてしまった人は、ストレッチを行っていなかったという研究もあり、アキレス腱への負荷を軽減するために日常的なストレッチを取り入れることをお勧めします。 そして、早期に整形外科を受診することをお勧めします。ときどきステロイドの注射を打ってほしいという患者さんがいますが、ステロイド自体がアキレス腱の断裂の危険性を高めてしまうため、アキレス腱周囲炎に対しては行いません。 まずは整形外科を受診し、専門医の正しい指示を仰ぎましょう。 アキレス腱断裂についてよくあるQ&A Q:「服用しているとアキレス腱断裂を起こしやすい薬」があると聞いたのですが、本当? A:フルオロキノロン系の抗菌薬を長期間服用していると、アキレス腱の変性を誘発し断裂が起こりやすくなるという報告があります。 しかし、抗菌薬は必要時に短期間処方されることが多いので、日常的に心配しすぎる必要はありません。ただし、長期間に及ぶ場合は注意が必要です。 Q:アキレス腱断裂テストは簡単にできますか? A:アキレス腱断裂テストは一般的に、「トンプソンテスト」と呼ばれています。整形外科の診察でも行います。 トンプソンテスト ①まずうつ伏せになり、膝を曲げます。 ②そのまま力を抜いた状態で、ふくらはぎを握って圧迫した際に、足首が動くかどうか確認します。 ③アキレス腱が切れていない場合は、足首が下向きに動きますが、切れていると動きません。 自分でやるとなかなかうまくいかないので、2人でやるのがいいと思います。 まとめ・アキレス腱が切れる予兆の症状とその原因 アキレス腱断裂は、日常生活の中で誰にでも起こりうる怪我です。一度起こしてしまうと、元の生活に戻れるまでには長期間の治療を必要とします。 アキレス腱断裂の予兆を覚えておくと、休息を取るタイミングを見極められるようになります。痛みやむくみなど症状が出ている場合は、無理をせずしっかりと対策をしましょう。 この記事がご参考になれば幸いです。 No.S131 監修:医師 加藤 秀一
2023.05.22 -
- アキレス腱
アキレス腱断裂の全治期間とは?仕事復帰や歩けるまでどのくらい? アキレス腱断裂は足首を伸ばす力の伝達を担うアキレス腱が完全に切れてしまう怪我で、手術をしない保存療法とアキレス腱を縫合する手術療法の選択肢があります。 それぞれの治療では歩けるまで、もしくはスポーツ復帰までにはどのくらいかかるのでしょうか。治療方針を選ぶためには、治療の具体的な内容について知っておく必要があります。 この記事では保存療法と手術療法における歩行や仕事復帰までの経過、全治期間などについて詳しく解説していきます。 保存療法と手術療法の比較 どちらの治療を選んでも長期的には良好な経過が得られることが多いのですが、手術の方が歩行やスポーツの復帰までの期間が短く、再断裂の可能性も低いことがわかっています。 しかし、手術は傷の痛みや感染症、神経損傷のリスクもあるので、保存療法で治したい方も多いと思います。 以下で具体的な期間を詳しく解説していきます。 ・ギプス固定期間 アキレス腱断裂では足関節を反らすと断裂した腱同士が離れてしまい、くっつかないため足関節を伸ばした状態でギプス固定を行います。 ・手術では腱同士を縫合しているのでギプス固定は腱に負担がかからないようにすることが目的で期間は1〜2週間程度です。 ・保存療法ではそれより長く2〜4週間程度ギプス固定されることが一般的です。 ・松葉杖の期間 足首を伸ばした状態でギプス固定を行うので、ギプス固定のうちは上手く歩くことが難しく、松葉杖を使用することが必要です。 そのため、どちらの治療でもギプス固定の期間は松葉杖を使用することになります。 ・装具の期間 ギプスを除去してからはアキレス腱断裂用の装具(アキレスブーツ)を使用します。ギプスでは足関節を動かすことや、角度の調整が不可能で歩行することができませんが、装具を使用することにより、踵を付けて歩行することが可能になります。 装具の特徴としては、踵の高さが調節できることで、初期は踵が高い状態で腱への負担を減らしますが、徐々に踵の高さを低くして通常の歩行ができるように調整していきます。 ・手術療法では1〜2週間後から開始し、6〜8週間程度で装具を終了します。 ・保存療法では2〜4週目から装具の使用を開始し、約1ヶ月程度使用します。 ・歩行までの期間 一般的にギプスを外して装具を着用できた段階で歩行することが可能になります。 ただし、装具を着用してすぐの段階では、踵が高く歩行が不安定なので松葉杖の併用をおすすめします。 ・車の運転について アキレス腱が断裂している際の車の運転については明確な取り決めはありません。しかし、一般的にギプス固定や装具を着用している状態では運転することはおすすめできません。もし交通事故を起こしてしまった場合には怪我による過失を指摘される可能性もあるので、ギプスや装具を終了して日常生活について問題なく過ごすことができるようになってから運転を開始することがよいでしょう。 最終的には自己責任になってしまうので、運転時期については医師とも十分相談するようにしましょう。 ・スポーツ復帰までの期間 スポーツ復帰については、手術を受けた場合は3ヶ月、保存療法を受けた場合は6ヶ月以上の期間を要するとされています。そのため最短でスポーツ復帰をしたい方は手術療法がお勧めされます。 ・手術を受けた場合は3ヶ月 ・保存療法を受けた場合は6ヶ月以上 また早く確実に治すためには、どちらの治療法でも医師や理学療法士の指導を守り、徐々に負荷を増やしていくトレーニングを行い、無理をしないように注意することが大切です。 ・仕事復帰までの期間 仕事復帰までの期間は業務内容によって異なります。事務作業であれば座った状態で行えるので松葉杖、装具で歩行できている段階で可能ですが、走ったり、重いものを運んだりする重労働では、スポーツ復帰できるまで筋力が回復した時期からの復帰をお勧めします。 アキレス腱断裂についてよくあるQ&A Q, 痛み、腫れはいつまで続きますか? A, 術後の痛みや腫れが完全になくなるまでは個人差があります。 手術を受けてから抜糸をするまでは1〜2週間程度ですが、その後も傷、腱を治す過程で炎症が起こっているので1ヶ月から2ヶ月程度かかることもあります。 Q, 装具の歩き方、調整方法について A, アキレス腱断裂用装具は踵に着脱できるヒールが付いており、段階を追って徐々にアキレス腱を伸ばすことができるようになっています。治療開始直後はアキレス腱への負担を減らすために踵が高い状態で歩く必要があるので、つま先立ちの形で歩行することとなります。この状態で上手に歩けない方は松葉杖を使用するとよいでしょう。 治療が進むと徐々にアキレス腱に負担をかけてもよくなるため、踵を少しずつ低くしていき、最終的に装具を終了します。装具の調整は医師と相談しながら行うようにし、ご自分で調整しないようにすることが必要です。 Q, お酒の解禁はいつからですか? A, アルコールを摂取すると血流が増加するので、出血や腫れが悪化してしまう要因となります。そのため怪我をしてから腫れが落ち着くまでの数週間、手術を受けた方では抜糸をして傷がしっかり治るまでは摂取しないようにしましょう。 まとめ・アキレス腱断裂の全治期間とは?仕事復帰や歩けるまでどのくらい? アキレス腱断裂では、保存療法と手術療法によってスポーツ復帰までの期間が異なります。またギプス固定の期間も異なるため、歩行や仕事への早期復帰を考えると手術療法にメリットがあります。しかし手術療法はリスクもあるので、ご自分の目的をしっかり考えて治療を選ぶようにしましょう。 この記事がご参考になれば幸いです。 No.131 監修:医師 坂本貞範
2023.05.18