専門医が語る、選ばれる再生医療
の安全性と秘密
【再生医療】治療の新たな選択肢に!
低リスクで元の元気な体に戻る治療法をプロがお話します!
なぜ!?当院が選ばれるのか??
そこには幹細胞の強さに秘密があった!!
独自の培養技術について詳しく解説を行います。
症例紹介
東京・大阪・札幌の3院で、変形性関節症、脳卒中後遺症、脊髄損傷など、さまざまな疾患で改善を実感された症例をご紹介します。
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- 関節の症例
- 肩関節の症例
- 幹細胞治療の症例
手術回避で肩の動きを取り戻した50代男性の左肩腱板再生治療 「手術以外で左肩の治療を受けたい」との強い希望を持って当院を受診された50代男性の患者様。1年ほど前から続く左肩の激しい痛みに加え、拘縮も合併し、日常動作が大きく制限されていました。10段階中10だった痛みが、"リペア幹細胞"による治療を経て、半年後には10段階中2まで改善。手術を回避しながら、肩の動きと暮らしを取り戻されました。 治療前の状態 1年ほど前から左肩に強い痛みが出現 MRI検査の結果、腱板部分断裂と診断 痛みで肩を動かせず、拘縮も合併 手術以外の治療法を求めて当院を受診 1年ほど前から左肩に強い痛みを感じ始めた患者様。整形外科を受診し、MRI検査の結果、腱板部分断裂と診断されました。痛みのため肩をほとんど動かせない日々が続き、やがて肩関節の拘縮も合併。日常生活の動作にも大きな制限が生じていました。 腱板の損傷に対しては、関節鏡による腱板縫合術が一般的な治療です。ですが、術後は数週間の装具固定と数ヶ月のリハビリ、入院も必要となり、再断裂のリスクも残ります。患者様は「手術は避けたい」と強く希望されていました。そこで当院では、拘縮を解除するマニピュレーションと、"リペア幹細胞"による再生医療を併用する治療をご提案しました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 MRI所見 MRIにて腱板損傷を認めます。 <治療内容>左肩に2500万個の"リペア幹細胞"を計3回投与(マニピュレーション併用) 左肩に2500万個の"リペア幹細胞"を計3回にわたり投与しました。投与に先立ち拘縮を解除するためのマニピュレーションを実施し、手術や入院を伴わずに早期からリハビリを開始することができました。 治療後の変化 初回投与の1ヶ月後には痛みが10段階中10から3まで大幅に軽減 最終投与から半年後には10段階中2まで安定して改善 拘縮の再発もなく、肩を動かせる範囲が広がった 手術を回避しながら肩の機能と日常を取り戻すことができた 治療前は10段階中10という激しい痛みを感じておられた患者様。マニピュレーションと"リペア幹細胞"投与の併用により、初回投与から1ヶ月後には痛みが10段階中3まで大きく軽減しました。最終投与から半年が経過した時点でも10段階中2で安定しており、肩の可動範囲も広がっています。 治療前は手術以外に選択肢がないと感じておられましたが、マニピュレーションと"リペア幹細胞"投与の併用により、手術や入院を経ずに痛みと拘縮の改善を実現できました。ご希望に沿った形で、肩の動きと日常を取り戻していただけた症例です。
2026.06.23 -
- 脳卒中の症例
- 脳神経・脊髄の症例
- 幹細胞治療の症例
仕事復帰からさらなる回復を目指す50代男性の小脳出血後遺症の再生治療 「階段は手すりを使わないと怖い」「フォークとナイフを使うことは難しい」—小脳出血の後遺症と闘う50代の男性。発症後に3回の手術を経てリハビリに取り組み仕事復帰を果たしましたが、歩行時のふらつきやバランスの不安定さ、左手の巧緻性低下など複合的な後遺症が残っていました。"リペア幹細胞"を計3回投与した結果、歩行の安定性や片脚立位の保持、上肢運動時の体幹のふらつきなどに客観的な改善が確認されています。 治療前の状態 小脳出血を発症し、同月に3回の手術を受けた リハビリ入院を経て自宅退院、仕事(営業職)にも復帰 歩行時のふらつき、左足底の接地感の弱さ、階段は手すりなしで困難 左手の力の調節が困難、フォーク・ナイフの使用ができない状態 小脳出血を発症し、同月に3回の手術を受けた患者様。リハビリ入院を経て自宅に退院し、セルフリハビリや鍼灸治療を続けながら営業職への復帰を果たしました。しかし歩行時のふらつきやバランスの不安定さ、左手の巧緻性の低下など、複合的な後遺症が残っていました。 MRI検査では小脳背側に出血の痕跡が確認され、大脳にも複数の小さな梗塞の跡が認められました。仕事への本格復帰やさらなる日常生活の改善を目指し、再生医療による治療を開始しました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 MRI所見 MRIにて小脳の出血を認めます <治療内容>2億個の"リペア幹細胞"を点滴にて計3回投与 1回あたり2億個の"リペア幹細胞"を点滴にて計3回投与しました。手術や入院の必要はなく、身体への負担を最小限に抑えながら治療を進めることができました。 治療後の変化 歩行時の方向転換が安定し、立位姿勢の偏りが軽減 片脚立位の保持時間が延長、後方への偏りも軽減 上肢運動時の体幹のふらつきが軽減 動画による客観的評価で複数の項目に改善を確認 3回目投与の時点で、治療前の動画と比較した客観的評価において歩行の方向転換の安定化、片脚立位の保持時間の延長、上肢運動時の体幹のふらつきの軽減など、複数の項目で改善が確認されました。患者様ご本人にも動画で変化をご確認いただいています。 発症から約1年後の治療開始であり、自然回復がある程度落ち着いた状態からの改善は大きな意味を持ちます。"リペア幹細胞"は投与後1年間にわたって効果を発揮し続けるため、さらなる改善も期待できます。営業職としての本格復帰に向けて、着実に前進しています。
2026.06.21 -
- ひざ関節の症例
- 股関節の症例
- 関節の症例
- 幹細胞治療の症例
手術なしでゴルフ継続へ前進した60代男性の膝・股関節再生治療 「人工関節だけは避けたい」。長年の関節の痛みに耐えながらも、手術だけは避けたいと願い続けてきた60代の男性の患者様です。右膝と左股関節の変形性関節症を抱え、左股関節の痛みは10段階中7にまで達していました。"リペア幹細胞"による治療を経て、左股関節の痛みは10段階中3へと軽減し、右膝も10段階中4から2へ改善。趣味のゴルフ再開に向けて、大きな一歩を踏み出されています。さらなる改善にも期待が持てる状況です。 治療前の状態 20代の頃から体重による関節への負担が蓄積し、30代後半にジムでの運動中に右膝の痛みが出現 右変形性膝関節症・左変形性股関節症と診断され、右膝は数回の関節穿刺を経験 加齢とともに痛みは増悪し、ゴルフ練習中に左股関節にも痛みが出現 整形外科で人工関節手術を勧められたが、武道の指導をしているため手術を回避したいという強い希望をお持ちだった 患者様は20代の頃から体重115kgほどあり、長年にわたって膝や股関節に大きな負担がかかっていました。30代後半にはジムでの運動中に右膝に痛みを感じるようになり、数回にわたり関節の水を抜く処置を受けたものの、加齢とともに痛みは悪化していきました。さらにゴルフ練習中には左股関節にも痛みが出現し、整形外科でのレントゲン検査の結果、人工関節手術を勧められました。 しかし患者様は武道の指導を続けており、人工関節にすることで動きが制限されることを強く懸念されていました。手術以外の治療法を模索するなかで、"リペア幹細胞"による再生医療の存在を知り、当院を受診されました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 レントゲン所見 レントゲンにて膝関節・股関節ともに関節の狭小化を認めます。 <治療内容>右膝・左股関節に5000万個の"リペア幹細胞"を計4回投与+PRP 右膝と左股関節に、1回あたり5000万個の"リペア幹細胞"を計4回(幹細胞治療3回+補償投与1回)、合計2億個を投与しました。あわせてPRPも1回投与しています。手術や入院の必要はなく、関節を温存したまま治療を進めることができました。 治療後の変化 PRP投与後から段階的に痛みが軽減していき、正座のしづらさや階段での痛みも徐々に改善 左股関節の痛みは10段階中7から3へ、右膝の痛みは10段階中4から2へ改善 症状のない日が増加し、ゆっくりとした歩行では痛みを感じなくなった 長距離歩行や強い荷重時には痛みや引っ掛かり感が残るものの、日常生活の動きは大きく改善 PRP投与時は右膝が10段階中4、左股関節が10段階中7でしたが、"リペア幹細胞"の投与を重ねるごとに痛みは軽減していきました。1回目の投与後には小幅な歩行で痛みを感じなくなり、回を重ねるなかで症状のない日が増加。最終的に右膝は10段階中2、左股関節は10段階中3まで改善されました。 治療前は人工関節手術を勧められ、武道の指導を続けられなくなるのではないかと不安を抱えていた患者様ですが、手術を回避しながら痛みを大幅に軽減することができました。ゆっくりとした歩行では痛みを感じなくなり、趣味のゴルフにも前向きに取り組める状況まで回復されています。組織の再生・修復を促したことで、このような改善が実現しました。"リペア幹細胞"は投与後1年間にわたって効果を発揮し続けるため、さらなる改善も期待できます。
2026.06.19 -
- 股関節の症例
- 関節の症例
- 幹細胞治療の症例
テニス復帰へ前進した60代女性の両股関節再生治療 「階段を降りるたびに、股関節がズキッと痛んで立ち止まってしまう」。そんな悩みを抱えていた60代女性の患者様は、両股関節の痛みが10段階中10と深刻な状態でした。"リペア幹細胞"による治療を経て、左股関節の痛みが10段階中10から2へ、右股関節も7から1へと大幅に軽減。趣味のテニス復帰に向けて、大きな一歩を踏み出されています。 治療前の状態 数年前からテニスのプレー中に両股関節の痛みを感じ始めた 近くの整形外科で両側の変形性股関節症と診断 その後、階段昇降など日常生活でも痛みが出現するようになった 痛みは左股関節が10段階中10、右股関節が10段階中7と深刻な状態 患者様は数年前、趣味のテニスをプレーしている最中に両股関節に痛みを感じるようになりました。やがて症状は悪化し、階段の昇り降りといった日常生活の動作にも支障をきたすように。近くの整形外科を受診したところ、両側の変形性股関節症と診断されました。 軟骨はまだある程度残っているため、すぐに人工関節にする必要はないものの、将来的には軟骨のすり減りが進行し人工関節が必要になる可能性を指摘されています。しかし「筋力強化ぐらいしか治療法がない」と告げられ、痛みの改善と軟骨のすり減り防止を求めて、再生医療を検討するに至りました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 レントゲン所見 レントゲンにて関節の狭小化を認めます。 <治療内容>両股関節に2500万個の"リペア幹細胞"を計2回投与 両股関節に2500万個ずつ"リペア幹細胞"を計2回にわたり投与しました。手術や入院の必要はなく、股関節の組織を温存したまま治療を進めることができました。 治療後の変化 初回投与後1ヶ月で右股関節の痛みが10段階中7から2へ、左股関節が10から5へ軽減 2回目投与後半年で右股関節が1、左股関節が2まで改善 日常生活での股関節の痛みが大幅に軽減し、経過は順調 人工関節を回避しながら、趣味のテニス復帰へ前進 初回投与から1ヶ月が経過した時点で、右股関節の痛みは10段階中7から2へ、左股関節は10から5へと軽減が見られました。その後、2回目の投与を経て半年後には、右股関節の痛みが1、左股関節が2まで改善。経過は順調に推移しています。 治療前は階段の昇り降りでさえ苦痛を感じていた患者様ですが、日常生活での股関節の痛みは大幅に和らぎました。「筋力強化しか方法がない」と言われ不安を感じていた患者様にとって、人工関節に頼ることなく痛みを軽減できたことは大きな安心につながっています。趣味のテニスへの復帰にも希望が持てる状況です。
2026.06.17
自分の細胞を活用し、
蘇らせる「再生医療」とは?
薬での治療は限界ではないだろうか。本当に手術は必要だろうか。
そんな思いで悩んだり、あきらめたりしていませんか?
ケガをしても傷跡が少しずつ薄くなる・・
当たり前のようですが、あなた自身の細胞には、弱ったところ、傷ついたところを修復するチカラがあります。
その細胞のチカラを最大限に引き出して治療を行うことを「再生医療」と呼び、おすすめしています。
リペアセルクリニックの特長
当クリニックは、疾患・免疫・美容という分野すべてを、自己細胞を用いた最先端の医療で行うことができる国内でも珍しい部類の医療機関です。
CPC(細胞培養加工施設)の高い技術により、冷凍しない方法で幹細胞を投与できるので高い生存率を実現。
ご自身の細胞や血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応といった副作用の心配が少ないおすすめの治療方法です。
- 2億個の細胞を
投与可能※但し適応による - 高い
安全性 - 入院不要
日帰り - 身体への
負担が少ない - 高い技術力を
もったCPC
Dr.サカモトの再生医療チャンネル
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【特発性大腿骨頭壊死症(変形性股関節) 再生医療】幹細胞治療により、手術を受けずに日常生活を取り戻されました!!治療後3年が経過された患者様の診察風景です。
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【特発性大腿骨頭壊死症(変形性股関節症)再生医療】手術しかないと言われたが、手術をすることなく過ごすことができ、お喜びいただきました!幹細胞治療により痛みがなくなり、日常生活も過ごしやすくなった。
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【脊髄損傷(頚髄) 再生医療】脊髄腔内ダイレクト注射療法を希望されてリペアセルクリニックをお選びいただきました。その効果を実感いただきました!!
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【脳梗塞 再生医療】幹細胞治療により、色々なことを行えるようになった!!車の運転が可能になり、滑舌もスムーズになられました。
LICENSE厚生労働省届出済医療機関
第二種・第三種再生医療等提供計画 届出済
リペアセルクリニックは、第二種・第三種再生医療提供計画を厚生労働省に届出し、受理されました。
各治療について、厚生労働省より再生医療等提供計画番号を取得しています。
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「自己脂肪由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療」
第二種 計画番号
PB3210037 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた糖尿病の治療」
第二種 計画番号
PB3210031 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた肝障害の治療」
第二種 計画番号
PB3210034 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた変形性関節症の治療」
第二種 計画番号
PB3210032 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた顔面萎縮症・皮膚再生治療」
第二種 計画番号
PB3210033 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた脊髄損傷の治療」
第二種 計画番号
PB3210036 -

「自己脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛の治療」
第二種 計画番号
PB3210035 -

「多血小板血漿を用いた変形性関節症の治療」
第二種 計画番号
PB3210055 -

「多血小板血漿を用いた筋腱炎・靭帯炎の治療」
第三種 計画番号
PC3210076 -

「多血小板血漿を用いた皮膚再生治療」
第三種 計画番号
PC3210074 -

「活性化NK細胞を用いた悪性腫瘍の予防の治療」
第二種 計画番号
PC3230218 -

「自己脂肪由来幹細胞+前骨芽細胞分化誘導上清液を用いた変形性関節症の治療」
第二種 計画番号
PB3230177




















当クリニックでは、国内では数少ない自己の幹細胞を用いた「変形性関節症」「脳卒中」「糖尿病」「肝障害」「肌の再生」などの最先端の再生医療および、PRP(多血小板血漿)療法を、再生医療安全確保法のもと、自由診療にて提供しています。再生医療とは、厚生労働省によって受理されることで行うことのできる治療となります。
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藤間院長のブログ
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トピックス
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- 内科疾患
- 内科疾患、その他
免疫力が低下すると、風邪を引きやすい、疲れが抜けない、傷の治りが遅いといったサインが現れる場合があります。 小さな不調でも、睡眠不足やストレス、栄養バランスの乱れが重なると、体調を崩しやすくなるため注意が必要です。 本記事では、免疫力低下のサインや原因、セルフチェック、生活習慣の見直し方を解説します。日々の不調が気になっている方は、自分の状態を把握するきっかけとして、ぜひ記事を最後までご覧ください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気や後遺症の治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。ぜひご登録ください。 免疫力低下のサイン|6つのチェックポイント 免疫力の低下は、血液検査などの数値だけで判断できるものではありません。風邪を引きやすくなった、疲れが抜けない、傷の治りが遅いといった日常の小さな不調が、免疫力低下のサインとして現れることがあります。 ここからは、免疫力低下のサインをチェックする際のポイントを解説します。 風邪を引きやすくなった 以前より風邪を引く回数が増えた、治ったと思ってもすぐ体調を崩す、といった変化は「免疫機能の働きが弱まっているサイン」と考えられます。 免疫は、ウイルスや細菌などの病原体から体を守る仕組みです。睡眠不足やストレス、栄養バランスの乱れが続くと、外から入ってきた病原体に対抗しにくくなり、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。 とくに注意したいのは、風邪が治りきらないうちに次の体調不良が始まるケースや、周囲が誰も風邪をひいていないのに自分だけ感染してしまうケースです。季節の変わり目でもないのに繰り返し体調を崩す場合は、免疫力が低下しているサインである可能性があります。 慢性的に疲れが抜けなくなった 十分に寝たはずなのに朝から体が重い、休みの日に横になっても疲れが残る場合は、免疫力低下のサインである可能性があります。 免疫機能がうまく働きにくい状態になると、体調を整えるのにも負担がかかり、疲労感が長引きやすくなるのです。 休日に丸一日休んでも体の重さが取れない場合や、以前は問題なくこなせていた仕事量や家事で強い疲れを感じるようになった場合は、免疫力が低下しているサインかもしれません。 朝起きるのがつらい、肩や首が重い、集中力が続かないなどの不調が重なる場合は、睡眠や食事、ストレスの影響も考えられます。 傷の治りが遅くなった 小さな切り傷や擦り傷がなかなか治らない、傷口が赤く腫れやすい場合は、免疫機能の働きが弱まっているサインかもしれません。 免疫機能が低下すると、些細な傷でも細菌に対抗しにくくなり、傷口の炎症や感染につながるケースがあります。 ただし、傷の治りにくさは糖尿病や血流の悪さ、栄養不足などが関係することもあります。傷口の腫れや熱感、膿、発熱があるときは、早めに医療機関で相談しましょう。 皮膚トラブルが増えた 肌荒れやにきび、湿疹のような皮膚トラブルが増えたときも、免疫力低下のサインとして現れることがあります。 皮膚は外部の刺激や病原体から体を守る、いわば「外壁」のような役割を持つ部位です。睡眠不足や栄養バランスの乱れ、ストレスが続くと肌のコンディションが崩れやすくなり、赤みやかゆみ、吹き出物などにつながることがあります。 ただし、皮膚症状にはアレルギーや皮膚炎、ホルモンバランスの変化などが関係するケースもあります。 症状が長引く、かゆみが強い、範囲が広がるなどの変化がある場合は、日々の生活習慣とあわせて皮膚の状態も確認しましょう。 胃腸の調子が悪くなった 胃もたれや食欲不振、便秘、下痢などが続く場合も、免疫力低下のサインの可能性があります。腸には、免疫に関わる細胞が多く存在しており、腸内環境の乱れは体調にも影響するのです。 ただし、胃腸の不調は感染性胃腸炎や過敏性腸症候群、消化器系の疾患でも起こります。血便や強い腹痛、発熱、体重減少を伴う場合は、症状の経過を確認することが大切です。 口の中や周辺に炎症が起きやすくなった 口内炎や口角炎、唇まわりの荒れが増えた場合も、免疫力低下のサインかもしれません。 口の中や唇の周辺は、食事や会話、歯みがきなどで刺激を受けやすい部位です。睡眠不足や栄養バランスの乱れ、ストレスが続くと粘膜の状態が崩れやすくなり、口内炎や口角のただれ、唇の炎症につながるおそれがあります。 「いつもの口内炎」と思っていても、短い間隔で繰り返す場合は要注意です。食事がしみる、痛みで噛みにくい、唇の荒れが治まりにくいときは、睡眠や食事の乱れだけでなく、歯や入れ歯による刺激、ウイルス感染なども考えられます。 免疫力が低下する原因 免疫力の低下は睡眠不足や栄養の偏り、ストレスといった生活習慣の乱れが複合的に重なることで起きやすくなります。 さらに加齢や病気・治療の影響が関係するケースもあるため、自分の生活習慣と照らし合わせながら確認してみましょう。 栄養バランスの乱れ 栄養バランスの乱れは、免疫力が低下する原因の一つです。 免疫細胞にはたんぱく質が関わっているほか、ビタミンやミネラルも体の調子を保つ上で欠かせません。 食事量を極端に減らす、麺類や菓子パンだけで済ませる、野菜や肉・魚・卵をほとんど摂らない生活が続くと、体を守る仕組みが働きにくくなります。 忙しい日ほど、食事は簡単に偏りがちです。主食・主菜・副菜を揃えたバランスの良い食事を意識し、栄養が偏らないように注意しましょう。 腸内環境の乱れ 腸内環境の乱れも、免疫力が低下する原因として見逃せません。腸には免疫に関わる細胞が多く集まっており、体を守る働きと深く関係しています。 以下のような食生活や習慣が続くと腸内環境が乱れやすくなるため、見過ごさないようにしましょう。 食事に食物繊維が少ない 脂質の多い食事を摂りがち 睡眠不足やストレスが続いている とくに便秘や下痢、お腹の張りが続く場合は、腸の状態が体調に影響している可能性もあります。 朝食を抜く、夜遅くに食べる、野菜や発酵食品をほとんど摂らない生活が続いている方は、まず食事のリズムとメニューを見直すことから始めてみてください。 睡眠不足や不規則な生活 睡眠不足や不規則な生活が続くと、免疫力の低下につながる場合があるため注意しなければなりません。 睡眠中は体を休めるだけでなく、日中に受けた負担を整える時間でもあります。 以下のような生活パターンが続いていると、自律神経のバランスも乱れやすくなります。 夜更かしが続いている 起床時間が日によって大きく変わる 仕事や家事で休息が後回しになっている 平日の睡眠時間を削り、休日に寝だめをする生活ではなく、就寝・起床時間を決めて規則正しい生活に整えましょう。 運動不足や過度な運動 運動不足は、免疫力低下につながる可能性があります。 体を動かす機会が少ないと、血流や体温の維持に影響し、体調を崩しやすくなるのです。 とはいえ、激しい運動は体力回復に時間がかかり、疲労が蓄積しやすくなります。 通勤時に少し歩く、家事の合間に体を伸ばすなど、体力や生活リズムに合わせて無理なく体を動かすことが大切です。 ストレス ストレスが続く状態も、免疫力が低下する原因の一つです。 強い緊張や不安が長引くと、体内でコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが分泌され続けます。 コルチゾールには免疫細胞の働きを抑制する作用があるため、ストレスが慢性化すると病原体への抵抗力が下がりやすくなるのです。 また、自律神経は体温や血流、睡眠、内臓の働きなどに関わるため、ストレスが積み重なると疲れやすさや胃腸の不調、睡眠の質の低下につながることがあります。仕事や家事、育児で気を張り続けている人ほど、体調の変化に気づきにくい点にも注意が必要です。 忙しいときでも、短時間の休憩や深呼吸、入浴、軽い散歩などによってストレスを発散する時間を確保するようにしましょう。 喫煙や過度な飲酒 喫煙や過度な飲酒は、免疫力の低下につながる生活習慣の一つです。 タバコの煙に含まれる有害物質は、呼吸器や血管など全身に負担をかけます。 肺に存在する免疫細胞「肺胞マクロファージ」が、タバコの有害物質によってダメージを受けると、免疫機能が低下するおそれがあります。 また、過度な飲酒も控えましょう。 お酒を飲みすぎると肝臓に負担がかかり、肝機能の低下を通じて免疫機能にも影響することがあります。 加齢 加齢も、免疫力が低下する原因の一つです。 年齢を重ねると、若い頃と比べて体力や回復力の変化を感じやすくなります。 風邪を引いたあとに長引く、疲れが抜けにくい、傷や肌荒れが治まりにくいといった不調が増える場合は、加齢に伴う体の変化が関係している可能性があるのです。 以前より無理がきかないと感じたときは、生活のペースやリズムを現在の体に合わせる意識を持ちましょう。 病気や治療の影響 病気や治療の影響で、免疫力が下がる場合もあります。 たとえば、体を守る免疫システムが自分の組織を攻撃してしまう「自己免疫疾患」の治療では、過剰な免疫反応や炎症を抑えるために、ステロイド剤や免疫抑制剤などが使われることがあります。 薬の影響で免疫の働きが抑えられ、感染症にかかりやすくなる場合があるのです。 病気の治療中に風邪を繰り返す、発熱しやすい、体調を崩しやすいと感じるときは、服用中の薬や通院中の病気との関係も確認しておきましょう。 自己免疫疾患については、以下の記事でも詳しく解説しています。 免疫力低下のセルフチェック 免疫力が下がっているかどうかは、1つの症状だけでは判断できません。 以下の項目に当てはまるものが多い場合は、食事・睡眠・運動・ストレスの状態を見直すきっかけにしてください。 チェック チェック項目 □ 以前より風邪を引きやすくなった □ 風邪を引くと長引きやすい □ 咳やのどの不調が続きやすい □ 睡眠をとっても疲れが抜けにくい □ 集中力が続きにくくなった □ 口内炎や唇の荒れを繰り返す □ 肌荒れや吹き出物が増えた □ 小さな傷が治りにくい □ 便秘や下痢になりやすい □ お腹の張りや胃もたれを感じやすい □ 手足やお腹の冷えを感じやすい □ 睡眠不足や不規則な生活が続いている □ 食事が偏り、野菜やたんぱく質が不足しがち □ 運動不足を感じている □ ストレスが強く、休んでも気分が晴れにくい 免疫力の低下を防ぐ生活習慣 免疫力の低下を防ぐには、食事・睡眠・運動・ストレスケアをバランスよく整えることが大切です。どれか一つが乱れると他にも影響が出やすいため、日常生活の中で無理なく取り組める方法から始めましょう。 ここでは、今日から実践できる生活習慣を紹介します。 栄養バランスの取れた食事を心がける 免疫力の低下を防ぐには、栄養バランスの取れた食事を意識することが大切です。 体を守る働きには、たんぱく質やビタミン、ミネラルなど複数の栄養素が関わっています。 主食だけで済ませる食事や、菓子類・インスタント食品に偏った食生活が続くと、必要な栄養が不足しがちです。 肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質に、野菜やきのこ、海藻類を組み合わせ、食事全体のバランスを整えましょう。 禁煙・節酒を心がける 禁煙や節酒は、免疫力の低下を防ぐ上で意識したい習慣です。 タバコには有害物質が含まれており、肺が損傷を受けることで免疫機能が低下してしまうおそれがあります。 また、過度な飲酒は厳禁ですが、飲む際はお酒の量だけでなく「純アルコール量」も意識しましょう。 純アルコール量は「摂取量(ml) × アルコール濃度 × 0.8」で算出でき、健康管理や目標設定にも役立ちます。(文献1) 腸内環境を整える 免疫力の低下を防ぐには、腸内環境を整える意識も欠かせません。 腸内環境の乱れは、体の免疫機能にも影響します。便秘や下痢を繰り返す、食後にお腹が張りやすい、胃腸の不調が続く場合は、食事内容や生活リズムが乱れていないか確認してみましょう。 腸内環境を整えるには、野菜・海藻・きのこ類などに含まれる食物繊維や、ヨーグルト・納豆・味噌などの発酵食品を取り入れるのがおすすめです。 適度な運動を習慣化する 免疫力の低下を防ぐには、体に負担をかけすぎない範囲で運動を続ける習慣が大切です。 運動不足が続くと、筋力や体力が落ちやすくなり、血流や体温の維持にも影響します。 ただし、激しい運動は避けましょう。 疲労の蓄積によって、かえって体調を崩す可能性があるため、体力に合った運動を無理なく続けることが大切です。 ウォーキングや軽い筋トレ、ストレッチなど、息が少し弾む程度の運動から始めましょう。 睡眠時間をしっかり確保する 免疫力の低下を防ぐには、睡眠時間を十分に確保し、生活リズムを整えましょう。 睡眠不足が続くと体の疲れが抜けにくくなり、自律神経のバランスも乱れやすくなります。 夜更かしや不規則な起床時間が続く生活では、風邪を引きやすい、集中力が続かない、日中にだるさを感じるといった不調につながりかねません。 休日も同じ時間に起きるほか、寝る直前のスマートフォン操作や夜遅い食事を控えるだけでも、眠りに入りやすい環境に整えられます。 ストレスを溜めないように注意する 免疫力の低下を防ぐには、ストレスを抱え込まない工夫も必要です。 ストレスが長く続くと、自律神経のバランスが乱れ、睡眠の質や胃腸の働きにも影響することがあります。 仕事や家事、育児で緊張が続いていると、休んでいるつもりでも体が十分に休まらず、疲労感や食欲不振、便通の乱れにつながることがあるのです。 ストレスを完全になくすのは難しいため、こまめに発散する時間を意識して設けてください。 免疫力低下が疑われる場合の受診目安 以下のような変化がある場合は、免疫力の低下だけで説明できないこともあります。 発熱が長引いている 感染症を何度も繰り返している 強い倦怠感が続いている 体重が減ってきた 糖尿病や貧血、甲状腺の病気、自己免疫疾患などが関係するケースもあるため、医療機関を受診しましょう。 いつから、どの症状が、どの程度続いているのかをメモしておくと、受診時に役立ちます。 まとめ|免疫力低下のサインに早く気づいて対処しよう 免疫力低下のサインは、風邪を引きやすい、疲れが抜けない、傷が治りにくい、肌荒れや口内炎が増えるなど、日常の小さな不調として現れることがあります。 ただし、不調の原因は免疫力だけとは限りません。 食事・睡眠・運動・ストレスなどを見直しても症状が続く、発熱・体重減少、強い倦怠感がある場合は、医療機関で相談しましょう。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気や後遺症の治療、再発防止に用いられている再生医療に関する情報をお届けしています。簡易オンライン診断も実施しておりますので、ぜひ一度ご利用ください。 参考文献 (文献1) 健康に配慮した飲酒に関するガイドラインについて|厚生労働省
2026.06.24 -
- 脊椎
- 脊椎、その他疾患
「腰痛があっても動いた方がいいって本当?」 「昔は安静にした方がいいって聞いたけれど」 「自分の腰痛はどちらなんだろう」 このように迷われている腰痛患者様も多いことでしょう。 結論から申し上げますと、腰痛には動いた方がいいケースと安静が必要なケースが混在します。 本記事では、動いた方がいい腰痛とその理由、安静が必要な腰痛などを中心に解説します。 動いてもいいのか、安静にすべきかの判断がつかずにお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。 当院リペアセルクリニックでは、公式LINEで再生医療の情報提供や簡易オンライン診断を行っています。 腰痛時の運動についてお悩みの方や、再生医療に興味関心のある方は、お気軽にご登録ください。 腰痛で動いた方がいいとされる理由 以前は「腰痛が起きた場合は安静が望ましい」とされていました。しかし近年では、多くの専門医が軽い運動を続けるように勧めています。 腰痛診療ガイドライン2019においても、「急性腰痛に対しては、安静よりも活動性維持の方が有用である」と記載されています。身体を適度に動かすことで血流改善や筋肉の柔軟性維持が期待でき、筋力低下や関節の硬化を防ぎやすくなるためです。(文献1) ただし、無理に動く必要はありません。強い痛みがあったり、動かすことで痛みが強くなったりする場合は安静にしてください。 腰痛でも動いた方がいいケース 腰痛でも動いた方がいいケースとしては、主に以下の2つがあげられます。 動くと少し楽になる腰痛 慢性的な腰痛 動くと少し楽になる腰痛 「朝だけ腰が痛い」もしくは「長時間座っていると痛い」といった場合は、動くことで症状が和らぐことがあります。 長時間の同じ姿勢は、筋肉のこわばりや柔軟性低下を引き起こす要因のひとつです。 厚生労働省の資料でも、同じ姿勢が長時間続くことは腰痛リスクであると示されています。とくに、座った姿勢は腰に負担をかけます。(文献2) 定期的に身体を動かしたり姿勢を変えたりしましょう。 慢性的な腰痛 腰痛が慢性的に続いている方の場合、無理のない範囲での運動が必要です。 腰痛診療ガイドライン2019においても、「3か月以上続く慢性腰痛では、適度な運動が有用である」と示されています。(文献1) ウォーキングやストレッチ、体幹トレーニングなどは、無理なくできる運動です。 厚生労働省でも、これらの運動は、腰痛の改善や再発予防につながる可能性があるとしています。(文献3) 腰痛が悪化しない程度に身体を動かしてみましょう。 腰痛で安静が必要なケース 安静が必要な腰痛は、主に以下の2種類です。 強い痛みで身体を動かすことが困難な腰痛 動くことで痛みが悪化する腰痛 強い痛みで身体を動かすことが困難な腰痛 ぎっくり腰直後の強い腰痛により、立つ、歩く、寝返りを打つといった日常生活動作が困難な場合は、安静が必要です。 急性腰痛と呼ばれる強い腰痛では、発症直後に炎症が強くなっています。このときに無理に動くと、炎症の悪化や、筋肉および関節への負担増のリスクがあります。 この時期は、楽な姿勢で安静を保ちましょう。 以下の記事では、ぎっくり腰が起きたときの寝る姿勢について解説しています。あわせてご覧ください。 動くことで痛みが悪化する腰痛 身体を動かすことで腰痛が生じる、もしくは悪化する場合は、原因となる動作を避けながらの安静が必要です。(文献4) とくに、前かがみ動作や腰をひねる動作で腰痛が生じている場合は、筋肉や椎間板などに大きな負担がかかっています。 腰痛があるときは、「少し動くと楽になるか」「動くと悪化するか」を確認しながら活動量を調整しましょう。 腰痛時におすすめの体の動かし方 腰痛時におすすめの体の動かし方を以下に示しました。ポイントは「無理のない範囲」です。 無理のない範囲で日常生活を続ける 症状に応じて軽いストレッチを取り入れる 定期的に姿勢を変える 無理のない範囲で日常生活を続ける 腰痛時は、痛みを悪化させない範囲で日常生活を続けることが大切です。具体例を以下に示しました。 家の中を歩く 軽い家事を行う 短時間散歩する 長期間の安静は、筋力低下や活動量の減少を招き、腰痛の慢性化につながる恐れがあります。 ただし、痛みを我慢して無理に活動する必要はありません。「動いて悪化しない範囲」を目安に活動量を調整しましょう。 症状に応じて軽いストレッチを取り入れる 腰痛時は筋肉の緊張や柔軟性の低下によって、動き始めに痛みが出やすくなります。とくに、長時間座位が続く方は、腰に加えて股関節や太ももの筋肉も硬くなりやすい状況です。 症状が落ち着いているときの軽いストレッチは、筋肉のこわばり軽減や柔軟性維持につながります。 ただし、勢いをつけたストレッチや痛みを我慢した動作は、症状悪化につながるため避けましょう。「気持ちよく伸びる程度」を目安に、無理のない範囲で行うことが大切です。 下記の記事で、腰痛時のストレッチを紹介しています。あわせてご覧ください。 定期的に姿勢を変える 同じ姿勢が続くと腰回りの筋肉が緊張し、血流が低下して腰痛が生じやすくなります。 厚生労働省の腰痛予防対策指針でも、長時間同じ姿勢を避ける重要性が示されています。(文献2) 30〜60分ごとに立ち上がる、少し歩く、座り方を変えるなど、こまめに姿勢を変えて、腰への負担を分散させましょう。ただし、腰を急にひねったり反ったりするなど、大きな動きは控えてください。 下記の記事では、長時間の座り姿勢と腰痛の関係について解説していますので、あわせてご覧ください。 腰痛時にやってはいけない行動 腰痛時にやってはいけない行動は主に以下の3点です。 痛みを我慢して激しい運動をする 痛みが軽いときも安静を続ける 自己判断で放置する 痛みを我慢して激しい運動をする ぎっくり腰発症直後といった痛みが強いときは、腰に炎症が起きている状況です。この時期に無理に体を動かすのは、炎症を助長するため避けましょう。 無理に動かすことで、筋肉や関節、椎間板などへの負担も増し、症状悪化につながる可能性もあります。痛みが強い状態での運動は推奨されません。 痛みが軽いときも安静を続ける 腰痛が軽減しているときも安静を続けることは、体力や筋力低下を引き起こす要因の1つです。また安静が長期間続くと、心理的にも影響を及ぼし、腰痛の慢性化リスクを高めることが指摘されています。 近年では、必要以上の安静が慢性腰痛の一因になると指摘されています。可能な範囲で、いつも通りの日常生活を過ごしましょう。 自己判断で放置する 自己判断での腰痛放置は禁物です。とくに、しびれや筋力低下、発熱、排尿障害などを伴う腰痛では、神経障害や感染症など重篤な疾患が隠れている可能性があります。(文献5) また、慢性的な腰痛でも、痛みを我慢し続けることで日常生活や精神面へ影響が及ぶケースがあります。 市販薬やセルフケアだけで改善しない場合や、症状が長引く場合は、医療機関で原因を確認しましょう。痛みの程度だけでなく、症状の経過や全身状態にも注意する必要があります。 医療機関を受診すべき腰痛 腰痛の多くは自然に軽快します。ただし、医療機関での診察が必要なケースもあります。 以下のような症状があるときは、早めに医療機関を受診しましょう。(文献5) 足がしびれる 足に力が入らない 排尿や排便に支障をきたしている 発熱している これらの症状を伴う場合は、神経障害や感染症、内臓疾患などが隠れている可能性があります。 また、転倒後に生じた腰痛や、安静にしていても続く腰痛、数週間以上改善しない腰痛の場合も、早めに医療機関を受診してください。 下記の記事では、内臓由来の腰痛について解説しています。あわせてご覧ください。 腰痛時に行われる主な治療 本章では、腰痛時に行われる主な治療として3種類紹介します。 保存療法 手術療法 再生医療 保存療法 腰痛に合わせて身体を動かす、もしくは安静にするといった対応でも改善されない場合、整形外科を受診しましょう。内臓疾患や感染症など重篤な原因がなければ、腰痛に対する保存療法が行われることが一般的です。 主な保存療法を以下に示しました。 薬物療法 ブロック注射 運動療法(ストレッチや筋力強化など) 物理療法(電気治療や温熱療法など) 保存療法は腰痛の状況にあわせて行われます。 手術療法 手術療法が検討されるケースは主に以下のとおりです。 保存療法で腰痛が改善されない場合 歩行障害やしびれ、排尿障害などの症状がある場合 脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアなどが疑われる場合 手術方法としては、全内視鏡下脊椎手術や脊椎固定術、リゾトミー、椎間板切除術、椎弓切除術などがあげられます。 慢性腰痛の手術方法やリスクなどを以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。 再生医療 脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアが原因の腰痛患者様や、手術を避けたい患者様の場合、再生医療も選択肢の1つです。 当院では「自己脂肪由来幹細胞治療」を実施しています。患者様の身体への負担を抑えるため、腹部の脂肪から幹細胞を採取しています。 当院では腰痛の場合、培養した幹細胞を脊髄腔内へダイレクトに注射する方法が一般的です。 以下の記事では、腰部脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアにおける再生医療の症例を紹介しています。あわせてご覧ください。 【関連記事】 術後1年続いた足裏の異常感覚が緩和 腰部脊柱管狭窄症 50代女性 【手術せずに改善!】 腰椎椎間板ヘルニア 60代女性 動いた方がいい腰痛と安静が必要な腰痛を見極めて対応しよう 以前は、「腰痛の場合は安静」と言われることが多かったものですが、近年ではむしろ動いた方がいいとされています。 しかしこれは、「強い腰痛を我慢して動かす」といった意味ではありません。動くと楽になる腰痛や、慢性腰痛の場合は動いた方がいいといった解釈です。 本記事を参考に、腰痛時にやってはいけない行動も理解しつつ、自分の腰痛は動いた方がいいものか安静が必要なものかを見極めて対応しましょう。 しびれや脱力がある、排尿や排便に支障がある、発熱している場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 当院リペアセルクリニックでは、公式LINEによる簡易オンライン診断や再生医療の情報提供を行っています。 腰痛でお悩みの方や、医療機関受診の目安について相談したい方は、お気軽にご登録ください。 腰痛時の運動と安静に関するよくある質問 腰痛にすぐ効くストレッチはありますか? 腰痛に対するストレッチの効果は、症状や原因によって異なります。強い炎症が生じている急性腰痛の場合は、ストレッチによって症状が悪化する可能性があるため避けましょう。 一方で、筋肉の緊張や柔軟性低下が関与している腰痛では、軽いストレッチによって痛みが和らぐ場合があります。腰痛時のストレッチは、勢いをつけず「気持ちよく伸びる程度」で行いましょう。 安静時に腰痛が起きる原因は何ですか? 安静時にも腰痛が生じる原因は複数存在します。主に考えられるのは、腰椎圧迫骨折のほか、感染症やがん、尿管結石といった内臓疾患です。(文献4) 椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症では、安静時でも神経症状が出る場合があります。安静時の腰痛が長期間続く場合や、発熱・しびれなどを伴う場合は、自己判断せず医療機関を受診しましょう。 参考文献 (文献1) 腰痛診療ガイドライン2019|公益社団法人日本整形外科学会・一般社団法人日本腰痛学会 (文献2) 職場における腰痛予防対策指針|厚生労働省 (文献3) 標準的な運動プログラム|厚生労働省健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~ (文献4) 腰痛|MSDマニュアル家庭版 (文献5) 腰痛|公益社団法人日本整形外科学会
2026.05.31 -
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「ずっと腰痛が続いていてつらい」 「腰痛が自転車で治ったと聞いたけれど本当だろうか?」 腰痛が自転車で治ったと聞いて、「自転車に乗ってみたいけれど、悪化が不安」と思われた方もいらっしゃることでしょう。 自転車で腰痛が治ったケースには、いくつかの理由が存在します。そして、すべての腰痛が自転車で治るとは限りません。逆に自転車で悪化する腰痛もあります。 本記事では、腰痛が自転車で治ったとされる理由や、自転車で治りやすい腰痛と悪化しやすい腰痛の違いなどについて解説します。 ご自身の腰痛がどちらに該当するかを知る判断材料になりますので、ぜひ最後までご覧ください。 当院「リペアセルクリニック」では公式LINEで、再生医療の情報提供や簡易オンライン診断を行っています。 腰痛だけど自転車に乗りたいとお考えの方や、再生医療に興味関心のある方は、お気軽にご登録ください。 自転車で腰痛が治ったとされる要因 自転車で腰痛が治ったとされる要因は、主に以下の3点です。 血流が改善しやすい 体幹や下肢筋力を鍛えやすい 腰への衝撃が少ない 血流が改善しやすい 自転車は有酸素運動の一種です。脚の大きな筋肉をリズムよく動かすため、血流が改善しやすい運動ともいえます。 慢性腰痛の場合、筋緊張や運動不足が原因で、痛みが続いたり強くなったりする方もいます。 また、腰痛診療ガイドライン2019では、慢性腰痛では運動療法が有用であると示されています。(文献1) 自転車は体への衝撃が少なく、比較的取り入れやすい運動です。ただし、腰痛発症直後で強い痛みがあるときや、自転車に乗って悪化するときは無理に乗らないでください。 体幹や下肢筋力を鍛えやすい 自転車は、太ももやおしりなど下半身の筋肉を繰り返し使う運動です。姿勢を維持するために、体幹も働きます。 自転車運動により太ももの筋肉が増加したといった調査報告もあります。(文献2) 慢性腰痛では、加齢や運動不足によって腹筋やおしりの筋肉が低下し、腰に負担がかかっているケースも少なくありません。自転車を使い日常的に身体を動かすことで、筋持久力が維持できる点は腰痛患者にとってもメリットです。 ただし、腰痛予防や再発防止のためには、ストレッチや筋力トレーニングとの組み合わせも必要です。 腰への衝撃が少ない 自転車は、ランニングのように地面からの着地衝撃が繰り返される運動ではありません。そのため、比較的腰への負担が少ない運動です。「歩くときは腰痛が辛いが、自転車のときは腰が楽である」といったケースもあります。 米国整形外科学会では、「サイクリングは体重負荷がかかりにくい運動である」として紹介されています。(文献3) しかし、衝撃が少ないからといって、すべての腰痛に適しているわけではありません。長時間の前傾姿勢やサドルおよびハンドル位置の不適合、路面振動などによって腰痛が悪化する場合もあります。 自転車で改善しやすい腰痛 慢性腰痛の中には、運動を取り入れることで症状が和らぐタイプがあります。 例としては、以下のようなものがあげられます。 長時間の同じ姿勢による筋緊張や血流低下が原因のタイプ 猫背および反り腰など悪い姿勢で腰に負担がかかっているタイプ 自転車は低衝撃の有酸素運動で、体を動かしながら負担を調整しやすい点が特徴です。軽い運動で筋肉を動かすことで血流が促され、腰回りの緊張がゆるみやすくなる方もいます。 ただし、症状が悪化しない範囲で無理なく乗り続けることが前提です。 自転車で悪化する場合がある腰痛 椎間板ヘルニアや坐骨神経痛、急性腰痛では、自転車に乗ることで症状が悪化する場合があります。たとえば椎間板ヘルニアの場合、座位や前傾姿勢で神経への圧迫が強まり、下肢のしびれや痛みが増すメカニズムです。 したがって、腰痛が強いときは、自転車に乗らないようにしましょう。 自転車を中止して受診すべき症状 腰痛があっても自転車に乗れる場合はあります。ただし、以下のような症状がある場合は自転車を中止しましょう。(文献1)(文献4) 下肢のしびれや脱力 排尿や排便の障害 安静時にも続く強い腰痛 発熱や体重減少 これらは単なる筋緊張や筋力低下ではなく、神経障害や感染症、腫瘍など重大な疾患が隠れているサインとされています。 とくに、足に力が入りにくい、尿が出にくい、会陰部に違和感があるといった症状は早めの受診が必要です。少し楽になるからと無理に乗り続けず、整形外科で検査や診察を受けましょう。 腰への負担を減らす自転車の乗り方 この章では腰への負担を減らす自転車の乗り方として、3つのポイントを紹介します。 骨盤を立てた自然な姿勢を意識する 長時間連続で乗り続けない 乗車前後にストレッチを行う ただし、強い痛みがある場合や、伸ばして痛みが増える場合は、ストレッチおよび自転車の使用を中止してください。 骨盤を立てた自然な姿勢を意識する 自転車に乗るときは、猫背や過度な前かがみの姿勢を避けて、骨盤を立てた自然な姿勢を意識しましょう。骨盤が後ろに倒れると腰の自然なカーブが崩れやすく、腰や背中の筋肉に大きな負担がかかる場合があります。 サドルやハンドルの位置が身体に合っていないなど、誤った姿勢で乗り続けると、腰痛悪化につながる可能性があります。自然な姿勢を無理なく維持できるように、サドルやハンドルの位置を調整しましょう。 以下の記事では前かがみ姿勢と腰痛の関係について解説しています。あわせてご覧ください。 長時間連続で乗り続けない 自転車は比較的腰への衝撃が少ない運動です。ただし、長時間乗り続けると、腰まわりの筋肉に疲労が蓄積しやすくなります。 そのため自転車を降りた後に、腰痛および重だるさを感じる方もいます。 腰への負担を減らすためにも、信号待ちで上体を軽く起こす、途中で自転車を降りて歩くなどで、姿勢をこまめに変えてみましょう。 長時間の座位と腰痛の関係を以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。 乗車前後にストレッチを行う 自転車に乗る前や降りた後には、筋肉の緊張をため込まないよう、ストレッチで腰や股関節まわりの筋肉を軽くほぐしておきましょう。 とくにハムストリングスと呼ばれる太ももの筋肉や、お尻まわり、股関節まわりはペダル操作で繰り返し使われます。ここが硬くなったまま自転車に乗ると、腰に負担がかかりやすくなります。 乗る前に軽く伸ばすことで動かしやすい状態にしておきましょう。降りた後のストレッチでは、腰まわりのこわばり軽減が期待できます。 反動をつけない、心地良い範囲のストレッチが腰痛予防につながります。 腰痛時のストレッチを以下の記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。 自転車でも改善しない慢性腰痛の治療法 自転車でも改善しない慢性腰痛の治療法は、主に以下の3種類です。 保存療法 手術療法 再生医療 保存療法 自転車の乗り方を見直しても痛みが続く場合は、整形外科を受診しましょう。腰痛の原因を調べて、適切な治療を受けるためです。 腰痛治療では、保存療法が最初の選択肢になります。主な保存療法は、痛みを抑える薬物療法、ストレッチや筋力強化といった運動療法、温熱療法や電気治療などです。 腰痛の原因が筋肉の緊張や姿勢不良、軽度の椎間板変性である場合は、保存療法で症状軽減が期待できるケースもあります。 手術療法 各種保存療法を続けても腰痛が改善しない場合や、しびれや脱力、排尿障害などの症状がある場合は、手術療法も選択肢に入ります。 主な手術方法としては、全内視鏡下脊椎手術や脊椎固定術、リゾトミーなどがあり、原因や症状に応じて選択されます。 慢性腰痛の手術については以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。 再生医療 手術は避けたい方や、さまざまな事情で手術を受けられない方の場合は、再生医療も選択肢としてあげられます。 再生医療とは、ヒトが本来持っている自己修復力を活用した治療法です。 当院では、患者様自身の脂肪由来の幹細胞を用いる「幹細胞治療」や、自身の血液を活用する「PRP療法」を実施しています。 自転車で改善・悪化する腰痛を理解してサイクリングを楽しもう 腰痛が自転車で治ったとされる原因は、血流改善や、体幹および下肢筋力を鍛える効果があるためです。腰への衝撃が少ないことも、自転車の利点です。 しかし、すべての腰痛が自転車で治るとは限りません。中には、自転車により悪化する腰痛もあります。 腰への負担を減らしながら自転車に乗っても腰痛が改善しない場合、もしくは悪化する場合は、医療機関で適切な治療を受けましょう。 当院リペアセルクリニックでは、公式LINEによる簡易オンライン診断や再生医療の情報提供を行っています。 腰痛と自転車の関係について相談したい方や、医療機関受診についてお悩みの方は、お気軽にご登録ください。 腰痛と自転車に関するよくある質問 椎間板ヘルニアに自転車通勤は良くないのでしょうか? すべての椎間板ヘルニア患者にとって、自転車通勤が良くないわけではありません。 ただし、腰痛やしびれが生じている方や医師から禁止されている方は、自転車により悪化する可能性があります。 自転車通勤が可能な場合は、前傾姿勢にならないようにサドルやハンドルの位置を調節してから乗りましょう。 長時間の自転車通勤は、腰に負担をかけます。自宅から勤務先が遠い方は、事前に医師へ相談しましょう。 クロスバイクには腰痛改善効果がありますか? クロスバイクに特化した、腰痛改善効果はありません。他の自転車と同様、ハンドルやサドルのセッティング、正しい姿勢の維持が必要です。 大切なポイントは、自転車の種類だけではなく、自分の身体に合った姿勢や乗車時間の調整です。どのような自転車であっても、痛みが強くなる場合は無理に乗らないようにしましょう。 参考文献 (文献1) 腰痛診療ガイドライン2019|公益社団法人日本整形外科学会・一般社団法人日本腰痛学会 (文献2) Cycle exercise training and muscle mass: A preliminary investigation of 17 lower limb muscles in older men|Pubmed® (文献3) Expert Insight and Essential Bike Safety Tips Every Cyclist Needs to Know|American Academy of Orthopaedic Surgeons (文献4) 腰痛|公益社団法人日本整形外科学会
2026.05.31 -
- 変形性股関節症
- 脊椎
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 股関節
- 腰部脊柱管狭窄症
「腰と股関節、両方とも痛い」 「医療機関で異常なしと診断されたけれど、痛みが続いている」 「大きな病気の前ぶれではないだろうか」 このような不安をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。 股関節と腰の痛みは、人体の構造上同時に生じやすい症状です。レントゲンやCT、MRIといった画像検査で異常がないにもかかわらず、痛みが生じるケースもあります。 本記事では、股関節と腰の痛みが同時に発生する理由や原因となる疾患、痛みへの対処法について詳しく解説します。 治療方法についてもお伝えしますので、自分に合った治療法を知りたい方はぜひ最後までご覧ください。 当院リペアセルクリニックでは、公式LINEで再生医療の情報提供や簡易オンライン診断を行っています。 股関節痛および腰痛にお悩みの方や、再生医療に興味関心のある方は、お気軽にご登録ください。 股関節と腰の痛みが同時に生じる理由 股関節痛と腰痛が同時に生じる理由としてあげられるものは、主に以下の4点です。 股関節と腰が連動して負担が広がるため 関連痛によって離れた部位に痛みが出るため 代償動作によって負担が別の部位に移るため 筋力低下や良くない姿勢によって両方に負担がかかるため 股関節と腰が連動して負担が広がるため 股関節と腰、骨盤は、日常生活において連動して動く部位です。どこか1カ所に不調が生じると、その部位をカバーするため他の部位に負担が集中します。 とくに股関節の可動域が低下すると、腰に負担が集中して腰痛が起こりやすくなります。 前かがみや立ち上がりで腰が痛い方は、股関節の動きが悪くなっている可能性もあります。 関連痛によって離れた部位に痛みが出るため 関連痛とは、原因とは別の場所に痛みを感じる現象です。股関節に問題がある場合、脚の付け根だけではなく、お尻や太もも、膝に不調が出ることもあります。(文献1) 「腰が痛い=腰に原因がある」とは限りません。股関節に問題があるときも、腰痛が生じるケースがあります。 痛みだけで原因を見分けることは難しいものです。痛む範囲だけで判断せず、「どんな動作をすると痛みが生じるか」も確認しましょう。 代償動作によって負担が別の部位に移るため 代償動作とは、正常な動作とは異なる運動パターンで目的の動作を行うことです。(文献2) 股関節痛があるときに、無意識に体を傾けて歩くことも代償動作の1つです。この状態が続くと、腰やお尻など、本来問題のない部位にも痛みが広がります。 海外の文献では、股関節の機能低下により、腰椎の動きが増加して腰痛が生じる事例が紹介されています。(文献3) 筋力低下や良くない姿勢によって両方に負担がかかるため 股関節まわりの筋力が低下すると、骨盤が不安定になり腰への負担が増します。 また、お尻の筋肉が弱くなると、立つ動作や歩く動作で骨盤が左右に揺れやすくなり、腰に負担がかかります。猫背や反り腰といった姿勢の崩れは、股関節と腰の両方に影響します。 「長時間座るとつらい」「立ち姿勢が崩れている」と感じる場合は、姿勢や筋力の見直しが必要です。 【パターン別】股関節痛と腰痛の原因 股関節痛および腰痛の場合、股関節や腰そのものに原因があるケースと、検査で異常がないケースがあります。 それぞれ詳しく解説します。 腰由来の症状が疑われるケース 腰由来の代表的な疾患は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症です。これらの疾患では、腰痛や下半身のしびれ、脱力がみられ、歩行で腰痛が悪化します。(文献4)(文献5) 「片脚に痛みやしびれがある」「歩くと腰が痛み、休むと楽になる」といった症状は、腰由来の疾患が関係している可能性があります。 股関節由来の症状が疑われるケース 股関節由来の代表的な疾患は、変形性股関節症です。この疾患の特徴は、立ち上がりや歩き始めに生じるそけい部(脚の付け根)の痛みです。(文献6) 進行すると、寝ているときも痛みが生じたり、日常生活上の動作に支障をきたしたりします。 「脚の付け根が痛い」「股関節をひねると痛い」場合は、股関節が関係している可能性があります。 検査で異常がなくても痛みが出るケース 検査で異常が見つからなくても、関節の使い方や筋力のバランスによって腰痛や股関節痛が生じる場合があります。考えられるケースが、仙腸関節障害や大転子部痛症候群などです。 仙腸関節とは背骨と下半身の間にある関節で、上半身と下半身の力を伝える重要な役割を担っています。仙腸関節が障害されると、姿勢を変えたときに鼠径部やお尻に痛みが生じます。(文献7) 股関節痛および腰の痛みへの対処法 この章では、股関節痛や腰痛が強いときの対処法と、痛みが軽減されたときに行えるセルフケアを中心に解説します。 セルフケアで改善しないときに見直すポイントも、あわせて紹介します。 痛みが強いときの対処法 痛みが強いときは完全に寝込むのではなく、痛みを悪化させる動作を避けながら過ごしましょう。前かがみや深くしゃがむ動作、長時間の立ち姿勢は、股関節や腰に負担をかけます。 股関節痛や腰痛が急に現れたときは、保冷剤や冷たいタオルで冷やすと痛みが和らぎます。 市販の痛み止めを使用する際は、副作用や他の薬との飲み合わせを確認するため、薬剤師に相談しましょう。あわせて、薬に添付されている説明書も必ず確認してください。(文献8) 以下の記事では、鎮痛消炎剤について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。 痛みが軽減されたときに行えるセルフケア 痛みが落ち着いてきたら、股関節や腰まわりを少しずつ動かしていきましょう。セルフケアとしては、お尻や足の付け根、もも裏のストレッチ、体幹およびお尻の筋力運動があげられます。 最初から多くの種目を行う必要はありません。痛みが出ない範囲で短時間から始めることが大切です。 運動中に鋭い痛みが出る、しびれが強くなるといった場合は、無理に続けず中止してください。 以下の記事では、6種類のストレッチを紹介しています。あわせてご覧ください。 セルフケアで改善しないときに見直すポイント セルフケアを続けても改善しない場合は、ケアの方法やタイミングが症状に合っていない可能性があります。 腰と股関節は連動して動くため、股関節が原因の腰痛が生じる、あるいはその逆のケースも珍しくありません。 腰痛の原因が股関節である場合、腰だけをケアしても改善しないことがあります。 セルフケアのタイミングも、改善を妨げる原因です。腰痛や股関節痛が強いときに、ストレッチや筋力運動などを行うと、かえって悪化します。 セルフケアで改善しない場合は、一度ケアを中止し、医療機関を受診しましょう。 股関節と腰の痛みに対する受診が必要となるケース 股関節と腰痛において、受診が必要となるケースは主に以下の3種類です。 すぐに受診すべき危険サイン 早めの受診が望ましいケース 内臓疾患の可能性があるケース すぐに受診すべき危険サイン 以下の症状がある場合は、早急に医療機関を受診しましょう。 尿が出ない、もしくは失禁する 会陰部がしびれる 歩行困難である 転倒後に強い股関節痛が生じている 発熱を伴う強い痛みがある 背部や腹部が激しく痛む これらの症状は、神経障害や感染症、骨折、大動脈疾患などが原因の可能性があります。放置すると後遺症が残ったり、命に関わったりするケースもあります。 とくに、背部や腹部の痛みがある場合は、迷わず救急外来を受診してください。 早めの受診が望ましいケース 緊急ではないものの、早めの受診が必要な状況を以下に示しました。 痛みが4~6週間以上続く セルフケアを続けても痛みが改善しない 歩けるが痛みが続く 股関節痛が徐々に強くなる このような場合は、整形外科で原因を確認しましょう。早期受診で適切な治療につながります。 内臓疾患の可能性があるケース 腰痛および股関節痛が、内臓疾患由来の場合もあります。想定される症状を以下に示しました。 安静にしていても持続する 発熱や吐き気、血尿を伴う 激しい痛みが突然始まる これらの症状の場合、尿路結石や感染症、大動脈疾患などの可能性があります。筋肉や関節の痛みとは異なり、姿勢で変わりにくい点が特徴です。 異変を感じた場合は早めに内科を受診しましょう。内科で異常がない場合は、整形外科が受診先となります。 以下の記事で、内臓由来の腰痛について解説していますので、あわせてご覧ください。 股関節と腰の痛みの主な治療法 股関節痛と腰痛の治療法としては、主に以下の3点があげられます。 保存療法 手術療法 再生医療 保存療法 保存療法は、股関節痛および腰痛に対する第一の選択肢です。薬物療法やブロック注射、運動療法、体重管理および杖の使用を含めた生活指導などにより、痛みの軽減を目指します。 腰痛では運動や生活改善、股関節痛では負担を減らしながら筋力や可動域を保つことが重要です。 ただし、保存療法を続けても症状が改善しない場合や悪化する場合は、治療方針の見直しが必要です。 手術療法 手術療法は、腰椎や股関節の変形が進んでいる場合、神経の圧迫によって歩行障害やしびれなどがある場合に検討されます。股関節では人工股関節置換術、腰では脊柱管狭窄症に対する除圧術や、必要に応じた固定術などが主な選択肢です。 症状の著しい改善が期待できる一方で、入院やリハビリ、合併症のリスクも伴います。症状の強さだけでなく、画像所見や生活への影響、保存療法の効果なども踏まえた上での選択が必要です。 慢性腰痛の手術については以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。 再生医療 保存療法を続けても十分な改善が得られない場合や、すぐに手術を選びたくない場合は、再生医療も選択肢になり得ます。 再生医療とは、ヒトが持っている「再生する力」を用いた治療法です。 当院では、幹細胞治療(腹部の脂肪から幹細胞を採取)やPRP療法を実施しています。ただし、人工関節置換術後は再生医療を受けられません。 股関節と腰の痛みのメカニズムを把握して適切なケアを行おう 股関節痛と腰の痛みは、同時に現れることも珍しくありません。股関節や骨盤、腰の連動、関連痛、代償動作などが関係しているためです。 そのため、痛みの部位だけで、原因を判断するのは困難です。 軽い痛みであればセルフケアで様子を見ることも可能ですが、痛みが長引く場合や悪化する場合は、早めに医療機関を受診しましょう。原因を把握した上で適切な治療を選ぶことが大切です。 当院リペアセルクリニックでは、公式LINEによる簡易オンライン診断や再生医療の情報提供を行っています。 股関節痛や腰痛でお悩みの方や、治療法について相談したい方は、お気軽にご登録ください。 股関節と腰の痛みに関するよくある質問 股関節が左側だけ急に痛むのはなぜですか? 片側の股関節痛は、日常生活における姿勢や動作の癖、もしくはリウマチや大腿骨頭壊死といった疾患が原因として考えられます。また、内臓疾患が隠れている可能性もあります。 いずれにしても放置せず、整形外科を受診しましょう。整形外科で異常がない場合は、内科を受診してください。 以下の記事では、片側だけに股関節痛が生じる原因について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。 股関節や腰に痛みがあるときにストレッチをしても良いですか? 強い痛みやしびれがあるときは、無理なストレッチは禁物です。 痛みがある程度和らいだときは、お尻や足の付け根、もも裏を軽く伸ばす程度のストレッチが役立ちます。 ただし、ストレッチ中に鋭い痛みが出たりしびれが増えたりする場合は、無理に続けず中止しましょう。 参考文献 (文献1) Bilateral Anterior Tibial Pain: Referred Pain From Osteoarthritis of the Hip. A Case Report|ResearchGate (文献2) 運動器疾患における代償動作|関西理学療法学会 (文献3) Hip-Spine Syndrome: A Vexing Clinical Entity|UPMC (文献4) 腰椎椎間板ヘルニア|公益社団法人日本整形外科学会 (文献5) 腰部脊柱管狭窄症|公益社団法人日本整形外科学会 (文献6) 変形性股関節症|公益社団法人日本整形外科学会 (文献7) 仙腸関節障害の今そしてこれから|日本脊髄外科学会 (文献8) 添付文書(おくすりに添付されている説明書)の読み方|日本OTC医薬品協会
2026.05.31















