
細胞加工室では
どんなことをしているの?
CPC(細胞加工施設)とは
CPCとは「Cell Processing Center」の略で、文字通り細胞を加工する施設です。患者の身体から米粒2~3粒程度の脂肪細胞を取り出し、幹細胞のみを抽出したあと、何千万個から1億個以上の数まで培養し、細胞を増やします。なお、CPCはCPF(Cell Processing Facility)とも呼ばれ、海外ではCPFを用いるのが一般的です。


CPC(細胞加工室)





冷凍保存しないので、幹細胞の生存率が高い
では、当クリニックのCPC(細胞加工室)と一般的なCPCを比較してみましょう。
CPC(細胞加工室)の比較
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当クリニックのCPC
当院のCPC(細胞加工室)は国内トップクラスのため、冷凍保存しない生き生きした幹細胞を治療に用いることができます。
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一般的なCPC
冷凍輸送するため、解凍すると多くの細胞が死滅してしまいます。また、培養時に牛の血液が使われておりますが、やはりアレルギーや狂牛病等の懸念もあります。

1億個以上の細胞を
投与できるため
治療成績が良好
次に、幹細胞の投与数の違いによる治療成績の差を比較してみましょう。
治療成績の比較(軟骨再生の場合)
一般的な治療
当院の治療
投与する幹細胞の数は多いほど
治療成績がいい

冷凍せずに培養するので
幹細胞のクオリティが高い
当院のCPC
1回目の投与
2回目の投与
3回目の投与
複数回投与する時は、そのつど冷凍せず最初の手順から細胞を培養するので、1回目の幹細胞と同じ「生き生きした幹細胞」が投与できます。また、2回目、3回目の投与でも、1回目の幹細胞と同じフレッシュな細胞が投与可能です。
一般的なCPC
1回目の投与
2回目の投与
冷凍保存の期間が長くなるにつれて、
だんだん細胞が死んでいく3回目の投与
冷凍保存の期間が長くなるにつれて、
だんだん細胞が死んでいく
一般的なCPCでは、一番はじめに一度に3回分を培養して冷凍保存しておきます。そのため当院独自の”投与の都度冷凍せず培養する方法”と比べて、一般的なCPCの培養方法では解凍とともに細胞が死滅し、減少してしまいます。さらに2回目、3回目を投与するまで冷凍することとなり、その期間においても徐々に細胞の質が低下し、かつ幹細胞も死滅していきます。

患者自身の血液を使用して
細胞を培養するため
安全性が高い
当クリニックは患者自身の細胞や血液を利用し、培養することにこだわっています。
手術で輸血が必要になったとき、他人の血液か自分の血液かを選べと言われたら、自分の血液を選ぶという人がほとんどではないでしょうか。
もちろん、輸血などに使われる血液は適切に検査・処理されているため、他人のものであっても安全性は高いです。しかし、あくまで他人の血液ですので、拒絶反応やアレルギーが出たり、未知の感染症の存在を否定することはできません。

施設によっては、牛の血液を使って培養するところもあります。一般的にはよく研究の培養の際には牛の血液が使われておりますが、やはりアレルギーや狂牛病等の懸念もあります。
当クリニックは、リスクを最小限に抑え、安全性を確保するため、患者自身の血液と細胞で培養・加工することにこだわり、その培養技術の高いCPCと提携しています。
自身の血液を使って培養しており、余分な不純物や化学薬品などを含まないため副作用のリスクが少ないと申せます。
更にもう一つ、自身の血液を使って培養する理由として、「生命力のある幹細胞」を作くることが可能になるからです。生命力のある幹細胞であれば、損傷した部位にしっかりと定着して、より強く損傷部位の修復及び再生が可能になります。


採取する細胞の量が
少ない(米粒2~3粒)ため
体への負担が少ない
当クリニックでは高い技術力を持ったCPCで培養を行うため、米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで1億個以上の数まで細胞を培養することができます。
採取する細胞が少ないため、身体への負担を軽減することができます。
