薬丸裕英さんを
イメージキャラクターに迎え
地上波にテレビCMを放送中
関節(膝、股関節、肩)編
脳卒中・ヘルニア編
インフォメーション
LICENSE厚生労働省届出済医療機関
第二種・第三種再生医療等提供計画 届出済
リペアセルクリニックは、第二種・第三種再生医療提供計画を厚生労働省に届出し、受理されました。
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた糖尿病の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた肝障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた変形性関節症治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた顔面萎縮症、皮膚再生治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脊髄損傷の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた変形性関節症の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた筋腱炎、靭帯炎の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた皮膚再生療法
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悪性腫瘍の予防に対する活性化NK細胞を用いた細胞治療
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自己脂肪由来幹細胞と自己前骨芽細胞分化誘導上清液を用いた変形性関節症の治療
当クリニックでは、国内では数少ない自己の幹細胞を用いた「変形性関節症」「脳卒中」「糖尿病」「肝障害」「肌の再生」などの最先端の再生医療および、PRP(多血小板血漿)の関節内投与を再生医療安全確保法のもと、自由診療にて提供しています。再生医療とは、厚生労働省によって受理されることで行うことのできる治療となります。
自分の細胞を活用し、
蘇らせる「再生医療」とは?
薬での治療は限界ではないだろうか。本当に手術は必要だろうか。
そんな思いで悩んだり、あきらめたりしていませんか?
ケガをしても傷跡が少しずつ薄くなる・・
当たり前のようですが、あなた自身の細胞には、弱ったところ、傷ついたところを修復するチカラがあります。
その細胞のチカラを最大限に引き出して治療を行うことを「再生医療」と呼び、おすすめしています。
リペアセルクリニックの特長
当クリニックは、疾患・免疫・美容という分野すべてを、自己細胞を用いた最先端の医療で行うことができる国内でも珍しい部類の医療機関です。
CPC(細胞加工施設)の高い技術により、冷凍しない方法で幹細胞を投与できるので高い生存率を実現。
ご自身の細胞や血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応といった副作用の心配が少ないおすすめの治療方法です。
- 2億個の細胞を
投与可能※但し適応による - 高い
安全性 - 入院不要
日帰り - 身体への
負担が少ない - 高い技術力を
もったCPC
症例紹介
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- 肝臓疾患の症例
- 幹細胞治療の症例
点滴投与で痩せやすい体質に!8キロものダイエットに成功 こちらの患者様は15年前に高脂血症を指摘され5年前から内服処方を受けていますが、改善がないと受診されました。さらに内科でエコーやCT検査の結果、脂肪肝とも診断され、食事と運動に気を付けるように指導されました。しかし仕事が忙しく、夜の付き合いも多いため難しいとのことで、再生医療を頼って当院を受診されました。 肝臓は文字通り、内臓の中で一番大きく肝になる臓器です。その働きはたんぱく質、脂質、糖などの栄養素の貯蓄、アルコールや有害物質の解毒・分解、消化酵素である胆汁の生成です。脂肪肝とは、摂りすぎて消費しきれない脂肪や糖質が中性脂肪となり、肝臓の周りにたまった状態のことです。脂肪肝の原因は、食べすぎ、お酒の飲みすぎ、運動不足、肥満が原因と言われています。長時間労働、ストレスフルな人間関係、24時間手軽に食品が購入可能なコンビニの普及、忙しくて運動する時間が取れない現代においては、成人男性の4割が脂肪肝であると言われます。 怖いのは「肝臓は沈黙の臓器」と言われ、脂肪肝、肝硬変になっても症状はありません。脂肪肝だと思って放置していたら知らないうちに肝硬変となり肝臓がんが突然発見される可能性もあるのです。 脂肪肝のように慢性的に肝炎状態が続くと、肝臓の線維化が進み肝臓自体が硬くなり肝硬変となります。線維化した肝臓はもとには戻らないと言われています。脂肪肝・肝硬変に関しては確立された治療法はありません。生活習慣の改善が主な治療法となりますが、これ以上肝臓が線維化しないようにといった予防的な意味合いしかありません。現在の保険診療の治療では、脂肪肝も肝硬変も根本的な治療はありません。当院ではそういった肝障害に対して再生医療を提供してきました。 具体的には、下腹部から採取した脂肪細胞から幹細胞を分離・培養し、幹細胞のホーミング効果を期待して静脈から点滴します。ホーミング効果とは、体内に入った幹細胞が再生を必要としている部位・組織から放出されるシグナルを見つけ出し、その部位・組織に自動的に集まり、目的の細胞に分化したり、傷んだ部位・組織を修復することです。 肝臓の再生医療においては、投与された幹細胞は肝臓の炎症や線維化して硬くなってしまった組織を発見し、溶解・修復させることです。よって点滴する幹細胞は生きていないとホーミング効果が期待できません。当院で使用する細胞は、冷凍保存せず投与するたびに培養しているため2回目、3回目に投与する細胞も生存率90%以上の生き生きとしたフレッシュな細胞です。幹細胞に十分なホーミング効果を発揮してもらうには点滴する幹細胞の数も重要と考えています。 当院の細胞培養は細胞培養技術がトップクラスの施設と提携して行うため、米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで1億個以上の数まで細胞培養が可能です。2024年からは厚生労働省への届出が受理されたことにより、2億個の幹細胞を投与することが可能になりました。これにより従来の1億個の幹細胞より高い効果が期待できます。 CT初見 腹部CTでは肝臓は脾臓よりも黒っぽく脂肪肝であることがわかります。 投与後の変化 1億個細胞を計5回点滴投与しました。 以前のCTでは、肝臓が黒く脂肪肝の所見がありましたが投与後は回復されています。 5回目の血液検査で、投与前はγ―GTP128であったのが投与後には68まで低下、中性脂肪は634であったのが340まで低下しました。 痩せやすい体質と前向きな気持ちを手に入れダイエットに成功し、患者様にはこれからも健康増進に取り組んでいただけそうで私達もうれしく思いました。 厚生労働省届出済【2億個の幹細胞】投与を実現 2024年1月より、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより肝臓疾患に対する点滴において幹細胞数2億個の投与が可能となりました。これにより、従来の幹細胞1億個の投与よりも高い治療効果が期待できるようになりました。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000393 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.10.29 -
- ひざ関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
幹細胞治療で膝に水も溜まらなくなり、痛みも軽減! こちらの患者様は3年前からの両膝関節痛のため受診していただきました。 近くの整形外科では末期( 関節軟骨がほぼ消失している状態)の変形性関節症と診断され、膝に炎症が起こり水が溜まるので何度も水を抜いてもらっていたそうです。 特に左膝の痛みは10段階中10と強く、歩くのが困難でトイレにすら行けないこともあるそうです。 末期の関節症であるため、主治医からは人工関節を勧められました。しかし、手術時の出血、感染、深部静脈血栓症などの合併症、入院期間、リハビリ期間、術後はアクティブな行動は制限されること、などを考えると手術には踏み切れずにいたそうです。そんな中、再生医療に興味を持たれ当院を受診していただきました。 幹細胞治療において一般的には、末期の変形性膝関節症に対しての治療効果は初期、中期に比べると劣ってしまうと言われています。当院では末期の変形性膝関節症に対しても積極的に治療を行い、患者様に満足のいく治療効果をもたらしてきました。その良好な治療効果は、当院の細胞の質と量へのこだわりによるものと考えています。 当院は細胞培養技術がトップクラスの施設と提携しており、投与する細胞の生存率は90%以上を誇っています。これは、一般的な再生医療のクリニックで使用する細胞の生存率が60%ほどであることと比べると群を抜いた数字です。 国内ではほとんどが培養した幹細胞を一度冷凍し、投与する際に解凍する方法をとります。解凍する際には幹細胞は大きなダメージを受け、生存率がかなり低下し、さらに、生きている細胞も弱々しいものとなります。これでは関節にせっかく投与しても十分な軟骨の 修復が果たせなくなってしまいます。 当院では、米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで、1億個以上の数まで生き生きとした細胞の培養が可能です。一般的なクリニックで1千万個ほどの幹細胞を投与していることと比べると、細胞数も群を抜いています。当院では生きたまま冷凍せず培養し、さらに化学薬品を使わず無添加で培養します。さまざまな工夫をし、強い細胞を作ることにこだわっています。 レントゲン所見 <治療効果>左膝に4000万個細胞、右膝に6000万個細胞を計4回投与+PRP 右膝に4000万個細胞、痛みの強い左膝には6000万個細胞を計4回行いました。 その結果、1年後には右膝は投与前10段階中6であった痛みが0に、左膝は投与前10であった痛みが1まで軽減しました。 患者様には「整形外科で膝の水を何回抜いてもらっても、溜まっていたのに今では水も溜まらなくなり痛みもなくなり、すごくうれしいです。」と喜んでもらえました。 両膝の末期の変形性関節症であったとしても、細胞の質と量にこだわり強い幹細胞を投与し治療をすれば、患者様に満足のいく治療効果をもたらすことができるのだと確かな手ごたえを感じることができました <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 ) ・PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000139 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.10.14 -
- 股関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
幹細胞治療後3か月で、左股関節の痛みが10分の1に! こちらの患者様は1年前から出現した左股関節痛のため受診していただきました。 近くの整形外科では変形性関節症と診断されましたが、まだレントゲンでは関節軟骨はある程度は残っているため、人工関節をするにはもったいない、しかし近い将来には人工関節が必要になるだろうと言われ、内服薬による対処療法を行っていました。しかし疼痛は10段階中10と非常に強く、内服薬では十分に除痛ができていませんでした。 「今ある痛みをどうにかしたい、このまま漫然と内服薬を飲み続け人工関節を受けるのを待つという消極的な治療ではなく、軟骨のすり減りの進行を止めたい、すり減った軟骨を再生させたい」との思いから、再生医療を頼って当院を受診していただきました。 数ある再生医療クリニックの中から当院を選んでいただいた理由は、当院の細胞へのこだわりをホームページで知っていただけたからです。 当院の冷凍せず培養された細胞の生存率は90%以上を誇っています。これは一般的な再生医療のクリニックで使用する細胞の生存率が60%ほどであることと比べると群を抜いた数字です。さらに、生存率を高めるため色々な工夫をして細胞を培養しています。また、化学薬品を使わず無添加で培養できる技術があるのも当院の特徴となります。 細胞の生存率は生成される軟骨の量に密接に関係しており、60%の生存率の細胞で生成される軟骨の量は、90%のものと比べ3分の2を大幅に下回ってしまうと言われています。生存率の高い生き生きとした幹細胞をピンポイントで傷んだ関節に投与することで、軟骨の生成を期待できます。 当院では変形性股関節症への幹細胞医療の症例数も数千例を数えており、こういった軽度から中等度の関節症の場合には軟骨のすり減りの進行を予防できることはもちろん、軟骨が生成されたことを示唆するレントゲンで関節裂隙が開大した症例を数多く経験してきました。そういった経験から将来的な人工関節を回避できると考え、積極的に幹細胞治療を行っております。 レントゲン所見 レントゲンでは関節裂隙は比較的保たれており、中等度の変形性股関節症を認めました。 <治療効果>左股関節に1憶個の幹細胞を計3回投与+PRP 左股関節に1億個細胞を計3回投与しました。 左股関節の痛みは投与前10段階中10であった痛みが3か月後には1となり、その後1年間、疼痛レベルは1のまま過ごしていただけます。 嬉しいことに、こういった良好な治療経過を辿った方は、その後何年も痛みの再発がなく過ごされている場合がほとんどです。 最終診察時に痛みの再発を心配されていましたが、この旨をお話すると安心して帰っていただけました。 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 ) ・PRP治療 16.5万円( 税込 ) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.10.08 -
- 股関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
痛みがなくなり、充実した生活を送れるように! こちらの患者様は10年前からの左股関節痛のため受診していただきました。 旅行を趣味としておられ、10年前に京都の街並みを歩いている最中に、左股関節痛が出現し、以後は満足に旅行を楽しめていないとのことです。 ご自分では体重が重い状態で無理して歩き回っていたのが悪かったのではと話されました。以後体重を減らそうにも、股関節痛で満足に運動ができないためダイエットは成功せず、左股関節痛も悪化する一方だとストレスを抱えておらえました。 近くの整形外科では「変形性股関節症」と診断され通院していましたが、徐々に軟骨のすり減りが進行し、最近では人工関節を勧められているそうです。しかし人工関節の手術をしてしまうと、耐用性の問題からアクティブな活動は制限せざるを得なくなり、趣味の旅行を気兼ねなく楽しむという夢は叶わなくなってしまいます。「あと何年かでも、人工関節を受けるまでの期間を延ばしたい。」と再生医療に頼って当院を受診していただきました。 変形性関節症の軟骨破壊は、炎症と、軟骨などの組織変性によって進行すると言われています。炎症を抑えると共に損傷した組織を再生することができれば、関節鏡や人工関節などの手術までの時間を延長できたり回避できると言われています。一旦人工関節になると、耐用性の問題などからアクティブな活動がかなり制限されてしまうため、高い生活の質を確保すると言う意味では、人工関節までの時間を延長することはかなり意義のあることです。 唯一、関節内の抗炎症作用と組織修復・再生作用を持ち合わせるのが、細胞を用いた再生医療です。当院では、再生医療の黎明期から、一般的には行われていない変形性股関節症に対して積極的に治療を行い患者様に満足のいく除痛効果、関節鏡手術や人工関節などの手術を回避することを可能としてきました。 変形性股関節症の幹細胞治療を行っている施設は変形性膝関節症と比べて希です。それは、股関節は膝関節と比べ解剖学的に隙間が狭い構造となっており、幹細胞を注入しづらいことが一因と考えています。 私達は股関節内に確実に幹細胞を届けるということへのこだわりを持っています。それが、「関節内ピンポイント注射」です。エコー、特殊なレントゲン装置、そして針先が細くしなりがある特殊な注射針などを使用して、確実に股関節内へ幹細胞を届けるように努めています。その関節に、化学物質を使わず無添加の状態で冷凍せず培養された幹細胞を投与します。 レントゲン所見 1年後のレントゲンでは関節が広がり明らかに軟骨が再生されていた。 <治療効果>左股関節に1憶個細胞を計3回投与+PRP 初回投与後1年半が経過した現在、投与前10段階中9であった痛みが0となっています。レントゲンでは明らかに関節の隙間が広がっており軟骨が修復及び再生されました。もし冷凍して培養された幹細胞であれば、このようにレントゲンに現れるぐらいの関節の隙間は見られなかったでしょう。生きたまま培養され、当院独自の強い幹細胞の製造技術があるこそここまでの効果が現れたと思われます。またピンポイントに投与することの大事さが改めて実感しています。 患者様からは、「痛みがなくなったので、おかげ様で旅行を楽しんだり、ダイエットを前向きに取り組めたりと充実した生活が送れています。」と喜んでいただけました。また、以前は関節の動きが悪かったけれど、今は関節の可動域も広がりそれによって痛みは出にくくなり、できる動作が増えたと言われていました。幹細胞の効果が出ると、痛みだけではなく可動域は必ず良くなります。この効果がさらに筋肉の伸縮性を増加させ筋肉量のアップに貢献します。 あご自分の脚で痛みなく過ごせる時間を提供できたので、人工関節を受ける前に当院の再生医療を検討していただいてよかったと思っております。 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 ) ・PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.10.01
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トピックス
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- 内科疾患、その他
- 内科疾患
「痛風が腎臓に影響を与えると聞いたけど、どういうことなの?」「腎機能が低下してきたけど、痛風と関係あるのかな?」 このような疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 痛風は単に関節の痛みを引き起こすだけでなく、腎臓にもダメージを与える可能性があります。しかし、適切な管理と予防措置を講じることで、そのリスクを大幅に減らすことができるでしょう。 本記事では、痛風と腎臓の関係や具体的な予防策や治療法、そして長期的な健康管理のポイントまでを詳しく解説します。痛風と腎臓病を上手に管理するためのヒントになれば幸いです。 痛風と腎臓の関係 痛風は単に関節の問題だと思われがちですが、実は腎臓とも密接な関わりがあります。ここでは、痛風が腎臓に与える影響と、その背景にあるメカニズムについて説明します。 痛風が腎臓に与える影響 痛風は高尿酸血症を引き起こし、尿酸塩の結晶が腎臓に蓄積することで腎機能障害を招く可能性があります。具体的には、以下のような問題が生じる場合があります。 問題 説明 尿酸結石の形成 尿酸塩結晶が腎臓で固まり、結石を作る 腎炎の発症 尿酸塩結晶が腎臓の炎症を引き起こす 慢性腎臓病の進行 長期的な尿酸塩の蓄積が腎機能を低下させる 痛風は、体内で尿酸が過剰に蓄積することで発症する病気です。 この尿酸の結晶が関節や腎臓に溜まることで、炎症や組織の損傷を引き起こします。腎臓は尿酸を排出する重要な役割を担っていますが、尿酸が過剰になると、腎臓の細い管(尿細管)に尿酸の結晶が詰まってしまうことがあります。これが尿路結石の原因の一つです。 また、尿酸結晶が腎臓に蓄積すると、腎臓の炎症を引き起こす腎炎や、腎臓の組織が硬くなる腎硬化症などの問題が生じる可能性があります。 痛風を適切に管理しないと、これらの問題が徐々に進行し、腎不全に至るケースもあります。 痛風と腎機能障害のメカニズム 痛風患者では、以下のようなプロセスを経て、腎機能が低下していきます。 血中尿酸値の上昇 尿酸塩結晶の形成 腎臓への尿酸塩結晶の蓄積 腎臓の炎症・組織の硬化 腎機能低下 痛風患者の体内では、尿酸が過剰に産生されるか、十分に排出されないことで血液中の尿酸値が上昇します。尿酸値が高くなると、尿酸は血液中で溶けきれなくなり、尿酸塩という結晶の形で沈殿します。 この尿酸塩の結晶が腎臓の細い管(尿細管)に詰まると、尿の流れを妨げたり、腎臓の組織に炎症を引き起こしたりします。炎症が起こると、腎臓の組織が傷ついて硬くなっていきます。これらの変化が長期間続くと、徐々に腎臓の機能が低下していきます。 さらに、血中尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が続くと、それ自体が腎臓の血管を傷つける可能性も指摘されています。 このように、痛風は腎臓に深刻なダメージを与える可能性があるため、早期発見と適切な管理が重要です。痛風によって引き起こされる高尿酸血症と尿酸塩結晶の蓄積は、さまざまなメカニズムを通じて腎機能の低下を招く可能性があるのです。 痛風による腎臓病のリスクファクター 痛風があるからといって必ず腎臓病になるわけではありませんが、特定の条件下ではそのリスクが高まりやすくなります。ここでは、高尿酸血症と腎臓病の関係性や、他のリスク要因について解説します。 高尿酸血症と腎臓病 血中尿酸値が高いほど、腎臓病のリスクは上昇します。尿酸値が7.0mg/dL以上の場合、腎機能低下のリスクが明らかに高くなります。これは、尿酸の結晶が腎臓に蓄積し、腎臓の組織にダメージを与えるためです。 痛風の方は定期的に尿酸値を測定し、高尿酸血症をしっかりとコントロールすることが腎臓を守ることにつながります。医師と相談しながら、食事療法や薬物療法などの適切な治療を行うことが重要です。 リスクを高める他の要因 痛風に加えて、以下のような要因も腎臓病のリスクを高めます。 ・高血圧 ・糖尿病 ・肥満 ・喫煙 ・加齢 これらの要因を合わせ持つ痛風の方は、とくに腎臓病の発症に注意が必要です。 たとえば、痛風と高血圧を併発している人は、腎臓に負担がかかりやすくなります。高血圧によって腎臓の血管が傷つき、尿酸の結晶がたまりやすくなるためです。血圧のコントロールが悪いと、腎臓の障害がさらに進行してしまう可能性があります。 また、糖尿病も腎臓病のリスクを高める重要な因子です。血糖値が高い状態が続くと、腎臓の細い血管が損傷を受け、機能が低下していきます。糖尿病と痛風を合併している方は、腎機能の定期的なチェックが欠かせません。 肥満は、高血圧や糖尿病のリスクを高めるだけでなく、腎臓にも直接的な負担をかけます。健康的な体重を維持することが、痛風による腎臓へのダメージを防ぐために重要です。 さらに、喫煙は、腎臓の血管を収縮させ、腎機能を低下させる可能性があります。痛風の方は、禁煙することで腎臓の健康を守ることができます。 加齢にともなう腎機能の低下は避けられませんが、痛風がある場合はその速度が速まることがあります。高齢の痛風患者は、若い頃からの尿酸値管理と生活習慣の改善がとくに大切です。 したがって、痛風の方は高尿酸血症だけでなく、前述した要因についても注意を払い、総合的に管理することが大切です。定期的な健康診断や医師との相談を通じて、腎臓病のリスクを早期に発見し、適切な対策を講じることが重要です。 腎機能を保護する食事と生活習慣 痛風患者が腎臓を守るためには、適切な食事管理と生活習慣の改善が欠かせません。ここでは、腎臓にやさしい食事計画と、生活習慣の見直しポイントを紹介します。 腎臓に優しい食事計画 腎臓を保護するための食事では、以下の点に気を付けましょう。 食事の工夫 説明 プリン体の多い食品を控える 肉類、魚介類、ビールなどのプリン体を多く含む食品は、尿酸値を上昇させるため、摂取を控えめにする。プリン体の少ない食品を選ぶようにしましょう 塩分や蛋白質の摂取を控えめにする 塩分や蛋白質の過剰摂取は、腎臓に負担をかけるため、適量を心がける。塩分は1日6g未満、蛋白質は体重1kgあたり0.8gを目安に摂取しましょう 十分な水分を摂取する 水分補給は尿酸の排泄を促進し、腎臓の負担を軽減するために重要。1日1.5~2リットルの水分摂取を心がけましょう 野菜や果物を積極的に取り入れる 野菜や果物に含まれるビタミンやミネラル、食物繊維は、腎機能の維持に役立つ。1日に350g以上の野菜や果物を摂取するようにしましょう アルコールは控えめにする アルコールは尿酸値を上昇させ、腎臓に負担をかけるため、摂取は控えめにする。1日の飲酒量は、ビールなら500ml、日本酒なら1合未満を目安にしましょう 管理栄養士と相談しながら、自分に合った食事の計画を立てることが大切です。バランスの取れた食事を心がけ、腎臓にやさしい食生活を送りましょう。 生活習慣の改善とその影響 食事だけでなく、生活習慣の改善も腎臓保護に重要な役割を果たします。 生活習慣の改善 影響 適度な運動で体重管理と血圧コントロール 適度な運動は体重管理に役立ち、血圧を安定させる効果があります。これにより腎臓への負担が軽減され、腎機能の保護につながります。 ストレス管理とリラクゼーション ストレスは尿酸値を上昇させる要因の一つであり、ストレス管理は腎臓保護につながる。ストレス解消法を見つけ、リラックスする時間を作りましょう 禁煙または喫煙量の削減 喫煙は腎機能の低下を促進するため、禁煙または喫煙量の削減が推奨される。禁煙が難しい場合は、徐々に本数を減らしていきましょう 適正な体重の維持 肥満は高尿酸血症や腎臓病のリスクを高めるため、適正な体重の維持が重要。標準体重を目指し、必要に応じて医師や栄養士に相談しましょう これらの生活習慣を見直すことで、痛風と腎臓病のリスクを同時に減らすことができます。 痛風の人が腎機能を守るためには、食事と生活習慣の両面からアプローチすることが大切です。バランスの取れた食事と規則正しいな生活習慣を心がけることで、尿酸値をコントロールし、腎臓への負担を軽減することができるでしょう。 ただし、個人差があるため、単一な方法ではなく、自分の体質や状況に合わせて、医師や栄養士と相談しながら、最適な方法を見つけていくことが重要です。定期的な健診で腎機能をチェックし、異常があれば早めに対処することも忘れないようにしましょう。 また、腎臓は、体内の老廃物や余分な水分を濾過して尿として排出する重要な臓器です。痛風による尿酸値の上昇は、腎臓に大きな負担をかけます。しかし、適切な食事療法と生活習慣の改善により、腎機能の低下を防ぎ、健康の維持が期待できるでしょう。 痛風患者の皆さんは、自分の腎臓を大切にするために、今日から実践できる食事の工夫や生活習慣の見直しに取り組んでみましょう。小さな変化の積み重ねが、腎臓の健康を守る大きな力になるはずです。 痛風と腎臓病の管理と治療 腎機能の低下がみられる痛風の患者さんには、適切な管理と治療が必要です。ここでは、現在利用が可能な治療の選択肢と、継続的なケアの重要性について説明します。 現在利用可能な治療オプション 痛風と腎臓病の治療には、以下のような選択肢があります。 治療法 説明 尿酸値を下げる薬物療法 アロプリノール、フェブキソスタットなどの薬を使用し、尿酸値をコントロールする。尿酸の産生を抑えたり、排泄を促進したりすることで、尿酸値を下げる 腎機能を保護する薬剤 腎臓の血管を保護し、タンパク尿を減らす働きのある薬を使用し、腎臓の機能低下を防ぐ。代表的な薬には、血圧を下げる作用もあるACE阻害薬やARBなどがある 食事療法と生活習慣の指導 適切な食事管理と生活習慣の改善により、尿酸値と腎機能の管理を行う。プリン体の摂取を控え、十分な水分補給を行い、適度な運動を取り入れることが大切 透析療法 腎機能が著しく低下し、老廃物が体内に蓄積した場合、腎臓の代わりに人工透析により尿として排出されるはずの余分な水分や老廃物を取り除く。血液透析や腹膜透析などの方法がある。ただし透析療法が開始されると水分制限や食事制限なども開始される 患者さんの状態に合わせて、医師が最適な治療法を選択します。場合によっては、複数の治療法を組み合わせるケースもあります。たとえば、薬物療法と食事療法を併用したり、腎機能の低下が進んだ場合に透析療法を導入したりする場合があります。 継続的なケアと定期的な医療チェック 痛風と腎臓病の管理には、継続的なケアと定期的な医療チェックが欠かせません。 ケアの内容 説明 定期的な尿酸値と腎機能のモニタリング 血液検査や尿検査により、尿酸値と腎機能の状態を定期的に確認する。検査結果に基づいて、治療方針の調整や生活指導を行う 処方された薬を正しく服薬する 処方された薬を正しく服用し続けることが、治療の効果を維持するために重要。薬の飲み忘れや自己中断を防ぎ、服薬を習慣化することが大切 食事と生活習慣の管理状況の確認 食事療法や生活習慣の改善が適切に行われているか、定期的に確認する。必要に応じて、栄養士による食事指導や生活習慣の見直しを行う 合併症の早期発見と対処 腎臓病や心血管疾患などの合併症の兆候を早期に発見し、適切に対処する。定期的な検査により、合併症の発症を早期に発見し、必要な治療を開始する 医師、看護師、栄養士などの医療チームと協力しながら、長期的な健康管理計画を立てることが大切です。定期的な通院と検査、服薬の継続、食事と生活習慣の改善など、患者さん自身の積極的な取り組みが求められます。 痛風と腎臓病の管理には、患者さん自身の理解と協力が不可欠です。病気についての知識を深め、治療の重要性を理解することが大切です。また、体調の変化や新たな症状があれば、すぐに医療チームに報告し、適切な対処を受けることが重要です。 痛風と腎臓病は、適切な管理と治療により、進行を遅らせ、合併症を予防することが可能です。医療チームと協力し、自分に合った長期的な管理計画を立て、実践していくことが、健康的な生活を送るための鍵となるでしょう。医療チームからのアドバイスを踏まえつつ、自分に合ったペースで、無理なく続けていくことが大切です。 まとめ:痛風と腎臓病の総合的な管理 痛風は腎機能の低下と密接に関連しており、その予防と管理は非常に重要です。高尿酸血症のコントロール、腎臓にやさしい食事療法、生活習慣の改善など、さまざまな角度からのアプローチが求められます。 また、定期的な医療チェックと継続的なケアを通じて、合併症の早期発見と適切な対処を心がける必要があります。痛風と腎臓病を抱える患者さんには、医療従事者とのパートナーシップを大切にしながら、積極的に健康管理に取り組んでいきましょう。 痛風と腎臓病は、それぞれが独立した問題ではなく、互いに影響し合う複雑な関係にあります。しかし、正しい知識と適切な管理によって、両者のリスクを大幅に減らすことが期待できます。 以下の表は、痛風と腎臓病の総合的な管理における重要なポイントの一例です。 管理のポイント 説明 具体例 食事療法 プリン体の制限、塩分や蛋白質の摂取制限、十分な水分摂取など、腎臓に優しい食事を心がける。 ・プリン体の多い食品(レバー、イカ、マイワシなど)を避ける ・1日の塩分摂取量を6g未満に抑える ・毎日1.5~2リットルの水分を摂取する 生活習慣の改善 適度な運動、ストレス管理、禁煙、適正体重の維持など、健康的な生活習慣を実践する。 ・1日30分程度のウォーキングやストレッチを習慣化する ・ 深呼吸や瞑想でストレス解消を図る ・禁煙に取り組み、体重管理を行う 薬物療法 医師の指示に従い、尿酸値を下げる薬や腎機能を保護する薬を適切に服用する。 ・医師の指示通りに、アロプリノールやフェブキソスタットを服用する ・飲み忘れを防ぐため、薬を決まった場所に保管し、服用をルーティン化する 定期的な医療チェック 尿酸値や腎機能の定期的なモニタリング、合併症の早期発見と対処のため、医療機関を定期的に受診する。 ・3ヶ月ごとに尿酸値と腎機能の検査を受ける ・体調の変化や新たな症状があれば、すぐに医師に相談する 自己管理意識 自分の健康状態に関心を持ち、医療チームと協力しながら積極的に管理に取り組む姿勢が重要。 ・食事や運動のログをつけ、自己管理に役立てる ・ 医療チームとコミュニケーションを取り、疑問や不安を解消する 適切な管理と治療により、痛風と腎臓病の進行を遅らせ、合併症を予防することが可能です。医療チームとの連携を大切にし、自分に合った総合的な管理計画を立て、実践していくことが、健康的な生活を送るための鍵となるでしょう。一人ひとりが自分の健康を守るために、積極的に行動を起こすことが何より大切です。 たとえば、今日から以下のような小さな変化を取り入れてみましょう。 ・朝食にプリン体の少ない食品を選ぶ ・仕事の合間に5分間のストレッチを行う ・就寝前に服用予定の薬を準備する ・次回の医療機関の予約日をカレンダーに記入する このような小さな一歩の積み重ねが、やがて大きな前進につながるでしょう。 痛風と腎臓病を抱える方々が、この記事を通じて希望を持ち、より健康的な人生を歩んでいけることを心から願っています。 監修:医師 渡久地 政尚 参考文献一覧 MSD マニュアルプロフェッショナル版,痛風 千葉県栄養士会,健康を考える皆さまへ,痛風の予防と食事 東京都立病院機構,高尿酸血症・痛風の食事,高尿酸血症・痛風とは 順天堂大学医学部附属順天堂医院栄養部,高尿酸血症・痛風の食事療法 e-ヘルスネット,アルコールと高尿酸血症・痛風 e-ヘルスネット,高尿酸血症 e-ヘルスネット,高尿酸血症の食事 日本生活習慣病予防協会,生活習慣病,高尿酸血症/痛風 日本生活習慣病予防協会,生活習慣病の調査・統計,高尿酸血症/痛風 e-ヘルスネット,プリン体 沢井製薬株式会社,高尿酸血症・痛風ハンドブック 中外製薬,腎らいぶらり,腎臓にまつわる病気,痛風と腎臓 日本腎臓学会,腎臓の病気について調べる,6.全身性疾患に伴う腎障害,7.痛風腎 愛知県薬剤師会,痛風(高尿酸血症) 日本腎臓学会,腎臓の病気について調べる,7.治療 日本腎臓学会,腎臓の病気について調べる,11.腎代替療法
最終更新日:2024.10.18 -
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「親ゆびの付け根に激痛が走って、歩くのも辛い!」「痛風発作のせいで、スポーツができなくなるなんて嫌だ」 このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 足の親ゆびの痛風発作は、日常生活に大きな支障をきたす厄介な問題です。しかし、適切な初期対応と生活習慣の管理を行うことで、症状の緩和と再発防止が期待できるでしょう。 本記事では、親ゆびの痛風発作の基本情報から始まり、発作時の対処法、そして長期的な予防策までを詳しく解説します。痛風とうまく付き合いながら、アクティブにスポーツを楽しむなどライフスタイルを維持するための参考にしてください。 親ゆびの痛風発作:基本情報 痛風発作が親ゆびに起こる理由を理解することは、効果的な対処法を見つける上で重要です。ここでは、親ゆびの痛風発作の特徴と発生メカニズムについて説明します。 親ゆびの痛風発作とは何か? 痛風発作は、関節内にたまった尿酸の結晶が引き起こす急性の炎症反応です。親ゆびの場合、とくに第一中足趾節関節(親ゆびの付け根)が侵されることが多いのです。高尿酸血症の状態が続くと、このような発作が起こりやすくなります。 発作時には以下のような症状が現れます。 症状 説明 激しい痛み 突然始まり、焼けるような、ズキズキとした痛みを感じます。 腫れ 関節が腫れ上がり、皮膚が引き伸ばされたようになります。 発赤 患部が赤く変色し、周囲の皮膚と明らかに区別できます。 熱感 触れるとわかるほど患部が熱を持ち、ヒリヒリとした感覚があります。 痛みのピークは発症から24〜36時間後で、その後数日から2週間ほどで徐々に治まっていく場合が多いです。この間、激しい痛みに悩まされ、日常生活に支障をきたすケースがあります。。 痛風が親ゆびに現れる理由 痛風が親ゆびに好発する理由はいくつかあります。以下の表で詳しく説明します。 理由 説明 体重負荷 親ゆびの付け根は歩行時や立位時に体重がかかりやすく、関節に大きな負担がかかります。これにより、軟骨や関節が損傷を受けやすくなり、尿酸結晶が沈着しやすい環境になります。肥満の人は特にリスクが高くなります。 血流の滞り 親ゆびは体の末端に位置するため、心臓から送られる血液が滞りがちです。血流が滞ると、老廃物である尿酸が関節内にたまりやすくなります。 低い関節周囲温度 親ゆびの関節周囲は体温が低めで、尿酸結晶が沈着しやすい環境になっています。温度が低いと、尿酸の溶解度が下がり、結晶化しやすくなるのです。 これらの要因が重なることで、親ゆびは痛風発作の標的になりやすいのです。 痛風の診断には、内科やクリニックでの血液検査が重要です。尿酸値が高い場合、痛風の可能性が高くなります。治療には、痛みを和らげる薬や尿酸値を下げる薬(尿酸排泄促進薬など)が使用されます。また、適度な運動、バランスの取れた食事、過度な飲酒を控えるなどの生活習慣の改善も効果的です。早めの受診と適切な診療により、痛風発作の頻度を減らし、生活の質を向上させることができます。 親ゆびの痛風発作への初期対応 親ゆびに痛風発作が起こったら、速やかな対応が症状の緩和につながります。ここでは、発作時の痛みの緩和方法と、医療介入のタイミングについて解説します。 発作時の痛みの緩和方法 親ゆびに痛風発作が起こったら、速やかな対応が症状の緩和につながります。ここでは、発作時の痛みを和らげる方法と、医療機関を受診するタイミングについて詳しく解説します。 以下の表は、親ゆびの痛風発作時に自宅でできる痛みを和らげる方法の一例です。 対処法 説明 安静にして患部を冷やす 氷嚢やアイスパックを患部に当てて冷やすことで、炎症と痛みを和らげることができます。ただし、冷やしすぎには注意しましょう。一度に15分以上冷やすのは避け、数時間おきに繰り返すのがおすすめです。 患部を心臓より高い位置に保つ 患部を心臓よりも高い位置に保つことで、腫れを軽減することができます。 痛みのある親ゆびを枕などで支えて、楽な姿勢を保ちましょう。 水分を十分に摂取する 十分な水分摂取は、尿酸の排泄を促進するのに役立ちます。発作時は特に意識して水分を補給するようにしましょう。目安として、1日あたり1.5〜2リットルを目指すとよいでしょう。 医師の指示に従って鎮痛消炎薬を服用する 医師に相談の上、鎮痛消炎薬を服用することで、痛みと炎症を和らげることができます。ただし、自己判断での服用は避け、必ず医師の指示に従ってください。痛風発作時は特に胃への負担が大きくなるため、注意が必要です。 これらの方法を試しても症状が軽減しない場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。 医療介入の選択肢とタイミング 親ゆびの痛風発作が重症な場合や、自宅での対処で改善が見られない場合は、医療機関での治療が必要です。以下のような症状が見られる場合は、速やかに受診しましょう。 ・激しい痛みが48時間以上続く ・関節の腫れや発赤が強く、自宅での対処で改善しない ・発熱をともなう ・歩行が困難になるほど痛みが強い 医師が処方する治療薬には以下のようなものがあります。 治療薬 説明 NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬) ロキソプロフェンやジクロフェナクなどの薬剤で、炎症を抑え、痛みを和らげます。 コルヒチン 痛風発作の初期治療に用いられる薬剤で、炎症を引き起こす細胞の活動を抑制します。 ステロイド薬 プレドニゾロンなどの薬剤で、強力な抗炎症作用を持ちます。内服や関節内注射で用いられます。 症状の程度に応じて、これらの薬剤が単独または併用で使用されます。医師と相談しながら、最適な治療法を選択していきましょう。 親ゆびの痛風発作は非常につらい症状ですが、適切な初期対応と医療機関の受診により、症状を和らげ、回復までの期間の短縮が期待できます。 自宅での対処法を試みつつ、症状が改善しない場合は速やかに医療機関を受診するようにしましょう。また、再発を防ぐためには、日頃から尿酸値を管理し、バランスの取れた食事や適度な運動を心がけることが大切です。定期的な健康診断で血液検査を受けることも重要です。 親ゆびの痛風は厄介な問題ですが、正しい知識と対処により、上手に付き合っていくことが可能です。痛みに悩む方は、ためらわずに医療従事者に相談し、適切なサポートを受け流ことが大切です。生活習慣病の一つとして、痛風とうまく向き合っていきましょう。 長期的な管理と予防策 痛風発作を防ぐには、日頃からの生活習慣の管理が重要です。ここでは、食事の調整と生活習慣の改善について、具体的な方法を紹介します。 食生活の調整と親ゆび痛風の関連性 痛風の予防と管理において、食事の改善は重要な役割を果たします。とくに親ゆびの痛風に関連する食生活の注意点は以下の通りです。 注意点 説明 プリン体の多い食品を控える レバー、イカ、青魚などのプリン体を多く含む食品は、尿酸値を上昇させる可能性があります。これらの食品を控えめにすることで、痛風発作のリスクを下げることができます。 アルコール、特にビールの摂取を控える アルコールは尿酸の排泄を妨げ、体内の尿酸値を上昇させる働きがあります。特にビールは痛風発作のリスクを高めるため、できるだけ控えるようにしましょう。 十分な水分摂取を心がける 水分を十分に摂取することで、尿酸の排泄を促進できます。1日あたり2〜3リットルの水分摂取を目指すことが望ましいでしょう。 低脂肪乳製品、野菜、果物を積極的に取り入れる これらの食品には、尿酸値を下げる効果が期待できます。特に乳製品に含まれるカルシウムは、尿酸の排泄を助ける働きがあると考えられています。 コーヒーは1日3〜4杯程度に抑える コーヒーには尿酸値を下げる効果がありますが、飲みすぎは逆効果となる可能性があります。1日3〜4杯程度に抑えるのが良いでしょう。 親ゆびの痛風を予防するには、これらの食事の注意点を日常的に意識することが大切です。個人の体質や健康状態に合わせて、管理栄養士など専門家のアドバイスを参考にしながら、適切な食事プランを立てることをおすすめします。 生活習慣の改善と発作予防 食事以外にも、生活習慣の見直しが痛風予防に有効です。高尿酸血症の状態を改善し、痛風発作を起こしにくくするために、以下のポイントに注目しましょう。 生活習慣 説明 適度な運動で体重管理と血行促進 ウォーキングや水泳など、体に負担の少ない運動を定期的に行うことで、体重管理と血行促進に役立ちます。これにより、尿酸の排出も促進されます。ただし、発作時や回復期は無理な運動は控えめにし、体調と相談しながら徐々に活動量を増やしていくことが大切です。肥満の人は特に運動習慣をつけることが重要です。 ストレス管理とリラクゼーション ストレスは尿酸値を上昇させる原因の一つです。ストレス管理とリラクゼーションを心がけることで、痛風発作のリスクを下げることができます。自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。 規則正しい生活リズムを保つ 生活リズムが乱れると、体調を崩しやすくなります。規則正しい生活リズムを保つことで、痛風発作のリスクを低下させることができます。特に十分な睡眠時間の確保が大切です。 禁煙または喫煙量の削減 喫煙は尿酸値を上昇させる要因の一つです。禁煙または喫煙量の削減に努めることで、痛風発作のリスクを下げることができます。禁煙が難しい場合は、内科やクリニックで相談してみるのも良いでしょう。 適度な水分摂取 水分を十分に摂取することで、尿酸の排出を促します。ただし、お酒や糖分の多い飲み物は控え、水やお茶を中心に飲むようにしましょう。 これらの生活習慣を見直し、改善していくことで、親ゆびの痛風発作を予防し、より健康的な生活を送ることができます。ただし、生活習慣の改善は一朝一夕にはできません。無理のない範囲で、少しずつ取り組んでいくことが大切です。 また、定期的な健康診断や血液検査を受けることも重要です。高尿酸血症は他の生活習慣病(糖尿病や脂質異常症など)と合併することも多いため、総合的な健康管理が必要です。 親ゆびの痛風は、適切な食事管理と生活習慣の改善により、予防と管理が可能な疾患です。専門家のアドバイスを参考にしながら、自分に合った方法を見つけ、実践していきましょう。痛風と上手に付き合い、快適な日常生活を送れるよう、日々の努力を続けていくことが重要です。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診療を受けることをおすすめします。 親ゆびの痛風発作と日常生活 親ゆびの痛風は、スポーツや趣味の活動など、日常生活に大きな影響を与えます。高尿酸血症の状態が続くと、痛い発作を起こしやすくなります。しかし、適切な対策を講じることで、それらの活動を無理なく続けることが可能です。ここでは、スポーツや活動への影響と対策、そして日常生活での適応策について詳しく説明します。 スポーツや活動への影響と対策 痛風発作時は、関節に負担のかかるスポーツや活動は控えめにしましょう。とくに、ランニングやサッカーなど、足に衝撃がともなうものは注意が必要です。足首や親ゆびに痛みが強い場合は、完全に休息を取ることが大切です。 症状が落ち着いてきたら、徐々に活動を再開していきます。ただし、痛みを感じる動作は避けつつ、ゆっくりと運動強度を上げていくことが重要です。急に元の活動レベルに戻ろうとすると、再発のリスクが高まります。 以下の表は、スポーツや活動を再開する際の具体的な対策をまとめたものです。 対策 説明 適切なシューズの選択 クッション性が高く、特に第一中足趾節関節(親指の付け根)への負担を軽減するシューズを選びましょう。十分な幅広さがあり、つま先部分に余裕のあるものが適しています。この部分への圧力や摩擦を減らすことが、痛風発作の再発防止に役立ちます。特に痛みが持続する場合は、医師や足専門家に相談し、慎重に選ぶことが大切です。 ストレッチや柔軟体操の実施 痛風発作後は、痛みや腫れが完全に収まるまで関節を休ませることが重要です。症状が落ち着いてから、医師の指導のもと、痛みのない範囲でゆっくりと関節の動きを回復させていきましょう。日常生活への復帰は段階的に行い、過度の負担は避けます。ストレッチや運動については、必要性と適切な方法を医師に相談しましょう。 低強度からの段階的な運動 痛みを感じない範囲で、低強度の運動から始めます。医師の指導のもと徐々に運動量や強度を上げていき、体を慣らしていくことが重要です。ウォーキングや水泳など、関節への負担が少ない運動から始めるのがおすすめです。 これらの対策を講じることで、スポーツや活動を無理なく続けることができます。ただし、個人差があるため、自分の体調と相談しながら、柔軟に対応していくことが大切です。また、定期的に健康診断や血液検査を受けることで、尿酸値の状態を把握し、生活習慣病の予防にもつながります。 日常生活での適応策 痛風とつきあいながら快適に過ごすには、以下のような工夫が役立ちます。 適応策 説明 痛みを感じたら関節を安静にする 痛みは、関節に負担がかかっているサインです。痛みを感じたら、無理せず安静にすることが大切です。痛みが強い場合は、内科やクリニックを受診しましょう。 必要に応じて杖や松葉杖を使用する 歩行時に痛みがある場合は、杖や松葉杖を使用することで、関節への負担を減らすことができます。使用方法を正しく学ぶことが大切です。 冷却グッズを常備して症状を緩和する アイシングやジェルパックなどの冷却グッズを常備し、痛みや腫れを感じたらすぐに冷やすようにしましょう。ただし、冷やしすぎには注意が必要です。 これらの適応策をうまく活用しながら、無理なく日常生活を送れるよう心がけましょう。また、家族や周囲の人に痛風について理解してもらい、協力を得ることも大切です。 痛風は完治が難しい病気ですが、適切な管理により、症状をコントロールし、快適な生活を送ることが可能です。定期的な通院と生活習慣の改善を続けながら、自分なりの方法を見つけていきましょう。 親ゆびの痛風に悩む方は、一人で抱え込まずに、医療従事者や周囲の人に相談するのがおすすめです。 まとめ:効果的な親ゆび痛風の管理法 痛風は、適切な対処と予防を行うことで、うまくコントロールできる病気です。以下の表は、痛風管理の3つの重要なポイントです。 管理の局面 具体的な対策 根拠 発作時の対応 ・早期の対症療法で重症化を防ぐ< ・安静、冷却、十分な水分補給を心がける ・痛みがある場合は医療機関を受診する 発作初期の適切な対処は、症状の悪化を防ぎ、回復を早めるために重要です。これらの対策は、炎症を抑え、尿酸の排泄を促進する効果があります。 日常の予防策 ・食事の改善(プリン体、アルコールの制限、水分補給など) ・生活習慣の見直し(適度な運動、ストレス管理、禁煙など) ・定期的な検査と医師とのコミュニケーション 食事や生活習慣の改善は、尿酸値を下げ、痛風発作のリスクを減らすために有効です。定期的な検査と医師との連携は、病状の変化に早期に気づき、適切な治療方針を立てるために重要です。 痛みとの付き合い方 ・痛みを感じたら無理せず休息を取る ・医師と相談のうえ徐々に日常生活や趣味の活動に復帰していく ・適切な靴選びで関節への負担を軽減する 痛みは関節への負担を知らせるサインです。痛みに耳を傾け、休息を取ることで、関節の損傷を防ぐことができます。また、関節の保護と段階的な活動再開は、再発リスクを下げ、快適な生活を取り戻すために大切です。 痛風と上手に付き合いながら、充実した日々を送るためには、これらの管理策を継続的に実践することが大切です。ただし、一定の方向からのアプローチではなく、個人の症状や生活スタイルに合わせた方法を見つけることが重要です。 医療従事者と相談しながら、自分に合った管理方法を確立していきましょう。正しい知識と前向きな姿勢を持って、自分のペースで着実に対策を進めていくことが、痛風とうまく付き合うコツとなるでしょう。 痛風は完治が難しい病気ですが、諦める必要はありません。適切な管理を続けることで、症状をコントロールし、充実した人生を送りやすくなります。痛風の治療は長期間にわたる場合もありますが、一歩一歩前進していきましょう。 監修:医師 渡久地 政尚 参考文献一覧 MSD マニュアルプロフェッショナル版,痛風 千葉県栄養士会,かしこく食べる,痛風の予防と食事 東京都立病院機構,高尿酸血症・痛風の食事,高尿酸血症・痛風とは 順天堂大学医学部附属順天堂医院栄養部,高尿酸血症・痛風の食事療法 e-ヘルスネット,アルコールと高尿酸血症・痛風 e-ヘルスネット,高尿酸血症 e-ヘルスネット,高尿酸血症の食事 日本生活習慣病予防協会,生活習慣病.高尿酸血症/痛風 日本生活習慣病予防協会.生活習慣病の調査・統計.高尿酸血症/痛風 e-ヘルスネット,プリン体 沢井製薬株式会社,高尿酸血症・痛風ハンドブック
最終更新日:2024.10.17 -
- 足部、その他疾患
- 下肢(足の障害)
モートン病による痛みで、思うように日常生活を送れない方はいるのではないでしょうか?元の生活に戻るために、モートン病の症状を和らげる方法を探している方も多いと思います。この記事では、モートン病に対するツボの効果はあるのか解説していきます。東洋医学と従来の治療を組み合わせて症状を改善していきましょう。 モートン病とは モートン病は、足趾(あしゆび)の間のしびれ、疼痛、灼熱感などの神経症状が出現する疾患です。 足の中指と薬指の間が多いですが、人差し指と中指、薬指と小指の間に発症する場合もあります。原因は、つま先立ちのような姿勢を長時間続けることです。中年以降の女性に多く発症すると言われています。つま先立ちの姿勢は、足趾に繋がる神経をあっぱくするため神経障害を発症します。モートン病の診断には、感覚検査、チネルサインの有無、つま先での痛みの増強、画像検査、筋電図検査などを用いて総合的に判断されます。 モートン病はツボで治る? モートン病自体はツボで治りませんが、モートン病による痛みを和らげる可能性があります。そもそもツボとは、経穴(経穴)とも言われ身体を流れるエネルギーである「気」が経路に沿って並んでいる体表面のポイントです。 モートン病に効果があるツボと押し方 モートン病では、承山・下承山・築賓・漏谷という主に4つのツボがあります。これらのツボはモートン病の痛み軽減に効果的とされています。 <押し方> 両手の親指を重ねて、承山を3〜5秒かけてゆっくり押します。 押す強さは、痛気持ちいいぐらい 息は止めず、深く呼吸をしながらツボを押す 以下に、各ツボの特徴を解説します。 「承山」の特徴 承山は、ふくらはぎの中央にあり、足のしびれや痛み・腰痛や頭痛・目のトラブルに効くと言われており、多くの症状に対応できる万能なツボです。つま先立ちをしたときにふくらはぎにできるくぼみの位置です。 「下承山」の特徴 下承山は、承山から指の幅3本分下がったところにあります。足底の痛みやモートン病の症状、足首の痛みに対して用いられるツボです。 「築賓」の特徴 築賓(ちくひん)は、ふくらはぎのふくらみの内側にあるツボです。腰痛や股関節痛、首コリなどの症状に用いられます。下半身全体の血流が良くなると言われ、手足の冷えに対する効果もあります。 「漏谷」の特徴 漏谷(ろうこく)は、脛の内側の真ん中にあり骨の近くにあります。腰痛や肩の痛み、足底の痛みに用いられることが多いです。 ツボ押しの注意点 ツボ押しでは、強く押しすぎたりすごく痛い強さで押すのは避けましょう。また、強く押すことで血圧が下がることもあるため、1か所10秒までが良いです。心地よいと感じる強さで刺激するのが大切です。 ツボ押しにプラスするべき治療 ツボ押しのみでは効果が不十分な場合があります。そのため、ストレッチと運動・適切な靴の選択・インソール・足底挿板の挿入の3つを補助的に行うのが効果的です。以下で具体的に解説します。 ①ストレッチと運動 モートン病の痛み改善は、ストレッチや運動が効果的です。モートン病による横アーチの低下に伴って偏平足を併発しやすいです。偏平足もモートン病も足裏の疲労や痛みが出現するため、足裏やふくらはぎのストレッチが症状改善に良いと考えられます。これらは一時的な対症療法なため、運動療法によりアーチを高めるか足底挿板が重要です。 モートン病で重要な横アーチを高めるために、足内在筋を鍛えるのが大切です。足内在筋とは、足の裏にある筋肉で、足趾の動きやアーチ形成に関与しており、足の指を使った運動で鍛えられます。足外在筋とは、下腿の骨から足底に渡って付着する筋肉で、足関節の動きに関与しています。 ②適切な靴の選択 モートン病による痛みを緩和するには、足への負担が少ない靴を履くのが大切です。例えば、幅が広く指先が圧迫されにくい靴を選びましょう。また、インソールは横アーチの形状をサポートし、負荷を分散するものが良いです。インソールの種類でロッカーソールというタイプがあり、一般的なインソールより足趾が屈曲しない構造のため、圧迫されにくい特徴があります。 ③インソール・足底挿板の挿入 靴の変更では、ソールが柔らかい靴やヒールが低い靴を選択します。つま先が狭い靴やヒールが高い靴は前足部が圧迫されて、モートン病の症状が悪化しやすいです。そのため、踵が低くつま先にゆとりがある靴を使用しましょう。また、クッション性のあるインソールを別で購入するかオーダーメイドで注文すると自分に合ったインソールが作れます。 足底挿板は、義肢装具士に依頼してオーダーメイドで自分の足に合ったものを作成します。モートン病は前足部の横アーチ低下に伴って、神経の圧迫がおこるため、アーチをサポートする足底挿板が必要です。また、代わりの物としてインソールの購入もおすすめです。インソールは市販で売られており、オーダーメイドではない商品が多いため、専門店のスタッフにどの商品が良いか相談してみましょう。 再発予防のための生活習慣 モートン病は再発する可能性もあります。そのため、足のケアや定期的な受診など生活習慣に気を付けましょう。具体的な内容は、以下で解説します。 足のケア 長時間立っていたり歩いたりすることでモートン病の症状は悪化しやすいです。そのため、足が痛かったり疲れているときには、ストレッチやマッサージなどのケアを行いましょう。疲労によりアーチは低下しやすいため、足の疲労を回復させるのが大切です。 定期的な受診 モートン病が良くなってからも定期的に受診すると再発防止につながります。モートン病では、保存療法でも手術療法でも再発する人は一定数いるため、定期的な受診は大切です。痛みを放置していると悪化してしまうため、定期的に検査を受けましょう。 従来の治療と代替療法を組み合わせて痛みを和らげましょう。 モートン病に効果的なツボや、合わせて行うと良い治療方法について解説しました。ツボは解明されていない現象も多いですが、実際に効果があったという人がいるのも事実です。今回、ご紹介したモートン病に効果的なツボを試してみてください。 モートン病は、保存療法や手術療法など適切な治療により改善する場合が多いですが、再発する人も少なからずいます。そのため、治療後も足のケアや定期的な受診を行うのが大切です。 監修:医師 黄金 勲矢 参考文献一覧 長田瑞穂,林典雄,中宿伸哉,笠井勉,モートン病の足部タイプと足底挿板療法,骨・関節系理学療法 福岡整形外科病院,モートン病とは 梅﨑泰侑,川村大地,菅原陸,新岡大和,遠藤陽季,川口徹,篠原博,足部形態の違いからとらえた足部内在筋群エクササイズの筋活動に対する即時効果,理学療法科学 38(6):444-450,2023 三森 経世,関節リウマチ,抗炎症薬とステロイド薬,内科医が診るべき骨・関節疾患:治療の新展開,日本内科学会雑誌 第97巻 第10号・平成20年10月10日
最終更新日:2024.10.15 -
- 足部、その他疾患
- 下肢(足の障害)
モートン病は足趾の付け根が立位や歩行などで痛くなる疾患です。日常生活に大きく影響するため、できるだけ症状を減らしたいと困っている方も多いでしょう。モートン病に対しては、インソールや靴の変更など保存療法を中心として改善する場合が多いです。 この記事では、モートン病で行われる治療方法と症状が悪化しないための注意点について解説しています。また、再発予防対策についても触れています。足の痛みで悩んでいる方は、ぜひご覧ください。 モートン病の概要 モートン病は、足趾(そくし)間のしびれ、疼痛、灼熱感などの神経症状が出現する疾患です。中指と薬指の間が多いですが、人差し指と中指、薬指と小指の間に発症する場合もあります。中年以降の女性に多く発症すると言われています。原因は、つま先立ちのような姿勢を長時間続けることです。つま先立ちの姿勢は、足趾に繋がる神経を圧迫するため神経障害を発症します。モートン病の診断には、感覚検査・チネルサインの有無・つま先での痛みの増強・画像検査・筋電図検査などを用いて総合的に判断されます。 モートン病の治療 モートン病の治療は、 ①薬物療法 ②手術療法 ③保存療法 の3つが主軸となり、補助的な選択肢として代替治療もあります。症状が軽い場合には、保存療法と薬物療法で症状が改善する場合が多いです。一方で、薬やインソールの効果が見られなければ、手術で障害部位を切除します。 ①薬物療法 モートン病の薬物療法では、消炎鎮痛剤によって痛みや炎症を抑えます。これは、モートン病を治すというより痛みに対処するための治療方法です。痛みが軽減しない場合は、ステロイド注射や局所神経ブロック注射を行う場合もあります。近年では、動注治療という治療法も広がりつつあります。各治療方法の特徴について以下で解説します。 消炎鎮痛剤の効果・副作用 消炎鎮痛剤は、非ステロイド性抗炎症薬炎症(NSAIDs)とも言われ、炎症がある組織に局所的に作用して痛みを改善します。ロキソニンやボルタレン、アスピリンなどがNSAIDsです。副作用には、消化器症状、腎機能障害などがあります。また、長期投与により胃潰瘍を引き起こす可能性があるため、薬の飲みすぎには注意です。 ステロイド注射の効果・副作用 ステロイド注射は、強力な抗炎症・鎮痛効果があり、炎症や痛みが激しい場合に使用が検討されます。効果は1回の投与で数週間から数か月持続し、痛みの改善効果が高いです。ただ、複数回投与すると副作用として腱や関節軟骨が弱くなる場合があります。 局所神経ブロック注射の効果・副作用 局所神経ブロック注射は、薬物療法より全身への影響が少なく即効性が高いです。他の鎮痛薬と異なるのは、一時的な麻酔効果だけでなく麻酔が切れた後も痛みを軽減します。日帰りで実施も可能なため、忙しい方などにおすすめです。ただ、副作用として出血や感染、神経障害が生じる可能性もあるため、ブロック注射後は数十分は安静にしましょう。 動注治療の効果・副作用 動注治療とは、動脈に直接薬剤を注射する治療法で、異常な新生血管を閉塞させ、炎症や痛みを緩和するものです。慢性的な炎症では、異常な新生血管や神経が増殖していて痛みを増強している可能性があります。ほとんど副作用はないですが、内出血や薬剤アレルギーが起こる場合があります。日本では保険適用ではないのでご注意ください。 ②手術療法 手術療法は、運動療法や薬物療法でも改善しない場合に選択されます。主に、神経乖離・神経腫摘出・深横中足靭帯など疼痛部位の周辺組織の切離です。原因となっている部位自体を取り除くことで、症状の改善を図ります。そのうち、神経を取り除く手術では、手術後はそこから先の感覚はなくなってしまい、違和感が残る場合もありますが、術後1週間から2週間で以前と同じように歩けるようになります。 ③保存療法 保存療法では、足底挿板の作成・靴の変更が実施されます。足底挿板や靴は日常的に着用するため、適切なサイズのものを作成しましょう。以下で具体的な内容を解説します。 足底挿板の作成 足底挿板は、義肢装具士に依頼してオーダーメイドで自分の足に合ったものを作成します。モートン病は前足部の横アーチ低下に伴って、神経の圧迫がおこるため、アーチをサポートする足底挿板が必要です。また、代わりの物としてインソールの購入もおすすめです。インソールは市販で売られており、オーダーメイドではない商品が多いため、どんなものが良いか医師や専門店のスタッフに相談してみましょう。 靴の変更 靴の変更では、ソールが柔らかい靴、ヒールが低い靴を選択します。つま先が狭い靴や高いヒールの靴は前足部が圧迫されて、モートン病の症状が悪化しやすいです。そのため、踵が低くつま先にゆとりがある靴を使用しましょう。また、市販で売られている靴はインソールが薄いことが多く、衝撃吸収効果が得られにくいです。そのため、よりクッション性のあるインソールを別で購入するかオーダーメイドで注文するのが良いでしょう。 代替療法 代替療法では、ツボやマッサージなどが行われます。ツボでは、承山・下承山・築賓・漏谷という主に4つのツボが効果的とされています。いずれも下肢に存在するツボで、痛みの軽減や血流の改善に繋がります。ツボは東洋医学の分野であり、明確なエビデンスはほとんどなく施術者の主観による治療が多いです。一方で、効果がある人もいるのは事実です。 モートン病の再発リスクはある? モートン病は保存療法や手術療法で治療しても再発する可能性があります。そのため、足へ負担がかかりにくい生活習慣やインソールや靴などをフィットしたものに変更するなど、足へのケアが大切です。 また、定期的に病院を受診することで、再発したとしても早期発見・早期治療ができるため、症状が改善しやすくなるでしょう。 症状が悪化しないための日常生活での注意点 症状が悪化しないための注意点は3つあります。 ・長時間同じ姿勢を取らない ・ハイヒールや幅の狭い靴は避ける ・インソールを挿入する 以下で具体的な内容を解説します。 長時間同じ姿勢を取らない 長時間立ったり歩いたりすると、足に負荷がかかり続けるため、症状が悪化する原因になります。仕事上、そうせざるを得ないことも多いかもしれませんが、少しでも姿勢を変えて足を休められると良いです。また、自宅で家事をしているといつの間にか立っている時間が長くなるでしょう。そのため、休憩時間を少しずつ挟んで足を休めるのが大切です。 ハイヒールや幅の狭い靴は避ける モートン病は前足部への負荷が原因となりやすいため、ハイヒールや幅の狭い靴は避けましょう。特にハイヒールは、常に足趾の付け根が圧迫されている状態であり、モートン病や外反母趾など足の疾患につながります。 インソールを挿入する モートン病による痛みを緩和するには、幅が広く指先が圧迫されにくい靴を選びましょう。前足部の幅をひもやベルトで調整できる靴が良いでしょう。また、インソールは横アーチの形状をサポートし、負荷を分散するものが良いです。インソールの種類でロッカーソールというタイプがあり、一般的なインソールより足趾が屈曲しない構造のため、圧迫されにくい特徴があります。 再発防止対策のために自宅でできること モートン病は、保存療法や手術療法に関わらず再発する人も少なからずいます。そのため、再発防止対策を知っておきましょう。 具体的には、ストレッチ・足裏の運動・セルフケアの3つが大切です。 ストレッチ モートン病では、障害部位への負担軽減とアーチの維持が重要です。モートン病でおきやすい横アーチの低下は、偏平足も同時に起きやすいです。偏平足もモートン病も足裏の疲労や痛みが出現しやすいため、足裏やふくらはぎのストレッチが症状改善に良いと考えられます。しかし、ストレッチは一時的な対処方法なため、運動療法によりアーチを高めるか足底挿板が重要です。 足裏の運動 モートン病で重要な横アーチを高めるためには、足内在筋(足の裏の筋肉)を鍛えるのが大切です。足内在筋とは、足の裏にある筋肉で、足趾の動きやアーチ形成に関与しています。足外在筋とは、下腿の骨から足底に渡って付着する筋肉で、足関節の動きに関与しています。以下にアーチを高めるための運動を3つ紹介します。 やり方 段差でタオルギャザー 前足部をタオルのうえに乗せて立ち、足趾を使ってタオルを手前に引き寄せるのが一般的なタオルギャザーです。このやり方では、外在筋が主に働きます。 モートン病に対して行うなら、指先のみはみ出して段差の上に立ち その状態で足趾を曲げます。そうすると、より内在筋を使った運動が可能です。 指広げ運動 親指と小指を広げた状態で固定し、人差し指から薬指までを浮かすことで足の内在筋を鍛えます。親指と小指が一緒に浮かないように注意します。 指上げ運動 親指のみ地面につけた状態で、他の指を上にあげます。この運動では、小趾外転筋・短母趾屈筋・母趾内転筋などの筋肉を鍛えられます。 定期的な受診が大切 モートン病が良くなってからも定期的に受診すると再発防止につながります。モートン病では、保存療法でも手術療法でも再発する人は一定数いるため、定期的な受診は大切です。痛みを放置していると悪化してしまうため、定期的に検査を受けましょう。 適切な治療とケアにより症状を緩和しましょう モートン病は、保存療法・薬物療法・手術療法を軸として、多くの場合症状が改善します。特に、足底挿板の挿入は毎日の歩行や立ち仕事を助けるため、常に症状の軽減効果が得られます。一方で、症状が改善しても一定期間後に再発するリスクがあるのも事実です。再発を防ぐためには、日常的な足の運動やストレッチ、自分の足に合った靴やインソールの挿入などが足のケアが大切です。また、定期的に受診すると早期発見・早期治療につながります。 監修:医師 黄金 勲矢 参考文献一覧 長田瑞穂,林典雄,中宿伸哉,笠井勉,モートン病の足部タイプと足底挿板療法,骨・関節系理学療法 福岡整形外科病院,モートン病とは 梅﨑泰侑,川村大地,菅原陸,新岡大和,遠藤陽季,川口徹,篠原博,足部形態の違いからとらえた足部内在筋群エクササイズの筋活動に対する即時効果,理学療法科学 38(6):444-450,2023 厚生労働省,市販の解熱鎮痛薬の選び方 三森 経世,関節リウマチ,抗炎症薬とステロイド薬,内科医が診るべき骨・関節疾患:治療の新展開,日本内科学会雑誌 第97巻 第10号・平成20年10月10日
最終更新日:2024.10.15