

動画でみるインタビュー
実際に当院で治療を受けられた患者さんによるインタビュー動画です。
患者さまのインタビュー

膝にまつわる症例紹介
具体的な症例紹介を解説しています。
両変形性股関節症・膝関節症の痛みが激減!国内で唯一の『次世代の幹細胞治療』
関節症の痛みが激減!国内で唯一の次世代の幹細胞治療 当院は、「次世代の再生医療」とも言われる、【分化誘導】を用いた治療を厚生労働省に届出し受理された、唯一の医療機関です。 分化誘導とは、独自の培養技術を活用し、傷ついた関節軟骨の土台を整え必要な箇所に必要なものを、効率的に修復します。従来の幹細胞治療とは一線を画し、幹細胞治療の効果を最大限に引き出すことで、関節軟骨の大きな修復と改善を実現します。 今後の医療の主流となるこの画期的な治療法で、さらに多くの可能性を切り開きます。 この患者様は、両変形性股関節症と両変形性膝関節症の診断を受けていました。日常生活は自立しているものの、歩行時には跛行が見られていました。左鼠径部から膝下にかけて痛みを感じており、階段の上り下りに膝の痛みが増して大変お困りのご様子でした。 患者様のご都合もあり、整形外科になかなか通院できておらずリハビリも行えていませんでした。「手術は避けたい」というご希望から、当院の【次世代の幹細胞治療】を選択されました。 次世代の幹細胞治療とは まず、関節の痛みは、軟骨がすり減りその下にある軟骨下骨が損傷することで生じます。関節軟骨の修復には、この軟骨下骨(土台)を修復させることが重要で、軟骨下骨が多く生成されるほど軟骨の生成も増加します。 【次世代の再生医療】では、幹細胞を分化誘導することで軟骨下骨を効率的に修復を促し、従来よりも多くの軟骨を修復することが可能となりました。この独自の培養技術により、痛みの大幅な軽減や関節機能の改善に最大限の効果を発揮できるように導きます。 国内ではほとんどが培養した幹細胞を一度冷凍し、投与する際に解凍する方法をとります。解凍する際には幹細胞は大きなダメージを受け、生存率がかなり低下し、さらに、生きている細胞も弱々しいものとなります。これでは関節にせっかく投与しても十分な軟骨の 修復が果たせなくなってしまいます。 当院では、米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで、1億個以上の数まで生き生きとした細胞の培養が可能です。一般的なクリニックで1千万個ほどの幹細胞を投与していることと比べると、細胞数も群を抜いています。当院では生きたまま冷凍せず培養し、さらに化学薬品を使わず無添加で培養します。さまざまな工夫をし、強い細胞を作ることにこだわっています。 <治療効果>股関節と膝関節に幹細胞を投与+PRP 幹細胞投与を行いました。 治療後、患者様の関節の疼痛は10段階中「8」から「4」へと半減。疼痛が軽減したことで、歩行時の負担が軽くなり、階段昇降時の痛みも大きく緩和されました。 患者様は、治療後も日常生活の中で運動機会を意識的に増やし、さらに疼痛軽減を図っています。痛みが軽くなったことで動きやすさが向上し、より活動的な生活を送ることが可能となっていきます。 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円( 税込 ) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 監修:院長 坂本貞範
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ひざ関節の症例
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股関節の症例
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幹細胞治療の症例
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PRP治療の症例
両変形性膝関節症 幹細胞治療 70代女性
幹細胞治療で膝に水も溜まらなくなり、痛みも軽減! こちらの患者様は3年前からの両膝関節痛のため受診していただきました。 近くの整形外科では末期( 関節軟骨がほぼ消失している状態)の変形性関節症と診断され、膝に炎症が起こり水が溜まるので何度も水を抜いてもらっていたそうです。 特に左膝の痛みは10段階中10と強く、歩くのが困難でトイレにすら行けないこともあるそうです。 末期の関節症であるため、主治医からは人工関節を勧められました。しかし、手術時の出血、感染、深部静脈血栓症などの合併症、入院期間、リハビリ期間、術後はアクティブな行動は制限されること、などを考えると手術には踏み切れずにいたそうです。そんな中、再生医療に興味を持たれ当院を受診していただきました。 幹細胞治療において一般的には、末期の変形性膝関節症に対しての治療効果は初期、中期に比べると劣ってしまうと言われています。当院では末期の変形性膝関節症に対しても積極的に治療を行い、患者様に満足のいく治療効果をもたらしてきました。その良好な治療効果は、当院の細胞の質と量へのこだわりによるものと考えています。 当院は細胞培養技術がトップクラスの施設と提携しており、投与する細胞の生存率は90%以上を誇っています。これは、一般的な再生医療のクリニックで使用する細胞の生存率が60%ほどであることと比べると群を抜いた数字です。 国内ではほとんどが培養した幹細胞を一度冷凍し、投与する際に解凍する方法をとります。解凍する際には幹細胞は大きなダメージを受け、生存率がかなり低下し、さらに、生きている細胞も弱々しいものとなります。これでは関節にせっかく投与しても十分な軟骨の 修復が果たせなくなってしまいます。 当院では、米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで、1億個以上の数まで生き生きとした細胞の培養が可能です。一般的なクリニックで1千万個ほどの幹細胞を投与していることと比べると、細胞数も群を抜いています。当院では生きたまま冷凍せず培養し、さらに化学薬品を使わず無添加で培養します。さまざまな工夫をし、強い細胞を作ることにこだわっています。 レントゲン所見 <治療効果>左膝に4000万個細胞、右膝に6000万個細胞を計4回投与+PRP 右膝に4000万個細胞、痛みの強い左膝には6000万個細胞を計4回行いました。 その結果、1年後には右膝は投与前10段階中6であった痛みが0に、左膝は投与前10であった痛みが1まで軽減しました。 患者様には「整形外科で膝の水を何回抜いてもらっても、溜まっていたのに今では水も溜まらなくなり痛みもなくなり、すごくうれしいです。」と喜んでもらえました。 両膝の末期の変形性関節症であったとしても、細胞の質と量にこだわり強い幹細胞を投与し治療をすれば、患者様に満足のいく治療効果をもたらすことができるのだと確かな手ごたえを感じることができました <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
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ひざ関節の症例
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幹細胞治療の症例
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PRP治療の症例
両膝半月板損傷・両変形性膝関節症・左変形性手関節症・TFCC損傷に幹細胞治療 60代女性
今回の治療もよく効いてうれしい!幹細胞治療の効果 こちらの患者様は、数か月前からの両膝関節痛と左手関節痛のため受診していただきました。 患者様は以前、両変形性股関節症のため人工関節置換術を勧められていましたが、当院での幹細胞治療により人工関節を回避でき現在も痛みなく日常生活を送られています。趣味のヨガ、水泳、旅行を楽しまれているとのことでした。今回は、両膝と左手関節の治療に来ていただきました。 診察の結果、両膝の初期の変形性関節症と半月板損傷、左手関節はTFCC損傷と診断しました。TFCCとは手関節の小指側にある靭帯と線維軟骨の複合体のことで、手をついて転倒し強い捻りと背屈が強制されると損傷します。 こちらの患者様は以前に手関節の骨折を受傷した既往があり、その時に同時にTFCCを損傷した可能があります。変形性膝関節症の軟骨破壊は炎症と半月板・ 軟骨などの組織変性によって進行すると言われています。炎症を抑えると共に損傷した組織を再生することができれば、関節鏡や人工関節などの手術までの時間を延長できたり回避できると言われています。一旦人工関節になると、耐用性の問題などからアクティブな活動がかなり制限されてしまうため、高い生活の質を確保すると言う意味では人工関節までの時間を延長することはかなり意義のあることです。 唯一、関節内の抗炎症作用と組織修復・ 再生作用を持ち合わせるのが細胞を用いた再生医療です。当院では再生医療の黎明期から肩関節、肘関節、手関節、股関節、膝関節、足関節とすべての関節に対して積極的に幹細胞治療を行い、患者様に満足のいく除痛効果をもたらすと同時に手術を回避することを可能としてきました。 こちらの患者様にも幹細胞治療を行うと除痛効果はもちろんのこと、損傷した半月板、軟骨、TFCCを再生・ 修復し変形性関節症の進行を予防し、手術を回避できると考え、股関節同様に幹細胞治療をお勧めしました。 レントゲン所見 レントゲンでは両膝にはごく軽度の関節裂隙の狭小化を認めました。左手関節は尺骨がごくわずかに橈骨に比べて長いことがわかります。 <治療効果>両膝と手関節に計1億個の幹細胞を投与+PRP 右膝に6000万個細胞、左膝に3000万個細胞、左手関節に1000万個細胞を1回投与しました。 その結果、3か月後には右膝は投与前10段階中2であった痛みが0に、左膝は投与前1であった痛みが0に、左手関節は投与前6であったのが1まで軽減しました。 手関節の治療は、本来は難しいのですが、当院の冷凍せず特殊なシートで培養された生存率の高い幹細胞であるからここまで痛みが軽減したものと自負しております。 患者様には「前回の股関節の治療と同様に、今回の治療もよく効いてとてもうれしいです。」と喜んでいただけました。 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円( 税込 ) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T00028 再生医療医師監修:坂本貞範
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ひざ関節の症例
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半月板の症例
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手関節の症例
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幹細胞治療の症例
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PRP治療の症例
変形性膝関節症の漁師さん 60代男性
両変形性膝関節症に幹細胞治療 こちらの患者様は10年前からの左膝関節痛、1年前からの右膝関節痛のため受診していただきました。 南の島で漁師をしている患者様は、仕事で膝へ負担がかかり両膝の痛みが出たと自己分析しておられました。近くの整形外科では両膝の進行期の変形性関節症と診断されました。ヒアルロン酸注射や内服での保存的加療を行ってきましたが、最近は痛みが悪化し漁師の仕事に支障をきたすようになったそうです。 いったん人工関節をしてしまうと耐用性の問題、可動域の問題などから仕事復帰が難しくなるため、選択肢にはないそうです。まだまだ引退することを考えていない患者様は、再生医療を頼って受診されました。 当院の変形性膝関節症の幹細胞治療効果は、進行期の患者様から末期の患者様まで、多くの方々に治療を提供しています。患者様からは、症状の改善や生活の質の向上について、様々な肯定的なフィードバックをいただいております。個々の状況や進行度によって結果は異なりますが、多くの患者様に満足いただいています。その良好な治療効果は、当院の細胞の質と量へのこだわりによるものと考えています。 当院では冷凍せず幹細胞を培養し、さらに投与する度に培養しているため細胞の生存率は90%以上を誇っています。国内のほとんどのクリニックでは一度に培養して幹細胞を一度冷凍し、投与する際に解凍する方法をとります。それでは解凍する際に幹細胞は大きなダメージを受け、生存率が60%まで低下し、さらに生きている細胞も弱々しいものとなります。 さらに米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで1億個以上の数まで生き生きとした細胞の培養が可能です。これは、細胞培養時に用いる独自の特殊なシートや繊細な技術をもつ培養師さんのおかげです。一般的なクリニックでは生存率60%の2千万個ほどの幹細胞を投与しているため、実際には生きている細胞は1000万個ほどになってしまいます。一方、当院では冷凍せず培養された生き生きした幹細胞を1億個まで投与可能です。幹細胞の数が多いほど多く軟骨が再生され治療効果が高いということは海外の臨床データで実証済みです。 さらにご自身の血液を用いてかつ不純物や化学薬品を排除して培養しているため、アレルギー反応や副作用の心配もありません。 レントゲン所見 レントゲンでは両膝とも内側関節裂隙の狭小化を認めました。左の方が狭小化は強いです。 <治療効果>左膝に7000万個細胞を計3回、右膝に3000万個細胞を計3回投与+PRP 変形と痛みが強い左膝には7000万個細胞を計3回、右膝には3000万個細胞を計3回投与しました。 その結果、初回投与から3か月後には、左膝は投与前10段階中で9あった痛みが3に、右膝も投与前3であった痛みが0まで軽減しました。 今後も1年ほどかけて、左膝の痛みは軽減していくと思われます。 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000139 再生医療医師監修:坂本貞範
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ひざ関節の症例
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幹細胞治療の症例
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PRP治療の症例
両変形性膝関節症 幹細胞治療 70代男性
人工関節にするしかないかと諦めていたが、幹細胞治療にかけてよかった! こちらの患者様は40代からの左膝痛で受診していただきました。 整形外科への通院歴は40代からと長く、溜まった水を時々抜いてはヒアルロン酸の関節内注射で痛みをしのいできたそうです。ここ数か月はヒアルロン酸注射でも全く痛みが引かず、かかりつけ医には「末期の変形性関節症で人工関節しか手立てがない」と言われたそうです。 自分の脚で一生歩き続けたいという強い意思をお持ちの患者様は、人工関節は断固拒否、自分の膝を残すことができる再生医療に希望を見出し当院を受診していただきました。 レントゲン所見 レントゲンでは両膝の関節裂隙はほとんど消失しており、末期の変形性関節症でした。見た目もO脚変形が見られました。 当院では冷凍保存しない生き生きした細胞はもちろんのこと、米粒2~3粒程度の脂肪を採取するだけで1億個以上の数まで細胞を培養できます。これは他の幹細胞クリニックと比べて群を抜いた数です。生き生きした大量の細胞を損傷部位にピンポイントで投与するため、この患者様の膝同様に、骨と骨がくっついている末期の変形性関節症であっても疼痛が十分に軽減した経験を多数有しています。 一般的医療機関で行われている、冷凍している幹細胞であればO脚変形している膝に対しての再生医療はお断りされる例がよくあります。とはいえ当院でも、末期でもO脚変形のかなりきつい関節症に幹細胞投与を行っても、思うように効果が見られなかったケースがあるのも事実です。そのことを正直にお話すると、それでも当院での幹細胞治療にかけてみたいと治療を受けていただくこととなりました。 <治療効果>両膝に計5000万個の幹細胞を計3回投与+PRP 両膝に5000万個細胞ずつ、トータル1億個を計3回投与しました。 その結果、半年後には痛みは投与前10段階中7であったのが0.5まで軽減しました。 私達も末期の関節症であってもここまで疼痛が軽減できるものかとあらためて幹細胞治療の力に驚かされました。 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000469 再生医療医師監修:坂本貞範
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ひざ関節の症例
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幹細胞治療の症例
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PRP治療の症例
両変形性膝関節症に幹細胞治療 80代男性
足が上がらない歩けない膝の激痛、注射一本で劇的に改善 こちらの患者様は10年前からの両膝痛のため受診していただきました。 昔はマラソンをされており、2,3年前までは土木関係の仕事をバリバリこなして体力には自信があったそうです。しかし、最近は両膝痛の悪化に加え泌尿器系の大病を患い体力にすっかり自信をなくしておられました。活動量が減った分、体重が増えてしまい、それが膝痛の悪化を招くという悪循環にも陥っていました。 近くの整形外科で人工関節置換術を勧められるも、泌尿器系の大病のため手術に耐えられるかどうか不安で躊躇していたそうです。また軟骨のすり減りは中等度であったため、人工関節以外で身体への負担が少ない治療がないかと探している中、再生医療の存在を知って当院を受診していただきました。 レントゲン所見 MRIでは右膝は外側半月板の水平断裂、左膝は内側半月板の水平断裂を認めました。レントゲンでは中等度の変形性関節症を認めました。 半月板の損傷の手術では、半月板の損傷が激しくて縫合できない場合には、半月板の損傷した部分を切除します。切除すると膝のクッションがなくなるため軟骨のすり減りが加速してしまいます。幹細胞を投与することで半月板が修復され、幹細胞治療により再生された軟骨のすり減りも予防できます。 細胞の培養は細胞培養技術が日本トップクラスの施設と提携して行うため、米粒2~3粒程度の脂肪を採取するだけで1億個以上の数まで細胞を培養できます。採取する細胞が少なくて済むため、身体への負担を抑えることができます。また、冷凍せず培養する国内でも珍しい方法で投与できるので、高い治療効果が期待できます。 手術に対して体力的に不安を持たれていたこの患者様は、当院での幹細胞治療を選択されました。 <治療効果>両膝に計5000万個の幹細胞を投与+PRP 右膝に1500万個細胞、左膝に3500万個細胞、トータル5000万個を計2回投与しました。 その結果、半年後には、右膝の痛みは投与前10段階中3であったのが1まで軽減しました。左膝は投与前8であった痛みが0に軽減していました。 動画はこちら <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000368 再生医療医師監修:坂本貞範
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半月板損傷の原因から治療まで 医師が解説
膝の痛み、気になりますよね? 半月板は膝のクッションの役割を果たす重要な組織。ここでは、半月板損傷の原因から治療まで、医師がわかりやすく丁寧に解説します。加齢や激しいスポーツ、肥満などが原因で起こるこの損傷、実は放置すると変形性膝関節症のリスクを高めることも。早期発見・早期治療が肝心です。あなたの膝の健康を守るための知識を、ぜひここで手に入れてください。 半月板損傷の原因から治療まで解説 膝の痛み、もしかして半月板損傷かも?と心配になりますよね。この記事では、半月板損傷について、原因や症状、診断方法まで、わかりやすく丁寧に解説します。一緒に見ていきましょう。 半月板の役割と構造 半月板は、膝関節の中にあって、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)の間にあるC字型の軟骨です。左右の膝に1つずつ、合計2つあります。例えるなら、お寺の鐘の中にある撞木(しゅもく)のような形をしています。 半月板の役割は、大きく分けて2つあります。1つ目はクッションの役割です。ジャンプやランニングなどで膝に体重の何倍もの力が加わるとき、半月板が衝撃を吸収し、膝への負担を軽減します。ちょうど、トランポリンのように衝撃を和らげる働きをしています。2つ目は、膝関節を安定させる役割です。半月板があることで、大腿骨と脛骨の接触面がより広くなり、関節が安定し、スムーズな動きが可能になります。これは、積み木を安定させるために、間に小さな積み木を挟むようなイメージです。 半月板は主に水分とコラーゲンでできています。コラーゲンは、体の中の様々な組織を構成するたんぱく質の一種で、皮膚や骨、軟骨などにも含まれています。年齢とともに、この水分とコラーゲンが減少し、半月板はもろくなります。みずみずしいゼリーが乾燥して固くなる様子を想像してみてください。そのため、加齢とともに、以前は問題なかった動きでも、半月板に負担がかかり、損傷しやすくなるのです。 半月板損傷の主な原因3つ 半月板損傷の主な原因は3つあります。 加齢:半月板の水分やコラーゲンが年齢とともに減少し、もろくなるため、損傷しやすくなります。若い頃は何ともなかった動きでも、年齢を重ねると膝への負担が大きくなり、損傷のリスクが高まります。50代以降は特に注意が必要です。 激しいスポーツ:バスケットボール、サッカー、テニスなど、ジャンプや急な方向転換を伴うスポーツは、膝に大きな負担がかかります。特に、プロのスポーツ選手のように、毎日激しいトレーニングを行うと、半月板が損傷するリスクが非常に高くなります。成長期の子供に起こるオスグッド・シュラッター病とは異なり、スポーツによる半月板損傷は大人にも起こりうる疾患です。 肥満:体重が増加すると、膝にかかる負担も増えます。特に、体重がかかった状態で膝をひねると、半月板損傷のリスクが大幅に上昇します。健康的な体重を維持することは、半月板損傷だけでなく、変形性膝関節症などの他の膝の疾患の予防にもつながります。 半月板損傷の症状5つ 半月板損傷の症状は、損傷の程度や場所によって様々です。初期症状は軽微な場合もあり、違和感や音が鳴る程度の場合もあります。しかし、放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたす可能性があります。 痛み:損傷した部分に炎症が起こり、痛みが生じます。特に、階段の上り下りや正座など、膝を深く曲げたときに強い痛みを感じることが多いです。 腫れ:炎症によって関節内に水が溜まり、膝が腫れることがあります。腫れがひどい場合は、膝のお皿が隠れてしまうこともあります。 関節可動域の制限:痛みや腫れによって、膝の曲げ伸ばしが難しくなります。靴下を履く、椅子に座るといった動作が困難になることもあります。 膝の引っ掛かり感:半月板が裂けると、膝の曲げ伸ばしの際に引っ掛かり感やクリック音を感じることがあります。これは、半月板が裂けて、その裂けた部分が膝関節の動きを妨げているために起こります。 ロッキング:膝が急に動かなくなる状態をロッキングといいます。これは、半月板の一部が剥がれて関節に挟まってしまうことで起こります。ロッキングが起こると、非常に強い痛みを伴い、自力で膝を動かすことが難しくなります。 半月板損傷の診断方法 半月板損傷の診断には、問診、徒手検査、画像検査など、複数の方法を組み合わせて行います。 まず、医師は患者さんの症状について詳しく聞きます(問診)。いつから痛み始めたのか、どのような時に痛むのか、過去に膝を怪我したことがあるかなど、詳細な情報を収集します。次に、医師が膝を触ったり動かしたりして、損傷の有無や程度を調べます(徒手検査)。 レントゲン検査では、骨の状態を確認できます。半月板自体はレントゲンに写りませんが、骨の状態をチェックすることで、他の疾患の可能性を検討したり、MRI検査の必要性を判断したりすることができます。半月板損傷の確定診断には、MRI検査が不可欠です。MRI検査では、半月板の状態を詳細に確認できます。損傷の程度や種類、損傷部位などを正確に把握することができ、適切な治療方針を決定する上で重要な情報となります。近年では、内側半月板根部修復は、部分的な半月板切除や手術をしない治療と比較して、変形性膝関節症や人工関節置換術に至る確率を下げることが示されています。半月板を修復することで、膝関節の機能をより長く維持できる可能性が高まります。また、半月板修復術は、半月板の一部を取り除く手術に比べ、術後の機能的な回復が良好で、時間の経過とともに変性変化も少ないと報告されています。これは、できるだけ半月板を残すことが、長期的な膝関節の健康にとって重要であることを示唆しています。 半月板損傷と間違えやすい疾患 膝に痛みを感じると、「半月板損傷かな?」と不安になりますよね。確かに半月板損傷は膝の痛みの原因として一般的ですが、似たような症状を引き起こす疾患は他にもあります。今回は、半月板損傷と間違えやすい疾患について、それぞれの特徴や違いを詳しく解説します。正しく理解することで、適切な治療に繋がるため、ぜひ最後までお読みください。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、加齢や肥満、激しい運動、遺伝的要因などによって、膝関節の軟骨がすり減り、炎症や痛みが生じる病気です。半月板損傷と同じように、痛み、腫れ、動きの悪さなどが現れます。実は、半月板損傷を適切に治療しないと、将来的に変形性膝関節症のリスクが高まることが知られています。半月板は膝関節のクッションの役割を果たしているため、損傷によってクッション機能が低下すると、関節への負担が増加し、軟骨のすり減りを加速させてしまうのです。 靭帯損傷 靭帯は、骨と骨をつなぎとめる丈夫な紐のような組織です。膝関節には、前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯の4つの主要な靭帯があり、これらが損傷すると、半月板損傷と同様に、痛み、腫れ、関節の不安定感などが現れます。特に、損傷した直後は強い痛みを感じることが多く、膝関節内で出血を起こすこともあります。 半月板損傷との違いは、靭帯損傷の場合、「膝がぐらつく」「外れる感じがする」といった不安定感を伴うことが多い点です。また、損傷の程度によっては、手術が必要になることもあります。特に、前十字靭帯損傷は、スポーツ活動中に多く発生し、半月板損傷を合併することも少なくありません。 鵞足炎(がそくえん) 鵞足とは、膝の内側にある3つの筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)の腱が合流する部分のことで、この部分に炎症が起きることを鵞足炎といいます。ランニングやジャンプなどの繰り返しの動作で、鵞足部に摩擦や牽引力が加わり、炎症を引き起こします。 鵞足炎の主な症状は、膝の内側の痛みです。半月板損傷でも膝の内側に痛みを感じることがあるため、鑑別が難しい場合があります。鵞足炎の特徴は、膝を曲げ伸ばしした時や、鵞足の部分を押すと痛みが増すことです。また、安静時にも鈍い痛みを感じることもあります。 オスグッド・シュラッター病 オスグッド・シュラッター病は、成長期の子供、特にスポーツをしている子供に多く見られる疾患です。ジャンプやダッシュなど、膝に負担がかかる運動を繰り返すことで、膝のお皿の下にある脛骨粗面(けいこつそめん)という骨の突起部に炎症が起こります。 オスグッド・シュラッター病の主な症状は、膝の前面の痛みや腫れ、脛骨粗面の圧痛です。運動後に痛みが増強し、安静にすると軽減するのが特徴です。半月板損傷でも似たような症状が出る場合がありますが、オスグッド・シュラッター病は成長期の子供に特有の疾患であるため、年齢である程度区別できます。成長痛と勘違いされることもありますが、適切な治療が必要です。 ジャンパー膝(膝蓋腱炎:しつがいけんえん) ジャンパー膝は、ジャンプ動作を繰り返すことで、膝蓋腱(膝のお皿と脛骨をつなぐ腱)に炎症が起こる病気です。バスケットボールやバレーボールなどのジャンプ動作が多いスポーツ選手に多く見られます。 ジャンパー膝の主な症状は、膝のお皿の下に痛みを感じることです。ジャンプやランニングなど、膝に負担がかかる動作で痛みが増強します。半月板損傷でも似たような症状が出る場合がありますが、ジャンパー膝の場合は、膝のお皿の下を押すと痛みを感じることが特徴です。安静にしていても鈍い痛みを感じることもあります。 これらの疾患は、症状が似ているため自己判断は難しく、医療機関を受診して適切な診断を受けることが重要です。特に、変性半月板病変に対する関節鏡手術は、運動療法と比較して長期的な改善効果が示されていないという研究結果もあり、安易に手術を選択するのではなく、保存療法から始めることが推奨されています。どの疾患も早期発見、早期治療が大切です。少しでも気になる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。 半月板損傷の治療法4選 半月板損傷は、スポーツ選手だけでなく、日常生活の中でも起こりうる身近な怪我です。この章では、半月板損傷の治療法について、保存療法と手術療法のそれぞれの特徴や種類、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。 保存療法(リハビリテーション、薬物療法、注射) 保存療法とは、手術を行わずに、リハビリテーション、薬物療法、注射などを用いて、痛みや腫れなどの症状を和らげ、膝の機能を回復させる治療法です。 まずリハビリテーションについてですが、これはストレッチや筋力トレーニングを通して、膝関節の安定性を高め、関節の動きをスムーズにすることを目的としています。プールでの水中運動のように、膝への負担が少ない運動から始めることで、痛みを悪化させることなくリハビリを進めることができます。痛みが強い時期は無理せず、痛みの様子を見ながら徐々に運動量を増やしていくことが大切です。 薬物療法では、炎症や痛みを抑える薬を使用します。炎症が強い場合は、消炎鎮痛剤の内服薬や湿布薬が処方されるでしょう。痛みが強い場合は、医師と相談して適切な薬を処方してもらいましょう。自己判断で市販薬を服用するのではなく、医師の指示に従って薬を服用することが重要です。 注射による治療では、ヒアルロン酸を関節内に注射することで、関節の動きを滑らかにし、痛みを軽減します。ヒアルロン酸は、関節液の主成分であり、関節のクッションの役割を果たしています。加齢や損傷によってヒアルロン酸が減少すると、関節の動きが悪くなり、痛みが生じやすくなります。ヒアルロン酸注射は、これらの症状を改善する効果が期待できます。 保存療法は体に負担が少ない治療法ですが、症状が改善しない場合や損傷の程度が大きい場合は、手術療法が検討されます。 手術療法の種類 保存療法で症状が改善しない場合や、半月板が大きく断裂している場合は、手術療法が選択されます。手術療法には、大きく分けて半月板修復術と半月板切除術の2種類があります。半月板修復術は損傷した半月板を縫合する手術で、半月板切除術は損傷した半月板の一部または全部を切除する手術です。 手術のメリット・デメリット 手術療法のメリットは、半月板の損傷を直接修復または切除することで、痛みや腫れなどの症状を早期に改善できる可能性があることです。損傷が大きく、日常生活に支障が出ている場合は、手術によって速やかに症状を改善できる可能性があります。 しかし、手術療法にはデメリットもあります。手術による傷や感染症のリスク、術後のリハビリテーション期間の長さ、そして手術費用などが挙げられます。また、半月板切除術では、半月板の一部または全部を取り除くため、将来的に変形性膝関節症のリスクが高まる可能性があることも知られています。半月板は膝関節のクッションの役割を果たしているため、切除によってクッション機能が低下すると、関節への負担が増加し、軟骨のすり減りを加速させてしまう可能性があります。 半月板修復術と半月板切除術 半月板修復術は、損傷した半月板を縫合糸などで修復する手術です。半月板の機能を温存できるため、術後の変形性膝関節症のリスクが低いというメリットがあります。近年では、ハイブリッド型オールインサイドインプラントを用いる方法が一般的で、CT関節造影検査と関節鏡検査で治癒が確認されているという報告があります。これは、半月板修復術の有効性を示す重要な知見です。しかし、半月板の損傷部位や程度によっては、修復が難しい場合もあります。例えば、半月板の辺縁部など、血流が乏しい部位の損傷は治癒しにくいため、修復術が適さない場合があります。 一方、半月板切除術は、損傷した半月板の一部または全部を切除する手術です。修復術に比べて手術時間が短く、回復も早いというメリットがあります。しかし、半月板の機能が失われるため、長期的には変形性膝関節症のリスクが高まる可能性があります。 どちらの手術法が適しているかは、損傷の部位や程度、年齢、活動レベルなどによって異なります。医師とよく相談し、自分に合った治療法を選択することが大切です。 最新の治療 保険診療での半月板損傷に対する手術は、根本的に半月板を修復させるものではありません。たとえ半月板を縫合しても、数年後には40%の割合で再断裂を起こします。縫合したところの半月板が、またくっつくという訳ではないのです。 そこで、リペアセルクリニックでは幹細胞による再生医療で、根本治療を目指します。多くの患者様が手術をしなくても、手術以上の効果を実感していただいております、詳しくはこちらで説明しています。 https://youtu.be/lSv3oWA6mdk?si=YqKSqLchKDWSndF4 半月板損傷を予防するための対策 半月板損傷を予防するためには、日頃から膝への負担を減らす工夫を心がける必要があります。具体的には、以下のような対策が有効です。 ウォーミングアップとクールダウン: 運動前後のウォーミングアップとクールダウンは、筋肉や関節の柔軟性を高め、怪我のリスクを軽減する上で非常に重要です。特に、膝関節周辺のストレッチを入念に行うことで、半月板への急激な負荷を避け、損傷のリスクを減らすことができます。ウォーミングアップでは、軽いジョギングやストレッチで体を温め、クールダウンでは、ストレッチで筋肉の緊張をほぐしましょう。 適切な筋力トレーニング: 太ももの筋肉(大腿四頭筋やハムストリングス)やふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)を鍛えることで、膝関節を安定させ、衝撃を吸収しやすくなります。具体的には、スクワットやランジなどの下半身の筋力トレーニングが効果的です。これらの筋肉が強化されると、膝関節への負担が軽減され、半月板損傷の予防につながります。筋力トレーニングは、週に2~3回程度行い、無理のない範囲で徐々に負荷を上げていくことが大切です。 体重管理: 体重が増加すると、膝関節にかかる負担も大きくなり、半月板損傷のリスクが高まります。適正体重を維持することで、膝への負担を軽減し、半月板損傷のリスクを減らすことができます。バランスの取れた食事と適度な運動を心がけ、健康的な体重を維持しましょう。 正しい姿勢と動作: 姿勢が悪い、または間違った動作を繰り返すと、膝関節に過剰なストレスがかかり、半月板損傷のリスクが高まります。日常生活動作やスポーツ動作を見直し、正しい姿勢と動作を意識することで、膝への負担を軽減し、半月板損傷の予防につなげることができます。例えば、重い荷物を持つ際は、膝を曲げて持ち上げるようにし、腰への負担を軽減することも重要です。 適切な靴の選択: クッション性の高い靴を選ぶことで、地面からの衝撃を吸収し、膝への負担を軽減することができます。特に、ウォーキングやランニングなどの運動をする際は、スポーツ専用のシューズを着用し、足への負担を軽減することが大切です。 参考文献 Kennedy MI, Strauss M, LaPrade RF. "Injury of the Meniscus Root." Clinics in sports medicine 39, no. 1 (2020): 57-68. Krych AJ, Hevesi M, Leland DP, Stuart MJ. "Meniscal Root Injuries." The Journal of the American Academy of Orthopaedic Surgeons 28, no. 12 (2020): 491-499. Rotini M, Papalia G, Setaro N, Luciani P, Marinelli M, Specchia N, Gigante A. "Arthroscopic surgery or exercise therapy for degenerative meniscal lesions: a systematic review of systematic reviews." Musculoskeletal surgery 107, no. 2 (2023): 127-141. Feehan J, Macfarlane C, Vaughan B. "Conservative management of a traumatic meniscal injury utilising osteopathy and exercise rehabilitation: A case report." Complementary therapies in medicine 33, no. (2017): 27-31. Beaufils P, Pujol N. "Management of traumatic meniscal tear and degenerative meniscal lesions. Save the meniscus." Orthopaedics & traumatology, surgery & research : OTSR 103, no. 8S (2017): S237-S244. Chirichella PS, Jow S, Iacono S, Wey HE, Malanga GA. "Treatment of Knee Meniscus Pathology: Rehabilitation, Surgery, and Orthobiologics." PM & R : the journal of injury, function, and rehabilitation 11, no. 3 (2019): 292-308. Wells ME, Scanaliato JP, Dunn JC, Garcia EJ. "Meniscal Injuries: Mechanism and Classification." Sports medicine and arthroscopy review 29, no. 3 (2021): 154-157. Beaufils P, Pujol N. "Meniscal repair: Technique." Orthopaedics & traumatology, surgery & research : OTSR 104, no. 1S (2018): S137-S145. 監修医師 リペアセルクリニック 理事長 医師 坂本貞範
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変形性膝関節症 原因から治療まで 医師が解説
あなたは、歩いた時、階段の上り下りで膝の痛みが出たことありませんか?60歳以上では発症率が急激に増加しており、現代社会における大きな問題となっています。軟骨のすり減りや、体重増加、遺伝的要因、過去のケガなど、様々な要因が複雑に絡み合って発症します。 この記事では、変形性膝関節症の原因から、運動療法や薬物療法、さらには手術療法といった最新の治療法まで、医師が分かりやすく解説します。 初期症状は軽微なため見過ごされがちですが、放置すると日常生活に大きな支障をきたす可能性も。年齢や性別、生活習慣、家族歴など、あなたのリスク要因を今一度確認し、適切な対処法を見つけるための第一歩を踏み出しましょう。 この先、快適な生活を送るために、ぜひ読み進めてください。 変形性膝関節症の原因とリスク要因5つ 膝の痛み、特に立ち上がる時や階段昇降での痛みは、日常生活に大きな支障をきたします。もしかしたら、それは変形性膝関節症かもしれません。 この章では、変形性膝関節症の原因とリスク要因について、より具体的に解説していきます。原因を知ることで、予防策を講じたり、適切な治療の必要性について理解を深めることができます。 年齢と性別の影響 年齢を重ねるごとに、肌のハリが失われる、白髪が増える、疲れやすくなるなど、誰しもが経験することでしょう。実は、変形性膝関節症も、こうした加齢による変化と密接に関係しています。 長く生きていると、軟骨も磨耗しますよね。まるでタイヤの溝がすり減っていくようなものです。新品のタイヤは溝が深く、しっかりと路面をグリップできますが、使い込むうちに溝は浅くなり、グリップ力が低下していきます。軟骨も年齢とともに無くなっていき、クッションの役割も低下します。 また、性別も変形性膝関節症のリスクに影響を与えます。一般的に、女性の方が変形性膝関節症になりやすい傾向があります。閉経後の女性ホルモンの減少は、骨密度を低下させるだけでなく、軟骨の保護作用も弱めてしまうことが近年の研究で分かってきました。これは、植物を守るための柵が壊れてしまうようなもので、軟骨がダメージを受けやすくなってしまうのです。 体重増加と肥満の関係 体重が増えると、膝関節にかかる負担も比例して大きくなります。例えば、1kgの買い物袋を持つだけでも、膝には数kgの負荷がかかると言われています。体重が1kg増えると、階段を上る時などには、膝には数kg以上の負荷が加わることになります。肥満の方は、常に重いリュックサックを背負っているような状態で生活しているため、膝関節は常に過剰な負荷にさらされている状態です。 遺伝的要因と家族歴 変形性膝関節症は、遺伝的な要因も影響することが知られています。これは、親から子へと受け継がれる遺伝子が、軟骨の組成や構造、そして修復能力に影響を与えるためです。家族に変形性膝関節症の方がいる場合、ご自身も発症するリスクが高くなる可能性があると言えるでしょう。遺伝的要因は変えられないものですが、他のリスク要因をコントロールすることで、発症リスクを低減することが可能です。 その他の環境的要因 加齢、性別、体重、遺伝以外にも、変形性膝関節症のリスクを高める環境的要因がいくつかあります。 過去のケガ: スポーツや事故などで膝をケガの経歴があると、変形性膝関節症に移行しやすくなります。特に、半月板損傷や靭帯損傷は、その後、必ずといっていいほど、軟骨はすり減るスピードは早くなります。過去のケガは変えられませんが、適切なリハビリテーションを行うことで、将来的なリスクを軽減できる可能性があります。 過剰な運動: 適度な運動は健康維持に不可欠ですが、過剰な運動は膝関節に大きな負担をかけることになります。特に、ジャンプやランニングなどの激しい運動は、膝関節に大きな負担がかかるので注意が必要です。 仕事内容: 立ち仕事や重いものを運ぶ仕事など、負担のかかる作業も、リスクが高まります。仕事内容を変えることは難しいかもしれませんが、作業中の姿勢や休憩の取り方などを工夫することで、膝への負担を軽減できる可能性があります。 O脚、X脚: O脚やX脚の方は、膝関節への荷重バランスが偏っているため、変形のリスクが高まります。装具療法や運動療法によって、ある程度予防はできます。 これらの要因は、単独では必ずしも変形性膝関節症を引き起こすわけではありませんが、他のリスク要因と組み合わさることで、発症リスクをさらに高める可能性があります。ご自身の生活習慣や環境を見直し、リスクを減らすための工夫を心がけることが大切です。 変形性膝関節症の主な症状と確認方法 膝の痛みは、日常生活で誰もが経験する可能性のあるありふれた症状です。しかし、変形性膝関節症の初期症状はあまり目立たないため、気がつかないことがよくあります。 この章では、変形性膝関節症の主な症状について、初期から末期までの経過を交えながら詳しく解説します。 膝の痛みとその部位 変形性膝関節症の初期症状で多いのは、「立ち上がった時だけ少し痛む」「階段の上り下りだけ違和感がある」といった軽微なのです。これは、安静にしていると治まることが多いため、つい放置してしまいがちです。 痛みの種類も、鈍い痛みや鋭い痛み、焼けつくような痛みなど、人によって様々です。痛む部位は内側が多いですが、真ん中や前の方だったりと個人差があります。 例えば、立ち上がり時に膝の内側に鈍い痛みを感じる方がいれば、階段を降りる時に膝の外側に鋭い痛みを感じる方もいます。また、安静時に膝の裏側に焼けつく感じがでることもあります。 初期では、痛みがすぐに治ったりするので、「年のせいかな」「ちょっと疲れが溜まっているだけだろう」と軽く考えてしまいがちです。しかし、早期に対処をしないと、症状は徐々に進行し、やがて安静時にも痛みが続くようになります。 さらに進行すると、夜も痛みで目が覚めるようになり、日常生活にも大きな支障が出てきます。例えば、正座やしゃがむ、あぐらをかくといった動作が困難になることもあります。 Duongらの研究では、活動に伴う膝関節痛があり、朝のこわばりが30分未満の場合、変形性膝関節症が最も可能性の高い診断であるとされています(感度95%、特異度69%)。 可動域の制限 健康な膝は、深くしゃがんだり、正座をしたり、あぐらをかくことも容易にできるはずです。しかし、痛みがあったり、水が溜まると膝の関節は固まっていきます。「階段をスムーズに上り下りできない」「椅子から立ち上がるのがつらい」といった症状が現れたら、注意が必要です。この固まる拘縮をケアされていない方を多くみましたが、放置すると膝がまっすぐ伸びなくなるので、必ずリハビリは必要となります。 朝のこわばりの特徴 「朝起きた時に膝がこわばる」という症状も特徴の一つです。これは、関節内の炎症や滑液の減少が原因と考えられています。 朝のこわばりは、関節リウマチでも見られる症状です。しかし、変形性膝関節症の場合は、通常30分以内でおさまることが多いのに対し、関節リウマチでは、こわばりが長時間続く傾向があります。 また、変形性膝関節症の朝のこわばりは、長時間同じ姿勢を続けた後にも現れることがあります。例えば、映画館で長時間座っていた後に立ち上がろうとすると、膝がこわばってスムーズに動かせないという症状が出てきます。 膝の腫れや炎症の観察 変形性膝関節症では、関節の炎症によって膝が腫れたり、熱を持ったりすることがあります。炎症が強い場合は、膝に触れると熱く感じたり、皮膚が赤くなることもあります。初期の段階では、腫れや熱感はそれほど目立ちません。しかし、病気が進行するにつれて、腫れがひどくなり、痛みも増強していきます。 Messierらの研究では、変形性膝関節症患者を対象に高強度筋力トレーニングと低強度筋力トレーニングを比較した結果、高強度筋力トレーニングは膝の痛みや膝関節圧迫力を有意に軽減しなかったことが報告されています。これは治療において、筋力トレーニングの種類よりも、適切な運動療法の選択や生活習慣の改善などが重要である可能性を示唆しています。 ご自身の膝の状態を注意深く観察し、少しでも異変を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。 変形性膝関節症の治療法4つ 次は治療法について、非薬物療法、薬物療法、注射療法、手術療法の4つの観点から、具体的な方法やそれぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。どの治療法が自分に合っているのか、一緒に考えていきましょう。 非薬物療法:運動療法と理学療法 変形性膝関節症の初期治療では、運動療法と理学療法が中心となります。これらの治療法は、薬に頼らずに痛みを和らげることを目的としています。理学療法士などの専門家の指導のもと、個々の状態に合わせたプログラムを作成することが重要です。 運動療法では、ウォーキングや水中ウォーキング、自転車こぎなど、膝への負担が少ない有酸素運動が推奨されます。膝の強化だけでなく、体力もついて日常生活での活動性を高めることができます。筋力トレーニングでは、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)や後ろの筋肉(ハムストリングス)を鍛えることが特に重要です。 理学療法では、温熱療法や電気刺激療法、マッサージなど、痛みや炎症を軽減するための様々な治療法が用いられます。また、理学療法士は、患者さんの姿勢や歩き方の指導、日常生活動作の改善など、包括的なサポートを提供します。 Skouらの研究では、理学療法士による監督下での運動療法と患者教育は、変形性膝関節症の治療において最善策であると報告されています。これは、専門家による指導と患者自身の理解が、治療効果を高める上で重要であることを示唆しています。しかし、痛みがある場合は無理せず中止し、専門家の指示に従って行うことが大切です。 薬物療法:痛み止めや抗炎症薬 痛みや炎症が強い場合は、薬物療法が用いられます。痛み止めには、アセトアミノフェンなど、比較的副作用が少ない薬から、より強い鎮痛効果を持つ薬まで、様々な種類があります。医師は、痛みの程度や患者さんの状態に合わせて、適切な薬剤を選択します。 注射療法:PRPや幹細胞治療の可能性 近年、PRP療法や幹細胞治療といった注射療法が注目を集めています。PRP療法は、患者さん自身の血液から採取した血小板を濃縮し、関節内に注射する治療法です。血小板には成長因子と呼ばれる物質が豊富に含まれており、組織の修復を促進する効果が期待されています。しかし、根本的に軟骨を再生させるわけではありません、 幹細胞治療は、様々な細胞に分化する能力を持つ幹細胞を利用して、損傷した軟骨の再生を促進する可能性が期待されています。Weiらの研究では、関節内MSC注入は、関節鏡検査で確認できる透明軟骨様軟骨再生を誘導したことが示されています。 手術療法:人工関節置換術の選択肢 保存療法で効果が得られない場合や、症状が進行している場合は、手術療法が検討されます。人工関節置換術は、損傷した関節を人工関節に置き換える手術です。手術にはリスクも伴うため、医師とよく相談し、メリットとデメリットを十分に理解した上で決断することが重要です。 関節鏡手術は、小さな切開で、細いカメラを関節の中に入れます。半月板損傷や滑膜炎などの治療にも用いられます。 患者さんの症状、生活スタイルに合わせて、最適な方法を選択することが重要です。どの治療法にもメリット・デメリットがあるため、医師とよく相談し、ご自身に合った治療法を見つけることが、痛みを軽減し、快適な生活を送るために不可欠です。 変形性膝関節症と誤診されやすい疾患 膝の痛み。それは、日常生活のあらゆる場面で私たちを悩ませる、厄介な症状です。特に、立ち上がる時や階段の上り下りで痛みが強くなる場合、変形性膝関節症を疑う方が多いかもしれません。 しかし、似たような症状を引き起こす疾患は数多く存在し、それぞれ適切な治療法が異なります。自己判断で「変形性膝関節症だろう」と決めつけて放置してしまうと、症状が悪化したり、適切な治療の開始が遅れてしまう可能性があります。 それでは、間違えやすい疾患を紹介します。 半月板損傷の特徴と診断 半月板は、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間にあるC型の軟骨で、膝関節にかかる衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。運動や怪我など、急激な衝撃や動作によって損傷することがあります。また、加齢とともに半月板の組織が変性し、ちょっとした動作でも損傷しやすくなることもあります。 症状は、膝の痛み、腫れ、引っかかり感、クリック音などです。特に、膝を曲げ伸ばしした際、まるで内部で何かが引っかかるような感覚や、カクンと音が鳴る、といった症状が現れることがあります。 変形性膝関節症の方は、必ず半月板は損傷しています。理由として、半月板損傷になると、直接軟骨同士がぶつかり、すり減るからです。 膝蓋大腿痛との違い 膝蓋大腿痛は、膝のお皿(膝蓋骨)と太ももの骨(大腿骨)の接する部分で、軟骨のすり減りを起こす疾患です。ジャンプやランニングなどの繰り返しの動作や、長時間のデスクワークなど、膝に負担がかかることで発症しやすく、若い世代、特にスポーツをする人に多くみられます。 主な症状は、膝の前側の痛みです。階段の上り下りや椅子から立ち上がる時などに痛みが増強します。また、膝を曲げた状態で膝のお皿を押すと痛みが増す、という特徴もあります。変形性膝関節症との鑑別には、問診、身体診察、画像検査などが役立ちます。 関節リウマチとの鑑別ポイント 関節リウマチは、免疫の異常によって自分を攻撃する疾患です。左右対称に複数の関節が腫れたり、痛んだりする点が特徴です。また、朝のこわばりが1時間以上続くといった症状も現れます。変形性膝関節症は加齢や肥満などが原因で軟骨がすり減って起こるのに対し、自己免疫疾患が原因です。そのため、血液検査で炎症反応やリウマチ因子などを確認することで鑑別できます。 骨粗鬆症による膝の痛みとの関係 骨粗鬆症は、骨密度が低下し、骨がもろくなる疾患です。骨粗鬆症自体は直接膝の痛みを引き起こすわけではありません。しかし、骨密度が低下することで骨が弱くなり、変形性膝関節症の進行を早める可能性があります。 また、骨粗鬆症が進行すると、ちょっとしたことで骨折しやすくなります。Aljehaniらの研究では、人工膝関節置換術後の反対側の膝関節にも変形性関節症の進行が見られる場合があり、これは歩行メカニズムの変化が原因として考えられています。したがって、膝の痛みがある場合は、骨粗鬆症の検査も併せて行うことが重要です。 自己判断は危険ですので、少しでも気になる症状があれば、医療機関を受診し、専門医による適切な診断と治療を受けるようにしましょう。 参考文献 Wei P, Bao R. "Intra-Articular Mesenchymal Stem Cell Injection for Knee Osteoarthritis: Mechanisms and Clinical Evidence." International journal of molecular sciences 24, no. 1 (2022). Messier SP, Mihalko SL, Beavers DP, et al. "Effect of High-Intensity Strength Training on Knee Pain and Knee Joint Compressive Forces Among Adults With Knee Osteoarthritis: The START Randomized Clinical Trial." JAMA 325, no. 7 (2021): 646-657. Hunter DJ, Bierma-Zeinstra S. "Osteoarthritis." Lancet (London, England) 393, no. 10182 (2019): 1745-1759. Bennell KL, Paterson KL, Metcalf BR, et al. "Effect of Intra-articular Platelet-Rich Plasma vs Placebo Injection on Pain and Medial Tibial Cartilage Volume in Patients With Knee Osteoarthritis: The RESTORE Randomized Clinical Trial." JAMA 326, no. 20 (2021): 2021-2030. Skou ST, Roos EM. "Physical therapy for patients with knee and hip osteoarthritis: supervised, active treatment is current best practice." Clinical and experimental rheumatology 37 Suppl 120, no. 5 (2019): 112-117. Duong V, Oo WM, Ding C, et al. "Evaluation and Treatment of Knee Pain: A Review." JAMA 330, no. 16 (2023): 1568-1580. Gelber AC. "Knee Osteoarthritis." Annals of internal medicine 177, no. 9 (2024): ITC129-ITC144. Aljehani MS, Christensen JC, Snyder-Mackler L, et al. "Knee biomechanics and contralateral knee osteoarthritis progression after total knee arthroplasty." Gait & posture 91 (2022): 266-275. Michael JW, Schlüter-Brust KU, Eysel P. "The epidemiology, etiology, diagnosis, and treatment of osteoarthritis of the knee." Deutsches Arzteblatt international 107, no. 9 (2010): 152-62. 監修医師 リペアセルクリニック 理事長 医師 坂本貞範
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痛み止めランキングを医師が解説【強さや副作用を徹底比較!】
突然の頭痛、生理痛、歯痛…痛みは日常生活を大きく阻害する悩みの種です。ドラッグストアには様々な痛み止めが並び、どれを選べば良いか迷う方も多いのではないでしょうか? 市販の痛み止め「ロキソニン」と「カロナール」の徹底比較を医師が解説し、それぞれの特徴、効果的な症状、価格、そして副作用のリスクまで、幅広くお伝えします。 例えば、ロキソニンは、筋肉の痛みや生理痛に対してとても有効ですが、胃腸への負担が懸念されます。一方、カロナールはロキソニンに比べて副作用は弱いが、その分、効き目も弱くなります。 さらに、最新の研究結果に基づいた、2歳未満の乳幼児への服用に関する情報や、妊娠中・授乳中の方への注意点も詳しく解説。薬剤師への相談の重要性も改めて強調します。 この記事を読むことで、痛みから解放されるための知識が得られます。さあ、痛みと賢く付き合う方法を学びましょう。 市販薬の選び方とランキング 皆さんは、急な頭痛や発熱時、どの市販薬を選べば良いか迷ったことはありませんか?ドラッグストアの棚には様々な鎮痛薬が並んでおり、どれが自分に合っているのか分からず、途方に暮れてしまう方もいるかもしれません。 この章では、市販薬の選び方のポイントを、医師の視点から分かりやすく解説します。 人気の市販薬とその特徴 数ある市販薬の中でも、ロキソニンとカロナールは特に知名度が高く、多くの方に利用されています。 ロキソニンは頭痛、歯痛、生理痛、腰痛、筋肉痛などによく服用されます。患部で炎症を引き起こす物質であるプロスタグランジンの生成を抑える効果があります。 一方、カロナール(一般名:アセトアミノフェン)は、解熱鎮痛薬として広く使用されており、脳神経に直接働きかけて炎症を止めます。ロキソニンと比較すると作用は穏やかで、小児や高齢者、妊娠中・授乳中の方にも使用できる場合があります。 2歳未満の乳幼児における発熱や疼痛の治療において、アセトアミノフェンとイブプロフェンはどちらも広く処方されていますが、最新の研究では、イブプロフェンの方が24時間以内の体温低下と疼痛軽減効果が高いという結果が出ています。ただし、安全性は両剤とも同等とされています。 薬剤名 主な作用 適した症状 注意点 ロキソニン 炎症を抑える、痛みを抑える 頭痛、生理痛、歯痛、腰痛、筋肉痛など 胃腸障害に注意、空腹時の服用は避ける カロナール 熱を下げる、痛みを抑える 熱、頭痛、歯痛など 肝臓に負担があるため、過剰摂取に注意する 再生医療の無料相談受付中! リペアセルクリニックは「再生医療」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 値段比較とコストパフォーマンス ロキソニンとカロナールの価格を比較すると、一般的にロキソニンの方がややコストがかかります。販売店や容量によって異なりますが、ロキソニンは1箱12錠入りで約1,000円前後、カロナールは1箱12錠入りで約800円前後が相場です。 薬剤名 1箱(12錠)あたりの価格 コストパフォーマンス ロキソニン 約1,000円 やや低い カロナール 約800円 やや高い しかし、価格だけで判断せず、症状や体質、そして副作用のリスクも考慮して選ぶことが重要です。ロキソニンは胃腸障害のリスクがあるため、胃腸の弱い方はカロナールを選ぶ方が良い場合もあります。 薬局で購入する際のポイント 市販薬を購入する際は、自己判断せず、薬剤師に相談することを強くお勧めします。薬剤師は、あなたの症状や体質、他の薬との飲み合わせなどを考慮し、適切な薬を提案してくれます。薬の効果や副作用、服用方法など、疑問があればどんな些細なことでも相談しましょう。特に、妊娠中・授乳中の方、持病のある方、高齢の方は、注意が必要です。 急性痛の治療には、NSAIDs(ロキソニンなど)、アセトアミノフェン(カロナールなど)、メタミゾール、コルチコステロイドなど、様々な薬剤が使用されます。これらの薬剤はそれぞれ異なる作用機序と臨床応用を持ち、最新の科学的エビデンスに基づいて使用されるべきです。 例えば、グラピプラントという生薬も抗炎症作用を持つことが報告されており、NSAIDsのような副作用が少ないとされています。薬剤師や医師と相談し、ご自身の症状に最適な薬剤を選択することが重要です。 症状別のロキソニンとカロナールの効果比較 痛みは、私たちにとって非常に不快な感覚であり、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。上手に痛み止めを選び、痛みをコントロールし、より快適な生活を送ることが可能になります。 ここでは市販薬として購入できるロキソニンとカロナールについて、どちらが効果的なのか、医師の視点から分かりやすく解説します。 頭痛に対する効果の違い ズキズキ、ガンガン、締めつけられるような…頭痛の症状は実に様々です。片頭痛のように血管が拡張することで起こる頭痛、緊張型頭痛のように筋肉の緊張が原因となる頭痛など、その種類は多岐に渡ります。 ロキソニンは、炎症を伴う頭痛、例えば風邪に伴う頭痛や副鼻腔炎による頭痛などに高い効果があります。 一方、カロナールは、解熱鎮痛薬であり、緊張型頭痛や片頭痛など、炎症を伴わない頭痛に適しています。 筋肉痛に対する効能 筋肉痛は、身体活動後に筋肉に微細な損傷が生じることで起こります。損傷した筋肉は炎症を起こし、発痛物質が放出されることで痛みを感じます。 ロキソニンは、こういう筋肉痛にはよく効きます。 一方、カロナールは筋肉痛への効果は限定的です。 腰痛や関節痛への効果 腰痛や関節痛の原因は多様であり、加齢による変形性関節症や、急に発症するぎっくり腰、スポーツによる外傷など、様々な要因が考えられます。これらの痛みの原因や病態に応じて薬を選定しましょう。 ロキソニンの抗炎症作用は強く、炎症を伴う腰痛や関節痛、例えばぎっくり腰や変形性関節症などに効果があります。変形性関節症では関節軟骨がすり減り、炎症が生じることで痛みが発生します。この時はロキソニンがよく効きます。 一方、カロナールですが、近年、変形性関節症の疼痛と機能改善において、アセトアミノフェン(カロナール)は、従来考えられていたほど効果的ではない可能性が示唆されています。痛みが軽い場合や、ロキソニンを服用できない場合に代替薬として処方されることもありますが、ロキソニンと比較すると効果は劣る可能性があります。 ▼関節症の痛み止め「ステロイド」の使用について、併せてお読みください。 ロキソニンとカロナールの副作用と注意点 痛みや熱が出た時、身近な薬として頼りになるロキソニンとカロナール。ドラッグストアで手軽に手に入りますが、その効果の違いや副作用について正しく理解しているでしょうか? 適切な薬を選ぶことは、症状の改善を早めるだけでなく、副作用のリスクを減らすことにも繋がります。 この章では、ロキソニンとカロナールの副作用と注意点について、医師の視点から詳しく解説します。 一般的な副作用とその対処法 ロキソニン(ロキソプロフェン)は、抗炎症作用は強いのですが、副作用として腎障害に注意する必要があります。吐き気、胃痛、胸やけといった症状が現れる可能性があり、特に空腹時に服用すると副作用が出やすいため、食後や胃を保護する薬と一緒に服用することが推奨されます。 稀に、ですが、肝機能障害や腎機能障害といった副作用を認めることがあります。早期に分かれば、内服するのを中止すると大抵は正常に戻ります。 カロナール(アセトアミノフェン)は、解熱鎮痛薬として広く使用されており、比較的副作用が少ない薬です。主な副作用としては、発疹やかゆみなどのアレルギー症状が挙げられます。 稀ではありますが、重症の皮膚障害である中毒性表皮壊死症やスティーブンス・ジョンソン症候群など重篤な副作用が発生する可能性も否定できません。服用後に皮膚に異常を感じた場合は、直ちに中止してかかりつけ医に受診しましょう。 薬の種類 主な副作用 対処法 ロキソニン 吐き気、胃痛、胸やけ、肝機能障害、腎機能障害 食後に服用、胃薬と併用、症状が続く場合は医師に相談 カロナール 発疹、かゆみ、重症の皮膚障害 服用を中止し医師に相談 また、2歳未満の乳幼児における発熱や疼痛に対する使用については、イブプロフェン(ロキソニンの成分)の方がアセトアミノフェン(カロナールの成分)よりも効果が高いという研究結果も出ています。24時間以内の体温低下と疼痛軽減効果において、イブプロフェンの優位性が示されています。ただし、重篤な副作用はどちらの薬も稀であり、安全性は同等と考えられています。 妊娠中・授乳中の服用に関する注意事項 妊娠中や授乳中の薬の服用は、胎児や乳児への影響を考慮する必要があります。 ロキソニンは、妊娠後期に服用すると、胎児の動脈管収縮や陣痛抑制といった影響を及ぼす可能性があるため、服用は避けるべきです。特に妊娠32週以降は、早産や胎児への影響のリスクが高まるため、ロキソニンを含むNSAIDsの使用は禁忌とされています。 カロナールは、妊娠中や授乳中に服用しても比較的安全とされています。ただし、あくまで「比較的」安全であるというだけで、全く影響がないわけではありません。 他の薬との飲み合わせについて ロキソニンやカロナールは、他の薬と一緒に飲むことで、抗炎症作用の効果が落ちたり、副作用が強くなることがあります。特に、ワーファリンなどの血液をサラサラにする薬や、喘息治療薬、一部の抗うつ薬などとの飲み合わせには注意が必要です。 ▼薬とフルーツの飲み合わせについて、併せてお読みください。 市販薬の選び方とランキング 皆さんは、急な頭痛や発熱時、どの市販薬を選べば良いか迷ったことはありませんか?ドラッグストアの棚には様々な鎮痛薬が並んでおり、どれが自分に合っているのか分からず、途方に暮れてしまう方もいるかもしれません。 この章では、市販薬の選び方のポイントを、医師の視点から分かりやすく解説します。現状の痛みや持病などを考慮しながら、適切な薬を選びましょう。 人気の市販薬とその特徴 数ある市販薬の中でも、ロキソニンとカロナールは特に知名度が高く、多くの方に利用されています。 ロキソニンはカロナールよりも抗炎症作用は強いです。 一方、カロナール(一般名:アセトアミノフェン)は、解熱鎮痛薬として広く使用されています。小児や高齢者、妊娠中・授乳中の方にも使用できる場合がありますが、必ずかかりつけ医と相談しましょう。 値段比較とコストパフォーマンス ロキソニンとカロナールの価格です。ロキソニンSは1箱12錠入りで約1,000円前後、カロナールは1箱12錠入りで約800円前後が相場です。 薬剤名 1箱(12錠)あたりの価格 コストパフォーマンス ロキソニン 約1,000円 やや低い カロナール 約800円 やや高い 価格だけで判断せず、症状や体質、副作用のリスクも考慮して選ぶことが重要です。ロキソニンは胃腸障害のリスクがあるため、胃腸の弱い方はカロナールを選ぶ方が良い場合もあります。また、持病のある方や他の薬を服用している方は、かかりつけ医と相談しましょう。 再生医療の無料相談受付中! リペアセルクリニックは「再生医療」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 参考文献 Tan E, Braithwaite I, McKinlay CJD, Dalziel SR. "Comparison of Acetaminophen (Paracetamol) With Ibuprofen for Treatment of Fever or Pain in Children Younger Than 2 Years: A Systematic Review and Meta-analysis." JAMA network open 3, no. 10 (2020): e2022398. Richard MJ, Driban JB, McAlindon TE. "Pharmaceutical treatment of osteoarthritis." Osteoarthritis and cartilage 31, no. 4 (2023): 458-466. Antiinflammatory Drugs.
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ジャンパー膝とオスグッド病の違い?原因、症状、治療法を徹底解説!
「ジャンパー膝とオスグッド病の違いは何?」「スポーツを続けるために必要な方法は?」 ジャンパー膝とオスグッド病は症状がよく似ていて、見分けがつかないケースも多いのではないでしょうか。 どちらもジャンプ競技で繰り返し膝を使うことで発症しますが、痛みが出る膝の部位が異なります。 この記事では、ジャンパー膝とオスグッド病の原因と症状の違いや、それぞれの治療法について解説していきます。 ジャンパー膝とオスグッド病の一般的な見分け方や対処法について気になる方は、ぜひ最後までお読みください。 ジャンパー膝とオスグッド病の基本 ジャンパー膝とオスグッド病は、どちらもジャンプスポーツが原因で膝まわりの痛みが出るため似たような疾患に見えがちです。 しかし、発症する原因や影響を受ける膝の部位が異なります。 ジャンパー膝 オスグッド病 定義 膝蓋腱炎の炎症 脛骨粗面の剥離(はくり) 原因 ジャンプ動作や走行が多いスポーツ ジャンプ動作や走行が多いスポーツ 症状 スポーツ時の膝蓋腱の痛み・腫れ 脛骨粗面の突出、スポーツ時の脛骨粗面の痛み・腫れ 影響を受ける部位 膝蓋腱(膝蓋骨の下の靭帯) 脛骨粗面(膝蓋骨の下にある突出している骨) はじめに、それぞれの定義と一般的な原因を説明していきます。 ジャンパー膝の定義と一般的な原因 ジャンパー膝(膝蓋腱炎)は膝蓋骨(膝のお皿の部分)のすぐ下にある膝蓋腱にストレスがかかり、炎症が起こる疾患です。 バレーボールやバスケットボール、サッカーなどのスポーツで多くみられ、繰り返し行うジャンプ動作が主な原因です。 ジャンプスポーツによる膝の使いすぎ(オーバーユース)が続くと、膝蓋腱に過度なストレスがかかり、組織に小さな損傷や炎症が起こって慢性的な痛みを発症させます。 オスグッド病の定義と一般的な原因 オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)は小学校高学年から中学生の成長期に、脛骨粗面(膝蓋骨の下にあるわずかに突出している骨の部分)の軟骨が剥がれる疾患です。 原因はジャンパー膝と同じで、ジャンプや走行、ボールを蹴る動作などで膝を頻回に使うことで生じます。 この時期は軟骨から骨に成長する時期なので、膝を伸ばす動作の繰り返しで脛骨粗面の軟骨が剥がれることにより痛みが増します。 症状の比較 ジャンパー膝とオスグッド病に見られる主な症状は、どちらもスポーツ中の膝まわりの痛みです。それぞれ詳しく見ていきましょう。 ジャンパー膝に見られる典型的な症状 ジャンパー膝に見られる典型的な症状は、ジャンプや走る動作、階段の昇り降りのときに見られる膝蓋腱の痛みです。 膝蓋腱の痛みは程度により軽症と中等症、重症に分類されます。 軽症 スポーツの後や歩いた後に痛む 中等症 活動開始期と終わった後に痛む 重症 活動中や後の痛みで続行困難 重症化して膝蓋腱に断裂がある場合は、手術が必要になる可能性もあります。 軽症や中等度のうちは専門家と相談した上でスポーツの継続が可能ですが、症状を悪化させないためにも、毎日ケアを続けることが大切です。 オスグッド病に見られる典型的な症状 オスグッド病に見られる症状は、脛骨粗面の痛みや腫れ、突出です。痛みはスポーツ中に見られ、休んでいるときに軽快する点がジャンパー膝とよく似ています。 症状は脛骨粗面以外の部位には見られません。症状が悪化すると、剥がれた骨片を取り出す手術が必要になる可能性もあります。 発症部位と影響 ジャンパー膝とオスグッド病の発症部位はそれぞれ膝蓋腱と脛骨粗面です。どちらの疾患も、膝の曲げ伸ばしによる大腿四頭筋の作用が影響して発症します。 以下に詳しく解説していきます。 ジャンパー膝の影響を受ける膝の部位 ジャンパー膝で影響を受ける膝の部位は、大腿四頭筋(太もも前面の筋肉)につながる膝蓋腱です。膝蓋腱は大腿四頭筋の伸び縮みに伴って脛骨(すねの骨)や膝蓋骨の動きをコントロールし、膝の曲げ伸ばしを可能としています。 スポーツをしている時のジャンプやダッシュ、ストップ、ターンなどの動作は、急激な膝の曲げ伸ばしを繰り返し行っているため、膝蓋腱の負担も大きいのです。 この状態が続くと膝蓋腱に過度なストレスがかかり、組織に小さな損傷や炎症が起こって慢性的な痛みを発症させます。 オスグッド病の影響を受ける膝の部位 オスグット病で影響を受ける膝の部位は、大腿四頭筋の下端が付着する脛骨粗面です。膝の曲げ伸ばしを繰り返すと、大腿四頭筋の伸び縮みによって脛骨粗面に刺激が加わります。 小学生から中学生にかけて骨が成長している時期は、この刺激により脛骨粗面の軟骨が急激に剥がれやすくなるのです。 軟骨が剥がれると、脛骨粗面まわりに炎症が起き、痛みや腫れを発症させます。 診断と治療方法 ジャンパー膝やオスグッド病が疑われる場合は、整形外科で問診や触診、画像診断などの診断と鎮痛薬や外用薬の投与による治療を行います。それぞれ詳しく見ていきましょう。 ジャンパー膝の診断プロセスと治療オプション ジャンパー膝の診断では問診や触診、MRI、超音波検査などを行います。膝蓋腱をゆびで圧迫した時に痛みが強まることや、MRIや超音波による画像診断で筋肉や腱の変性が確認できることで確定診断となります。 ジャンパー膝の治療は、患部の安静や練習量を減らすこと、炎症を抑えるための鎮痛剤や外用薬を使用することです。膝蓋腱に負担のかかるジャンプやダッシュの練習を減らすだけでも、症状の改善に効果があります。 また、医薬品は市販ではなく医師に処方されたものを使用しましょう。症状によってはステロイド注射を行うこともあります。 オスグッド病の診断プロセスと治療オプション オスグッド病の診断は問診や触診、レントゲン検査で可能です。問診で実際の話を聞きながら、痛みが出るときの状況や、痛みが出る部位を確認します。 脛骨粗面の状態を触診やレントゲン検査で確認し、痛みや腫れ、突出、軟骨の剥離が認められると確定診断になります。 オスグッド病の症状を治すためには、スポーツを控えて安静にすることが大切です。軟骨から骨に成長する3〜6ヶ月間は痛みが出やすい時期なので、負担をかけないようにできるだけ休息をとりましょう。 痛みが強いようなら、医師から処方された飲み薬やぬり薬などを使用することもあります。 予防と管理 ジャンパー膝やオスグッド病の予防や、スポーツを継続するときの管理方法には、アイシングや大腿四頭筋のストレッチ、膝蓋腱バンドの装着などがあります。痛みの症状に悩んでいる方は、専門医と相談しながらこれらの方法を行うようにしましょう。詳しく解説していきます。 ジャンパー膝の予防策 ジャンパー膝の予防には、大腿四頭筋のストレッチや筋力トレーニングが大切です。症状を管理しながらスポーツを続けていく場合は、スポーツ直後のアイシングや、スポーツ中の膝蓋腱バンドの装着も必要になります。 過去の論文ではジャンパー膝の予防策に、傾斜台上での片脚立ちスクワットが効果的であると報告されています。 参考文献:P Jonsson, H Alfredson.Superior results with eccentric compared to concentric quadriceps training in patients with jumper's knee: a prospective randomised study.2005. 39(11). p847-850 ジャンパー膝の予防に重要な、片脚立ちスクワットや大腿四頭筋のストレッチの方法について見ていきましょう。 片脚立ちスクワット ①25度程度の傾斜台を準備し、降りの方向に顔を向けて立つ (※傾斜台がなければ、スロープやタオルを使用して、立った姿勢で踵の位置が上がるように工夫する) ②片脚立ちになり、股関節と膝関節を曲げながらお尻を床に近づける。膝の位置が足の位置より前方に出ないように注意する ③股関節と膝関節を伸ばして片脚立ちの姿勢に戻る。10回連続で行い、1日3セットほど行う。きつく感じるようであれば、必要に応じて手すりを持ちながら行う 大腿四頭筋のストレッチ(膝を曲げると痛む場合の方法) ①ストレッチをする側の膝を床につき、ストレッチをしない側の膝を立てて片膝立ちの姿勢になる ②上半身を起こしながら身体を前方に移動させ、太もも前面の筋肉を伸ばす ③20秒〜30秒ほど時間をかけて動きを行い、10秒ほど休んだ後にもう一度行う ※スポーツをした後は必ず行う 大腿四頭筋のストレッチ(膝を曲げても痛みがでない場合の方法) ①床に両膝を伸ばして座った後、ストレッチをする側の膝を曲げて踵をお尻に近づける ②両手を床について身体を支えながら、上半身を後ろに倒して太もも前面の筋肉を伸ばす ③20秒〜30秒ほど時間をかけて動きを行い、10秒ほど休んだ後にもう一度行う ※スポーツをした後は必ず行う オスグッド病の予防策 オスグッド病の予防策と管理方法は、アイシングや大腿四頭筋のストレッチ、ベルトの装着です。 オスグッド病は痛みが出なければスポーツが可能ですが、症状を悪化させないためにこれらを継続して行うことが大切です。 アイシング 練習直後にアイシングを15〜30分ほど行いましょう。激しい運動の後は脛骨粗面のまわりにより炎症が起こりやすく、熱感や腫れが強まります。 できるだけ早く患部を冷やし、炎症を抑えることで症状の悪化を防げるわけです。氷を入れた袋を患部に持続的に当てるか、弾性包帯で巻きつけて固定すると効果的です。 バンドを装着する ジャンパー膝やオスグッド病の治療として、膝蓋腱の走行に横断して取り付けるバンド(サポーター)の装着が効果的です。 バンドによる膝蓋腱の圧迫は、腱の走行を変化させて負担を減らせることが明らかになっています。 スポーツ中の膝蓋腱や脛骨粗面に対する過剰なストレスが減り、痛みの緩和が期待できます。 まとめ ジャンパー膝とオスグッド病の違いについてお話ししました。 ジャンパー膝とオスグッド病は、どちらもジャンプ競技で膝を伸ばす動作を繰り返すことで起こる症状です。 しかし症状の出る部位が異なり、ジャンパー膝が膝蓋腱に痛みが出るのに対して、オスグッド病は脛骨粗面に痛みが出ます。どちらの場合もスポーツを続けるときは、以下の内容をよく守って行いましょう。 どちらの疾患であっても効果的なアプローチ ジャンパー膝とオスグッド病の両方に効果があるアプローチは、アイシングと大腿四頭筋のストレッチ、バンドの装着です。これらはスポーツ直後に起きた膝の炎症を抑えたり、脛骨粗面や膝蓋腱、大腿四頭筋の負担を減らしたりする効果があります。 症状の悪化につながらないためにも、スポーツをするときは必ず継続して行いましょう。 スポーツ選手としての健康管理の重要 ジャンパー膝やオスグッド病の症状と付き合いながらスポーツを続ける場合は、専門家に相談しながら無理のない範囲で行いましょう。 どちらの症状も悪化させると手術が必要になる可能性もあるため、痛みが強い場合は休んだり、練習量を減らしたりすることが大切です。 この記事がご参考になれば幸いです。 参考文献一覧 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会, 2023, 「運動器疾患とスポーツ外傷・障害」, vol.1, 膝蓋腱炎(ジャンパー膝) 日本整形外科スポーツ医学会広報委員会,2023「スポーツ損傷シリーズ」,1.オスグッド病 明解 スポーツ理学療法-図と動画で学ぶ基礎と実践 Visnes, H., Hoksrud, A., Cook, J., & Bahr, R. (2005). Superior results with eccentric compared to concentric quadriceps training in patients with jumper's knee: A prospective randomised study. British Journal of Sports Medicine, 39(11), 847-850. https://doi.org/10.1136/bjsm.2005.018630 体力科学,1999,48,227〜232,"ジャンパー膝"

膝の痛みにまつわるQ&A
<骨切り術のメリット>
骨入り術という手術のメリットは、何より自分本来の関節を残すことができることです。骨が癒合(接着、固着に至る)すれば活動制限もなくなり、QOL(日常生活の質)の向上はもちろん、スポーツなどを行うことも可能になります。
また、人工関節への置換術と違い、金属を体内に残すことがありません。そのため脱臼や、将来訪れる人工関節の寿命に際する再手術という心配がありません。
<骨切り術のデメリット>
手術後、入院とリハビリを合わせて長期にわたる療養期間が必要になります。(個人差はありますが、約6ヶ月程)その間、骨が癒合するまでの間は、激しい動きや負荷のかかる動作は控えていただく事となります。
また手術という性格上、身体にメスを入れることとなり、合併症を含めた手術上のリスクが発生します。もちろん身体に負担をかけることは否めません。何より治療においては、仕事や家庭生活を長期間、離れる必要があり、その点が大きなデメリットになるでしょう。
ジャンプ動作の多い競技によく見られる症状です。
膝蓋骨の内側に引っ張られる感覚があり、膝関節を動かすと痛みが出ることがあります。
膝関節の内側と大腿骨の間にある滑膜ヒダの張り出している部分が膝蓋骨と大腿骨の間に挟み込まれ、膝関節を動かしたときに膝蓋骨の内側に引っかかりを感じ痛みが生じます。
これをタナ障害と言い、膝関節に慢性的に負担をかけることで、タナが厚くなったり硬くなったりすることで挟み込まれて症状を引き起こします。
主に太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)がストレッチ不足になっていることが主因と言えますが、先天的に膝蓋骨の形の悪い人や膝蓋腱が長い方も症状を引き起こす可能性が高いと言えます。引っかかりや痛みが生じた状態を長期間放置していると、安静時や起立時でさえも重苦しさが残り疼痛が持続します。そこまで放っておくと、運動パフォーマンスにも支障を来します。
ただ、膝の内側が痛むときは必ずしもタナ障害だとは言い切れません。痛みの原因がタナではなく膝蓋骨や軟骨などに見られることもあります。訴える症状とタナとの関連性を十分に精査する事が必要となります。
その点からも診断では必ずMRI検査を受けましょう。
但し、ほとんどの患者様が、タナ障害で手術に至る人は少ないようですが、まずは疼痛になる運動を回避し、大腿四頭筋の強化やストレッチをすること。
また、痛み止めの服用や温熱療法(熱感があるときは冷却療法)を施し、それでも痛みが引かないときには関節内にステロイド注射を打ち様子を見ます。これらの対処でも改善されない場合や物理的にタナが大きくて引っかかりが強く膝が伸びない場合は他の部位に影響を及ぼすこともあるので手術療法を選択します。
当院では、再生医療のP R P療法を用いて痛みのある膝関節に投与する事で患部の症状を改善する事が可能です。
整形外科で行われている治療方法は、投薬・注射・リハビリ等が一般的では有りますが。どちらの治療方法も一時的に症状の緩和や関節の変形・組織の修復を完全に行う事は難しいです。
結果的には、症状の軽快が、見られない場合は手術の提案になる事が多く見られます。
その為、手術を避けたい患者様の治療法が対処療法になってしまい、根本的な治療の提案と選択肢を広げていく為には、再生医療が非常に有用であると言えます。
手術以外の選択をお考えであれば、一度ご相談頂ければと思います。
変形性膝関節症には、重症度や進行度を示すグレード(ステージ)分類(Ⅰ~Ⅳ)が主にレントゲン画像を見ることで分類することができます。
グレードⅠ:
大きな変化はないが、変形性膝関節症が疑われる状態
グレードⅡ:
膝関節の隙間に僅かな狭小が見られる状態。(25%以下)骨の変化は無いが、僅かに骨の棘(骨棘)が見られる事がある。
グレードⅢ:
膝関節の隙間が半分以上に狭小した状態。(50~70%)骨棘の形成や骨硬化がはっきりと見られる。
グレードⅣ:
膝関節の隙間が75%以上狭小した状態となり、消失の場合もある。大きな骨棘と骨の変化が大きく見られる。
通常の診察では、レントゲンやM R Iで確定診断を行なっていきますが、一定期間、ヒアルロン酸注射など、同じ治療方法を継続して経過を診ていき、変化が見られない場合は定期的なチェックを行った後、手術の治療を選択される場合がほとんどです。
痛みが変わらないのであれば、現在治療されている方法の見直しを行う為にも主治医にご相談されると良いと考えます。
一方、再生医療での幹細胞治療では、すり減った軟骨を再生させる効果を期待できる事から、膝関節のクッション性を高める事により痛みの原因を緩和させる事が出来る治療となっており手術以外の可能性を秘めた治療となっています。
一度ご相談頂ければと思います。
歩行で痛いのであれば膝関節に何らかの原因が考えられます。
再生医療は様々な膝痛にも対応でき、痛みをとる可能性が高い治療法となっております。
ただし、今悩んでおられる膝関節の症状がどのようなもので、どういう状態か診断する必要があります。
一度ご相談を承りますのでお気軽にお問い合わせください。
少しずつ症状が進行しているように思います。
膝の痛みの原因の多くは変形性膝関節症と診断される事が多いです。
軟骨が徐々に減ってしまう事で、膝関節のクッション性が減少し、変形が進んでしまいます。その様な状態が進むと、手術も視野に入れなければなりません。
今気になっておられるのであれば、関節が痛みとしてSOSを出しているのかも知れません。一度受診されてはいかがでしょうか。
問診にて詳しく情報をまとめ、治療法を提案させていただきます。
再生医療が可能であるか判断するためにも、受診をお勧めいたします。