再生医療抗加齢学会AARM
現在、「再生医療」は幹細胞等を用いて、既存の医薬品では治療が難しい病気やケガ、治療法が確立されていない疾患に対して近未来の治療法として数多くの研究が進められています。その一方、臨床の現場では安全性や品質にばらつきがあるのが実情です。
『再生医療抗加齢学会』は良質な再⽣医療の実⽤化・普及、再⽣医療に関わる医療従事者の教育・育成、再⽣医療に興味を持つ市⺠の方々に対するアンチエイジングの知識の普及とその実践を⽬的として、大阪大学 臨床遺伝子治療講座の森下竜一教授が今年設立された学会です。
その記念すべき第1回の再生医療抗加齢学会学術セミナーが5月14日に大阪で開催され、光栄なことに【膝関節疾患における再生医療の現状と課題】というテーマで講演させて頂きました。
人工関節に頼らない自分の膝を残す膝周囲骨切り術の世界にいる自分にとって、再生医療は自分の膝を残したまま治療する強力な治療ツールです。
私以外では、森下教授が脳血管疾患における再生医療、来年の日本抗加齢医学会の会長をされる熊本大学の尾池教授がexosomeによる抗加齢作用、獣医師の簑島先生が獣医療における再生医療について御講演され、普段聞くことが出来ない分野の先生方の講演も聴講できる貴重な機会になりました。リペアセルクリニックからは、大阪院スタッフの浅利先生も参加され、熱心に聴講されてました。
医師のみならず、看護師、理学療法士、放射線技師、患者さんとの相談窓口となるスタッフ、細胞培養士、義肢装具士など多職種連携で、再生医療が正しく普及され、適切に患者さんへ提供される時代が到来したらよいですね。