はじめまして、関節温存を目指す膝周囲骨切り手術の世界から参りました!
皆さま、はじめまして。4月から東京院を主に担当させて頂いております。
なぜ、私がこの場にいるのでしょうか・・・。その理由は・・・。
小学生時代は地元の野球チームに所属、学校では陸上、習い事は水泳(4泳法取得し、スクール卒業!)、中学から大学卒業までは軟式テニスと、大のスポーツ好き。しかし、テニスのし過ぎで、大学時代に膝の軟骨の一部である半月板を傷めました。初期に治療すれば軽症で済んだものの、レギュラー選手としてのっていた時期で無理をしたのがたたり、結局は膝の外側の半月板を摘出せざるを得なくなりました。
中学時代には下腿の難治性骨折の経験もあり、医者になってからは整形外科医の道を選択、膝関節医学、スポーツ医学を専門として、診療・手術・リハビリテーションに携わって参りました。
『人工関節』の開発・研究にも携わりましたが、自分の膝の軟骨の一部がないこともあり、親からも授かったからだを残すべく、変形性膝関節症に対する自分のからだを残す手術『関節温存・膝周囲骨切り術』の発展をライフワークとして、国内のみならず欧州・アメリカ・韓国を飛び回り、学会、講演、研修、執筆に心血を注いでおりました。
その一方で、救命救急センター勤務時代に日本初の自家培養複合皮膚移植の治療に携わり、大学生時代に生化学教室で遺伝子の研究に携わったこともあり、膝関節の臨床治療と平行して、20数年にわたり大学、産業技術総合研究所で再生医療の研究を行い、幹細胞を融合した人工骨や人工関節の研究、幹細胞を用いて壊死骨の回復を図る技術の開発(特許第3951023号)、運動器における再生遺伝子の発見などを探求してきました。
患者さんと向き合った病院での治療と、医学の進歩の礎となる基礎研究を平行して行うことで、臨床治療に還元できる再生医療の研究とは・・と考える毎日になりました。
「手術に再生医療を併用できれば、更によくなるのに・・」
「このような疾患には、どのようにしたら再生医療が有効に利用できるのだろうか・・」
「自分の研究している再生医療を臨床医療にどのように反映したら良いのだろうか・・・」
「再生医療をするならば、自分の理想とする細胞を追求したい・・・」
そう思うなか、当クリニック理事長・坂本先生との出逢いがありました。
毎日齢を経るにつれ、からだのあちこちが傷んでくるのは否めませんが、『いかにして優しい治療で痛みを改善させるか』、『いかにして、親にもらった自分のからだを残すか』・・・これらの命題に対して、これまでの経験を踏まえて、再生医療による治療を皆さまに提供できればと存じます。