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ヒアルロン酸注射で膝の痛みは良くなるの??素朴な疑問についてDr.サカモトが詳しく解説します。半月板損傷に対するヒアルロン酸治療の「有効性」「限界点」について

2024.02.27

膝関節の半月板損傷に対するヒアルロン酸注射による治療についてDr.サカモトが詳しく解説します。治療の『有効性』と『限界点』を中心にお話しいたします!!

半月板とは

膝関節において、あらゆる動きで関節を安定化させます。
ジャンプ動作など、物理的な衝撃をできるだけ分散させる『クッションのような機能』があります。

【半月板損傷】

膝関節に大きく負荷がかかる動作で、バランスを崩した際などに起こりやすいです。
半月板が傷つくと、膝関節部の痛みや可動域の制限といった症状が起こります。

1.半月板損傷による、ヒアルロン酸注射の有効性

膝関節軟骨の1つの成分でもあるヒアルロン酸は、水分の保有率が高い。
潤滑油のような働きをして、関節部の可動性を改善させます。

ヒアルロン酸注射に期待する効果

関節可動域の拡大だけではなく、関節部の軟骨を保護して関節内部や滑膜周囲組織の『炎症を軽減させる効果』があります。また、『軟骨そのものの破壊を防止する機能』があります!

2.ヒアルロン酸注射の限界

半月板損傷に対する、ヒアルロン酸注射による治療効果は、『短期的』という点です。必ずしも長期間に渡って改善効果が続きません。1回のヒアルロン酸注射で期待できる効果は、『1〜2週間程度』と言われています。

また、長期間立て続けにヒアルロン酸注射した場合、痛みを軽くする効果は『徐々に弱くなり、効果も薄れていきます。』
※ヒアルロン酸自体が、膝関節に悪影響を及ぼしているからではなく、注射によって一時的に症状が改善し痛みが緩和されることで、日常生活で膝の酷使を繰り返し『組織損傷を助長』させてしまうのが原因とされています。

また、ヒアルロン酸を半月板損傷部に注射して痛みが薄れても、『その部分の軟骨が自動的に再生するわけではありません』。ヒアルロン酸注射はあくまでも、緊急的にその場をしのぐ対症療法であり、根本的な解決にはならないのです。

ヒアルロン酸注射のまとめ

炎症を抑えて、一時的に痛みを和らげる『手軽な対症療法』ですが、
一方で、半月板や軟骨の再生などを行う『根本的な治療ではない』ということです。

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