オスグッド病(成長痛)の原因と治し方を解説!
2020.05.27
オスグッド病(成長痛)の原因と治し方を解説!
動画解説/リペアセルクリニク医師:坂本貞範
はい、Dr.サカモトです。
今日は「オスグッド病」、または「オスグッド・シュラッター病」についてお話ししたいと思います。
まず、オスグッド病は、成長期の小学生や中学生の特に男子に多いのですが、よく「成長痛」と言われます。それはなぜ起こるかと言いますと、成長期の骨と筋肉は、骨だけが成長し、筋肉はそれと同時に伸びてこない。
そうすると脛骨についている筋肉は、膝を曲げた時に引っ張られ、炎症を起こして痛くなります。
どんどんスポーツを続けるとなかなか痛みが治らなかったり、どんどん引っ張られるとここの骨の部分が突起して山のようになったりすることがあります。つまり、骨が伸びて筋肉が追いついていかなくて、曲げる時に引っ張られる。
オスグッド病を治すには、ストレッチが一番効果的です。
どういうストレッチをするかといいますと、太ももの前の筋肉を伸ばしてあげます。そうすると伸びた状態で膝を曲げても引っ張られません。突っ張った状態で曲げると引っ張られます。単純なのですが、これがオスグッド病になります。
このオスグッド病ですが、私も今年で48歳になりますが、昔の小学校や中学校の頃は家の周りに公園があって、公園で走って行ったり、金網に登ったり、おそらく体の柔らかい子が多かったと思います。
最近の子供達は遊ぶところがなかったり、家でゲームをしたりすることが多いのか、外来の患者さんでも結構オスグッド病の方が多く見られます。
こういった患者様が来られた時にはまず第一にストレッチをしてもらいます。つまり、リハビリに通ってもらいます。例えば毎日10分リハビリに通ったとしても2、3ヶ月かかる方もたくさんおられます。
「その間にスポーツをどうするか。」
とよく尋ねられるのですが、全くスポーツを止める必要はないと思います。とても痛みが強い時はスポーツを1週間くらいは休んでもいいと思います。リハビリしながらスポーツも6割7割の力でやっていただく方がいいと思います。
その間、湿布を使ったり、痛み止めの薬を飲んだりしますが、それでも治りにくい方もいらっしゃいます。
そういう方は、小学校中学校の方ではなかなか注射することはできないですが、実は大人になってもずっと後遺症で時々「膝の前が痛い」という方がいらっしゃいます。ちょうどお皿の下あたりです。そういう方はステロイドという注射をしたりすることもあります。もちろんリハビリも同時にやってもらいます。
小学校中学校からオスグッド病を治療されて、また再び大人になっても痛くなった方、膝の前のお皿の下がちょっと飛び出た方、そういう方でとても痛い方はステロイドの注射以外に、あまりにもひどい場合はその出っ張った骨を削ったり、もしくは出っ張って少し離れた骨片ができることがありますが、それを手術で取り除くこともあります。
ただ、手術となると皆さん抵抗があると思うので、当院では再生医療を使ったオスグッドの治療も行っております。
これには、まずPRPという治療が一番おすすめです。そのPRPを使って膝のオスグッドの炎症を起こしている部分に注射をします。ただ、これも1回で治る場合ともしくは数回しなければいけない方もいらっしゃいます。
今までの従来の治療法よりも格段にスピードも早く、特に治療を早く求めている方、スポーツをする方や仕事の復帰をしたい方にはとてもいい治療法だと思います。
このようにPRP治療というのはオスグッド・シュラッターに対しても強い効果を発揮しますので、痛みが強くてお困りの方や、治療期間が長引いている方はこちらまでお問い合わせください。
本日はオスグッド病(成長痛)の原因と治し方を解説!について説明しました。
ありがとうございました。
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