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脊髄損傷の再生医療/効果的な治療を徹底解説!痛みは?歩けるようになる?

脊髄損傷の再生医療|効果的な治療を徹底解説!痛みは?歩けるようになる? 

動画解説/医師:坂本貞範

 

はい、みなさんこんにちは!Dr.サカモトです。

今日はですね脊髄損傷再生医療」についてお話したいと思います

脊髄損傷はですね、現在日本で、約15万人ぐらい患者さんがいるとされています。

そして毎年5000人ずつ新規の患者さんが増えていると報告されております。脊髄損傷の原因として最も多いものは、交通事故となります。その他に、高いとこからの転落であったり、スポーツによる怪我などでこのような脊髄損傷が生じます。

まず脊髄損傷の話に入る前に脊髄の構造についてお話ししたいと思います。

脊髄は脳から背中の下の方まで通っている神経で、通っている場所は、脊椎の後方の脊柱管というトンネルみたいなところを通っている神経になります。

そもそも脊椎とはどういうものかというと頚椎・胸椎・腰椎・仙骨と分かれていまして、それぞれ頸椎は7本、胸椎は12本、腰椎は5つ、仙骨からなります。そして脊髄からは、たくさんの神経が分かれて出ておりこのように脊椎の間から各部位へ神経が通っております。

このことによって、体のどこの部分が動かなくなった、損傷を受けたというものを、逆にたどっていけば脊髄の損傷した部位がわかります。脊髄損傷というものは高い位置に損傷を受ければ受けるほど重症度が重たくなっていきます。

例えば頸椎、首の骨の1~3番目のところを損傷してしまうと、自分で呼吸ができなくなります。そのことによって呼吸器を付けて生活をしなければいけません。

逆に C 4以下の損傷であれば、横隔膜と言って呼吸をするときに大切な筋肉、これが生きているので自分で呼吸をすることができます。このように脊髄の損傷する部位によって、様々な症状が出るということがわかります。

脊髄損傷には「不全麻痺」と、「完全麻痺」この2つがあります。

まず完全麻痺ですけれども、

これは脊髄の損傷がとても強く、手足の機能が全く動かなくなった状態をいいます。そして不全麻痺は、感覚神経だけが残っていたり、運動機能や感覚麻痺が一部だけ残っているものをいます。このように不全麻痺では様々な症状が現れます。

次に脊髄損傷の合併症ですが、一つめに「呼吸器障害」

これは先ほど言ったように、首の頚椎の上の方、つまり1から3のところで損傷を受けると、呼吸する筋肉が麻痺してしまい呼吸器をつないで生活をしなければならなくなります。

そして2つめは、「循環器障害の合併症」 

例えば脈が遅くなる徐脈。そして起き上がるときに、低血圧になる起立性低血圧。

その他、脊髄損傷の人は同じ姿勢で座っていることや寝ていることが多いということで、エコノミー症候群といわれる体の血管に血栓ができてそれが飛んでしまって肺に行けば肺梗塞、脳に行けば脳梗塞、心臓にいけば心筋梗塞といったとても怖い「合併症」も起こるリスクが高くなります。

そして3つめに「消化器の合併症」です。

これはですね怪我をしたばかりの急性期にはストレスによって、胃や腸に穴が開いてしまう胃潰瘍や十二指腸潰瘍こういうことが起こってしまいます。一般的には「胃潰瘍」や、「十二指腸潰瘍」が起こると、かなり腹痛で痛いですが、内臓の痛みがわからなくなって気付いた時には、胃や腸の出血で手術をしなければいけないということもよくあります。

そして4つめの「泌尿器系の合併症」です。

これは、脊髄損傷を起こすと尿が出なくなったり、尿意を感じなかったり、つまり排尿障害が起こります。そしてこの尿にバイ菌が入ることによって、このバイ菌が全身に回って「敗血症」という恐ろしい合併症になることもあります。この敗血症によって命を落とすことも少なくありません。

そして5つ目は、「褥瘡」です。

褥瘡というものは一般的に床ずれともいわれます。

やはり脊髄損傷となると長時間車椅子に乗っていたり、長時間ずっと同じ体位で寝ていると、例えば踵であったりお尻の仙骨のところに褥瘡というものができます。

つまり同じ部位にずっと圧迫が加わると、そこの皮膚の血流が悪くなってそこが壊死してしまう、つまり組織が腐ってしまう、これを褥瘡と言います。

この褥瘡も、そこからバイ菌が入って先ほど言った敗血症、血管の中にバイ菌が入って命を落とすことも少なくあります。これを予防するには、体位変換をまめに行うということしか防ぎようがありません。

そして治療方法として、今の保険診療の中で行えることといえば、交通事故で脊髄の骨が骨折して、その骨折の破片が脊髄に刺さっている、もしくはその骨が脊髄を圧迫しているなどの症状があれば、速やかに手術は行われます。

そして圧迫された神経は解放されますが、その後に神経の元通りになって手足の麻痺や感覚が戻るかというとそれには個人差があります。脊髄損傷によって手足の麻痺や感覚が失われた場合には、その後リハビリなどによって筋力トレーニングなどを行います。

しかし、リハビリを行っても脊髄損傷の後遺症として手足の運動の麻痺・感覚の麻痺が残ることはよくあります。

そこで最近では、「脊髄損傷に対する幹細胞による再生医療が注目」されております。

どういう風にするかというと、自分の体から幹細胞を取ります。国内では脊髄の再生医療といえば、骨髄からのものと脂肪からのものがあります。骨髄から採れる幹細胞はですね神経に分化しやすいとも言われています。

しかしデメリットとして大きく2つがあります。

一つ目は、骨髄からの幹細胞というものはあまりたくさんの数の培養をすることができません。骨髄の幹細胞の培養は難しくて、例えば脂肪の場合は一般的に1億から1億5000万個の細胞に増やしますが、骨髄の幹細胞はそこまで増えにくいというデメリットがあります。

二つ目のデメリットは、骨髄からの幹細胞を取る時に、骨盤に針で穴を開けて幹細胞を採取します。その時にバイ菌が入ってしまうと骨髄炎になったり、体の血管にバイ菌が入る敗血症となって命を脅かされることもあります。

その点、脂肪からの幹細胞というものはとても簡単に幹細胞を取り出しやすくリスクもそれほど大きくありません。このように国内では、脂肪による幹細胞の点滴と骨髄からの幹細胞による点滴、この大きな二つに分かれます。

 

そしてもうひとつ、脊髄損傷の再生医療にあらたなる治療方法が認可されました。それは、直接脊髄の損傷したところに幹細胞を届ける治療です。脊髄はこのように、硬膜の中に存在しております。

この硬膜の中に直接脂肪による幹細胞を届けるという方法です。

これは、直接時脊髄の損傷した部位に幹細胞を届けるので点滴よりも効果があると期待されております。

そして、当院での脊髄損傷の再生医療の特徴としまして、脂肪からの幹細胞を培養し、点滴からいれる治療方法と、それと同時に直接脊髄を損傷した部位に脂肪の幹細胞を届ける硬膜内注射も行なっております。

この同時に点滴と脊髄内に投与するという方法を一緒に行うことによって、さらに効果を高める治療を行っております。本日は脊髄損傷とその脊髄損傷の再生医療についてお話をさせていただきました。

ありがとうございました。

Dr.サカモト
医師:坂本貞範

 

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