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「再生医療の効果と、正しい怪我との向き合い方」【対談】橋本英郎 × Dr.サカモト(後編)

2020.05.27

「再生医療の効果と正しい怪我との向き合い方」対談/橋本英郎×Dr.サカモト(後編)

  • リペアセルクリニック 理事長:坂本貞範
  • 元サッカー日本代表:橋本英郎 

 

【Dr.サカモト】 そんな選択もあったんだ、手術しなくてもよかったねと。まだまだ日本は遅れてると思うんですよ。

【橋本選手】 日本サッカー協会ですね。

 

再生医療とは

 

STORY03 ケガで苦しまないための考え方》

【Dr.サカモト】 大体20代後半からね、離脱する選手とかも、怪我でね。

【橋本選手】 そうですね。

【Dr.サカモト】 けっこう怪我されても現役でね、されてるってすごいなあと思うよね。

【橋本選手】 出会いは大きいなあと、僕は思っているので。

結局やりたいと思ってもケガで足が痛くて出来なくなってやめている選手がやっぱ多くて、その選手はその治療方法が一人の先生に頼って、うまくいってなくてもそこに固執しちゃって。

で、もう行きつく先が引退になってしまうっていう場合もあるんですよね。

そういう時に、こう違う選択肢も持てるような発想の転換とか、頭の中でちょっと違うチャレンジをしてみるとか、自分に合うものを見つけるとか、そういうのができれば、もしかしたらそのケガを抱えていても、動けるパフォーマンスが戻る場合もあったと思うんで。

その辺は僕はまだ見つけられる出会いがあったかなーというふうに。

【Dr.サカモト】 自分から探しに行ったんちゃいますか。情報をね。

【橋本選手】 はい、探しに行ってますね。

【Dr.サカモト】 そこの差が大きいんちゃいますかね。

【橋本選手】 どうしても、一人の人に信者になるのもいいと思うんですよ。でもそれで自分が本当に合っているかどうかは、わからないところもあって、結果論になってしまうので。

で、信じてやってて、うまくいってなくても周りから見ててうまくいってなくても、信じ続けちゃうことで、その短命になっちゃう。サッカー選手として長くできなくなっちゃう場合もあるので。

【Dr.サカモト】 リスクはあるけども、1から10まで自分で通ってみて、経験して自分のものになるか、後で結果見て、悪くても経験になるし。

【橋本選手】 まあ、そこはほんと僕らは1人で、プロサッカー選手として1人で、その責任も追う形になるんで、

結果としてダメだったらそれは自分に全部はね返ってきて、クビっていう結果が来るだけなので。

そこの選択は最終的には自分がしないといけないので。

【Dr.サカモト】 そうですよね、はい。

【橋本選手】 他人に言われて、流されて、じゃあそれやってみますってやって、うまくいかんかった、あいつが言ったからといってしても、クビ切られるのは自分ですから。

そうですね。そこをどこまで理解して皆が動くかっていうところもあると思うので。

【Dr.サカモト】全部自己責任で、ちゃんと動いて見つけろよってことで。

【橋本選手】 そうですね。

【Dr.サカモト】 他人の話を聞くだけじゃなくて、勉強しなさいということで。

【橋本選手】 怪我してもどういう怪我に対してのアプローチをするかで、全然やっぱ変わってくるんで。

結局、言われたことだけをやっていくのか、言われたことプラスなんでこれをせなあかんのか。

じゃあこれをすることで、同じ怪我をせずに済むためのものというのは、なんでこれをするから再発しなくなるとか。

【Dr.サカモト】予防するとか。

【橋本選手】 そうですそうです。そういうことをどこまで考えてやってんのっていうのもあるんですよね。

【Dr.サカモト】 いろんな知識を知っておいた方が有利ですもんね。

【橋本選手】 そうですね。

実際まだ怪我した原因っていうのは、絶対何かしら合ったはずです。肉離れしたってことは、もしかしたら膝がその時悪かったとか。どっか打撲したとか。

あとはもう本当に負荷が高すぎて痛めてたとか。あとはもう、前日酒を飲みに行ってて、水分不足で肉離れしたとか。

【Dr.サカモト】 ありえますね。

【橋本選手】 そういう意味で何が原因かっていうのを、自分で理解して、じゃあそれをしなければ再発しなくなるし、そこをやっぱどんどんどんどん突き詰めていくことで、プレイヤーとしては年齢も若返りますし、長くなりますし。

 

STORY04 日本の医療は変わる〜医師の願い〜》

 

【Dr.サカモト】 まあ今も患者さんとかもね、来られてて、まあ膝痛めたら一般的に人工関節だよってよくある中で患者さんに再生医療のこと話しすると、あっそんな選択肢もあったんだと、手術しなくてもよかったねと、ただお金はちょっと実費なんで高いけども、選択肢はあるっていうのが見つかっただけでちょっと考えだすでしょうから。

【橋本選手】 そうですね。

【Dr.サカモト】 実際やった人は手術しなくてよかったっていうか、再生医療してもやっぱダメだから手術いった、それでもね、納得して手術されるんで。すごい選択肢を教えてあげないと持ってても意味がないなと、広めていかないと。

【橋本選手】 そうですね。そういう人に届くようにっていうのはすごい思いますね。僕らも本当に最終怪我して、辞めるっていうのが、まぁ半分ぐらいはそういう選手だと思うんで。

【Dr.サカモト】 怪我がやっぱり引退の引き金にね。

【橋本選手】 そうですね、原因になることが本当に多いので。そういう時にセカンドオピニオンじゃないけど、やっぱ選択肢が多い方が良いと思いますし、それが浸透してくれば、本人も見つけられるでしょうし。

その主治医のドクターの方も選択肢をどんどん提供してくれるんじゃないかなと思いますね。

ただ医療もやっぱり進んでいってくれていることで、僕らの平均、サッカー選手まあプロ野球もそうだと思うんですけど、平均年齢は上がってきていると思うので。

逆に若い子らも栄養のとれる環境とか全体的に、そのスポーツの環境が整ってきたところもあると思うので、若手のすごい選手もやっぱり増えてきてるなぁと思いますね。

【Dr.サカモト】 サッカー界とかプロの世界において、再生医療ってまだまだ日本は遅れていると思うんですよ。

アメリカだったらもうね、ニュースで出てきて、もう大谷選手がPRPしたとか、もうあからさまにやっている。オープンにやっている。ドーピングでもないと。ただまだ、しがらみが多いんで、早くそういうのを受けられる環境にしてあげたら、さっき言ったように、2軍で温めているより実は出れたよとか、引退しなくてもよかったよとか、かなり裾野が増えると思うんですよ。

そういったところをもうちょっと、プロの団体の協会がもうちょっといいよと密接になってもらって、どんどん受け入れる、やってもいいよと、オープンにしていく、というのが日本でもできたらいいなと、再生医療も皆さん。

【橋本選手】 例えば、Jリーグだったり、日本サッカー協会というとこですね。

【Dr.サカモト】 そうですね。ドーピングとかまあ、仕方ないとこあるんですけど、そこちゃんと証明してやってあげたら、再生医療は本当にもう、例えば右の靭帯やった時も、その時にそれがあれば、もうちょっと早く復帰できて、活躍できた時間増えたかもしれない。

【橋本選手】 そうですね。

【Dr.サカモト】 僕もそういう携わって、こんな治療あるんだなぁ目からうろこみたいところあるので、せっかくなので、発展してもらったらスポーツ界も絶対いいと思うんですよ。

【橋本選手】 そうですね、だから選手からの発信もですけど、そういう上層部の上の方々にも、先生お願いします。笑

 

> 前編:正しい怪我との向き合い方

 

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