頸椎椎間板ヘルニアの後遺症!治療が不可でも再生医療で回復!諦めないために医師が解説
2022.02.15
頸椎椎間板ヘルニアの後遺症!治療が不可でも再生医療で回復!諦めないために医師が解説
解説/リペアセルクリニック:坂本貞範 医師
みなさんこんにちは、Dr.サカモトです。
今回は70歳男性の頚椎ヘルニアについての幹細胞治療の経過について報告します。
この方は10年ほど前から両手と両足の痺れを認めまして、それが段々と強くなって普段歩くのも困難なほどの強い足の痺れを認めておりました。基礎疾患に糖尿病と下肢の閉塞性動脈硬化症を認めていました。
足の痺れの原因としましては1つ目は糖尿病、そして2つ目は頸椎椎間板ヘルニア、そして3つ目は腰部の椎間板ヘルニア、そして4つ目は下肢の閉塞性動脈硬化症、このような病状によっても足の痺れを認めることはあります。
今回のこの足の痺れは頚椎椎間板ヘルニアとは限らないです。この方は痺れ以外にも、右の二の腕の肘を曲げる筋肉の低下と、歩く時にとても大切な腸腰筋という筋力の低下も認めていました。
こういうことから先程の糖尿病、頚椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニア、下肢の閉塞性動脈硬化症、この4つの中で筋力の落ちる病名と言えば頚椎椎間板ヘルニアと腰椎椎間板ヘルニア、この2つに絞られます。
そして首と腰のMRIという検査をしたところ、腰には大きな脊髄の圧迫になるように原因はなかったですが、首の方のMRIでは脊髄が圧迫されていましてヘルニアも認めていたそうです。
これらのことから、この方は首のヘルニアの手術を行いました。頚椎の椎間板のヘルニアの手術をしましたが、痺れの方は若干マシになって特に足の痺れはマシになったそうですが、歩きづらさに関してはほとんど変わらなかったそうです。
こちらは頚椎椎間板ヘルニアの手術した後のMRIですが、こちらでよーく見ると白く脊髄が傷ついているところが分かります。やはり長年ヘルニアが出てこのように脊髄を圧迫すると、手術をして圧迫を取り除いたところでも、このように脊髄に傷がついて後遺症が残ることがあります。
この人の後遺症の症状としまして、手足の痺れと筋力の低下を認めておりました。1番困っていたのは腸腰筋の筋力の低下もあって、約200mくらい歩くと立ち止まらないといけないくらいに足が疲れることです。
この方に対して当院の治療としまして、脊髄内の幹細胞の投与を行いました。脊髄内の投与については、こちらの動画で詳しく説明しております。
この方は2500万個の幹細胞を2回投与しました。脊髄内に入った幹細胞は、ちょうど首の脊髄の損傷のところに届くようになり、その結果として2ヶ月後には両手の強い痺れがありましたが、その痺れもかなり軽くなって両手の親指の範囲だけに縮小されました。
そして右足の強い痺れも約半分になり、1番辛かった腸腰筋の力もほぼ正常に戻り、長距離の歩行時も全く疲れなくなりました。そして上腕二頭筋の力も、ほぼ正常に戻っています。
従来のヘルニアの手術に於いて、もちろん手術することによって手足の痺れや筋肉の低下などが完全に取れる方もいらっしゃいます。ただ多くの方は、後遺症として痺れが若干残ったり筋力が戻らなかったということがよくみられます。
私も病院で勤務している時代に、「頚椎や腰椎のヘルニアの手術の後、痺れや筋力の低下が後遺症として残ることがよくありますよ。」と説明したことがあります。つまり、神経が完全にもとに戻らないことがよくあるのです。
例えば頚椎椎間板ヘルニアで手の痺れがとても強く、痛み止めや痺れ止めを飲んでもほとんど効かず、夜眠るのも辛い、日常生活がとてもつらいという方がおられました。
その方はどうしても痺れが強いということで、首の手術をしても全く痺れは取れませんでした。そう言った場合、今の保険診療の治療の範囲内ではこれ以上の治療はもうないです。
今回の症例のように首のヘルニアの手術をした後の後遺症、筋力の低下や痺れに対して脊髄の中に幹細胞を入れることによって、痛みや痺れがかなり軽減されて筋力がほぼ正常に戻ったということには私はとても驚きました。
このように首のヘルニア、腰のヘルニアで手術をしたけども後遺症が残っているというような症例に関しては、幹細胞治療はとてもいい治療法だと思います。
首のヘルニアや腰のヘルニアだったり、脊髄の後遺症で痺れや筋力の低下に悩む人たちにとって、この幹細胞の脊髄内投与という治療方法はとても希望の持てる治療方法だと思います。
今回は頚椎椎間板ヘルニアの術後の後遺症に対する、脊髄内投与についてお話ししました。ありがとうございました。
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