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【変形性股関節症】股関節の痛み、その原因と治し方を専門医が徹底解説!

【変形性股関節症】股関節の痛み、その原因と治し方を専門医が徹底解説!

皆さん、こんにちは。Drサカモトです。 今日は、変形性股関節症について詳しく話していきたいと思います。

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まずは関節の仕組みについて説明したいと思います。 股関節は体の中の関節で一番大きい関節で、歩くことや走ること、体を支えるなど大切な役割を担っています。

こちらの図のように、関節は骨盤の一部である臼蓋の受け皿に、ボールのような大腿骨頭がハマった形状になります。そして、臼蓋・骨頭ともに骨の表面には軟骨が覆われています。

患者様の多くは女性です。原因の多くは先天性股関節脱臼と言いまして、生まれつき臼蓋が浅いことによって起こる変形となります。 その他の原因として、年齢により軟骨がすり減ったり、骨折や怪我などで股関節の変形が進んだり、その他ペルテスや大腿骨頭壊死といったものでも変形が起こる原因になります。

次に症状についてです。 痛みの多くは、股関節の鼠径部にでることが多いですが、この図のように太ももの前だったり、膝の外側・腰から臀部にかけて様々な痛みがでることがあります。

どうして股関節以外にも痛みがでるかというと、これを関連痛と言います。 例えば、冷たいアイスクリームを食べると、こめかみが痛くなったり、心筋梗塞になった時に背中が痛くなるなど、疾患の原因と違う場所に痛みがでることを関連痛と言います。 このように関連痛で太ももや膝の痛み、そしてお尻の痛みがでてしまうと、整形外科の診察でも腰の病気や坐骨神経痛や膝の疾患と間違われることもあります。

そして症状が進行していくと、関節の動きが硬くなる関節の可動域制限が起こります。 関節の可動域制限が固まってしまうと、関節の拘縮が起こります。 股関節の拘縮が起こってしまうと、仰向けに寝ても、股関節がしっかりと伸びないために、股関節の痛みが生じる場合もあります。

次にレントゲン所見について説明していきたいと思います。 こちらが、正常な股関節のレントゲンとなります。 そしてこちらが、変形性股関節のレントゲン所見となります。

変形性股関節症の初期の状態ではレントゲンでは正常とあまり変わらないことが多いのですが、進行期や末期になるとこちらのように、関節隙間が狭くなり、骨棘や骨嚢胞ができてきます。

この骨嚢胞とは、骨の中に穴が空いてしまい、そこに水が溜まる状況を言います。 この骨囊胞は変形が進行するに従って、大きくなったり数が増えたりします。 できる場所も骨頭だけではなく、臼蓋にもできることがあります。 中にはこのように、骨囊胞が崩れてしまって急に激痛が走って緊急手術をしなければならないこともあります。

変形性股関節症の約8割の原因を占める臼蓋形成不全についてです。 こちらもレントゲンで詳しく見ていきたいと思います。

まずこちらは正常な股関節のレントゲンとなります。 そして臼蓋形成不全のレントゲンはこのようになっております。 どこが違うのかというと、骨頭を受ける受け皿のほうです。受け皿の方の臼蓋が少し浅くなっている。つまり、ここの部分の面積が少なくなっている状況を言います。 このように臼蓋の面積が狭いと、その部分にたくさんの力が加わってしまって軟骨が減りやすくなり変形を起こします。

大事なこととして、症状とレントゲンが必ず一致しているわけではありません。 どういうことかというと、レントゲンで変形が進んでいたとしても、全く痛くない方もいます。逆にレントゲンでみると初期の変形だが、かなり股関節の痛みが強い方もいます。

では、どのようになると人工関節の手術をしなければならないのかというと、 手術の絶対条件として、痛みが強いこと。日常生活の痛みがとてもつらかったり、この痛みで仕事などができなくなったときには手術を選択しなければなりません。 たとえ変形が強くても、痛みがあまりなければ手術を選択しなくてもいいわけです。

そしてもう一つ、変形が初期でも股関節の痛みがかなり強い場合。 この場合は、人工関節を選択するよりも骨切り術というものを選択することが多いです。 骨切り術というものは、自分の骨を使って、骨を切って繋げて関節の形成をすることを言います。人工関節するまでもなく骨切り術で対応することがあります。

ただし、この骨切り術をしても十数年後には変形を起こして、のちに人工関節を選択しなければならないこともよくあります。

このような手術とは違ったもう一つの選択肢として、幹細胞を使った再生医療が注目を浴びています。 当院では、変形性股関節症に対して、幹細胞を使った再生医療を数多く手がけてきました。 詳しくはこちらの動画にて説明しております。

本日は変形性股関節症について説明をさせていただきました。 ありがとうございました。

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