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頸椎椎間板ヘルニアの手術後の後遺症、手足のしびれ、歩行の辛さを再生医療で治療で改善/70代男性

頸椎椎間板ヘルニアの手術後の後遺症、手足のしびれ、歩行の辛さを再生医療で治療、大幅改善/70代男性

みなさん、こんにちは。ドクター坂本です。

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今回は70代の男性で、頚椎ヘルニアの術後の後遺症に対して再生医療を行なった症例を紹介したいと思います。

この方は以前から両足と両手の痺れがありまして、歩行に関して歩きにくさを認めていました。この手の痺れや足の痺れは基礎疾患からくるものなのか、頚椎椎間板ヘルニアでくるものなのか、とても判断が難しかったそうです。

ただ歩行の時に足が思うように出ないということから、やはり頚椎椎間板ヘルニアの手術を行うことになったそうです。しかし手術が終わった後も歩きづらさが残っており、手の痺れや足の痺れも思うように取れなかったということで当院に来られました。

 

脊髄損傷の治療

 

当院に来られて診察をしてみると、腸腰筋という歩行の時にとても大切な筋肉の力が約2割程落ちていました。その他に、右の上腕二頭筋の力も約2割程低下していました。

そして、こちらがこの方のMRIの画像になります。こちらの画像では、頚椎の5番目と6番目のところに脊髄神経に白く写っているところ、こちらが恐らく損傷を受けた場所となります。

この症状に対して、冷凍せずに培養された幹細胞を脊髄内に2回投与しました。1回目の投与を終わり数日後から、手の痺れが親指だけに縮小されたり、右足の強い痺れも半分になったり、あと腸腰筋や上腕二頭筋の筋力もかなり強く回復しました。

そして1回目の投与から1ヶ月後に2回目の脊髄内投与を行いました。すると、2回目の投与の後から今まで両手・両足の痺れがあったのですが、すっかりなくなったと喜んでおられました。その他にも、歩く時に足がどうしても出づらいという症状もなくなりました。

私も以前に首のヘルニアや腰のヘルニアの手術を行っておりましたが、術後に痺れや落ちてしまった筋力が戻らなかったり、そういったことに対して今まで特に打つ手がなかったのです。しかし、幹細胞を直接脊髄内に届けることによって症状が全く消えたり、もしくは弱まったりする症例がたくさん見られております。

もちろん症状の改善には個人差があるのですが、今まで残っていた症状が消えたり、今までできなかったことができるようになった姿を見て、嬉しく思っています。 手術をしてもとれなかった痺れや戻らなかった筋力が、このような幹細胞の脊髄内投与で戻るということを目の当たりにして、まだまだ幹細胞にはたくさんの可能性がある治療だと私は思っています。

 

本日は頚椎椎間板ヘルニアの術後の後遺症に対して脊髄内に幹細胞を投与した症例を紹介させていただきました。

頸椎椎間板ヘルニアの手術後の後遺症、手足のしびれ、歩行の辛さを再生医療で治療された70代男性の症例でした。

ありがとうございました。

 

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