肩腱板損傷の手術をしない治療法|再生医療(幹細胞治療)を徹底解説!
2020.12.18肩腱板損傷の手術をしない治療法|再生医療(幹細胞治療)を徹底解説!!
解説/リペアセルクリニック理事長:坂本貞範
腕が90度以上上がらなくなった実際の患者さんの症例を交えて手術をしない治療法を徹底解説!
はい皆さん、こんにちは。Drさかもとです。今日はですね、肩の腱板損傷に対する実際に行った再生医療についてお話したいと思います。
今回肩の再生医療を受けた方は、70代女性 。約20年前から少し肩の挙がりが悪くなってそれを放置していると、徐々に動きも悪くなり、痛みが強くなったとのことで当院に来られました。
当院にこられた時は、腕の上がりが前にしても90度くらい、横に挙げる外転でも90度くらい。特に上の物を取るときにすごく痛みがでるということで困っておられました。
まず、レントゲン検査とMRI検査を行いました。 こちらのレントゲンでは目立った所見はありません。
こちらのMRIをみてもらうと、ちょうどこの丸い所が腱板ですけれども、こちらの白く写っているところが、腱板の損傷している部分になります。
この方の場合は、完全に断裂はしていませんが、部分断裂と言いまして腱の一部が切れている状態です。
まず肩の腱板断裂についてですが、スポーツやケガをして肩の腱板が切れる場合と、何もしなくても年齢がいくと肩の腱板が擦り減って自然と切れる場合があります。
そして腱板が、完全に切れた場合は、腕が全く上がらなくなったり、部分断裂と言いまして完全に切れてはいませんが、一部が切れますと、腕を動かすと痛い、動かすときに引っかかるなどの症状がみられます。
根本的な治療としましては、今まで保険診療ではこちらの肩に少し穴を3つほど空けまして小さな関節鏡というカメラを入れ、部分断裂したところを糸で縫ったり、もしくは、断裂が大きいときは体の大きな筋肉を持ってきて塞ぐという手術も行われます。
本来なら小さな傷のある腱板の傷も、関節鏡の手術をするのが理想ですけれども、実際はほとんど痛みがなければ、整形外科の先生も、もう少し様子を見ましょう、ひどくなれば手術しましょうとなることが多いです。
つまり従来の治療法では、腱板損傷が少しあったところで、日常生活に支障がなくて痛みがない場合、そのまま放置することが多いです。
その傷がだんだん大きくなって腕があがらなくなったり、痛みが強くなると、腱板損傷の関節鏡のカメラなどをすることが多いです。
ただ本来ならこの小さな傷を放っておくことはよくないことです。その小さな傷を埋めることができるのが、再生医療です。 手術しなくても傷を塞ぐことができます。
そのほかに再生医療のいい所とは、腱板が損傷して部分断裂したところをもう一度同じ腱で再生させることができます。従来の治療法なら失った部分断裂したところは、傷を閉じるか、他の筋肉で埋め合わせをするかしかありませんでした。
再生医療では、失った腱板の部分を腱という組織で新しく再生することができます。この方の場合も、肩の腱板の部分断裂したところに、幹細胞を投与しました。
投与して約1ヶ月くらいで肩の動きがよくなり、90度から上に挙げるときに引っかかり感があったのが、全くなくなりました。
その後、半年後には、ほぼ正常に動くというところまで改善しました。
こちらの動画が、幹細胞する前とした後の動画です。このように肩の腱板損傷に対して手術をしなくても、幹細胞による再生医療により腱板を再生させてほぼ正常に戻すことができます。
今回は肩腱板損傷の部分断裂に対して、幹細胞を行った実際の症例を紹介させていただきました。
ありがとうございました。
Dr サカモト(坂本貞範)
肩腱板損傷の手術をしない治療法|再生医療(幹細胞治療)を徹底解説!
腱板損傷は、再生医療により手術せずに症状の改善を目指せます
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