薬丸裕英さんを
イメージキャラクターに迎え
地上波にテレビCMを放送中
関節(膝、股関節、肩)編
脳卒中・ヘルニア編
LICENSE厚生労働省届出済医療機関
第二種・第三種再生医療等提供計画 届出済
リペアセルクリニックは、第二種・第三種再生医療提供計画を厚生労働省に届出し、受理されました。
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた糖尿病の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた肝障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた変形性関節症治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた顔面萎縮症、皮膚再生治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脊髄損傷の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた変形性関節症の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた筋腱炎、靭帯炎の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた皮膚再生療法
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悪性腫瘍の予防に対する活性化NK細胞を用いた細胞治療
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自己脂肪由来幹細胞と自己前骨芽細胞分化誘導上清液を用いた変形性関節症の治療
























当クリニックでは、国内では数少ない自己の幹細胞を用いた「変形性関節症」「脳卒中」「糖尿病」「肝障害」「肌の再生」などの最先端の再生医療および、PRP(多血小板血漿)の関節内投与を再生医療安全確保法のもと、自由診療にて提供しています。再生医療とは、厚生労働省によって受理されることで行うことのできる治療となります。
自分の細胞を活用し、
蘇らせる「再生医療」とは?
薬での治療は限界ではないだろうか。本当に手術は必要だろうか。
そんな思いで悩んだり、あきらめたりしていませんか?
ケガをしても傷跡が少しずつ薄くなる・・
当たり前のようですが、あなた自身の細胞には、弱ったところ、傷ついたところを修復するチカラがあります。
その細胞のチカラを最大限に引き出して治療を行うことを「再生医療」と呼び、おすすめしています。
リペアセルクリニックの特長
当クリニックは、疾患・免疫・美容という分野すべてを、自己細胞を用いた最先端の医療で行うことができる国内でも珍しい部類の医療機関です。
CPC(細胞加工施設)の高い技術により、冷凍しない方法で幹細胞を投与できるので高い生存率を実現。
ご自身の細胞や血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応といった副作用の心配が少ないおすすめの治療方法です。
- 2億個の細胞を
投与可能※但し適応による - 高い
安全性 - 入院不要
日帰り - 身体への
負担が少ない - 高い技術力を
もったCPC

症例紹介
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足のしびれが楽になり、気持ちも前向きに! 両足の長期的なしびれに悩まされた80代男性の症例をご紹介します。 40年にわたる糖尿病との闘いの中で、末梢神経障害による症状に対して、新たな治療の可能性を見出された事例です。 この患者様は、40年来の糖尿病患者で、内科主治医から糖尿病性末梢神経障害と診断されていました。内服治療や食事・運動療法により、血糖値のコントロールはある程度良好でしたが、長年にわたり、足の症状には改善が見られませんでした。 治療前の状態: ・10年以上続く両足のしびれ ・知覚鈍麻(感覚の鈍さ) ・糖尿病性末梢神経障害 ・既存の治療では改善が見られない 糖尿病は、予備軍も含めると、日本だけで2000万人を超えると言われています。血糖値が高い状態が続くと、様々な合併症を引き起こし、特に末梢神経障害は、深刻な問題につながる可能性があります。 糖尿病性末梢神経障害の恐ろしい点は、足の傷に気づきにくくなることです。これに高血糖による細菌繁殖環境と、動脈硬化による血行不良が重なると、小さな傷から感染・壊死へと進行し、最悪の場合は、足の切断にまで至ることがあります。 幹細胞治療は、こうした悲劇を防ぐための、根本的なアプローチとして注目されています。当院では、患者様の状態に合わせた最適な幹細胞治療を提供しています: 当院の幹細胞治療の特徴: ・冷凍せずに培養した生存率95%以上の高活性幹細胞 ・無添加・牛血清不使用の安全な培養環境 ・独自の分離シート技術による高品質細胞 ・わずかな脂肪組織から1億個以上の幹細胞を培養 ・10,000症例以上の豊富な実績を持つ再生医療の専門医たちが、最先端の治療を提供 一般的な医療機関では細胞を冷凍保存して使うため、解凍時のダメージで活性が大きく低下してしまいます。当院では投与のたびに新鮮な細胞を培養することで最大の効果を引き出しています。 リペアセルクリニックは「糖尿病」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 <治療効果>1億個細胞を計3回投与 この患者様には1億個の細胞を3回に分けて点滴投与しました。 点滴により体内に入った幹細胞は、「ホーミング効果」と呼ばれる機能により、傷んだ膵臓や神経細胞に自ら集まり、修復に働きかけます。 治療後の変化: ・両足のしびれが大幅に軽減 ・日常生活の質の向上 ・健康増進への積極的な姿勢の芽生え ・「運動療法と食事療法をさらに頑張っていきたい」という前向きな発言 当院では、幹細胞治療の更なる効果向上を目指し、独自の高度培養技術と適切な手続きにより、点滴での2億個投与も提供しています。臨床経験から、より多くの幹細胞数での投与が効果的であることが確認されており、1億個を2回に分けて投与するより、2億個を一度に投与する方が効果的であることが明らかになっています。当院独自の培養技術により、高い生存率を維持しながら、2億個という高濃度の幹細胞投与が可能となりました。 幹細胞治療をきっかけに、健康増進に積極的に取り組む姿勢が生まれたことも、治療の大きな成果といえるでしょう。糖尿病の合併症でお悩みの方は、早めのご相談をお勧めします。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 糖尿病の再生医療についてはこちらで詳しく説明しています。↓ 再生医療医師監修:坂本貞範
2025.03.26 -
- 肩関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
悩んでいた夜間の痛みが消失、ぐっすり眠れるようになった! 「夜も眠れないほどの痛みでした」そう話される患者様は、数年前から右肩の痛みに悩まれていました。 近くの整形外科で、MRI検査を受けたところ、腱板の部分断裂と診断されました。痛みは昼夜を問わず続き、ついに、関節鏡での腱板縫合術を勧められたそうです。主治医からは「3か月以上の入院が必要で、3割の確率で再断裂する可能性があります」と説明を受けたとのこと。3割もの再断裂リスクがあるのに、3か月以上も時間をかけるのは難しいと感じられ、別の治療法を探して、当院の再生医療にたどり着かれました。 腱板は、肩甲骨と上腕骨をつなぐ4つの筋肉の総称で、転倒や繰り返しの負担、加齢による摩耗などで、断裂することがあります。厄介なのは、小さな断裂を放置すると、徐々に大きくなり、最終的には縫合できなくなってしまうこと。そうなると、大腿部から筋膜を移植したり、場合によっては、人工関節が必要になることもあります。 断裂が縫合可能なうちは、関節鏡手術が一般的で、傷口は小さく済みますが、術後は数週間の装具固定と、数か月のリハビリが必要です。また、固定による関節の拘縮(こわばり)や、縫合部の再断裂リスクも無視できません。 幹細胞治療の魅力は、注射だけで炎症を抑え、腱板の再生が期待できる点です。また、装具固定も不要で、早期からリハビリを始められます。 当院では、冷凍せずに培養した、生存率95%の高品質な幹細胞を使用しています。また、独自の分離シートを用いて、純度の高い幹細胞を提供し、無添加で牛の血液を使わない培養方法にこだわっています。 幹細胞治療の魅力は、注射だけで炎症を抑え、腱板の再生が期待できる点です。また、装具固定も不要で、早期からリハビリを始められます。 当院は開院以来、10,000例以上の豊富な治療実績があり、数多くの腱板損傷の患者様にも、手術と同等かそれ以上の効果を上げています。 リペアセルクリニックは「肩の痛み」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 MRI所見 この患者様のMRIでは、棘上筋に、ほぼ全層に及ぶ部分断裂が見られました。 <治療効果>右肩に5000万個細胞を計4回投与+PRP 5000万個の幹細胞を4回に分けて投与しました。 治療から1年後には、10段階中5あった痛みが1に改善。特に患者さんを悩ませていた夜間の痛みは、完全に消失しました。「夜間痛がなくなってぐっすり眠れるようになりました」という言葉に、私たちも大きな喜びを感じました。 特に部分断裂のような腱板損傷には、当院の幹細胞治療は、非常に効果的です。長期入院や装具固定に抵抗のある方は、ぜひご相談ください。 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円( 税込 ) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 腱板損傷の再生医療についてはこちらで詳しく説明しています。↓ 再生医療医師監修:坂本貞範
2025.03.24 -
- ひざ関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
幹細胞治療で、今までの痛みが完全に消失! 数年前から、両膝の痛みに悩まされていた患者様が、当院を受診されました。 近くの整形外科で、変形性関節症と診断され、特に末期の状態だった左膝は、水がたまることもあり、定期的に抜いてもらっていたそうです。痛みが徐々に強くなり「将来人工関節が必要になってしまうのでは」という不安から、軟骨を再生させる方法を探して、当院にたどり着かれました。 当院には、末期の膝関節症で人工関節を避けたい方だけでなく、初期・中期の段階で、より効果的な治療を求める方も多く来院されます。人工関節は、耐久性の問題から、活動が制限され、膝の曲げ伸ばしにも限界が生じます。実際、人工膝関節手術を受けた方の満足度は、約80%と完璧ではありません。 一方、当院の幹細胞治療の満足度は、初期・中期の関節症で80~90%、末期でも70~80%と、手術に引けを取りません。この良好な結果は「細胞の質と量」へのこだわりによるものです。当院では、冷凍せずに培養する方法で、95%以上という高い細胞生存率を実現しています。一般的な医療機関では、細胞を冷凍保存して使うため、解凍時のダメージで、生存率が60%まで低下してしまいます。 また、無添加・牛血清不使用の培養環境で、独自の分離シートを用いることで、米粒2~3粒ほどのわずかな脂肪から、1億個以上の細胞を培養できるため、両膝など複数の関節を同時に治療することが可能です。 再生医療において、10,000例以上の豊富な経験を持つ当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせた、最適な治療を提供しています。 リペアセルクリニックは「膝の痛み」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 レントゲン所見 レントゲンでは両膝とも関節の隙間が狭くなっていました。 <治療効果>両膝に2500万個細胞を計2回投与+PRP 2500万個の細胞を2回に分けて両膝に投与しました。 うれしいことに、治療からわずか1週間で、右膝の痛み(10段階中1)も左膝の痛み(10段階中3)も完全に消失。1年後の診察でも痛みはなく「今までの痛みがうそのようです」と、喜んでいただけました。 変形性膝関節症でお悩みの方、人工関節を避けたいとお考えの方は、ぜひご相談ください。 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円( 税込 ) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 変形性膝関節症の再生医療についてはこちらで詳しく説明しています。↓ 再生医療医師監修:坂本貞範
2025.03.21 -
- 脊髄損傷の症例
- 頸椎・腰椎ヘルニア・狭窄症の症例
- 幹細胞治療の症例
「小さなヘルニアでも大きな苦しみ - 手術以外の選択肢」 両足のしびれに、1年間も悩まされてきた60代女性の症例をご紹介します。 足の指の付け根のしびれ、腰から下の冷感、ふくらはぎから足裏までの違和感という辛い症状を抱えて、当院を訪れました。地域の整形外科で、MRI検査を受け、前から小さな腰椎ヘルニアと、後ろから黄色靱帯の肥厚で押されていることがわかりました。「症状との関連ははっきりせず、コルセットで様子を見るしかない」と言われていたそうです。 1年経っても良くならない中、「ヘルニアは小さく、それが症状の原因とは限らないため、手術をしても良くなる保証はない」と説明され、新たな治療法を求めて、当院を選ばれました。 「しびれが辛くて気持ちが落ち込みがちでした」と患者様は語ります。手術の効果に確証がなく、入院や全身麻酔の負担も気になり、踏み切れない日々が続いていました。 当院では通常、手術後に残る神経症状への幹細胞治療を多く行っていますが、この患者様のように、手術前の段階、つまり、神経が物理的に圧迫されたままの状態での治療例も増えており、確かな効果が出ています。 その秘密は「脊髄腔内ダイレクト注射」という、当院の特殊な方法にあります。一般的な点滴治療では、幹細胞が全身に散らばり、損傷部位に届く量が限られますが、この方法では、脊髄くも膜下腔に直接注入することで、髄液の流れに乗って、大量の細胞を損傷部位へ届けることができます。責任病巣の特定には、限界がありましたが、患者様との十分な対話を経て、幹細胞の力を信じて、この治療法を選択しました。 また、当院で使用する細胞は、冷凍保存せず投与するたびに培養しているため、2回目、3回目に投与する細胞も、生存率95%の生き生きとした強い細胞です。さらに、当院独自技術の分離シートによる培養を行うため、化学薬品も使用しておりません。 当院では、高い技術力と豊富な経験を持つ再生医療のエキスパートたちが、10,000例以上の実績に基づく独自の培養技術で、確実な治療効果を実現します。 リペアセルクリニックは「頚・腰椎ヘルニア」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 MRI所見 MRI検査で、脊柱管に狭窄を認めました。 <治療効果>脊髄腔内に直接2500万個細胞を計3回投与 脊髄腔内に直接2500万個ずつの細胞を3回に分けて投与しました。 驚くことに、1回目の治療直後からしびれが大幅に軽減。さらに予想外の効果として、頭痛や腰痛も改善したと喜んでいただきました。2回目の治療後には、長年悩まされていたしびれがほぼ消失し、患者様の表情も明るく変わられました。 手術という大きな負担を避けて症状が改善する—この症例は、腰部脊柱管狭窄症やヘルニアの新たな治療選択肢の可能性を示しています。神経のしびれや痛みでお悩みの方は、手術を決断する前に一度ご相談いただければと思います。 一人でも多くの方が痛みから解放され、笑顔で日常生活を送れるよう、これからも再生医療の可能性を追求してまいります。 <治療費> 幹細胞 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 脊髄損傷の再生医療についてはこちらで詳しく説明しています。↓ 再生医療医師監修:坂本貞範
2025.03.19
坂本理事長のブログ
藤間院長のブログ
スタッフブログ
トピックス
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- 足部、その他疾患
- 下肢(足の障害)
- 足部
- スポーツ外傷
「すねが痛くシンスプリントかもしれない」「シンスプリントの代表的な症状を知りたい」 上記のように、すねに痛みを抱えており、シンスプリントを疑っている方もいるでしょう。 シンスプリントとは、すねの内側に痛みが生じるスポーツ障害の一種です。ジャンプをしたり、走ったりなど脚に負荷がかかるスポーツをしている方に多く見られます。 本記事では、シンスプリントの症状チェックリストを紹介します。シンスプリントの原因や、診断方法も解説しているので、すねの痛みに悩んでいる方は、ぜひご覧ください。 シンスプリントの症状チェックリスト シンスプリントは、すねの内側で主に下部1/3くらいに痛みが生じます。シンスプリントの主な症状は、以下の通りです。 ジャンプやダッシュする際に痛みが生じる 運動後、安静にしていても痛い すねの下の方の内側を押すと痛い シンスプリントの初期段階では、痛みだけでなく不快感が生じるケースもあります。痛みや不快感は持続せず、運動中は気にならないのが特徴です。 次第に運動中や安静時も痛みが生じ、最終的には、歩行困難になるケースもあります。 上記で紹介したチェックリストに当てはまる方は、一過性の痛みだと判断せず、速やかに医療機関を受診するのがおすすめです。 \まずは当院にお問い合わせください/ シンスプリントの症状による4つの分類 シンスプリントは、以下を参考に自身の進行状態をチェックしましょう。ただし、個人差があるため医療機関での正確な診断が重要です。 ステージ1 シンスプリントのステージ1は、運動後のみ痛みが生じる初期段階です。 運動中や安静時に痛みはないため、日常生活への問題はありません。たとえ痛みが生じたとしても軽度であり、軽い運動によって治まります。 ステージ2 ステージ2は、運動前後に痛みが生じ始めます。 ウォーミングアップ時に痛みが生じたとしても、体が温まってくれば痛みは治まるのが特徴です。運動後も痛みが生じますが、運動中は問題ありません。 ステージ3 運動前後だけでなく、運動中に痛みが生じ始めるのがステージ3です。 運動中も痛みが生じるため、競技によってはプレーに支障を与える可能性もあります。 ステージ3になると、痛みが顕著になり悪化するため、早い段階で医療機関を受診しなくてはなりません。 ステージ4 ステージ4は、シンスプリントによる痛みが常に生じる状態です。 運動中だけでなく日常生活でも痛みが続くため、日常生活にも支障が出ます。ステージ4になると、疲労骨折の疑いも考えられます。 症状から間違えやすい|シンスプリントと疲労骨折の見分け方 シンスプリントと疲労骨折の症状は似ており、間違えてしまいがちな疾患です。 シンスプリントが悪化していると考えていたら、疲労骨折で長期間スポーツができなくなるケースもあるため、注意が必要です。 シンスプリントと疲労骨折の見分け方を以下にまとめました。 シンスプリント 疲労骨折 痛みが生じる部位 ・10cm程度で広い ・5cm以下で狭い 痛みの特徴 ・鈍痛 ・鋭い痛み 痛みが生じるタイミング ・初期段階で安静時に生じるケースは少ない ・安静時にも痛みが生じる 腫れ ・広範囲に軽微な腫れや熱感が生じる ・局所的に腫れる シンスプリントは、痛みが生じる部位が10cm程度と広いのが特徴です。 疲労骨折は、5cm以下とピンポイントで鋭い痛みが生じます。腫れが見られたり、安静時にも痛みが生じたりする場合は、疲労骨折の可能性も考えられます。 ただし、症状に当てはまるからといって、必ずしも疲労骨折だとは言い切れません。 シンスプリントや疲労骨折は、人によって症状が異なるためです。症状に当てはまる方は、一度医療機関を受診して診断してもらいましょう。 \まずは当院にお問い合わせください/ シンスプリントの原因 シンスプリントの原因は、脚の筋肉に過度な負荷がかかっていたり、シューズや練習環境に問題があったりなどさまざまです。 シンスプリントを改善・再発防止するには、原因を取り除かなくてはなりません。 ここからは、シンスプリントの原因を3つ紹介します。 筋肉に過度な負荷がかかっている ジャンプやランニングで脚の筋肉に過度な負荷がかかっていたり、無理なトレーニングを続けていたりすると、シンスプリントを起こしやすくなります。 すねに付着している「ヒラメ筋」や「後脛骨筋」などに過度な負荷がかかると、筋肉が炎症を起こすためです。筋肉疲労による炎症を防ぐには、過度な負荷がかからないよう、トレーニング量を調整しましょう。 トレーニングをしていない時期があったり、怪我から復帰したりする際は、過度な負荷を与えると筋肉が炎症を起こしやすい傾向にあります。 休息期間があった際は、低負荷からはじめ、徐々に通常トレーニングに戻すよう意識しましょう。 扁平足やO脚など脚の形に問題がある 扁平足やO脚など脚の形に問題があるケースも、シンスプリントの原因になります。 扁平足とは、足の裏のアーチ(土踏まず)がない足の形を指します。 土踏まずは、着地による衝撃を和らげるのが主な役割です。土踏まずがないと、地面からの衝撃がダイレクトに伝わり、シンスプリントになりやすくなります。 さらに、O脚やX脚など脚の形に問題がある方も注意が必要です。膝が内側や外側に湾曲していると、歩いたり走ったりする際に、すねの負担が大きくなるためです。 扁平足やO脚など脚の形に問題がある方は、医療機関や整骨院などで脚の形を矯正して、シンスプリントを予防しましょう。 シューズや練習環境が悪い シンスプリントの原因は、シューズや練習環境が悪いケースもあります。 靴底が薄かったり、かかとが削れていたりするシューズでスポーツをすると、脚に負担がかかりやすくなります。 靴底が薄いと、踏み込んだ際の体重によって、足裏のアーチが崩れやすくなるため、注意しましょう。足裏のアーチが崩れると、シンスプリントの原因になりやすい扁平足を引き起こしやすくなります。 また、シューズのかかとが削れていると、削れている方向にすねが倒れやすくなります。片方のすねが倒れると、筋肉が異常に緊張してしまい、シンスプリントを引き起こす原因になりかねません。 シンスプリントを防ぐためにも、シューズや練習環境も意識しましょう。 シンスプリントの症状を悪化させないための方法 シンスプリントの症状を悪化させないためには、安静に過ごすことが大切です。 「すぐに治るだろう」と考え、トレーニングを続けると「オーバーユース(使いすぎ)」につながり、悪化させる恐れがあります。 ここからは、シンスプリントの症状を悪化させないための方法を2つ紹介します。 安静にする シンスプリントによる痛みがある場合は、練習は控え安静に過ごしましょう。 痛みを我慢してトレーニングを続けていると、悪化するリスクがあります。安静期間は個人差があるものの、3〜5週間が目安です。 安静時にも痛みが生じる場合は、湿布や鎮痛消炎剤などを使うのもおすすめです。 ただし、湿布や鎮痛消炎剤は、一時的に痛みが治まるものの、根本的な改善にはつながらない可能性があります。「治った」と自己判断せず、一度医療機関を受診しましょう。 アイシングをする 運動後にシンスプリントの痛みが生じている場合は、アイシングが効果的です。 すね周辺の炎症を起こしている部位を冷やすと、痛みが緩和されます。一時的な効果ですが、練習後に痛みが治まらない場合はコールドスプレーや保冷剤を用いて、痛みがある部分を冷やしましょう。 シンスプリントの診断方法 シンスプリントの診断方法は、レントゲン検査や疼痛誘発検査などいくつかの方法があげられます。 場合によっては、複数の検査を組み合わせてシンスプリントを診断するケースもあります。 ここからは、シンスプリントの代表的な診断方法を4つ見ていきましょう。 レントゲン検査 シンスプリントの診断方法に、レントゲン検査があげられます。シンスプリントは、骨膜に炎症を起こす障害のため、レントゲンには写りません。 レントゲン検査をする場合は、シンスプリントが悪化し、骨に支障をきたしているケースに行われます。骨に影響をきたしていると、該当部分が白くレントゲン写真に写ります。 ただし、疲労骨折の初期段階ではレントゲン写真に写らないため、MRI検査が行われる可能性がある点に留意しておきましょう。 疼痛誘発検査 疼痛誘発検査とは、シンスプリントによる炎症が起きている部分を押して症状を確認する検査方法です。 シンスプリントの痛みは「脛骨(けいこつ)」と呼ばれるすねの骨の内側、特に下部1/3付近に生じるのが特徴です。 疲労骨折は、痛みの生じる部位が局所的なため、疼痛誘発検査で判断しやすい傾向にあります。 痛みが局所的な場合は、MRI検査やレントゲンを用いて、疲労骨折の可能性をチェックするのが一般的です。 超音波検査 超音波検査とは、痛みが生じる部分に超音波をあて、脛骨周囲の骨膜が腫れているかを確認する検査方法です。骨膜の腫れ具合や症状を確認し、シンスプリントかを判断します。 超音波検査は、動的な症状の確認が可能なため、検査時の組織状態や、治療後の変化を観察するのに有効です。 MRI検査 シンスプリントの診断では、MRI検査を用いるケースもあります。 MRI検査とは、強い磁石と電磁波を使って体の断面図を写し出す検査方法です。とくにシンスプリントでは、疲労骨折と見分ける際にMRI検査が行われます。 疲労骨折と区別する際には「T2脂肪抑制」と呼ばれる特殊な撮影方法が採用されます。 \まずは当院にお問い合わせください/ シンスプリントの治療法 シンスプリントを改善するには、適切な治療を受ける必要があります。 リハビリテーションや薬物療法による治療が一般的です。よほど慢性化していない限り、手術療法が選択されるケースは少ない傾向にあります。 ここからは、シンスプリントの治療法を4つ紹介します。 リハビリテーション シンスプリントの代表的な治療法が、リハビリテーションです。 シンスプリントの原因となるふくらはぎの硬さや筋力不足などを探り、筋力トレーニングやストレッチなど1人ひとりに合った方法でアプローチします。下腿(かたい)の後脛骨筋、長趾屈筋、ヒラメ筋などの筋肉のストレッチや、足関節の可動域訓練が行われることが多いです。 脚の形や筋力不足だけでなく、全身の筋力バランスや機能の偏りがシンスプリントの原因となるケースもあるため、リハビリテーションで全身のコンディションをチェックします。 必要に応じて、テーピングで患部の負担を軽減したり、電気療法や超音波治療などの物理療法を取り入れたりするケースも少なくありません。 薬物治療 シンスプリントの炎症によって、痛みが生じている場合は、薬物療法が行われます。 医療機関では、痛み緩和を期待できる「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」が処方されるケースが多い傾向にあります。 ただし、非ステロイド性抗炎症薬は、副作用が生じるリスクもあるため、医師指導のもと用法用量を守って使用するのが大切です。 痛み止めは、症状を一時的に緩和する効果は期待できますが、根本的な改善にはつながりません。 薬物療法によって治ったと勘違いし、激しい運動をしてしまうと、シンスプリントが悪化したり再発したりするリスクもあるため、注意が必要です。 装具療法 装具療法は、1人ひとりの足に合ったインソールを作成し、運動時の衝撃や痛みを軽減させる治療法です。足の形に合ったインソールをシューズに入れると、土踏まずの機能を補正できます。 痛みが強い場合は、足裏に加わる衝撃を軽減するため、クッション性の高いインソールを入れて衝撃を吸収します。 またシンスプリント専用のサポーターはありませんが、必要に応じて足関節にサポーターを巻いてサポートするケースもあり、装具療法もさまざまです。 再生医療 シンスプリントは、再生医療で痛みの改善を期待できる可能性もあります。再生医療は、幹細胞治療やPRP治療などが代表的です。 従来の薬物療法や装具療法で効果を期待できなかった方は、再生医療で改善を目指せるケースもあります。 リペアセルクリニックでは、再生医療を提供しています。従来の治療法で改善が見られなかった方は、再生医療を検討するのもおすすめです。 またリペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングも受け付けています。 \まずは当院にお問い合わせください/ シンスプリントの治療後スポーツ復帰にはどのくらい時間がかかる? シンスプリントの治療後、スポーツ復帰は、初期であれば2週間程度休んでから復帰しましょう。重症だと2〜3カ月程度休んでから復帰するのがおすすめです。 ただし、一定期間安静にしたからといって、すぐに激しい運動をするのは控えましょう。運動していない状態から負荷がかかると、シンスプリントが再発するリスクが高まるためです。 スポーツ復帰後は、ウォーキングやジョギングなど軽い運動からはじめ、徐々にジャンプやランニングをはじめましょう。段階的に負荷をあげてから復帰すると、再発リスクを軽減できます。 また状態によっては目安の期間よりも復帰時期が、早くなったり遅くなったりする可能性があります。 医師指導のもと、復帰時期や運動量を調整しましょう。 まとめ|シンスプリントの症状に当てはまる方は医療機関を受診しよう シンスプリントの初期段階では、運動後に痛みや違和感が生じます。 悪化すると、運動中や日常生活でも痛みが生じるため、シンスプリントの症状に当てはまる方は、速やかに医療機関を受診しましょう。 また、シンスプリントの診断方法は、レントゲン検査や疼痛誘発検査などがあげられます。シンスプリントと間違えやすい疲労骨折の可能性を判断するため、MRI検査が用いられるケースもあります。 シンスプリントの悪化を防ぐためにも、早い段階で医療機関を受診し、治療を開始しましょう。 リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングも受け付けています。お気軽にお問い合わせください。
2025.03.01 -
- 足部、その他疾患
- 下肢(足の障害)
- 足部
- スポーツ外傷
「シンスプリントが治らない」「シンスプリントが治らない原因が知りたい」 上記のように、シンスプリントが治らないと悩んでいる方もいるでしょう。 シンスプリントは、ふくらはぎの筋力が弱かったり、脚に負荷がかかりすぎていたりすると思うように治らない可能性があります。 治らないまま放置していると、症状が慢性化するケースもあるため、治らない原因を突き止めて改善するのが大切です。 本記事では、シンスプリントが治らない原因を紹介します。治らない場合の対処法や治療法も解説しているので「シンスプリントが治らない」と悩んでいる方は、ぜひご覧ください。 シンスプリントが治らない原因とは? シンスプリントが治らない原因は、脚に負荷がかかりすぎていたり、脚の筋肉が弱かったりする点があげられます。十分な休息を取れていないと、症状が治らないケースも少なくありません。 ここからは、シンスプリントが治らない原因を5つ紹介します。 脚に負荷がかかりすぎている シンスプリントが治らない原因として、脚に負荷がかかりすぎている点があげられます。 シンスプリントは、すねにある脛骨(けいこつ)と呼ばれる骨膜(こつまく)が炎症を起こし、発症する障害です。 そのため、脚に過度な負荷がかかる動作を続けていると、骨膜の炎症が治りづらくなります。 とくに、ランニングやマラソンなど走る動作の多いスポーツをする方は、脚に大きな負担がかかるため、注意が必要です。 休息を取っていたり、運動しない時期が続いていたりすると、低負荷でも脚にとっては大きな負荷となる可能性もあります。運動していない時期が続いていた場合は、徐々に運動量を増やすよう意識しましょう。 ふくらはぎの筋肉が硬くなっている ふくらはぎの筋肉が硬くなっている方も、シンスプリントが治らない可能性があります。ふくらはぎが硬いと、骨に付着している骨膜が引っ張られやすく、炎症を起こしやすくなります。 さらに、ふくらはぎの筋肉が硬いと、足首関節の柔軟性が失われやすい点も治らない原因です。 足首の関節が硬いと、体の重心を前方に上手く移動できず、着地のときにしゃがむ動作がしにくくなります。その結果、脛骨や筋肉に大きな負荷がかかり、シンスプリントが治りにくくなります。 脚の筋肉が弱い 脚の筋肉不足もシンスプリントが治らない原因の1つです。脚の筋肉が弱いと、運動動作による衝撃によって、すねに負担がかかりやすくなります。 怪我によって筋力が落ちている状態から負荷の強い動作をすると、シンスプリントが治らない・再発しやすいため注意しましょう。 十分な休息を取れていない シンスプリントが治らない原因は、十分な休息を取れていない点もあげられます。 スポーツ後に、ストレッチやマッサージで筋肉を休めていないと、筋肉が硬くなりやすくなります。 ジャンプをしたり、ランニングをしたりなど脚に過度な負荷がかかった後は、ストレッチやマッサージで疲労を軽減させましょう。ストレッチやマッサージは、ふくらはぎの柔軟性を高める効果も期待できます。 治療方法が間違っている シンスプリントの治療を受けても治らない場合は、治療方法が間違っている可能性もあります。 シンスプリントの治療方法は、リハビリテーションや薬物療法などいくつかの方法があります。 症状や体質によって合った治療方法は異なるため、他の治療を試すと症状が改善するケースも少なくありません。 \まずは当院にお問い合わせください/ 治らないままシンスプリントを放置しているとどうなる? シンスプリントが治らないまま放置していると、慢性化したり、骨折につながったりするリスクがあります。「痛みはあるけれど運動はできる」「時間が経てば治るのでは」と考えている方は、注意が必要です。 シンスプリントが治らないまま放置するリスクを2つ紹介します。 症状が慢性化してしまう シンスプリントが治らないまま放置していると、症状が慢性化する可能性があります。 シンスプリントが慢性化すると、すね周辺に普段は見られない血管が作られます。新たな血管と神経が一緒になると、シンスプリントによる痛みは治りにくくなるため、注意が必要です。 慢性化したシンスプリントは、痛みの原因となっている血管と神経にアプローチしないと、根本的な改善は期待できません。 骨折につながる シンスプリントを放置していると、疲労骨折につながる恐れもあります。 疲労骨折とは、骨に小さな負荷が加わり続ける影響で発生する骨折です。慢性的なスポーツ障害であり、ランニングやジャンプをするスポーツ選手に多く見られます。 疲労骨折は、痛みがあっても運動を続けられるケースが多い傾向にあります。その結果、気付いたらシンスプリントが疲労骨折になっている可能性もあるため、注意が必要です。 \まずは当院にお問い合わせください/ 治らないシンスプリントは疲労骨折かもしれません! 「なかなかシンスプリントが治らない」と悩んでいる方は、疲労骨折の可能性も考えられます。疲労骨折は、痛みがあっても運動を続けられるケースが多いため、自分自身で判断するのは難しいのが特徴です。 ここからは、治らないシンスプリントと疲労骨折の違いを紹介します。 ダメージを受ける部位 シンスプリントは、すねの内側にある筋肉や骨膜がダメージを受け、炎症を起こす障害です。筋肉や骨膜がダメージを受けるものの、骨にダメージは加わりません。 一方で疲労骨折は、骨に小さなダメージが加わり続ける影響で、徐々にヒビが入る骨折です。名前の通り、骨にヒビが入る点がシンスプリントとの大きな違いです。 シンスプリントと疲労骨折は、すね周辺に痛みが生じる点は共通していますが、ダメージを受ける部分が異なる点を理解しておきましょう。 痛みや腫れ シンスプリントと疲労骨折は、痛みや腫れの度合い、生じる範囲などが異なります。それぞれの違いを見てみましょう。 痛み 腫れ 症状が出る範囲 シンスプリント ・鈍痛 ・徐々に痛みが強くなる ・腫れは軽度で広範囲に出ることがある ・10cmと範囲が広い 疲労骨折 ・鋭い痛み ・急に痛みが現れる ・骨折部位に腫れが出る ・5cm以下と範囲が狭い シンスプリントと疲労骨折を比較すると、症状は疲労骨折の方が強く出る傾向にあります。とくに、運動時にピンポイントで痛みが生じる場合は、疲労骨折が疑われます。 ただし、自分自身で症状を判断するのは難しく、症状に当てはまるからといって必ずしも疲労骨折だとは言い切れません。痛みや腫れなどの症状に当てはまる方は、悪化する前に医療機関を受診しましょう。 \まずは当院にお問い合わせください/ シンスプリントが治らない場合の対処法 シンスプリントが治らない場合は、シューズやインソールを変えたり、トレーニング計画を見直したりするのがおすすめです。 長引く症状を放置すると、疲労骨折のリスクもあるため、自分に合った対処法を見つけましょう。 ここからは、シンスプリントが治らない場合の対処法を4つ紹介します。 シューズやインソールを変える シンスプリントが治らない場合は、運動時に使用しているシューズやインソールを変えてみましょう。 靴底がすり減ったシューズや、クッション性の低いインソールを使用していると、足に衝撃が加わりやすくなります。 歪みや痛みの原因にもなるため、以下のようなシューズやインソールで脚への負担を軽減しましょう。 靴底が厚いシューズ 横幅が広いシューズ 靴底がカーブしているシューズ 土踏まずをサポートしてくれるインソール クッション性が高いシューズは、足の土踏まずにかかる負担を軽減してくれます。すねが内側に倒れるリスクも低減できるため、運動時の安定性が向上します。 メーカーによってサイズや履き心地の良さは異なるため、店舗で試し履きをして自分の足にあっているかを確認しましょう。 運動時のフォームを改善する 運動時のフォームを改善するのも、シンスプリントが治らない際の対処法としておすすめです。 不適切な運動フォームは、ふくらはぎをはじめ、体に負荷がかかりやすくなります。スポーツによって正しいフォームは異なるため、一度見直してみましょう。 多くのスポーツで共通する動作として、ランニングがあげられます。正しいランニングフォームのポイントは以下の通りです。 頭を真っ直ぐに保つ 体幹を意識して背筋を伸ばす 肩の力を抜く 腕は体の横で曲げて前後に振る 一度にすべてを完璧に行うのは難しいため、少しずつ正しいフォームを身に着けましょう。 適切な筋力トレーニングやストレッチを行う 適切な筋力トレーニングやストレッチを行うことも大切です。シンスプリントは、ふくらはぎの筋肉や足首関節が硬いと治りにくくなります。 とくに、ヒラメ筋や後脛骨筋などのふくらはぎのストレッチは、シンスプリントの痛みを軽減する効果が期待できます。 アキレス腱ストレッチのように、足を前後に開き、ふくらはぎの筋肉を伸ばしましょう。ゆっくりと30秒程度かけて伸ばすのがポイントです。 後ろに伸ばした脚の膝を伸ばしてしまうと、ストレッチ効果を期待できないため、必ず曲げた状態で行いましょう。 また反動をつけてストレッチすると、筋肉を痛める恐れがあるため、ゆっくりと行うのが大切です。 トレーニングの計画を見直す シンスプリントが治らない方は、トレーニングの計画も見直しましょう。急激に運動量を増やしたり、負荷の強いトレーニングを続けて行ったりすると、シンスプリントを悪化させる原因になります。 現在行っているスポーツに加え、スイミングやサイクリングなどのクロストレーニングを取り入れると、シンスプリントの原因となる筋肉への負荷を軽減できます。 クロストレーニングは普段使わない筋肉を刺激し、左右の筋力バランスを整える効果があります。 またトレーニングをしない休息日を設けることも大切です。筋肉や骨を休められるよう、トレーニング計画を見直しましょう。 治らないシンスプリントの治療方法 シンスプリントが治らない場合は、自己対処だけでなく専門的な治療を受けることが重要です。放置すると症状が慢性化や疲労骨折につながる恐れがあるため、医療機関を受診しましょう。 ここからは、治らないシンスプリントの治療法を4つ紹介します。 リハビリテーション シンスプリントの代表的な治療に、リハビリテーションがあげられます。脚全体の機能を高め、シンスプリントの痛み軽減や、再発防止するのが主な目的です。 単に痛みを改善するだけでなく、スポーツ復帰を目指せるよう、リハビリテーションを行います。 具体的には、足裏のアーチ構造や柔軟性、足指の機能不全などをチェックし、1人ひとりに合ったアプローチを行います。 脚だけでなく全身の筋肉バランスを確認しながらリハビリテーションを行うのが一般的です。 薬物療法 シンスプリントの炎症によって痛みが生じている場合は「非ステロイド性消炎鎮痛剤」と呼ばれるロキソニンなどの湿布を貼り、炎症を抑えます。症状によっては、飲み薬が処方されるケースもあります。 ただし、痛み止めや湿布などの薬物療法は、一時的に痛みが軽減されても、根本的な改善にはつながりません。 根本的な原因が改善されていないにもかかわらず「痛みが改善され治った」と考えていると、再発するリスクもあるため注意が必要です。 手術療法 慢性化している場合は、手術療法が必要になる可能性があります。炎症を起こしている骨や筋肉や、骨の異常な成長を取り除く手術が代表的です。 ただし、基本的にシンスプリントは、リハビリテーションや薬物療法で改善を期待できます。 シンスプリントが慢性化しないよう、治らないと放置せず、早い段階で医療機関を受診することが大切です。 再生医療 シンスプリントは再生医療で改善を期待できます。再生医療は、幹細胞治療やPRP療法などが代表的です。 従来の治療法でシンスプリントが治らない場合は、幹細胞治療やPRP治療などの再生医療も選択肢の一つです。リペアセルクリニックでは、これらの再生医療を提供していますので、お悩みの方はぜひご相談ください。 メール相談やオンラインカウンセリングも受け付けています。 まとめ|シンスプリントが治らない場合はトレーニングや治療方法を見直そう シンスプリントが治らない原因は、脚に負荷がかかりすぎていたり、ふくらはぎの筋肉が硬かったりする可能性があげられます。 治らないシンスプリントを放置していると、疲労骨折を起こすリスクもあるため、放置するのは控えましょう。 シンスプリントが治らない場合は、シューズやインソールを変えたり、トレーニング計画を見直したりすることが大切です。 さらに、シンスプリントの根本的な原因を改善するためにも、症状に合った治療を受けましょう。 リペアセルクリニックでは、再生医療を提供しています。メール相談やオンラインカウンセリングも受け付けていますのでお気軽にお問い合わせください。 \まずは当院にお問い合わせください/
2025.03.01 -
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 脊椎
- 脊柱管狭窄症
- 脊椎、その他疾患
下肢の痛みやしびれがあった際、坐骨神経痛と診断される場合があります。なかには、腰椎椎間板ヘルニアを患っているのに坐骨神経痛と診断されて違いがわからず戸惑う方もいるのではないでしょうか。 腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛は混在しやすいですが、定義に違いがあります。本記事では、腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の違いについて解説します。 坐骨神経痛を引き起こす主な疾患や治療法も紹介するので、ヘルニアとの違いを正しく理解したい方は参考にしてください。 腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の違い 腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニアと坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)の違いは、以下の通りです。 名称 特徴 腰椎椎間板ヘルニア 腰の痛みやしびれを伴う病名 坐骨神経痛 腰の痛みやお尻から脚にかけてしびれを伴う症状 腰椎椎間板ヘルニアは病気の名称で、坐骨神経痛は症状を指します。つまり、腰椎椎間板ヘルニアが要因で神経が圧迫されて、腰の痛みやしびれを伴う坐骨神経痛が生じるのです。 腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛は混同されがちですが、定義が異なるため違いを理解しておきましょう。 坐骨神経痛を引き起こす主な疾患 坐骨神経痛を引き起こす原因は、腰椎椎間板ヘルニアだけではありません。主な疾患は、以下の3つです。 腰椎椎間板ヘルニア 脊柱管狭窄症 腰椎すべり症 発症する原因や主な症状や好発年齢についてまとめたので、参考にしてください。 腰椎椎間板ヘルニア 腰椎椎間板ヘルニアとは骨と骨の間にある腰椎椎間板に負担がかかり、椎間板の中心核となる髄核(ずいかく)が外に飛び出し神経を圧迫した状態のことです。主な症状は、以下の通りです。 お尻から足首にかけて痛みとしびれが生じる 脚に力が入りにくくなる 陰部や肛門にしびれが生じる 尿や便が出しにくくなる 腰椎椎間板ヘルニアが発症する原因には、重いものを持ち上げたり同じ姿勢を続けたりして背骨に負担をかける行為が挙げられます。また、体重増加も腰椎椎間板ヘルニアを引き起こす原因の一つです。 腰椎椎間板ヘルニアの好発年齢は、20代〜40代になります。 脊柱管狭窄症 脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは脊柱管が狭くなり、神経が圧迫される状態のことです。主な症状は、歩行や運動による痛みです。 脊柱管狭窄症は、運動により神経へ血流が不十分になると痛みを引き起こします。安静にしていると神経への血流が安定するため、症状はありません。 また、脊柱管狭窄症の原因は以下の通りです。 腰に負担がかかる作業や肥満などにより、腰椎に負担がかかり神経が圧迫される 骨粗鬆症が原因で骨が変形する 骨や椎間板により神経が圧迫される 好発年齢は50代〜80代くらいで、男性に多く見られます。 腰椎すべり症 腰椎すべり症とは、腰椎のずれにより脊柱管の中を通る神経が圧迫される状態のことです。主な症状は歩行や運動による痛みで、脊柱管狭窄症と症状が似ています。 痛みを引き起こしても、安静にしていると再び歩行や運動が可能です。 腰椎すべり症の原因には、加齢による椎間板の変化が考えられます。また、激しい運動により疲労骨折した部分が分離し、ずれが生じて引き起こされる場合もあります。 腰椎すべり症は脊柱管狭窄症と症状が似ていますが、発症の原因が異なる点を押さえておきましょう。 なお、腰椎すべり症の好発年齢は、40歳以上になります。 椎間板ヘルニアが原因となる坐骨神経痛の疼痛期間 椎間板ヘルニアが原因となる坐骨神経痛の疼痛期間は、1〜3カ月ほどが目安となります。種類や症状の進行によって異なりますが、ヘルニアは一般的に手術をしなくても自然に痛みが緩和されます。 しかし、長期間しびれや筋肉のけいれんなどの神経障害が現れる可能性も少なくありません。また、下肢に力が入らない、もしくは尿や便が出ない場合は早急に受診する必要があります。 症状の回復が見込めない際は手術治療が必要になる可能性があるため、放置せず担当医に相談しましょう。 腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の治し方 腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の治し方は症状によって異なります。主な治し方は、以下の5つです。 保存療法 薬物治療 ブロック治療 理学療法 手術治療 各治療法の特徴を以下で解説するので、ご自身に合った治療プランを検討する参考にしてください。 保存療法 腰椎椎間板ヘルニアが原因となる坐骨神経痛の初期症状では、保存療法が適用される傾向にあります。保存療法は原因を取り除くのではなく、症状の改善や緩和を目指す治療法です。 具体的な治療法としては患部を安静に保ち、痛みが引くのを待ちます。坐骨神経痛は運動により痛みが悪化する可能性があるため、症状が回復するまでスポーツは控えましょう。 また、安静にする際は症状を悪化させないよう、重いものを持つ行為や急な動作をしないように注意が必要です。腰椎椎間板ヘルニアが原因となる坐骨神経痛ではコルセットの装着も、保存療法の1つになります。 薬物治療 薬物治療とは、医薬品を使用して症状の回復を図る保存療法の一つです。痛みやしびれなどのつらい症状が続く場合は、安静にしていても不調を招く可能性があるため薬物治療をおこないます。 薬物治療では、痛みを抑制させる内服薬で症状の回復を促します。 症状が重い場合、神経痛の強い薬剤投与をおこなうケースもありますが、副作用がある点に注意が必要です。また、薬物治療では、経過観察で症状を見ながら処方量を調整します。 ブロック治療 ブロック治療とは坐骨神経の周辺に薬を直接投与し、痛みや炎症を抑える保存療法の一つです。神経を抑制させ、痛みを感じる部分をほぐして血行を促進させるのがブロック治療の特徴になります。 なお、ブロック治療では主に局所麻酔薬を使用します。局所麻酔薬は即効性があり、継続的な治療により効果の持続時間が長くなるため、痛みの予防に効果的です。 中長期的に症状を軽減させたい場合は、ブロック治療が適しています。 理学療法 理学療法とは、運動機能の維持や改善を目的に物理的な手段を使用しておこなう保存療法の一つです。物理的な手段には、以下の方法が用いられています。 運動療法 温熱療法 電気療法 光線療法 一般的に坐骨神経痛では、腰の痛みを軽減させたあとに腰椎周辺の筋トレやストレッチを取り入れます。理学療法では、医師や理学療法士の指導をもとに、症状に適した療法を進めていきます。また、運動療法で腰椎周辺の筋力を強くしていくのも、坐骨神経痛の症状回復に効果的です。 手術治療 保存療法で症状の回復が見られなかった場合は、手術治療がおこなわれます。坐骨神経痛の主な術式は、以下の通りです。 術式 手術内容 内視鏡下腰椎椎間板摘出術 開創して内視鏡でヘルニア部分を確認して切除 経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術 皮膚に小さな穴を開け内視鏡を通してヘルニア部分を確認して摘出する 内視鏡下腰椎椎弓切除術 内視鏡の管を通して椎弓(ついきゅう)の一部や肥厚した黄色靭帯を切除 内視鏡下腰椎椎体間固定術 内視鏡とX線透視装置を使用して椎体間を固定して脊椎を整形 術式は症状の進行状態によって異なるため、医師と相談しながらご自身に適した治療プランを検討しましょう。 痛みを感じた際にヘルニアと坐骨神経痛でやってはいけないことの違い 坐骨神経痛では、体を冷やしすぎないよう注意が必要です。腰や足を冷やしてしまうと、筋肉が固まりやすいだけでなく、神経を圧迫する可能性があります。 ただし、椎間板ヘルニアの痛みを伴う場合に身体を温めると炎症が悪化して、痛みを強くするケースがあるため注意しましょう。 また、坐骨神経痛ではやってはいけないことは以下の通りです。 重いものを持ち上げない 長時間座り続けない ハムストリングスストレッチをおこなわない 前かがみにならない 背骨をねじりすぎない やわらかすぎるマットレスを使用しない 太りすぎない 坐骨神経痛で悪化を防ぐためには、やってはいけないことを避けて生活を送ることが大切です。 腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛が治らない場合に検討したい再生医療 再生医療は、腰椎椎間板ヘルニアが原因の坐骨神経痛が治らない場合の選択肢の一つです。分化誘導による関節の再生医療では、幹細胞を神経や骨といった特定の組織に分化するように誘導します。 当院「リペアセルクリニック」では、幹細胞を冷凍せず投与に合わせて都度培養し、生存率を高めています。また、再生医療は入院が不要です。 当院では、メール相談やオンラインカウンセリングを受け付けておりますので、治療に関する悩みがある方は、お気軽にお問い合わせください。 \まずは当院にお問い合わせください/ 腰椎椎間板ヘルニアにおける再生医療の症例 50代の女性は、腰椎椎間板ヘルニア手術の後遺症により、以下の症状に悩まされていました。 左足のしびれ 歩行障害 下肢のだるさ 尿漏れ 再度MRI検査を受けたところ、術前にあった腰椎椎間板ヘルニアは綺麗に取れていたものの、新たに中枢の方で脊柱管の狭窄が見つかったそうです。損傷した神経の回復を促す治療法の一つに、幹細胞治療があります。幹細胞は早期治療が重要なため、初診後すぐ治療をおこないました。 幹細胞治療では、脊髄内に直接幹細胞を2回点滴投与しました。1回目の投与後数日で、困難であった階段昇降ができるようになり、左足のしびれや尿漏れの改善がみられたそうです。 また、2回の投与終了後、投与前は両脚上げをするのも困難だった筋力が、2か月で抵抗を加えても楽に上げられるまでに改善しました。 そのため、歩行は安定し、足元を見なくても不安なく歩けるようになった事例となります。 まとめ・腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の違いを理解して最適な治療を検討しよう 腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛には、定義に違いがあります。病名となる腰椎椎間板ヘルニアが要因で神経が圧迫されて、腰の痛みやしびれを伴う坐骨神経痛の症状が生じるのです。 種類や症状の進行によりますが、ヘルニアは一般的に手術をしなくても自然に痛みが緩和されるため、1〜3カ月ほどで症状の回復が見込めます。 腰椎椎間板ヘルニアが原因の坐骨神経痛の初期症状では保存療法をおこない、回復が見込めない場合は手術が選択されます。手術を躊躇している方は、再生医療を選択するのも一つです。腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の違いを理解した上で、適した治療プランを検討しましょう。
2025.03.01 -
- 脊椎
- 脊柱管狭窄症
- 脊椎、その他疾患
坐骨神経痛は、腰から足にかけてつながっている「坐骨神経」に沿って生じる痛みやしびれのことです。坐骨神経がなんらかの原因によって圧迫されると、腰から臀部(でんぶ)、太ももの裏側まで痛みが広がります。 タリージェとは、坐骨神経痛の痛みをやわらげるために処方される医薬品の一つです。患者様のなかには、「タリージェは坐骨神経痛に効くのか」といった疑問をお持ちの方もいるでしょう。 本記事では、タリージェは坐骨神経痛に効くのか、効能や副作用、使用上の注意点などを解説します。そのほかの治療法もあわせて紹介するので、坐骨神経痛でお悩みの方はぜひ参考にしてください。 坐骨神経痛とは 坐骨神経痛とは、坐骨神経の支配領域である臀部のほか、腰から太ももにかけて痛みを生じる症状の総称です。痛みやしびれの原因は、80〜90%が腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの腰椎疾患によるものであり、主に以下のような症状が現れます。(文献1) 腰から足にかけて痛みやしびれが生じる 身体を動かすと痛みやしびれが強くなる 歩くときに足が痛くなる(脊椎由来の痛み) 座っているときに痛みが強くなる(梨状筋症候群) なお、重症化すると、安静にしていても強い痛みを感じたり、足に力が入りにくくなったり、痛みで眠れなくなったりすることがあります。 坐骨神経痛の原因や症状について詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。 タリージェとは坐骨神経痛に用いられる痛み止めの一つ タリージェとは、第一三共株式会社が販売している有効成分ミロガバリンベシル酸塩を含む痛み止めで、坐骨神経痛にも有用です。 ここでは、タリージェの効能や副作用、使用上の注意点を解説します。 タリージェの効能・効果 タリージェの効能・効果は、神経障害性疼痛です。神経障害性疼痛の中でも、末梢神経障害による痛みや、脊髄疾患による痛みに対して効果が期待できます。 神経障害性疼痛とは、神経や脊髄、脳の損傷や機能障害によって起こる痛みの総称です。神経障害性疼痛には、坐骨神経痛のほか、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害などが該当します。 医薬品の有効成分の作用によって、坐骨神経痛による痛みの改善が見込めます。 タリージェの副作用 タリージェを使用する際は、副作用がある点に注意してください。タリージェには、以下をはじめとする副作用が認められています。(文献2) 眠気やめまい 意識消失 肝機能障害 体重増加 視覚障害 ほかにも、タリージェの投与を突然中止すると、不眠症や下痢、食欲減退といった離脱症状が現れる場合があります。副作用には個人差があり、症状もさまざまです。 タリージェの服用後に異常を感じた場合は、すぐに医療機関を受診するようにしてください。 タリージェの使用上の注意点 タリージェを使用する際は、患者様の病気や症状、年齢などに応じた注意点があります。(文献3) 病気や症状に応じた禁忌・慎重投与の対象 過敏症 腎機能障害 腎機能障害 患者の属性に応じた禁忌・慎重投与の対象 妊婦・産婦 高齢者 授乳婦 新生児(低出生体重児を含む) 乳児 幼児・小児 タリージェは処方箋医薬品のため医師の診察を受け、処方箋に基づいて薬局で調剤してもらう必要があります。 タリージェを服用しても坐骨神経痛の症状が改善されない場合もある タリージェの服用は、原因療法ではなく症状の緩和を目的とした対症療法です。そのため、タリージェを服用したからといって、坐骨神経痛の症状が改善されるとは限りません。 坐骨神経痛には、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、さまざまな原因が考えられます。タリージェはあくまで一時的に痛みを軽減するために用いられ、根本治療のためには、ほかの治療法もあわせて検討する必要があります。 なお、タリージェによって得られる効果は、体質や症状の程度によっても異なるため、医師に相談の上、無理に服用を続けることはやめましょう。 リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングを実施しています。坐骨神経痛の症状がなかなか改善せずにお困りの方は、ぜひ気軽にご相談ください。 坐骨神経痛でやってはいけないことについては、以下の記事で詳しく解説しています。 \まずは当院にお問い合わせください/ 坐骨神経痛の治療法|タリージェが効かない場合の選択肢 タリージェが坐骨神経痛の痛みに効かない場合には、以下に解説する他の治療法を検討する必要があります。 タリージェ以外の投薬による薬物療法 タリージェが効かない場合は、神経障害性疼痛に使用される他の薬剤を検討します。神経障害性疼痛全般に対する薬物療法は、以下のとおりです。(文献4) 三環系抗うつ薬アミトリプチリン(トリプタノールなど) 疼痛治療薬プレガバリン(リリカ) ガバペンチン(ガバペン) デュロキセチン(サインバルタ) 坐骨神経痛に対する薬物療法では、個々の症状に応じた適切な選択薬の使用が大切です。タリージェが効かない場合は、医師の判断によって薬の変更や調整がおこなわれます。 神経ブロック注射 神経ブロック注射は、坐骨神経の周辺に局所麻酔薬やステロイド薬を注射して、痛みを緩和する治療法です。痛みの原因である神経に直接アプローチして、痛みの伝達を一時的に遮断します。 神経ブロック注射は、とくに坐骨神経痛が強い場合や薬物療法だけでは効果が薄い場合に有効です。なお、神経ブロック注射による効果は個人差があり、数時間程から数カ月続くとされています。(文献5) 神経ブロック注射の効果や費用について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。 理学療法・運動療法 理学療法や運動療法も、坐骨神経痛の治療法の一つです。腰や臀部、太ももの筋肉強化を図ったり、柔軟性を高めたりして、神経への圧迫を軽減します。 筋力トレーニングやストレッチのほか、温熱療法なども組み合わせると、こわばった筋肉がほぐれて血行が良くなり、痛みの軽減につながります。なお、理学療法や運動療法は、坐骨神経痛の再発予防にも効果的です。 坐骨神経痛に効くストレッチ方法を知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。 手術療法 坐骨神経痛による痛みが慢性化している場合や、ほかの治療法で効果がみられない場合には、手術療法が検討されます。 坐骨神経痛の手術療法は、椎間板摘出術や脊柱管拡大術などが一般的です。 椎間板摘出術では、圧迫されている神経を解放するために、飛び出した椎間板を取り除きます。また、脊柱管拡大術では、狭くなった脊柱管を広げて神経の圧迫を解消します。 ただし、手術には感染や出血といったリスクを伴うため、最後の手段として慎重な判断が必要です。手術後のリハビリテーションが必要となる場合もあるため、医師と相談し、総合的な治療計画を立てることが重要です。 再生医療 薬物療法や神経ブロック注射などで症状の改善がみられない場合は、再生医療による治療も選択肢の一つです。再生医療では、幹細胞を採取・培養して注射する幹細胞治療や、血液を利用するPRP療法などがあります。 リペアセルクリニックでは、坐骨神経痛の主な原因である椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に対する再生医療をおこなっています。当院の幹細胞治療で採取するのは、米粒2〜3粒ほどのわずかな脂肪です。そのため、身体への負担が少なく済むことが特徴です。 再生医療による治療法や具体的な症例については、以下のページで詳しく解説しています。 なお、リペアセルクリニックでは、メール相談やオンラインカウンセリングを実施しています。坐骨神経痛の治療法でお悩みの方は、ぜひ気軽にご相談ください。 まとめ・タリージェが坐骨神経痛に効かないときは他の治療法を検討しよう タリージェは坐骨神経痛の痛みに効果がある医薬品ですが、すべての患者様に適しているわけではありません。タリージェの服用後に痛みが改善されない場合や、副作用が強い場合は、ほかの治療法を検討しましょう。 薬物療法をはじめ、神経ブロック注射や手術療法、再生医療など、坐骨神経痛にはさまざまな治療法があります。 また、場合によっては、単に痛みをやわらげるだけでなく、坐骨神経痛の根本原因へのアプローチが必要です。医師に相談しながら、坐骨神経痛に対する適切な治療法を選択し、痛みの改善を目指しましょう。 参考文献 (文献1) 日本ペインクリニック学会「治療指針6版第4章」一般社団法人日本ペインクリニック学会HP https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shishin/6-19.pdf (最終アクセス:2025年2月27日) (文献2) 第一三共株式会社「タリージェ適正使用ガイド」 https://www.pmda.go.jp/RMP/www/430574/e561f5e0-9533-4e8b-97a9-699b95f21881/430574_1190026F1028_10_006RMPm.pdf (最終アクセス:2025年2月27日) (文献3) 株式会社日経BP「処方薬事典 タリージェ錠5mgの基本情報」日本メディカル https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/prd/11/1190026F2024.html (最終アクセス:2025年2月27日) (文献4) 株式会社日経BP「末梢性神経障害性疼痛を緩和する第3のα2δリガンド」日本メディカル https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/201903/560051.html (最終アクセス:2025年2月27日) (文献5) 日本ペインクリニック学会「治療指針4版第01章」一般社団法人日本ペインクリニック学会HP https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide01_07.pdf (最終アクセス:2025年2月27日)
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