脳卒中!注目の再生医療なら注射で後遺症(歩行、手足のしびれ)を改善できる!予防にも効果を発揮
2021.11.21脳卒中!注目の再生医療なら注射で後遺症(歩行、手足のしびれ)を改善できる!予防にも効果を発揮
解説/リペアセルクリニック医師:坂本貞範
はい、みなさんこんにちは。Dr.サカモトです。
本日は、「くも膜下出血のあとに起こった後遺症」に対する再生医療のお話をしたいと思います。
この方は、50代の女性で約3年前に、クモ膜下出血を起こしまして救急搬送されて手術を行いました。症状として左半身麻痺が残り、歩くときは時々足がもつれて、転倒はしないですが、やや歩行が不安定な状態でした。
その他に、左の腕に関してはわずかに上がりますけども、ここまでは上がらない状況。左手の方も、なかなか思うように動かない状況でした。その他には、左半身のしびれは残っておりまして、話しにくさはありませんが、時々呂律が回らないことがあったそうです。
脳梗塞や脳出血の後遺症になるとリハビリをしても、ある程度は回復しますが、その後なかなか力が戻ってこないということがよくあります。
現在の治療においては、リハビリを継続してなんとか筋力を落とさないようにすることしかできなかったのですね。他に、脳卒中の怖いところは、一度起こりますとまた数年後に再発する可能性があるということですね。
脳卒中の幹細胞においては、傷ついた神経を再生させたり、修復することによって弱った神経を強くして、その先にある筋肉をよく動かしたり、しびれを和らげたりする効果があります。
その他に、幹細胞は点滴をすることによって、あらゆる臓器の方にその幹細胞が巡って修復や再生を行ってくれます。もちろん弱った血管も再生させてくれます。そのことによって脳卒中の予防が期待できるということですね。
この方は、幹細胞の点滴を行って、約3週間目に足の踏ん張りがしっかりときくようになりました。そのことによって、ややコケそうになったりつまずいたりするような歩行がありましたが、それがほとんどなくなりました。
以前までは、少ししか腕が上がらなかったのが、今では腕の方にも力が入るようになりました。例えば、脇の下に水筒を挟んで水筒の蓋を取るなどもできるようになって、日常生活においても少しでも出来る事が増えて喜んでおられました。
その他に、手の動きが少ししか曲がることができなかったのですが、今ではボールをつかんでしっかりと握れるようにもなっております。
そして左腕に力が入ったということで、今までは、お風呂に入って背中を洗うことができなかったのが、今ではこのように背中に手を回してゴシゴシゴシゴシと洗うことができるようになったと言っておられました。
このように脳卒中の方の再生医療ですけれども、点滴をすることによって血管を綺麗にして、そして脳神経の再生をしますが、もちろん個人差はあると思います。かなり向上する方もおられます。
当院では、この幹細胞の点滴ですが、一番大事なのはこの幹細胞が生き生きとても元気な状態で体に入れることが大切ですね。その幹細胞の作り方に関してはこちらの動画に載せてあるので、また一度見ていただけたらと思います。
本日は、「くも膜下出血の幹細胞治療」についてお話をしました。
ありがとうございました。
再生医療は、脳卒中の新たな治療法として注目を浴びています
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