半月板損傷を治療せず放置し手術の危機に!それを救った再生医療・バレーボールが趣味の50代女性の場合
2022.07.14半月板損傷を治療せず放置、手術の危機を救った再生医療・バレーボールが趣味の50代女性の場合 【専門医師が解説】
解説/リペアセルクリニック東京院:医師 坂本貞範
みなさん、こんにちは。ドクター坂本です。
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本日は50代の女性で半月板損傷と変形性膝関節症についての症例を報告したいと思います。 この方は約15年前からバレーボールをされていましたが、その頃から膝が急に伸びなくなるロッキング症状が出ていました。
ロッキング症状はどういうものかといいますと、半月板が損傷して千切れた切れ端が膝を動かす時に挟まってしまい、関節の動かす時に関節が動きにくくなってロッキングされる状態を言います。
この方もロッキング症状が起きてしばらくすると戻って、特に痛みもなく日常生活が過ごせたということで放置していたそうです。徐々に痛みが出てきて、ロッキング症状の回数も増えてきてしまったと、とうとう手術をしないといけないかと思っていたところ、当院のホームページをご覧になって来院されました。
こちらがこの方のレントゲン所見となります。レントゲン所見では内側の膝の隙間が狭くなっており、このように骨棘が出ているのがわかります。
そしてこちらがこの方のMRI所見になります。この方は膝の内側の半月板に水平断裂が見つかりました。
このようにMRIでは白く水平に線が入っているのがよくわかると思います。恐らく水平断裂が大きいことから、切れた半月板が関節の中に挟まり、ロッキング症状が起きていたと思われます。
この方に冷凍しないで培養した幹細胞を、2回投与を行いました。約1ヶ月から効果が現れて、約3ヶ月になるとほとんど痛みが無くなったそうです。その後もロッキング症状も全く起きなくなり、喜んでおられました。
冷凍せずに生きたまま幹細胞を入れることによって、このような半月板の大きな損傷に対してもかなりの修復や再生能力があると思われます。変形性膝関節症の軟骨の再生に関しては、やはり末期よりも初期や中期、できるだけ軟骨が残っているうちに治療された方が、かなり治療成績はよくなります。
今回は半月板損傷と変形性膝関節症に対する、幹細胞の治療の症例の報告をさせて頂きました。
Dr サカモト(医師:坂本貞範)
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