天気痛の治し方は?予防法や原因・症状も解説【医師監修】
公開日:2023.06.22 スタッフ ブログ 豆知識 健康天気が崩れる前後に頭痛やめまい、だるさが出ると、「天気痛かもしれない」と感じる方もいるのではないでしょうか。
天気痛は、耳の奥にある内耳が気圧の変化を感じ取り、自律神経のバランスが乱れることで起こると考えられています。 誰にでも起こりえるため、症状が出たときの対処法を知っておきましょう。
本記事では、天気痛の治し方・対処法を中心に、日頃からできる予防法や原因、症状のチェックリストを解説します。とくに、雨の日や台風前に体調が崩れやすい方は、参考にしてみてください。
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天気痛の治し方・対処法
天気痛による頭痛やめまいは、耳まわりの血流を促したり、首・肩の緊張をゆるめたりすることで軽くなる場合があります。症状が出たときに慌てないよう、あらかじめできることを把握しておくことが大切です。
ここからは、自宅で取り入れやすい天気痛の治し方・対処法について解説します。
耳をマッサージする
天気痛による頭痛やめまいが気になるときは、耳まわりをやさしくほぐしてみてください。
天気痛は、耳の奥にある内耳が気圧の変化に反応し、自律神経のバランスが乱れることで起こるとされています。
以下の手順で、耳まわりをマッサージしてみましょう。
- 耳の上部をつまみ、斜め上に5秒程度引っ張る
- 耳の中央をつまみ横に5秒程度引っ張る
- 耳たぶをつまみ、下に5秒程度引っ張る
- 耳を横に引っ張りながら、後ろに5回程度ゆっくり回す
- 耳を包むように折り曲げ、5秒間キープ
- 耳の後ろのツボ(完骨)をマッサージ
入浴後など全身の血流が良くなりやすいときに行うと、耳まわりをほぐしやすくなります。強く引っ張らず、痛みが出ない範囲で行ってください。
市販の鎮痛剤を服用する
天気痛で頭痛がつらいときは、市販の鎮痛剤を使う方法があります。
雨の前後にこめかみがズキズキする、頭が重く家事や仕事が進まない場合は、痛みを我慢しすぎないことが大切です。薬を使う際は、パッケージや添付文書を確認し、服用回数や間隔を守ってください。
ただし、持病がある方、妊娠中・授乳中の方、ほかの薬を飲んでいる方は注意が必要です。頭痛を繰り返している、薬を飲む回数が増えている、いつもと違う強い痛みがある場合は、医療機関で相談しましょう。
首や肩を温める
天気痛で首こりや肩こりを伴うときは、首の後ろや肩まわりを温める方法があります。蒸しタオルやホットパックを使い、首の付け根から肩にかけてじんわり温めてください。
デスクワーク中に肩が張る、雨の前に首の後ろが重くなる方は、短時間でも温めることで筋肉の緊張がほぐれやすくなります。
ただし、熱すぎる温度は肌への負担になるため、心地良い温かさに調整しましょう。
耳まわりを温める
雨の前に耳の詰まり感やめまいを感じやすい方は、耳まわりを冷やさないように注意しましょう。耳の周囲の血流が滞ると、気圧の変化を感じ取る内耳が過敏になり、不調につながることがあります。
ホットタオルや温かいペットボトルを耳の周囲に当てると、じんわり温かさを感じやすくなります。外出中に風が冷たい日は、帽子やイヤーマフを使うのも一つの方法です。
耳の後ろあたりも冷やさないように心がけましょう。
ぬるま湯の湯船に浸かる
雨の前後に体が重い、首や肩がこわばる方は、シャワーだけで済ませず湯船で体を温めましょう。39〜40℃程度のぬるめのお湯にゆったり浸かると、体の緊張がほぐれ、副交感神経が優位になりやすくなります。
冷えや緊張で血流が滞ると、頭痛や肩こりにつながる場合があるため、入浴で体を温めることが大切です。熱すぎるお湯は体に負担がかかるため、寝る前に入浴する場合は、のぼせないよう温度と時間を調整してください。
日頃から心がけたい天気痛の予防法
天気痛は、症状が出てから慌てて対処するよりも、普段から睡眠・食事・運動を整え、体調の波を小さくしておくことが大切です。
ここでは、天気痛を繰り返しやすい方が日常に取り入れたい予防法を紹介します。特別な道具や費用は必要なく、今日から始められるものばかりなので、ぜひ一度お試しください。
自律神経を整える生活を心がける
天気痛を繰り返しやすい方は、日頃から自律神経のリズムを乱しにくい生活を意識しましょう。気圧の変化で自律神経が乱れると、頭痛や肩こり、だるさ、気分の落ち込みにつながる場合があります。
以下のような習慣に心当たりがある方は、まず生活リズムを整えることから始めてみてください。
- 夜更かしが続いている
- 食事時間が不規則になりがち
- 朝食を抜く習慣がある
食事では、主食・主菜・副菜をそろえ、ビタミンB群・亜鉛・マグネシウム・鉄分などを含む食品もバランス良く取り入れましょう。
また、食事だけでなく、睡眠や入浴、運動も合わせて整えることが大切です。
モーニングルーティンで自律神経を整える
朝の過ごし方を決めておくと、体内時計が整いやすくなり、自律神経の切り替えもスムーズになります。
起きる時間が日によって大きくずれたり、朝食を抜いたり、午前中に日光を浴びない生活が続いたりすると、体内時計が乱れやすくなります。
朝は決まった時間に起き、カーテンを開けて日光を浴びましょう。起床後にコップ1杯の水を飲み、朝食をとる習慣も有効です。
胃腸が動き出すことで、眠っていた体が活動モードへ切り替わりやすくなります。
適度に運動する
体を動かす習慣が少ない方は、軽い運動を日常に取り入れてみてください。運動不足が続くと血流が滞りやすく、首や肩のこり、だるさにつながる場合があります。
ウォーキングやストレッチなど、息が上がりすぎない運動から始めると続けやすくなります。
雨の日に外へ出にくい場合は、室内で肩を回したり、ふくらはぎを動かしたり、背中を伸ばしたりするだけでも構いません。無理に汗をかく必要はなく、体をこまめに動かす意識が大切です。
痛みやめまいが強い日は無理をせず、体調が落ち着いている日に行ってください。
カフェインやアルコールの摂り過ぎ、時間帯に注意する
カフェインやアルコールを摂り過ぎると、体調が不安定になることがあります。
また、コーヒーやお酒をよく飲む方は、量だけでなく飲む時間帯にも気を配りましょう。とくに、夕方以降のカフェインは眠りに影響する場合があるため注意が必要です。
アルコールは寝つきがよくなるように感じることがありますが、睡眠の質を下げる原因になることもあります。
雨の前に頭痛やだるさが出やすい方は、コーヒーやお酒の量を無理のない範囲で調整しましょう。
睡眠の質を高める
睡眠のリズムが乱れると、自律神経の切り替えがうまくいかず、頭痛やだるさ、気分の落ち込みにつながる場合があります。日々の起きる時間と寝る時間は、できるだけ一定に保つことが大切です。
寝る直前まで作業を続ける方は、入浴後に部屋の照明を落とし、体を休める時間を設けると良いでしょう。
また、寝る前にスマートフォンを見る習慣があると、脳が興奮状態になり、自律神経の乱れにつながることがあります。スマートフォンやパソコンの使用は就寝の1時間前までにするなど、ルールを決めておくのがおすすめです。
こまめに水分を補給する
体内の水分が不足すると、頭痛やだるさを感じやすくなります。天気痛が起こりやすい日は特に意識して、こまめな水分補給を心がけましょう。
喉が渇いてからまとめて飲むよりも、少しずつこまめに補給するほうが体に吸収されやすくなります。水分補給を忘れやすい方は起床後や外出前、入浴前後、就寝前など、タイミングを決めておくのがおすすめです。
汗をかいていないように感じても、室内の乾燥や入浴で水分は失われます。体調に合わせて、無理のない範囲での水分補給を心がけてください。
症状を記録して予防に活用する
天気痛を繰り返す方は、以下の内容をメモしておきましょう。
- 頭痛やめまいが出た時間
- 雨や低気圧との関係
- 睡眠時間
- 食事内容
- 薬を飲んだかどうか
症状や生活習慣、天候との関係を記録しておくと、自分の不調のパターンを把握しやすくなります。スマートフォンのメモアプリや手帳など、続けやすい方法で構いません。
「雨の前日に首が重くなる」「台風前は眠気が強い」などの傾向がわかれば、早めに休む、耳まわりを温める、予定を詰め込みすぎないといった備えにつなげられます。
天気痛の基礎知識
天気痛は、気圧や気温の変化に体が反応して起こる不調とされ、頭痛だけでなく、めまい、耳の違和感、首・肩のこりなどを伴う場合があります。
ここでは、天気痛が起こる仕組みや症状、なりやすい人、検査方法をまとめて紹介します。
発症するメカニズム・原因
天気痛は、気圧の変化を耳の奥にある内耳が感じ取ることで起こるとされています。
内耳は、平衡感覚に関わる器官です。内耳が気圧の変化に敏感に反応すると、その刺激が脳へ伝わり、自律神経のバランスが乱れやすくなります。交感神経が活発になると血管が収縮し、血の巡りが悪くなることで頭痛や肩こり、だるさにつながることがあります。
また、もともと片頭痛がある方の場合は、気圧の変化で頭痛が強く出るケースも見逃せません。
天気痛は気のせいや思い込みではなく、体が気圧変化に反応して起こる不調として捉えることが大切です。
発症しやすいタイミング
天気痛は、雨が降っている最中だけでなく、天気が崩れる前から出ることがあります。
とくに注意したいのは、低気圧が近づくときや台風の前後、梅雨や春先など気圧や気温が変わりやすい時期です。
朝は問題なく過ごせていても、午後から頭痛やめまい、肩こりが強くなる方も少なくありません。また、気温差が大きい日や湿度が高い日も、体に負担がかかりやすいタイミングです。
なりやすい人
天気痛は誰にでも起こる可能性がありますが、気圧や気温の変化に体が反応しやすい方では、症状が出やすい傾向があります。
とくに、以下に当てはまる方は注意しましょう。
- 乗り物酔いをしやすい
- 片頭痛がある
- 首や肩がこりやすい
- ストレスを感じる場面が多い
- 睡眠や食事の時間が不規則になりやすい
- 天気の変化で古傷が痛むことがある
乗り物酔いは内耳の敏感さと関係しているため、気圧の変化にも反応しやすいと考えられています。
上記に複数当てはまる場合は、天気と体調の関係を記録しておき、症状が出やすい日を把握しておきましょう。
主な症状
天気痛の症状の現れ方には個人差がありますが、代表的な不調は以下のとおりです。
- 頭痛:こめかみが痛む、頭が重い、片頭痛が強くなる
- めまい:ふらつく、立ちくらみがする、体が揺れる感じがある
- 耳の症状:耳鳴り、詰まり感、違和感がある
- 首・肩の不調:首こり、肩こり、背中の張りを感じる
- 全身症状:だるさ、眠気、疲れやすさが出る
- 気分の変化:気分の落ち込み、イライラ、不安感が出る
強い頭痛や麻痺、ろれつが回らないなどの症状があるときは、天気痛と決めつけず医療機関を受診してください。
脳卒中の既往がある方で頭痛やめまい、しびれなどが続く場合は、天気痛ではなく後遺症や別の病気が関係している可能性があります。
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検査方法
現時点で、天気痛に明確な診断基準はありません。
医療機関では、症状の出方を確認する問診が中心です。もともと頭痛や関節痛があるか、雨の前に体調が崩れるか、乗り物酔いや耳鳴りが出やすいかなどを聞き取り、天候との関係を整理します。
頭痛が主な症状の場合は、ほかの病気が隠れていないか確認するために、頭部CTやMRIを行うこともあります。
突然の激しい頭痛や発熱、首の硬さ、麻痺などを伴う場合は、天気痛と判断せず早めに受診してください。
天気痛が気になる人向けチェックリスト
以下に当てはまる項目が多い場合は、気圧や天候の変化によって体調が揺らぎやすい可能性があります。
| チェック | 項目 |
|---|---|
| □ | 台風や低気圧のニュースが気になる |
| □ | 雨が降る前に頭痛が出やすい |
| □ | 車・電車・船などで乗り物酔いをしやすい |
| □ | 春先や梅雨など、季節の変わり目に体調を崩しやすい |
| □ | 耳鳴りを感じることが多い |
| □ | 天気によって気分が落ち込んだり、イライラしたりする |
| □ | 肩こりに悩まされやすい |
| □ | 新幹線や飛行機に乗ると、耳の痛みや違和感が出やすい |
| □ | 雨の前に眠気やふらつき、めまいを感じるときがある |
| □ | 暑い日はのぼせやすく、寒い日は冷えを感じやすい |
| □ | 片頭痛が起こりやすい |
| □ | 耳抜きがうまくできない |
| □ | 雨が近づくと、なんとなく天気の変化を感じ取れる |
| □ | 首を痛めた経験がある |
| □ | 過去に大きなけがをした |
チェック項目は、あくまで天気痛の傾向を知るための目安です。
気になる症状が続く場合は、自己判断せず医療機関で相談しましょう。
まとめ|天気痛を治すには自律神経を整える生活が大切
天気痛は、低気圧や雨、台風の前後に起こる頭痛・めまい・だるさ・肩こりなどの不調です。
症状が出たときは、次のようにできることから対処しましょう。
- 耳をマッサージする
- 耳まわりや首・肩を温める
- 市販の鎮痛剤を適切に使う
- ぬるま湯の湯船に浸かる
一方で、強い頭痛や麻痺、ろれつが回らないなどの症状がある場合は、天気痛と決めつけないことが大切です。
とくに脳卒中の既往がある方や、頭痛を含む後遺症でお悩みの方は、医療機関で相談してください。
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