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- 脊髄損傷の症例
- 頸椎・腰椎ヘルニア・狭窄症の症例
- 幹細胞治療の症例
一人で歩けるようになったのが何よりうれしい こちらの患者様は5年前から両手のしびれを自覚され、整形外科で頚椎症性脊髄症と診断され手術を勧められていたそうです。 しかし大切な仕事を休むことができず手術を受けるのを我慢していたそうです。すると両手のしびれ、手の使いにくさ、下肢の筋力低下、歩行時のふらつきが出現し徐々に悪化していきました。限界まで我慢した結果、物が持てなくなり、左下肢の著名な筋力低下が出現した2年前についに手術を受けました。 手術前は、担当医からは症状が重くなるまで手術を我慢したので、手術をしても神経の回復は望めないかもしれない、今回の手術はこれ以上悪化しないようにするための手術だと説明を受けました。結果は担当医の言う通り、手術後2年待ってもほとんど神経機能の回復は起こってきませんでした。 歩行時に杖を使用しても、なお人の介助が必要となってしまったことに、早く手術を受けていたら良かったと後悔したそうです。もちろん後悔していたばかりではありません。リハビリも前向きに2年間頑張ってこられましたが、どうしても左足が自分の思うように動かすことができず回復を諦めかけていたそうです。そんな時、当院の脊髄症の後遺症に対する幹細胞治療を知り、受診していただきました。 現在の保険診療内では、いったん回復が止まってしまった神経の回復を再び促す治療法は残念ながらありません。回復が止まった神経の回復を再び促す唯一の方法は『幹細胞治療』になります。 当院では幹細胞の投与方法にこだわりをもっています。通常は脊髄損傷の幹細胞治療は、点滴による静脈注射です。しかし血管に入った幹細胞は全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は少なくなってしまいます。損傷した神経細胞へより多くの幹細胞を届け修復を促したいとの思いから、当院では脊髄内への直接投与(脊髄腔内ダイレクト注射療法)を行っております。 国への正式な届出が受理された、脊髄内への幹細胞の直接投与が可能な施設は国内ではほぼ無く、当院での症例数も国内で最多となります。過去の症例も数多くあるので、カウンセリングの時にもいろいろ提案はできる限りしております。 MRI初見 受診時のMRIでは頚髄の圧迫がC4/5、C5/6レベルで椎間板ヘルニアを認め頚髄が前方から圧迫されています。C3からC6レベルで頚髄内に高輝度変化を認め、神経の強い圧迫が長期間続いていたことがわかります。 筋力は、歩行に重要な左大腿四頭筋の筋力が著名に低下しており、膝を伸ばすことが不可能(MMT2)となっていました。 脊髄内に直接幹細胞を3回投与 脊髄内に3回にわけて2500万個細胞ずつ、合計7500万個細胞を投与しました。 なんと1回目の投与後直後から、左下肢の筋力アップを自覚されました。初回投与後半年で左大腿四頭筋の著しい筋力回復(MMT5)を認め、介助が必要であったのが、10分もの間、杖を持てば自力で歩くことが可能になりました。 さらに、 ・手が使いやすくなり、フォークしか使えなかったのが箸が使えるようになった ・布団の上げ下げができるようになった ・椅子から楽に立ち上がれるようになった など日常生活の質の大幅な向上を認めました。 患者様からは、「誰の介助もなく一人で歩けるようになったのが何よりもうれしいです」と喜びの声をいただきました。患者様の喜びの声を励みに、これからも頚椎症の後遺症に苦しむ患者様が笑顔になっていただけるように頑張っていきたいと思います。 https://www.youtube.com/watch?v=RvtGNUVtLok https://www.youtube.com/watch?v=_ao6mMbBhSE https://www.youtube.com/watch?v=sswUU9CWG2E その他の動画はこちら <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID 000857 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.12.04 -
- 脊髄損傷の症例
- 幹細胞治療の症例
再生医療(幹細胞治療)/上肢と体幹の力がつく こちらの患者様は3年前に仕事中の転落事故によって頸椎・頚髄損傷を受傷されました。緊急手術で脱臼・骨折した頸椎の整復・固定を行い頚髄の圧迫が解除されましたが、後遺症が残ってしまったそうです。 もう回復しないのか・・・ 受傷後1年半までは少しずつでありますが手足の筋力の回復は認めていたそうですが、それ以後は筋力の回復はピタッと止まってしまったそうです。現在は両足の筋力低下は強く両手で手すりをつかむと立位がやっと可能な状態でその体を支える両上肢の筋力低下もあります。 車椅子に座っているときも体幹に力が入らずふらふらするとのことでした。さらに手足にもしびれがあり特に右手のしびれは強く耐えがたいとのことでした。 手術を受けた病院に定期受診するたびに、先生に「今後はどこまで回復は望めるのか」と質問するものの、はっきりした返答はもらえなかったそうです。しかしながらご自身ではもうこれ以上の回復は望めないのではと薄々感じ、鬱々とした気分で日々を過ごしていたそうです。 現在の保険診療内では、いったん回復が止まってしまった神経の回復を再び促す治療法は、残念ながらありません。損傷した神経の回復は通常は数年で止まりそれ以上は望めないと言われています。 すなわち後遺症となって様々な症状が残ってしまいます。手足の運動麻痺、知覚麻痺、自律神経障害、排尿・排便機能障害が残ってしまい場合によっては車椅子生活や寝たきり生活を余儀なくされます。神経の回復が止まってしまった時の患者様の落胆・苦悩は受傷時と同様に計り知れないものがあると思われます。 回復が止まった神経の回復を再び促す唯一の方法は、「幹細胞治療」です 近年、研究が進み幹細胞を使った再生医療により脊髄損傷の後遺症が回復した例が数多く報告されています。私達は脊髄損傷の後遺症で苦しむ患者様の希望の光になりたいとの思いで黎明期から脊髄損傷の後遺症への幹細胞治療に取り組みはじめました。 唯一の投与方法 さらに幹細胞の投与方法にもこだわりをもっています。通常は脊髄損傷の幹細胞治療は点滴による静脈注射が一般的です。しかし血管に入った幹細胞は全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は少なくなってしまいます。損傷した神経細胞へより多くの幹細胞を届け修復を促したいとの思いから当院では脊髄内への直接投与を行っております。 国への正式な届出が受理された脊髄内への幹細胞の直接投与が可能な施設は、国内ではとても珍しくほとんど施行されておりません。具体的な投与方法は手術で行われる腰椎麻酔と一緒です。腰部から針を硬膜内に刺し、幹細胞を投与します。患者様の負担を減らすために、細い26G針を使用し痛みの軽減、低髄液圧症候群予防に努めています。 >【脊髄損傷の新しい治療法】再生医療を詳しく解説 MRI初見 受診時のMRIでは頚髄の圧迫は手術により綺麗に解除されていますが、第2頸椎の高位で頚髄内に白い輝度変化が残存しています。これは事故当時の頚髄損傷の程度が高度であったことがうかがわれます。 脊髄内に直接幹細胞を3回投与 脊髄内に3回にわけて2500万個細胞ずつ合計7500万個細胞を投与しました。 1回目の投与後数日で力が入りにくかった両上肢の筋力低下が完全に回復しました。体幹にもしっかり力が入るようになり、座位の姿勢保持が楽になったと話していただきました。さらに視力も0.2アップしたそうです。残念ながら痺れの大きな改善は認めませんでした。 治療効果は上肢や体幹の筋力回復が見られ、患者様からは「もし幹細胞治療を受けていなかったら、もう神経回復は望めないのか?将来自分はどうなってしまうのか?など鬱々と悩みながら過ごしていたと思います。こちらで幹細胞治療を思い切って受けてみてよかったです。気持ちがすっきりしました。」と晴れ晴れとした表情でお話していただきました。 脊髄損傷の後遺症の治療は整形外科領域では最も難しい領域ではありますが、脊髄損傷の後遺症で苦しまれている患者様のお力添えができるように今後も真摯に治療に取り組んでいきたいと思っております。 >【動画で見て分かる!】脊髄損傷の治療例 <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000416 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.06.28 -
- 脊髄損傷の症例
- 頸椎・腰椎ヘルニア・狭窄症の症例
- 幹細胞治療の症例
手術した後の後遺症で悩んでいた この方は北海道から来院され、腰部脊柱管狭窄症と腰椎すべり症の手術を受けてから重い後遺症に悩まされていました。手術する前に腰痛と下肢痛が強く手術を受けられましたが、その後手術した場所に血腫ができてそれが神経を圧迫することで新たに後遺症が出ました。後遺症として膀胱直腸障害、下肢の筋力低下、下肢の痺れが出ました。 どんな手術にもリスクが生じます。脊椎の手術をする際に、脊椎の骨を削ってそこから脊髄神経を圧迫しているヘルニアや肥厚した黄色靭帯を取り出します。その際、出血はしますが大抵は時間と共に止血します。しかし、術後病室に帰ってきて知らないうちに出血したところに血の塊ができて新たに神経を圧迫することがあります。手術して次の日に下肢の筋肉が低下したり、痺れが強く出現して発見することがあります。早期にこの症状を発見することができ、すぐに再手術を行えば大きな後遺症となる可能性は低くなりますが、この方は、手術をして4日経過してから再手術を行いました。 術後は歩行のスピードが遅くなり、尿も自己導尿となり、下肢の痺れも残りました。特に尿については膀胱直腸障害の影響で夜中は4回ほど1〜2時間おきにトイレに行くため熟睡できませんでした。そんな中で、YouTubeで当院を見つけて来院されました。 脊髄内投与と点滴をして驚きの効果が現れました。脊髄内投与では効きにくいところを点滴投与にて神経の再生をフォローします。投与して2週間ほどしてからさまざまな効果が出てきました。下肢の筋肉は正常に戻り歩くスピードも普通の人と同じになり、夜中のトイレは1回で済むようになりました。尿意も改善し排便も問題なく可能となりました。下肢の筋肉については、レッグプレスという筋トレマシンで今までは50キロも上げれなかったのが、現在は200キロを10回3セットも行えるようになりました。これには驚きました。さらに弱い左脚での片足ジャンプもでき、さらに左足の感覚の範囲も増えました。投与後の経過を下記に添付しております。幹細胞投与にて筋力や感覚の回復以外に、膀胱直腸障害も改善されることが多く見られます。もちろん個人差はありますが、夜間の尿の回数が少なくなることで熟睡ができると喜ばれる場合もよく見られます。膀胱の機能が回復するのと膀胱括約筋の回復がそのような結果を出しているものと思われます。 今回の結果がとても良かったと喜んでおられ、さらなる症状を期待して投与の追加を希望され、数ヶ月後には再度幹細胞投与を予定しています。 MRI検査 投与後の経過 <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000473 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.05.05 -
- 脊髄損傷の症例
- 幹細胞治療の症例
ロードバイク事故で手と足の麻痺 この方は3年前にロードバイクの事故で受傷されその後手足の完全麻痺となりました。入院して50日目より下肢が動くようになりその後上肢も動くようになりました。しかし、歩行できるほどの回復はなく車椅子となりました。 上肢に関しても、右腕を動かすことは困難で左腕はなんとか動かせるものの手首の動きはほんの僅かしかできませんでした。指はほとんど動かすのが困難な状態でした。また、尿はカテーテルで行なっています。車椅子からの移乗もしっかりと身体を支えてあげないと移乗困難でした。 レントゲン所見 脊髄内に直接幹細胞を4回投与 当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより、国内でほとんど行われていない脊髄内への幹細胞の直接投与が可能になりました。今までは脊髄の幹細胞投与というのは点滴による静脈内投与がメインでした。 脊髄内に幹細胞を直接投与することで脊髄の損傷した部位を再生させるという画期的な治療が当院でできることとなりました。 投与後の経過 ・MMT (筋力評価) 腸腰筋4から5(20%程落ちていた筋力が正常に戻る) ・左足首が動かなかったのが正常の8割まで筋力回復 ・右足の親指が上がらなかったのが正常の筋力に回復 ・右手首の背屈する動きが正常の8割まで筋力回復 ・左手首の掌屈する動きが弱かったのが正常まで回復 ・右肘を曲げる動きが出来にくかったが弱い力であるができるようになる ・左親指と人差し指が曲げられるようになる ・体幹の力がついて車椅子に長時間乗っていても疲れなくなる ・便意が以前より早くわかるようになる ・体全体の感覚が良くなった ・車椅子に座っていて両足を上げられるようになった ・車椅子からの移乗が軽くなった <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000118 再生医療医師監修:坂本貞範
2022.11.30 -
- 脊髄損傷の症例
- 頸椎・腰椎ヘルニア・狭窄症の症例
- 幹細胞治療の症例
急に背中の痛みと筋力低下を認める この方は1年前に原因もなく急に背中の痛みが出現し、その1週間後より両方の下肢の筋力低下を認めました。病院で詳しい検査をすると胸椎のヘルニアを認めその後すぐに手術を勧められて、胸椎椎間板ヘルニアの摘出術と固定術を行いました。しかし、手術をしても下肢の筋力低下は完全に回復せず、さらに手術前にはなかった両下肢の痺れやつっぱり感が新たに出てきました。 脊椎のヘルニアで頻度の多いのは腰椎椎間板ヘルニア、ついで頸椎椎間板ヘルニアとなります。症例の数はグッと下がりますが、胸椎椎間板ヘルニアが続きます。この方の場合、症状が出てから急激に下肢の筋力低下を認めました。ヘルニアの手術適応として筋力低下を認める場合は必ず手術は必要となります。筋力低下を長年放置しておくと、手術をしても筋力の回復が見込めなくなる可能性が高くなるためです。 今回、症状が出て早期に手術をしましたが、下肢の筋力については歩行のしづらさは少しマシになったがまだ下肢の筋力が回復せず歩行のしづらさも残りました。さらに、術前にはなかった両足の痺れが出てきました。ヘルニアの手術において、術前より術後の方が痺れが強くなったり、なかった痺れが出現することがしばしば認められます。どうしても術中に脊髄神経の周りを触るので神経が傷つくことがあるのです。この方は、脊椎の固定術を行なっており骨にスクリューを入れたりするためどうしても神経を痛める確率が高くなります。 今回、下肢の筋力低下、下肢のつっぱり感、右足の指の痺れ、左足裏の痺れに対して脊髄内への幹細胞投与を行いました。 レントゲン所見 胸椎ヘルニアの摘出術と脊椎固定術を行う 脊髄内に直接幹細胞を2回投与 当院の脊髄内への幹細胞投与は厚生労働省へ届出済みです。国内では珍しくほとんど行われておらず、今までは脊髄の幹細胞投与というのは点滴による静脈内投与がメインでした。 脊髄内に幹細胞を直接投与することで脊髄の損傷した部位を再生させるという画期的な治療が当院でできることとなりました。 投与後の経過 ・1回目の投与後 ・MMT(筋力評価) 腸腰筋4から5(20%程落ちていた筋力が正常に戻る) ・左足裏の痺れが9割消失 ・右足の指の痺れが消失 ・下肢全体が軽くなり動かしやすくなる ・片足での連続ジャンプができるようになる ・両下肢のつっぱり感が約1割軽減 2回目の投与後(1回目の投与から1ヶ月後) ・左足裏の痺れが消失 ・右足のつっぱり感が無くなる ・左足のつっぱり感が半減する 1回目の投与から約5週間で下肢の筋力の完全回復、両足の痺れ消失、右足のつっぱり感消失、左足のつっぱり感半減となり歩行も安定しジャンプもできるようになりました。まだまだ今後も神経の回復は期待できるのでしばらく様子を見ることにしました。本人は、長距離歩行も問題なくでき、下肢のつっぱり感もかなり軽減し階段や小走りも問題なく回復できたことにとても喜んでおられました。幹細胞の驚くような効果を実感され、以前に痛めた膝の半月板損傷も幹細胞治療をしてくださることになりました。 従来では神経の回復はかなり困難とされていましたが、神経の再生医療を経験していつも臨床結果に驚き、そしてその都度喜ぶ私がいます。これからも多くの患者様を笑顔にしていけたら嬉しいです。 患者様に投与後の症状の変化を記録していただきました。 <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000257 再生医療医師監修:坂本貞範
2022.09.11 -
- 頸椎・腰椎ヘルニア・狭窄症の症例
- 脊髄損傷の症例
- 幹細胞治療の症例
頚椎・腰椎ヘルニア術後|両手の痺れ強くつらい この方は若い頃から、運動が好きでランニング、ゴルフ、筋トレとかなり体を酷使してきました。2002年頃から両手の痺れが強く認め2009年に頚椎ヘルニアの前方侵入手術をしました。しかし、痺れは軽快せず、2011年に再度頚椎ヘルニアの後方除圧術を行うも効果なく。 さらに2014年レーザーでの治療をするも効果なく今に至っていました。両手のしびれは依然として残り、かなりつらいためリリカやトラムセットなどの痛み止めや痺れ止めの内服薬を服用されていました。それだけの薬を飲んでも、少しだけ痺れがマシになるだけで、やはりつらい痺れは残っている状態でした。 風が吹くと痺れがつらいとも言われておられました。 腰椎については、2015年に間欠破行といって歩行していると足の痺れが出現し一度休憩しなければならない状態が出現しました。その後2016年、2020年と2回腰椎の手術をして間欠破行は消失するも今度は腰痛が強く出現しました。 その後は1週間に1回のブロック注射でなんとか痛みを凌いでおられました。元々運動が好きな方なので、ランニングや筋肉トレーニングが思うようにできないことが何よりも辛いと言っておられました。 そんな手の痺れと腰痛は一生付き合わないといけないと諦めていた時、当院と出会い来院されました。診察してみるとMR I上では以前のヘルニアは手術によってしっかり除去されており、脊髄の通り道は解放されていました。 ただ、長い間脊髄がヘルニアにより圧迫されていると、手術して開放してあげても脊髄や神経根のヘルニアによる損傷は完全には回復しないこともよくあります。特にヘルニアの症状が出現して長い時間経過すればするほどその傾向は強く見られます。 ヘルニアの手術と言われた場合、主治医からは『手術をしても神経の痛みは軽減すると思われますが、痺れは残るかもしれません』や『手術をしても回復するかはわかりません。これ以上の神経症状や筋力低下の進行を抑えるための手術となります』など言われる方は多いと思われます。 頚椎ヘルニアや腰椎ヘルニア、頚椎症性脊髄症、腰部脊柱管狭窄症の症状というものは、手術をしても痺れや筋力低下の後遺症が残ることはよくあります。従来の治療では、手術以上の治療がないのでこのような後遺症に悩まされている方は多く見てきました。 神経損傷の回復には医師であっても予測困難なことがあるのです。痺れの原因はMRIなどの検査ではわからないのが実情です。ここのヘルニアがあるから、ここの神経が損傷してこの場所が痺れたり筋力が落ちるといった予測は可能です。 しかし、なぜここのヘルニアでここが痺れるのか?といったこともよく見られます。MRIがどれだけ進歩しても細かい圧迫や神経損傷は写らないためです。 脊髄内投与後の経過 脊髄内へ直接幹細胞を1回投与 投与後4日目 ・手の痺れ3割軽減 投与後6日目 ・手の痺れ、腰痛が半減する 投与3週間後 ・腰痛は7割軽減する 投与1ヶ月後 ・手の痺れ7割軽減 腰痛は8割軽減 今まで手術やレーザー治療などをしても全く効かなかった強い痺れという症状が、脊髄内への幹細胞投与にてかなりの改善が見られました。これだけの痺れ軽減には私も驚いております。 いつも指の痺れが強くて風が吹いても痛く感じていたのが今では嘘のように軽い痺れだけとなりました。手術やレーザーでは治り切らない小さな傷が脊髄に残っており、幹細胞投与によってその小さな傷を修復し再生されたということです。 脊髄神経は枝のように細かい神経を出して身体中に出ています。その枝のような神経の損傷はMRIでも発見することが困難です。分かりやすいヘルニアの突出は手術で除去できても、手や足に伸びている細かい神経までの損傷はMRIでは発見不可能です。 そこに投与して幹細胞がホーミング効果により神経を再生させるのです。数年から数十年経過した神経損傷は、通常治らないと言われていましたが再生医療では良好な効果が出ています。 この方は、他にも腰椎椎間板ヘルニアの手術をしており、手術後は下肢の痺れは取れましたが、腰痛が出て毎週ブロック注射をしておりました。しかし、今回の脊髄内投与にて腰痛も8割軽減されました。これだけの症状が軽快し、今回の幹細胞治療はかなり良好だったと言えます。 実は、この方には左の変形性股関節症とCM関節症による関節の痛みもあり、今回同時に治療しております。 この治療についての詳細はこちらへ ヘルニアによる後遺症で悩まれている方は多くおられます。しびれや痛みで日常生活に支障があっても我慢するしかありませんでした。しかし、幹細胞を脊髄内投与することで損傷部の修復・再生が可能となり症状もかなり軽減させることが可能となりました。 https://youtu.be/4AOGsB-m63Y その他の動画はこちらへ <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID000020 再生医療医師監修:坂本貞範
2021.12.04 -
- 頸椎・腰椎ヘルニア・狭窄症の症例
- 脊髄損傷の症例
- 幹細胞治療の症例
頚椎椎間板ヘルニアで足が思うように出ない 以前から両手、両足の痺れが強く歩きにくさも認めていました。基礎疾患に糖尿病と下肢閉塞性動脈硬化症を認めていました。糖尿病でも両手、両足の痺れが出ますし、下肢閉塞性動脈硬化症でも下肢の痺れがでて歩行困難となることがあります。 歩行困難と両手、両足のしびれが頚椎椎間板ヘルニアが原因ということで1年前に頚椎の手術を行いました。しかし、手術後も思うように回復せず歩きづらさは残っていました。 この方の場合手術をされましたが、頚椎ヘルニアによる脊髄の圧迫で脊髄に損傷が後遺症として残り、足が思うように出ないという症状が継続しておられました。さらに腸腰筋という歩行に大事な筋肉と右の上腕二頭筋が正常より20%筋力低下を認めていました。 頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、これらの病状として脊髄の圧迫により脊髄が損傷し、手や足の痺れ、筋力の低下などを認め放置していくと手術をしても回復しにくくなり、痺れや筋力低下が後遺症として残ることが多くあります。 その症状に対しての治療方法は飲み薬などで対処しますが、ほとんどの場合あまり効果が見られません。ヘルニアの手術をしても手や足の痺れが強く残り日常生活にも支障をきたしている人は沢山おられます。 このような方に、脊髄腔内への幹細胞投与にてかなりの症状の改善が見られています。痺れがほとんど消失したり、歩行機能が改善したりと今までの治療では不可能なことが可能となっています。 手術しても脊髄損傷は残っている 脊髄内に直接幹細胞を2回投与 1回目の投与後 数日後から右足の強い痺れが半分になる 両手の痺れの範囲が親指のみとなる 腸腰筋と上腕二頭筋に力が強くなる 2回目の投与後 両手、両足の痺れが完全に消失する 以前は少し歩くと足がだるくなり、足も思うように前に出せなったが、投与して2ヶ月目には歩行しても足の出づらさがなくなり、だるさも無くなる 脊髄腔内に幹細胞を投与して2ヶ月後には、痺れ消失し歩行も普通にできるようになったと本人もかなり驚かれていました。もちろん、私もこの効果には少し驚きはありました。痺れというものは手術しても、何をしても取れないという概念が覆りました。 そして、頚椎ヘルニアや頸椎症性脊髄症に特有の歩行時の足の出にくさも改善されました。足の出にくさというのは単に足の筋肉の低下ではなく、脊髄損傷によって歩行機能が障害されるために起こります。幹細胞の投与によってこの歩行機能の改善の効力には私も驚いております。 ヘルニアによる後遺症で悩まれている方は多くおられます。しびれや痛みで日常生活に支障があっても我慢するしかありませんでした。しかし、幹細胞を脊髄腔内投与することで損傷部の修復・再生が可能となり症状もかなり軽減させることが可能となりました。 https://www.youtube.com/watch?v=8cOdafv-CV0 <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID000460 再生医療医師監修:坂本貞範
2021.11.24 -
- 脊髄損傷の症例
- 幹細胞治療の症例
脊髄損傷|脊髄内の幹細胞投与後から効果出現 前回紹介した方で、バイク事故後の不全麻痺に対する、脊髄腔内ダイレクト注射療法で大きな成果がみられました。 身体変化の状況 ・1回目の幹細胞投与 30分後 両手の指が思うように動きにくい。特に親指と小指がうまく開かなかったが、幹細胞投与して30分後には左の親指と小指が開きやすくなる。 右上腕二頭筋と左腸腰筋の力がMMT4から5になる。つまり右腕と左下肢の力がほぼ正常になりました。 ・投与1日目 体が軽くなり、両手のしびれがほとんどなくなる ・投与2日目 膀胱が働かず頻尿が辛かったが、膀胱の働きが戻り尿を蓄えることができるようになりトイレの回数が少なくなった。 手と足の裏の感覚が大分わかるようになる ・投与6日目 歩行スピードが上がり、1キロ歩行が15分から14分に短縮される。 ・投与8日目 階段を手すりなしで降りることができるようになる ・投与17日目 しびれの範囲が左下肢全体にあったが足首以下に縮小された。 ・2回目の幹細胞投与後 ジャンプができるようになる 今まで下痢になってもわからなかったが、腸の反応が見られるようになった。 今までの医療ではあり得ないことが再生医療では可能となりました。もちろん個人差はありますが、脊髄の不全麻痺や頸椎ヘルニアや腰椎ヘルニアによる脊髄の損傷に対しては、しびれの改善や筋力増強などの効果がよくみられます。 多くの頸椎ヘルニアや腰椎ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症の方が、手足の痺れや運動麻痺などの症状で困っておられます。ヘルニアの手術をしても後遺症として痺れや運動麻痺が残り辛い思いで毎日を過ごされておられます。つまりヘルニアによる脊髄の神経損傷による後遺症です。 当院では直接脊髄の硬膜内に幹細胞を投与する治療ができる国内でも数少ないクリニックとなります。少しでも神経損傷の後遺症を改善できればと願っております。 https://youtu.be/5HxbCexwwbE その他の動画はこちらへ <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID000440 再生医療医師監修:坂本貞範 ▼ 脊髄損傷の再生医療|最新の幹細胞治療は、以下をご覧下さい 再生医療は、脊髄損傷の新たな治療法として注目を浴びています
2021.10.25 -
- 脊髄損傷の症例
- 幹細胞治療の症例
脊髄損傷|バイクで事故・再生医療の幹細胞投与 この方は、10年前に原付バイクで事故を起こし手足の麻痺で動かすことができなかったが、2ヶ月後から歩行器歩行ができるように、その半年後には一人で歩くことができるようになり、仕事に復帰しています。 ただ、歩行の機能が低下していてよくつまずくとのことです。そのほか事務仕事は何とかこなせるが、手の指がまだ完全に思うように動かせないとのことです。 脊髄損傷にも色々な症状があります。完全麻痺になると下肢が全く動かなくなったり感じなくなったりもします。高齢者が増えたことで、非骨傷性脊髄損傷という病気が注目されています。 この病気はまず加齢によって頸椎症や頸部脊柱管狭窄症が起こり手の痺れや歩行のしにくさが出ます。そこにちょっとした外力が加わり脊髄損傷が起こるのです。この病態は徐々に進行していきます。転倒しただけで寝たきりになることもあります。 一般的な治療法として頸椎脊柱管狭窄症となり、手の痺れや手の筋力の低下、歩行障害が出ると頸椎の手術となります。手術をしても取れない痺れや筋力低下はどうしても後遺症として残ってしまうのです。 これに対して、脊髄損傷に対する幹細胞治療が最近注目を集めています。頸椎ヘルニアや腰椎ヘルニアの術後の後遺症にも良い適応となるでしょう。 MRI所見 脊髄内に直接幹細胞を3回投与 国へ正式な届出をし受理された、国内でほとんど行われていない脊髄内への幹細胞の投与を3回予定しています。今までは脊髄の幹細胞投与というのは点滴による静脈内投与がメインでした。しかし、脊髄内に幹細胞を直接投与することで脊髄の損傷した部位を再生させるという画期的な治療が当院でできることとなりました。 今現在は幹細胞の培養中で今後幹細胞投与後の治療の経過を診ていきたいと思います。 幹細胞投与後の経過はこちらへ https://youtu.be/9S4zTtodY-k その他の動画はこちらへ <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID000440 再生医療医師監修:坂本貞範
2021.06.06 -
- 脊髄損傷の症例
- 幹細胞治療の症例
脊髄損傷|有名ユーチューバー suisui-Projectのチンさんの再生医療 車椅子youtuber「チンさん」が脊髄損傷の幹細胞治療を受けることになりました。チンさんは、youtubeで車椅子になった経緯、そして車椅子生活の上で実際自分が感じたことをまっすぐに伝えられていることに私はとても感銘いたしました。 同じ境遇の方々に少しでも心の支えになり、また車椅子でも生活しやすい環境や街づくりにも大きな後押しになると思います。チンさんは今後も色々な取り組みをチャレンジしており、もしご興味があれば一度チンさんのチャンネルを尋ねてみてくださいね。 チンさはアメリカンフットボールの怪我で脊髄損傷となりました。頸椎の神経に損傷を受け完全麻痺となり、下肢は全く自分で動かすことができません。上肢に関しては肘を曲げる動作はしっかりとできますが、伸ばす方の力はかろうじて動く程度となります。手首の力も曲げる方向は全くありません。もちろん尿意や便意もなく自己導尿をされています。 脊髄損傷の合併症の一つで褥瘡があります。これは、車椅子生活が長くなると殿部に床ずれができることを言います。そこから細菌が入って身体中に細菌が回ると敗血症となり命に関わります。麻痺があると筋肉は痩せていき床ずれを起こしやすくなります。 再生医療により筋力や感覚の回復はもちろんのことですが、少しでも殿部あたりに筋肉がつきそしてその上に脂肪が乗ることで床ずれを起こさない環境を作ることも大切です。 1億個の幹細胞の点滴3回と脊髄内幹細胞投与3回を行う 当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより、国内でほとんど行われていない脊髄内への幹細胞の直接投与が可能になりました。ダイレクトに脊髄損傷の箇所に幹細胞が届くので点滴での静脈注射よりも期待されています。 現時点で点滴2回と脊髄内幹細胞投与1回を行いました。その効果として殿部に感覚が戻ってきたのと、腰回りの振動の感覚が出てきました。さらに左大腿部の筋肉の収縮する信号が出てきました。一般的に完全麻痺になって何年も経つとほとんど機能回復は望めません。 それが、脊髄の再生医療という先進医療が始まり国内ではまだまだ症例は少ないですが、脊髄損傷の方にとっては希望の光となる治療だと思います。まだ。幹細胞投与を開始したばかりなので今後の回復を追っていきたいと思います。 https://youtu.be/l5TxjDw3ubU > 脊髄損傷、その他の動画はこちらへ <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID000016 監修:院長 坂本貞範
2021.06.01