頭痛のタイプを見極めよう|特徴・原因・対処法

公開日:2022.05.09 スタッフ ブログ 健康 豆知識

頭痛が続いていると、「この痛みはどのタイプなのか」「市販薬で様子を見て良いのか」などと迷うことはありませんか。

痛み方や頻度、伴う症状によって頭痛のタイプは異なり、対処法や受診の判断も変わります。

自己判断で合わない対応を続けてしまうと、症状が長引いたり、別の病気を見逃したりする可能性もあるため、まずは自分のタイプを知ることが重要です。

本記事では、片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛といった、代表的な頭痛タイプの違いや見極め方を解説します。

あわせて、危険な頭痛のサインや診断方法、日常でできる予防のポイントも紹介するので、適切な対策や受診の判断にお役立てください。

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頭痛タイプごとの原因と見極め方について

頭痛のタイプは、大きく分けて「一次性頭痛」と「二次性頭痛」の2つに分類されます。

一次性頭痛は明確な原因疾患がなく、頭痛そのものが病気として現れるタイプです。

一方、二次性頭痛は脳や全身の病気が原因となって起こります。

見極める際は、次のような視点を組み合わせて確認します。

  • 痛みの出方(ズキズキ・締め付けなど)
  • 頻度や持続時間(数時間~数日、毎日など)
  • 発症のきっかけ(ストレス・睡眠不足・飲酒など)
  • 頭痛以外の症状(吐き気、めまい、光や音への過敏など)

たとえば、動くと悪化し吐き気を伴う場合は片頭痛の特徴に近く、肩こりとともに締め付けるような痛みが続く場合は緊張型頭痛の傾向が見られます。

一方で、突然これまでにない強い痛みが出た場合や発熱や麻痺を伴うケースでは、二次性頭痛の可能性も否定できません。

一次性頭痛(明確な原因疾患がない頭痛)

日常的に経験する頭痛の多くは、脳の病気が原因ではない「一次性頭痛」に分類されます。

ここでは、代表的な種類とそれぞれの特徴をまとめました。

片頭痛

片頭痛は、ズキズキと脈打つような痛みが特徴です。

日常生活に支障が出るほど強くなる場合があり、頭の片側に出やすいものの、両側に広がるケースもあります。

発作は4時間から72時間(3日)ほど続くことがあり、動いたり光や音の刺激を受けたりすると悪化しやすい傾向があります。

吐き気や嘔吐、光や音がつらく感じる症状を伴う場合も少なくありません。

休日に寝すぎた朝や、仕事で強いストレスを受けた後に発症し、横になって休むと楽になるといったパターンが見られます。

また、頭痛の前に視界がチカチカする「閃輝暗点」と呼ばれる前兆にも注意が必要です。

ただし、同じような痛みでも頻度が増えている、これまでと様子が違うと感じる場合は、別の原因が関与している可能性も考慮しましょう。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、頭全体が締め付けられるような鈍い痛みが続き、最も多く見られる頭痛タイプとされています。

後頭部から首筋、こめかみにかけて、重だるさや圧迫感が広がるのが特徴です。

痛みは比較的軽度から中等度であることが多く、日常生活は送れるものの、だらだらと長時間続く傾向があります。

肩こりや目の疲れ、長時間の同じ姿勢などが関係しやすく、パソコン作業やスマートフォンの使用が続いたあとに悪化するケースが少なくありません。

デスクワークで前かがみの姿勢が続いた日や、緊張状態が長く続いた後は要注意ですが、運動や入浴で血流が改善すると軽くなる場合もあります。

片頭痛と緊張型頭痛の複合タイプ

片頭痛と緊張型頭痛の特徴が重なって現れるタイプもあり、いわゆる「混合型頭痛」と呼ばれる状態です。

たとえば、普段は締め付けられるような鈍い痛みが続いているものの、疲労やストレスが重なるとズキズキとした強い痛みに変わるケースがあります。

日によって痛み方が変わる、同じ日の中でも症状が切り替わるといったパターンもあります。

デスクワークで肩こりが続く状態に加え、寝不足や気圧変化が重なったときに強い頭痛が起こるなど、複数の要因が絡み合って発症するのが特徴です。

したがって、単一の対処だけでは改善しにくい傾向があります。

群発頭痛

群発頭痛は、数ある頭痛の中でも痛みが非常に強く、じっとしていられないほどの発作が繰り返される状態です。

発作は1回あたり15分から3時間ほど続き、1日に何度も起こるケースがあります。

群発頭痛には、数週間から数カ月にわたって続く「群発期」があり、期間中はほぼ毎日のように同じ時間帯に発症する傾向が見られます。

また、涙や鼻水、目の充血などが片側だけに現れるのも特徴です。

夜間や就寝中に急に強い痛みで目が覚めるケースが多く、アルコール摂取が引き金になることも知られています。

二次性頭痛(病気が原因で起こる頭痛)

頭痛の中には別の病気が背景にあり、症状として現れるタイプもあります。

ここでは、知っておきたい二次性頭痛についてまとめました。

薬物乱用頭痛

薬物乱用頭痛は、頭痛薬を頻繁に使用することで起こる頭痛です。痛みを抑えるための薬が、かえって頭痛を長引かせてしまう状態になります。

鎮痛薬を頻繁に使い続けると起こりやすく、頭痛がほぼ毎日のように出るようになるのが特徴です。

痛みは鈍いものから強いものまでさまざまで、朝から続くことも少なくありません。

「頭痛が起きそうだから早めに飲む」「効かなくなってきて回数が増える」といった使い方が続くことで、慢性化しやすくなります。

結果として、薬がないと不安になる状態に陥るケースも見られるため注意が必要です。

頭痛を改善するには薬の使い方を見直すことが重要になりますが、自己判断で中止すると症状が一時的に強く出ることもあるため、医療機関で相談しましょう。

脳出血などに伴う頭痛

脳出血やくも膜下出血、脳腫瘍などが原因となる頭痛は、命に関わる可能性があるため見逃せません。

代表的な症状が、突然これまでに経験したことのない強い痛みが出るケースです。

「バットで殴られたような痛み」と表現されることもあり、以下のような症状を伴って短期間で急激に変化する傾向もあります。

  • 吐き気や嘔吐
  • 意識障害
  • 手足のしびれや麻痺
  • 言葉が出にくい症状

安静にしていても痛みが引かない、時間とともに悪化する、発熱やけいれんを伴うといった状態は注意が必要です。

これまでの頭痛と明らかに違うと感じた場合も、自己判断で様子を見るのは適切ではありません。

上記のような症状がある場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。

脳出血の症状や種類、原因については、以下の記事でも詳しく解説しています。

頭痛タイプのチェックシート

自分の頭痛がどのタイプに近いかを把握するために、まず症状の出方を整理してみましょう。

ここでは、日常で感じる頭痛の特徴をもとに、自分で確認できる項目をチェックシートにまとめました。

No.

チェック項目 はい いいえ
1 頭痛は時々起こる
2 頭痛は毎日のように起こる
3 1回の頭痛は4時間~3日くらい続く
4

1回の頭痛は15分~3時間くらいである

5 頭痛の前に、目の前がギザギザしたり見えにくくなることがある
6 頭の片側が痛むことが多い
7 後頭部から首筋、こめかみ、または両側が痛む
8 ズキズキ、ドクドクと脈打つように痛む
9 締め付けられる、重い、こったように痛む
10 ひどいと寝込んだり、何もできなくなる
11 我慢はできるが、だらだら痛みが続く
12 運動や入浴で頭痛が悪化する
13 吐き気や嘔吐を伴うことがある
14 光や音がつらく感じる
15 肩こり、目の疲れ、だるさ、めまいを伴うことがある
16 片方の目の奥がえぐられるように強く痛む
17 強い頭痛が一定期間ほぼ毎日続くことがある

自分がどの頭痛タイプなのかは、「はい」をどの番号にチェックしたかによって、以下のように判断できます。

  • 片頭痛寄り:3、5、6、8、10、12、13、14 に当てはまる項目が多い
  • 緊張型頭痛寄り:2、7、9、11、15 に当てはまる項目が多い
  • 群発頭痛寄り:4、16、17 に加え、非常に強い片側の目の周囲の痛みが目立つ

頭痛タイプを把握するのとあわせて、「はい」にチェックが多いなら医療機関を受診しましょう

とくに、以下に当てはまる症状があれば、早めに受診してください。

  • 突然の激しい頭痛
  • はじめての頭痛
  • 今までと違う頭痛
  • 発熱が続く
  • 数日でより悪化した
  • 麻痺・しびれ・言葉のもつれ
  • 頭部打撲後の頭痛

頭痛タイプの診断方法

頭痛の原因やタイプを正確に把握するには、症状の聞き取りと検査を組み合わせます。

ここでは、医療機関で行われる主な診断の流れを見ていきましょう。

頭痛のタイプ・場所を問診

診断ではまず、頭痛の出方や感じ方を詳しく確認します。

どの部位が、どのように痛むのか、どのくらい続くのかといった情報が重要な手がかりです。

たとえば、ズキズキする痛みが片側に出るのか、締め付けるような痛みが両側に広がるのかで、頭痛のタイプの見当がつきやすくなります。

加えて、物が見えにくくなる閃輝暗点の有無や、吐き気、肩こりなどの随伴症状も重要な判断材料です。

症状を正確に伝えることで、適切な検査や治療方針につながります。

頭部MRI検査

頭部MRI検査は、磁気を利用して脳の状態を詳しく画像化し、脳腫瘍や脳梗塞、慢性的な変化などを確認する際に用いられます。

痛みの原因が一次性頭痛ではなく、脳の病気に関係している可能性がある場合に実施されるケースが多く、これまでと異なる頭痛や神経症状を伴う場合に選択されることが多い検査です。

しびれや視野の異常、言葉のもつれなどがある場合には、脳の構造に異常がないかを確認する目的で行われます。

放射線を使用しないため、体への負担が比較的少ない点も特徴です。

ただし、検査時間はやや長く、装置の中で一定時間じっとしている必要があります。閉所が苦手な方は、事前に医療機関へ相談しておくと安心です。

MRI検査については、以下の記事でも詳しく解説しています。

頭部CT検査

頭部CT検査は、X線を用いて脳の断面を短時間で撮影する検査です。

出血や骨の異常を確認しやすく、緊急時の判断に用いられています。

とくに、突然の強い頭痛や意識障害、頭部外傷がある場合には、脳出血やくも膜下出血の有無を確認する目的で優先的に実施されます。

激しい頭痛とともに吐き気や意識の低下が見られる場合、まずCT検査で出血の有無を確認し、その後必要に応じて追加検査を行う流れです。

放射線を使用する検査のため、頻回の実施には配慮が必要ですが、緊急性の高い場面では迅速な診断につながります。

髄液検査

髄液検査は腰のあたりから細い針を入れ、脳や脊髄を満たしている「髄液」を採取し、炎症の有無や出血の痕跡を調べる検査です。

とくに、くも膜下出血が疑われるものの、CTやMRIで明確な所見が得られない場合や、髄膜炎などの感染症が疑われるケースに実施されます。

ただし、すべての頭痛で行うわけではなく、症状や他の検査結果を踏まえて必要性を判断しながら実施されます。

血液検査

血液検査は、感染症や炎症、全身の状態を確認するために行われる基本的な検査です。

頭痛の背景に、別の病気が関係していないかを判断する材料になります。

たとえば、発熱を伴う頭痛では、細菌やウイルスによる感染の有無を確認するのが目的です。

炎症の程度や白血球数の変化を調べることで、体内で起きている異常の手がかりを得られます。

また、貧血や脱水、ホルモンバランスの乱れなどが頭痛に影響しているケースもあり、全身状態を把握する意味でも重要です。

血液検査だけで頭痛タイプを特定することはできませんが、他の検査と組み合わせることで原因の絞り込みにつながります。

頭痛の予防には普段の生活習慣が大切

頭痛は体調や生活リズムの影響を受けやすく、発症を抑えるには日々の生活習慣を整えることが大切です。

ここでは、日常生活で取り入れやすい予防のポイントを解説します。

規則正しい生活を心がける

頭痛の予防には、睡眠や食事のリズムを一定に保つことが基本です。

生活リズムが乱れると、自律神経のバランスが崩れ、頭痛を引き起こしやすくなります。

とくに、寝不足や寝すぎ、食事を抜くといった習慣は、片頭痛のきっかけになる場合があるため要注意です。

頭痛の頻度を抑えるには、毎日同じ時間に起きる、食事を規則的にとるといった基本的な習慣を整えましょう。

適度に運動する

血流を整える適度な運動は、頭痛の予防に役立ちます。

緊張型頭痛であれば、筋肉のこわばりがほぐれることで痛みが出にくくなります。

ウォーキングや軽いストレッチを習慣にするだけで、首や肩まわりの血行は改善されます。

長時間同じ姿勢が続いた日は、席を立って少し体を動かすだけでも違いが出ます。

ただし、片頭痛の発作中に激しい運動をするとかえって悪化することがあるため、体調を見ながら無理なく続けることが前提です。

悪い姿勢を直す

長時間の前かがみ姿勢や同じ体勢の継続は、首や肩の筋肉を緊張させ、頭痛の引き金になります。

とくに、デスクワークやスマートフォン操作が続くと、後頭部から首にかけての重だるい痛みが出やすくなるため注意しましょう。

たとえば、画面をのぞき込む姿勢で数時間作業したあとに、首筋のこわばりとともに頭痛が現れるケースが見られます。

椅子の高さやモニターの位置が合っていない場合に、首や肩に負担がかかることも少なくありません。

背筋を伸ばして座る、目線の高さに画面を合わせる、1時間に一度は肩や首を動かすなどにより、姿勢を整えて筋肉の緊張を和らげましょう。

ストレスを解消する

自律神経のバランスを崩すストレスも、頭痛の原因になり得ます。

とくに緊張型頭痛では精神的な負荷が筋肉のこわばりに直結するため、心身の緊張を解くことが予防につながります。

仕事や人間関係でストレスが続くと肩や首の張りとともに頭が重くなるケースがある一方、忙しさから解放された途端に片頭痛が出るケースもあります。

つまり、緊張とその緩和、両方が引き金になり得る点は意識しておくとよいでしょう。

そのため、入浴や軽い運動、深呼吸でリラックスする時間を意識的に確保し、趣味や休息も取り入れながら、自分に合った気分転換の方法を見つけることが大切です。

まとめ|頭痛のタイプを把握して改善につなげていこう

頭痛は、タイプによって原因や対処が異なるため、自分の症状の傾向を把握することが大切です。

日常的な不調として見過ごされがちですが、症状の変化には注意しなければなりません。

とくに「いつもと違う」と感じる場合は、早めに医療機関で相談することで、重い病気の見逃しも防げます。

本記事で解説したポイントを参考に、適切な対策や受診につなげていきましょう。

なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気や後遺症の治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。気になっている症状があれば、ぜひ一度ご利用ください。