変形性股関節症に対する幹細胞治療・旅行へ行きたい!60代女性
公開日:2021.11.10変形性股関節症のため、10年前から股関節が痛い
10年前から左股関節に違和感を認め、4年前から右股関節にも痛みが出現しました。ヨガをしていたが股関節の痛みで断念し水中ウォーキングに変えたそうです。
最近は股関節の動きも悪くなり近くの病院で人工関節の話が出ましたが、手術の合併症が怖くて色々探しているときに当院の再生医療を見つけていただきました。当院を選んでいただいた理由は、「安全性と実績の面から」と話していただきました。
当院は股関節に対しての再生医療を提供している、数少ない国から認められた施設の1つです。日本の再生医療は、再生医療安全確保法に基づき、細胞生物学、再生医療の技術、細胞培養、法律、生命倫理や統計学の専門家ならびに臨床医、一般の立場の人で構成される、認定再生医療等委員会の厳しい審査を経ているため安全性が十分に確保されています。
もちろん当院もこの委員会の厳しい審査を経ております。さらに変形性股関節症の幹細胞治療を行っている施設は、変形性膝関節症と比べて希です。股関節は膝関節と比べ、解剖学的に隙間が狭い構造となっており、幹細胞を注入しづらいことが一因と考えています。
私達は股関節内に確実に幹細胞を届けるため「関節内ピンポイント注射法(多方向から損傷部位にピンポイントに幹細胞を投与する方法)」を開発しました。具体的には、エコー、特殊なレントゲン装置、そして針先が細くしなりがある特殊な注射針などを使用して、確実に股関節内へ幹細胞を届けるようにしています。さらに3種類の穿刺方法を使用し、患者様の股関節の変形の程度や形態に応じて選択し確実性を上げ、損傷部位に重点的に細胞が届くように努めています。
独自の関節内ピンポイント注射
当院では、注射の針先を軟骨のすり減っている関節内に刺入して幹細胞を入れます。そうすることで幹細胞治療の成績がかなり高くなります。
レントゲン所見
レントゲンでは両方の軟骨は少なくなっていますが、まだ残っている軟骨が存在します。右股関節の辺縁はシャープですが、左股関節の辺縁は少し凸凹しています。左の方が少し症状は進行しています。
私達は生き生きした細胞を使用するのはもちろんのこと、「関節内ピンポイント注射法」を駆使して、変形性股関節症への幹細胞治療も積極的に行ってきました。股関節の幹細胞治療の症例数は3000例以上を数え、治療効果においても確かな実績を上げています。
また、幹細胞の培養にはこだわり、冷凍せず特殊なシートを使用して培養します。これにより、化学薬品を使わず生存率と活動率の高い幹細胞を投与することが可能となりました。このような強い幹細胞を投与するからこそ、レントゲンでの関節の拡大が見られるのです。冷凍した弱い細胞であればレントゲンでの変化は見られないでしょう。また例え痛みが取れたとしても、1~2年ほどしか効果は継続しないと思われます。
<治療効果>両股関節に1億個細胞ずつ、計3回の投与+PRP
両股関節に1億個細胞ずつ、計3回の投与を行いました。
当院独自の冷凍しない方法で培養した幹細胞を投与して約1ヶ月目から効果が現れ、2ヶ月目には10分の1まで痛み軽減しました。さらに半年後には、初回投与前右股関節の痛みは投与前10段階中5であったのが0まで軽減、左股関節は5であったのが1まで軽減していました。
その後、痛みが軽くなったのでバス旅行にも行かれました。そのバス内で知り合った方が膝の痛みで悩んでおられ、今回の再生医療の体験を話されたそうです。なんとその方も後日当院に来院してくださいました。このような治療があったということが知らなかったと言われておられました。
旅行の際には「1日1万歩近く歩いたにも関わらず、痛みがほとんど出なかった!」と喜んで話していただきました。関節の再生医療に携わっていて、痛みが軽くなり旅行や買い物が楽しくなったという声を聞くたびにとても嬉しく思います。
毎日の行動範囲が広がることで人生の楽しみも広がっていくものだと思います。その手助けになればと思い、再生医療の更なる進化を求めて日々精進していきたいと思います。
<治療費>
・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 )
投与回数( 1回 )132万円( 税込 )
・PRP治療 16.5万円( 税込 )
<起こりうる副作用>
・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。
※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。
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再生医療医師監修:坂本貞範