変形性股関節症でも趣味のガーデニングを諦めたくない!
この患者様は、はるばる北海道から受診していただきました。
ご趣味はガーデニングです。ペチュニア、マーガレット、カンパニュラなどを2年前まで育てていたそうです。2年前から右股関節痛の悪化と可動域制限のため思うようにしゃがみ込むことができなくなり、ガーデニングは諦めているとのことでした。花で埋め尽くされていた自慢のお庭は荒れ果てていると寂しげに語ってくれました。
近くの整形外科では末期の変形性股関節症と診断され、人工関節を勧められたそうです。しかし具体的な話を聞くと術前術後の抗生剤の点滴、深部静脈血栓症予防の抗凝固薬の点滴、内服などが引っかかったそうです。なぜならばこの患者様は過去に市販の胃薬で強いアレルギー反応が起こった経験があり、薬剤に対しての強い抵抗感を持たれていたからです。
また人工股関節の合併症には脱臼があり、手術を受け痛みが取れてガーデニングが再び出来るようになっても、脱臼が気になって楽しむことができないのではないかという懸念も抱かれていました。好奇心旺盛で行動力のある患者様はご自分でインターネット検索し、北海道から当院を受診してくださいました。
レントゲン
レントゲンでは末期の変形性股関節症を認めました。
幹細胞治療はご自身の関節を温存することができるため脱臼の心配はもちろんありません。また当院ではご自身の細胞と血液を用いており、他の薬剤は一切用いていないためアレルギー反応の心配はありません。しかし他院での再生医療の多くはご自身の細胞を用いますが、血液は牛の血液を用いており、もちろん安全性は高いと思われますが狂牛病やアレルギー反応のリスクは0ではありません。この点から、患者様は当院での幹細胞治療を選んでいただきました。
再生医療のことを主治医に話すと多くの医師は反対されます。なぜなら、彼らは幹細胞による再生医療を経験したことがないので、やはり前向きに勧められないという事情もあります。例え幹細胞の治療の経験があっても、当院のように生存率の高い細胞で治療する経験はまだありません。
幹細胞の培養方法は、医療機関によって作り方が全く違います。それぞれ医療機関のオーダーメードとなります。当院独自の冷凍せず培養する方法をとっている医療機関はほとんど見られません。そして強い細胞を作るため、独自開発のシートで培養を行います。
もう一つ大事なことは、この“生存率の高い幹細胞を軟骨の損傷したところに的確に投与できるか”です。特殊な針と装置を用いて関節内ピンポイント注射を行うことで高い治療効果を得ています。
<治療効果>右股関節に5000万個細胞を2回投与+PRP
右股関節に5000万個の幹細胞を2回投与、PRP投与を行い、半年後には痛みは10分の2まで軽減しました。
最終の診察時に「また思いっきりガーデニングを楽しめそうです」と話していただけました。
<治療費>
・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 )
投与回数( 1回 )132万円( 税込 )
・PRP治療 16.5万円( 税込 )
<起こりうる副作用>
・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。
※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。
ID T000120
再生医療医師監修:坂本貞範