-
- 肝臓疾患の症例
- 幹細胞治療の症例
幹細胞治療後、肝硬変の腹水が収まる! こちらの患者様は2か月前に尿が出にくくなったため、病院を受診したところ『肝硬変』と診断され、再生医療の可能性に頼って当院を受診していただきました。 肝臓は文字通り、内臓の中で一番大きく肝になる臓器です。その働きはたんぱく質、脂質、糖などの栄養素の貯蓄、アルコールや有害物質の解毒・分解、消化酵素である胆汁の生成です。その肝臓が硬くなり、正常に機能せず肝硬変になると、黄疸、肝性脳症、腹水・浮腫、食道静脈瘤などが引き起こされます。患者様は足のむくみ、腹水、足のこむら返りなどを訴えておられました。 肝硬変の原因には、肝炎ウイルスへの感染、脂肪の摂りすぎによる脂肪肝、お酒の飲みすぎ、自己免疫などがあります。また肝臓は沈黙の臓器とも言われ、肝硬変になって初めて症状が出始めます。そして症状が出た時には肝臓は線維化し硬くなっており、どんな治療をしても元には戻らないと言われています。よって現在の保険診療の治療では、肝硬変に対しての根本的な治療はありません。当院ではそういった肝障害の患者様に対して再生医療を提供してきました。 具体的には、下腹部から採取した脂肪細胞から幹細胞を分離・培養し、幹細胞のホーミング効果を期待して静脈から点滴します。ホーミング効果とは、体内に入った幹細胞が再生を必要としている部位・組織から放出されるシグナルを見つけ出し、その部位・組織に自動的に集まり、目的の細胞に分化したり傷んだ部位・組織を修復することです。肝臓の再生医療において投与された幹細胞は、肝臓の炎症や、硬くなっている細胞を発見し修復させます。そのためには点滴する幹細胞は生きていないとホーミング効果が期待できません。 当院で使用する細胞は当院独自の培養技術によっり、冷凍保存せず投与するたびに培養しているため2回目、3回目に投与する細胞も生存率90%以上の生き生きとしたフレッシュな細胞です。さらに幹細胞に十分なホーミング効果を発揮してもらうには、点滴する幹細胞の数も重要です。 CT所見 投与後の変化 患者様には2億細胞を、計6 回点滴投与しました。一般的な医療機関では1億個の点滴投与となります。 6回目の投与後のエコー検査では、腹水が消失しており、さらに足のむくみも改善しました。血液検査では、肝臓が悪いと少なくなってしまう血小板の値などが改善しました。 患者様には「腹水がなくなってお腹のハリが楽になった」と喜んでいただけました。 肝臓の障害においては保険診療の範囲内で根本的な治療がありません。幹細胞投与であれば根本的治療になりうる可能性があります。肝臓の障害でお困りの方はぜひ当院へご相談ください。 厚生労働省届出済【2億個の幹細胞】投与を実現 2024年1月より、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより、点滴において、一度に2憶個の幹細胞投与が可能となりました。これにより、従来の幹細胞1億個の投与よりも高い治療効果が期待できるようになりました。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.12.13 -
- コロナ後遺症の症例
- 幹細胞治療の症例
コロナ後遺症のクラッシュ症状(倦怠感)に、幹細胞治療で劇的な改善! こちらの患者様は、2年前からの疲れやすさ、気分の落ち込みを主訴に受診されました。 症状が出現したきっかけは2年前のコロナウイルスの感染です。それまでは映画、音楽や友人とのカフェ巡りなど楽しみが沢山あったそうですが、感染を契機に疲労感が出現し、意欲が低下、何に対しても興味が湧かなくなり、対人関係も避けるようになったそうです。 病院で更年期障害を疑われ、様々なホルモン検査をしましたが異常は見つからず、鬱病と診断され抗不安薬や向精神薬の処方が始まりました。内服薬を開始しても気分の落ち込みは改善せず、根本的な治療を希望され幹細胞治療を頼り受診されました。 新型コロナウイルス感染後に後遺症として精神症状が出現することは広く知られています。一般的な医学用語ではありませんが、コロナの後遺症の患者様がストレスを抱えたときに、急激に症状が悪化し、倦怠感や疲労感が出てしまうこのような症状を“クラッシュ(crash)”と表現するそうです。 原因は免疫調整系への負担、心理的負担、脳神経の損傷などの仮説が挙げられてはいますが、真の原因ははっきりとしていません。治療は不眠症なら睡眠薬、不安症なら抗不安薬、鬱症状には抗うつ薬と症状に応じた投薬での対処療法しかありません。 こちらの患者様には、幹細胞の点滴で脳神経細胞に良い影響をもたらし、精神症状が少しでもよくなることを期待して治療を行いました。 具体的には下腹部から採取した脂肪細胞から幹細胞を分離・培養し、幹細胞のホーミング効果を期待して静脈から点滴します。ホーミング効果とは、体内に入った幹細胞が再生を必要としている部位・組織から放出されるシグナルを見つけ出し、その部位・組織に集まり、目的の細胞に分化したり傷んだ部位・組織を修復することです。 今回は幹細胞が、脳神経細胞を修復してくれることを期待して投与します。当然ながら点滴する幹細胞は生きていないと思うようなホーミング効果は期待できません。当院で使用する細胞は冷凍保存せず投与するたびに培養しているため2回目、3回目に投与する細胞も生存率95%の生き生きとした強い細胞です。さらに当院独自技術の培養シートによる培養を行うため、化学薬品もしておりません。 一般的には、化学薬品によって脂肪から幹細胞を分離しますので、細胞に傷がつき生存率は低下してしまいます。幹細胞に十分なホーミング効果を発揮してもらうには、点滴する幹細胞の数も重要と考えています。当院の細胞培養は、米粒2~3 粒程度の脂肪細胞を採取するだけで2億個以上の数まで細胞培養が可能です。一般的な医療機関では、1度の点滴で1億個の幹細胞投与が限度となります。やはり1度の点滴で2億個投与できる方が高い効果が期待できます。 投与後の変化 幹細胞を3回点滴投与しました。 投与終了後から、頭痛が消えた、肌つやがよくなって若返った、旦那さんに表情が明るくなったと言われた、買い物などの外出が負担でなくなった、よく眠れるようになったなど劇的な効果があらわれました。 幹細胞がどのように作用してこの効果をもたらしたのかは明確ではありませんが、2年間も苦しまれてきた患者様の精神状態がいい方向に向かったのは事実です。 幹細胞治療がコロナウイルス感染後の精神症状で苦しまれている患者様の光となれば嬉しいです。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.12.10 -
- 糖尿病の症例
- コロナ後遺症の症例
- 幹細胞治療の症例
コロナ後遺症の吐き気とHbA1Cの数値が、幹細胞治療により減少! こちらの患者様は、2年前から嘔気や高血糖に悩まれており、再生医療を頼って当院を受診していただきました。 症状が出現したきっかけは、2年前のコロナウイルスへの感染です。感染当初は重症化してしまい、3日間ICUに入院、その後は吐き気と嘔吐のため半年もの間入退院を繰り返しました。感染して2年が経ち、やっと少し食事が摂れるようになったそうです。コロナウイルス感染と同時に膵炎にも罹患し、糖尿病も発症してしまいました。 こちらの患者様には、傷んだ胃腸や膵臓の細胞の修復を期待して、幹細胞の点滴を行うこととしました。 具体的には、下腹部から採取した脂肪細胞から幹細胞を分離・培養し、幹細胞のホーミング効果を期待して静脈から点滴します。ホーミング効果とは、体内に入った幹細胞が再生を必要としている部位・組織から放出されるシグナルを見つけ出し、その部位・組織に集まり目的の細胞に分化したり傷んだ部位・組織を修復することです。 今回は幹細胞が、胃腸や膵臓の細胞を修復してくれることを期待して投与します。当然ながら点滴する幹細胞は生きていないとホーミング効果は期待できません。当院で使用する細胞は、冷凍保存せず投与するたびに培養しているため、2回目、3回目に投与する細胞も生存率95%の生き生きとした強い細胞です。 さらに幹細胞に十分なホーミング効果を発揮してもらうには、点滴する幹細胞の数も重要と考えています。米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで、2億個以上の数まで細胞培養が可能です。一般的な医療機関では1億個投与となりますが、当院では一回の点滴で2億個まで投与できるので、より高い効果が期待できます。 投与後の変化 この方は、2億個の幹細胞を3回点滴投与しました。 幹細胞2回目投与後からは週1回は嘔吐がなくなり、食事も3食しっかりと摂れるようになりました。 糖尿病の数値のHbA1Cも7.7 から6.3に低下しました。 2年間も苦しみ続けてきた吐き気から解放され、患者様には大変喜んでいただけました。私達の提供する幹細胞治療が、コロナウイルス感染の後遺症で苦しまれている患者様の手助けになれば大変うれしく思います。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.12.10 -
- 脊髄損傷の症例
- 幹細胞治療の症例
たった1回の幹細胞治療での劇的な改善に驚き! こちらの患者様は両手足のしびれ、両下肢の筋力低下のため受診されました。 症状の出現は3年前からで、複数の病院の神経内科を受診するも診断ははっきりせず、症状の改善もなく不安な日々を過ごしていたそうです。 1年前に整形外科を受診したところ、症状の原因は『頸椎の後縦靭帯の骨化による脊柱管の狭窄(後縦靭帯骨化症)』であると原因がやっと判明しました。すぐに頸椎の手術を受け、狭くなった脊柱管を広げましたが、残念ながら症状の改善はほとんどありませんでした。不運なことに手術後は創部感染を併発してしまい、大変な思いをしたそうです。 当院初診時には、歩行は下肢の筋力低下のため不安定であり、両手の使いにくさ(巧緻運動障害)も認めました。現在の保険診療内では神経の物理的な圧迫を取り除く手術を行っても神経機能の回復がみられなかった方への根本的な治療法は残念ながらありません。手術がもっとも侵襲的であり治療効果が見込める最終手段となっているのです。 しかし近年、幹細胞治療によりそういった状況に陥った方でも神経機能の回復が見られる症例が多数報告されるようになりました。当院では神経損傷の幹細胞治療の黎明期から苦しんでいる患者様の手助けをしたいとの思いで積極的に取り組んできました。 当院では幹細胞の投与方法にこだわりをもっています。通常は脊髄損傷の幹細胞治療は点滴による静脈注射です。しかし血管に入った幹細胞は全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は少なくなってしまいます。損傷した神経細胞へより多くの幹細胞を届け修復を促したいとの思いから当院では脊髄内への直接投与(脊髄腔内ダイレクト注射)を行っております。 MRI初見 受診時のMRIでは第4頸椎から第1胸椎までの椎体の後ろ側の靭帯(後縦靭帯)が骨化し肥厚していましたが、手術により脊柱管の狭窄は軽度になっていました。 脊髄腔内に直接幹細胞を3回投与 脊髄腔内に3回にわけて2500万個細胞ずつ、合計7500万個細胞、点滴で1回一億個細胞を投与する治療計画を立てました。 まだ治療途中でありますが、1回目の脊髄腔内投与後直後から、左足の筋力がMMT5(強い抵抗に打ち勝って動かせる:正常の力)まで明らかな改善を認めました。 その後、2回目、3回目と幹細胞を投与することで、四肢のしびれは半分になりました。立位から下まで蹲踞(そんきょ)、つまりしゃがみ込むことができませんでしたが、投与後はしっかりとしゃがみ込み、さらにそこから立ち上がることもできるようになりました。 そして、左足での片足立ちまでできるようになりました。 そのあまりの効果に「大変な思いをして手術を受けたにも関わらず症状の改善がなかったのに、たった1回の注射でこんなに劇的な改善がみられるなんて信じられない。」と喜びながら話していただけました。私達も幹細胞治療の効果にあらためて驚かされました。このように患者様に喜んでいただけると、私達にとってもすごく励みになリました。 https://www.youtube.com/watch?v=zRaQYBJNrS8 https://www.youtube.com/watch?v=Al-Le33z04w&t=57s https://www.youtube.com/watch?v=g2C435Z2YhQ <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.11.20 -
- 糖尿病の症例
- 肝臓疾患の症例
- 幹細胞治療の症例
幹細胞治療後6か月で数値が正常値に! こちらの患者様は2年前からの糖尿病と肝機能上昇で受診されました。 2年前に暴飲暴食がたたり、近医でHbA1c13との結果が出て『糖尿病』と診断されました。HbA1cとは過去数か月の血糖値の平均を示す指標で、正常値は6%台以下です。食事療法と内服でHbA1cは8%台まで下がったそうですが、内服薬が手放せないそうです。 糖尿病とは、血液中の糖が増えて血糖値が高い状態です。予備軍も含めた糖尿病の日本人は2016年の時点で2000万人にものぼると言われてます。血糖値が高いままだと閉塞性動脈硬化、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症などの各種臓器障害が引き起こされてしまうため、血糖値をコントロールしないといけません。 糖尿病の原因は、負担がかかって傷んでしまった膵臓が血糖値を下げるインスリンを分泌できなくなることや、身体がインスリンに抵抗してしまい血糖値が下がらなくなること(インスリン抵抗性)です。こちらの患者様の場合は、血液検査でインスリンが過剰分泌されていたのでインスリン抵抗性に問題があると判断しました。 一度糖尿病になってしまうと、保険診療の範囲内では血糖降下薬やインスリン注射を行う対処療法しか、傷んだ膵臓を回復させたりインスリン抵抗性を改善させる根本的治療はありません。私達は傷んだ膵臓やインスリン抵抗性を根本的に治すことが大事であると考え、糖尿病の幹細胞治療にも力を注いできました。 具体的には下腹部から採取した脂肪細胞から幹細胞を分離・培養し、幹細胞のホーミング効果を期待して静脈から点滴します。ホーミング効果とは、体内に入った幹細胞が再生を必要としている部位・組織から放出されるシグナルを見つけ出し、その部位・組織に集まり目的の細胞に分化したり、傷んだ部位・組織を修復することです。 糖尿病の場合には、幹細胞が傷んだ膵臓を修復してくれたり、インスリン抵抗性を改善してくれることを期待して投与します。もちろん点滴する幹細胞は生きていないと思うようなホーミング効果は期待できません。当院で使用する細胞は冷凍保存せず投与するたびに培養しているため、2回目、3回目に投与する細胞も生存率95%の生き生きとした強い細胞です。 さらに幹細胞に十分なホーミング効果を発揮してもらうには点滴する幹細胞の数も重要と考えています。当院の細胞培養は細胞培養技術がトップクラスの施設と提携して行うため米粒2~3粒程度の脂肪採取を採取するだけで2億個以上の数まで細胞培養が可能です。幹細胞投与の治療効果は細胞数が多ければ多いほど効果が高いことがわかっており、2024年からは厚生労働省へ届出が受理されたことにより2億個の幹細胞を投与できようになりました。これにより今後は従来のMAXで1億個の幹細胞より高い治療効果が期待できます。 投与後の変化 1億個細胞を計5回点滴投与しました。患者様の実際のデータがこちらです。 投与前 6か月後 HbA1c 9.1 6.3 AST 88 36 ALT 113 43 中性脂肪 400 112 投与終了後6か月でHbA1cは9.1→6.3まで下がり、過剰分泌されていたインスリンも正常値に戻りました。 また、ASTが 36 →88 、ALTが 113 → 43まで下がり、さらに中性脂肪の値が400であったのが正常値の112まで下がりました。 患者様からは「この状態を維持できるように食事療法にも力を入れていきたいです。」と話していただけました。 厚生労働省届出済【2億個の幹細胞】投与を実現 2024年1月より、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより、点滴において、一度に2憶個の幹細胞投与が可能となりました。これにより、従来の幹細胞1億個の投与よりも高い治療効果が期待できるようになりました。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.11.09 -
- 肝臓疾患の症例
- 幹細胞治療の症例
点滴投与で痩せやすい体質に!8キロものダイエットに成功 こちらの患者様は15年前に高脂血症を指摘され5年前から内服処方を受けていますが、改善がないと受診されました。さらに内科でエコーやCT検査の結果、脂肪肝とも診断され、食事と運動に気を付けるように指導されました。しかし仕事が忙しく、夜の付き合いも多いため難しいとのことで、再生医療を頼って当院を受診されました。 肝臓は文字通り、内臓の中で一番大きく肝になる臓器です。その働きはたんぱく質、脂質、糖などの栄養素の貯蓄、アルコールや有害物質の解毒・分解、消化酵素である胆汁の生成です。脂肪肝とは、摂りすぎて消費しきれない脂肪や糖質が中性脂肪となり、肝臓の周りにたまった状態のことです。脂肪肝の原因は、食べすぎ、お酒の飲みすぎ、運動不足、肥満が原因と言われています。長時間労働、ストレスフルな人間関係、24時間手軽に食品が購入可能なコンビニの普及、忙しくて運動する時間が取れない現代においては、成人男性の4割が脂肪肝であると言われます。 怖いのは「肝臓は沈黙の臓器」と言われ、脂肪肝、肝硬変になっても症状はありません。脂肪肝だと思って放置していたら知らないうちに肝硬変となり肝臓がんが突然発見される可能性もあるのです。 脂肪肝のように慢性的に肝炎状態が続くと、肝臓の線維化が進み肝臓自体が硬くなり肝硬変となります。線維化した肝臓はもとには戻らないと言われています。脂肪肝・肝硬変に関しては確立された治療法はありません。生活習慣の改善が主な治療法となりますが、これ以上肝臓が線維化しないようにといった予防的な意味合いしかありません。現在の保険診療の治療では、脂肪肝も肝硬変も根本的な治療はありません。当院ではそういった肝障害に対して再生医療を提供してきました。 具体的には、下腹部から採取した脂肪細胞から幹細胞を分離・培養し、幹細胞のホーミング効果を期待して静脈から点滴します。ホーミング効果とは、体内に入った幹細胞が再生を必要としている部位・組織から放出されるシグナルを見つけ出し、その部位・組織に自動的に集まり、目的の細胞に分化したり、傷んだ部位・組織を修復することです。 肝臓の再生医療においては、投与された幹細胞は肝臓の炎症や線維化して硬くなってしまった組織を発見し、溶解・修復させることです。よって点滴する幹細胞は生きていないとホーミング効果が期待できません。当院で使用する細胞は、冷凍保存せず投与するたびに培養しているため2回目、3回目に投与する細胞も生存率90%以上の生き生きとしたフレッシュな細胞です。幹細胞に十分なホーミング効果を発揮してもらうには点滴する幹細胞の数も重要と考えています。 当院の細胞培養は細胞培養技術がトップクラスの施設と提携して行うため、米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで1億個以上の数まで細胞培養が可能です。2024年からは厚生労働省への届出が受理されたことにより、2億個の幹細胞を投与することが可能になりました。これにより従来の1億個の幹細胞より高い効果が期待できます。 CT初見 腹部CTでは肝臓は脾臓よりも黒っぽく脂肪肝であることがわかります。 投与後の変化 1億個細胞を計5回点滴投与しました。 以前のCTでは、肝臓が黒く脂肪肝の所見がありましたが投与後は回復されています。 5回目の血液検査で、投与前はγ―GTP128であったのが投与後には68まで低下、中性脂肪は634であったのが340まで低下しました。 痩せやすい体質と前向きな気持ちを手に入れダイエットに成功し、患者様にはこれからも健康増進に取り組んでいただけそうで私達もうれしく思いました。 厚生労働省届出済【2億個の幹細胞】投与を実現 2024年1月より、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより、点滴において、一度に2憶個の幹細胞投与が可能となりました。これにより、従来の幹細胞1億個の投与よりも高い治療効果が期待できるようになりました。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.10.29 -
- ひざ関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
幹細胞治療で膝に水も溜まらなくなり、痛みも軽減! こちらの患者様は3年前からの両膝関節痛のため受診していただきました。 近くの整形外科では末期( 関節軟骨がほぼ消失している状態)の変形性関節症と診断され、膝に炎症が起こり水が溜まるので何度も水を抜いてもらっていたそうです。 特に左膝の痛みは10段階中10と強く、歩くのが困難でトイレにすら行けないこともあるそうです。 末期の関節症であるため、主治医からは人工関節を勧められました。しかし、手術時の出血、感染、深部静脈血栓症などの合併症、入院期間、リハビリ期間、術後はアクティブな行動は制限されること、などを考えると手術には踏み切れずにいたそうです。そんな中、再生医療に興味を持たれ当院を受診していただきました。 幹細胞治療において一般的には、末期の変形性膝関節症に対しての治療効果は初期、中期に比べると劣ってしまうと言われています。当院では末期の変形性膝関節症に対しても積極的に治療を行い、患者様に満足のいく治療効果をもたらしてきました。その良好な治療効果は、当院の細胞の質と量へのこだわりによるものと考えています。 当院は細胞培養技術がトップクラスの施設と提携しており、投与する細胞の生存率は90%以上を誇っています。これは、一般的な再生医療のクリニックで使用する細胞の生存率が60%ほどであることと比べると群を抜いた数字です。 国内ではほとんどが培養した幹細胞を一度冷凍し、投与する際に解凍する方法をとります。解凍する際には幹細胞は大きなダメージを受け、生存率がかなり低下し、さらに、生きている細胞も弱々しいものとなります。これでは関節にせっかく投与しても十分な軟骨の 修復が果たせなくなってしまいます。 当院では、米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで、1億個以上の数まで生き生きとした細胞の培養が可能です。一般的なクリニックで1千万個ほどの幹細胞を投与していることと比べると、細胞数も群を抜いています。当院では生きたまま冷凍せず培養し、さらに化学薬品を使わず無添加で培養します。さまざまな工夫をし、強い細胞を作ることにこだわっています。 レントゲン所見 <治療効果>左膝に4000万個細胞、右膝に6000万個細胞を計4回投与+PRP 右膝に4000万個細胞、痛みの強い左膝には6000万個細胞を計4回行いました。 その結果、1年後には右膝は投与前10段階中6であった痛みが0に、左膝は投与前10であった痛みが1まで軽減しました。 患者様には「整形外科で膝の水を何回抜いてもらっても、溜まっていたのに今では水も溜まらなくなり痛みもなくなり、すごくうれしいです。」と喜んでもらえました。 両膝の末期の変形性関節症であったとしても、細胞の質と量にこだわり強い幹細胞を投与し治療をすれば、患者様に満足のいく治療効果をもたらすことができるのだと確かな手ごたえを感じることができました <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.10.14 -
- 股関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
幹細胞治療後3か月で、左股関節の痛みが10分の1に! こちらの患者様は1年前から出現した左股関節痛のため受診していただきました。 近くの整形外科では変形性関節症と診断されましたが、まだレントゲンでは関節軟骨はある程度は残っているため、人工関節をするにはもったいない、しかし近い将来には人工関節が必要になるだろうと言われ、内服薬による対処療法を行っていました。しかし疼痛は10段階中10と非常に強く、内服薬では十分に除痛ができていませんでした。 「今ある痛みをどうにかしたい、このまま漫然と内服薬を飲み続け人工関節を受けるのを待つという消極的な治療ではなく、軟骨のすり減りの進行を止めたい、すり減った軟骨を再生させたい」との思いから、再生医療を頼って当院を受診していただきました。 数ある再生医療クリニックの中から当院を選んでいただいた理由は、当院の細胞へのこだわりをホームページで知っていただけたからです。 当院の冷凍せず培養された細胞の生存率は90%以上を誇っています。これは一般的な再生医療のクリニックで使用する細胞の生存率が60%ほどであることと比べると群を抜いた数字です。さらに、生存率を高めるため色々な工夫をして細胞を培養しています。また、化学薬品を使わず無添加で培養できる技術があるのも当院の特徴となります。 細胞の生存率は生成される軟骨の量に密接に関係しており、60%の生存率の細胞で生成される軟骨の量は、90%のものと比べ3分の2を大幅に下回ってしまうと言われています。生存率の高い生き生きとした幹細胞をピンポイントで傷んだ関節に投与することで、軟骨の生成を期待できます。 当院では変形性股関節症への幹細胞医療の症例数も数千例を数えており、こういった軽度から中等度の関節症の場合には軟骨のすり減りの進行を予防できることはもちろん、軟骨が生成されたことを示唆するレントゲンで関節裂隙が開大した症例を数多く経験してきました。そういった経験から将来的な人工関節を回避できると考え、積極的に幹細胞治療を行っております。 レントゲン所見 レントゲンでは関節裂隙は比較的保たれており、中等度の変形性股関節症を認めました。 <治療効果>左股関節に1憶個の幹細胞を計3回投与+PRP 左股関節に1億個細胞を計3回投与しました。 左股関節の痛みは投与前10段階中10であった痛みが3か月後には1となり、その後1年間、疼痛レベルは1のまま過ごしていただけます。 嬉しいことに、こういった良好な治療経過を辿った方は、その後何年も痛みの再発がなく過ごされている場合がほとんどです。 最終診察時に痛みの再発を心配されていましたが、この旨をお話すると安心して帰っていただけました。 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.10.08 -
- 股関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
痛みがなくなり、充実した生活を送れるように! こちらの患者様は10年前からの左股関節痛のため受診していただきました。 旅行を趣味としておられ、10年前に京都の街並みを歩いている最中に、左股関節痛が出現し、以後は満足に旅行を楽しめていないとのことです。 ご自分では体重が重い状態で無理して歩き回っていたのが悪かったのではと話されました。以後体重を減らそうにも、股関節痛で満足に運動ができないためダイエットは成功せず、左股関節痛も悪化する一方だとストレスを抱えておらえました。 近くの整形外科では「変形性股関節症」と診断され通院していましたが、徐々に軟骨のすり減りが進行し、最近では人工関節を勧められているそうです。しかし人工関節の手術をしてしまうと、耐用性の問題からアクティブな活動は制限せざるを得なくなり、趣味の旅行を気兼ねなく楽しむという夢は叶わなくなってしまいます。「あと何年かでも、人工関節を受けるまでの期間を延ばしたい。」と再生医療に頼って当院を受診していただきました。 変形性関節症の軟骨破壊は、炎症と、軟骨などの組織変性によって進行すると言われています。炎症を抑えると共に損傷した組織を再生することができれば、関節鏡や人工関節などの手術までの時間を延長できたり回避できると言われています。一旦人工関節になると、耐用性の問題などからアクティブな活動がかなり制限されてしまうため、高い生活の質を確保すると言う意味では、人工関節までの時間を延長することはかなり意義のあることです。 唯一、関節内の抗炎症作用と組織修復・再生作用を持ち合わせるのが、細胞を用いた再生医療です。当院では、再生医療の黎明期から、一般的には行われていない変形性股関節症に対して積極的に治療を行い患者様に満足のいく除痛効果、関節鏡手術や人工関節などの手術を回避することを可能としてきました。 変形性股関節症の幹細胞治療を行っている施設は変形性膝関節症と比べて希です。それは、股関節は膝関節と比べ解剖学的に隙間が狭い構造となっており、幹細胞を注入しづらいことが一因と考えています。 私達は股関節内に確実に幹細胞を届けるということへのこだわりを持っています。それが、「関節内ピンポイント注射」です。エコー、特殊なレントゲン装置、そして針先が細くしなりがある特殊な注射針などを使用して、確実に股関節内へ幹細胞を届けるように努めています。その関節に、化学物質を使わず無添加の状態で冷凍せず培養された幹細胞を投与します。 レントゲン所見 1年後のレントゲンでは関節が広がり明らかに軟骨が再生されていた。 <治療効果>左股関節に1憶個細胞を計3回投与+PRP 初回投与後1年半が経過した現在、投与前10段階中9であった痛みが0となっています。レントゲンでは明らかに関節の隙間が広がっており軟骨が修復及び再生されました。もし冷凍して培養された幹細胞であれば、このようにレントゲンに現れるぐらいの関節の隙間は見られなかったでしょう。生きたまま培養され、当院独自の強い幹細胞の製造技術があるこそここまでの効果が現れたと思われます。またピンポイントに投与することの大事さが改めて実感しています。 患者様からは、「痛みがなくなったので、おかげ様で旅行を楽しんだり、ダイエットを前向きに取り組めたりと充実した生活が送れています。」と喜んでいただけました。また、以前は関節の動きが悪かったけれど、今は関節の可動域も広がりそれによって痛みは出にくくなり、できる動作が増えたと言われていました。幹細胞の効果が出ると、痛みだけではなく可動域は必ず良くなります。この効果がさらに筋肉の伸縮性を増加させ筋肉量のアップに貢献します。 あご自分の脚で痛みなく過ごせる時間を提供できたので、人工関節を受ける前に当院の再生医療を検討していただいてよかったと思っております。 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.10.01 -
- 脊髄損傷の症例
- 幹細胞治療の症例
受傷後20年経過するも、投与直後から明らかな回復が! こちらの患者様は10代の頃、事故によって頸椎レベルでの脊髄損傷を受傷されました。受傷直後は四肢が完全に麻痺したそうですが、その後3年かけて松葉杖なしでの歩行が可能になるまで回復したそうです。しかしその後は現在まで麻痺の回復はなく、特に左半身の麻痺が強く残っており、左足を引きずって歩いています。 長い年月をかけてこれらの後遺症は受け入れることができるようになったそうですが、近年の再生医療の進歩が耳に入ってくるようになり、自分も再生医療を受けてみたいと当院を受診されました。 損傷した神経の回復は通常は1年もすれば止まり、それ以上は望めないと言われています。すなわち後遺症となって様々な症状が残ってしまいます。脊髄の損傷レベルによって症状は様々ですが、手足の運動麻痺、知覚麻痺、自律神経障害、排尿・排便機能障害などが残ってしまいます。 近年、研究が進み幹細胞を使った再生医療により、脊髄損傷の後遺症が回復した例が数多く報告され、脊髄損傷の後遺症で苦しむ患者様の希望の光となっております。私達は国内でいち早く脊髄損傷の後遺症への幹細胞治療に取り組みはじめ、現在では治療を受けていただいた患者様は数百人にも及んでいます。 患者様に選ばれる理由は、冷凍保存しない生き生きとしたフレッシュな細胞を使用することと、国内ではほとんど行われていない幹細胞の脊髄くも膜下腔内へ直接投与(脊髄腔内ダイレクト注射療法)していることであると考えています。 通常は脊髄損傷の幹細胞治療は点滴による静脈注射です。しかし血管に入った幹細胞は全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は少なくなってしまいます。損傷した神経細胞へより多くの幹細胞を届け修復を促したいとの思いから当院では脊髄くも膜下腔への直接投与を行っております。投与された幹細胞は還流している髄液に乗って損傷した神経にたどり着くのです。 国への正式な届出が受理され、脊髄くも膜下腔内への幹細胞の直接投与が可能な施設は国内ではほとんどありません。 MRI初見 脊髄内に直接幹細胞を2回投与 脊髄くも膜下腔に2500万個細胞の2回投与を予定しました。 なんと、初回投与直後から明らかな神経麻痺の回復を認めました。 ・左手の握力が、投与前5㎏であったのが12kgに回復 ・左手関節に力が入るようになった ・左下腿の力も顕著な回復を認めました ・左足に力が入るようになり、足を引きずって歩くことがなくなりました 神経の回復を諦めていた患者様に対して、もう1度希望を持ってもらえることができました。 脊髄損傷の後遺症の治療は整形外科領域では最も難しい領域ではありますが、脊髄損傷の後遺症で苦しまれている患者様のお力添えができるように今後も真摯に治療に取り組んでいきたいと思っております。 <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.08.28 -
- 脊髄損傷の症例
- 頸椎・腰椎ヘルニア・狭窄症の症例
- 幹細胞治療の症例
日々、体の調子が良くなっているのを実感!気持ちも前向きに 80代男性 こちらの患者様は、左下肢の筋力低下による歩行のしづらさを訴えて受診されました。 患者様は過去に3回もの脊椎の手術を受けてこられました。20年前に頸椎の手術、2年前に胸椎と腰椎の手術を行いました。7,8年前から左脚を挙げる筋力の低下が出現、徐々に悪化し、歩容(歩く際の姿勢や歩幅)が悪くなってきたそうです。そのため2年前に腰椎と胸椎の手術を受けましたが、改善はみられなかったそうです。上位腰椎にも狭窄があるため、主治医からは4回目の手術を勧められているそうですが、3回もの手術を受けてきてその大変さは身に染みており、手術以外の治療法はないかとご自分で調べて当院を受診していただきました。 これまでは自分で何とかしようと週3回トレーニングジムに通い、筋トレや水中歩行を行っていたそうですが、改善は認めず落ち込んでいたそうです。80歳を超えるとただでさえ身体機能の維持が難しいのに脊髄に障害を抱えておられたら尚更のことと思われます。 現在の保険診療内では、神経機能回復を狙って手術を行った後に、回復が止まってしまった神経機能の回復を再び促す根本的な治療法は残念ながらありません。回復が止まった神経機能の回復を再び促す唯一の方法は「幹細胞治療」になります。 当院では幹細胞の投与方法にこだわりをもっています。通常は脊髄損傷の幹細胞治療は点滴による静脈注射です。しかし血管に入った幹細胞は全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は少なくなってしまいます。損傷した神経細胞へより多くの幹細胞を届け修復を促したいとの思いから、当院では脊髄内への直接投与を行っております。もちろんその幹細胞の生存率も高くないといけません。当院では冷凍せず培養された幹細胞を生きたまま投与する手法で行っています。またご自身の細胞と血液を使用し、化学薬品のない無添加の幹細胞を投与することにこだわっています。このような幹細胞を作成できるのは国内では当院だけと自負しています。 MRI初見 受診時のMRIでは、頚髄の圧迫は20年前の手術で改善されていましたが、頚髄自体に輝度変化があり頸椎の手術までに頚髄へ相当なダメージがかかっていたことがうかがわれます。腰椎MRIでは上位腰椎の中等度の狭窄を認めました。 本来であれば幹細胞投与前に手術により物理的な神経の圧迫を解除した方が良いのですが、こちらの患者様の場合は圧迫が中等度であったことと頸髄の損傷が強かったことから、患者様がお困りになっている左下肢の筋力低下と歩容の悪化は頚髄由来の部分が大きいのではと考え手術より先に幹細胞投与をさせていただくこととしました。 脊髄内に直接幹細胞を3回投与 脊髄内に3回にわけて2500万個細胞ずつ、合計7500万個細胞を投与しました。 1回目の投与後直後から、左脚を挙げる筋力が投与前はMMT3(抵抗がなければ動かせる)であったのが、正常のMMT5(強い抵抗に打ち勝って動かせる)まで明らかな改善を認めました。 トレーニングジムでのトレーナーさんから、水中歩行時の姿勢が良くなっていると褒められたそうです。 患者様からは「日々、自分の体の調子が良くなっているのを実感しており。前向きに物事を考えられるようになった。」と話していただけました。幹細胞が脊髄神経のみならず脳神経にも良い影響を与えて前向きになれたのか、体の調子が良くなっていることがうれしくて前向きになれたのかは、はっきりしません。しかし幹細胞投与によって患者様の身体機能のみでなく、精神面にも良い影響を与えられたのは事実であり、それを思うと大変うれしい気持ちになりました。 <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.07.22 -
- 脊髄損傷の症例
- 頸椎・腰椎ヘルニア・狭窄症の症例
- 幹細胞治療の症例
両脚の触った感覚が良くなり、尿意と便意がわかるように 60代男性 こちらの患者様は、1年前に両脚に力が入らなくなりました。 3か月経過する頃には両脚は完全麻痺の状態となってしまい、この時点で初めて診断がつきました。診断名は「胸髄内血腫」です。何かのはずみに胸髄内の血管が破綻し、血腫ができてしまったものと推測されますが、脊髄内の血腫は非常に珍しいものと考えます。 整形外科の医師の間で手術で血腫を取り除くかどうか、このまま経過をみるか検討がなされたそうです。手術の際、胸髄を分け入って血腫を取り除かないといけないため、手術操作による神経損傷が起こり症状がより悪化してしまう可能性があるとのこと。それに加え血腫ができてすでに3か月が経過しているため、無事に血腫を取り除けたとしても神経の回復が望めない可能性が高いと、その時は手術は行われませんでした。 しかし神経症状の回復兆しが一切ないことから、さらに3か月経過してから血腫除去の手術を受けることとなりました。手術で無事血腫は取り除かれ大腿部と下腹部に少し力が入るようになりましたが、リスクを取って手術を受けたのに期待していたほどの回復はなく落ち込まれたそうです。尿意が全く感じられないため自己導尿が必要とのことでした。 現在の保険診療内では、神経の物理的な圧迫を取り除く手術を行っても、神経機能の回復がみられなかった方への根本的な治療法は残念ながらありません。手術がもっとも侵襲的であり治療効果が見込める最終手段となっているのです。しかし近年、幹細胞治療によりそういった状況に陥った方でも神経機能の回復が見られる症例が多数報告されるようになりました。当院でも神経損傷の幹細胞治療の黎明期から苦しんでいる患者様の手助けをしたいとの思いで積極的に取り組んできました。 当院では幹細胞の投与方法にこだわりをもって治療に取り組んでいます。通常は脊髄損傷の幹細胞治療は点滴による静脈注射です。しかし血管に入った幹細胞は全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は少なくなってしまいます。損傷した神経細胞へより多くの幹細胞を届け修復を促したいとの思いから、当院では脊髄内への直接投与を行っております。脊髄内への直接投与は、国へ正式な届出をし受理されている病院はほとんどありません。さらに当院では数百例という圧倒的に症例数を誇っており、様々な病状に応じた治療が可能となっているのが特徴となります。 MRI初見 前医での手術前のMRIでは第8胸椎レベルの脊髄内に血腫を認めます。血腫除去術の手術後のMRIでは血腫は取り除かれていることがわかります。 脊髄内に直接幹細胞を2回投与 脊髄内に2500万細胞を合計2回投与しました。 両脚の麻痺にはほとんど変化は認めませんでしたが、患者様からは「両脚の触った感覚が良くなった。尿意と便意がわかるようになった。」と確かな神経の回復を感じていただくことができました。 この結果は脊髄内に幹細胞を投与したのみでは得られなかったと思っています。神経を損傷してしまうリスクを覚悟で、手術していただき血腫による胸髄の物理的な圧迫を取ってくださった執刀医のおかげだとも思っています。 <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000561 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.07.21