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- ひざ関節の症例
- 半月板の症例
- 手関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
今回の治療もよく効いてうれしい!幹細胞治療の効果 こちらの患者様は、数か月前からの両膝関節痛と左手関節痛のため受診していただきました。 患者様は以前、両変形性股関節症のため人工関節置換術を勧められていましたが、当院での幹細胞治療により人工関節を回避でき現在も痛みなく日常生活を送られています。趣味のヨガ、水泳、旅行を楽しまれているとのことでした。今回は、両膝と左手関節の治療に来ていただきました。 診察の結果、両膝の初期の変形性関節症と半月板損傷、左手関節はTFCC損傷と診断しました。TFCCとは手関節の小指側にある靭帯と線維軟骨の複合体のことで、手をついて転倒し強い捻りと背屈が強制されると損傷します。 こちらの患者様は以前に手関節の骨折を受傷した既往があり、その時に同時にTFCCを損傷した可能があります。変形性膝関節症の軟骨破壊は炎症と半月板・ 軟骨などの組織変性によって進行すると言われています。炎症を抑えると共に損傷した組織を再生することができれば、関節鏡や人工関節などの手術までの時間を延長できたり回避できると言われています。一旦人工関節になると、耐用性の問題などからアクティブな活動がかなり制限されてしまうため、高い生活の質を確保すると言う意味では人工関節までの時間を延長することはかなり意義のあることです。 唯一、関節内の抗炎症作用と組織修復・ 再生作用を持ち合わせるのが細胞を用いた再生医療です。当院では再生医療の黎明期から肩関節、肘関節、手関節、股関節、膝関節、足関節とすべての関節に対して積極的に幹細胞治療を行い、患者様に満足のいく除痛効果をもたらすと同時に手術を回避することを可能としてきました。 こちらの患者様にも幹細胞治療を行うと除痛効果はもちろんのこと、損傷した半月板、軟骨、TFCCを再生・ 修復し変形性関節症の進行を予防し、手術を回避できると考え、股関節同様に幹細胞治療をお勧めしました。 レントゲン所見 レントゲンでは両膝にはごく軽度の関節裂隙の狭小化を認めました。左手関節は尺骨がごくわずかに橈骨に比べて長いことがわかります。 <治療効果>両膝と手関節に計1億個の幹細胞を投与+PRP 右膝に6000万個細胞、左膝に3000万個細胞、左手関節に1000万個細胞を1回投与しました。 その結果、3か月後には右膝は投与前10段階中2であった痛みが0に、左膝は投与前1であった痛みが0に、左手関節は投与前6であったのが1まで軽減しました。 手関節の治療は、本来は難しいのですが、当院の冷凍せず特殊なシートで培養された生存率の高い幹細胞であるからここまで痛みが軽減したものと自負しております。 患者様には「前回の股関節の治療と同様に、今回の治療もよく効いてとてもうれしいです。」と喜んでいただけました。 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円( 税込 ) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.05.05 -
- がん後遺症の症例
- 幹細胞治療の症例
乳がん術後後遺症のしびれや胃腸障害、倦怠感が改善! こちらの患者様は10年前以上前からの食欲不振、下痢、足のしびれ、肩こり、頭痛、疲れやすさを主訴に受診されました。 症状が出現したきっかけは、乳がんの手術と抗がん剤治療を受けたためだと話していただけました。治療のおかげで命は取り留めたものの、その後は食欲不振、下痢などの胃腸障害、倦怠感などに苦しめられてきたそうです。もともとやせ型であったにもかかわらず体重は10kgも落ち、体力や気力がなくなったそうです。根本的な治療法はなく苦しみに耐えてこられましたが、幹細胞治療に希望を見い出し受診されました。 足のしびれの原因は抗がん剤の副作用の末梢神経障害と診断されましたが、その他の食欲不振、下痢、倦怠感の原因は乳がんの主治医からは、はっきりとはわからないと言われたそうです。末梢神経障害による足のしびれや肩こりが少しでも楽になるように、幹細胞の点滴予定させていただきました。 具体的には下腹部から採取した脂肪細胞から幹細胞を分離・培養し、幹細胞のホーミング効果を期待して静脈から点滴します。ホーミング効果とは、体内に入った幹細胞が再生を必要としている部位・組織から放出されるシグナルを見つけ出し、その部位・組織に集まり目的の細胞に分化したり傷んだ部位・組織を修復することです。今回は、幹細胞が傷んだ末梢神経の神経線維や細胞を修復してくれることを期待して投与します。また副次的な効果で食欲不振、下痢や倦怠感が少しでも改善されたらという思いもありました。 当然ながら、点滴する幹細胞は生きていないと思うようなホーミング効果は期待できません。当院で使用する細胞は冷凍保存せず投与するたびに培養しているため、2回目、3回目に投与する細胞も生存率95%以上の生き生きとした強い細胞です。さらに幹細胞に十分なホーミング効果を発揮してもらうには、点滴する幹細胞の数も重要と考えています。当院の細胞培養は、細胞培養技術がトップクラスの施設と提携して行うため米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで2億個以上の数まで細胞培養が可能です。一般的な医療機関での幹細胞点滴は一度に1億個投与ですが、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより、2億個の幹細胞を投与することが可能になりました。これによって、1億個投与では現れない高い治療効果が期待できるようになりました。 投与後の変化 こちらの患者様には、幹細胞点滴を計4回点滴投与しました。 投与開始後2か月で両足のしびれが軽減、食欲が増進しました。 ・天ぷらやフライドポテトなどの油物を食べれるようになった ・外出しても疲れなくなり外出が楽しくなった ・運転に集中でき周りがよく見えるようになった ・友人との外食も疲れず楽しめるようになった ・食べ物に興味がなかったが外出して美味しそうな店を探すのが趣味になった などなど生活が激変し、喜びの声をいただきました! 既存の保険診療では治らなかったこのようなありとあらゆる変化に、幹細胞治療の可能性には驚かされました。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000917 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.05.05 -
- 肩関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
悩まされていた辛い肩の痛みが注射だけで楽に 70代女性 こちらの患者様は、4年前から出現した右肩の痛みで当院を受診していただきました。 近くの整形外科を受診、MRI撮影で腱板断裂と診断されました。以後、関節注射や投薬による保存的治療を行いましたが、最近の疼痛は10点満点中10点と強くなり、さらに痛みで肩を動かさないでいた為、肩の拘縮が起こってしまったそうです。また夜間の痛みは強く、寝られない日々を過ごしているとのことでした。 主治医からは、関節鏡による腱板縫合術を勧められたそうです。しかし手術には踏み切れず、再生医療を受けてみたいと希望し受診していただきました。 拘縮というのは、肩関節が固まって動きにくくなることです。この拘縮が痛みを悪化させ、治療期間を長くしてしまいます。治療期間を長引かせないためには、早期に痛みの原因を治療し、可動域訓練のリハビリを開始しないといけません。厄介なことに腱板損傷は最初は小さな断裂から始まりますが、それを放置しておくと徐々に断裂部位は大きくなり、終いには縫合が不可能になってしまします。縫合が不可能な大断裂・広範囲断裂の場合には大腿部から筋膜を採取して橋渡ししたり、人工関節が必要になってしまう場合があります。確かに関節鏡による手術は、傷口は1㎝ほどのものが数か所だけで済み、体への負担は少ないです。しかし手術後は数週間の装具による患部の固定、装具を外した後は数か月のリハビリ、入院も必要になります。術後の装具固定による肩関節の拘縮の悪化や、縫合した腱板の再断裂のリスクもあります。一方、強力な抗炎症作用と組織再生作用を合わせもっている幹細胞は、注射するだけで強い炎症を抑え、腱板も再生され、早期にリハビリを開始できるなどメリットが多いと考えます。 当院では現在まで腱板損傷に対しての再生治療の症例数は600例以上にも及び、その治療効果は手術よりも効果が高いというデータが出ています。 具体的な幹細胞治療の方法は、下腹部から1㎝程の創で米粒大の脂肪組織を米粒大2~3粒ほど局所麻酔下に採取し、その中にある脂肪幹細胞を分離して培養します。その際、当院独自の分離シートを使用することで化学薬品を使用せず、強い幹細胞を育てることが可能となりました。一般的には、脂肪分解酵素という化学薬品を使用します。当院では、化学薬品などアレルギーの原因となるものを使用せず、あくまで自身の血液と細胞で幹細胞を培養することにこだわっています。エコーガイド下に損傷した腱板に的確に注射します。 MRI MRIでは棘上筋の損傷とそれに伴い腱板は炎症を起こし分厚く腫大、関節内には強い炎症を示唆する水腫を認めました。 <治療効果>右肩に2500万個細胞を計2回投与+PRP 2500万個の幹細胞投与を計2回を行いました。 投与半年後には、痛みは投与前10点であったのが3点に軽減し、快適な日常生活を送られています。今後は拘縮をリハビリで改善していくと、さらに痛みも取れていくでしょう。 幹細胞による痛みの経過としては、約半年ほどでほとんどの痛みは楽になります。時々見られるのですが、投与後半年後までは半分ほど軽快して、投与後1年経ってから劇的に痛みが取れるという症例もあります。 患者様には「数年間悩まされていた辛い痛みが、注射をするだけで楽になったのでうれしいです。可動域訓練も毎日続けています。」と大変喜んでいただけました。 幹細胞注射により強い炎症が抑えられ痛みが改善し、拘縮に対するリハビリを前向きに取り組んでいただけるようになりました。患者様を良い循環に導くことができてよかったと思っています。 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円( 税込 ) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000109 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.05.05 -
- ひざ関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
両変形性膝関節症に幹細胞治療 こちらの患者様は10年前からの左膝関節痛、1年前からの右膝関節痛のため受診していただきました。 南の島で漁師をしている患者様は、仕事で膝へ負担がかかり両膝の痛みが出たと自己分析しておられました。近くの整形外科では両膝の進行期の変形性関節症と診断されました。ヒアルロン酸注射や内服での保存的加療を行ってきましたが、最近は痛みが悪化し漁師の仕事に支障をきたすようになったそうです。 いったん人工関節をしてしまうと耐用性の問題、可動域の問題などから仕事復帰が難しくなるため、選択肢にはないそうです。まだまだ引退することを考えていない患者様は、再生医療を頼って受診されました。 当院の変形性膝関節症の幹細胞治療効果は、進行期の患者様から末期の患者様まで、多くの方々に治療を提供しています。患者様からは、症状の改善や生活の質の向上について、様々な肯定的なフィードバックをいただいております。個々の状況や進行度によって結果は異なりますが、多くの患者様に満足いただいています。その良好な治療効果は、当院の細胞の質と量へのこだわりによるものと考えています。 当院では冷凍せず幹細胞を培養し、さらに投与する度に培養しているため細胞の生存率は90%以上を誇っています。国内のほとんどのクリニックでは一度に培養して幹細胞を一度冷凍し、投与する際に解凍する方法をとります。それでは解凍する際に幹細胞は大きなダメージを受け、生存率が60%まで低下し、さらに生きている細胞も弱々しいものとなります。 さらに米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで1億個以上の数まで生き生きとした細胞の培養が可能です。これは、細胞培養時に用いる独自の特殊なシートや繊細な技術をもつ培養師さんのおかげです。一般的なクリニックでは生存率60%の2千万個ほどの幹細胞を投与しているため、実際には生きている細胞は1000万個ほどになってしまいます。一方、当院では冷凍せず培養された生き生きした幹細胞を1億個まで投与可能です。幹細胞の数が多いほど多く軟骨が再生され治療効果が高いということは海外の臨床データで実証済みです。 さらにご自身の血液を用いてかつ不純物や化学薬品を排除して培養しているため、アレルギー反応や副作用の心配もありません。 レントゲン所見 レントゲンでは両膝とも内側関節裂隙の狭小化を認めました。左の方が狭小化は強いです。 <治療効果>左膝に7000万個細胞を計3回、右膝に3000万個細胞を計3回投与+PRP 変形と痛みが強い左膝には7000万個細胞を計3回、右膝には3000万個細胞を計3回投与しました。 その結果、初回投与から3か月後には、左膝は投与前10段階中で9あった痛みが3に、右膝も投与前3であった痛みが0まで軽減しました。 今後も1年ほどかけて、左膝の痛みは軽減していくと思われます。 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000139 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.04.11 -
- 脳卒中の症例
- 糖尿病の症例
- 肝臓疾患の症例
- 幹細胞治療の症例
糖尿病のHbA1c と肝機能の数値がかなり改善する この方は、糖尿病と肝機能数値が高い状態で、合併症として3年前に脳出血を起こしています。 糖尿病になると、全身の血管に炎症を起こして血管自体が脆くなります。そこに、コレステロールやアルコールなどによってさらに血管が傷つき、結果的に脳血管が敗れてしまい脳出血を起こす原因となるのです。 日本で病院の通院の原因となる疾患の第1位は、高血圧です。高血圧により血管が硬くなって脆くなると、糖尿病や高脂血症になる確率が数倍上がります。このように私たちの血管が脆くなると、色々な病気を発症しやすい環境となるのです。 幹細胞による再生医療では、この方のように異常をきたしている膵臓と肝臓にはもちろん効果はあります。それと同時に、全身の血管に対して傷ついているところも修復及び再生を促します。いくら規則正しい生活を送っていても年齢とともに必ず血管は硬くなります。50代に入ると約6割の方が高血圧症になると言われています。高血圧になると糖尿病、腎臓病、脂質異常症、脳卒中の確率が上がることになります。できるだけ、きれいな状態の血管を維持することが健康の維持につながります。 夢のような話ですが、幹細胞により臓器や血管をきれいにすることが実証されています。当院でも、幹細胞投与により脳血管の詰まりが解放されたり、血管年齢が若返る症例はいくつもみられました。さらに、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより、2億個の幹細胞を投与することができます。一般的には1億個の投与となりますが、2億個の幹細胞を投与することで1億個にはみられない高い効果も見られます。幹細胞治療においても、一般の治療と同じで、何事も症状が悪化する前に治療をすることをお勧めします。 投与後の変化 患者様の実際のデータがこちらです。 厚生労働省届出済【2億個の幹細胞】投与を実現 2024年1月より、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより、点滴において、一度に2憶個の幹細胞投与が可能となりました。これにより、従来の幹細胞1億個の投与よりも高い治療効果が期待できるようになりました。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.04.08 -
- 股関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
両変形性股関節症に幹細胞治療 こちらの患者様は9年前からの両股関節痛のため受診していただきました。 9年前に近くの整形外科で変形性股関節症と診断され、3年前には右股関節は軟骨がなくなってしまい、末期の関節症と診断され人工関節を勧められました。「まだ50代と若いので人工関節は早いのでは。今後新たな仕事にも挑戦したい」と、これまで内服薬でしのいでこられました。しかし最近では痛みが悪化し、内服薬の効果も軽減してきました。 さらにレントゲンやMRI撮影をすると右大腿骨頭には骨嚢胞が2つみつかり、「骨嚢胞が潰れると激痛が出現してしまうため、その時は人工関節は避けられない」と主治医に言われたそうです。そこで骨嚢胞を圧壊させない方法や人工関節以外で痛みを取る方法があるのではないかと模索し、当院のホームページに行きつき再生医療へ興味を持たれ受診されました。 骨嚢胞とは、はっきりとした原因はわかっていませんが、変形性関節症において軟骨損傷部位から関節液などが骨に侵入し、骨の溶解が起こり空洞ができた状態のことです。股関節では大腿骨頭と臼蓋の両方に、もしくは一方にできます。小さいものから大きなものまで大きさは様々で、その数も1つだけの場合から沢山できる場合もあります。荷重面に大きな骨嚢胞ができると、体重をかけたときに潰れてしまうことがあります。いったん骨嚢胞が潰れてしまうと、激痛が出現し歩行が困難になります。その場合には人工関節を選択せざるを得なくなります。 患者様は骨嚢胞が圧壊する前に当院を受診していただき私達は安心しました。骨嚢胞が潰れる前であれば、幹細胞を投与すると骨嚢胞が小さくなる症例も数多く経験しておりますので、将来的な人工関節も回避できると考えているからです。これは当院独自の細胞シートによる培養と、冷凍せずにその都度培養する方法によって生み出された強い生命力の幹細胞のおかげであると考えています。この製法の幹細胞であれば個人差はあるもののほとんどの方が長期間、骨嚢胞の圧壊を防ぎ人工関節を回避できてきた治療実績があります。 レントゲン レントゲンでは両股関節の関節裂隙の狭小化を認めましたが、右股関節は左股関節と比べるとかなり狭くなっています。 MRIでは右大腿骨頭の荷重面に2つの骨嚢胞がありますが、幸い圧壊はしていません。 <治療効果>両股関節に1億個細胞ずつ計4回投与+PRP 両股関節に1億個細胞ずつ、計4回投与しました。 初回投与後半年で、右股関節は投与前10段階中6であった痛みが3となりました。左股関節は投与前2であったのが0になりました。 大腿骨頭に骨嚢胞があり、いつ圧壊するのか不安を抱えている方にとっては、幹細胞投与はお勧めの治療法であると考えています。 動画はこちら <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000357 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.04.05 -
- 頸椎・腰椎ヘルニア・狭窄症の症例
- 幹細胞治療の症例
幹細胞投与後の翌日から、驚きの症状改善! こちらの患者様は20年以上前からの頸部痛と両上肢のしびれ・痛みのほか、喉のつかえやうつむいたときの吐き気がありました。頚椎椎間板ヘルニアと診断され、数年前に自由診療で2回レーザー治療を受けたことがありますが、効果は一時的であったそうです。 手術も検討したことがあるそうですが、首の神経の近くを操作する手術には恐怖心や抵抗感があり、躊躇していました。そんな中、再生医療に興味を持たれ当院を受診していただきました。 当院では手術で神経の物理的圧迫を取り除いたにも関わらず残存したしびれや痛み、筋力低下、膀胱直腸障害などに対して幹細胞治療を希望する患者様が多い来院されます。しかし、手術を受けずに神経が物理的に圧迫されたままの状態であっても、症状によっては幹細胞治療の適応となります。痺れと頚部痛、そしてうつむいた時に吐き気がするといった症状に対して、どうしても手術後に後遺症が出たらどうしようと悩んでおられました。当院では手術を受ける前の患者様に幹細胞投与を行い、症状の改善を認めた例も多く経験しています。その理由は冷凍保存しない生き生きした強い脂肪由来の幹細胞を使用した脊髄腔内ダイレクト注射療法を行っているからです。 通常の脊髄損傷の幹細胞治療は、点滴による静脈注射です。しかし血管に入った幹細胞は全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は少なくなってしまいます。損傷した脊髄細胞へより多くの幹細胞を届け修復を促したいとの思いから、当院では「脊髄腔内ダイレクト注射療法」を行っています。 脊髄のくも膜下に幹細胞を注射すると、幹細胞は髄液の中に入り、髄液は脊髄の中で還流しているので脊髄損傷部位に直接大量の幹細胞が届きます。また使用する幹細胞は骨髄由来のものがいいのか脂肪由来のものがいいのかという議論がありますが、最近の論文では脂肪幹細胞による治療の方が効果が高いという報告があります。この論文での幹細胞も冷凍保存されたものを使用しているため当院の冷凍せず培養された脂肪幹細胞の治療効果は圧倒的に高いということになります。 骨髄由来の幹細胞を採取するには患者様への身体の負担が大きいです。一方の脂肪幹細胞であれば、下腹部から1㎝ほどの傷で米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで大丈夫な点も、脂肪幹細胞を使用するメリットです。 MRI初見 頸椎MRIではC4/5、C5/6に頸椎椎間板ヘルニアを認めました。 脊髄内に直接幹細胞を3回投与 脊髄内に2500万個細胞の投与を計3回予定しました。 初回治療後、患者様の自己評価によると、長期間(約20年)持続していた頸部痛のVASスコアが治療前の10から2へと改善傾向を示しました。また、前屈時の不快感も軽減がみられ、喉の乾燥感についても症状の緩和が報告されました。 投与翌日からの劇的な症状改善に患者様も驚かれていました。頚椎ヘルニアによる症状として上肢の痺れ以外にも、喉のつかえや食事が喉を通りくいなど、時折みられることがあります。しかし、食道の検査や耳鼻科で検査をするも特に何も問題は出てこないので、原因不明の症状とされることがあります。今までの経験で、このように原因不明と言われる症状に対しても、再生医療では治療ができることが多々ありました。 2回目、3回目の治療完了後には、上肢のしびれについてもVASスコアの改善が観察され、8から2へと変化しました。これにより患者様の日常生活動作の改善につながった可能性が考えられます。 今後は脊髄腔内ダイレクト注射療法が世の中に広まって、治療の選択肢の一つになることを願っています。 ※治療の効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。 <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000873 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.03.04 -
- ひざ関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
人工関節にするしかないかと諦めていたが、幹細胞治療にかけてよかった! こちらの患者様は40代からの左膝痛で受診していただきました。 整形外科への通院歴は40代からと長く、溜まった水を時々抜いてはヒアルロン酸の関節内注射で痛みをしのいできたそうです。ここ数か月はヒアルロン酸注射でも全く痛みが引かず、かかりつけ医には「末期の変形性関節症で人工関節しか手立てがない」と言われたそうです。 自分の脚で一生歩き続けたいという強い意思をお持ちの患者様は、人工関節は断固拒否、自分の膝を残すことができる再生医療に希望を見出し当院を受診していただきました。 レントゲン所見 レントゲンでは両膝の関節裂隙はほとんど消失しており、末期の変形性関節症でした。見た目もO脚変形が見られました。 当院では冷凍保存しない生き生きした細胞はもちろんのこと、米粒2~3粒程度の脂肪を採取するだけで1億個以上の数まで細胞を培養できます。これは他の幹細胞クリニックと比べて群を抜いた数です。生き生きした大量の細胞を損傷部位にピンポイントで投与するため、この患者様の膝同様に、骨と骨がくっついている末期の変形性関節症であっても疼痛が十分に軽減した経験を多数有しています。 一般的医療機関で行われている、冷凍している幹細胞であればO脚変形している膝に対しての再生医療はお断りされる例がよくあります。とはいえ当院でも、末期でもO脚変形のかなりきつい関節症に幹細胞投与を行っても、思うように効果が見られなかったケースがあるのも事実です。そのことを正直にお話すると、それでも当院での幹細胞治療にかけてみたいと治療を受けていただくこととなりました。 <治療効果>両膝に計5000万個の幹細胞を計3回投与+PRP 両膝に5000万個細胞ずつ、トータル1億個を計3回投与しました。 その結果、半年後には痛みは投与前10段階中7であったのが0.5まで軽減しました。 私達も末期の関節症であってもここまで疼痛が軽減できるものかとあらためて幹細胞治療の力に驚かされました。 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000469 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.02.13 -
- ひざ関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
足が上がらない歩けない膝の激痛、注射一本で劇的に改善 こちらの患者様は10年前からの両膝痛のため受診していただきました。 昔はマラソンをされており、2,3年前までは土木関係の仕事をバリバリこなして体力には自信があったそうです。しかし、最近は両膝痛の悪化に加え泌尿器系の大病を患い体力にすっかり自信をなくしておられました。活動量が減った分、体重が増えてしまい、それが膝痛の悪化を招くという悪循環にも陥っていました。 近くの整形外科で人工関節置換術を勧められるも、泌尿器系の大病のため手術に耐えられるかどうか不安で躊躇していたそうです。また軟骨のすり減りは中等度であったため、人工関節以外で身体への負担が少ない治療がないかと探している中、再生医療の存在を知って当院を受診していただきました。 レントゲン所見 MRIでは右膝は外側半月板の水平断裂、左膝は内側半月板の水平断裂を認めました。レントゲンでは中等度の変形性関節症を認めました。 半月板の損傷の手術では、半月板の損傷が激しくて縫合できない場合には、半月板の損傷した部分を切除します。切除すると膝のクッションがなくなるため軟骨のすり減りが加速してしまいます。幹細胞を投与することで半月板が修復され、幹細胞治療により再生された軟骨のすり減りも予防できます。 細胞の培養は細胞培養技術が日本トップクラスの施設と提携して行うため、米粒2~3粒程度の脂肪を採取するだけで1億個以上の数まで細胞を培養できます。採取する細胞が少なくて済むため、身体への負担を抑えることができます。また、冷凍せず培養する国内でも珍しい方法で投与できるので、高い治療効果が期待できます。 手術に対して体力的に不安を持たれていたこの患者様は、当院での幹細胞治療を選択されました。 <治療効果>両膝に計5000万個の幹細胞を投与+PRP 右膝に1500万個細胞、左膝に3500万個細胞、トータル5000万個を計2回投与しました。 その結果、半年後には、右膝の痛みは投与前10段階中3であったのが1まで軽減しました。左膝は投与前8であった痛みが0に軽減していました。 動画はこちら <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000368 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.02.12 -
- ひざ関節の症例
- 大腿骨頭壊死・膝関節骨壊死(離断性骨軟骨炎)の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
辿り着いた再生医療、ここを選んでよかった! こちらの患者様は10年前からの左膝関節痛、3年前からの右膝痛のため受診していただきました。 長年バトミントンをしてきたので膝を傷めたのではないかと話していただきました。最近は両膝痛のためバトミントンができなくなり生活に張りがなくなっていたそうです。 近くの整形外科を受診してレントゲン撮影をしたところ、右変形性膝関節症と左大腿骨内顆の骨壊死と診断されました。膝関節の大腿骨側の骨壊死は外来でもよく見かけます。特徴として、針を刺したような痛みがあり、ヒアルロン酸注射が効きづらいです。ヒアルロン酸注射が効かない左膝は、骨壊死のある内側だけ人工物に取り換える人工膝関節半置換術を勧められたそうです。しかし、一旦人工関節にしてしまうと、耐用性の問題からバトミントンができなくなってしまいます。「手術に頼らず両膝痛を治しバトミントンに復帰したい」との希望から、自分の膝が温存できる幹細胞治療に興味を持たれたそうです。 数ある幹細胞治療のクリニックから当院を選んでいただいた理由は、独自の冷凍保存しない生き生きした生存率の高い幹細胞を用いていることに共感したからとのことでした。実は他のクリニックでの幹細胞治療も検討されていたそうです。 レントゲン所見 レントゲンでは右膝は中等度の関節裂隙の狭小化、左膝は大腿骨内顆に骨壊死を認めました。 当院では冷凍保存しない生き生きした細胞はもちろんのこと、特別な分離シートで脂肪から幹細胞を分離し培養します。一般的には化学薬品で幹細胞を分離するのですが、この分離シートによって化学物質を使用せず培養が可能となりました。当院ではあくまで、自分の脂肪と血液だけ使用して培養することにこだわり、化学物質や他科の血液などアレルギーの原因となるものは使用せず培養します。 生き生きした大量の細胞を損傷部位にピンポイントで投与するため、この患者様同様に骨壊死の状態でも半年後には疼痛がかなり軽減されたことを数多く経験しています。冷凍保存しない大量の細胞を投与できることから当院での幹細胞治療を選んでいただきました。 <治療効果>両膝に計5000万個の幹細胞を投与+PRP 右膝に2000万細胞、骨壊死のある左膝には右膝より多い3000万細胞の両膝で合わせて5000万細胞の投与を行いました。 その結果、半年後には痛みは右膝は投与前10段階中7であったのが0まで軽減、左膝も投与前5であったのが0まで軽減しました。 疼痛が消失し患者様には大満足いただきました。 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID T000158 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.02.08 -
- 脊髄損傷の症例
- 頸椎・腰椎ヘルニア・狭窄症の症例
- 幹細胞治療の症例
四肢のこわばりが改善し、頚部の痛みが緩和! こちらの患者様は左上肢のしびれ・痛み・動かしにくさを訴えて受診されました。 2年半前から水泳をしている際に左肩が上がりにくいことに気が付きました。その2年後には左上肢の痛み・しびれが出現するようになり、整形外科を受診しました。結果はC5/6の頚椎椎間板ヘルニアの診断で、ヘルニアは大きく頚髄の圧迫が強いということですぐに手術が施行されました。手術後は左上肢のしびれ・痛みは術前と比べて7割ほどになったそうです。しかし改善が思ったよりなかったことと最近では痛みが悪化していることが心配になり主治医に相談したところ、まだ術後半年なのでこのまま待っていたら改善してくると言われたそうです。 しかしこのまま何もせず待つのは不安であり何かできることはないかと再生医療を頼って受診されました。現在の保険診療内では神経機能回復を狙って手術を行った後に、回復が止まってしまった神経機能の回復を再び促す根本的な治療法はありません。回復が止まった神経機能の回復を再び促す唯一の方法は幹細胞治療になります。 良好な治療成績の要因は2つあります。1つ目は冷凍保存しない生き生きした強い脂肪細胞由来の幹細胞を大量に使用していることです。2つ目は投与方法へのこだわりです。脊髄や脳神経の再生医療では骨髄由来の幹細胞を用いる施設もあります。骨髄由来の幹細胞は技術的に生き生きした強い大量の幹細胞を培養することは難しいことと、骨髄から幹細胞を採取する際、身体への負担が大きいことから私達は脂肪幹細胞を用いています。脂肪幹細胞であれば下腹部から局所麻酔で1cmほどの傷で採取することが可能です。 近年の研究では脂肪由来幹細胞の方が治療成績が高いという報告が出てきています。また通常は脊髄損傷の幹細胞治療は点滴による静脈注射です。しかし血管に入った幹細胞は全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は少なくなってしまいます。損傷した脊髄細胞へより多くの幹細胞を届けるため、当院では国内ではほとんど行われていない脊髄内への直接投与という画期的な治療法(脊髄腔内ダイレクト注射療法)を行っています。 具体的には病院で手術する際の腰椎麻酔と同じ方法です。腰から針を刺し脊髄のくも膜下腔まで進めて幹細胞を投与します。特に大きな痛みは伴いません。投与された幹細胞は髄液の中に入り、髄液は脊髄の中を還流しているため、その流れに幹細胞はのって脊髄損傷部位まで直接届きます。 MRI初見 受診時のMRIではC5/6頚髄ヘルニアによる圧迫は手術で改善されていましたが、頚髄自体に輝度変化があり頚髄へ相当なダメージがかかっていたことがうかがわれます。 脊髄内に直接幹細胞を4回投与 脊髄に2500万個細胞ずつ計4回の投与を行いました。 患者様には投与するたびに症状がよくなっていると話されており、初回投与から半年後には左上肢のしびれ・痛みは投与前10段階中8であったのが3となりました。 左上肢の痛み・しびれで夜間寝れないことが多かったのが、鎮痛薬を飲み忘れてもぐっすり眠れるようになったと喜んでいただけました。左肩が上がるようになり肘の曲げ伸ばしもしやすくなって、大好きなゴルフも数年ぶりにできるようになったとも話していただけました。 <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID 0001035 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.01.14 -
- 脳卒中の症例
- 幹細胞治療の症例
視床出血による左半身麻痺の後遺症に効果が! こちらの患者様は3年前に脳出血を罹患され、その後遺症の治療のため当院を受診していただきました。 脳出血発症後緊急で開頭血腫除去術が行われ一命を取り留めましたが、左半身麻痺の後遺症が残ってしまいました。発症後1年間は少しずつ麻痺は改善してきていましたが、最近は回復はピタッと止まってしまいました。なんとか自力で歩くことはできますが、非常にゆっくりなので外出時は車椅子を使用しています。現状から少しでも後遺症を回復させたいと治療法を探され、再生医療に行きつきました。 近年、研究が進み幹細胞を使った再生医療により脳卒中の後遺症が改善した症例の報告が増えてきています。さらに嬉しいことに幹細胞治療の2つ目の効果として、脳の脆弱して再出血を起こす危険のある血管を修復し、脳出血の再発を予防する効果も期待されています。脳出血の再発率は1年以内に25%、5年以内に50%、10年以内に55%と言われており、かなりの高確率となっています。後遺症を回復させるとともに再出血の再発の可能性を減らすことができれば患者様に喜ばれるのではと、当院は国内でもいち早く脳卒中後の幹細胞治療に取り組み始めました。 一般的には神経細胞に分化しやすいのは骨髄由来の幹細胞と言われています。当院で神経の再生を狙った幹細胞投与でも、あえて脂肪由来の幹細胞を使用しています。それは骨髄由来の幹細胞を数多く培養するのは技術的に難しいため、多くの神経細胞を再生するためには大量の脂肪由来幹細胞を投与したほうが結果的に良いと考えているからです。さらに、脂肪由来幹細胞では神経以外に血管やその他の組織にも分化できるので総合的に見ても効果は高くなります。そして当院では冷凍せず培養することができるため、従来の骨髄由来幹細胞に比べて圧倒的に効果が期待できます。 骨髄由来の幹細胞の採取は麻酔の面や感染などのリスクが高くなるため、体への負担がより多いということも理由の一つです。 治療の流れとして、下腹部から採取した脂肪細胞から幹細胞を分離・培養し、幹細胞のホーミング効果を期待して静脈から点滴します。ホーミング効果とは体内に入った幹細胞が再生を必要としている部位・組織から放出されるシグナルを見つけ出し、その部位・組織に自動的に集まり目的の細胞に分化したり傷んだ部位・組織を修復することです。よって点滴する幹細胞は生きていないとホーミング効果が期待できません。 当院で使用する脂肪由来幹細胞は冷凍保存せず、投与するたびに培養しているため2回目、3回目に投与する細胞も生存率95%の生き生きとしたフレッシュな細胞です。一般的には3回投与するのであれば、1度に3回分の細胞を培養して、2回目、3回目の投与までの期間は冷凍保存する方法がとられています。これでは投与前に細胞を解凍すると幹細胞が死滅してしまい生存率は50〜60%になってしまいます。 2024年からは厚生労働省への届出が受理されたことにより、2億個の幹細胞を投与することが可能になりました。これにより従来の1億個の幹細胞より高い効果が期待できます。 MRI初見 直近の脳MRIでは右中大脳動脈領域に陳旧性の脳出血と手術後の変化を認めました。 投与後の変化 こちらの患者様には1億個細胞を4回点滴投与しました。 初回点滴前にTUGテストをさせていただきました。TUGテストとは、一般的に広く行われている歩行能力テストです。具体的には肘掛のついた椅子に腰かけた状態から立ち上がり、3mを心地よい早さで歩き、折り返してから再び深く着座するまでの時間を測ります。 そのTUGテストでは、投与前は19.09秒であったのが投与後3か月で17.09秒に短縮されて幹細胞治療の確かな効果を認めました。 またこの方は左半身麻痺ということで左肩の痛みがありました。左肩が痛くなる理由として、左肩を思うように動かせないため関節拘縮を起こしたことが考えられます。 幹細胞投与後は左肩の痛みがましになったと言われていました。左肩付近の筋力が回復することで拘縮予防に力が働くことで痛みが引いたと思われます。 幹細胞は半年から1年間は体の中で働いてくれると言われているので、今後の回復具合が楽しみです。 厚生労働省届出済【2億個の幹細胞】投与を実現 2024年1月より、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより脳卒中に対する点滴において幹細胞数2億個の投与が可能となりました。これにより、従来の幹細胞1億個の投与よりも高い治療効果が期待できるようになりました。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.12.28