お風呂で関節痛・腰痛の「痛み」は和らぐ?温める効果と正しい入浴方法
公開日:2021.02.08 スタッフ ブログ 健康「体が痛いとき、お風呂に入ると楽になる気がする」と感じたことはありませんか。
腰痛や関節痛、筋肉痛などの痛みは、体を温めることで血行が促進され、筋肉の緊張がほぐれることで和らぐ場合があります。
一方で、痛みの種類や状態によっては、お風呂に入ることで症状が悪化するケースもあるため注意が必要です。
この記事では、お風呂で痛みが和らぐ理由や、関節痛・腰痛などに対する入浴の効果、痛みを和らげる正しい入浴方法についてわかりやすく解説します。
痛みがあるときにお風呂へ入って良いのか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
お風呂に入ると関節痛・腰痛などの「痛み」が和らぐ理由
寒い季節になると、関節痛や腰痛が強くなると感じる方も少なくありません。
これは、気温の低下によって血流が悪くなり、筋肉や関節がこわばりやすくなることが原因の一つと考えられています。
お風呂に入って体を温めると血行が促進され、筋肉がほぐれることで痛みが軽減する場合があります。
また、入浴にはリラックス効果もあり、自律神経が整うことで体の緊張が和らぐことも期待できます。
体を温めることで血行が良くなる
お風呂に入ると体温が上がり、血管が広がることで血流が促進されます。
血液の流れが良くなると、筋肉や関節周辺に酸素や栄養が届きやすくなり、痛みの原因となる老廃物も排出されやすくなります。
寒い環境では血管が収縮して血流が滞りやすく、関節のこわばりや違和感が強くなりがちです。
とくに膝や腰などの関節は心臓から遠い部位にあたるため、気温が下がると血流が滞りやすい傾向があります。
入浴による温熱効果は、こうした血流の低下を改善し、体の動きをスムーズにするのに役立ちます。
筋肉の緊張がほぐれ痛みが軽減する
腰痛や関節痛の多くは、筋肉のこりや緊張が関係しています。
長時間同じ姿勢を続けたり、体が冷えたりすると筋肉が硬くなり、関節の動きが悪くなりがちです。
入浴によって体が温まると筋肉が柔らかくなり、関節周辺の緊張が和らぐため、動作時の痛みが軽減することがあります。
デスクワークや立ち仕事などで体がこわばりやすい方にとって、入浴は筋肉の緊張をほぐす方法の一つです。
自律神経が整いリラックス効果が得られる
入浴には体を温めるだけでなく、心身をリラックスさせる働きもあります。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かると副交感神経が優位になり、体がリラックス状態になるのです。
自律神経が整うことで筋肉の緊張が緩和され、痛みを感じにくくなることがあります。
また、入浴後は体がリラックスしやすくなるため、睡眠の質の向上にもつながります。
質の良い睡眠は体の回復を助けるため、慢性的な疲労や痛みの軽減にも役立つと考えられています。
お風呂で痛みが和らぎやすい症状
入浴によって体を温めると血行が促進され、筋肉や関節のこわばりが和らぐことで痛みが軽減する場合があります。
とくに、冷え・血流の低下・筋肉の緊張が関係している痛みは、入浴によって改善しやすいとされています。
お風呂で和らぎやすい主な痛みは、以下のとおりです。
- 腰痛
- 関節痛(膝・肩など)
- 筋肉痛
- 体のこりや疲労による痛み
ただし、すべての痛みに入浴が適しているわけではありません。
炎症が強い場合や急性の痛みでは、温めることで症状が悪化する可能性もあるため注意が必要です。
腰痛
腰痛の中でも、筋肉の疲労やこりが原因となっている場合は、入浴によって症状が和らぐことがあります。
体を温めることで腰周辺の血流が改善し、筋肉の緊張が和らぐためです。
たとえば、以下のような腰痛は入浴によって軽減する可能性があります。
- 長時間のデスクワークによる腰のこり
- 立ち仕事による筋肉の疲労
- 冷えによる腰まわりのこわばり
ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで腰の筋肉が和らぎ、動作時の痛みが軽減する場合があります。
ただし、ぎっくり腰のように急性の炎症がある場合は、温めることで症状が悪化することもあるため注意が必要です。
関節痛(膝・肩など)
膝や肩などの関節痛も、血行不良や筋肉の緊張が関係している場合には、入浴によって和らぐことがあります。
体を温めることで関節周辺の血流が改善し、関節のこわばりが軽減するためです。
とくに寒い季節は関節が冷えやすく、痛みや動かしにくさを感じる方も少なくありません。
入浴によって体を温めることで関節の動きがスムーズになり、日常動作が楽になることがあります。
ただし、関節が腫れている場合や熱を持っている場合は炎症が起きている可能性があり、温めることで症状が悪化することもあるため注意が必要です。
筋肉痛
運動後などに起こる筋肉痛は、入浴によって回復を助ける場合があります。
体を温めることで血流が良くなり、筋肉にたまった疲労物質が排出されやすくなるためです。
ぬるめのお湯に浸かることで筋肉の緊張がほぐれ、体の張りやだるさが軽減することがあります。
ただし、運動直後で炎症が強い場合は、温めるよりも冷やす方が適している場合もあるため、筋肉痛の状態を確認しながら入浴することが大切です。
体のこりや疲労による痛み
肩こりや背中のこりなど、筋肉の疲労によって起こる痛みも入浴によって和らぐことがあります。
体を温めることで筋肉が柔らかくなり、血流が改善されるためです。
とくに、以下のような場合は入浴による効果が期待できます。
- 長時間のデスクワーク
- 同じ姿勢を続けた後の体のこり
- 日常生活による疲労の蓄積
入浴によって全身の筋肉がゆるむことで、体のだるさやこりの軽減につながる場合があります。
また、入浴にはリラックス効果もあるため、心身の疲労回復にも役立つでしょう。
痛みを和らげる正しい入浴方法
痛みを和らげる目的で入浴する場合は、ただ長く湯船につかれば良いわけではありません。
お湯の温度や入浴時間が合っていないと、体に負担がかかったり、かえって疲れやすくなったりすることがあります。
痛みを和らげる入浴の目安は、以下のとおりです。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| お湯の温度 | 38〜40℃程度のぬるめのお湯 |
| 入浴時間 | 10〜15分 |
| 入浴のタイミング | 就寝の1〜2時間前 |
| 入浴中の動き | 軽いストレッチや関節の曲げ伸ばし |
体をゆっくり温めることで血行が促進され、筋肉や関節のこわばりが和らぐ可能性があります。
熱すぎるお湯は交感神経を刺激しやすく、長湯は脱水やのぼせの原因にもなるため、心地よく続けられる入り方を意識しましょう。
38〜40℃のぬるめのお湯に入る
痛みを和らげたいときは、38〜40℃くらいのぬるめのお湯が向いています。
ぬるめのお湯は体をじんわり温めやすく、血流を促しながら筋肉や関節まわりのこわばりを和らげてくれるのです。
また、熱すぎるお湯は体への刺激が強く、交感神経が優位になってリラックスしにくくなることがあります。
そのため、「しっかり温まりたい」と思って高温のお湯に入るよりも、少しぬるいと感じる温度でゆっくり温まる方が、痛みの緩和という目的には合いやすいのです。
10〜15分を目安に温まる
入浴時間は、10〜15分程度をひとつの目安にすると良いでしょう。
短すぎると体の深部まで温まりにくく、血行改善や筋肉のゆるみを感じにくいことがあります。
一方で、長く入りすぎると体力を消耗しやすく、のぼせや脱水の原因になることがあります。
体を温めて痛みを和らげるためには、「長く入る」よりも「無理のない時間で気持ちよく温まる」ことが大切です。
浴室が寒い時期はやや長めになることもありますが、疲れを感じる前に上がるくらいを目安にしてください。
入浴中に軽いストレッチを行う
湯船の中で軽く体を動かすと、筋肉や関節のこわばりを和らげることができます。
体が温まっていると筋肉が伸びやすく、無理のない範囲で動かすだけでも関節まわりが動きやすくなるためです。
たとえば、以下のような動きを取り入れると良いでしょう。
- 膝の曲げ伸ばし
- 足首をゆっくり回す
- 肩を回す
- 腰を軽くひねる
ただし、強い痛みがある場合や無理に動かすと痛みが増す場合は、ストレッチを控えるようにしてください。
あくまで「気持ちよくほぐれる範囲」にとどめることが大切です。
痛みがあるときにお風呂へ入る際の注意点
入浴は血行を促進し筋肉の緊張を和らげる効果が期待できますが、すべての痛みに適しているわけではありません。
痛みの原因や状態によっては、体を温めることで炎症が強くなり、症状が悪化することもあります。
とくに、腫れや強い痛みがある場合、急に起こった痛みなどは注意が必要です。
痛みの状態によって、温めた方が良いケースと控えた方が良いケースがあります。
炎症が強いときは温めない
痛みがある部分に腫れや熱感がある場合は、炎症が起きている可能性があります。
炎症とは、体の組織が損傷したときに起こる反応で、痛み・腫れ・熱感などの症状が現れることが特徴です。
この状態で体を温めると血流がさらに増え、炎症が広がって痛みや腫れが強くなる場合があります。
たとえば、関節が赤く腫れているときや触ると熱を持っているときは、温めるよりも安静にする方が適している場合があります。
症状が強いときは無理に入浴せず、体を休めることが大切です。
ぎっくり腰など急性の痛みは悪化する場合がある
ぎっくり腰のように突然起こる強い腰痛は、発症直後に炎症が起きていることが多いとされています。
発症直後に体を温めると血流が増え、炎症が強くなって痛みが悪化する可能性があります。
そのため、ぎっくり腰になった直後は無理に入浴せず、安静にして体を休めることが重要です。
痛みが落ち着いてきた段階では、ぬるめのお湯に短時間入ることで筋肉の緊張が和らぎ、体を動かしやすくなる場合もあります。
症状の経過に合わせて入浴方法を調整しましょう。
ぎっくり腰に関して、以下の記事もあわせてご覧ください。
入浴後に痛みが強くなる場合
入浴後に痛みが強くなる場合は、温めることが症状に合っていない可能性があります。
体を温めることで血流が増えると、炎症がある部位や神経への刺激が強くなることがあるためです。
たとえば、入浴後に関節の痛みが強くなったり、しびれや違和感が増したりする場合は、入浴方法を見直す必要があります。
お湯の温度を下げたり、入浴時間を短くしたりすることで症状が軽くなることもあります。
痛みが続く場合は、自己判断せず医療機関へ相談することも検討しましょう。
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お風呂で痛みが改善しない場合に考えられる病気
入浴によって血行が良くなり筋肉の緊張がほぐれると、腰痛や関節痛などの痛みが軽減する場合があります。
しかし、お風呂に入っても痛みが改善しない場合は、筋肉のこりや疲労だけでなく、病気が原因となっている可能性もあります。
とくに、痛みが長く続く場合や、しびれ・歩きにくさなどの症状を伴う場合は注意が必要です。
ここでは、腰や関節の痛みの原因として考えられる代表的な病気について紹介します。
坐骨神経痛
坐骨神経痛は、腰から足にかけて伸びている坐骨神経が圧迫されたり刺激されたりすることで起こる症状です。
おしりや太もも、ふくらはぎなどに痛みやしびれが現れることがあります。
原因としては、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが関係している場合があります。
症状が軽い場合は入浴によって筋肉の緊張がほぐれ、痛みが和らぐこともありますが、神経の圧迫が強い場合は温めても改善しないことが多いです。
足のしびれや歩きにくさが続く場合は、医療機関での診察を受けることが大切です。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれが起こる病気です。
腰痛だけでなく、おしりや脚にかけての痛みやしびれが現れることがあります。
症状が軽い場合は安静やリハビリなどで改善することもありますが、神経の圧迫が強い場合は痛みが長期間続くことがあります。
入浴によって一時的に筋肉の緊張が和らぐことはありますが、根本的な原因は改善しないため、症状が続く場合は医療機関での検査が必要です。
脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症は、背骨の中を通る神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されることで痛みやしびれが起こる病気です。
とくに中高年に多く見られ、歩くと足がしびれたり痛みが出たりして、少し休むと楽になる「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」という症状が現れることがあります。
入浴によって筋肉がほぐれると一時的に楽になることもありますが、神経の圧迫が原因のため症状が繰り返される場合があります。
歩行時の痛みやしびれが続く場合は、医療機関へ相談してください。
変形性関節症
変形性関節症は、関節の軟骨がすり減ることで関節の痛みや動かしにくさが生じる病気です。
とくに膝や股関節に多く見られ、年齢とともに発症することがあります。
関節がこわばっている場合は入浴によって体を温めることで動かしやすくなることもありますが、関節の変形そのものが改善するわけではありません。
痛みが長く続く場合や、関節の腫れや動かしにくさが強くなる場合は、医療機関での診察を受けることが重要です。
まとめ|お風呂は正しく入れば痛みの緩和につながる
お風呂に入って体を温めると血行が促進され、筋肉の緊張が和らぐことで、腰痛や関節痛などの痛みが軽減する場合があります。
とくに、冷えや筋肉のこりが原因の痛みには、入浴が効果的なことがあります。
ただし、炎症が強い場合や急性の痛みでは、温めることで症状が悪化する可能性もあるため注意が必要です。
入浴後も痛みが続く場合や、しびれや歩きにくさなどの症状がある場合は、病気が関係している可能性もあります。
今回紹介した症状に対して、手術以外の治療法として注目されているのが、再生医療です。
再生医療の幹細胞治療は、患者様自身の細胞から幹細胞を採取・培養して増やし、注射や点滴によって体内に戻す治療法です。
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