正しい歩き方の基本を知っておこう!目的・シーン別のコツも解説
公開日:2021.06.19 スタッフ ブログ カラダの仕組み外出する際に、正しい歩き方を意識していない方も多いのではないでしょうか。
間違った歩き方を続けていると、ひざや腰に負担がかかりやすくなるため注意が必要です。
本記事では、正しい歩き方の基本をはじめ、着地や重心移動の流れ、シーン別・目的別のコツを解説します。
今日から意識できるポイントに絞って解説するので、無理のない範囲で取り入れてみてください。
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目次
正しい歩き方は姿勢が大切
正しい歩き方を実践する出発点は、足の動きではなく姿勢です。
立ち姿が崩れている状態では、歩き方を意識しても膝や腰に負担が偏りやすく、効率よく体を使えません。
基本は、体を横から見て頭部から足部まで一直線になる位置です。
あごを軽く引き、視線は数メートル先を見ると背中の丸まりを防ぎやすく、自然と胸も開きます。
肩に力が入っている場合は一度脱力し、上半身の緊張をほぐしましょう。
また、見落としやすいのが骨盤の位置です。前に倒れすぎると反り腰、後ろに倒れると猫背の姿勢になり、どちらも体の軸がぶれて歩幅や腕振りにも影響が出ます。
おへその下を軽く支える意識を持つと、体幹が安定しやすいので試してみてください。
正しい歩き方の基本
正しい歩き方は、姿勢を整えた上で視線・着地・腰の位置・足裏の重心移動など、一連の動きを揃える意識が大切です。
ここでは、毎日の歩行で意識したい基本動作をわかりやすく解説します。
正面を向いて姿勢を整える
歩き始める前に意識したいのが、視線と上半身の向きです。
足元ばかりを見て歩く癖があると、背中が丸まりやすくなり、体の軸も前に崩れやすくなります。
視線を足元ではなく、数メートル先に向けましょう。顔が上がると胸が自然に開き、首や肩の余計な力も抜けやすくなります。
背筋は無理に伸ばす必要はなく、頭のてっぺんを軽く引き上げるような感覚を意識してください。
着地で足のつき方を意識する
歩き方の質を左右するのが、最初の一歩目の着地です。足のつき方が乱れると衝撃が一点に集中し、膝や腰に負担がかかりやすくなります。
かかとから地面に触れ、そのまま足裏全体へ体重を移していく流れが基本です。
最後に親指の付け根あたりで軽く押し出すと、自然な前進動作につながります。
ただし、すべての人にかかと着地が適しているとは限りません。
膝や股関節に違和感がある場合は、足裏全体でそっと接地するほうが負担を抑えやすいため、自分の体の状態に合わせて調整しましょう。
また、靴底の外側だけ減っている、あるいはつま先ばかり擦れている場合は、着地や重心の偏りが出ている可能性があります。
腰の位置を意識する
歩いているときは、腰の位置が安定しているかによって歩きやすさが大きく変わります。
骨盤が前後に傾いたままだと、体の軸がぶれやすくなり、足だけで無理に進む動きになりがちです。
まずはその場で立ち、骨盤の位置を整えましょう。腰を反らせず、丸めすぎない状態を探してください。
おへその下に軽く力を入れると体の中心が安定しやすくなるので、この状態を保ったまま一歩踏み出します。
歩くときは、脚を前に出す意識を弱め、腰ごと前に移動する感覚を持つとスムーズです。
足だけを振り出すと上下に揺れやすくなりますが、体の中心から動かすと無駄な力を使いにくくなります。
歩幅を広げて腕を適度に振る
正しい歩き方では、歩幅と腕振りのバランスが欠かせません。歩幅が狭すぎると小さな足運びになり、前へ進む力を使いにくくなります。
反対に、最初から大股を意識しすぎると着地が強くなり、膝や腰に負担が集まりやすくなるため注意しましょう。
意識したいのは、無理なく一歩が前へ出る幅です。脚を遠くへ投げ出すのではなく、後ろ足で地面を押した結果として歩幅が少し伸びる形が理想です。
腕はひじを軽く曲げ、肩の力を抜いたまま前後へ動かします。横に振るのではなく、進行方向に合わせて自然に引くのがコツです。
正しい足裏の重心移動を意識する
正しい歩き方では、足を前に出すことだけでなく、足裏のどこに体重が移っていくかも大切です。
着地のあとに重心がうまく流れないと、足音が大きくなったり、前へ進む動きがぎこちなくなったりします。
かかと付近から接地して足裏の中央を通り、最後につま先側へ抜けていく動きを意識しましょう。
足裏全体が順番に地面に触れるように使えると、体重が前へ運ばれやすくなります。
反対に、足裏を一度にべったり置く歩き方では、足首の動きが小さくなり、歩幅も出にくくなるため注意してください。
呼吸も大切
歩き方を整えるには、呼吸のリズムにも目を向けておきたいところです。
呼吸が浅い状態が続くと体に余計な力が入りやすく、動きもぎこちなくなります。
一定のリズムでゆったり呼吸を続けるように意識しましょう。
鼻から吸って口から吐く流れを基本にすると、呼吸の乱れを抑えやすくなります。
歩幅やスピードに合わせて、「2歩で吸って2歩で吐く」といったリズムを作ってみてください。
早歩きになったときに息が上がるなら、歩くペースと呼吸がかみ合っていない可能性があります。
そのまま進むと肩に力が入りやすいため、一度ペースを落として呼吸を落ち着かせましょう。
【シーン別】場所・状況に合わせた歩き方のコツ
同じ歩き方でも、坂道や階段では体の使い方が変わります。
ここでは、日常でよくある場面ごとのポイントを見ていきましょう。
坂道
坂道で、平地と同じ感覚で歩くと体が前後に流れやすくなり、膝や腰への負担が増えやすくなります。
傾斜に合わせて、重心と歩幅を調整するのがポイントです。
上りでは、上体を少しだけ前へ傾け、足裏全体で地面を押す意識を持ちましょう。
大股で登ろうとすると太ももに負担が集中しやすいため、歩幅はやや小さめに保つほうが無理なく進めます。
呼吸が乱れやすいため、ペースを一定に保つことも大切です。
下りでは、体が前に流れすぎないように重心をやや後ろへ保ちます。
かかとから強く着地すると衝撃が大きくなるため、足裏全体で受け止めるようにしましょう。
歩幅を小さくして一歩ずつコントロールすると、膝への負担を抑えやすくなります。
階段
階段では一段ごとに体重がかかり、踏み出し方によって負担のかかり方が大きく変わります。
上りでは、足先だけで踏み込まず、足裏全体を段に乗せるように意識しましょう。
かかとまでしっかり乗せて体重を移すと、太ももだけに頼らずに上りやすくなります。
体はやや前へ傾けますが、前のめりになりすぎないように注意が必要です。
下りでは、体が前に流れやすいので、重心をやや後ろに保ちながら一段ずつ下ります。
つま先から急に降りると衝撃が強くなるため、足裏で受け止める意識が重要です。また、手すりを軽く使うと、バランスを取りやすくなります。
急いで階段を下りると、着地の衝撃が膝に直接伝わりやすくなるため、階段では確実に足を置いて安全を優先して歩きましょう。
【目的別】健康・ダイエットのための歩き方
正しい歩き方は、脚力の維持や生活習慣病の予防、体重管理など、目的によって意識するポイントが変わります。
ここでは、目的別に押さえておきたい歩き方のポイントを見ていきましょう。
脚力低下の予防
脚力の低下を防ぐには、歩行で下半身の筋肉をしっかり使うことが重要です。
ただ歩くだけでなく、筋肉に適度な刺激が入る動きを意識すると、衰えを防げます。
とくに、足をしっかり持ち上げて前に出すことと、後ろ足で地面を押す動きが大切です。
すり足のような歩き方になると筋肉の使用量が減り、太ももやお尻の筋肉が使われにくくなるため注意しましょう。
膝を軽く上げるようにして一歩を出すと、自然と下半身全体を使いやすくなります。
糖尿病の予防
糖尿病の予防を目的に歩く場合は、継続しやすいペースで体を動かし続ける習慣が重要です。
短時間でも、日常の中で歩く習慣を増やすことが、血糖値のコントロールにつながります。
やや息が弾む程度の速さで歩くのがポイントです。
ゆっくりすぎると運動量が不足しやすく、反対に速すぎると長く続けにくくなります。
会話はできるが、少し息が上がる程度のペースが目安です。
また、食後に軽く歩く習慣を取り入れると、血糖値の急な上昇を抑えやすくなります。
一度に長時間歩く必要はないため、10分程度の歩行を数回に分けるなど、生活の中に無理なく組み込みながら継続していきましょう。
骨粗鬆症の予防
骨粗鬆症の予防では、骨に適度な刺激を与える歩き方が効果的とされています。
体重が骨にかかる動きを繰り返すことで、骨の強度を保ちやすくなります。
背筋を伸ばした状態で、リズムよく歩きましょう。猫背のまま歩くと体重がうまく伝わらず、骨への刺激が弱くなりやすくなります。
姿勢を整えた上で、一定のテンポで歩き続けるのがポイントです。
外出の機会が減っている場合でも、近所を歩くだけで骨に刺激を与えられます。無理のない範囲で継続することが大切です。
痩せるのが目的
体重管理を目的に歩く場合は、運動量の確保と継続しやすさを両立させましょう。
短時間で終わらせるより、合計の運動時間を意識して積み重ねるほうが脂肪の消費につながりやすくなります。
体が温まるまでにある程度の時間が必要なので、30分前後をひとつの区切りとして歩くことをおすすめします。
長時間を一度にこなす必要はなく、5分から10分程度の歩行を1日の中で複数回に分けても、合計時間が確保できれば問題ありません。
たとえば、通勤や買い物の移動時間を活用して歩く回数を増やすと、無理なく運動量を増やせます。
エレベーターではなく階段を使うなど、生活の中での小さな積み重ねも有効です。
正しい歩き方で使う筋肉のトレーニング
正しい歩き方を実践すると、下半身だけでなく体幹の筋肉も働きます。
姿勢を保ちながら歩く動作では、背骨を支える「多裂筋(たれつきん)」やお尻の「大臀筋(だいでんきん)」などが連動して使われているのです。
ただし、これらの筋肉は日常の歩行だけでは十分に鍛えにくいため、意識的なトレーニングで補うことが大切です。
以下では、筋肉の働きを補い、正しいフォームを維持するのに有効なトレーニング方法を紹介します。
多裂筋のトレーニング
多裂筋は、背骨の近くにある筋肉で、姿勢を支える役割を持ちます。
以下の手順でトレーニングしましょう。
1.両手とひざを床につけて、四つん這いになる
2.片手を前に出し、反対側の足を上げる
3.手と足を上げ過ぎないように注意しながら、3回繰り返す
回数を増やすことより、使う筋肉を意識しながら行いましょう。
大臀筋のトレーニング
大臀筋は、お尻にある大きな筋肉で、歩くときに後ろ足で地面を押す動きに関わります。
トレーニングの手順は以下のとおりです。
1.仰向けに寝て、足を軽く開く
2.本か台の上に、片足のかかとをのせる
3.お尻を持ち上げて3秒キープする
4.左右10回ずつ繰り返す
台にかかとを乗せている足のつま先を、少し内側に向けるように意識するのがコツです。
台の高さは、電話帳くらいの厚さが適しています。
後ろ向きトレーニングも有効
後ろ向きに歩く動きもトレーニングとして有効です。
以下のポイントを意識して行いましょう。
- 親指の腹で地面をけるようにする
- 太ももで足を後ろに引く
- ひざは曲げすぎないように意識する
- つま先から着地する
- 太ももとお尻に力が入っていることを意識する
- ゆっくり体重を移動させる
- 2〜3分ほど続ける
力の入る位置を意識すると、歩行に必要な筋肉を使う感覚がつかみやすくなります。
正しい歩き方をサポートする道具の活用法
正しい歩き方を身につけるには、体の使い方だけでなく道具を活用する方法もあります。
ここでは、日常で取り入れやすい道具の活用法を解説します。
インソールで歩行姿勢と快適さを整える
インソールを活用すると、足裏の接地バランスを整えやすくなり、歩行時の安定感にもつながります。
足裏全体で体重を受けやすくなるため、偏った負担を減らす効果が期待できます。
インソールを使用する際は、次の点を意識しましょう。
- 足裏全体に均等に体重がかかる形を選ぶ
- 土踏まずを適度に支えるタイプを選ぶ
- 靴のサイズや形に合ったものを使う
- 違和感がある場合は無理に使い続けない
足裏の一部だけに体重が集中すると、歩行のバランスが崩れやすくなります。
長時間歩く場面や足の疲れを感じやすい方は、一度試してみましょう。
杖の活用で歩き続ける力を維持する
疲れやすさや転倒への不安がある場合は、杖を活用しましょう。
無理に我慢して歩くより、支えを取り入れたほうが外出を続けやすくなります。
杖を使う場合は、次の点を意識してください。
- 杖は利き手と反対側の手で持つ
- 杖と反対側の足を同時に前へ出す
- 杖に体重を預けすぎず、補助として使う
- 歩幅を小さめにしてリズムを整える
杖は体を支えるだけでなく、歩くリズムを整える役割もあります。
使い方が合っていないと、かえって体のバランスを崩すこともあるため注意が必要です。
まとめ|正しい歩き方で健康な体を維持しよう
正しい歩き方を実践するには、姿勢・着地・重心移動といった基本を押さえておくことが大切です。
日常の中で意識を少し変えるだけでも、歩きやすさや安定感に違いが出てきます。
道具やトレーニングも活用しながら、自分に合った形で正しい歩き方を身につけていきましょう。
なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気や後遺症の治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。ぜひ一度ご利用ください。
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