こぶら返り・こむら返りはどちらが正しい?原因や予防方法をあわせて解説
公開日:2021.08.03 スタッフ ブログ カラダの仕組み「夜中に足がつって、あまりの痛みに飛び起きた」 誰でも一度はそんな経験をしたことがあるのではないでしょうか?
いわゆる「こぶら返り」、「こむら返り」と呼ばれる現象です。
また、二つの呼び名のうち、どちらが正しいのか、疑問に思う方もいるでしょう。
実はこれにはきちんとした答えがあります。
今回は、「こぶら返り」「こむら返り」の違いや、根本にある原因、その予防方法について解説します。
ぜひ参考にしてください。
目次
「こぶら返り」も「こむら返り」も正しい
実は、「こぶら返り」と「こむら返り」、どちらも正しい表現です。
この現象は、ふくらはぎ付近が攣ることを指します。
ふくらはぎは、かつて「こむら」と呼ばれ、ここから「こむら返り」の呼称が定着しました。
そして「こむら返り」がなまり、「こぶら返り」とも呼ばれるようになりました。
つまり、なまっているかどうかの違いで、どちらも間違いではありません。
この記事では以後、基本的に「こむら返り」の表現を使います。
ちなみに、こむら返りは、ふくらはぎの筋肉が異常に緊張し、収縮して起こるけいれんの一種です。
このとき、強い痛みをともなうのが特徴。
睡眠中に起こりがちですが、スポーツなどで筋肉に負担がかかった際にも生じるケースがあります。
「こぶら返り」「こむら返り」が起こる原因
こむら返りが起こる原因はまだ解明されていません。
ただ、以下が関係すると言われています。
- 血行不良
- 水分やミネラルの不足
- 過度な運動
よく言われるのは、血行不良です。
血液が回らなくなると、下半身が冷え、ふくらはぎのけいれんが起こりやすくなるでしょう。
また水分不足になると、電解質バランスが崩れ、やはり筋肉が異常に収縮しやすくなります。
さらに、過度な運動によって、こぶら返りが起こるケースもあります。
「こぶら返り」「こむら返り」は病気の兆候?
頻繁に生じるこむら返りは、病気の兆候かもしれません。
具体的には、以下の疾患と関連している可能性があります。
疾患名 |
概要 |
具体的な症状 |
---|---|---|
末梢血管疾患 |
動脈が狭くなるなどして、血液の循環が阻害される |
歩行困難 |
静脈瘤 |
脚部の静脈内に詰まりがしょうじ、血流に異常が起こる |
脚の痛み |
平足 |
足裏のアーチが失われ、通常よりも地面と面する範囲が広くなる |
足の疲れやすさ |
肝疾患 |
肝臓において、炎症や障害、硬質化が生じる |
倦怠感 |
神経障害 |
神経の機能に障害が生じる |
手足のしびれ |
坐骨神経痛 |
腰から下に伸びる神経が圧迫され、何らかの障害が生じる |
足のしびれ |
腰椎椎間板ヘルニア |
腰椎の椎間板が変形、もしくは本来の位置から逸脱する |
足の痺れ |
症状の重い疾患の兆候が、こぶら返りとして表れた可能性があります。
頻繁にこぶら返りの症状がある場合、医師の診察を受けるのがおすすめです。
\まずは当院にお問い合わせください/
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「こむら返り」「こぶら返り」を予防するには
こぶら返りの予防には、以下が有効だとされます。
予防策 | 具体例 |
---|---|
適宜水分補給をおこなう |
のどが乾く前に水を飲む |
ミネラルが豊富な食材を食べる |
【ミネラルが豊富な食材】 |
適度な運動の習慣を身につける |
ウォーキングや散歩に取り組む |
足を冷やさないようにする |
レッグウォーマーを装着する |
このような予防策の中から、取り組みやすいものを選びましょう。
いくつか組み合わせれば、こぶら返りをある程度予防できます。
「こぶら返り」「こむら返り」にお悩みの方はご相談ください
突然襲ってくるふくらはぎの痛みを伴う筋肉のけいれん、いわゆる「こぶら返り」。
多くの方が経験する症状ですが、頻繁に発生する場合は生活に支障をきたすことがあります。
一般的なこむら返りは一時的な症状で、数分程度で自然に改善します。ストレッチや軽いマッサージで対処できることも多く、深刻な健康上の問題につながることは少ないとされています。
ただし、以下のような場合は、医療機関の受診を推奨します。
- 頻繁にこぶら返りが起こる
- 症状が長時間続く
- 日常生活に支障がある
- 他の症状も併せて感じる
原因は様々で、単なる疲労や電解質バランスの乱れから、より慎重な対応が必要な基礎疾患まで幅広く考えられます。
こぶら返りについて不安を抱えている方は、医療機関を受診してみましょう。
\まずは当院にお問い合わせください/