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ヘルニアの初期症状は腰の痛みや足のしびれ!対処方法を医師が解説

「最近前屈で腰が痛い」「なんとなく足がしびれる気がする」そんなときにインターネットで検索すると、ヘルニアの可能性があると目にするかもしれません。
結論からいえば、腰の痛みや足のしびれはヘルニアの初期症状の可能性があります。
具体的には、以下のような痛みやしびれの症状がヘルニアの初期症状に当てはまります。
- 重いものを持ったり、前かがみになったりすると痛む
- 腰やお尻を動かすと電気が走るような痛みがある
- 足にピリピリ、ジンジンといった感覚異常がある
- 足を触っても覚が鈍い部分がある
- 足に力が入りにくくなったり、つまづきやすくなった
- くしゃみや咳で、腰や足が痛む
上記のような状態を放置すると症状が悪化し、治療が長引くリスクもあるため、早めに医療機関を受診しましょう。
本記事ではヘルニアの初期症状について詳しく解説するほか、自分でチェックする方法や対処方法までご紹介します。
「ヘルニアの初期症状かもしれない」と悩んでいる人は、ぜひ最後までチェックしてください。
▼動画でも解説!絶対に見逃してはいけないヘルニアの初期症状とは?
目次
ヘルニアの初期症状は主に「腰の痛み」と「足のしびれ」
ヘルニアの初期症状は、主に「腰の痛み」と「足のしびれ」で、多くの場合、これらの症状は比較的軽いものから始まります。
この疾患は腰椎間の椎間板が変性し、内部の髄核(ゼリー状の組織)が突出して神経を圧迫することで発症します。
初期段階では、神経が圧迫されているものの損傷には至っていないため、軽度の痛みやしびれが主な症状となります。
しかし、放置すると神経が損傷し、筋力低下や感覚麻痺などの重篤な症状を引き起こす可能性がありますので注意が必要です。
なお、ヘルニアのメカニズムや種類について、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
ヘルニアの初期症状はとくに前屈みや中腰姿勢で生じやすい
ヘルニアの初期症状は、日常生活における特定の姿勢、特に前屈みや中腰の姿勢で感じやすくなるため注意が必要です。
前述の通り、ヘルニアは椎間板がもろくなり、内部の髄核が神経を圧迫することで発症します。
椎間板が変性すると中にある髄核(ずいかく:椎間板の中心にあるゼリー状の組織)を包む組織がもろくなってしまい、後ろに押し出されやすくなります。
椎間板のすぐ後ろには神経が通っているため、押し出された髄核によって神経が圧迫されると、痛みやしびれを感じるのです。
この髄核の後方への突出は、腰を屈める動きでより強くなります。そのため、前屈や中腰姿勢では通常の姿勢よりも髄核が後ろに押し出されやすくなるので、痛みやしびれを感じやすくなるでしょう。
症状が進行すると強い痛みや筋力低下がみられる
ヘルニアを放置すると、神経が強く圧迫されて損傷し、以下のような重篤な症状が現れることがあります。
- 腰の強い痛み
- 足の筋力低下
- お尻から足にかけての痺れ
- 腰から下の感覚が鈍くなる
- 尿や便のコントロールができなくなる
これらの症状はヘルニアが重症化したサインだけでなく、坐骨神経痛などの神経症状を伴い、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。
特に、排尿や排便の障害が現れた場合は緊急の医療対応が必要です。
坐骨神経症状の詳細については、以下の記事をご参照ください。
なお、当院「リペアセルクリニック」では、以下のヘルニアの症状に対する再生医療を提供しております。
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
- 頚椎症性脊髄症
当院が提供している再生医療は幹細胞治療であり、ヘルニアの初期症状だけでなく、手術には成功したものの後遺症に苦しんでいる方にも改善効果が見込めた事例が多く存在します。
現在当クリニックの公式LINEにて、再生医療の最新情報やヘルニアの改善症例の紹介も配信しておりますので、選択肢の1つとして考えたい方はチェックしてみてください。
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【セルフチェック】ヘルニアの初期症状が出る動作一覧
ヘルニアで腰の椎間板に負担がかかると、痛みやしびれなどの症状が出る場合があります。
ヘルニアの初期症状が出やすくなる動作は以下のとおりです。
- 歯磨き・顔洗いなどでの前屈み
- 座りっぱなし・立ちっぱなし
- 寝返り
- 重たいものを持ち上げる
- 咳・くしゃみ
上記の動作で腰の痛みや足のしびれを感じた場合、ヘルニアの初期症状である可能性があります。
また、強い痛みや脱力感があり、立つことや座ること、物を持ち上げられないといった場合には、ヘルニアが進行しているかもしれないため早めに受診しましょう。
ヘルニアの初期症状がみられたら早めに整形外科を受診しよう
前屈みや座りっぱなし、立ちっぱなしなどの動作で痛みがあり「ヘルニアかも?」と感じたら、まずは整形外科への受診をおすすめします。
早めに受診すればヘルニアが重症化する前に治療を受けられるため、症状が緩和する可能性が高くなるでしょう。また、早い段階で痛みが緩和されれば日常生活も楽になり、生活の質が向上します。
ヘルニアの症状悪化を予防するためには、適切な方法で運動したり、避けるべき動作を実践したりすることが大切です。
ヘルニアが重症化する前であれば、適切な治療や生活改善によって症状が比較的速やかに緩和する可能性が高まります。
ヘルニアの初期症状に効果的な治療法
ヘルニアの初期症状に対しては、主に「保存療法」と呼ばれる手術以外の方法で治療が行われ、慢性化した場合は手術または再生医療が治療法の対象になります。
- 運動療法(ストレッチや筋力トレーニングなど)
- 薬物療法(内服薬や注射など)
- 再生医療(幹細胞治療)
以下で詳しく解説してきます。
運動療法:体幹や股関節の筋トレ・ストレッチ
ヘルニアの初期症状の緩和や再発予防には、体幹(腹筋や背筋など)や股関節周りの筋力トレーニング・ストレッチが有効とされています。
体幹を鍛えると腰椎の支えが強くなり、椎間板への負担が軽減されます。
また、股関節は腰椎のすぐ下にある関節であるため、柔軟性を高めることで腰椎の動きを助ける効果があります。ストレッチを行えば腰椎や椎間板の負担が軽減され、ヘルニアの症状の軽減につながるでしょう。
ただし、痛みが強い時期に無理に筋トレやストレッチを行うと、かえって症状を悪化させる可能性がありますので、不安な人は必ず医師や理学療法士に相談しましょう。
ヘルニアに効果的な筋トレやストレッチの方法は以下の記事で解説しています。ヘルニアの初期症状でお困りの人はぜひご覧ください。
薬物療法:痛み止めの内服や注射
ヘルニアには痛み止めの飲み薬や注射も有効です。
椎間板が神経を圧迫し炎症が起きている場合は、炎症止めや神経症状を抑える薬を内服することで痛みを軽減できる可能性があります。
また、ヘルニアの症状には、麻酔で神経の働きを抑える「ブロック注射」も有効とされています。
ブロック注射は以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひこちらもチェックしてください。
再生医療(幹細胞治療)
従来の保存療法や手術療法では改善が難しかったヘルニアの症状に対して、自身の細胞の治癒力を利用する「再生医療(幹細胞治療)」という新しい治療法が注目されています。
リペアセルクリニックでは、この再生医療を専門的に提供しており、ヘルニアによるつらい症状の根本的な改善を目指しています。
特に当院独自の「脊髄腔内ダイレクト注射療法」は、幹細胞を脊髄腔内に直接投与することで、損傷した神経部位への高い到達率と修復効果が期待されます。
この治療法は従来の方法と比べて、より多くの幹細胞が損傷部位に到達しやすく、高い治療効果が期待できる点が特徴です。
再生医療は手術や従来の治療法で効果が得られなかった方にとって、新たな選択肢となり得ます。
ヘルニアの症状でお悩みの方は、当院の再生医療についてご相談ください。
再生医療に関する情報や、腰の痛み・ヘルニアへの具体的な改善症例が知りたい方は当クリニックの公式LINEもあわせてご確認ください。
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ヘルニアを悪化させないための注意点
ヘルニアを悪化させないためには、椎間板への負担をかけないことが大切です。
具体的には、椎間板に大きな負担がかかる動作を避けることと、寝方を工夫すると良いでしょう。
以下に挙げる動作は椎間板へ大きな負担がかかるため、注意してください。
- 重量物を持ち上げる
- 繰り返し腰を捻る
- 長時間座り続けたり中腰を続けたりする
また、夜の寝方にも注意が必要です。横向きに寝ていると、くの字に丸まってしまい、椎間板への負担が大きくなります。
仰向けで腰の下にタオルを入れるなど、腰が丸くならないようにすると良いでしょう。
まとめ|初期症状を察知してヘルニアの悪化を防ごう
ヘルニアの初期段階では、腰の痛みや足のしびれといった症状を感じることがあります。椎間板の負担が大きくなったときに痛みが出やすいのが特徴です。
放置して重症になると、痛みが強くなったり、筋力低下や感覚の麻痺が起こったりすることがあります。
ヘルニアの疑いがある場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
ちなみに当院「リペアセルクリニック」では自己の幹細胞を用いた再生医療に取り組んでいます。
ヘルニアによって傷ついた神経の修復にも効果が期待できるため、気になる人はお気軽にメール相談もしくはオンラインカウンセリングからご相談ください。
また、現在LINEでもご相談を受け付けや再生医療による改善症例も掲載しておりますので、あわせてご確認ください。
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ヘルニアについてよくある質問
ヘルニアの初期症状はどんな症状ですか?
腰の痛みや足のしびれといった症状が出ることが多くあります。腰の骨(腰椎)の間にある椎間板の中の髄核が後ろに飛び出し、神経を圧迫するために生じる症状です。
ヘルニアでは病院を受診した方が良いですか?
痛みやしびれなどの症状が続く場合は受診しましょう。
ヘルニアは症状が進行すると痛みが強くなるほか、筋力低下や感覚麻痺といった症状が出てくる可能性があります。
ヘルニアの初期段階で受診すれば、早めに治療を開始できるため、重症化を防ぎやすくなります。