こんにゃくの健康効果とは?便秘やダイエットに効く理由や効果的な食べ方のコツを解説!

公開日:2023.05.26 スタッフ ブログ 豆知識 健康

「こんにゃくって体に良いって聞くけど、実際どんな効果があるの?」「ダイエットや便秘に効くって本当?」そう思ったことはないでしょうか。

こんにゃくは低カロリー・低糖質でありながら、食物繊維やカルシウムなどの栄養素を含んだ食材です。便通改善やダイエットのサポート、血糖値やコレステロール値の管理など、さまざまな健康効果が期待できます。

今回の記事では、こんにゃくに含まれる栄養素や主な健康効果、効果を引き出す食べ方のコツまで詳しく紹介します。毎日の食生活にこんにゃくを上手に取り入れたい方は、ぜひ参考にしてください。

こんにゃくにはどんな効果がある?主な健康効果5選

こんにゃくはほとんどが水分でできていますが、健康維持に役立つ栄養素もしっかり含まれています。代表的な栄養素は以下のとおりです。

栄養素 主な働き
グルコマンナン(水溶性食物繊維) ・腸内環境を整える
・血糖値の急上昇を抑える
・満腹感を持続させる
カルシウム ・骨や歯を丈夫に保つ
・骨粗しょう症の予防に役立つ
カリウム 余分なナトリウムを排出し、むくみを軽減する
セラミド(生芋こんにゃく) 肌の潤いを保つ

文献1

また、こんにゃくに含まれる栄養素は、毎日の健康維持にうれしい効果があります。ここでは、代表的な5つの健康効果を紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

腸内環境を整えて便秘改善を促す

便秘の原因は、食物繊維不足・不規則な食事・運動不足・ストレスなど、生活習慣に深く関わっています。こんにゃくに含まれるグルコマンナンは、小腸で消化されずに大腸まで届く食物繊維です。

大腸に届いたグルコマンナンは、便のかさを増やして腸壁をやさしく刺激し、排便を促す働きをします。さらに食物繊維は腸内細菌のエサにもなるため、善玉菌が増えて腸内環境が整い、腸のぜん動運動(便を肛門へ押し出す動き)も活発になります。

便秘でお悩みの方は、毎日の食事に少しずつ加えてみてください。

満腹感が持続しやすくダイエットに適している

こんにゃくは100gあたり約5kcal、糖質0gと、低カロリー・低糖質な食材です。(文献1)同量のごはん(約168kcal)と比べると、その差は歴然です。

また、こんにゃくの主成分であるグルコマンナンは、胃の中で水分を含んで膨らむ性質があります。このかさ増え効果により、満腹感が持続しやすくなると考えられています。(文献2

さらに、食事量を減らすダイエットでは、食物繊維不足から便秘になりやすいことがあります。その点、こんにゃくには食物繊維やカリウムが含まれており、便秘予防やむくみ対策にも役立ちます。

カロリーや糖質を抑えながら、ダイエット中の悩みもケアできる優秀な食材です。

コレステロール値の調整をサポートする

コレステロールは体に悪いものと思われがちですが、細胞膜やホルモンの材料になる大切な成分です。ただし、血液中に増えすぎると血管に蓄積し、動脈硬化の原因になることがあります。

血液中のコレステロールが増えすぎないようにするには、摂取カロリーや脂質のとりすぎを控え、食物繊維を意識してとることが大切です。そこで注目したいのが、こんにゃくに含まれる食物繊維です。

こんにゃくに含まれる食物繊維には、脂質の消化・吸収に関わる胆汁酸(たんじゅうさん)の排出を促す働きが期待されています。コレステロールを材料にして作られる胆汁酸が排出されると、肝臓がコレステロールを消費して補充するため、血中コレステロール値の上昇を抑える働きにつながります。

健康診断でコレステロール値が気になる方は、食事全体を見直しながら、こんにゃくを副菜や主食のかさ増しに取り入れてみましょう。

不足しがちなカルシウムを補える

こんにゃくには、骨や歯の健康維持に関わるカルシウムが含まれています。日本食品標準成分表では、板こんにゃく100gあたりのカルシウム量は43mgと示されています。(文献3

カルシウムと聞くと牛乳や乳製品を思い浮かべる方も多いですが、こんにゃくも日々の食事でカルシウムを補う選択肢の一つです。ただし、こんにゃくだけで十分な量をまかなうのは難しいため、乳製品・小魚・大豆製品・青菜などと組み合わせて摂取しましょう。

食後血糖値の上昇をゆるやかにする

食事で糖質を摂ると血糖値が上がり、それを下げるために膵臓からインスリンが分泌されます。糖質の多い食事が続いて膵臓に負担がかかると、インスリンが出にくくなったり、血糖値が下がりにくくなったりして、糖尿病のリスクが高まるのです。

こんにゃくのグルコマンナンは胃の中で水分を吸って膨らむため、腸内をゆっくり通過しやすい性質があります。この性質により、糖の消化吸収がゆるやかになり、血糖値の急上昇を抑える働きが期待できます

血糖値が気になる方は、日々の食事メニューにこんにゃく入りの副菜を一品加えてみてください。

こんにゃくの効果を引き出す食べ方のコツ

健康にうれしい効果がたくさんあるこんにゃくですが、食べ方を工夫することでより効果を実感しやすくなります。ここでは4つのコツを紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

食べ過ぎに注意する

こんにゃくは低カロリーで食物繊維を含む食品ですが、食べすぎると腹痛やお腹の張り、便通の乱れにつながることがあります。とくに便秘気味の方や腸の病気・腹部手術歴がある方は、一度に大量に食べるのは避け、よく噛んで水分も一緒にとるようにしましょう。

とくにお腹の手術歴がある方は注意が必要です。手術歴がない方でも、一度に大量に食べるのは避けましょう。1日の目安としては、板こんにゃく半丁〜1丁程度を上限に、他の食材とバランスよく組み合わせるのがおすすめです。

「ダイエットに効くから」といって極端に食べ続けるのではなく、毎日の食事に少しずつ取り入れる意識が大切です。

よく噛んでゆっくり食べる

こんにゃくは、人間の消化酵素では分解されにくい食物繊維を含む食品です。そのため、胃腸の中でも形が残りやすく、大きいまま飲み込むと消化管に負担がかかるおそれがあります。

さらに、弾力があり噛み切りにくい食品でもあるため、よく噛まずに飲み込むとのどに詰まる危険もあります。とくに、小さなお子さんや高齢の方は注意が必要です。

こんにゃくを食べるときは、一口を小さくし、しっかり噛んでから飲み込みましょう。なお、ゆっくり食べると満腹感を得やすくなり、食べすぎの防止にもつながります。

他の食材と組み合わせて栄養バランスを整える

こんにゃくは低カロリーで食物繊維やカルシウムを補える優秀な食材ですが、糖質・ビタミン・タンパク質などの栄養素は少ない特徴があります。ダイエット目的でこんにゃくだけを食べ続けると、栄養不足につながる可能性があります。

健康的にダイエットを進めるには、こんにゃくに頼りすぎず、肉や魚、野菜、豆類などをバランスよく組み合わせましょう。たとえば、こんにゃくと鶏肉と根菜の煮物にすれば、タンパク質・ビタミン・食物繊維を一度に補えます。

下茹でして味をなじみやすくする

こんにゃくをおいしく食べるコツのひとつが「下茹で」です。こんにゃく独特の臭いや苦味の原因は、こんにゃく芋由来の成分や、製造時に使う凝固剤のアルカリ成分にあります。

下茹ですることで以下の効果が期待できます。

  • アクが抜けて、こんにゃく特有のえぐみや臭みが軽減される
  • 余分な水分が抜けて食感がよくなる
  • 煮物や炒め物で味が染み込みやすくなる

下茹での方法は簡単で、沸騰したお湯に切ったこんにゃくを入れて2〜3分茹でるだけです。塩でもんでから茹でるとさらに臭みが取れやすくなります。

ひと手間加えるだけでこんにゃく料理の仕上がりが格段によくなるので、ぜひ試してみてください。

まとめ|こんにゃくの健康効果を毎日の食事で上手に活かそう

こんにゃくは低カロリー・低糖質でありながら、食物繊維やカルシウムなどを含む食材です。グルコマンナンによって腸内環境を整える働きが期待でき、便通や血糖値が気になる方の食事にも取り入れやすい特徴があります。

ただし、こんにゃくだけに頼った極端な食事はおすすめできません。肉・魚・野菜・主食など、ほかの食材と組み合わせながら、バランスの良い食生活の一部として意識してみてください。

こんにゃくは下茹でしてから調理すると、より食べやすくなります。今日の献立に、こんにゃくを使った一品を加えてみましょう。

こんにゃくの効果に関するよくある質問

こんにゃくは肌にも効果がありますか?

生芋こんにゃくには、肌の潤いを保つセラミドが多く含まれていることがわかっています。セラミドは肌の角質層で水分を保持し、バリア機能を維持する成分です。

一般的に流通している精粉こんにゃくは、製造過程でセラミドを多く含む「飛び粉」が捨てられてしまいます。一方、生芋こんにゃくはこんにゃく芋をすりおろして作るため、セラミドをロスしにくい特徴があります。

ダイエットだけでなく美肌作りも意識したい方は、商品の原材料表示を確認して、「生芋」や「こんにゃく芋」と書かれたタイプを選ぶと良いでしょう。スーパーや道の駅、こんにゃく専門店などで手に入れられます。

こんにゃくは男性にも嬉しい効果がありますか?

こんにゃくは、男性にとってもうれしい効果が期待できる食材です。とくに注目したいのは、メタボリックシンドロームの予防効果です。

具体的に、こんにゃくには以下のような働きが期待できます。

  • 低カロリー・低糖質で内臓脂肪の蓄積を抑える
  • 食物繊維がコレステロール値の調整をサポートする
  • 血糖値の急上昇を抑え、糖尿病リスクを下げる
  • 満腹感が持続して食べすぎを防ぐ

外食が多い方や運動不足が気になる方は、こんにゃく料理を意識的に取り入れてみましょう。

「黒いこんにゃく」と「白いこんにゃく」の違いはなんですか?

黒いこんにゃくと白いこんにゃくの主な違いは、原料と色の付け方にあります

項目 黒いこんにゃく 白いこんにゃく
原料 生芋を使う場合や、精粉にアラメ・ヒジキなどの海藻粉末を加えて色をつける場合がある こんにゃく芋の精粉から作られる
色の理由 生芋の皮や海藻粉末によって黒っぽく見える 精粉の色が白いため、白く仕上がる
主な流通エリア 関西などで好まれやすい 東北・北海道などで好まれやすい
使い分け 煮物や炒め物など、見た目に存在感を出したい料理に向いている 刺身こんにゃくや白和えなど、淡い色に仕上げたい料理に使いやすい

黒いこんにゃくと白いこんにゃくの違いは、栄養面よりも原料や色の付け方にあります。料理の見た目や用途に合わせて、煮物には黒こんにゃく、刺身こんにゃくや白和えには白こんにゃくを選ぶと使いやすいでしょう。

参考文献

(文献1)
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年|文部科学省

(文献2)
Effects of dietary fibers with high water-binding capacity and swelling capacity on gastrointestinal functions, food intake and body weight in male rats|Food & Nutrition Research

(文献3)
食品群名/食品名: いも及びでん粉類/<いも類>/こんにゃく/板こんにゃく/精粉こんにゃく|日本食品標準成分表

(文献4)
こんにゃくの種類|一般財団法人 日本こんにゃく協会