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白湯を飲めば風邪は治る?症状へ見込める効果と一緒に摂りたい食べ物を紹介

公開日:2023.12.04 スタッフ ブログ 健康 豆知識

風邪を引いたとき、薬に頼る前にまず体にやさしい方法で対処したいと考える方も多いでしょう。

風邪気味のときに身体を労わる方法として、白湯を飲む習慣が注目されています。温かい飲み物は喉をうるおすだけでなく、体温の維持にもつながりやすいため、体調管理に取り入れる人が増えているのです。

本記事では、白湯がもたらす風邪への働きや、より効果的に摂取するための飲み方について詳しく解説します。

白湯を飲めば風邪は治る?

白湯を飲むことで風邪そのものを治す効果はありません。

ただし、身体を温めることで免疫力を間接的にサポートできる可能性があり、喉の乾燥や鼻づまりなどの症状をやわらげる効果が見込めます。体調が優れないときは、胃腸への負担を抑えつつ水分補給できる点が白湯の利点といえるでしょう。

ただし、風邪を早く回復させるには、白湯によるサポートに加えて、栄養価の高い食事や質の良い睡眠が欠かせません。とくに熱が続く場合や症状が悪化しているときは、早めに医療機関を受診し、適切な処置を受けましょう。

白湯の効果|飲めば風邪の主な症状の緩和が見込める

白湯には、以下の風邪の不快な症状をやわらげるサポートが期待できます。

  • 鼻づまり
  • 喉の痛み・咳
  • 悪寒・倦怠感

それぞれ詳しく解説します。

鼻づまり

白湯を飲むことで、一時的に鼻づまりの緩和が見込める可能性があります。

温かい蒸気を吸い込むことで、乾燥した鼻腔内がうるおい、鼻水が柔らかくなって排出しやすくなるためです。また、身体が温まることで鼻の粘膜の血行も促進され、炎症がやわらぐ可能性があります。

実際に、温かい飲み物の摂取が鼻粘液の移動速度を一時的に高めるとされる研究も存在し、一定の緩和効果が期待されています。(文献1

ただし、根本的な鼻づまりの治療にはならないため、風邪ではなくアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が疑われるときは、医療機関で適切な診察を受けることが重要です。

喉の痛み・咳

風邪を引いた際に白湯を飲むことは、喉の粘膜をうるおし、乾燥による刺激をやわらげる可能性があると考えられます。

喉の痛みの原因は、炎症や気道の刺激です。(文献2)白湯を飲むことで、血行が促進され、炎症を起こしている場所に免疫に関わる細胞が届きやすくなる効果が期待できます。

一方、咳は気道に入ってきた異物や刺激に対する身体の防御反応です。(文献3)白湯を飲む際に発生する水蒸気を吸い込むと、気道がうるおい、粘液の粘り気が少なくなることで、咳が出にくくなる可能性があります。

これらの仕組みから、白湯は風邪の初期症状における喉の痛みや咳をやわらげる効果が期待できます。

悪寒・倦怠感

風邪の初期にみられる悪寒や倦怠感の症状は、身体がウイルスと戦っているサインです。(文献4)白湯を飲むことで内臓から身体を温め、体温を緩やかに上げる効果が期待できます。

体温が上がることで免疫機能が活性化し、寒気の軽減にもつながる可能性があります。また、温かい飲み物の摂取で副交感神経が優位になり、リラックス効果によって倦怠感がやわらぐことも期待できるでしょう。

加えて、白湯は消化機能を助けるとされており、体力を消耗しがちな風邪の時期における体内環境のサポートにも役立ちます。(文献5)根本的な治療ではありませんが、白湯は風邪を引いた際の体調回復を後押しする方法として取り入れる価値があるといえるでしょう。

風邪のときでも飲みやすい白湯の作り方|適温も紹介

風邪で体調が優れないときでも取り入れやすい白湯は、正しい作り方と適切な温度での準備が重要です。

まず、水道水をやかんや鍋で10~15分ほど沸騰させ続け、残留塩素などの不純物を取り除きます。沸騰後は火を止めて、50〜60℃程度まで冷ますことで、喉への刺激を抑えた白湯になります。

熱すぎるお湯は、炎症を起こしている喉には刺激になりかねないため、必ず温度を確認してから、ゆっくりと飲むようにしましょう。マグカップなどに移して自然に冷ますと、口当たりがやさしく風邪のときでも無理なく飲める温度になります。

白湯と一緒に摂るとより効果が見込める食べ物とは?

白湯に相性の良い以下の食材を加えることで、風邪の症状緩和にさらなる効果が期待できます。

  • 蜂蜜(はちみつ)
  • 生姜(しょうが)

それぞれの効果について詳しく解説します。

蜂蜜(はちみつ)

風邪のときに白湯と一緒に摂るとおすすめなのが蜂蜜です。蜂蜜には殺菌作用や抗炎症作用があるとされており、喉の痛みをやわらげる働きが期待されています。(文献6

蜂蜜を白湯に小さじ1杯ほど加えてよく混ぜることで、甘みと栄養が加わり、飲みやすさも向上します。熱湯に蜂蜜を直接加えると栄養素が壊れる可能性があるため、50〜60℃程度に冷ました白湯に混ぜるのがポイントです。

蜂蜜の自然な甘さは喉にやさしく、体力が落ちたときにもほっとできる味わいになります。

生姜(しょうが)

生姜は身体を芯から温める働きがあるため、風邪のときに白湯と一緒に摂ることで相乗効果が期待できます。(文献7

また、生姜に含まれるジンゲロールやショウガオールといった成分には、抗炎症作用や発汗作用があり、喉の痛みや咳をやわらげるのに役立つとされています。(文献8

すりおろした生姜を白湯に小さじ1/2ほど加えると、ピリッとした刺激が加わって飲みやすくなるのが特徴です。生姜の風味が苦手な場合は、少量の蜂蜜を加えても良いでしょう。

梅は、クエン酸を豊富に含んでおり、疲労回復や免疫力の維持に役立つとされている食材です。(文献9)風邪を引いたときには、白湯に梅干しを1個加えるだけで、ほのかな酸味と塩気が加わり、飲みやすさが増します。

とくに食欲が落ちているときには、口当たりのやさしい梅白湯が身体に負担をかけずに栄養補給をサポートします。梅の果肉をほぐしながら白湯に溶かすと、塩味と旨味がほどよく混ざり合い、風邪で弱った胃にもやさしくしみわたるでしょう。

風邪を引いたときには、発汗や発熱によって体内のミネラルが不足しやすいです。(文献10

白湯に少量の塩を加えると、ミネラル補給とともに体内の水分バランスを整える効果が期待できます。さらに、粘膜の保護作用もあり、喉の乾燥による不快感をやわらげる一助となります。

飲み方としては、自然塩・海塩・岩塩などの未精製の塩を少量、白湯に溶かしてゆっくりと口に含むのがおすすめです。穏やかな味わいが身体にじんわりと広がります。

白湯を飲むと風邪の症状を緩和する以外にもメリットが多い

白湯を飲む習慣は風邪の緩和だけでなく、以下の日常的な体調管理にも役立つと考えられています。

  • 代謝や免疫力のサポート
  • 老廃物の排出促進
  • 身体のむくみや便秘の改善
  • 冷え性改善による美肌効果

身体を内側から温めることで、基礎代謝や免疫機能の働きが高まりやすくなります。冷えの対策としても有効であり、寒い季節を快適に過ごすための助けとなるでしょう。

また、腸へのやさしい刺激によって老廃物の排出が進みやすくなり、便通の改善やむくみの軽減にもつながるとされています。

さらに、体温が上がることによって血行が促進され、肌のコンディションを整える美容効果も期待できます。

風邪を引いたら水分補給を白湯に置き換えて早く治しましょう

白湯は、風邪の諸症状をやわらげる手助けとなります。温かい湯気は鼻や喉をうるおし、身体の内側からじんわりと温めてくれます。今回お伝えした白湯の取り入れ方を参考に、ご自身のセルフケアに役立ててみてください。

さらに、風邪の根本的な原因への働きかけや、より専門的なケアに関心をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。私たちの身体には、病気と闘うための免疫細胞が本来備わっています。近年注目されている再生医療では、この免疫細胞の力を活用した治療法も研究が進められています。

もし、ご自身の免疫力を高めるための方法について詳しく知りたいとお考えでしたら、一度専門の医療機関に相談してみることをおすすめします。

リペアセルクリニックでは、患者様一人ひとりの状態に合わせた丁寧なカウンセリングを実施しています。どうぞお気軽にお問い合わせください。

手術しなくても治療できる時代です。

再⽣医療で免疫⼒を⾼めることができる時代です。

参考文献

(文献1) PubMed「熱湯、冷水、チキンスープの摂取が鼻粘液速度と鼻気流抵抗に与える影響」
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/359266/(最終アクセス:2025年5月16日)

(文献2) 名古屋大学「感冒(かぜ)・急性咽頭炎・急性鼻副鼻腔炎・急性気管支炎」
https://www.med.nagoya-u.ac.jp/kansenseigyo/kousei/kousei3/5.pdf(最終アクセス:2025年5月16日)

(文献3) 医療法人愛仁会 亀田第一病院「気になる「咳」について」
https://www.ijn.or.jp/houkatsushien/wp-content/uploads/2014/01/news03_20140228.pdf(最終アクセス:2025年5月16日)

(文献4) 大西病院「風邪のしくみ」
https://www.onishihp.or.jp/hohoemi/pdf/hohoemi10.pdf(最終アクセス:2025年5月16日)

(文献5) ジェイテクト健康管理組合「白湯を活用して健康管理」
https://www.jtekt-kenpo.or.jp/health_promotion/communication/pdf/71/02.pdf
(最終アクセス:2025年5月16日)

(文献6) 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構「ハチミツの持つ抗菌作用と その養蜂における応用」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/livestocktechnology/2018/755-Apr./2018_2/_pdf/-char/ja(最終アクセス:2025年5月16日)

(文献7) 農林水産省「生姜は体を温める効果があるそうだが、どのような成分が働いているのですか。」
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1811/01.html(最終アクセス:2025年5月16日)

(文献8) 一般社団法人 日本人間工学会「生姜抽出物の経口摂取が冷え性の人のエネルギー消費等に及ぼす効果」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jje/45/4/45_4_236/_pdf(最終アクセス:2025年5月16日)

(文献9) 農林水産省「梅の季節到来!さっぱり梅酒や梅ジュースで暑い夏を乗り切ろう!」
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/kansho/kakudai/ume.html(最終アクセス:2025年5月16日)

(文献10) 東邦大学 医療センター「風邪を引いてしまったら」
https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/ohashi/eiyobu/blog/tjoimi0000001qzc.html(最終アクセス:2025年5月16日)

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