症例紹介case introduction

紹介している症例は一部の患者様で、掲載以外の症例も多数ございます

  • HOME
  • 症例紹介
  • 胸椎椎間板ヘルニア術後の痺れ完全消失!片足ジャンプも可能に! 50代男性

胸椎椎間板ヘルニア術後の痺れ完全消失!片足ジャンプも可能に! 50代男性

公開日:2022.09.11

急に背中の痛みと筋力低下を認める

この方は1年前に原因もなく急に背中の痛みが出現し、その1週間後より両方の下肢の筋力低下を認めました。病院で詳しい検査をすると胸椎のヘルニアを認めその後すぐに手術を勧められて、胸椎椎間板ヘルニアの摘出術と固定術を行いました。しかし、手術をしても下肢の筋力低下は完全に回復せず、さらに手術前にはなかった両下肢の痺れやつっぱり感が新たに出てきました。

脊椎のヘルニアで頻度の多いのは腰椎椎間板ヘルニア、ついで頸椎椎間板ヘルニアとなります。症例の数はグッと下がりますが、胸椎椎間板ヘルニアが続きます。この方の場合、症状が出てから急激に下肢の筋力低下を認めました。ヘルニアの手術適応として筋力低下を認める場合は必ず手術は必要となります。筋力低下を長年放置しておくと、手術をしても筋力の回復が見込めなくなる可能性が高くなるためです。

今回、症状が出て早期に手術をしましたが、下肢の筋力については歩行のしづらさは少しマシになったがまだ下肢の筋力が回復せず歩行のしづらさも残りました。さらに、術前にはなかった両足の痺れが出てきました。ヘルニアの手術において、術前より術後の方が痺れが強くなったり、なかった痺れが出現することがしばしば認められます。どうしても術中に脊髄神経の周りを触るので神経が傷つくことがあるのです。この方は、脊椎の固定術を行なっており骨にスクリューを入れたりするためどうしても神経を痛める確率が高くなります。

今回、下肢の筋力低下、下肢のつっぱり感、右足の指の痺れ、左足裏の痺れに対して脊髄内への幹細胞投与を行いました。 

レントゲン所見

胸椎ヘルニアの幹細胞治療

胸椎ヘルニアの摘出術と脊椎固定術を行う

脊髄内に直接幹細胞を2回投与

当院の脊髄内への幹細胞投与は厚生労働省へ届出済みです。国内では珍しくほとんど行われておらず、今までは脊髄の幹細胞投与というのは点滴による静脈内投与がメインでした。

脊髄内に幹細胞を直接投与することで脊髄の損傷した部位を再生させるという画期的な治療が当院でできることとなりました

投与後の経過

  • ・1回目の投与後
  • ・MMT(筋力評価)  腸腰筋4から5(20%程落ちていた筋力が正常に戻る)
  • ・左足裏の痺れが9割消失
  • ・右足の指の痺れが消失
  • ・下肢全体が軽くなり動かしやすくなる
  • ・片足での連続ジャンプができるようになる
  • ・両下肢のつっぱり感が約1割軽減

2回目の投与後(1回目の投与から1ヶ月後)

  • ・左足裏の痺れが消失
  • ・右足のつっぱり感が無くなる
  • ・左足のつっぱり感が半減する

1回目の投与から約5週間で下肢の筋力の完全回復、両足の痺れ消失、右足のつっぱり感消失、左足のつっぱり感半減となり歩行も安定しジャンプもできるようになりました。まだまだ今後も神経の回復は期待できるのでしばらく様子を見ることにしました。本人は、長距離歩行も問題なくでき、下肢のつっぱり感もかなり軽減し階段や小走りも問題なく回復できたことにとても喜んでおられました。幹細胞の驚くような効果を実感され、以前に痛めた膝の半月板損傷も幹細胞治療をしてくださることになりました。

従来では神経の回復はかなり困難とされていましたが、神経の再生医療を経験していつも臨床結果に驚き、そしてその都度喜ぶ私がいます。これからも多くの患者様を笑顔にしていけたら嬉しいです。

 

脊髄内幹細胞投与

患者様に投与後の症状の変化を記録していただきました。

 

<治療費>  
198万円(税込)
<起こりうる副作用>
・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。

※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。

 

ID T000257

再生医療医師監修:坂本貞範

脊髄の損傷は手術しなくても治療できる時代です。

  • sbtn 11sbtn 11 sp
  • sbtn 00sbtn 00 sp
イメージ画像トップ