【手術せずに症状が全部取れた!】 頸椎椎間板ヘルニア 70代男性
公開日:2024.03.04
手術以外の選択肢 – 幹細胞投与後の翌日から、驚きの症状改善!
こちらの患者様は、20年以上前からの頸部痛と両上肢のしびれ・痛みのほか、喉のつかえやうつむいたときの吐き気がありました。頚椎椎間板ヘルニアと診断され、数年前に自由診療で2回レーザー治療を受けたことがありますが、効果は一時的であったそうです。
手術も検討したことがあるそうですが、首の神経の近くを操作する手術には、恐怖心や抵抗感があり、躊躇していました。そんな中、再生医療に興味を持たれ、当院を受診していただきました。
当院では手術で神経の物理的圧迫を取り除いたにも関わらず残存したしびれや痛み、筋力低下、膀胱直腸障害などに対して幹細胞治療を希望する患者様が多い来院されます。しかし、手術を受けずに神経が物理的に圧迫されたままの状態であっても、症状によっては、幹細胞治療の適応となります。こちらの患者様も、痺れと頚部痛、そしてうつむいた時に吐き気がするといった症状に対して、どうしても手術後に後遺症が出たらどうしようと悩んでおられました。
リペアセルクリニックの特徴
- 冷凍せずに培養した幹細胞の使用(生存率96%以上)
- 12,000例以上の豊富な実績
- 独自の分離シート:高品質な幹細胞を厳選するための独自技術を採用
- 患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療
- 厚生労働省への届出・受理に基づく投与数の最適化(1億個から2億個へ進化)
当院では、手術を受ける前の患者様に、幹細胞投与を行い、症状の改善を認めた例も多く経験しています。その理由は、冷凍保存しない生き生きした強い脂肪由来の幹細胞を使用した脊髄腔内ダイレクト注射療法を行っているからです。
通常の脊髄損傷の幹細胞治療は、点滴による静脈注射です。しかし、血管に入った幹細胞は、全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は、少なくなってしまいます。損傷した脊髄細胞へ、より多くの幹細胞を届け、修復を促したいとの思いから、当院では、脊髄腔内ダイレクト注射療法を行っています。
脊髄のくも膜下に幹細胞を注射すると、幹細胞は髄液の中に入り、髄液は脊髄の中で還流しているので、脊髄損傷部位に、直接大量の幹細胞が届きます。脊椎手術後の後遺症や、慢性的な神経障害に対して、当院では、いち早く幹細胞治療を導入し、多くの患者様に満足いただいています。脊髄への投与は、腰椎麻酔と同様の方法で行い、細い26G針を使用することで、患者様の負担軽減や、低髄液圧症候群の予防に努めています。当院の経験から、脊髄・神経系の疾患に対しては、脊髄腔内ダイレクト注射が、特に良い効果を示すことがわかっています。
また、使用する幹細胞は、骨髄由来のものがいいのか、脂肪由来のものがいいのかという議論がありますが、最近の論文では脂肪幹細胞による治療の方が効果が高いという報告があります。この論文での幹細胞も冷凍保存されたものを使用しているため、当院の冷凍せず培養された脂肪幹細胞の治療効果は圧倒的に高いということになります。
骨髄由来の幹細胞を採取するには、患者様への身体の負担が大きいです。一方の脂肪幹細胞であれば、下腹部から1㎝ほどの傷で、米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで大丈夫な点も、脂肪幹細胞を使用するメリットです。
そして、点滴治療においては、当院では厚生労働省への届出・受理を経て、2億個の一括投与を提供しています。リペアセルクリニック独自の治療経験から、この投与量の最適化により、治療効果が向上していることが明らかになっています。
MRI初見
頸椎MRIではC4/5、C5/6に頸椎椎間板ヘルニアを認めました。
脊髄内に直接幹細胞を3回投与
脊髄内に2500万個細胞の投与を計3回予定しました。
初回治療後、患者様の自己評価によると、長期間(約20年)持続していた頸部痛のVASスコアが、治療前の10から2へと、改善傾向を示しました。また、前屈時の不快感も軽減がみられ、喉の乾燥感についても、症状の緩和が報告されました。
投与翌日からの劇的な症状改善に、患者様も驚かれていました。頚椎ヘルニアによる症状として、上肢の痺れ以外にも、喉のつかえや食事が喉を通りくいなど、時折みられることがあります。しかし、食道の検査や、耳鼻科で検査をするも、特に何も問題は出てこないので、原因不明の症状とされることがあります。今までの経験で、このように原因不明と言われる症状に対しても、再生医療では治療ができることが多々ありました。
2回目、3回目の治療完了後には、上肢のしびれについても、VASスコアの改善が観察され、8から2へと変化しました。これにより、患者様の日常生活動作の改善につながった可能性が考えられます。
今後は脊髄腔内ダイレクト注射療法が世の中に広まって、治療の選択肢の一つになることを願っています。
※治療の効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。
<治療費>
198万円(税込)
<起こりうる副作用>
脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。
※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。
ID T000873
再生医療医師監修:坂本貞範