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- 頚椎・腰椎ヘルニア・狭窄症・脊髄損傷・脊髄梗塞などの症例
- 幹細胞治療の症例
四肢のこわばりが改善し、頚部の痛みが緩和! こちらの患者様は左上肢の痺れ・痛み・動かしにくさを訴えて受診されました。 2年半前から水泳をしている際に左肩が上がりにくいことに気が付きました。その2年後には左上肢の痛み・痺れが出現するようになり、整形外科を受診しました。結果はC5/6の頚椎椎間板ヘルニアの診断で、ヘルニアは大きく頚髄の圧迫が強いということですぐに手術が施行されました。手術後は左上肢の痺れ・痛みは術前と比べて7割ほどになったそうです。しかし改善が思ったよりなかったことと最近では痛みが悪化していることが心配になり主治医に相談したところ、まだ術後半年なのでこのまま待っていたら改善してくると言われたそうです。 しかしこのまま何もせず待つのは不安であり何かできることはないかと再生医療を頼って受診されました。現在の保険診療内では神経機能回復を狙って手術を行った後に、回復が止まってしまった神経機能の回復を再び促す根本的な治療法はありません。回復が止まった神経機能の回復を再び促す唯一の方法は幹細胞治療になります。 良好な治療成績の要因は2つあります。1つ目は冷凍保存しない生き生きした強い脂肪細胞由来の幹細胞を大量に使用していることです。2つ目は投与方法へのこだわりです。脊髄や脳神経の再生医療では骨髄由来の幹細胞を用いる施設もあります。骨髄由来の幹細胞は技術的に生き生きした強い大量の幹細胞を培養することは難しいことと、骨髄から幹細胞を採取する際、身体への負担が大きいことから私達は脂肪幹細胞を用いています。脂肪幹細胞であれば下腹部から局所麻酔で1cmほどの傷で採取することが可能です。 近年の研究では脂肪由来幹細胞の方が治療成績が高いという報告が出てきています。また通常は脊髄損傷の幹細胞治療は点滴による静脈注射です。しかし血管に入った幹細胞は全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は少なくなってしまいます。損傷した脊髄細胞へより多くの幹細胞を届けるため、当院では国内ではほとんど行われていない脊髄内への直接投与という画期的な治療法(脊髄腔内ダイレクト注射療法)を行っています。 具体的には病院で手術する際の腰椎麻酔と同じ方法です。腰から針を刺し脊髄のくも膜下腔まで進めて幹細胞を投与します。特に大きな痛みは伴いません。投与された幹細胞は髄液の中に入り、髄液は脊髄の中を還流しているため、その流れに幹細胞はのって脊髄損傷部位まで直接届きます。 MRI初見 受診時のMRIではC5/6頚髄ヘルニアによる圧迫は手術で改善されていましたが、頚髄自体に輝度変化があり頚髄へ相当なダメージがかかっていたことがうかがわれます。 脊髄内に直接幹細胞を4回投与 脊髄に2500万個細胞ずつ計4回の投与を行いました。 患者様には投与するたびに症状がよくなっていると話されており、初回投与から半年後には左上肢の痺れ・痛みは投与前10段階中8であったのが3となりました。 左上肢の痛み・痺れで夜間寝れないことが多かったのが、鎮痛薬を飲み忘れてもぐっすり眠れるようになったと喜んでいただけました。左肩が上がるようになり肘の曲げ伸ばしもしやすくなって、大好きなゴルフも数年ぶりにできるようになったとも話していただけました。 <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID 0001035 再生医療医師監修:坂本貞範
2024.01.14 -
- 脳卒中の症例
- 幹細胞治療の症例
視床出血による左半身麻痺の後遺症に効果が! こちらの患者様は3年前に脳出血を罹患され、その後遺症の治療のため当院を受診していただきました。 脳出血発症後緊急で開頭血腫除去術が行われ一命を取り留めましたが、左半身麻痺の後遺症が残ってしまいました。発症後1年間は少しずつ麻痺は改善してきていましたが、最近は回復はピタッと止まってしまいました。なんとか自力で歩くことはできますが、非常にゆっくりなので外出時は車椅子を使用しています。現状から少しでも後遺症を回復させたいと治療法を探され、再生医療に行きつきました。 近年、研究が進み幹細胞を使った再生医療により脳卒中の後遺症が改善した症例の報告が増えてきています。さらに嬉しいことに幹細胞治療の2つ目の効果として、脳の脆弱して再出血を起こす危険のある血管を修復し、脳出血の再発を予防する効果も期待されています。脳出血の再発率は1年以内に25%、5年以内に50%、10年以内に55%と言われており、かなりの高確率となっています。後遺症を回復させるとともに再出血の再発の可能性を減らすことができれば患者様に喜ばれるのではと、当院は国内でもいち早く脳卒中後の幹細胞治療に取り組み始めました。 一般的には神経細胞に分化しやすいのは骨髄由来の幹細胞と言われています。当院で神経の再生を狙った幹細胞投与でも、あえて脂肪由来の幹細胞を使用しています。それは骨髄由来の幹細胞を数多く培養するのは技術的に難しいため、多くの神経細胞を再生するためには大量の脂肪由来幹細胞を投与したほうが結果的に良いと考えているからです。さらに、脂肪由来幹細胞では神経以外に血管やその他の組織にも分化できるので総合的に見ても効果は高くなります。そして当院では冷凍せず培養することができるため、従来の骨髄由来幹細胞に比べて圧倒的に効果が期待できます。 骨髄由来の幹細胞の採取は麻酔の面や感染などのリスクが高くなるため、体への負担がより多いということも理由の一つです。 治療の流れとして、下腹部から採取した脂肪細胞から幹細胞を分離・培養し、幹細胞のホーミング効果を期待して静脈から点滴します。ホーミング効果とは体内に入った幹細胞が再生を必要としている部位・組織から放出されるシグナルを見つけ出し、その部位・組織に自動的に集まり目的の細胞に分化したり傷んだ部位・組織を修復することです。よって点滴する幹細胞は生きていないとホーミング効果が期待できません。 当院で使用する脂肪由来幹細胞は冷凍保存せず、投与するたびに培養しているため2回目、3回目に投与する細胞も生存率95%の生き生きとしたフレッシュな細胞です。一般的には3回投与するのであれば、1度に3回分の細胞を培養して、2回目、3回目の投与までの期間は冷凍保存する方法がとられています。これでは投与前に細胞を解凍すると幹細胞が死滅してしまい生存率は50〜60%になってしまいます。 2024年からは厚生労働省への届出が受理されたことにより、2億個の幹細胞を投与することが可能になりました。これにより従来の1億個の幹細胞より高い効果が期待できます。 MRI初見 直近の脳MRIでは右中大脳動脈領域に陳旧性の脳出血と手術後の変化を認めました。 投与後の変化 こちらの患者様には1億個細胞を4回点滴投与しました。 初回点滴前にTUGテストをさせていただきました。TUGテストとは、一般的に広く行われている歩行能力テストです。具体的には肘掛のついた椅子に腰かけた状態から立ち上がり、3mを心地よい早さで歩き、折り返してから再び深く着座するまでの時間を測ります。 そのTUGテストでは、投与前は19.09秒であったのが投与後3か月で17.09秒に短縮されて幹細胞治療の確かな効果を認めました。 またこの方は左半身麻痺ということで左肩の痛みがありました。左肩が痛くなる理由として、左肩を思うように動かせないため関節拘縮を起こしたことが考えられます。 幹細胞投与後は左肩の痛みがましになったと言われていました。左肩付近の筋力が回復することで拘縮予防に力が働くことで痛みが引いたと思われます。 幹細胞は半年から1年間は体の中で働いてくれると言われているので、今後の回復具合が楽しみです。 厚生労働省届出済【2億個の幹細胞】投与を実現 2024年1月より、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより脳卒中に対する点滴において幹細胞数2億個の投与が可能となりました。これにより、従来の幹細胞1億個の投与よりも高い治療効果が期待できるようになりました。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.12.28 -
- 脳卒中の症例
- 幹細胞治療の症例
脳梗塞の後遺症が大幅に改善! こちらの患者様は脳梗塞発症後2か月で当院を受診していただきました。 脳梗塞発症直後の記憶はないそうです。その後、後遺症として、左口周りのしびれ、左手のしびれ、左側の視野の見えにくさ、めまい、ふらつき、夜間頻尿が残ったそうです。さらに歩行には奥様の介助が必要になってしまいました。「後遺症をなるべく残したくない。今のうちにできる限りの治療をして後悔を残したくない。」とご自分、ご家族で調べて当院の再生医療に行きつき、退院後すぐに受診していただきました。 脳梗塞の方で血栓溶解などの急性期の治療が終わった後は、後遺症を回復させる手段はリハビリや内服などの対処療法しかありません。しかしこれらの効果も限定的になる場合が多いです。急性期の治療が終わった患者様は根本的な治療がないため、後遺症がどこまで回復するかと焦りを抱えたり、不安な日々を過ごされていると思います。 近年、研究が進み幹細胞を使った再生医療により、脳卒中の後遺症が回復した症例が数多く報告されています。具体的には下腹部から採取した脂肪細胞から幹細胞を分離・ 培養し、幹細胞のホーミング効果を期待して静脈から点滴します。ホーミング効果とは、体内に入った幹細胞が再生を必要としている部位・組織から放出されるシグナルを見つけ出し、その部位・ 組織に自動的に集まり目的の細胞に分化したり、傷んだ部位・ 組織を修復することです。よって点滴する幹細胞は生きていないとホーミング効果が期待できません。 当院で使用する細胞は冷凍保存せず投与するたびに培養しているため2回目、3回目に投与する細胞も生存率90%以上の生き生きとしたフレッシュな細胞です。一般的には3回投与するのであれば、1度に3回分の細胞を培養して、2回目、3回目の投与までの期間は冷凍保存する方法がとられています。これでは投与前に細胞を解凍すると幹細胞が死滅してしまい生存率は50〜60%になってしまいます。 また脳の神経細胞を修復、再生するには点滴する幹細胞の数も重要と考えています。当院の細胞培養は細胞培養技術がトップクラスの施設と提携して行うため米粒2~3粒程度の脂肪採取を採取するだけで1億個以上の数まで細胞培養が可能であり、脳梗塞発症後間もない時期でも体への負担を少なく治療が行えます。 そしてもう一つ、骨髄由来の幹細胞がいいのかそれとも脂肪由来の幹細胞がいいのか、という議論があります。最近の論文では脂肪幹細胞による治療の方が効果が高いという報告があります。しかし、この論文の幹細胞も結局は冷凍して培養されています。つまりこの論文で議論となる冷凍された骨髄由来幹細胞と脂肪由来幹細胞と比較しても、当院の冷凍せず培養された幹細胞の方が圧倒的に高い治療効果が期待できることになります。 2024年からは厚生労働省への届出が受理されたことにより、2億個の幹細胞を投与することが可能になりました。これにより従来の1億個の幹細胞より高い効果が期待できます。 私達の長年の経験から脳梗塞や脳出血の発症後、早く幹細胞治療を行うほど良好の改善を認めていることがわかっていますので患者様にはすぐに幹細胞治療を行うことをお勧めしました。発症直後のMRIでは右大脳に梗塞巣を認めました。 投与後の変化 1億個細胞の点滴を計3回の投与を予定しました。 初回投与後1週間で左口周りのしびれはなくなり、左手のしびれも軽くなり、夜間頻尿もなくなりました。さらに4か月後にはふらつき、めまいはなくなり小走りも可能になりました。 また脳梗塞後は気分が塞ぎがちでありましたが、元気が出てきたとご家族も喜んでいただけました。患者様には「やれる治療はすべてやったので後悔はない。」と仰っていただき、清々しさを提供できたと私達は大変満足しています。 脳卒中後に後遺症を抱え不安な日々を過ごされている方には、ぜひカウンセリングにお越しいただければと思っています。 厚生労働省届出済【2億個の幹細胞】投与を実現 2024年1月より、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより脳卒中に対する点滴において幹細胞数2億個の投与が可能となりました。これにより、従来の幹細胞1億個の投与よりも高い治療効果が期待できるようになりました。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.12.26 -
- 頚椎・腰椎ヘルニア・狭窄症・脊髄損傷・脊髄梗塞などの症例
- 幹細胞治療の症例
頚髄損傷後も諦めずに治療法を模索してよかった こちらの患者様は1年半前にバイク事故によって第6頸椎・頚髄損傷を受傷されました。 救命センターへ搬送され緊急手術が行われましたが、手術後1か月間は手足に全く力が入らず寝たきりだったそうです。術後1か月より少しずつ手足に力が入るようになってきて術後2か月で車椅子への移乗とお箸の使用が可能となりました。術後3.5か月で歩行訓練を開始し、術後半年には短い距離ですが杖歩行が可能となるまで回復しました。 しかし術後1年で身体機能の回復はストップしリハビリテーションは終了、担当医から後遺症診断書を作成してもらいました。そのおかげで金銭的な補償、機能性の良い車椅子、自動車の改造費など手厚い補償が受けられるようになりました。しかし長い距離を移動する時は、車椅子に頼らないといけないなど不自由な生活が強いられていたり、手足の筋肉のこわばりが少しずつ進行しているなど不安も抱えておられました。自分が一番欲しいものは、手厚い補償ではなく自由に動く手足であるとの強い気持ちで奇跡を信じて幹細胞治療を希望し、当院を受診していただきました。 現在の保険診療内では、修復が止まってしまった神経細胞の修復を再び促す治療法はありません。手足の運動麻痺、知覚麻痺、自律神経障害、排尿・排便機能障害などが残ってしまい、場合によっては車椅子生活や寝たきり生活を余儀なくされます。十分なリハビリを行っても後遺症が残った場合には後遺症診断書を作成して補償を受けることになります。患者様本人もそうだと思われますが、医療従事者である私達の一番の願いは、患者様の満足のいく身体機能の回復です。それが叶わない時、私達はもどかしさに苛まれてしまいます。患者様の後遺症診断書を作成した御担当医ももどかしい気持ちだったと察します。 近年、研究が進み幹細胞を使った再生医療により脊髄損傷の後遺症が回復した例が数多く報告されています。私達は脊髄損傷の後遺症で苦しむ患者様に手を差し伸べたいとの思いで、黎明期から脊髄損傷の後遺症への幹細胞治療に取り組みはじめました。さらに幹細胞の投与方法にもこだわりをもっています。通常は脊髄損傷の幹細胞治療は、点滴による静脈注射です。しかし血管に入った幹細胞は全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は少なくなってしまいます。損傷した神経細胞へより多くの幹細胞を届け修復を促したいとの思いから、当院では脊髄内への直接投与を行っております。 国への正式な届出が受理された脊髄内への幹細胞の直接投与が可能な施設は、国内ではとても珍しくほとんど施行されておりません。幹細胞の脊髄内投与の症例数に関しては国内で一番多いと思われます。具体的な投与方法は手術で行われる腰椎麻酔と同じ手技となります。腰部から針を硬膜内に幹細胞を投与します。患者様の負担を減らすために、細い針を使用し痛みの軽減、低髄液圧症候群予防に努めています。 MRI初見 受診時MRIでは頚髄の圧迫は手術により綺麗に解除されていますが、第6頸椎の高位で頚髄内に白い輝度変化が残存しています。 脊髄内に直接幹細胞を3回投与 脊髄内に3回にわけて2500万個細胞ずつ合計7500万個細胞を投与しました。 1回目の投与後1.5か月で両足と体幹の筋力が回復し歩行が安定しました。 2回目の投与後1か月(初回投与後3か月)には連続して歩ける距離が投与前と比べ3倍以上になり、利き手である右手の握力は投与前5㎏であったのが16㎏まで回復しました。 この患者様は私達にとっては今までの保険診療の治療において、常識では考えられない奇跡と言っても言い過ぎではない回復をされたと考えています。さらに患者様からは「かなり手足に力が入るようになって車の運転が楽になりました。床から自力で立ち上がれるようになりました。諦めずに治療法を模索してよかった。」など治療効果に満足していることがわかる言葉をいただきました。 3回目の投与後、どこまで治療効果を実感していただけるか私達も患者様同様に楽しみにしています。 ▼患者様に投与後の症状の変化を記録していただきました <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID 000880 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.12.12 -
- 頚椎・腰椎ヘルニア・狭窄症・脊髄損傷・脊髄梗塞などの症例
- 幹細胞治療の症例
幹細胞治療でしびれと知覚鈍麻がほぼ回復! こちらの患者様は8年前に高所からの転落により腰椎損傷・脊髄損傷を受傷されました。受傷直後は右下肢の完全麻痺を認めましたが、緊急手術の甲斐もあり、術後6週間から少しずつ動くようになって現在は独歩可能となっています。 患者様は大怪我を乗り越えてその後めでたく結婚されたのではありますが、後遺症で膣の感度が悪いなどデリケートな問題を抱えて受診されました。さらに会陰部から両側大腿部内側のしびれ、知覚鈍麻を訴えておられました。脊髄損傷は手足の運動麻痺、知覚麻痺、自律神経障害、排尿・排便機能障害などが残ってしまいますが、この患者様は独歩が可能で運動麻痺など大きな後遺症はなく、主に知覚障害で悩まれていました。 この患者様のように脊椎・脊髄損傷をはじめ、頸椎・腰椎ヘルニア、頚椎症性脊髄症や腰部脊柱管狭窄症は、手術をしても痺れ・知覚鈍麻などの知覚障害が後遺症として残ることが思いの他よく見られます。現在の保険診療内では手術以上の治療法はありません。 私は今までも術後の残存する知覚障害に悩まされている患者様を多く見てきました。残存するしびれに対しては内服薬の服用などの対処療法を行ってみるものの効果は限定的です。知覚障害は、運動麻痺と比べ些細な問題と捉えられがちですが、知覚障害を抱えている患者様にとっては深刻な問題です。 私達は手術後も残存する知覚障害に悩まれている患者様に対して、幹細胞治療による積極的治療に取り組み良好な成果を数多く上げてきました。具体的な幹細胞の投与方法は、手術で行われる腰椎麻酔と同じ手技で行われます。腰部から針を硬膜内に針を進め、冷凍せず培養されて生き生きした幹細胞を投与します。患者様の負担を減らすために、できるだけ細い針を使用することで痛みの軽減、低髄液圧症候群予防に努めています。 MRI初見 脊髄内に直接幹細胞を3回投与 脊髄内に2500万個細胞ずつ合計7500万個細胞を投与しました。 1回目の投与後からわずか2か月で両大腿部内側のしびれ、知覚鈍麻はほぼ回復し、膣の感度も投与前が0とすると6から7ぐらいにまで回復したと喜んでいただけました。 また完全麻痺からある程度、自然回復していた右足の筋力も片足立脚ができるまで更なる回復を認めました。 手術後に残存するしびれなどの知覚障害は些細な問題と捉えられてしまいがちですが、患者様にとっては深刻な問題です。これからも積極的に手術後に残存する知覚障害に対する幹細胞治療にも取り組んでまいりたいと思います。 https://www.youtube.com/watch?v=1mWLB1N7ims その他の動画はこちら <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID 000526 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.12.07 -
- 頚椎・腰椎ヘルニア・狭窄症・脊髄損傷・脊髄梗塞などの症例
- 幹細胞治療の症例
一人で歩けるようになったのが何よりうれしい こちらの患者様は5年前から両手のしびれを自覚され、整形外科で頚椎症性脊髄症と診断され手術を勧められていたそうです。 しかし大切な仕事を休むことができず手術を受けるのを我慢していたそうです。すると両手のしびれ、手の使いにくさ、下肢の筋力低下、歩行時のふらつきが出現し徐々に悪化していきました。限界まで我慢した結果、物が持てなくなり、左下肢の著名な筋力低下が出現した2年前についに手術を受けました。 手術前は、担当医からは症状が重くなるまで手術を我慢したので、手術をしても神経の回復は望めないかもしれない、今回の手術はこれ以上悪化しないようにするための手術だと説明を受けました。結果は担当医の言う通り、手術後2年待ってもほとんど神経機能の回復は起こってきませんでした。 歩行時に杖を使用しても、なお人の介助が必要となってしまったことに、早く手術を受けていたら良かったと後悔したそうです。もちろん後悔していたばかりではありません。リハビリも前向きに2年間頑張ってこられましたが、どうしても左足が自分の思うように動かすことができず回復を諦めかけていたそうです。そんな時、当院の脊髄症の後遺症に対する幹細胞治療を知り、受診していただきました。 現在の保険診療内では、いったん回復が止まってしまった神経の回復を再び促す治療法は残念ながらありません。回復が止まった神経の回復を再び促す唯一の方法は『幹細胞治療』になります。 当院では幹細胞の投与方法にこだわりをもっています。通常は脊髄損傷の幹細胞治療は、点滴による静脈注射です。しかし血管に入った幹細胞は全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は少なくなってしまいます。損傷した神経細胞へより多くの幹細胞を届け修復を促したいとの思いから、当院では脊髄内への直接投与(脊髄腔内ダイレクト注射療法)を行っております。 国への正式な届出が受理された、脊髄内への幹細胞の直接投与が可能な施設は国内ではほぼ無く、当院での症例数も国内で最多となります。過去の症例も数多くあるので、カウンセリングの時にもいろいろ提案はできる限りしております。 MRI初見 受診時のMRIでは頚髄の圧迫がC4/5、C5/6レベルで椎間板ヘルニアを認め頚髄が前方から圧迫されています。C3からC6レベルで頚髄内に高輝度変化を認め、神経の強い圧迫が長期間続いていたことがわかります。 筋力は、歩行に重要な左大腿四頭筋の筋力が著名に低下しており、膝を伸ばすことが不可能(MMT2)となっていました。 脊髄内に直接幹細胞を3回投与 脊髄内に3回にわけて2500万個細胞ずつ、合計7500万個細胞を投与しました。 なんと1回目の投与後直後から、左下肢の筋力アップを自覚されました。初回投与後半年で左大腿四頭筋の著しい筋力回復(MMT5)を認め、介助が必要であったのが、10分もの間、杖を持てば自力で歩くことが可能になりました。 さらに、 手が使いやすくなり、フォークしか使えなかったのが箸が使えるようになった 布団の上げ下げができるようになった 椅子から楽に立ち上がれるようになった など日常生活の質の大幅な向上を認めました。 患者様からは、「誰の介助もなく一人で歩けるようになったのが何よりもうれしいです」と喜びの声をいただきました。患者様の喜びの声を励みに、これからも頚椎症の後遺症に苦しむ患者様が笑顔になっていただけるように頑張っていきたいと思います。 https://www.youtube.com/watch?v=RvtGNUVtLok https://www.youtube.com/watch?v=_ao6mMbBhSE https://www.youtube.com/watch?v=sswUU9CWG2E その他の動画はこちら <治療費> 198万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 ID 000857 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.12.04 -
- 脳卒中の症例
- 幹細胞治療の症例
右上肢の機能回復しボールが投げられるようになる こちらの患者様は1年前に脳梗塞を罹患され、その後遺症の治療のため当院を受診していただきました。 具体的な後遺症は、右肩の動かしにくさと右上肢しびれです。それに加え目の奥に痛みも持たれていました。特にこの目の奥の痛みは医療関係者に訴えてもわかってもらえず、痛み自体の辛さと理解してもらえない辛さを二重で味わっているそうです。さらに脳梗塞を発症して1年が経過して神経の回復も止まってしまい、不安を抱えていたそうです。効き手である右肩にもう少し力が入り、右上肢のしびれ、目の奥の痛みが少しでも軽減するのであればと再生医療を希望し当院を受診していただきました。 脳卒中や脊髄損傷後の残存するしびれ・痛みに対しては、内服薬の服用などの対処療法を行いますが、その効果は限定的な場合が多いです。知覚障害は、運動麻痺と比べ些細な問題と捉えられがちですが、知覚障害を抱えている患者様にとっては深刻な問題です。また脳卒中の慢性期に入った患者様の筋力を回復させる手段は現実的にはリハビリしかありません。しかしリハビリの効果も限定的になる場合が多いです。 近年、研究が進み幹細胞を使った再生医療により、筋力低下や知覚障害などの脳卒中の後遺症が回復した症例が数多く報告されています。私達も脳卒中の幹細胞治療の黎明期から積極的に幹細胞治療に取り組みはじめました。 さらに投与する幹細胞自体にもこだわりをもっています。当院の投与する細胞の生存率は90%以上を誇っています。これは一般的な再生医療のクリニックで使用する細胞の生存率が60%ほどであることと比べると群を抜いた数字です。より生存率の高い幹細胞を投与することで、後遺症から回復をより促進できるのではと考えています。 2024年からは、厚生労働省への届出が受理されたことにより、2億個の幹細胞を投与することが可能になりました。。これにより従来の1億個の幹細胞より高い効果が期待できます。 脳動脈血管造影検査 投与後、明らかに画像の青い部分の血管が再生されているのを確認する。 投与後の変化 こちらの患者様には1億個細胞を3回、合計3億個細胞を点滴投与しました。 1回目の投与後わずか1か月で、右肩の可動域が改善し力が入るようなりました。半年後には右肩の筋力は脳梗塞発症前の状態にほぼ戻ったと言っていただけました。 さらに1年後には右手でボールを投げることができるようになり、辛かった右上肢のしびれと目の奥の痛みも3分の1まで軽減しました。 そしてかかりつけの脳神経外科で脳の血管造影検査を受けたところ、血流が途絶えていた領域に再生した血管が確認できたとのことでした。その画像を当院まで持参して見せていただき、検査した脳神経外科の先生も驚いていたと話していただきました。 私達も幹細胞治療の結果を画像を通して客観的に見ることができ、その効果を実感できてうれしく思いました。 厚生労働省届出済【2億個の幹細胞】投与を実現 2024年1月より、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより脳卒中に対する点滴において幹細胞数2億個の投与が可能となりました。これにより、従来の幹細胞1億個の投与よりも高い治療効果が期待できるようになりました。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.09.26 -
- 脳卒中の症例
- 幹細胞治療の症例
脳幹梗塞後の右半身麻痺 確かな効果を実感 こちらの患者様は6年前に脳梗塞を罹患されその後遺症の治療のため当院を受診していただきました。具体的な後遺症は右半身麻痺です。 脳梗塞発症後リハビリに励み、いったんは1日に5000歩ほど歩けるようになったそうですが、年齢を重ねるにつれてだんだんと歩ける歩数は減っていき、現在は麻痺した脚に対する補助装具を付けて2000歩やっと歩ける状態になっているそうです。 歩ける歩数が2000歩だとかなり行動範囲に制限が出てしまい、日々の日常を不自由な思いで過ごされていると思います。それに加えて歩ける歩数もさらに減ってきているため、大変な不安を抱えておられると思います。 こちらの患者様には当院で培った経験をもとに、治療効果を実感していただくために1回1億個の幹細胞の計3回の点滴投与を提案しました。 当院で使用する幹細胞は冷凍保存せず投与するたびに培養しているため2回目、3回目に投与する細胞も生存率95%以上の生き生きとしたフレッシュな細胞になります。 一般的には3回投与するのであれば、1度に3回分の細胞を培養して、2回目、3回目の投与までの期間は冷凍保存する方法がとられています。これでは投与前に細胞を解凍するとどうしても幹細胞が死滅してしまい生存率は半分以下となってしまいます。 2024年からは厚生労働省への届出が受理されたことにより、2億個の幹細胞を投与することが可能になりました。これにより従来の1億個の幹細胞より高い効果が期待できます。 投与後の変化 こちらの患者様には提案通り1億個細胞を3回、合計3億個細胞を点滴投与を予定しました。 1回目の投与後10分すると、右膝を伸ばす力が上がり、右の足趾が全く動かなかったのがわずかですが動くようになりました。またその場で歩いていただくと「投与前よりも安定して歩きやすくなった」と確かな効果を実感していただきました。 従来の常識では脳卒中後の後遺症は1年以上経過すると顕著な筋力回復は困難であると言われています。6年も前に発症した脳梗塞の後遺症で、年齢を重ねていくうちに身体機能の衰えを感じておられる患者様であっても、幹細胞投与わずか10分で目に見えて効果を実感していただけました。 私達はあらためて幹細胞治療の可能性に驚かされました。まだ生き生きとした幹細胞の2回の投与が残っていますので患者様と一緒になってその治療効果に期待を抱いています。 厚生労働省届出済【2億個の幹細胞】投与を実現 2024年1月より、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより脳卒中に対する点滴において幹細胞数2億個の投与が可能となりました。これにより、従来の幹細胞1億個の投与よりも高い治療効果が期待できるようになりました。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範 ▼脳卒中の後遺症|幹細胞治療は、以下をご覧下さい 再生医療は、脳卒中の新たな治療法として注目を浴びています
2023.08.01 -
- 脳卒中の症例
- 幹細胞治療の症例
急性期脳梗塞の後遺症に明らかな変化が! この患者様は脳梗塞発症後2週間で当院を受診していただきました。脳梗塞発症直後は呂律が回らなくなり、考えたことがスムーズに発語できなくなったそうです。さらに左手がしびれて力が入らなくなったそうです。 すぐに病院を受診したところ、心房細胞という不整脈により心臓にできた血栓が飛んで脳の血管に詰まった可能性が高いと説明を受けたそうです。心臓や頸動脈にできた血栓が飛んで脳の血管に詰まることが、脳梗塞の原因の1つとしてあります。そして心房細胞により心臓に血が滞って血栓が形成されるのを予防するため抗凝固薬の内服が開始となったそうです。 発症後2週間と早い時期に当院へ受診していただいたのは、過去に右変形性股関節症に対しての幹細胞治療を当院で受け、良好な結果を得られた経験があり、幹細胞治療の可能性を身をもって体験されていたからです。 また当院の細胞培養は細胞培養技術がトップクラスの施設と提携して行うため米粒2~3粒程度の脂肪を採取するだけで1億個以上の数まで生き生きとした細胞を培養できます。採取する細胞が少なくて済むため、身体への負担をできるだけ抑えることができます。さらに拒絶反応やアレルギーのリスクを最小限に抑え安全性を確保するために、患者様自身の血液と細胞で培養・加工することにこだわっています。これらの点も再度当院を選んでいただいた理由です。 2024年からは厚生労働省への届出が受理されたことにより、2億個の幹細胞を投与することが可能になりました。これにより従来の1億個の幹細胞より高い効果が期待できます。 脳梗塞発症後の患者様の症状として、少しは改善中ではありました。しかし、このままの自然経過で症状が完全によくなるのか不安を抱えており、自分にできる治療はできる限りしておきたいと考えておられました。 発症して数年たった慢性期の脳卒中に対する幹細胞治療は当院では数多くの経験があり、良好な結果を得られてきました。慢性期の脳卒中の再生医療の治療結果も個人差はありますが、筋力が増強したりしびれが改善したりと良い結果療が出ているため、こちらの患者様は急性期ではありますが迷わず幹細胞治療をお勧めしました。 投与後の変化 1億個細胞の点滴を計3回の投与を予定しました。 1回目投与して数週間後には左手のしびれは完全にとれ、不整脈も治まりました。不整脈が治まったためか発症後なんとなく感じていた体の不調は、発症前に戻ったそうです。 また、呂律のまわりにくさは若干感じるもののかなり改善し、考えていることはスムーズに発語できるようになったそうです。 1回目の幹細胞と投与して1ヶ月後の診察の様子では、明らかに会話がスムーズになっており、顔に覇気が出て脳梗塞発症以前の様子にほぼ近づいておりました。そして患者様は「自分にできる治療はすべてやったので、今後後遺症は残ってしまっても後悔はしないと思います。」とすっきりとした表情で話していただけました。 あと2回の幹細胞投与が残っているため後遺症が完全になくなることを期待しています。 https://www.youtube.com/watch?v=xyWagSSLldQ&t=16s 厚生労働省届出済【2億個の幹細胞】投与を実現 2024年1月より、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより脳卒中に対する点滴において幹細胞数2億個の投与が可能となりました。これにより、従来の幹細胞1億個の投与よりも高い治療効果が期待できるようになりました。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.07.28 -
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脳出血後の後遺症 ほぼ完全に筋力が回復! こちらの患者様は1年半前に脳出血を罹患され、その後遺症の治療のため当院を受診していただきました。後遺症は左半身麻痺です。患者様は後遺症に苦しんでいるうえに再発の恐怖も抱えておられました。 脳出血の再発率は1年以内に25%、5年以内に50%、10年以内に55%と言われておりかなりの高確率となっています。まだ30代で今後長い人生が残されている患者様には大変つらい事実だろ思われます。 近年、研究が進み幹細胞を使った再生医療により、脳卒中の後遺症が改善した症例の報告が増えてきています。さらに嬉しいことに幹細胞治療の2つ目の効果として、脳の脆弱して再出血を起こす危険のある血管を修復し、脳出血の再発を予防する効果も期待されています。 治療方法は、具体的には下腹部から採取した脂肪細胞から幹細胞を分離・培養し、幹細胞のホーミング効果を期待して静脈から点滴します。ホーミング効果とは、体内に入った幹細胞が再生を必要としている部位・組織から放出されるシグナルを見つけ出し、その部位・組織に自動的に集まり、目的の細胞に分化したり、傷んだ部位・組織を修復及び再生することです。よって点滴する幹細胞は、生きていないとホーミング効果が期待できません。 当院で使用する細胞は冷凍保存せず投与するたびに培養しているため2回目、3回目に投与する細胞も生存率95%以上の生き生きとしたフレッシュな細胞です。一般的には3回投与するのであれば、1度に3回分の細胞を培養して、2回目、3回目の投与までの期間は冷凍保存する方法がとられています。 これでは投与前に細胞を解凍するとどうしても幹細胞が死滅してしまい生存率は半分以下になってしまいます。また神経細胞を修復、再生するには点滴する幹細胞の数も重要と考えています。当院の細胞培養は細胞培養技術がトップクラスの施設と提携して行うため米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで1億個以上の数まで細胞培養が可能です。 2024年からは厚生労働省への届出が受理されたことにより、2億個の幹細胞を投与することが可能になりました。これにより従来の1億個の幹細胞より高い効果が期待できます。 投与後の変化 こちらの患者様には1億個細胞を3回点滴投与しました。 左側の太ももを上げる筋肉、膝を曲げる筋肉、肩を上げる筋肉、肘を曲げ伸ばしする筋肉などの、体幹に近い筋肉の筋力が後遺症で若干低下していたのが、1回目の投与直後からほぼ完全に筋力が回復しました。 2回目の投与後には左指が開きやすくなるなど体幹から遠い位置にある筋肉の回復も認めました。 3回目の投与後には歩行のスピードが上がったと言っていただけました。 患者様には「後遺症が改善したこともうれしいですが、さらに再発の可能性も低くなったと思うと不安が軽減して心が軽くなった」と言っていただけました。 厚生労働省届出済【2億個の幹細胞】投与を実現 2024年1月より、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより脳卒中に対する点滴において幹細胞数2億個の投与が可能となりました。これにより、従来の幹細胞1億個の投与よりも高い治療効果が期待できるようになりました。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回) 242万円(税込) <起こりうる副作用> 脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。 再生医療医師監修:坂本貞範 ▼脳卒中の後遺症|幹細胞治療は、以下をご覧下さい 再生医療は、脳卒中の新たな治療法として注目を浴びています
2023.07.25








