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- 肩関節の症例
- PRP治療の症例
腱板損傷・PRP治療|肩関節はなかなか治らない! 長い間、腕が上がりにくく、いままでの治療では良くならなかった70代女性 長年、ヒアルロン酸 ステロイドの注射 リハビリ 鍼灸とできる限りの治療をしてきたが、いまだに腕を上げると肩が痛くて日常生活が困難ということで当院でPRP治療を行うこととなる。 PRPの注射で嘘みたいに腕が上がる 私も長い間、外来で肩の患者さんを沢山診てきて、一番思うことは肩はなかなかよくなりにくいということです。 膝と違い、ヒアルロン酸で痛みが急に良くなることが少なく、また肩は拘縮と言って、肩の関節が鉄がサビて固まるように、関節が動きにくくなってしまうのです。 このサビをとるために、毎日リハビリしても半年以上または一年以上もかかる方は沢山いました。 五十肩と、肩の腱を痛めた肩腱板損傷の原因は違いますが、症状は良く似ており、この肩腱板損傷は外来で見逃されることが多く見られます。 MRIを撮るとよく判別がしやすいです。 この方もMRIで調べると肩の腱板という大事な腱が損傷していました。 この腱は腕を上げる時の初動動作で働く大事な筋肉です。よく五十肩と間違えられ、それに対する治療をしていても全然良くならない時、MRIを撮ってみると腱板損傷だった、ということはよくあります。 腱板損傷であれば、腱の損傷が治らないといつまでも痛みは治まりません。従来の治療では、痛みが治らなければ関節鏡を使った手術が必要です。 傷が小さくてすむのでいいのですが、後のリハビリと固定が大変です。最低2ヶ月は日常生活は困難となり、仕事復帰もかなりの期間がいるでしょう。 PRPなら術後のつらいリハビリがいらない! PRPなら注射だけでの治療となります。もちろんリハビリは必要ですが、仕事しながら通院可能です。 PRPでも治らなければ幹細胞で腱の再生を! やはり幹細胞治療が一番効果があります。PRPとは根本的に治療法が違います。 PRPには炎症を抑える効果はありますが、腱の再生はできません。 一方、幹細胞はいろんな組織に変化できるため、腱そのものに生まれ変わり、損傷した腱を再生できるのです。 この治療を行うには、厚生労働省への届出が必要です。当院でも多くの肩関節の治療で幹細胞を行ってきましたが、これにより手術しなくて良くなった方が沢山おられました。 今後、幹細胞治療やPRP治療は、肩腱板損傷に対する治療に大きな進歩となるでしょう。 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円( 税込 ) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 監修:院長 坂本貞範
2019.09.23 -
- 肩関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
肩の腱板損傷に対して脂肪幹細胞治療を行なったその後 前回紹介した肩の腱板損傷に対しての幹細胞治療をしたその後の経過を報告します。 PRPを2回行なったのですが、まだ腕を上げるときに痛みが残るとのことで、幹細胞治療を追加されました。 幹細胞の投与をしたあと1週間後から徐々に痛みが和らぎ、1ヶ月後には、腕を上げるときの引っかかった感じの痛みも消失しました。 幹細胞投与前と投与後の写真でもわかるように、投与2ヶ月後はほぼ正常の関節の動きを得ています。 このように、肩の腱板損傷があるからといって必ずしも関節鏡をしなくても良いのです。なんと70歳以上になると7割の方が肩の腱板が切れているのです。そして、完全に腱板が切れている方の50−70%は症状がなく腕も上げることができるのです。 要するに、痛みがなければ、そして腕が上がれば手術の必要がないのです。そして、痛みがある方は再生医療により腱の修復と痛みの改善ができる可能性が高いので、わざわざ手術をする必要はないのです。 中には、ほとんど痛みがなく、腕が上がるのにも関わらずMRIで腱板が損傷しているからといってすぐに手術を勧める先生もよくおられますが、痛みがなければ手術を急ぐ必要はないと思われます。 ただ、40歳以下でスポーツや外傷などで腱が損傷した場合は、将来的に腱の損傷が拡大してくる可能性が高いため、予防として手術をする場合はあります。 今後、再生医療で痛みが軽快したこの方は、当院でのリハビリと指導した筋力トレーニングでさらなる改善を目指していきたいと思います。 投与したときの前回の症例紹介 https://www.youtube.com/watch?v=NocAz15I3Sc&t=91s その他の動画はこちら <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 ) ・PRP治療 16.5万円( 税込 ) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 監修:院長 坂本貞範
2019.07.20 -
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肩腱板部分断裂/肩の痛み強くて挙がらない 以前から右肩の痛みと腕の挙上が困難で、当クリニックに来院されました。 その前までは、ヒアルロン酸の注射やリハビリを行っていましたが一向に良くならず日常生活も困難であった。 本来なら関節鏡による手術を勧められるのが普通ですが、PRPを行うことにしました。 まずはPRPを3回行い、かなり痛みが軽減するもまだ腕のグッとあげるときに痛みが 生じるため、今回、脂肪幹細胞の注射をされました。 エコーで見ながら注射 腱の痛んでいるところをエコーで確認しながらピンポイントで注入しました。 幹細胞は注射してから約1年間は細胞が新しい組織に変化適応していくと言われています。 本人もさらなる肩の痛みの軽減に向けて期待されていました。 今後、当院にてリハビリをしながら経過を診ていきたいと思います。 投与後の症例報告 エコーを見ながら肩の痛んだ腱板にピンポイントで注射 <治療費> ・関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )/2500万個 ・PRP治療 16.5万円( 税込 ) <起こりうる副作用> ・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 監修:院長 坂本貞範
2019.03.31