さくらんぼの効果がすごい!7つの栄養成分や食べ過ぎのデメリットを解説

公開日:2023.05.04 スタッフ ブログ 美容 健康 豆知識

さくらんぼは、見た目の美しさや甘酸っぱい味わいだけでなく、美容や健康をサポートする栄養成分も豊富に含んでいます。

ビタミン類やアントシアニン、カリウム、葉酸など、多くの成分が肌の老化予防や眼精疲労の緩和、むくみ対策など、さまざまな効果をもたらすと考えられています。

一方で、食べ過ぎによるデメリットについて知っておくことも大切です。

本記事では、さくらんぼに含まれる7つの栄養成分の効果を中心に、過剰摂取による注意点などをわかりやすく解説します。

さくらんぼの効果|7つの栄養成分

さくらんぼは小さくて可愛らしい果実ですが、健康や美容のための栄養が多く詰まっています。ビタミン・ミネラル・抗酸化物質など、体の内側からサポートする成分を含み、毎日の食生活に取り入れる価値が高い食材です。

以下で、さくらんぼに含まれる代表的な7つの栄養成分を具体的に見ていきます。

美容効果とアンチエイジング「ビタミン類」

さくらんぼに含まれるビタミン類は、美容とアンチエイジングを支える重要な成分です。肌のハリやツヤを保ち、加齢によるトラブルの予防に効果があると考えられています。

なかでも、ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、しみ・そばかすの原因となるメラニンの生成を抑制するのが特徴です。また、ビタミンEは抗酸化作用が強く、細胞の酸化を防ぐ働きがあります。

眼精疲労緩和「アントシアニン」

さくらんぼの赤い色素成分であるアントシアニンには、眼精疲労をやわらげる効果があるとされています。

アントシアニンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用を持ち、目の網膜にあるロドプシンの再合成を助ける働きがあります。

視力の回復や眼精疲労の改善が期待され、パソコンやスマートフォンを長時間使用する現代人にとって目の健康を保つうえで重要な成分です。また、血流改善作用もあるため、目の周囲の血行を促進し、疲れ目やかすみ目の予防にもつながります。

目を健康に保つ「ビタミンA」

さくらんぼに含まれるビタミンAは、目の健康を維持するために欠かせない栄養素です。目の粘膜を保護し、乾燥や外的刺激から守る働きがあります。

さらに、抗酸化作用が目の細胞を活性酸素から守るため、加齢による視力低下や目の老化を防ぐ効果も期待できます。

パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器を長時間使用する機会が多い現代において、目をいたわるビタミンAの摂取は重要です。

美肌になれる「ビタミンC」

さくらんぼにはビタミンCが含まれており、美肌づくりに欠かせない果物です。

ビタミンCは、皮膚のハリや弾力を保つために必要なコラーゲンの合成を促進します。

また、メラニンの生成を抑制することで、しみやそばかすの予防にも役立つ点にも注目です。抗酸化作用があり、紫外線やストレスなどによる肌ダメージを軽減する効果もあります。

さくらんぼは、日常的にビタミンCを補給する果物として適しており、肌の調子が気になる方にとって頼れる味方となるでしょう。

若返りのビタミン「ビタミンE」

さくらんぼに含まれるビタミンEは、「若返りのビタミン」とも呼ばれるほど、老化予防に役立つ栄養素です。ビタミンEは脂溶性の抗酸化ビタミンであり、細胞膜を酸化から守り、体内の老化を遅らせる働きがあります。

血行を促進する効果もあるため、新陳代謝を活発にして、肌のツヤやくすみの改善に寄与するのが特徴です。また、冷え性や血流を改善をしたい方にも適しています。

毎日の食生活に取り入れることで、内側から若々しさを保つサポートが期待できるでしょう。

血を作るのを助ける「葉酸」

さくらんぼは、血液を作るのに必要な葉酸を含んでいます。

葉酸はビタミンB群の一種で、赤血球の生成や細胞の分裂・増殖に関与する重要な栄養素です。

とくに、妊娠期の女性や成長期の子どもにとって欠かせない成分であり、不足すると貧血や胎児の発育障害のリスクが高まる可能性があります。

葉酸は動脈硬化の予防にも関与し、健康的な血流を保つうえでも重要です。また、鉄分と併せて摂取することで、貧血予防にも効果が期待できます。

むくみ対策になる「カリウム」

さくらんぼには、体内の余分な水分やナトリウムを排出する働きがあるカリウムが含まれています。カリウムは、体内の水分バランスを調整するため、むくみの予防や改善に効果的です。

とくに、塩分の多い食事を摂った後や、長時間同じ姿勢で過ごすことが多いと体内に水分がたまりやすく、むくみを感じやすくなります。

カリウムを適切に摂取して余分な水分を排出すれば、すっきりとした体調を保つことが可能です。また、カリウムには血圧を下げる作用もあり、高血圧の予防にも役立ちます。

さくらんぼは、むくみが気になる方にとって頼りになる存在といえるでしょう。

さくらんぼは体に悪い?食べ過ぎによるデメリット

さくらんぼは栄養豊富でおいしい果物ですが、食べ過ぎると体にとってマイナスになることがあります。

甘みや食感に惹かれてたくさん食べてしまいがちですが、果糖の摂り過ぎやアレルギーには注意が必要です。

ここでは「便秘や下痢になる恐れ」「糖質の過剰摂取」「アレルギー症状が出る可能性」の3つのデメリットを解説します。

便秘や下痢になる恐れがある

さくらんぼを食べ過ぎると、腸の調子を乱す場合があります。

さくらんぼに含まれる食物繊維や果糖、ソルビトールなどの糖アルコール類は腸の働きを活性化させますが、吸収されにくい糖が腸内で発酵すると下痢を引き起こすケースがあるのです。

とくに、普段から食物繊維の摂取量が少ない人が急にたくさん食べると、腸に大きく作用する可能性があります。また、不溶性・可溶性の両方の食物繊維が含まれているため、果糖の多さとあいまって過度な量を取ると、逆に便秘を招くケースがある点にも注意が必要です。

糖質の過剰摂取に注意

甘い味が魅力のさくらんぼですが、糖質を多く含んでいます。

量・品種・食べ方によっては、食べ過ぎると血糖値の急激な上昇や、糖分摂取量が多くなりすぎて肥満・メタボリックシンドロームのリスクを高める可能性があるのです。

とくに、糖尿病や血糖コントロールが必要な人は、さくらんぼの多量な摂取は避けた方が良いでしょう。また、缶詰、シロップ漬けなどの加工されたさくらんぼは、追加で砂糖が使われている場合が多く、糖質量がさらに増える点に要注意です。

アレルギー症状が出る可能性がある

さくらんぼにはアレルゲンが含まれており、アレルギー症状を引き起こすリスクがあります。

主な症状としては、口や唇・のどのかゆみ、腫れ、じんましんなどの皮膚症状、重度の場合は呼吸困難などが報告されています。

また、さくらんぼと同じバラ科に属するリンゴ・桃・杏などにアレルギーがある方は、さくらんぼでも同様の症状が出る場合があります。

さらに、アスピリンが代表薬の「サリチル酸塩」にも反応する体質の人は、さくらんぼを多く摂るとアレルギー様の症状や胃腸に不調を感じる場合があるため注意が必要です。

アレルギーが疑われる場合には、まず少量から試し、異常を感じたら医師に相談しましょう。

さくらんぼの加工品に栄養の効能はあるのか

缶詰・シロップ漬け・ジャムなど、さくらんぼの加工品にも一定の栄養成分は残っています。

ただし、生の状態と比べると大きく低下している可能性があり、栄養の摂取を第一の目的としたい場合には適していません。加熱や砂糖漬けといった加工により、水溶性のビタミンCや葉酸などが熱や酸化によって壊れ、含有量が半分以下になるケースもあるのです。

また、糖質やカロリーが増加するため、過剰摂取による健康リスクも高まります。

まったくの無意味ではないものの、栄養効果を重視する場合は、できるだけ新鮮な生のさくらんぼを食べましょう。

まとめ|さくらんぼは栄養豊富な果物

さくらんぼは、美容・健康・体調管理の多方面に効果を持つ栄養価の高い果物です。

ビタミン類やアントシアニン、カリウム、葉酸など、体に必要な成分を幅広く含んでおり、肌の老化予防や目の健康、血液の生成、むくみ対策などに役立ちます。

ただし、食べ過ぎには注意が必要であり、糖質の過剰摂取や消化器への影響、アレルギー症状のリスクもあるため、適量を守ることが大切です。

新鮮な生のさくらんぼを上手に取り入れれば、毎日の健康維持に心強いサポートとなるでしょう。

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さくらんぼの効果に関するよくある質問

さくらんぼを毎日食べても良いですか?

適量であれば毎日食べても問題ありませんが、バランスの良い食事の一部として取り入れるのがおすすめです。

農林水産省が示す「食事バランスガイド」では、大人で1日約200gの果物摂取を推奨しています。(文献1)

ただし、糖分も含むため、大量に食べると糖質過多となってお腹を壊す可能性もゼロではありません。ほかの食材とのバランスや体質、活動量に応じて調整すると良いでしょう。

さくらんぼは鉄分を含んでいますか?

さくらんぼには鉄分が含まれていますが、多いというほどではありません。

生のさくらんぼ100gあたりの鉄分は、0.3mg程度とわずかです。

鉄分をしっかり取りたい場合は、レバー、赤身肉、ほうれん草、豆類など鉄を多く含む食品とさくらんぼを組み合わせると良いでしょう。

さくらんぼの詳しい成分表が見たい

さくらんぼの主な栄養成分をまとめました。(文献2)

成分 100gあたりの量 主な特徴
エネルギー 64kcal 果糖やブドウ糖が主な糖質源です。
水分 83.1g 多くの水分を含み、利尿作用や浄化作用にも関与します。
タンパク質 1.0g たんぱく質を構成するアミノ酸が少しだけ含まれています。
脂質 0.2g 非常に少なく、ほぼ脂質を気にする必要はありません。
炭水化物(糖質含む) 15.2g 糖質が甘さのもとで、摂り過ぎには注意が必要です。
食物繊維 1.2g 消化・腸内環境整備に寄与します。
ビタミンC 10mg 抗酸化作用・免疫維持などに関与します。
ビタミンA(β‑カロテン換算など含む) 8µg 視覚維持・粘膜保護などに関わります。
カリウム 210mg 水分バランスや血圧の調整等に重要です。
0.3mg 少量ながら含まれています。

さくらんぼはダイエット向きの果物ですか?

さくらんぼは、100gあたり約60kcalと比較的カロリーが低く、ダイエット中の果物として適しています。

水分が多いため少量でも満足感を得やすく、満腹感を持続させる効果が期待できます。

ただし、食べ方や量に注意が必要です。果糖を含むため、食べ過ぎると糖質の摂りすぎでダイエットに逆効果となるほか、カロリー過多や血糖値の上昇につながる恐れがあります。

とくに、缶詰やシロップ漬けなどの加工品には、砂糖が多く加えられている場合があるため注意が必要です。

(文献1)
「食事バランスガイド」の適量と料理区分|農林水産省

(文献2)
さくらんぼ(生)【07070】の成分詳細|文部科学省「食品成分データベース」