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- 脊髄損傷の症例
- 幹細胞治療の症例
再生医療(幹細胞治療)/上肢と体幹の力がつく こちらの患者様は3年前に仕事中の転落事故によって頸椎・頚髄損傷を受傷されました。緊急手術で脱臼・骨折した頸椎の整復・固定を行い頚髄の圧迫が解除されましたが、後遺症が残ってしまったそうです。 もう回復しないのか・・・ 受傷後1年半までは少しずつでありますが手足の筋力の回復は認めていたそうですが、それ以後は筋力の回復はピタッと止まってしまったそうです。現在は両足の筋力低下は強く両手で手すりをつかむと立位がやっと可能な状態でその体を支える両上肢の筋力低下もあります。 車椅子に座っているときも体幹に力が入らずふらふらするとのことでした。さらに手足にもしびれがあり特に右手のしびれは強く耐えがたいとのことでした。 手術を受けた病院に定期受診するたびに、先生に「今後はどこまで回復は望めるのか」と質問するものの、はっきりした返答はもらえなかったそうです。しかしながらご自身ではもうこれ以上の回復は望めないのではと薄々感じ、鬱々とした気分で日々を過ごしていたそうです。 現在の保険診療内では、いったん回復が止まってしまった神経の回復を再び促す治療法は、残念ながらありません。損傷した神経の回復は通常は数年で止まりそれ以上は望めないと言われています。 すなわち後遺症となって様々な症状が残ってしまいます。手足の運動麻痺、知覚麻痺、自律神経障害、排尿・排便機能障害が残ってしまい場合によっては車椅子生活や寝たきり生活を余儀なくされます。神経の回復が止まってしまった時の患者様の落胆・苦悩は受傷時と同様に計り知れないものがあると思われます。 回復が止まった神経の回復を再び促す唯一の方法は、「幹細胞治療」です 近年、研究が進み幹細胞を使った再生医療により脊髄損傷の後遺症が回復した例が数多く報告されています。私達は脊髄損傷の後遺症で苦しむ患者様の希望の光になりたいとの思いで黎明期から脊髄損傷の後遺症への幹細胞治療に取り組みはじめました。 唯一の投与方法 さらに幹細胞の投与方法にもこだわりをもっています。通常は脊髄損傷の幹細胞治療は点滴による静脈注射が一般的です。しかし血管に入った幹細胞は全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は少なくなってしまいます。損傷した神経細胞へより多くの幹細胞を届け修復を促したいとの思いから当院では脊髄内への直接投与を行っております。 国からの正式な認可がおりており脊髄内への幹細胞の直接投与が可能な施設は国内ではとても珍しくほとんど施行されておりません。具体的な投与方法は手術で行われる腰椎麻酔と一緒です。腰部から針を硬膜内に刺し、幹細胞を投与します。患者様の負担を減らすために、細い26G針を使用し痛みの軽減、低髄液圧症候群予防に努めています。 >【脊髄損傷の新しい治療法】再生医療を詳しく解説 MRI初見 受診時のMRIでは頚髄の圧迫は手術により綺麗に解除されていますが、第2頸椎の高位で頚髄内に白い輝度変化が残存しています。これは事故当時の頚髄損傷の程度が高度であったことがうかがわれます。 脊髄内に直接幹細胞を3回投与 脊髄内に3回にわけて2500万細胞ずつ合計7500万細胞を投与しました。 1回目の投与後数日で力が入りにくかった両上肢の筋力低下が完全に回復しました。体幹にもしっかり力が入るようになり、座位の姿勢保持が楽になったと話していただきました。あと視力も0.2アップしたそうです。残念ながら痺れの大きな改善は認めませんでした。 治療効果は上肢や体幹の筋力回復が見られ、患者様からは「もし幹細胞治療を受けていなかったら、もう神経回復は望めないのか?将来自分はどうなってしまうのか?など鬱々と悩みながら過ごしていたと思います。こちらで幹細胞治療を思い切って受けてみてよかったです。気持ちがすっきりしました。」と晴れ晴れとした表情でお話していただきました。 脊髄損傷の後遺症の治療は整形外科領域では最も難しい領域ではありますが、脊髄損傷の後遺症で苦しまれている患者様のお力添えができるように今後も真摯に治療に取り組んでいきたいと思っております。 >【動画で見て分かる!】脊髄損傷の治療例 <治療費> 幹細胞投与回数(1回〜) 165万円〜(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID T000416 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.06.28 -
- 肩関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
サーブの時やバックハンドの時が特に痛い こちらの患者様はプロテニスプレイヤーを目指す20代男性です。高校時代からすでにテニスのサーブの時に右肩痛が出現していたそうです。努力家の患者様はそれでも痛みに耐えながら現在までプレーを続け、今では安静時にも痛みが出現するようになってしまいました。インナーマッスルの強化、フォームの改善、柔軟性の向上などありとあらゆることを試しましたが疼痛の改善は乏しかったそうです。肩のスポーツ障害専門のドクターには最終手段として手術による腱板縫合を提案されましたが、術後のスポーツ復帰には半年はかかると言われたそうです。あまりにも早い復帰は再断裂の危険が高くなってしまうからです。また関節鏡を使用するとはいえ肩の筋肉にメスを入れることによる筋力低下、術後の装具固定による肩関節の可動域制限によりパフォーマンスが落ちてしまうことを懸念されていました。何よりもこの年齢での長期間のブランクはプロテニスプレイヤーの夢を諦めることを意味してしまうと大変落ち込んだそうです。そんな中、最先端医療である幹細胞治療に希望を見出し当院を受診していただきました。 MRI MRIでは3本の腱板のうち、棘上筋腱と棘下筋腱の2本もの腱板の部分断裂を認めていました。我々はこの状態でよくプレーしていたものだと驚くとともに、患者様のプロテニスプレイヤーへの熱い思いを感じとりました。 <治療効果>関節に幹細胞2500万個を2回投与+PRP 当院では独自の冷凍保存しない生き生きした生存率の高い幹細胞を用いているため腱板損傷に対する治療成績は手術と同等かそれ以上の結果となっております。患者様の夢の手助けをさせていただきたいとの思いで、我々は2500万の幹細胞投与を2回行い、投与後6週間での徐々にではありますがスポーツ復帰を提案させていただきました。患者様はスポーツ復帰が思いのほか早くできること、手術と違い投与後の筋力低下や可動域制限の心配がない点から当院での幹細胞治療を選択していただきました。 投与後半年の時にはテニス時の肩の痛みは10段階で1に軽減しました。今後筋力強化と幹細胞の修復により痛みが完全に取れるようにフォローしていく予定です。最終診察時の患者様の熱いまなざしをみた我々は、まだプロテニスプレイヤーの夢を諦めていないのだなと確信するとともに、患者様の夢を応援することができたと大変うれしく思いました。 <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数 (1回~3回)132~418万円(税込) PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID T000015 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.06.07 -
- 脊髄損傷の症例
- 頸椎・腰椎ヘルニア・狭窄症の症例
- 幹細胞治療の症例
手術した後の後遺症で悩んでいた この方は北海道から来院され、腰部脊柱管狭窄症と腰椎すべり症の手術を受けてから重い後遺症に悩まされていました。手術する前に腰痛と下肢痛が強く手術を受けられましたが、その後手術した場所に血腫ができてそれが神経を圧迫することで新たに後遺症が出ました。後遺症として膀胱直腸障害、下肢の筋力低下、下肢の痺れが出ました。 どんな手術にもリスクが生じます。脊椎の手術をする際に、脊椎の骨を削ってそこから脊髄神経を圧迫しているヘルニアや肥厚した黄色靭帯を取り出します。その際、出血はしますが大抵は時間と共に止血します。しかし、術後病室に帰ってきて知らないうちに出血したところに血の塊ができて新たに神経を圧迫することがあります。手術して次の日に下肢の筋肉が低下したり、痺れが強く出現して発見することがあります。早期にこの症状を発見することができ、すぐに再手術を行えば大きな後遺症となる可能性は低くなりますが、この方は、手術をして4日経過してから再手術を行いました。 術後は歩行のスピードが遅くなり、尿も自己導尿となり、下肢の痺れも残りました。特に尿については膀胱直腸障害の影響で夜中は4回ほど1〜2時間おきにトイレに行くため熟睡できませんでした。そんな中で、YouTubeで当院を見つけて来院されました。 脊髄内投与と点滴をして驚きの効果が現れました。脊髄内投与では効きにくいところを点滴投与にて神経の再生をフォローします。投与して2週間ほどしてからさまざまな効果が出てきました。下肢の筋肉は正常に戻り歩くスピードも普通の人と同じになり、夜中のトイレは1回で済むようになりました。尿意も改善し排便も問題なく可能となりました。下肢の筋肉については、レッグプレスという筋トレマシンで今までは50キロも上げれなかったのが、現在は200キロを10回3セットも行えるようになりました。これには驚きました。さらに弱い左脚での片足ジャンプもでき、さらに左足の感覚の範囲も増えました。投与後の経過を下記に添付しております。幹細胞投与にて筋力や感覚の回復以外に、膀胱直腸障害も改善されることが多く見られます。もちろん個人差はありますが、夜間の尿の回数が少なくなることで熟睡ができると喜ばれる場合もよく見られます。膀胱の機能が回復するのと膀胱括約筋の回復がそのような結果を出しているものと思われます。 今回の結果がとても良かったと喜んでおられ、さらなる症状を期待して投与の追加を希望され、数ヶ月後には再度幹細胞投与を予定しています。 MRI検査 投与後の経過 <治療費> 198万円〜(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ・注射の後、数日間の頭痛が認められることがごく稀にあります。 ID T000473 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.05.05 -
- 肩関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
腱板が再生する 幹細胞を投与して約4ヶ月で痛みがなくなり、腕の動きも正常に戻りました。MRIを治療して1年後に撮影して治療前と比較すると、腱板の損傷部(MRIで白くなっているところ)が治療後には腱板が再生および修復することでほぼ正常のMRI画像となっています。関節内の炎症によって水が溜まっていたのもすっかり消失しておりました。 肩の腱板断裂や損傷に対しては、従来の関節鏡による手術では断裂部を糸で縫合するためにそれが干渉して、どうしても再断裂という合併症のリスクが高くなります。幹細胞による治療では、縫合せずに腱板を再生させることで再断裂のリスクはほとんどなくなります。そして入院やその後の大変なリハビリの必要もなく、仕事などを継続しながら治療ができというメリットがあります。過去の多くの症例から、当院独自の冷凍せず培養した幹細胞を投与することで、肩の腱板損傷の改善率は手術するよりも成績は良くなっています。 従来の治療ではこのように腱板の断裂部が再生するということは考えられませんでした。しかし、幹細胞の治療で痛みは消失し、MRIでも腱板が再生されているという所見も見られることで実証されました。多くの腱板損傷の患者さんが笑顔で喜んでくれることで、私としては再生医療という治療にとてもやりがいを感じております。 MRI所見 この方の治療経過はこちらへ <治療効果>関節に幹細胞2500万個を3回投与+PRP <治療費> 肩腱板損傷に対する幹細胞治療 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数 (1回~3回)132~418万円(税込) PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID T000051 監修:院長 坂本貞範
2023.03.08 -
- 膝関節の症例
- スポーツ医療の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
治療してから約3年後の経過 この方は、50歳で年齢別マラソンの日本一の選手で以前当院に膝の再生医療で来院されました。来院時は膝の痛みで思うようにマラソンができず悩まれていましたが、幹細胞治療を受けることで痛みは全く出なくなりました。 今年の1月にマラソンリレー大会での様子の写真をいただきました。ご本人はアンカーとして走り、写真でもわかるように消防隊を追い抜かし総合3位で入賞したそうです。 今年はまた記録更新を目指して頑張りたい、監督指導者としても活躍したい、と意気込んでおられました。 治療の詳細はこちらへ ID000206 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.02.16 -
- 股関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
10年前から発症 この方は、10年前より右股関節に痛みを認めていました。その後は痛みが少しでたり全く痛くなかったりと日によって違いがありましたが歩行には困らない程度でした。カイロプラクティックにて痛みは緩和していたのですが、約2年前より痛みが増強し最近は足の爪を切るのもしんどくなってきたのでなんとかしなくてはと思い、当院に受診されることになりました。 レントゲン上ではまだ少し軟骨は残っていますが、ほぼ末期の状態であり今後さらに進行する可能性もあります。本来なら手術と言われる状態ですが、やはり本人もいきなり人工関節を行うのに抵抗があるということで再生医療を検討されました。 膝と違って股関節の幹細胞治療は難易度がとても高くなります。しっかりと関節内に幹細胞が行き届かないと効果は現れません。さらに生存率の高い幹細胞を数多く投与する必要があります。ただ単に沢山の細胞を入れればいいというものではありません。しっかりと生き生きした幹細胞を造らないと効果は出にくくなります。 当院では、生存率の高い細胞を冷凍しない方法で培養しております。さらにそれを独自の関節内ピンポイント注射でできるだけ関節内に届くように投与しております。そして当院の幹細胞治療では全てご自身の細胞、血液を使い薬剤は一切使用しないのでアレルギーの心配は特にありません。 レントゲン <治療効果>右股関節に1億個の幹細胞を2回投与+PRP 右股関節に冷凍ぜず作成した幹細胞を投与して1ヶ月で痛みは10分の5、3ヶ月目には10分の1まで痛みがなくなりました。その後も徐々に痛みは軽快し4ヶ月後には殆ど痛みは感じなくなりました。 https://www.youtube.com/watch?v=ZYdyeWBuMQA https://www.youtube.com/watch?v=SxmUxZXCOWY その他の動画はこちら <治療費> 関節1部位 幹細胞数(2500万個~1億個) 投与回数(1回~3回) PRP治療含む 132~418万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID T000145 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.01.20 -
- 膝関節の症例
- スポーツ医療の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
スノボーで受傷する この方はスノボーしていて違和感が生じて、その後より足を踏ん張ったとき痛みが強く出てきました。しばらくすると痛みはマシになってきましたが、階段登り降りの時に痛みが認められました。半月板損傷によくみられるのですが、受傷した時は痛みが強く出て膝が腫れたりすることが多く、その後病院で注射などで治療を行い、しばらくすると日常生活は可能な方は多くおられます。しかし、半月板は一度損傷すると自然治癒することはなく放置していると徐々に損傷が拡大していきます。半月板損傷しても不思議なことに、その後いたみが全く無くなることもあります。その時は、レントゲンしか撮っていないと、医師も本人も半月板損傷とは気づかないでしょう。しかし放置しておくと必ず悪化していきます。次にいたみが出てきた時には半月板が大きく削れてさらには軟骨まで損傷していることも多々あります。 あと、スポーツでスキーやスノボーをされる方に半月板損傷は多く見られます。膝を屈曲しながら、膝に荷重がかかると半月板に負荷がかかりやすくなります。そこに膝の捻りという動作が加わることでさらに悪化してしまうのです。 レントゲン所見 <治療効果>膝関節に幹細胞5000万個3回投与+PRP 当院独自の冷凍しない方法で培養した幹細胞を投与して約1ヶ月目から効果が現れ、2ヶ月目には膝の痛みは全く無くなりました。今後もスノボーを継続したいとのことでしたので、投与して約3ヶ月間は弱った筋肉を増強し、ストレッチもしっかり行うこととなりました。 <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数 (1回~3回)132~418万円(税込) PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID T000277 再生医療医師監修:坂本貞範
2023.01.03 -
- 股関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
人工股関節をしなければいけないといわれた この方は、10年前より右股関節に痛みがあったが日常生活もできるのでそのまま様子を見ていました。最近になって痛みが強くなり歩行も困難となり近くの病院でレントゲンを撮って診察したところ人工関節しかないと言われたそうです。 手術を踏み切るにはまだ痛みは我慢できるのと、今、人工関節をいれたら15年後にはもう一度入れ替えの手術をしなければいけないこともあり悩んでいたところ、当院の再生医療を知って来院されました。 レントゲン検査をしたところ、右の大腿骨頭の形からして長い年月をかけて変形しているのがわかります。こう言った場合、痛みの出現は緩やかなことが多く、徐々に変形しているので元々の体の変化の対応によって意外と悪化しないことが多く見られます。骨頭変形のタイプ別についての動画はこちらになります あることがきっかけで痛みが強くなり、関節が固まって、そして筋力が低下します。このようにして痛みが強くなってくるとかなりのスピードで変形が進みます。この方の場合は、最近急に痛みが強くなったので痛みの原因である軟骨の損傷部位は限定的と考えられ、こう言った場合は幹細胞治療も高い効果が見られます。 あと、手術に関して言うと塞栓症や感染症など命に関わる合併症も少ない可能性ですがゼロではありません。手術には少なからずのリスクがあります。当院の幹細胞治療では全てご自身の細胞、血液を使い薬剤は一切使用しないのでアレルギーの心配はありません。 しかし他院の再生医療の多くは、ご自身の細胞は使いますが、血液は牛の血液を使用する施設も多くあります。もちろん安全性は高いですが、アレルギーや狂牛病といったリスクはゼロではありません。 レントゲン <治療効果>右股関節に1億個の幹細胞を3回投与+PRP 右股関節に冷凍ぜず作成した幹細胞を投与して1ヶ月で痛みは10分の4、3ヶ月目には10分の2まで痛みがなくなりました。その後も徐々に痛みは軽快し4ヶ月後には殆ど痛みは感じなくなりました。 <治療費> 関節1部位 幹細胞数(2500万個~1億個) 投与回数(1回~3回) PRP治療含む 132~418万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID T000243 再生医療医師監修:坂本貞範
2022.12.11 -
- 脊髄損傷の症例
- 幹細胞治療の症例
ロードバイク事故で手と足の麻痺 この方は3年前にロードバイクの事故で受傷されその後手足の完全麻痺となりました。入院して50日目より下肢が動くようになりその後上肢も動くようになりました。しかし、歩行できるほどの回復はなく車椅子となりました。上肢に関しても、右腕を動かすことは困難で左腕はなんとか動かせるものの手首の動きはほんの僅かしかできませんでした。指はほとんど動かすのが困難な状態でした。また、尿はカテーテルで行なっています。車椅子からの移乗もしっかりと身体を支えてあげないと移乗困難でした。 レントゲン所見 脊髄内に直接幹細胞を4回投与 当院の脊髄内の幹細胞投与は国内での認可は珍しく、ほとんど行われておりません。今までは脊髄の幹細胞投与というのは点滴による静脈内投与がメインでした。 脊髄内に幹細胞を直接投与することで脊髄の損傷した部位を再生させるという画期的な治療が当院でできることとなりました。 投与後の経過 MMT (筋力評価) 腸腰筋4から5(20%程落ちていた筋力が正常に戻る) 左足首が動かなかったのが正常の8割まで筋力回復 右足の親指が上がらなかったのが正常の筋力に回復 右手首の背屈する動きが正常の8割まで筋力回復 左手首の掌屈する動きが弱かったのが正常まで回復 右肘を曲げる動きが出来にくかったが弱い力であるができるようになる 左親指と人差し指が曲げられるようになる 体幹の力がついて車椅子に長時間乗っていても疲れなくなる 便意が以前より早くわかるようになる 体全体の感覚が良くなった 車椅子に座っていて両足を上げられるようになった 車椅子からの移乗が軽くなった <治療費> 幹細胞投与回数(1回〜) 165万円〜(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID T000118 再生医療医師監修:坂本貞範
2022.11.30 -
- 脳卒中の症例
- 幹細胞治療の症例
この方は、2020年に虚血性腸炎で入院された次の日に脳出血を発症しました。すぐに手術を行いましたが左半身麻痺と高次脳機能障害の後遺症が残りました。痺れは認められませんでした。脳出血発症後の2ヶ月は寝たきり状態でしたが、その後車椅子まで回復しました。その1年後から、てんかんが発症するようになりました。普段は車椅子移動ですが、なんとか杖をついて歩行はできていました。今回は3回の幹細胞を点滴治療を行いました。 MRI画像 投与後の変化 MMT(筋力の評価) 左大腿四頭筋3→4 膝を伸ばす筋肉が強くなる 左肘を伸ばしやすくなる 左下肢に力が入るようになる 全く動かなかった左足の指が少し動かせるようになり、歩行する時安定する 左股関節の外転ができるようになる 体幹がしっかりしてきた事で杖で立った時に安定してきた。 車椅子から移乗する時は以前は3人での介助移動が必要であったが、幹細胞投与後には少し肩を動かす程度でほぼ独りで出来る様になる。 脳出血後の後遺症として左半身麻痺を認め、車椅子の移乗にも3人の介助が必要となりました。幹細胞治療後には、車椅子への移乗が独りでできるようになりました。あと、歩行においても左下肢と体幹の力がつくことで安定して歩けるようになりました。もう一つ安定した歩行で大事なことは足の指の力であり、この力がつくことにより足の踏ん張りがつきます。脳卒中の患者さんに対して、冷凍せず培養された幹細胞を投与することで、少しでも日常生活でできることが出来ることが増えるのをみて、幹細胞による再生医療の可能性を改めて実感しております。 <治療費> 幹細胞点滴 投与回数(1回~3回) 242~594万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID T000211 再生医療医師監修:坂本貞範
2022.11.06