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ヒートショックとは?原因や予防法・起こった場合の対策を解説!
周囲にヒートショックになった方がいると「自分もいつかなってしまうのでは?」と不安に感じるものです。ヒートショックは冬場のお風呂場で多く発生しますが、事前に原因・症状や予防法などを知ることで備えられます。 ヒートショックのリスクを避けるには、どのような症状なのかを知って注意を払うことが大切です。 本記事ではヒートショックについて、原因や予防法・発生時の対策などとともに解説します。 日常生活でのリスクを減らせるよう、正しい知識を身につけましょう ヒートショックとは?急激な温度変化に注意! ヒートショックとは、急激な温度変化による血圧の乱高下で、心臓や血管に疾患をもたらす現象です。温かい場所から冷えた場所へなどと、温度差が大きい環境の間を行き来したときなどに起こります。 人間の身体は寒い場所に移動した際に、体温を保持するため血管が収縮し、血圧が上がる仕組みです逆に温かい場所に移動すると、体温の上昇に応じて血圧が下がります。 しかし、温度差の大きい環境の間で移動を繰り返すと、血圧が激しくアップダウンする分、心臓や血管にも大きな負担がかかります。心臓などに過重な負担がかかった結果、めまいや頭痛などに見舞われるのがヒートショックです。 ヒートショックは、とくに11月~4月の気温が大きく下がる時期に発生の危険性が高まるとされています。リビングなどで暖房機器を使って室温を上げている一方、お風呂場や脱衣所などでは外気温の影響で室温が下がることが原因です。入浴中に心筋梗塞や脳卒中を起こした結果、意識を失った状態で体が湯船に沈み、溺れるケースがあります。 ヒートショックの症状・特徴 寒い時期を中心に起こりやすいヒートショックに備えるには、主に発生する症状や特徴を知ることが重要です。よくある症状や特徴として、以下のものが挙げられます。 めまいや立ちくらみ 頭痛 嘔吐 失神 脳梗塞や心筋梗塞などの後遺症 それぞれの症状や特徴を、ひとつずつご紹介します。 めまいや立ちくらみ ヒートショックでは、めまいや立ちくらみがよくみられる症状です。お風呂に入っている間は湯船のお湯によって体に水圧がかかっていますが、湯船から立ち上がるとその水圧がなくなり、血管が広がります。 その結果、血圧の低下で一時的に心臓から脳へ送られる血液の量が減少し、めまいや立ちくらみの原因となります。 頭痛 ヒートショックでは、頭痛に悩まされる方もいます。頭痛は温かい場所から寒い場所に移動した際の血管の収縮や、湯船に入った際の温熱による血管の拡張が原因です。 血管が収縮した場合は、心臓から脳への血流が減ることで一時的に酸欠に陥り、頭痛を引き起こすケースがあります。逆に湯船に浸かっていて体温が急上昇したときも、強めの頭痛が発生する場合があるため、注意が必要です。 嘔吐 ヒートショックではときに吐き気を感じるうえ、よりひどいと吐き戻すケースもあります。温かい場所と寒い場所の行き来による血圧の乱高下の繰り返しで、心臓と血管に大きな負担がかかるためです。 心臓や血管に過度な負担がかかった結果、血流が大きく変わるなどして気分が悪くなり、吐き気を感じたり摂取した食べ物を戻したりします。吐き戻そうとして気道が詰まって倒れるケースもある分、なおさら注意が必要です。 失神 短時間で意識を失う失神の状態も症状の1つです。メカニズムはめまいに見舞われた場合と同じで、お湯を張った湯船から出ようと立ち上がった際に、それまで身体が受けていた水圧から解放されることが原因と考えられます。 水圧からの解放で血圧が下がり、心臓から脳への血流が減ることで、意識を失う流れです。 脳梗塞や心筋梗塞のような後遺症も ヒートショックでは血圧が大きくアップダウンする分、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な後遺症に見舞われる場合もあります。急激な血圧の変化に脳や心臓の血管に大きな負担がかかったあげく、血栓で詰まったり血管自体が破れるためです。 脳梗塞や心筋梗塞は、ともにその後の人生に多大な悪影響をもたらしかねない疾患です。命を落とす危険さえある分、もしもご家族がお風呂に入っている最中に倒れたときは、すぐさま救急車を呼ぶ必要があります。 ヒートショックの予防法 ヒートショックは事前にさまざまな対策を打っておくことで、発症を防げます。主な予防法は次のとおりです。 入浴前に脱衣所や浴室を温める お湯の温度は40度を目安にする 家族に声をかけてから入浴する かけ湯や入浴時間にも注意する 湯船からゆっくり出る 入浴後は十分に水分を取る それぞれの方法を、ひとつずつ解説します。 入浴前に脱衣所や浴室を温める ヒートショックを防ぐには、入浴の前に脱衣所や浴室(お風呂場)の室温を上げることが大切です。あらかじめ着替える場所やお風呂場を温めておけば、リビングなど温かい場所との気温差を小さくできる分、発症の可能性も下がります。気温差については、ヒートショックに見舞われやすいプラスマイナス10度よりも小さくなるようにするのが理想的です。 脱衣所については、お風呂に入る前にファンヒーターなどの暖房器具で温めるのがおすすめです。一方お風呂場の温度を上げる方法として、以下のものがあります。 湯船にふたをしない状態でお湯を張る お風呂場専用の暖房器具を活用する シャワーによる給湯:室温が15分で10度上昇 入浴中はお風呂場の換気扇を止めておく お風呂場の床に簀子(すのこ)やマットを敷く 以上の方法で着替える場所やお風呂場を温めることが、予防への第1歩です。 お湯の温度は40度を目安にする 湯船に張るお湯の温度は40度を目安にしましょう。これ以上熱い42度以上のお湯に10分間浸かると体温が高熱といえる水準の38度以上に急上昇してしまい、ヒートショックを引き起こす危険性が高まります。 無理なく温まれる40度前後を目安にすることで、安全で快適な入浴につながるのです。もし可能であれば、湯温をよりぬるめの38度にする方法もおすすめといえます。 家族に声をかけてから入浴する ご家族と一緒に暮らしている方は、先に声をかけてからお風呂に入ることもポイントです。先にご家族に声をかけておけば、お風呂に入っている間に異変が起きても気付いてもらえます。 もし、同居のご家族がいない場合は、お風呂場に近い場所にスマートフォンや携帯電話を持ち込むのがおすすめです。万が一、不測の事態が起きたときにもすぐに救急車を呼べます。 お金に余裕があれば、IT見守り機器を設置するのもひとつの手段です。お風呂場への入退室をチェックする用途に使える分、異常があった際に近くに住むご家族に知らせられ、いち早く対策を講じられます。 かけ湯や入浴時間にも注意する お風呂に入る際は湯船に入る前のかけ湯や、湯船に入る時間への意識も大切です。 お湯に浸かる直前にかけ湯しておけば、冷え切った体が温かいお湯に慣れられる分、急激な温度変化を防げます。なお、手足など心臓から離れている部位からゆっくりとお湯をかけていきましょう。 加えてお風呂に浸かる時間は、長くても10分程度に留めることも大切です。あまりにも長い時間湯船に浸かると、体温が上昇するにつれて体が受ける負担も大きくなるためです。 湯船からゆっくり出る 湯船から出る際は、急がずゆっくり出ることが重要です。すぐに湯船から立ち上がると、血圧が一気に下がって心臓から脳への血流が一時的に減ります。立ちくらみに見舞われるだけでなく、失神したり溺れたりする危険さえあります。 湯船から出る際も、ゆったりした動作を心掛けることで、めまいなどの予防が可能です。なお、湯船のふちや手すりにつかまった状態でゆっくり立てば、より発症の危険性を下げられます。 入浴後は十分に水分を取る お風呂から上がった後の十分な水分補給も欠かせません。湯船に浸かっている間は発汗によって体内の水分が排出されます。ただ、体内の水分が不足すると、血栓ができたり血圧が上がったりする分、脳梗塞などで重篤な状態に陥る危険性が高まります。 お風呂から上がった後の失神を防ぐ意味でも、水分補給は欠かせません。なお、時間に余裕があれば入浴前の水分補給もおすすめします。 ヒートショックが起きた時の対策 万が一ヒートショックが起きてしまった場合も、事前にできる対策を知っていれば落ち着いて対応できます。起きた場合にできる対策として、以下の方法がおすすめです。 気分が落ち着くまで立ち上がらない 意識があるうちに浴槽の栓を抜く 家族が見つけたときにできる対策 気分が落ち着くまで立ち上がらない 湯船に浸かっている最中に気分が悪くなったときは、落ち着くまで立ち上がることは避けます。急に湯船から立ち上がると、急激に血管が広がったり血圧が上がったりして、めまいなどに襲われるためです。 気分が一通り落ち着くまでは、湯船でじっとしているようにします。なお、溺れないように手すりなどにつかまることもポイントです。 意識があるうちに浴槽の栓を抜く 加えて、気分が悪くなったときには、意識があるうちに浴槽(湯船)の栓を抜きましょう。意識を失ったときにお湯が残っていると、体が湯船の中に沈み、溺れてしまうためです。 もし先に栓を抜いておけば、お湯が排水溝から流れ出ていく分、溺れる危険性は下がります。 家族が見つけた時にできる対策 もしお風呂場でヒートショックを起こしたご家族がいた場合、落ち着いた対処が重要です。湯船や床に倒れているご家族を見つけたら、以下の順番で対応しましょう。 湯船の栓を抜くとともに、他のご家族やご近所の方に助けを求める。 倒れた人を湯船から救い出す(難しいときは、倒れている人の身体をふたに載せるなどして沈まないようにする)。 119番で救急車を呼ぶ。救急車が駆け付けるまで反応の有無を確認する。 反応がないときは呼吸の有無を確認する。 呼吸がなければ、救急車が着くまで心臓マッサージや人工呼吸を試みる。心臓マッサージ30回・人工呼吸2回を1セットとして繰り返す。 なお、救急車を呼ぶべき状況なのかを判断できない場合は、「#7119(救急相談センター)」に連絡してください。医師や看護師などの専門家が対応する窓口であるため、緊急性を判断してもらえたりアドバイスを受けられたりします。 ヒートショックになりやすい人の特徴 ヒートショックを防ぐには、なりやすい人の特徴を知っておくことも有効な手立てです。とくに以下の特徴に当てはまる方は日頃から十分にご注意ください。 65歳以上の高齢者 高血圧や糖尿病、動脈硬化の持病を抱えている方 肥満や睡眠時無呼吸症候群、不整脈の方 一番風呂や熱めのお風呂が好きな方 日頃から長湯の習慣がある方 入浴前にお酒を飲む習慣がある方 お風呂場などに暖房設備がない方 65歳以上の高齢者や高血圧などの持病がある方、熱いお湯や長湯を好む方などはヒートショックを引き起こす危険性が高くなる傾向にあります。 まとめ|ヒートショックは事前の対策で防げる ヒートショックは冬場の温かい場所と気温が低い場所との温度差が原因で生じる症状ですが、事前にさまざまな対策をしておくことで防げます。とくに入浴前に脱衣所やお風呂場を温めたり、入浴時のかけ湯や短い入浴時間などを心掛けることが大切です。 仮に症状が発生しても、ゆっくり立ち上がることやご家族の助けを借りることで深刻な事態を防げます。日頃からヒートショックに対する理解や対策を心掛けて、症状が起きないようにしましょう。 ヒートショックに関するよくある質問 ヒートショックは夏にも起こることはある? ヒートショックは冬場だけでなく、夏に起きることもあります。とくにエアコンで冷えた部屋と、エアコンの風が届かない廊下や屋外とでは、気温差が10度以上になるために、注意が必要です。 夏場のヒートショックに備えるには、エアコンの設定温度を低くしすぎないことや、リフォームなどで自宅の断熱性を高めることなどの方法があります。 ヒートショックは若い人もなることはある? 高齢者がなりやすいイメージのヒートショックは、若い人でもなるケースがあります。とくにストレスが溜まる生活を送っている方や睡眠を十分にとれていない方は、気温差が大きい環境の行き来で発症する可能性に注意が必要です。 ヒートショックで死亡するケースはある? ヒートショックが起きた場合、ときとして死亡するケースがあります。とくに多いのが、入浴中の体調不良により湯船の中で溺れて亡くなる事例です。 高温のサウナはヒートショックのリスクが高い? 高温のサウナも、冬場のお風呂場と同じようにヒートショックのリスクが高い場所です。サウナの場合は、水風呂や外との気温差が大きいことが要因になります。 加えて、サウナは湯船に入っている場合以上に体内の水分が汗として大量に流れ出るため、血管内に血栓ができやすい状態です。これらの要因から、高温サウナでもヒートショックが起きる恐れは十分にあります。 とくにご高齢の方や持病のある方は、高温のサウナは避けた方が良いでしょう。
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白湯を飲めば風邪は治る?症状へ見込める効果と一緒に摂りたい食べ物を紹介
風邪を引いたとき、薬に頼る前にまず体にやさしい方法で対処したいと考える方も多いでしょう。 風邪気味のときに身体を労わる方法として、白湯を飲む習慣が注目されています。温かい飲み物は喉をうるおすだけでなく、体温の維持にもつながりやすいため、体調管理に取り入れる人が増えているのです。 本記事では、白湯がもたらす風邪への働きや、より効果的に摂取するための飲み方について詳しく解説します。 白湯を飲めば風邪は治る? 白湯を飲むことで風邪そのものを治す効果はありません。 ただし、身体を温めることで免疫力を間接的にサポートできる可能性があり、喉の乾燥や鼻づまりなどの症状をやわらげる効果が見込めます。体調が優れないときは、胃腸への負担を抑えつつ水分補給できる点が白湯の利点といえるでしょう。 ただし、風邪を早く回復させるには、白湯によるサポートに加えて、栄養価の高い食事や質の良い睡眠が欠かせません。とくに熱が続く場合や症状が悪化しているときは、早めに医療機関を受診し、適切な処置を受けましょう。 白湯の効果|飲めば風邪の主な症状の緩和が見込める 白湯には、以下の風邪の不快な症状をやわらげるサポートが期待できます。 鼻づまり 喉の痛み・咳 悪寒・倦怠感 それぞれ詳しく解説します。 鼻づまり 白湯を飲むことで、一時的に鼻づまりの緩和が見込める可能性があります。 温かい蒸気を吸い込むことで、乾燥した鼻腔内がうるおい、鼻水が柔らかくなって排出しやすくなるためです。また、身体が温まることで鼻の粘膜の血行も促進され、炎症がやわらぐ可能性があります。 実際に、温かい飲み物の摂取が鼻粘液の移動速度を一時的に高めるとされる研究も存在し、一定の緩和効果が期待されています。(文献1) ただし、根本的な鼻づまりの治療にはならないため、風邪ではなくアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が疑われるときは、医療機関で適切な診察を受けることが重要です。 喉の痛み・咳 風邪を引いた際に白湯を飲むことは、喉の粘膜をうるおし、乾燥による刺激をやわらげる可能性があると考えられます。 喉の痛みの原因は、炎症や気道の刺激です。(文献2)白湯を飲むことで、血行が促進され、炎症を起こしている場所に免疫に関わる細胞が届きやすくなる効果が期待できます。 一方、咳は気道に入ってきた異物や刺激に対する身体の防御反応です。(文献3)白湯を飲む際に発生する水蒸気を吸い込むと、気道がうるおい、粘液の粘り気が少なくなることで、咳が出にくくなる可能性があります。 これらの仕組みから、白湯は風邪の初期症状における喉の痛みや咳をやわらげる効果が期待できます。 悪寒・倦怠感 風邪の初期にみられる悪寒や倦怠感の症状は、身体がウイルスと戦っているサインです。(文献4)白湯を飲むことで内臓から身体を温め、体温を緩やかに上げる効果が期待できます。 体温が上がることで免疫機能が活性化し、寒気の軽減にもつながる可能性があります。また、温かい飲み物の摂取で副交感神経が優位になり、リラックス効果によって倦怠感がやわらぐことも期待できるでしょう。 加えて、白湯は消化機能を助けるとされており、体力を消耗しがちな風邪の時期における体内環境のサポートにも役立ちます。(文献5)根本的な治療ではありませんが、白湯は風邪を引いた際の体調回復を後押しする方法として取り入れる価値があるといえるでしょう。 風邪のときでも飲みやすい白湯の作り方|適温も紹介 風邪で体調が優れないときでも取り入れやすい白湯は、正しい作り方と適切な温度での準備が重要です。 まず、水道水をやかんや鍋で10~15分ほど沸騰させ続け、残留塩素などの不純物を取り除きます。沸騰後は火を止めて、50〜60℃程度まで冷ますことで、喉への刺激を抑えた白湯になります。 熱すぎるお湯は、炎症を起こしている喉には刺激になりかねないため、必ず温度を確認してから、ゆっくりと飲むようにしましょう。マグカップなどに移して自然に冷ますと、口当たりがやさしく風邪のときでも無理なく飲める温度になります。 白湯と一緒に摂るとより効果が見込める食べ物とは? 白湯に相性の良い以下の食材を加えることで、風邪の症状緩和にさらなる効果が期待できます。 蜂蜜(はちみつ) 生姜(しょうが) 梅 塩 それぞれの効果について詳しく解説します。 蜂蜜(はちみつ) 風邪のときに白湯と一緒に摂るとおすすめなのが蜂蜜です。蜂蜜には殺菌作用や抗炎症作用があるとされており、喉の痛みをやわらげる働きが期待されています。(文献6) 蜂蜜を白湯に小さじ1杯ほど加えてよく混ぜることで、甘みと栄養が加わり、飲みやすさも向上します。熱湯に蜂蜜を直接加えると栄養素が壊れる可能性があるため、50〜60℃程度に冷ました白湯に混ぜるのがポイントです。 蜂蜜の自然な甘さは喉にやさしく、体力が落ちたときにもほっとできる味わいになります。 生姜(しょうが) 生姜は身体を芯から温める働きがあるため、風邪のときに白湯と一緒に摂ることで相乗効果が期待できます。(文献7) また、生姜に含まれるジンゲロールやショウガオールといった成分には、抗炎症作用や発汗作用があり、喉の痛みや咳をやわらげるのに役立つとされています。(文献8) すりおろした生姜を白湯に小さじ1/2ほど加えると、ピリッとした刺激が加わって飲みやすくなるのが特徴です。生姜の風味が苦手な場合は、少量の蜂蜜を加えても良いでしょう。 梅 梅は、クエン酸を豊富に含んでおり、疲労回復や免疫力の維持に役立つとされている食材です。風邪を引いたときには、白湯に梅干しを1個加えるだけで、ほのかな酸味と塩気が加わり、飲みやすさが増します。 とくに食欲が落ちているときには、口当たりのやさしい梅白湯が身体に負担をかけずに栄養補給をサポートします。梅の果肉をほぐしながら白湯に溶かすと、塩味と旨味がほどよく混ざり合い、風邪で弱った胃にもやさしくしみわたるでしょう。 塩 風邪を引いたときには、発汗や発熱によって体内のミネラルが不足しやすいです。(文献9) 白湯に少量の塩を加えると、ミネラル補給とともに体内の水分バランスを整える効果が期待できます。さらに、粘膜の保護作用もあり、喉の乾燥による不快感をやわらげる一助となります。 飲み方としては、自然塩・海塩・岩塩などの未精製の塩を少量、白湯に溶かしてゆっくりと口に含むのがおすすめです。穏やかな味わいが身体にじんわりと広がります。 白湯を飲むと風邪の症状を緩和する以外にもメリットが多い 白湯を飲む習慣は風邪の緩和だけでなく、以下の日常的な体調管理にも役立つと考えられています。 代謝や免疫力のサポート 老廃物の排出促進 身体のむくみや便秘の改善 冷え性改善による美肌効果 身体を内側から温めることで、基礎代謝や免疫機能の働きが高まりやすくなります。冷えの対策としても有効であり、寒い季節を快適に過ごすための助けとなるでしょう。 また、腸へのやさしい刺激によって老廃物の排出が進みやすくなり、便通の改善やむくみの軽減にもつながるとされています。 さらに、体温が上がることによって血行が促進され、肌のコンディションを整える美容効果も期待できます。 風邪を引いたら水分補給を白湯に置き換えて早く治しましょう 白湯は、風邪の諸症状をやわらげる手助けとなります。温かい湯気は鼻や喉をうるおし、身体の内側からじんわりと温めてくれます。今回お伝えした白湯の取り入れ方を参考に、ご自身のセルフケアに役立ててみてください。 さらに、風邪の根本的な原因への働きかけや、より専門的なケアに関心をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。私たちの身体には、病気と闘うための免疫細胞が本来備わっています。近年注目されている再生医療では、この免疫細胞の力を活用した治療法も研究が進められています。 もし、ご自身の免疫力を高めるための方法について詳しく知りたいとお考えでしたら、一度専門の医療機関に相談してみることをおすすめします。 リペアセルクリニックでは、患者様一人ひとりの状態に合わせた丁寧なカウンセリングを実施しています。どうぞお気軽にお問い合わせください。 参考文献 (文献1) PubMed「熱湯、冷水、チキンスープの摂取が鼻粘液速度と鼻気流抵抗に与える影響」 (文献2) 名古屋大学「感冒(かぜ)・急性咽頭炎・急性鼻副鼻腔炎・急性気管支炎」 (文献3) 医療法人愛仁会 亀田第一病院「気になる「咳」について」 (文献4) 大西病院「風邪のしくみ」 (文献5) ジェイテクト健康管理組合「白湯を活用して健康管理」 (文献6) 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構「ハチミツの持つ抗菌作用と その養蜂における応用」 (文献7) 農林水産省「生姜は体を温める効果があるそうだが、どのような成分が働いているのですか。」 (文献8) 一般社団法人 日本人間工学会「生姜抽出物の経口摂取が冷え性の人のエネルギー消費等に及ぼす効果」 (文献9) 東邦大学 医療センター「風邪を引いてしまったら」
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木枯らし1号🍂
皆様こんにちは🌱 秋がまたたく間に過ぎ去り、 本格的に冬の訪れを感じる寒さとなって来ましたね。 そこで、本日は『木枯らし1号』についてお話しをしたいと思います。 この時期になると、 ニュースや天気予報などでよく耳にする言葉ですが、 皆様は『木枯らし1号』が何かご存じでしょうか? まず、晩秋(10月半ば)から初冬(11月末)の間に吹く毎秒8メートル以上の北寄りの風のことを『木枯らし』と呼びます。 そして、その年の初めに観測された木枯らしが『木枯らし1号』となります。 近畿地方では、11月11日に観測されたと発表がありました。昨年よりも2日ほど早い観測となったようです。 関東地方では、11月13日に3年ぶりの観測が確認されたそうです。 これから北風が吹くように季節が移り変わって来ているという事ですね❄️ 日毎に寒さが増していきますが、 皆様、対策をして寒い冬に向けて備えましょう✨
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旬な果物の「柿」について
皆様こんにちは。 秋も深まってまいりましたが、この時期美味しい果物といえば柿ですね😋 果物の中でも栄養満点な柿について主な栄養素をご紹介します。 〈柿に含まれる主な栄養素〉 ①ビタミンC 老化や免疫機能の低下などを引き起こす、活性酸素の働きを抑制する作用があります。また、皮膚や軟骨、粘膜などを作るたんぱく質、コラーゲンの生成にも欠かせないビタミンの1つです。 ②β-カロテン 抗酸化作用があり、生活習慣病に対しての予防、老化防止に対しても効果的です。また体内でビタミンAに変化するため、美肌効果にも期待されます✨ ③カリウム カリウムはナトリウムとともに作用し合い、体内の水分保持を行っています。また、体内のナトリウムを体外へ排出しやすくする作用もあり、塩分の取り過ぎに対して防止する効果があります。結果、むくみ予防や高血圧症の改善に対して期待されます。 ④タンニン 抗酸化作用があり、アルコールの分解を助ける働きがあります。飲酒前に柿を食べると、二日酔い防止が期待できます🍺 ⑤食物繊維 柿に含まれる食物繊維の多くは不溶性食物繊維であり、便秘改善に効果的で、腸内環境を整えてくれます。 美味しいだけでなく栄養満点な柿を食べて、これからの寒さに備えましょう🍂
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冬に向けての対策!
長く暑かった夏も過ぎ、秋を感じる過ごしやすい気候となりましたね🍂 あっという間に来る冬に向けて、そろそろ取り掛かりたいのが冬支度です。 本格的に寒くなる前にやっておきたいことをご紹介します⛄️ ①エアコンのフィルター掃除 冷房中に冷えてできた結露はエアコン内部にそのまま残っているので、カビが発生しやすい環境となっています! 秋のうちに送風運転をして、内部を乾燥させておくことがカビ対策につながります! しっかりとフィルターの掃除も行い、寒い冬を快適に過ごせるように準備しておきましょう💡 ②乾燥対策 冬になると空気の乾燥が気になります。 暖房をつけることで、より乾燥を感じた経験はありませんか? 乾燥に負けない為に、加湿器や保湿力が高いボディクリームを用意するなど事前に備えましょう✳️ ③モコモコグッズやイベントアイテムの用意 私は1年の中でクリスマスシーズンが大好きです🎄 寒い冬は苦手ですが、クリスマスの雑貨をお部屋に置いたり、クッションカバーをクリスマス仕様に変更するなど、小さな変化でワクワク度がすごく高まります❄️ 冬を暖かく乗り越える為に、モコモコソックスやブランケットなどで、冬のおうち時間を過ごしてみてはいかがでしょうか? ご紹介したこと以外にも、冬服のクリーニングや温かい飲み物の用意など、冬への準備はたくさんあると思います! 元気で健康に冬を過ごせるように、暖かさが残る今のうちにぜひ冬支度を進めてみてください🌼
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読書の秋📕
涼しい日が続き、秋めいてきましたね🌾 『スポーツの秋🎾』『芸術の秋🎨』『文化の秋✍️』 などなど有名な言葉が多くありますが、『読書の秋📕』を楽しまれるのはいかがでしょうか。 日本では1960年に読書推進運動協議会という組織が設立され、10月27日から11月7日にかけてを 「読書週間」として推進したことで『読書の秋📕』という言葉が全国に広まったそうです。 書籍には芥川賞や直木賞など有名な賞がありますが、 最近では『本屋大賞』や『漫画大賞』などといった、一般の人や本屋で働く人たちの投票によって決まる賞もあります。 ぜひ色々な作品に触れて秋を楽しんでみてはどうでしょうか🍀
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乾燥予防が大事!
秋も深まり、木々が色づき始め、爽やかな気候で過ごしやすい季節となりましたね🍂 この時期は気温差が大きくなるため、風邪を引きやすくなる季節😷でもあります。 以前に「インフルエンザの感染にご注意!」について ご紹介させていただきましたが、風邪やインフルエンザになるリスクを高める原因として『乾燥』が挙げられます⚠️ 秋🍁になるにつれ空気中の水分が減少し、気温の低下とともに湿度が低くなります。 湿度の低下によって、喉の乾燥を誘発し、風邪をひくきっかけの1つとなります‼️ 喉が乾燥することで口腔内の粘膜の働きが弱まり、細菌やウイルス🦠の侵入を防ぎきれず、 喉の炎症を引き起こしたり、風邪を引くことに繋がります。 風邪やインフルエンザにかかりにくくするためには、喉の乾燥を予防することが大切です✨ 今回は具体的な喉の乾燥対策についてご紹介します💁♀️ ①加湿をする💧 湿度が40%以下になるとウイルス🦠が活発になるので、 加湿器を使って室内の湿度を調整し湿度50%〜60%を保ちましょう🎵 加湿器がない場合は、洗濯ものを部屋干しするのも効果的です✨ ②喉を潤す💧 細菌やウイルスの侵入を防ぐ役割である、喉の粘膜を乾燥させないことが大切です‼️ 常温の水をこまめにとることや、飴をなめることによって、 唾液の分泌が活発になり喉の粘膜が潤います。のど飴をなめることも効果的です🍭 ③マスクを使用する😷 マスクはウイルス感染予防だけでなく、乾燥対策としても効果的です。 おすすめは、特に唾液の分泌が減少し喉が乾燥しやすい就寝中にマスクを使用することです💤 皆さんも喉の乾燥対策をしっかりし、風邪を引きにくい身体作りを目指しましょう🌟
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インフルエンザにご注意!感染しないために
インフルエンザの予防対策! 皆さま こんにちは🍁 11月に入り、涼しい日が多くなり秋らしい気候になってきましたね✨ これからの季節、注意が必要なのが『インフルエンザ』です! 今年は例年より早くインフルエンザが流行しています👀‼️ 2020年から、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、この3年間は飛沫感染に対する大規模な感染対策が行われていた為、インフルエンザの大規模な流行も少ない状況が続いていました。 しかし今年は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行に伴い、感染対策も緩和され、ウィルスへの感染機会が増えてきています! インフルエンザに対する免疫力が低い状態の方が多く、季節外れのインフルエンザの流行につながったとされています。 また、免疫力が低下するとインフルエンザにかかりやすくなるだけでなく、重症化リスクも高まる恐れがあります⚠️ インフルエンザ感染対策 自身の免疫力を高めることが、インフルエンザの感染予防に繋がりますので、有効な予防対策を紹介します! ◆飛沫感染・接触感染を予防 帰宅時や食事前など、こまめな手洗いを心掛けましょう。 アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。 ◆予防接種 発症する可能性を減らします。 発症したとしても重篤な症状になるのを防ぎます。 ◆免疫力を高める 免疫力が低い状態だと、感染しやすくなります。 十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、ストレスを溜めない生活を送りましょう🎶 感染対策や免疫力を高め、インフルエンザにかからないよう気をつけて過ごしてくださいね✨
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美肌になる!「ケール」の効果
皆様は普段からしっかり野菜は食べていますか? 美肌になるには野菜はかかせません! 野菜の中でも、栄養満点で美肌効果抜群のケールの効果についてご紹介いたします✨ ケール1枚の栄養素 ビタミンCは、グレープフルーツ2個分 ビタミンEは、春菊約1束と3/10分 ビタミンKは、ブロッコリー2株分 食物繊維は、レタス2個と1/5個分 カルシウムは、牛乳1カップと4/5カップ分 他にもタンパク質、葉酸、食物繊維など、美肌をつくる栄養素が豊富です✨ また、ケールには老化を防止する抗酸化作用をもつビタミンやポリフェノールも豊富に含まれています。 抗酸化物質は、肌のターンオーバを促進し、美肌に導いてくれる効果があります🥬 ケールは苦みがある野菜ですが、生で食べるのが1番栄養価があってオススメです。 サラダにするときは味の濃いシーザーサラダにしたり、フルーツと一緒にスムージーにすると食べやすいです。 皆様もケールを見つけたら、是非買ってみては如何でしょうか✨
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年に三度のお月見のチャンス!
お月見は年に3度のチャンスがあります! 今年は格別に残暑が厳しい日が続きましたが、すっかり秋の気配となりましたね🌾 前回「お月見の由来🌕」についてご紹介いたしましたが、皆様9月29日は、「中秋の名月」を見ることは出来ましたか? とても綺麗な満月が輝いていましたね✨ ご存知でしょうか! 実はお月見をする機会って、実は秋の中に3回もあるんです! 3度のお月見チャンス 十五夜 2023年9月29日(旧暦8月15日) 十三夜 2023年10月27日(旧暦9月13日) 十日夜 2023年11月22日(旧暦10月10日) 三月見 さんみつき 二夜の月 ふたよのつき 十五夜(9/29) どちらか片方 片見月 十三夜(10/27) 十日夜(11/22) とおかんや、とおかや 仲秋のお月見は、「十五夜(9/29)」と「十三夜(10/27)」がひとセットで、これを合わせて『二夜の月(ふたよのつき)』といいます。 どちらか片方しか見なければ「片見月」といったそうです。両方見ると縁起が良いとされていたようですよ😣 そして、「十五夜」「十三夜」に続く行事として「十日夜(とおかんや・とおかや)」と呼ばれる月見があり、3回見れば『三月見』と言われます。 すべての日が晴れて月を見ることができれば、とても縁起のいいことだと言われているのだそうです😊 昔は、風流だったのですね! お月見は必ずしも3回しなければならないというわけではありませんが、二度、三度とお月見を楽しめるといいですね♪ お月見のチャンスは三度!
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お月見の由来とは?
皆様こんにちは😊 少しずつ秋らしくなってきましたね🍂 9月といえばお月見🎑 今回はお月見の由来のお話をさせていただきます✨ お月見は中国の美しい月を眺める行事が日本に伝わったのが始まりとされています。 日本では最初は月を見て楽しむだけでしたが、次第にお米が無事にできたことを喜び、感謝するようになったと言われています。 今では1年で1番月が美しく見える季節に、月を見ながら秋の収穫物に感謝する日という意味でお月見をするようになりました🌕🐇 旧暦の8月15日を「十五夜」「中秋の名月」といいます。 「中秋の名月」とは”秋の真ん中に出る満月”の意味で、旧暦では7~9月が秋とされていたため8月は秋のちょうど真ん中! 8月15日の夜に出る満月ということでそう呼ばれるようになったそうです。 現在の新暦ではズレが生じるため、9月7日から10月8日の間に訪れる満月の日を十五夜・中秋の名月と呼んでいます。 今年は9月29日が中秋の名月だそうですよ🌕🐇 お月見の飾りと言えばススキですが、秋に収穫できる稲穂に見立てて飾り始めたのが由来。 ススキはその切り口が鋭いことから、邪気や災いなどから遠ざけると言われています。 そしてお月見といえばお月見団子! お団子が一体何を表しているのかというと、月が満ちる姿を模しています。収穫への祈りや感謝だけでなく、ものごとの結実や幸福をも表しているそうです。 そして、お月様に供えた後のお団子を食べることで健康と幸せを得ることができると考えられていました✨ 素敵な風習ですね😊 皆様も美味しいお団子を用意してお月見はいかがでしょうか🎑🐇
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羽鳥慎一「モーニングショー」へ東京院の藤間院長がコメンテーターで出演!
「羽鳥慎一・モーニングショー」に東京院の院長、藤間医師がコメンテーターで出演! 皆様こんにちは! 本日(2023/9/21)、テレビ朝日の朝8時から放送されている「羽鳥慎一のモーニングショー」にリペアセルクリニック東京院の藤間保晶院長がコメンテーターとして出演しました。 メジャーリーグ、エンゼルスで活躍する大谷選手の肘の手術について、多方面からコメントをさせて頂きました。司会の羽鳥さんをはじめ、玉川さんらともテンポよく会話し、番組の盛り上げに貢献しました。 番組名:羽鳥慎一のモーニングショー 日 時:2023/9/21 AM8:00~AM9:55 放送局:テレビ朝日(ABC) 当院は、「スポーツ障害」にも取り組んでいますので大谷翔平選手の手術に関しては相次いで取材を受けています。 関西テレビ放送(KTV)の「NEWSランナー」をはじめ、毎日放送(MBS)の「ゴゴスマ」でもコメントをさせて頂き、今回で3回目となりました。 いずれにしましても、大谷翔平選手の治療が成功し、再び素晴らしいパフォーマンスを見せて頂きたいと願わずにはおれません!