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変形性股関節症に対して軟骨損傷部に直接幹細胞を届ける

変形性股関節症|60代女性 以前から両股関節が痛い

この方は、10年以上前から股関節の痛みがあり、その頃から股関節の動きが悪くなりはじめていました。徐々に足の爪もきれなくなり、長距離歩行も困難となり、今回当院を探してくれて来院となりました。

当院独自の方法で幹細胞を軟骨の失った場所に直接届ける

まず、当院ではレントゲン、MRIで、軟骨の損傷の程度や場所、骨頭壊死の有無や骨膿疱の大きさなどを診断します。骨嚢胞というのは変形性股関節症のほとんどの方に見られます。骨の中に空洞ができてあまり大きいと陥没してしまいます。

そして、正確に軟骨がすり減っている部分に幹細胞を注射でダイレクトに入れるためにMRIや特殊な透視装置、そしてエコーを使いどの角度から刺入すると損傷部に到達できるか検討します。そして特殊な針を使用しますが、その針の太さや長さも検討します。

股関節の荷重部の軟骨損傷部位への注射はとても難易度が高いため、ほとんどの医療機関では行う事はできません。では、一般に股関節内への注射はどこに注射をするかというと、股関節から少し離れた場所に注射を行います。股関節内に注射するのが難しいため仕方がないのです。

股関節というのは大きな袋で包まれており、股関節の少し離れたところに注射をしてもその袋に入れば、そこから辿って股関節に入る可能性があるからです。ただ、変形性股関節症の方は股関節がもともと狭くなっているためこの方法では袋に入った幹細胞が関節内に届く確率は5割以下となります。

折角の幹細胞も股関節の軟骨損傷部に届かなければ意味がありません。そこで、当院では特殊な装置と針で確実に損傷部へ幹細胞を届けます。この治療方法により、変形性股関節症の幹細胞の治療成績はグッと高くなります。

治療が難しいことから股関節の再生医療ができるところがほとんどなく、国内の医療機関の中では数多くの症例をこなしてきたと自負しております。もちろん、幹細胞の数と質にもこだわりその恩恵もあります。

レントゲンとMRI所見

変形性股関節症の幹細胞治療

<治療効果>両股関節に各1億個の幹細胞を2回投与+PRP

両股関節に特殊なレントゲンと針で関節内にピンポイントで冷凍ぜず作成した幹細胞を投与しました。1ヶ月で両股関節の痛みは10分の3となりました。2ヶ月後には10分の2に軽減しました。

当院で指導した筋力トレーニングをしっかりとしていただいたので太腿の筋肉がついてきました。さらにストレッチする事で股関節の可動域は良くなり、足の爪も切れるようになりました。

再生医療をはじめてからわかった事ですが、痛みが軽くなる事はもちろんですが関節の可動域がかなり良くなるという事です。股関節に周りにはいくつもの筋肉がついており、数年間、股関節が痛くなるとその筋肉が細くなり硬くなります。

その結果股関節が硬くなるのです。再生医療を始める前にも多くの患者さんの股関節のリハビリを行なっていましたが、ある程度の角度で限界が出てきます。それに比べて、再生医療を行った方の関節の可動域の改善率は明らかに高いです。

痛みが和らげば、いろんな場所へ旅行に行きたいと言っておられました。少しでも願いが叶うよう今後もフォローしていく次第です。

 

<治療費>
関節1部位 幹細胞数(2500万個~1億個)
投与回数(1回~3回) PRP治療含む 
132~418万円(税込)
<起こりうる副作用>
・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。

 

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監修:院長 坂本貞範

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