症例紹介case introduction

紹介している症例は一部の患者様で、掲載以外の症例も多数ございます

脳出血後の後遺症がかなり改善! 30代男性

公開日:2023.07.25

脳出血後の後遺症 ほぼ完全に筋力が回復!

こちらの患者様は1年半前に脳出血を罹患され、その後遺症の治療のため当院を受診していただきました。後遺症は左半身麻痺です。患者様は後遺症に苦しんでいるうえに再発の恐怖も抱えておられました。

脳出血の再発率は1年以内に25%、5年以内に50%、10年以内に55%と言われておりかなりの高確率となっています。まだ30代で今後長い人生が残されている患者様には大変つらい事実だろ思われます。

近年、研究が進み幹細胞を使った再生医療により、脳卒中の後遺症が改善した症例の報告が増えてきています。さらに嬉しいことに幹細胞治療の2つ目の効果として、脳の脆弱して再出血を起こす危険のある血管を修復し、脳出血の再発を予防する効果も期待されています。

治療方法は、具体的には下腹部から採取した脂肪細胞から幹細胞を分離・培養し、幹細胞のホーミング効果を期待して静脈から点滴します。ホーミング効果とは、体内に入った幹細胞が再生を必要としている部位・組織から放出されるシグナルを見つけ出し、その部位・組織に自動的に集まり、目的の細胞に分化したり、傷んだ部位・組織を修復及び再生することです。よって点滴する幹細胞は、生きていないとホーミング効果が期待できません。

当院で使用する細胞は冷凍保存せず投与するたびに培養しているため2回目、3回目に投与する細胞も生存率95%以上の生き生きとしたフレッシュな細胞です。一般的には3回投与するのであれば、1度に3回分の細胞を培養して、2回目、3回目の投与までの期間は冷凍保存する方法がとられています。

これでは投与前に細胞を解凍するとどうしても幹細胞が死滅してしまい生存率は半分以下になってしまいます。また神経細胞を修復、再生するには点滴する幹細胞の数も重要と考えています。当院の細胞培養は細胞培養技術がトップクラスの施設と提携して行うため米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで1億個以上の数まで細胞培養が可能です。

2024年からは厚生労働省への届出が受理されたことにより、2億個の幹細胞を投与することが可能になりました。これにより従来の1億個の幹細胞より高い効果が期待できます。

投与後の変化

こちらの患者様には1億個細胞を3回点滴投与しました。

左側の太ももを上げる筋肉、膝を曲げる筋肉、肩を上げる筋肉、肘を曲げ伸ばしする筋肉などの、体幹に近い筋肉の筋力が後遺症で若干低下していたのが、1回目の投与直後からほぼ完全に筋力が回復しました。

2回目の投与後には左指が開きやすくなるなど体幹から遠い位置にある筋肉の回復も認めました。

3回目の投与後には歩行のスピードが上がったと言っていただけました。

患者様には「後遺症が改善したこともうれしいですが、さらに再発の可能性も低くなったと思うと不安が軽減して心が軽くなった」と言っていただけました。

 

厚生労働省届出済【2億個の幹細胞】投与を実現

2024年1月より、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより脳卒中に対する点滴において幹細胞数2億個の投与が可能となりました。これにより、従来の幹細胞1億個の投与よりも高い治療効果が期待できるようになりました。

 

<治療費>
幹細胞点滴 投与回数(1回)
242万円(税込) 

<起こりうる副作用>
・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。

※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。

 

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再生医療医師監修:坂本貞範

▼脳卒中の後遺症|幹細胞治療は、以下をご覧下さい
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