症例紹介case introduction

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頸椎椎間板ヘルニアの手術しなくてよかった。症状が全部取れた! 70代男性

幹細胞投与後の翌日から、驚きの症状改善!

こちらの患者様は20年以上前からの頸部痛と両上肢のしびれ・痛みで受診していただきました。頸椎椎間板ヘルニアの診断され、数年前に自由診療で2回レーザー治療を受けたことがありますが、効果は一時的であったそうです。

手術も検討したことがあるそうですが、首の神経の近くを操作する手術には恐怖心や抵抗感があり、躊躇してしまうそうです。そんな中、再生医療に興味を持たれ当院を受診していただきました。

当院では手術で神経の物理的圧迫を取り除いたにも関わらず残存したしびれや痛み、筋力低下、膀胱直腸障害などに対して幹細胞治療を希望する患者様が多い来院されます。しかし、手術を受けずに神経が物理的に圧迫されたままの状態であっても、症状によっては幹細胞治療の適応となります。痺れと頚部痛、そしてうつむいた時に吐き気がするといった症状に対して、どうしても手術後に後遺症が出たらどうしようと悩んでおられました。当院では手術を受ける前の患者様に幹細胞投与を行い、症状の改善を認めた例も多く経験しています。その理由は冷凍保存しない生き生きした強い脂肪由来の幹細胞を使用した脊髄腔内ダイレクト注射療法を行っているからです。

通常の脊髄損傷の幹細胞治療は、点滴による静脈注射です。しかし血管に入った幹細胞は全身に駆け巡るので、損傷した脊髄に届く幹細胞の数は少なくなってしまいます。損傷した脊髄細胞へより多くの幹細胞を届け修復を促したいとの思いから、当院では「脊髄腔内ダイレクト注射療法」を行っています。

脊髄のくも膜下に幹細胞を注射すると、幹細胞は髄液の中に入り、髄液は脊髄の中で還流しているので脊髄損傷部位に直接大量の幹細胞が届きます。また使用する幹細胞は骨髄由来のものがいいのか脂肪由来のものがいいのかという議論がありますが、最近の論文では脂肪幹細胞による治療の方が効果が高いという報告があります。この論文での幹細胞も冷凍保存されたものを使用しているため当院の冷凍せず培養された脂肪幹細胞の治療効果は圧倒的に高いということになります。

骨髄由来の幹細胞を採取するには患者様への身体の負担が大きいです。一方の脂肪幹細胞であれば、下腹部から1㎝ほどの傷で米粒2~3粒程度の脂肪細胞を採取するだけで大丈夫な点も、脂肪幹細胞を使用するメリットです。

 MRI初見

頸椎椎間板ヘルニア

頸椎MRIではC4/5、C5/6に頸椎椎間板ヘルニアを認めました。

 

脊髄内に直接幹細胞を3回投与

脊髄内に2500万個細胞の投与を計3回予定しました。

初回の投与後翌日から効果が早速現れました。20年以上悩まされていた頸部痛が、全くなくなったのです。さらにうつむくと吐き気が出ていたのですが、その症状も消失しました。そしてさらに、喉のイガイガや乾燥が半分ほどマシになりました。

投与翌日からの劇的な症状改善に患者様も驚かれていました。頚椎ヘルニアによる症状として上肢の痺れ以外にも、喉のつかえや食事が喉を通りくいなど、時折みられることがあります。しかし、食道の検査や耳鼻科で検査をするも特に何も問題は出てこないので、原因不明の症状とされることがあります。今までの経験で、このように原因不明と言われる症状に対しても、再生医療では治療ができることが多々ありました。

こちらの患者様は、両上肢の症状の改善を期待して、あと2回の幹細胞投与を行っていく予定です。

今後は脊髄腔内ダイレクト注射療法が世の中に広まって、治療の選択肢の一つになることを願っています。

 

<治療費>  
198万円〜(税込)
<起こりうる副作用>
・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。

※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。

 

ID T000837
再生医療医師監修:坂本貞範

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