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意外と知らない関節の仕組について

スタッフ ブログ 関節 カラダの仕組み

膝関節の仕組み

意外と知らない関節の仕組みについてご説明

普段、無意識に曲げ伸ばししている関節!その関節の仕組みについて、ご存知でしょうか?今回は、何気なく使っている関節の仕組みについて簡単にご説明させていただきます。

関節はどのような仕組みになっているかご存知でしょうか

知れば知るほど、人間って本当によくできていると実感されるはずです!

関節のイメージは人体模型のように筋肉の中に普通に存在しているイメージですが、実はそんなに単純ではありません。実のところ関節が自由自在、スムーズに動いているのには訳があります。

上の図をご覧いただくと分かり易いのでご覧になりながらお読みください。

  • ・関節自体、「関節包」という袋状の被膜で囲まれていることが分かります
  • ・関節包の外側は線維性膜、内側は滑膜と呼ばれるものでできています
  • ・関節包の中は、透明〜淡黄色で粘り気のある「滑液」と呼ばれる液体で満たされています
  • ・滑液は「ヒアルロン酸」や、「たんぱく質」を含み、関節のスムーズな動き、潤滑の働きに加えて、軟骨への栄養補給も行います。

膝に溜る水って?

話がそれますが、膝が悪くなり「膝に水が溜って困る」といわれる、この「水」の正体について、これが「滑液」というもので、普段は関節の動きを助ける役目があるこの滑液が異常に出過ぎることを「水が溜る」と表現しています。

  • 「水」=「滑液」

なぜ膝に水が溜るのか(なぜ滑液が異常に出てしまうのか)?

水が溜るという現象は、膝に何らかの炎症が起こり、「滑膜」内で「滑液」が異常に出てしまうために起こります。これは何らかの現象で関節に炎症が表れているために起こり、これを治療すれば水は溜まらなくなります。

そこで、よく誤解されるのは「水を抜いたら癖になる」というもの。

炎症があるから溜るので、水を抜いたから溜るのでありません!水は、放置しないで抜いたほうが良いのです!もし、膝に水が溜ってお困りなら医療機関を受診し、しっかりご相談ください。放置は良くありません。

さて、この滑液は温度依存性があり、温度が低いほど粘稠になります。温度が高いと粘度が低くなるため、温度に合わせてスムーズな関節の動きをサポートしてくれています。

まるで機械のような関節の仕組み

この関節の仕組みを機械に例えると可動部に潤滑用のオイルが入っていて、そのオイルが漏れないよう周りをシールしてるというような感じです。この滑液と滑膜のお陰でズムーズな関節の曲げ伸ばしを実現しているのです。

関節の痛みや、炎症により長期間関節を動かさない状態が続くと、関節包や関節の組織が拘縮(固まってしまう)し、動く範囲が狭くなってしまいます。

この周辺には痛みを感じる神経がたくさんあるので硬く拘縮することによって、ちょっとしたことで痛みを感じやすくなります。普段から、お風呂上がりなどにしっかりストレッチをして動かしておくことは理にかなっていると言えますね。

思ったより複雑な関節の仕組み!関節の周りで色々な仕組みが動きをサポートしてくれていることをご理解いただけたでしょうか!

これからの寒い季節!できるだけ関節を冷やさないように気をつけ、日ごろから温かいうちにストレッチを心がけるよう習慣付し、柔軟性を高めるようクセが付けば良いですね。

関節の冷えにはサポーターも有効です!上手く使って寒い冬を乗り切りましょう!

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