症例紹介case introduction

紹介している症例は一部の患者様で、掲載以外の症例も多数ございます

  • HOME
  • 症例紹介
  • 膝と股関節の変形に対する幹細胞治療・80代女性

膝と股関節の変形に対する幹細胞治療・80代女性

公開日:2021.03.03

膝と股関節が痛くて歩行が困難

この方は、以前から左股関節の痛みがあり長距離歩行すると痛みがつよくなり休まないと歩けない状態が継続していました。2年前からは、股関節をかばうためか膝の痛みも強くなってきました。ヒアルロン酸で膝の痛みは少しマシになってましたが股関節が痛いので歩きづらいとのことで当院に来院されました。

診察をしてみると、股関節の可動域制限が強くそのため脚がうまく前にだせず、また左股関節は内側に固まっているため、左足が真っ直ぐ伸びないため左膝に負担がかかる歩き方となっていました。

幹細胞治療せずにリハビリするのと幹細胞治療をしてリハビリするのとではとても大きな差が出てきます。従来の治療法では、痛み止めを飲みながらのリハビリとなりますが、やはり関節を動かすときの痛みがあり思うように関節の可動域改善ができません。

その点、幹細胞治療をして痛みを和らげてからのリハビリとなると、股関節の変形が強くてもほぼ正常近くまで可動域が改善されることが多く見られます。もちろん、リハビリにはかなりの技術が必要となります。

この方の場合は、レントゲン上で左股関節の変形はあるものの、まだ関節空間は残されており末期までは進行してませんでた。しかし従来の治療法では、まだ末期でなくても関節の痛みで歩けない時には、残念ながら人工関節の適応となってしまうのです。

もちろん、痛みが引くまで様子を見ても構いませんが、その間かなりの筋力低下と関節の拘縮が進行してしまいます。そのことが原因でさらに悪化してしまい悪循環に陥ります。

このような時、再生医療である幹細胞治療は良い適応となります。幹細胞治療で軟骨を再生し炎症を抑えることで、痛み軽減させてリハビリで関節可動域を正常に近づけます。そうすることで、筋肉が大きくストレッチすることができて筋力もつきやすくなり良い循環が生まれます。

レントゲンとMRI所見

膝と股関節の幹細胞治療
左変形性股関節と両変形性膝関節症

<治療効果>左股関節 両膝にそれぞれ幹細胞5000万個ずつ3回投与+PRP

事前にPRPを投与して軟骨が再生されやすい環境にしておき、その後冷凍せず作成した幹細胞を投与を1ヶ月おきに3回しました。その後徐々に関節の痛みは改善され3ヶ月後には痛みは3分の1まで減少しました。

幹細胞治療で大事なことは量と質ですが、当院では2回以上投与する時に2回目も3回目も1回目と同じ質の幹細胞を作成します。国内での一般的な治療では、1回目の培養でまとめて3回分の幹細胞を作成し、2回目以上の幹細胞は冷凍保存となります。

2回目投与の時は解凍して投与となりますが、この方法ではその際には半分以上の幹細胞は死んでしまいます。当院では、2回目も3回目も1から幹細胞の培養をして冷凍せず作成しますので、1回目の投与と同じ質の幹細胞を投与することができます。

これにより、一般的な培養と比べ数倍も治療効果が見込めます。

幹細胞を投与して約1年までは軟骨再生されますので、まだまだこれからも痛みが軽減すると思われます。当院のリハビリも並行して行われ、かなりの可動域の改善も見られ歩行する姿も以前と違い、まっすぐと体を揺らさずに歩行できていました。

<治療費>
・関節1部位  幹細胞数 ( 2500万個~1億個 ) 
 投与回数( 1回 )132万円( 税込 )
・PRP治療  16.5万円( 税込 )
<起こりうる副作用>
・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。

 

ID000208

監修:院長 坂本貞範

 

イメージ画像トップ