症例紹介case introduction

紹介している症例は一部の患者様で、掲載以外の症例も多数ございます

脳出血後3年目の幹細胞治療 60代男性

公開日:2021.04.11

脳出血を発症し、3年が経つ

3年前に脳出血を発症し、左半身麻痺となり発症後は車椅子でしたが、リハビリを行いなんとか杖歩行ができるようになりました。ただ、杖歩行でも左下肢の力は弱く、下腿に装具をつけてゆっくりと歩くのがやっとで普段は車椅子移動がメインとなっています。

週に2回、リハビリ通院しておられ筋力トレーニングを熱心にしておられる方でした。そんな中で再生医療を知って当院にたどり着き遠方から来院されました。

麻痺の程度としては、左腕を上にあげることはできず、かろうじて少し上がる程度でした。左下肢は太ももを上げる事はできず装具をつけてぶん回し歩行をされていました。

<治療効果>点滴で幹細胞を3回投与

まず1回目の幹細胞の点滴をして1週間ぐらいすると、少しずつ力がついてきました。ベッドに寝転がった状態で左腕を上げることが出来なかったのですが、自力で挙げることが出来て、いつも担当してもらっている理学療法士さんも驚かれたそうです。

さらに足の指を自力で曲げることが出来ませんでしたが、1回目投与後には自力で動かせるようになりました。足の指を曲げることができると歩行するときにもしっかりと踏ん張れるので歩行能力が上がります。

2回目投与して約1ヶ月すると、右肩を上げる三角筋、前腕を曲げる上腕二頭筋(腕の力こぶの筋肉)、前腕を伸ばす上腕三頭筋が正常の8割ほどまで筋力が回復して、以前はほとんど動かせなかったがしっかり力が入るようになりました。

あとは関節の可動域を増やして筋肉の協調運動をしっかりリハビリしていけば、肘の曲げ伸ばしが出来る様になると思われます。

この方は脳出血して3年が経ち慢性期に入り、リハビリで今ある機能を維持することが精一杯でした。そんな方でも幹細胞の力で今まで回復できなかった神経の損傷が再生、修復され筋肉に力が入るようになることができるのです。

もちろん個人差はありますが、脳卒中の幹細胞による再生医療はとても期待されています。2024年からは厚生労働省への届出が受理されたことにより、2億個の幹細胞を投与することが可能になりました。これにより従来の1億個の幹細胞より高い効果が期待できます。

今後は遠方からこられている方なので3回目の幹細胞を投与して、しばらくしてからまた、どれほど筋力がついて歩行能力が良くなったのかを確認していきたいと思います。

 

厚生労働省届出済【2億個の幹細胞】投与を実現

2024年1月より、当院では厚生労働省への届出が受理されたことにより脳卒中に対する点滴において幹細胞数2億個の投与が可能となりました。これにより、従来の幹細胞1億個の投与よりも高い治療効果が期待できるようになりました。
 

<治療費>
幹細胞点滴 投与回数(1回)
242万円(税込) 

<起こりうる副作用>
・脂肪採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。
・症状によりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。

※こちらでご紹介している症例は一部の患者様です。掲載以外の症例も多数ございます。ご自身の症状については、お気軽にご相談ください。

 

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監修:院長 坂本貞範

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