LINEポップアップ
  • HOME
  • トピックス
  • 低侵襲治療とは?体の負担を少なくする医療|種類や適用疾患を紹介
  • 幹細胞治療
  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 脊椎

低侵襲治療とは?体の負担を少なくする医療|種類や適用疾患を紹介

低侵襲 治療
公開日: 2024.02.22 更新日: 2025.08.08

低侵襲治療という言葉を耳にしても、どのような治療かイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。

低侵襲治療とは、手術や検査に伴う体への負担をできるだけ抑える医療を指します。身体を大きく切らずに済む内視鏡やカテーテル、ロボット支援手術など、患者への負担を軽減するさまざまな方法が実用化されています。

この記事では、低侵襲治療の概要、メリット・デメリット、治療の種類や対象疾患について解説します。ご自身やご家族の治療法を検討する際の参考にしてください。

なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。

手術を必要としない再生医療について詳しく知りたい方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ リペアセルクリニック 公式LINE画像

LINE限定で無料オンライン診断を実施中!
>>簡単30秒で診断してみる

低侵襲治療とは

低侵襲治療とは、手術や検査に伴う痛み、出血、発熱などの身体への負担(侵襲)をできるだけ抑える治療法です。

内視鏡やカテーテルなど、体を大きく切らずにすむ医療機器を用いて術後の痛みや回復までの時間を軽減します。高齢者や持病のある方でも治療できる場合があり、幅広い人にとって負担の少ない治療の選択肢となりえます。

低侵襲治療のメリット

低侵襲治療の主なメリットは、以下の通りです。

  • 手術時の痛みや出血が少ない
  • 傷口が小さく、体表へのダメージが少ない
  • 回復が早く、入院期間が比較的短い
  • 早期の日常生活や社会復帰が見込める

低侵襲治療は、患者様の心身の負担を軽減しながら治療に臨めます。手術が不安な方にも、前向きに検討しやすい治療法です。

低侵襲治療のデメリット

低侵襲治療の主なデメリットは、以下の通りです。

  • すべての疾患に適用できるわけではない
  • 症状や病気の進行などによっては適用できない場合がある
  • 高度な医療機器が必要
  • 術者の技術差が結果に大きく影響する

低侵襲治療は、高度な専門性と設備が欠かせません。また、患者様に適しているとは限らず、病状や施設の体制によっては従来の治療法が選ばれることもあります。

デメリットを十分に理解した上で、医師と相談し慎重に治療法を選びましょう。

低侵襲治療の種類と対象疾患

低侵襲治療の種類と対象疾患は下記の通りです。

治療名 主な対象疾患 治療の特徴
鏡視下手術(PELD) 椎間板ヘルニア 小さな穴から内視鏡を入れて行う手術
内視鏡手術 消化管の早期がん 胃や大腸にカメラを入れて病変を切除
経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD) 椎間板ヘルニア 細い針とレーザーで椎間板の圧迫を緩和
ロボット手術 がん治療 自在に動くロボット器具で難所の手術を実現
カテーテル手術
  • 血管の狭窄
  • 狭心症など
カテーテルを血管内に挿入し、血管を広げる
体外衝撃波治療
  • 足底腱膜炎
  • 石灰性腱炎
  • テニス肘など
衝撃波を当てて痛みや炎症を軽減する
放射線治療 がん治療 放射線でがん細胞のDNAを破壊し死滅

それぞれの治療の特長や適応疾患、治療の流れなどを知ることで、自分に合った治療法を検討する際の参考にしてください。

鏡視下手術・PELD|椎間板ヘルニアや消化器がんなど

鏡視下手術は、体に小さな穴を数カ所開けてカメラや特殊な手術器具を挿入し、モニター映像を見ながら行う治療法です。とくに、椎間板ヘルニアに対して行う鏡視下手術は、PELD(経皮的内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術)と呼ばれます。

手術部位を切開して行う従来の手術に比べて出血が少なく、痛みや傷跡も最小限で済むため、早期の回復や社会復帰が期待できます。

鏡視下手術が検討される可能性がある疾患は、以下の通りです。

  • 椎間板ヘルニア、膝半月板損傷などの整形外科疾患
  • 食道がん、胃がんなどの消化器疾患
  • 肺がん、転移性肺腫瘍などの呼吸器疾患
  • 膀胱がん、尿路結石などの泌尿器疾患
  • 子宮筋腫、子宮腺筋症などの婦人科疾患

鏡視下手術はすべての症例に適しているわけではなく、病状や施設の設備によっては従来の手術が選ばれる場合もあります。治療の選択肢として検討する場合は、医師と十分に相談しましょう。

内視鏡手術|消化管の早期がんやポリープ切除

内視鏡手術は、口や肛門から胃カメラ・大腸カメラを挿入し、消化管の内側から病変を切除する治療法です。主に食道・胃・十二指腸・大腸の早期がんに対して行われます。

体内に傷をつけないので、身体への負担が少ないのが特徴です。

がんの進行が浅く局所に限られている場合に適応されるため、早期発見と正確な診断が重要です。内視鏡手術に関心がある方は、医師に相談してみましょう。

経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)|椎間板ヘルニア

経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)は、椎間板ヘルニアに対する低侵襲の治療法です。

経皮的レーザー椎間板減圧術の手順の一例は、以下の通りです。

  1. 背中の皮膚から、細い針を椎間板内の中心まで挿入する
  2. 針を通して、椎間板内の中心にレーザーファイバーを照射する
  3. 椎間板の内圧が下がり、突出していた部分が引っ込み神経の圧迫を緩和する

手術時間は30分程度が一般的で、針穴のみの小さな傷ですみ、入院も半日~1泊程度と短期間です。

重度のヘルニアには適応されなかったり、保険適用外の自由診療となったりするため、事前の検査と医師の判断が必要です。

ロボット手術|泌尿器科や消化器などのがんなど

ロボット支援手術は、腹腔鏡手術の進化形といえる治療法です。「ダヴィンチ」は代表的なロボットで、関節のように自在に動く器具により、人の手では届きにくい部位の精緻な手術が可能です。

主な手順は以下の通りです。

  1. 患者様の体に小さな穴をあける
  2. ロボットアームと内視鏡を挿入する
  3. 医師は別の操作台から3D画像を見ながらロボットを遠隔操作する

前立腺がんや胃がん、直腸がん、子宮筋腫など多くのがん手術で導入されており、創が小さく出血も少ないため、術後の痛みが軽く回復も早いのが特徴です。一方、触覚がないことや緊急対応の難しさといった課題もあるため、経験豊富なチームによる対応が不可欠です。

ロボット支援手術は、開腹手術に抵抗がある方や、早期回復を望む方にとって有力な選択肢となります。

カテーテル手術|心臓や脳など

カテーテル手術は、心臓や脳、血管などの病気に対し、体への負担を抑えて行う低侵襲治療です。

主な手術の手順は、以下の通りです。

  1. 細い管(カテーテル)を、手首や足の付け根から血管内に挿入する
  2. X線透視下で狭窄や閉塞部位まで誘導する
  3. バルーンを膨らませて血管を広げたり、再狭窄を防ぐために金属製のメッシュで作られた管(ステント)を挿入したりする

カテーテル手術は、脳梗塞の原因となる血管の狭窄や狭心症などが対象です。

手術時間は1〜2時間程度と短く、回復も早いのが特徴です。

体外衝撃波治療|足底腱膜炎や石灰沈着性腱板炎、テニス肘など

体外衝撃波治療は、皮膚の上から衝撃波を患部にあてて痛みや炎症を和らげる治療法です。衝撃波によって神経や血管が刺激され再生が促されると考えられています。

メスを使わず入院も不要なため、アスリートや手術に抵抗がある方、保存療法で改善がみられなかった方に用いられています。

体外衝撃波治療の対象となる主な疾患は、以下の通りです。

  • 足底腱膜炎
  • 石灰性腱炎
  • アキレス腱痛症
  • テニス肘
  • 早期の骨壊死
  • 疲労骨折
  • 尿路結石

1回の治療は5分程度で、4〜6回の通院で完了するのが一般的です。

放射線治療|がん治療

放射線治療は、がんに対する三大治療の一つで、患部に放射線を照射し、がん細胞のDNAを破壊して死滅させる治療法です。手術のように臓器を取り除くことなく、体の外からがん細胞にアプローチできる点が特徴です。

主に、リニアックと呼ばれる照射装置を用いるのが一般的です。

治療中に痛みはなく、日常生活を続けながら受けられるため、高齢者や体力に不安のある方にも適しています。

喉頭がん、食道がん、子宮頸がん、脳腫瘍など多くのがん種が対象となり、手術や薬物療法と組み合わせる場合もあります。

1回の治療は15分程度で、回数は症状により異なりますが、1〜40回が目安です。治療期間中は効果や体への影響を確認するため、定期的に診察を受けましょう。

身体の負担が少ない再生医療も治療の選択肢

手術や入院が不要で、身体への負担が少ない再生医療は、以下の症状に対して治療の選択肢になる場合があります。

  • 椎間板ヘルニア
  • 変形性膝関節症
  • 変形性股関節症
  • 足底腱膜炎
  • 肩腱板断裂

再生医療は、自身の血液や細胞を用いて、痛みや炎症にアプローチします。治療は注射や点滴で完了するケースが多く、入院せずに通院で受けられる点も魅力です。

手術に不安がある方や、できるだけ早く日常生活に復帰したい方にとって、再生医療は有力な治療法のひとつです。再生医療の詳細を知りたい方は、お気軽に当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。

\無料相談受付中/

通話料無料/受付時間 09:00~18:00

まとめ|身体への負担を抑えた治療法が、質の高い回復につながる

低侵襲治療とは、手術や処置に伴う痛みや出血などの身体的負担(侵襲)を最小限に抑える治療法です。

内視鏡やカテーテル、ロボット支援手術などを用いるので、手術の傷口が小さく早期の復帰が見込める点がメリットです。一方、すべての疾患に適用できるわけではなく、高度な設備や技術を要するなどのデメリットもあります。

また、注射や点滴で行う再生医療も身体への負担が少ない治療法の一つです。いずれの治療にも向き・不向きがあるため、医師とよく相談し、自分の症状や生活状況に合った治療法を選びましょう。

低侵襲の治療に関するよくある質問

低侵襲手術の入院期間は?

低侵襲手術の入院期間の目安は、以下の通りです。

手術の種類 疾患 目安の入院期間
鏡視下手術 変形性膝関節症 2日〜3日
内視鏡手術 食道や胃などの早期癌 8~10日
経皮的レーザー椎間板減圧術 椎間板ヘルニア 日帰り
ロボット手術 前立腺全摘除術 2週間
カテーテル手術 心房細動 2~4日
体外衝撃波治療 足底腱膜炎 日帰り
放射線治療 がん治療 日帰り

手術の内容や症状によって異なるので、詳しい日数は医師に相談してみましょう。

低侵襲手術に欠点はありますか?

低侵襲手術は、すべての疾患に適応できるわけではなく、症状の進行具合や患者様の状態によっては従来の手術が優先されることもあります。また、高度な医療機器や熟練した術者が必要とされるため、医療機関の設備や体制にも左右されます。

欠点を把握した上で医師と十分に相談し、自分に合った方法を慎重に選びましょう。

脊柱管狭窄症の手術は何歳までできますか?

脊柱管狭窄症の手術には、明確な年齢制限は設けられていません。しかし、以下のような持病や既往歴がある場合には、術後の合併症リスクが高くなるため、手術が見送られる可能性もあります。

  • 糖尿病を患っている
  • 呼吸困難や慢性閉塞性肺疾患など呼吸機能に障害がある
  • ステロイド薬を継続的に服用している

また、過去に腰椎などの手術を受けた経験や、他疾患による入院歴がある方も、合併症の発生リスクが高まる可能性があります。

手術を検討する際は、年齢だけでなく、全身の健康状態やこれまでの医療歴も含めて、医師と十分に相談しましょう。

 

イメージ画像トップ