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太ももの裏や膝の上に筋肉痛のような痛みがあると、「運動していないのになぜ痛いのか」と不安になる方もいるでしょう。 痛みの原因は、筋肉疲労だけではありません。坐骨神経痛や腰・股関節からの放散痛、血行不良、腱の炎症、肉離れなどが関係している場合もあるため無理は禁物です。 本記事では、太ももの裏や膝の上が筋肉痛のように痛む原因や対策を解説します。あわせて、ストレッチやトレーニング方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、関節や筋肉の痛みの治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。太ももや膝の痛みでお困りなら、ぜひご登録ください。 太ももの裏に筋肉痛のような痛みを感じる原因 膝の上や太ももの裏に筋肉痛に似た痛みを感じるなら、以下の組織のどちらかが原因の可能性があります。 太もも自体に問題がある 筋肉以外のさまざまな組織の炎症や変形 以下で、詳しく解説します。 日常生活の中で筋肉に負担がかかり続けている 太ももの裏にあるハムストリングスは、歩行や階段の上り下り、立ち上がり、前かがみ姿勢などで使われる筋肉です。 長時間のデスクワークで座り続けると、お尻から太ももの裏にかけて硬くなり、立ち仕事や家事で同じ姿勢が続く場合も疲労がたまりやすくなります。 とくに、運動不足で筋力や柔軟性が落ちている場合は注意が必要です。坂道を歩く、重い荷物を持つ、急にウォーキングを始めるといった日常動作でも負担になります。 筋肉疲労による痛みは、太ももの裏全体の重だるさや押したときの痛み、動かし始めのこわばりなどです。 一般的な筋肉痛は運動後24〜48時間で出やすく、数日で軽くなる傾向があります。 ただし、痛みが続く場合や腫れ・内出血がある、歩きにくい場合は肉離れなども考えられます。無理に運動量を増やさないようにしましょう。 坐骨神経痛の痛みが放散している 太ももの裏に筋肉痛のような痛みがあっても、筋肉ではなく坐骨神経が関係しているケースがあります。坐骨神経痛とは、腰からお尻、太ももの裏、ふくらはぎ、足先にかけて痛みやしびれが広がる症状です。 また、ピリピリする・電気が走るような感覚、足先まで違和感があるなどの症状が現れることもあります。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症(背骨の神経が圧迫される病気)、梨状筋症候群(お尻の筋肉が坐骨神経を圧迫する状態)なども考えられるため片側だけの痛みやしびれを伴うときは注意が必要です。 数日休んでも痛みやしびれが続く、足に力が入りにくい、歩きにくい、排尿・排便の異常がある場合は、早めに整形外科で相談しましょう。 股関節や腰からの痛みが放散している 太ももの裏に痛みがある場合でも、原因が太ももの筋肉とは限りません。腰や股関節の不調によって、お尻から太ももの裏、膝まわり、足先へ痛みやしびれが広がるケースがあるのです。 腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症では、神経が圧迫され、太ももの裏に筋肉痛のような違和感が出る場合があります。 股関節の動きが悪い場合、歩行時の負担が太ももや膝周辺にかかりやすくなる点も見逃せません。長時間座る、前かがみになる、歩く、腰を反らすと痛みが変わるなら、腰や股関節由来の痛みも確認したいところです。 以下の記事では、坐骨神経痛の原因や症状、治療法などについて解説しています。 血行不良や冷えで筋肉が緊張している 長時間座りっぱなし、立ちっぱなし、運動不足が続くと、下半身の血流が滞りやすくなります。 血行不良や冷えによって太もも裏の筋肉が硬くなると、筋肉痛に似た重だるさや張りを感じる場合も少なくありません。 冬場や冷房の効いた室内では、腰・お尻・太ももまわりが冷えやすく、筋肉もこわばりがちです。デスクワーク中に脚を組む姿勢や、椅子の縁が太もも裏を圧迫する座り方も負担につながります。 軽いこわばりであれば、入浴やこまめに立ち上がる習慣、痛みのない範囲での軽いストレッチを取り入れてみましょう。 膝の上に筋肉痛のような痛みを感じる原因 膝の上が筋肉痛のように痛む場合は、太ももの前側にある筋肉や腱、膝まわりの組織に負担がかかっている可能性があります。 ここでは、膝の上に痛みが出る代表的な原因を紹介します。 大腿四頭筋を使いすぎている 膝の上が筋肉痛のように痛む場合、太ももの前側にある大腿四頭筋の使いすぎが関係していることがあります。大腿四頭筋は膝の曲げ伸ばしを支える筋肉で、階段の上り下りや立ち上がり、重い荷物を持つ動作でも負担がかかりやすいのです。 運動量を急に増やしたり、慣れない筋力トレーニングを始めたりすると、筋肉に疲労が蓄積し、膝の上に重だるさや痛みが出るケースがあります。 休むと軽くなりやすい一方で、痛みが残ったまま同じ負荷を続けると、膝関節へのストレスにつながる点に留意しておきましょう。 筋肉が張った状態になっている 膝の上の痛みは、大腿四頭筋の張りが強くなっているときにも起こります。筋肉を包む筋膜に負担がかかり続けると、太ももの前側が硬くなり、膝上に重だるさや突っ張るような違和感が出る場合があるのです。 スポーツだけでなく、長時間のデスクワークや車の運転など、同じ姿勢が続く生活でも筋肉はこわばります。また、立ち上がるときに膝上が張る、歩き始めだけ違和感があるなら、筋肉の緊張が関係しているかもしれません。 ストレッチや軽いマッサージで楽になるケースもありますが、強く押したり無理に伸ばしたりすると、痛みが増すことがあります。 痛みのない範囲で動かし、違和感が続く場合は医療機関へ相談しましょう。 腱付着部が炎症を起こしている 膝の上にズキズキした痛みがある場合は、大腿四頭筋腱の付着部に炎症が起きている可能性があります。 大腿四頭筋腱は太ももの前側の筋肉と膝まわりをつなぐ組織で、ジャンプや急な方向転換、強い蹴り出し動作で負担がかかりやすい部位です。 バスケットボールやバレーボールなど、跳ぶ動作が多いスポーツでは、膝まわりの腱に繰り返し負荷が加わります。 痛みが進むと、膝の表面だけでなく奥に響くように感じたり、階段の上り下りでつらさが強くなったりすることもあるため注意しましょう。 腫れや熱感があるときは冷却を優先し、痛みが長引く場合は整形外科で状態を確認してください。 筋繊維が微小に断裂している ランニングや筋力トレーニングなどで強い負荷がかかると、筋繊維に微小な断裂が起こり、膝の上に筋肉痛のような痛みが出るケースがあります。 いわゆる筋肉痛の一因であり、運動後すぐではなく、しばらく時間が経ってから痛みを感じやすいのが特徴です。 運動初心者や、スクワット・坂道ダッシュなど新しいメニューを始めたばかりの方は、大腿四頭筋に負担が集中しやすくなります。 回復が追いつかないまま高い強度の運動を続けると、痛みが長引くこともあります。痛みがある間は無理をせず、休息日を入れながら少しずつ体を慣らしましょう。 太ももの裏や膝の上が痛む場合の対策 太ももの裏や膝の上の痛みは、筋肉疲労で様子を見られる場合もあれば、神経や炎症が関係しているケースもあります。 ここでは、痛みの程度や症状に合わせた対策を解説します。 軽度ならストレッチや温熱療法 軽い筋肉疲労やこわばりが原因と考えられる場合は、痛みが出ない範囲でストレッチを行いましょう。太ももの裏は急に強く伸ばさないように注意し、呼吸を止めずにゆっくり伸ばすのが基本です。 長時間のデスクワークや立ち仕事で筋肉が硬くなっているなら、入浴や蒸しタオルで温める方法もあります。血流が促され、筋肉のこわばりが和らぎやすくなります。 あわせて、お尻・腰・股関節まわりも無理なく動かすと、太ももへの負担を減らしやすくなります。 ただし、運動直後の痛みや熱感、腫れ、内出血がある場合は温めずに安静や冷却を優先してください。 神経や炎症が疑われるなら医療機関を受診 太ももの裏や膝の上の痛みが長引く場合は、筋肉痛だけでなく神経・関節・炎症の影響も確認しましょう。 とくに、ピリピリする、電気が走る、足先までしびれるといった症状がある場合は、坐骨神経痛など神経由来の痛みも考えられます。 腰痛やお尻の痛みを伴い、太ももの裏からふくらはぎ・足先へ広がる場合は、腰や神経の問題が関係している可能性も否定できません。膝の上の痛みでも、太もも前側の筋肉だけでなく、膝関節周囲の炎症や股関節・腰からの放散痛も確認したいところです。 運動中の急な痛み、腫れ、内出血、歩きにくさがある場合は、肉離れやけがも疑われます。足に力が入りにくい、感覚が鈍い、排尿・排便の異常があるときは、早めに整形外科で相談しましょう。 肉離れや打撲が原因ならPRICE処置 運動中に太ももの裏や膝の上へ急な痛みが出た場合は、肉離れや打撲などのけがも考えられます。 腫れや内出血、歩きにくさがあるときは、無理に動かさずPRICE処置を行いましょう。 PRICE処置とは、以下の5つを組み合わせた応急処置です。 Protection(保護) Rest(安静) Ice(冷却) Compression(圧迫) Elevation(挙上) まずは患部を保護して安静にし、氷のうや保冷剤をタオルで包んで冷やします。必要に応じて軽く圧迫し、足を心臓より高い位置に上げて腫れや内出血を抑えましょう。 ただし、強い痛みや広い内出血、足をつけないほどの痛みがある場合は、応急処置だけで済ませず整形外科を受診してください。 太ももの裏や膝の上が筋肉痛のような痛むときのストレッチ・トレーニング 太ももの裏や膝の上の痛みを予防するには、太ももの前面にある大腿四頭筋と、後面にあるハムストリングスを無理なく動かすことが大切です。痛みがない状態でストレッチやトレーニングを続けると、筋肉の柔軟性や筋力を保ちやすくなります。 ただし、数日で変化を感じるものではないため、少しずつ習慣にしていきましょう。 ここでは、大腿四頭筋のストレッチとトレーニング、ハムストリングスのストレッチ方法を解説します。 大腿四頭筋のストレッチ 大腿四頭筋のストレッチは、膝の上から太ももの前側をゆっくり伸ばす方法です。 立った姿勢で行う場合は、転倒を防ぐために壁や椅子を支えにしましょう。 手順は以下の通りです。 壁や椅子に手を添えて立つ 片方の膝を曲げ、足首を後ろで持つ 太ももの前側が伸びる位置まで、足首をゆっくり引く 15〜30秒ほどキープする 膝の上から太ももの前側にかけて、気持ちよく伸びる感覚があれば十分です。強く反らすと腰に負担がかかるため、体はまっすぐ保ちましょう。立位でふらつく場合は、横向きに寝た姿勢で同じように膝を曲げる方法もあります。 痛みが出る場合は中止し、無理に伸ばさないでください。 大腿四頭筋のトレーニング 大腿四頭筋を無理のない範囲で鍛えると、膝の曲げ伸ばしを支えやすくなります。痛みがない時期に、寝た姿勢で行える軽い運動から始めましょう。 手順は以下の通りです。 仰向けになり、両膝を曲げる 片方の膝をまっすぐ伸ばす 伸ばした足を床から10cmほど上げる そのまま10秒ほどキープする ゆっくり足を下ろし、10回を目安に繰り返す 足を高く上げすぎる必要はありません。膝を伸ばしたまま、太ももの前側に軽く力が入る感覚を確認しながら行います。 慣れてきたら回数を少しずつ増やしても良いですが、痛みを我慢して続けるのは避けましょう。運動後に膝の上や太ももに痛みが残る場合は、回数を減らすか中止してください。 ハムストリングスのストレッチ ハムストリングスのストレッチは、太ももの裏側をゆっくり伸ばす方法です。 筋肉痛のような痛みがあるときに無理をすると、かえって症状が強くなる場合があるため、痛みがない範囲で行いましょう。 手順は以下の通りです。 両膝を伸ばして床に座る 背中を丸めすぎず、上半身を少しずつ前に倒す つま先に手を近づける 太ももの裏が伸びる感覚を確認する 15〜30秒ほどキープする 手が足先に届かなくても問題ありません。太ももの裏に軽く伸びる感覚があれば、ストレッチとしては十分です。 反動をつけて前屈したり、痛みを我慢して伸ばしたりすると、筋肉や腱に負担がかかります。 しびれや鋭い痛みが出る場合は中止し、症状が続くときは医療機関へ相談してください。 まとめ|太ももの裏や膝の上が筋肉痛のように痛む原因はさまざま 太ももの裏や膝の上が筋肉痛のように痛む原因は、筋肉疲労だけとは限りません。 ハムストリングスや大腿四頭筋の使いすぎに加え、坐骨神経痛、腰や股関節からの放散痛、血行不良、腱の炎症、肉離れなども考えられます。 軽いこわばりであれば、安静や負荷の調整、痛みのない範囲でのストレッチを試してみましょう。ただし、しびれ・腫れ・内出血・歩きにくさ・力の入りにくさがある場合は、自己判断せず整形外科を受診してください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、関節や筋肉の痛みの治療に用いられている再生医療に関する情報の提供と簡易オンライン診断を実施しています。太ももや膝まわりの痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご利用ください。 膝の上や太ももの裏に筋肉痛のような痛みを感じる方からのよくある質問 太ももの裏筋肉痛のような痛みは何科を受診? 太ももの裏に筋肉痛のような痛みが続く場合は、整形外科を受診しましょう。筋肉疲労だけでなく、肉離れや坐骨神経痛、腰椎の病気などが関係している場合があります。 しびれや歩きにくさ、足に力が入りにくい症状があるときは、早めに受診してください。 片足だけ太ももの裏が痛む原因は? 片足だけ太ももの裏が痛む場合は、肉離れやこむら返り、坐骨神経痛などが考えられます。 急に走ったあとに痛むなら筋肉の損傷、腰やお尻の痛み、しびれを伴うなら神経由来の痛みも確認したいところです。 太ももの裏筋肉痛のような痛みにテーピングは有効? テーピングは筋肉の動きを補助し、痛みの予防や負担軽減に役立つことがあります。貼る際は、テープを強く引っ張らず、太ももの裏に沿って貼るのが基本です。 ただし、痛みが強い、腫れや内出血がある場合は、テーピングで様子を見ずに医療機関を受診しましょう。 太ももの裏が筋肉痛のような痛みを感じるときにランニングはできる? 痛みでフォームが崩れる場合は、ランニングを休んでください。 軽い筋肉痛で歩行に支障がないなら、ウォーキングやスロージョギングなど負荷の低い運動にとどめましょう。強い痛みや違和感があるまま走ると、筋肉の回復が遅れたり、肉離れにつながったりする可能性があります。 妊娠中に太ももの裏筋肉痛のような痛みを感じる原因は? 妊娠中に太ももの裏が筋肉痛のように痛む場合は、坐骨神経痛が関係している可能性があります。お腹が大きくなるにつれて姿勢や骨盤まわりの負担が変わり、腰からお尻、太ももの裏に痛みやしびれが出るケースがあるのです。 強い痛みやしびれが続く場合は、産婦人科や整形外科で相談しましょう。 風邪で太ももの裏に筋肉痛のような痛みを感じるのはなぜ? 風邪やインフルエンザのときに筋肉痛のような痛みが出るのは、体内で分泌されるプロスタグランジンが関係するとされています。ウイルスに対する免疫反応の過程で、発熱や筋肉痛のような痛みを生じることがあるのです。 高熱や強い痛み、症状の悪化があるときは医療機関を受診してください。 太ももの前側に筋肉痛のような痛みを感じる原因は? 太ももの前側が筋肉痛のように痛む場合は、大腿四頭筋の使いすぎや肉離れ、膝蓋腱炎などが考えられます。ジャンプやダッシュ、スクワットなどで膝の上に負担がかかると、痛みが出やすくなるため注意しましょう。 太もも前面が痛くて歩けない場合の原因や対処法については、以下の記事もご覧ください。
2022.11.12 -
- ひざ関節
- 膝に赤みや腫れ
- 膝部、その他疾患
棚障害に悩んでいるが治し方がわからない。 棚障害を起こした場合、どのくらいで復帰できるの? 上記のようなお悩みをお持ちではないでしょうか? 本記事では、棚障害の治し方・治療法を中心に、原因や症状について詳しく解説していきます。 初期段階では症状が軽いからと放置してしまうと症状が悪化したり、手術が必要になって回復が難しくなったりする可能性があります。 「棚障害をできるだけ早く治したい」「手術はしたくない」という方は、再生医療による治療をご検討ください。 \棚障害の早期改善を目指す「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 棚障害による痛みや膝の違和感を早く治したい 根本的に治療したいが、手術はできるだけ避けたい 膝の曲げ伸ばしで「パキッ」とした音が鳴る >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、棚障害に対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 まずは棚障害の治療について無料相談! 膝棚障害(タナ障害)とは 棚障害(膝滑膜ひだ障害)は、膝の傷害で運動中に膝くずれを引き起こす病気で、膝の内側にある滑膜ひだに炎症を起こすことで発症します。 「症状が軽いから」と放置してしまう方もいるようですが、治療が手遅れになると重症になってしまい、痛みが強くなり、手術が必要な状態になってしまう病気です。 膝の病気、棚障害とはどんな病気なのか、原因と症状、その治療法について紹介していきます。 膝棚障害(タナ障害)の特徴 棚障害とは、『滑膜ひだ』という膝関節の内側にある『ひだ』に炎症が起きてしまう病気です。 滑膜とは、膝の動きを滑らかにする滑液という液体を作っている薄い膜です。滑膜に炎症が起きてしまうと、膝を滑らかに動かすことができなくなったり、膝を動かすと痛みを感じたりします。 最初の症状としては、膝のお皿と言われている部分である膝蓋骨の内側や下側に痛みを感じるのが特徴です。 徐々に『膝がぐらぐらする』といった、動かしにくさを自覚するようになり、痛みが出現し始めると動ける範囲内が制限されるようになるでしょう。 悪化すると数分歩行するだけで痛みが出現するようになり、歩行中や運動中、突然、膝くずれを起こしてしまうことも考えられます。 膝棚障害(タナ障害)の原因とは? 棚障害は、膝の曲げ伸ばしや、捻る動作の繰り返しによって「滑膜ひだ」が狭くなり、炎症を起こしてしまうことが原因で起こります。 大きな外傷がなくても、膝の曲げ伸ばしや、捻る動作を繰り返すことで、徐々に痛みが増すこともあります。 『棚障害』は、野球や、バレーボール、バスケットボール、ハンドボールなど膝の曲げ伸ばしを頻繁に繰り返し行う運動選手によくみられますが、運動習慣のある人は誰しも起こり得る病気です。 一般的な中高生の部活動で発症することも多くみられます。 膝棚障害(タナ障害)の治し方 棚障害(タナ障害)は軽症か重症かによって、治療法が異なります。 保存療法 手術療法 症状に合わせた治療やリハビリテーションを行い、再発を防ぎましょう。 保存療法 初期の棚障害(タナ障害)では、手術せずに症状改善・緩和を目指す保存療法による治療が中心です。 主に以下のような保存療法があります。 安静 物理療法 薬物療法 関節内注射 リハビリテーション 安静 棚障害の治療で一番大事なことは、運動を休み、膝の安静を保つことです。 多少の動かしにくさや痛みがありながらも「症状は一時的なものだ」「このくらいなら大丈夫だろう」と考えてしまうこともあるかもしれません。 しかし棚障害であるにもかかわらず運動を継続した結果、重症化してしまうケースもゼロではないため注意が必要です。 症状が重症化したあと稀ではありますが、手術も選択肢となり治療期間も長引くことになるため、違和感等を感じた際は、早めに医療機関や整形外科等を受診して専門家の判断を仰ぐべきです。 物理療法 物理療法:電気、超音波、レーザー、温熱を用いる 装具の使用:膝の装具を使用し動きを矯正する 非手術的療法で膝の筋力を増加させたり、膝の使い方を見直したりすることで、棚障害の治療を行います。 薬物療法 棚障害の症状が軽いときには、湿布を貼ったり、炎症を抑える薬を内服したりといった薬物療法を行うケースもあります。 棚障害は、運動をやめる又は、減らして安静を保ちつつ、ストレッチや湿布等での冷却をはかり、大腿四頭筋の筋力維持訓練など、膝への負担を減らせば症状は落ち着きはじめます。 現在現れている症状を、医師に十分に説明しましょう。 関節内注射 膝の関節内にヒアルロン酸を注射して関節の動きを良くしたり、ステロイド剤を注射して滑膜の炎症を抑えたりすることで痛みが引くこともあります。 関節内注射の効果は永続的ではないため、他の治療法と組み合わせて用いられます。 リハビリテーション 痛みや炎症を抑えたあとには、リハビリテーションを行い筋力をつけたり、バランスを整えたりすることで再発を防げます。 棚障害のリハビリテーションでは、運動療法やストレッチ、バランス訓練を行い、筋肉の増強や柔軟性の向上を目指します。 主には大腿四頭筋やハムストリングスを強くする筋力トレーニングや、片足立ち、スクワットなどを医師、理学療法士の指示に基づき行います。 棚障害が重症化した場合は運動を休止し、湿布や内服、注射などの治療を開始しても痛みがひかないことが多いです。また、痛みが一時的にひいても、運動を再開したときにすぐに痛みが再発してしまう可能性もあります。 手術療法 手術による治療が必要になった場合は、関節鏡手術という関節の内視鏡を用いる手術で「ひだ」の切除を行います。 入院期間は2日から1週間程度で行われることが多いですが、手術後の経過によって前後します。 また、手術が成功すればすぐに運動に復帰できるわけではなく、およそ2週間から数カ月のリハビリを覚悟しなければなりません。 さらには、リハビリを行った後でも、元々のパフォーマンスがすぐに発揮できるまでは、さらに時間を要することが多いです。 「棚障害をできるだけ早く治したい」「手術を避けて治療したい」という方は、近年注目されている「再生医療」による治療をご検討ください。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した組織の再生・修復を促すことで早期改善を目指せる治療法です。 当院リペアセルクリニックでは、棚障害に対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 膝棚障害(タナ障害)についてよくある質問 棚障害(タナ障害)についてよくある質問と回答を紹介します。 棚障害と半月板損傷の違いは何ですか? 棚障害は冷やした方が症状が和らぎますか? 棚障害(タナ障害)の検査方法は? 棚障害(タナ障害)の予防やセルフケア方法は? 棚障害と半月板損傷の違いは何ですか? 棚障害と半月板損傷は、いずれも膝の痛みが起こる疾患ですが、原因となる部位が異なります。 棚障害は膝の内側にある「滑膜ひだ」と呼ばれる部位の炎症ですが、半月板損傷は、膝関節の内側と外側に一枚ずつある「半月板」と呼ばれる部位が炎症を起こすことで起こります。 棚障害は冷やした方が症状が和らぎますか? 棚障害には、冷却を含む「RICE処置」が効果的です。 RICE処置とは、応急処置のやり方の1つで、以下の頭文字をとったものです。 Rest(安静):なるべく動かさない Ice(冷却):痛みや熱を持っている部位を冷やす Compression(圧迫):適度に圧迫する Elevation(挙上):患部を心臓よりも高い位置に置く 強い痛みがあったり患部が熱を持っていたりする場合は、上記を試してみてください。 棚障害の検査方法は? 診察では、棚テストと呼ばれる検査が行われます。 この検査は、膝蓋骨内側の下の方を医師が親指で押さえた状態で、膝を曲げるものです。 このときに痛みを自覚するときや、医師が『ひっかかり』を感じるときに『棚障害』が疑われます。 さらに、レントゲン検査や、超音波検査、M R I検査といった画像検査を行い、滑膜の状態を評価して総合的に診断が行われます。 また、棚障害の簡易的な診断は自分でも可能です。 膝の曲げ伸ばしをすると、お皿の周りで引っ掛かりがみられ「ポキッ、ポキッ」といったクリックしたような音が聞こえたり、膝に手を当てると感じる場合は可能性が高いと思われます。 棚障害の予防やセルフケア方法 棚障害の予防には、膝に負担をかけすぎないことが大切です。 ウォーミングアップを行い、膝周辺の筋肉を温めてから運動をしましょう。 また日頃から膝関節付近の筋肉増強に努めたり、柔軟性を向上させたりするのも効果的です。とくに大腿筋を鍛えることで、バランスが安定し、棚障害が起こりにくくなります。 また、棚障害があっても試合や練習に参加しなければいけない場合には、テーピングで膝への負担を和らげるようにしましょう。 そして、動いたあとにはアイシングを行い、膝関節を休ませる必要もあります。 日頃から棚障害を起こさないよう気をつけること、また適切なセルフケアで重症化を防ぎましょう。 膝棚障害(タナ障害)を治すには症状に合わせて適切な治療を受けよう 「棚障害(滑膜ひだ障害)」は、運動選手によく起こる病気の一つで、滑膜の炎症が原因で起こります。 軽症であれば安静・薬物療法などの治療を行いますが、症状を我慢して運動を続けると、重症化して手術が必要になることもあります。 手術後は、リハビリを行う必要があり、すぐ運動に復帰することはできません。 膝の痛みや違和感を無視して運動を続けようとせず、早期に医療機関を受診して、適切な治療を受けることが重要です。 「棚障害をできるだけ早く治したい」「手術はしたくない」という方は、再生医療による治療を検討してみましょう。 \棚障害の早期改善を目指す「再生医療」とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 棚障害による痛みや膝の違和感を早く治したい 根本的に治療したいが、手術はできるだけ避けたい 膝の曲げ伸ばしで「パキッ」とした音が鳴る >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 当院リペアセルクリニックでは、棚障害に対する再生医療について無料カウンセリングを実施中のため、お気軽にご相談ください。 まずは棚障害の治療について無料相談! また、スポーツによって膝の痛みを起こす慢性障害については、以下の記事もご覧ください。
2022.07.08 -
- ひざ関節
- 膝に赤みや腫れ
- 膝の慢性障害
「階段を上るたびに膝が痛む」「しゃがむ動作がつらい」そんな症状で悩んでいませんか? 膝の上部に痛みを感じる大腿四頭筋腱付着部炎は、ジャンパー膝とも呼ばれ、スポーツ選手だけでなく一般の方にも多く見られる症状です。 大腿四頭筋腱付着部炎は、運動時の膝への負担が原因で起こることが多く、放置していると日常生活にも影響を及ぼします。 本記事では大腿四頭筋腱付着部炎の症状や原因、さらに大腿四頭筋腱炎との違いを詳しく解説します。 適切な対処法を見つけて、一日も早くスポーツを楽しめるようにしましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)の治療も行っております。 辛い症状にお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)の主な3つの症状 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)は、膝の痛みが主な症状として現れます。 日常生活や運動時に現れる主な症状は以下の3点です。 膝の上部に激しい痛み 階段の上り下りで増す痛み しゃがむ動作で感じる鋭い痛み 本書ではそれぞれの特徴について詳しく解説いたします。 膝の上部に激しい痛みがでる 大腿四頭筋腱付着部炎の最もわかりやすい症状は、膝の上部に現れる痛みです。 痛みの特徴は、膝蓋骨(お皿)の上端部分に集中して起こります。 始めは運動時にのみ痛みを感じる程度ですが、症状が進行すると安静時でも痛みが出るようになってしまいます。 さらに、膝を曲げ伸ばしする際には痛みが強くなり、歩行困難になるケースも少なくありません。 そのため、痛みが続く場合は早めに医療機関を受診しましょう。 階段の上り下りで痛みが増す 階段の上り下りで、膝の上部に強い痛みを感じるのも、大腿四頭筋腱付着部炎の特徴的な症状です。 階段を上るときは、膝を大きく曲げる必要があるため、膝蓋骨の上部に強い負担がかかります。 最初は違和感程度でも、徐々に痛みが強くなり階段の昇降が困難になる場合も多いのです。 また、下りの際も膝を支える必要があるため、痛みを感じやすくなります。 日常生活で階段の使用が避けられない場合は、手すりを使うなど膝への負担を軽減するように心がけましょう。 しゃがむ動作で鋭い痛みを感じる 床に座る際など、しゃがむ動作で膝に鋭い痛みを感じるのも大腿四頭筋腱付着部炎の特徴です。 とくに、しゃがんだ状態から立ち上がる際に強い痛みが出やすく、重症化すると「しゃがむ動作自体」が困難になることもあります。 また、長時間のしゃがみ姿勢後には、膝の痛みや違和感を強く感じる傾向にあります。 そのため、痛みや違和感を感じた場合は無理にしゃがまず、椅子を使用するなど工夫しましょう。 大腿四頭筋腱付着部炎が発症する3つの原因 大腿四頭筋腱付着部炎の主な原因は、スポーツや運動習慣によって繰り返し膝へ負担をかけているためです。 代表的な原因として以下3つが挙げられます。 バレーやバスケなどのジャンプ競技によるオーバーユース 運動不足から急に運動を始めた 筋力の弱さや体の硬さによって膝に負担をかけた 早期発見と治療には原因を理解する必要があります。 それぞれ詳しく解説しているので、自分の生活習慣と照らし合わせながら確認してみましょう。 バレーやバスケなどのジャンプ競技によるオーバーユース バレーボールやバスケットボールなど、ジャンプ動作を頻繁に行うスポーツは、大腿四頭筋腱付着部炎のリスクが高まります。 ジャンプ競技で発症しやすい理由は、着地時に体重の何倍もの負荷が膝にかかるためです。 さらに負荷が繰り返し加わると、腱と骨の付着部に炎症が生じて痛みを引き起こします。 また、バレーやバスケのように「ダッシュやストップ」など急激な動作も、大腿四頭筋腱付着部炎が発症する原因となります。 スポーツによる膝の痛みについては、こちらの記事も参考にしてください。 運動不足から急に運動を始めた 普段から運動習慣がない状態から、突然激しい運動を始めるのも大腿四頭筋腱付着部炎の原因となります。 運動不足の状態では、筋肉や腱が十分な負荷に耐えられる状態になっていないため、急な負荷によって炎症を引き起こしやすくなります。 そのため、ランニングやジョギングを始める際は、徐々に距離や時間を増やしていくことが大切です。 まずは、軽い運動から始めて段階的に強度を上げていく意識を持ちましょう。 筋力の弱さや体の硬さによって膝に負担をかけた 大腿四頭筋の筋力不足や体が硬くなっていたりすると、膝への負担が増加して炎症を引き起こす可能性があります。 また、普段の姿勢の悪さや足の形態異常なども原因の1つとなります。 予防するには、適切なストレッチや筋力トレーニングを継続的に行うのが良いでしょう。 ジャンパー膝の治し方や症状のチェック方法については以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしていただけると幸いです。 大腿四頭筋腱付着部炎の診断方法 大腿四頭筋腱付着部炎の診断は、医師による問診と触診から始まります。 また、症状の程度によっては画像検査なども組み合わせながら総合的に判断するのが一般的です。 本章では、大腿四頭筋腱付着部炎における2つの診断方法について解説します。 医師による問診と触診で判断 医師による問診では、患者の症状や運動歴、日常生活の様子などを詳しく聞き取ります。 具体的には「いつから痛み始めたのか」「どのようなときに痛みを感じるのか」「他に症状はあるか」などの質問です。 また、触診にて膝蓋骨(膝のお皿)の上部を押して痛みがあるか、膝の曲げ伸ばしで痛みが増強するかなどを確認します。 問診と触診では他の膝疾患との区別も行いますので、大腿四頭筋腱付着部炎と診断された際には、適切な治療計画が立てられるでしょう。 必要に応じて超音波検査やMRI検査を行う 問診や触診だけでは症状の程度が判断しづらい場合、画像検査を行います。 代表的な検査方法が、超音波検査とMRI検査です。 超音波検査では、腱の損傷具合や炎症の状態をリアルタイムで確認できます。一方、MRI検査はより詳細な画像診断が可能です。 腱の状態や周辺組織の様子まで細かく確認できるため、的確な治療方針を立てられます。 必要に応じて検査方法も異なりますが、症状や原因を明確にできれば適切な治療へとつながります。 ジャンパー膝の診断方法については以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 大腿四頭筋腱付着部炎の治療法とは? 大腿四頭筋腱付着部炎の治療には、症状の程度や原因によってさまざまです。主な治療法は以下の3つです。 安静・冷却の保存療法 手術療法 PRP療法など再生医療 本章を参考に、大腿四頭筋腱付着部炎における治療法の選択肢を把握しておきましょう。 安静・冷却の保存療法 大腿四頭筋腱付着部炎の初期治療では、保存療法から開始するのが一般的です。痛みを感じる部分を休ませ、患部を冷やすことで、炎症を抑える効果が期待できます。 具体的には、1日3回程度の冷却と、ジャンプや走るなどの激しい運動を控えることがポイントです。 また、医師の指導のもと消炎鎮痛剤の服用や湿布の使用も効果的でしょう。 症状が落ち着いてきたら、ストレッチや軽い運動から徐々に活動量を増やしていきます。 手術療法 保存療法で改善が見られない場合や、重症度が高い場合には手術を検討することもあります。 腱組織の縫合や骨からの剥離、再固定などの処置を行い、損傷した腱組織の修復や付着部の状態改善を目指します。 手術を受ける場合は、重症度や術後の経過、リハビリの進行度によって変わるものの、1〜2週間ほどの入院が必要になるでしょう。 また、退院後も医師の指示に従ってリハビリを行い、スポーツの復帰までには3〜6カ月かかる可能性もあります。 PRP療法など再生医療 近年注目を集めているPRP療法は、患者さん自身の血液から作った血小板濃縮液を患部に注入する治療法です。 従来の治療で改善が見られない場合の新たな選択肢として期待されています。 血小板には成長因子が含まれており、組織の修復や再生を促進する効果があります。 そのため、腱の損傷部位に直接注入すると、自然治癒力を高める働きが期待できるのです。 ただし、PRPの治療効果については、まだ研究段階の部分も多く、保険適用外の治療となります。 費用面や治療回数など、医師とよく相談しながら検討してみてください。 また、当院でも行っている再生医療については以下の記事でも詳しく紹介しています。 まとめ|大腿四頭筋腱付着部炎は正しいケアで早期回復を目指そう 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)はバレーボールやバスケットボールなど、ジャンプの多いスポーツで起こりやすい症状です。 膝上部の痛みや階段での違和感、しゃがむ動作での痛みなど特徴的な症状が多く見られます。 主な原因は、スポーツでのオーバーユースや急な運動開始、筋力不足などさまざまです。 早期発見と適切な治療が回復への近道となりますので、痛みを我慢せずに早めに医療機関を受診しましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では再生医療治療も行っております。ジャンパー膝の症状でお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 大腿四頭筋腱付着部炎に関してよくある質問 大腿四頭筋腱付着部炎と大腿四頭筋腱炎の違いはなんですか? 大腿四頭筋腱付着部炎は、膝蓋骨上部の付着部に炎症が生じる症状です。 一方、大腿四頭筋腱炎は、太もも前面にある腱全体に炎症が起こる状態を指します。 膝蓋骨上部に痛みが出る大腿四頭筋腱付着部炎に対し、大腿四頭筋腱炎は、太もも全体に広がる痛みや違和感が特徴です。 治療方法は似ていますが、それぞれの症状に合わせた適切なケアが必要になるでしょう。 大腿四頭筋腱付着部炎の全治期間はどれくらいですか? 症状の程度や生活スタイル、治療方法によって回復期間は大きく異なります。 一般的な目安として、軽症であれば数週間、手術が必要な重度の場合は3〜6カ月程度の治療期間が必要です。 ただし、完全に無理なく運動できるまでには、さらに時間がかかる場合もあります。 焦って早期復帰すると再発のリスクが高まるため、医師の指示に従い段階的なリハビリを行いましょう。 大腿四頭筋腱付着炎の場合、サポーターはどのように選べばいいですか? サポーターは、膝蓋骨上部をしっかり固定できるタイプで、素材は通気性が良く長時間の使用でもムレにくいものがおすすめです。 サイズは膝周りをメジャーで測り、適切なものを選択します。きつすぎると血行不良の原因になり、緩すぎると効果が期待できません。 また、活動内容に応じて固定力の異なるタイプを使い分けることで、より効果的なサポートが可能になるでしょう。 また、以下の記事でもサポーターの選び方や注意点を解説していますので、ぜひ参考にしてください。 当院では大腿四頭筋腱付着部炎の治療を行っておりますので、辛い症状でお悩みの方は「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。
2022.06.20 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 膝に赤みや腫れ
この記事に辿り着いたあなたは、突然膝が腫れ、原因がわからず悩んでいるのではないでしょうか。 心当たりがないのに、膝の赤みや熱感、痛みがひどくなり、不安になる方もいるかもしれません。 膝の腫れは、炎症反応によるもので、なんらかの病気によるものが隠れている可能性も考えられます。 場合によっては、長期的な治療を必要とするものもあるでしょう。 本記事では、膝が腫れる原因の病気と対処法について詳しく解説しています。本記事が膝の腫れを改善させるきっかけとなれれば幸いです。 膝が腫れる原因は病気による炎症の可能性あり 膝が腫れて炎症が起こっている原因には、以下のような病気が隠れている可能性があります。 変形性膝関節症 半月板損傷 関節リウマチ 痛風 その他の病気(糖尿病や感染症) 本章では、膝が腫れる原因の病気について解説します。紹介した症状に心当たりのある方は、受診を検討しましょう。 また、膝に水が溜まっている感じがする方は、下記の記事も参考にしてみてください。 変形性膝関節症 膝が腫れて痛む有名な病気としては「変形性膝関節症」があげられます。 変形性膝関節症の原因は、加齢や遺伝的要因、もしくは体重増加による膝関節への過度な負担です。膝関節に負担がかかると関節軟骨が摩擦ですり減り、強い痛みを感じやすくなります。 初期症状は軽度(膝のこわばりや違和感)の場合があり、病気に気づきにくいケースもあります。 悪化すると、膝の可動域が狭くなり、歩行や正座など日常の動作が痛みでつらくなるでしょう。 末期には動いていないときでも痛みを感じ、日常生活に支障をきたす場合も少なくありません。 変形性膝関節症の初期症状や治療法は、以下の記事も参考にしてください。 半月板損傷 膝の腫れを伴う症状として「半月板損傷」も疑われます。半月板は膝関節の中にある三日月の形をした軟骨組織です。膝にかかる負荷を和らげるクッションの役割を果たしています。 スポーツや事故などにより膝に急激な負担や強い衝撃を与えると、半月板損傷になる可能性があります。 変形性膝関節症のほとんどは高齢者であるのに対し、半月板損傷は激しいスポーツをする若年層でも多くみられるのが特徴です。 半月板損傷になると、膝の痛みや腫れで動かしにくくなり、スイッチが入ったように膝関節が動かなくなる「ロッキング」が起こります。 関節リウマチ 「関節リウマチ」は、軟骨や骨組織が「免疫異常」によって攻撃されて関節部位の炎症が起こる病気です。この炎症反応により、関節の腫れ・強い痛みを自覚することもあるでしょう。 関節リウマチの症状の特徴は、手足の指の関節が左右対称性に腫れることです。 初期段階では指のような小さい関節に多くみられますが、膝や股関節など大きな関節に出る場合もあります。(文献1) そのため、関節リウマチによって膝が腫れることも考えられるでしょう。 関節の症状に加えて発熱や倦怠感、貧血など全身症状を伴う場合もあります。また、病気が進行すると軟骨の破壊が始まり、関節の曲げ伸ばしがつらくなる場合もあるでしょう。 関節リウマチについてより詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。 痛風 膝関節部が腫脹を認める疾患として「痛風」も考えられます。痛風は尿酸値が高い「高尿酸血症」に付随する症状のひとつです。 生体内で尿酸成分が過剰に貯留されると、膝関節を始めとする関節部位に尿酸の結晶が溜まり、炎症を引き起こして腫れを生じます。 痛風は足の親指が有名ですが、膝関節にも症状があらわれるケースもあります。 痛風を放置すると関節の激痛や腫れを繰り返し、最終的には腎不全にまで進行する可能性も考えられるでしょう。放置せずに適切な処置をとることが大切です。 尿酸はビールや甲殻類に多く含まれる「プリン体」が体内で分解されてつくられる成分です。そのため、カロリーの高い食事やアルコールの過剰摂取など食生活の乱れは痛風の一因と考えられています。(文献2) 痛風が出る部位や症状について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。 その他に考えられる病気 糖尿病や感染症なども膝が腫れる一因として考えられます。 手術やケガなどでできた傷口から細菌が入り、炎症を引き起こします。 症状が悪化すると敗血症のリスクがあるため注意が必要でしょう。(文献3) 感染症により膝の腫れを引き起こす「化膿性関節炎」について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。 日常生活に関する習慣性によって膝が腫れる場合もあります。 普段から立ち仕事や激しいスポーツなど膝への負担が多い場合は注意が必要です。無理をせず適当なタイミングで休憩するようにしましょう。 また、肥満状態は膝に大きな負担をかけています。肥満による体重増加は、膝の腫れを悪化させる大きな要素です。 バランスの良い食事や定期的な運動で適正体重を保つように注意しましょう。 膝が腫れて痛い場合は冷やして安静にする 膝に熱感があり、腫れて痛い場合は冷やして安静にして様子をみましょう。 自宅や突然膝の腫れを感じた場合の応急処置は、下記の「RICE」が基本です。(文献4) R(Rest):患部を固定して安静にする I(Ice):氷をアイスバッグや袋に入れて、患部を冷やす C(Compression):テープや包帯などで患部を圧迫ぎみに固定する E(Erevation):患部を心臓より高い位置に挙げる 上記はあくまですぐにできる応急処置です。不安があれば翌日または当日に受診をしましょう。 また、冷やすことで膝の痛みが悪化する場合は、筋肉の凝りや血流の悪化からきている可能性があります。その場合は冷やさず、湯船やカイロなどで温めましょう。 何科に受診すべきか悩むときは整形外科へ 膝の腫れで受診する際、何科に受診するか悩んだ際は「整形外科」を受診しましょう。 整形外科では今回解説した「変形性膝関節症」「半月板損傷」「痛風」など膝の症状があらわれる病気を対象に診療しています。 関節リウマチの特徴がみられる場合は、専門診療科の「リウマチ科」を受診しても良いでしょう。関節リウマチも他の病気と同様で、整形外科で診てもらうことも可能です。 また、膝の腫れや痛みで受診を悩む場合もあるでしょう。下記のいずれかに該当する場合は病院で診察を受けることをおすすめします。 突然膝の腫れや痛みが出た 膝の腫れが数日間も続く 冷やしても改善しない スポーツやケガなど、膝が腫れた原因が思い当たらない だるさや発熱など、他の症状もあらわれている 膝が動かしにくい、または動かない 上記に限らず膝の腫れや痛みに不安を感じる場合も、専門医に診てもらい適切な処置を受けましょう。 病院では手術・リハビリで治療する場合もある 膝の腫れに対する治療は、原因によってさまざまです。症状や医師の判断によっては、病院でリハビリや手術による治療を行う場合があります。 膝の腫れや痛みが生じる病気の治療は、以下のような処置がとられます。 症状・病気 治療の一例 手術 変形性膝関節症(文献5) 生活習慣の指導 膝関節を固定 ヒアルロン酸を注入 あまり行われないが、場合によっては手術の可能性あり> 半月板損傷 鎮痛剤の服用 膝関節の固定 リハビリ(筋肉の状態により) 手術の可能性あり 半月場縫合術 半月板切除術 ※手術によりスポーツの復帰が難しい可能性あり(文献4) 関節リウマチ(文献1) メトトレキサート(免疫抑制剤)の服用 鎮痛剤の服用または注射 リハビリ リハビリや鎮痛剤で症状が緩和しない場合は手術も検討する 人工関節置換術 関節形成術 痛風(文献2) 尿酸を下げる薬の服用 鎮痛剤や抗炎症薬の服用 患部の感染や関節機能の異常が大きい場合は手術する場合もある いずれの疾患でも、医師と患者の両者の意見に基づいて治療方針が決まります。病気の治療に不安があれば、主治医に相談してみましょう。 まとめ | 膝が腫れる原因がわからないときは医療機関に相談しよう 膝が腫れる原因は、関節の病気や外傷などさまざまです。 膝の腫れで受診した際には、症状出現前後のイベント、スポーツや立ち仕事など心当たりのあることを医師に伝えてください。 今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。 膝が腫れるときによくあるQ&A 運動後に膝が腫れるのはなぜですか? 運動により膝が腫れるのは「半月板損傷」である可能性が高いです。 下記のようなスポーツ種目は、膝のひねりや無理のある方向転換により半月板損傷になる可能性があります。 マラソン ゴルフ バレー バスケ 野球 定期的にスポーツをされる方は、無理な膝の使い方をすると半月板を傷めやすいので注意しましょう。 膝の腫れはどのくらいで治りますか? 膝の腫れが治る期間は、原因の病気や程度によってさまざまです。数カ月で治る場合もあれば、数年以上かかることもあります。 早期に適切な処置を行うことで比較的早めの改善も期待できます。膝の腫れに違和感があれば早めに専門医に診てもらいましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療にて膝の腫れや変形性膝関節症の治療が可能です。気になる方は下記のページも参考にしてください。 膝が腫れてブヨブヨで痛いのですが… 膝に水が溜まっている可能性があります。 普段は関節の潤滑油として役割を果たしている「関節液」が炎症反応により過剰につくられているため、膝に水が溜まる現象が起こります。(文献6) 病院で水を抜く処置をしてもらうと、ブヨブヨの解消が期待できるでしょう。 また、場合によっては水を抜いた後に痛みや炎症を抑える目的でヒアルロン酸を注入する治療も可能です。受診した際に相談してみてください。 膝と同様、肘にも炎症が起こる「肘頭滑液包炎」の可能性があります。詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。 参考文献一覧 文献1 日本リウマチ学会. 関節リウマチ診療ガイドライン2020. , 診断と治療社, 数カ月2021年,初版, p171 文献2 日本痛風・尿酸核酸学会. 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン[2022年追補版]. 第3版, 診断と治療社, 2022年, p73 文献3 Steven Schmitt, MD, Cleveland Clinic Lerner College of Medicine at Case Western Reserve University. 感染性関節炎.MSDマニュアル家庭版. 2022.6. 文献4 日本整形外科スポーツ医学会広報委員会.3.スポーツ外傷の応急処置(RICE). スポーツ損傷シリーズ, 2023.5. 文献5 日本整形外科学会診療ガイドライン実行委員会/変形性膝関節症診療ガイドライン策定委員会. 変形性膝関節症診療ガイドライン2023. 初版, 株式会社南江堂, 2023, p147 文献6 斉藤 聖二,関節痛(炎):診断と治療の進歩1.関節の構造と関節痛(炎)の原因, 日本内科学会雑誌, 1994年, 第83巻, 第11号, p1871-1875
2022.06.07 -
- ひざ関節
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- スポーツ外傷
PRP-FDはメジャーリーグで田中選手や大谷選手が靱帯損傷に使った治療法 膝のPRP-FD注射は、再生医療の新たな選択肢!になるか? 従来、膝の変形性膝関節症などに対する注射療法として、ヒアルロン酸の関節内注射が一般的に普及していた時代がありました。その後、近年には再生医療として血液中の血小板中に含まれる多種の成長因子多血小板血漿(Platelet Rich Plasma: 略してPRP)の関節内注射の効果が報告されてきました。 この自己・多血小板血漿注入療法とも呼ばれる「PRP療法」は、実は海外においては10年以上の使用実績があることをご存知でしょうか。海外では比較的ポピュラーな治療方法なのです。 例えば、プロ野球選手、アメリカのメジャーリーグで当時、ニューヨーク ヤンキースの田中将大選手、あるいは、今も大活躍のロサンゼルス エンゼルスの大谷翔平選手」が右肘の「靱帯損傷」に対して「PRP療法」を行なったことはよく知られています。 一方で、さらにPRP療法は、PRP-FD(又はPFC-FD)療法という新たな再生医療となり注目され始めています。今回は、このPRP-FDに注目して解説してまいりたいと思います。 PRP-FDとは、 Platelet Rich Plasma Freeze Dryの略であり血小板由来因子濃縮物を指します。同様にPFC-FDとは、Platelet-Derived Factor Concentrate Freeze Dryの略称であり日本語に訳すと「血小板由来成長因子濃縮液を凍結乾燥保存」したものという意味の頭文字になります。 これらの療法は、患者さんご自身の血液中の血小板に含まれる「成長因子」を活用するバイオセラピー(再生医療)と呼ばれるもので、関節や筋肉、腱の疾患または損傷に対して「手術をすることなく、注射でのアプローチする再生医療」であることを意味しています。 そこで今回は、再生医療の新たな選択肢となり得る膝のPRP-FD注射について解説してまいりましょう。 1)PRP-FD(PFC-FD)の成り立ちとPRPとの違い 従来からあった「PRP療法」は、自己多血小板血漿注入療法のことであり、患者さん自身の血液中に含まれる血小板の要素を利用した再生医療です。 この療法は、血液中の「血小板の成分だけを高い濃度で抽出して、患部に直接的に注射」する方法です。 これによって関節部の損傷した組織へ、血小板の修復能力を用いた自己治癒力を高めることが可能になり、痛みを含めた損傷した患部の改善を目指し、手術などを避けて治癒できることを期待するものです。 この方法は、歴史的にまだ浅いもののイランの医師であるDr.Raeissadatらが過去の研究をもとにPRP関節内注射の方が従来のヒアルロン酸の関節内注射よりも変形性膝関節症における症状を改善させると発表したことにはじまりました。 このPRP関節内投与は、他の再生医療同様、手術等を回避しながら、症状の改善効果が期待できることから、患者さんのQOL(※1)を向上させることにもつながります。 一般的な治療法では解決できなかった「変形性膝関節症」をはじめとした各種関節症の患者さんに対する治療の有効なオプションになり得ると報告されています。 (※1)QOLは、英語でQuality of Lifeの略です Quality of Lifeを医療面から考えると「自分らしい生活、毎日が充実し、心身が満たされた納得のいく生活」を考慮した上で治療を行うというものになります。 患者さんへの治療方針を定めるに場合に治療方法や、その後の療養生活が患者さんへ与える肉体的、精神的はもちろん社会的、経済的といった生活の質といえる各要素を維持すべきではないかというものです。 病気の内容や治療方針によっては、その後の症状や副作用などによって治療する前と同様な生活が不可能になることがあります。そこで治療法を選択する場合には、単に症状の改善や、回復といった治療の効果だけに目を向けるのではなく、QOLの維持にも目を向けて治療方法を選択したいものです。 その意味で今後、再生医療は従来の手術による治療方法を転換させるさせるものとしてQOLに沿った治療法と言えるのではないかと思われます。再生医療は最新の医療技術で手術や入院そのものを避けることができるからです。 だからメジャーリーグをはじめ、スポーツ選手は再生医療に着目する このように再生医療は、治療結果だけに着目するものではなく、治療後を考えた治療方法といえるのです。なぜならスポーツ選手なら誰しも手術を避け、入院を避け、治療後にパフォーマンスを落とすことのない治療が条件になるからです。 スポーツ選手にとって、このパフォーマンスの維持こそがQOLになり、それを維持することこそが治療の条件になります。だからメジャーリーグをはじめ、スポーツ選手は再生医療を目指すのです。 ▼ スポーツ外傷(筋・腱・靭帯損傷)に対する再生医療 当院の再生医療は、スポーツ選手のパフォーマンス(QOL)を維持する治療を推進しています PRP-FD(PFC-FD)療法について、 これは、PRP療法と同様に患者さん自身の血液から「PRP-FD(PFC-FD)」を作製します。投与方法も患部に直接注射して行うという治療法の面でも同じになります。 期待する効果としても同様でPRP-FD(PFC-FD)を注射した後には、PRP療法と同じく損傷した組織において自然治癒力が促進されて患部の早期修復や、疼痛軽減に繋がる再生医療としての効果を期待されるものです。 PRP-FD(PFC-FD)療法とPRP療法の決定的な違いは何でしょうか? PRP-FD(PFC-FD)療法では患者さんの血液からいったん作製したPRPをさらに活性化させて、「血小板に含まれる成長因子だけを抽出し、無細胞化した上で濃縮する」ため、成長因子の総量がPRP療法の約2倍程度に及ぶところが大きな相違点です。 また投与のスケジュールも違いがあります。PRP療法であれば採血当日に限り投与が可能ですがPRP-FD(PFC-FD)療法の場合には、採血から投与ができるまでに約1週間~3週間必要です。 尚、PRP-FD(PFC-FD)療法では、濃縮した血小板由来成長因子をフリーズドライ加工するため、長期保存が可能となります。そのため約半年の間に複数回、タイミングを見て何度か投与することが可能になります。 PRP療法 PRP-FD療法 分野 再生医療 再生医療 投与方法 患部に注射で投与 患部に注射で投与 投与タイミング 採血した当日 採血後1~3週間後 保管 できない フリーズドライ化にて長期可能 回数 当日一回 回数を分けて複数回投与可能 有効成分(成長因子) ― PRPの約2倍 期待する効果 損傷した組織の自己治癒力を高めて改善を目指す 2)膝のPRP-FD注射で期待できる効果や実際の治療法 さてここからは、膝のPRP-FD(PFC-FD)注射に期待できる効果や実際の治療法などについて紹介していきます。 このPRP-FDは、従来のPRP療法と効用効能は、ほぼ同じと考えられていますが、PRP-FD(PFC-FD)療法では患者さんから単回の採血で作製する量が多く、フリーズドライ化しているおかげで保存も長期に可能です。 そのため、症状が重いなど、複数回にわたって関節内注射を打つ必要があるケースでは、PRP-FD(PFC-FD)療法が期間を設けて複数回打つことができるため、その面ではPRPよりも適しているとみることもできます。 また、これらのPRP-FD (PFC-FD)注入療法によって、「テニス肘(テニスエルボー)」や、「ゴルフ肘」と呼ばれる肘内側部あるいは外側上顆炎、そして「ジャンパー膝」と呼ばれる「膝蓋腱炎」を修復できる可能性があります。 また、アキレス腱炎、足底腱膜炎などの腱付着部における疾患や、肉離れ(筋不全断裂)や靱帯損傷などの病気をより早期に治癒させる確率を高める効果を期待できます。 そのため、PRP-FD(PFC-FD)治療では、比較的早く、腱や靱帯由来の関節部の痛みを軽減する効果が見込まれるため、手術といった回復が長期化する治療法を避けることができ、重要なシーズンまでに回復しなければならないなど一日も早く復帰を必要とするプロアスリートや、トップアスリートなどに対して有効な治療法となる可能性があります。 また、変形性膝関節症では膝関節部における変形度の進行に伴って、軟骨がすり減り、半月板が擦り減って傷み、さらには滑膜炎など炎症が起きて膝部に水を溜めるような場合にも、PRP-FD(PFC-FD)治療を実践すると軟骨や半月板などの組織の改善を促すと同時に関節部の滑膜炎を抑制して症状を軽減、回復させる効果を期待できるものです。 これら従来の方法では、変形性膝関節症に対する薬物療法としては、一般的な鎮痛剤の内服やヒアルロン酸を含む関節内注射などを施行されてきました。 ところが、これらの既存的治療が最初から効かない場合、あるいは効かなくなってしまった場合でも、PRP-FD(PFC-FD)を関節内注射することで痛みが軽減した例が多く存在します。 PRP-FD(PFC-FD)療法の実際の手順を簡単に紹介します。 まずは、患者さんに問診、診察を行うことから開始します。 次に、治療内容の説明をして同意を得られた患者様から、約50mlの血液を採血します。その後、血液検査結果からHBV、HCV、HIV、梅毒など感染症の除外を行なった上で、PRP-FD(PFC-FD)を実際に作製します。 この際、活性化成分のみを抽出してフリーズドライ化するのに約1~3週間かかることを念頭に置いておきましょう。そして、最後にPRP-FD(PFC-FD)を患部に直接的に注射することになります。 これらのPRP-FD(PFC-FD)療法は、体外で成長因子を抽出して無細胞化する作業を行うため、PRP療法より、痛みが少ない治療法であると言われています。 まとめ・PRP-FDはMLBで田中選手や大谷選手が靱帯損傷に使った治療法です 従来におけるPRP療法(自己多血小板血漿注入療法)は、患者さん自身の血液中に含まれる血小板を活用した再生医療でした。 そして昨今、注目されている再生医療の一つであるPRP-FD(PFC-FD)療法は、血小板が傷を治す際に放出する成長因子の働きに着目したものでPRP療法を応用した技術を使える上、それらを濃縮活用し、我々の生体が生理的に元来有している「自然治癒力」を高めることで治療効果を向上させるものです。 このように、PRP-FD(PFC-FD)療法はPRPと同様に急性あるいは慢性問わず関節症、あるいは関節周囲の靭帯や半月板など軟部組織疾患に対して治療応用が開始されていますので今後の進展に期待が持てます。 尚、今回ご紹介したPRP療法やPRP-FD療法には、更に高度な最先端医療といわれる「幹細胞を培養して患部に投与する幹細胞療法」があり、症状や軽減だけでなく、「軟骨そのものを再生することができ、再生医療の本命」といわれる治療法があります。 当院は、患者様の生活の質、QOLを大切にできる再生医療を推進しています。これまで多くの症例を有する国内でも唯一のクリニックです。いつでもお問い合わせください。 治療後や、療養生活の質を高める再生医療にご注目ください。 ▼QOLを大切にするPRP療法を用いた 再生医療の詳細は以下をご覧下さい PRP療法は、自ら再生しようとする自然治癒力を活かした最先端の治療方法です
2021.10.19






