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「しびれや焼けるような違和感が続く」 「触れるだけでつらい」 脳梗塞や脳出血の後にこのような症状に悩んでいませんか。検査で大きな異常が見つからず、不安を抱えている方も少なくありません。 その原因のひとつが「視床症候群」です。視床症候群とは、脳の「視床」が損傷を受けたことで感覚の伝達回路が乱れ、しびれ・灼熱感・アロディニア(触れるだけで強い不快感が生じる状態)などが現れる神経疾患です。 本記事では、現役医師が視床症候群について詳しく解説します。 視床症候群の症状 視床症候群の原因 視床症候群の治療法 視床症候群の再発予防法 記事の後半には、視床症候群に関するよくある質問をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 視床症候群について気になることがある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 視床症候群とは 項目 内容 定義 視床の障害による感覚伝達の異常 主な原因 脳梗塞・脳出血などの脳卒中 発症の仕組み 感覚の中継部位の障害による情報伝達の乱れ 感覚の変化 弱い刺激の増幅・刺激がない状態での違和感 症状の特徴 触れただけで生じる強い不快感 出現部位 身体の片側に出現しやすい傾向 発症時期 脳卒中後数週間〜数カ月で出現するケース 生活への影響 睡眠障害・集中力低下・日常動作への支障 (文献1) 視床症候群は、感覚を脳へ伝える「視床」が損傷されることで生じます。脳卒中後に発症するケースが多く、実際の刺激よりも強い不快感やしびれとして感じられるのが特徴です。 症状は身体の片側に出やすく、退院後しばらくしてから気づく場合もあります。見た目にはわかりにくい症状ですが、睡眠や日常生活に支障をきたすこともあるため、違和感が続く場合は早めに受診してください。 脳梗塞・脳出血との関係 観点 脳梗塞・脳出血 視床症候群 位置づけ 発症の原因となる疾患 脳卒中後に現れる後遺症 障害部位 脳の血管・脳組織 視床(感覚の中継部位) 発症のきっかけ 血流障害・出血 視床の損傷による影響 症状の特徴 麻痺・言語障害・意識障害など しびれ・灼熱感・触刺激での違和感 発症時期 突然発症 数週間〜数カ月後に出現する場合 病態の本質 脳の急性障害 感覚伝達の異常 症状の変化 急性期から回復過程へ 時間経過で変化・増悪することあり 注意点 早期治療が重要 退院後の違和感にも注意 脳梗塞や脳出血は、視床症候群の直接的な原因です。とくに視床に障害が及ぶと感覚の中継機能が乱れ、しびれや灼熱感が生じます。 注意が必要なのは、これらの症状が発症直後ではなく、回復期や退院後に現れることです。「退院したのに新たな違和感が出てきた」という場合も、脳卒中の後遺症として起こりうるため、放置せず医療機関を受診しましょう。 以下の記事では、脳梗塞、脳出血について詳しく解説しています。 【関連記事】 脳梗塞とは|症状・原因・治療法を現役医師が解説 【医師監修】脳出血とは|症状・種類・原因を詳しく解説 CRPS(複合性局所疼痛症候群)との違いや関連性 観点 視床症候群 CRPS(複合性局所疼痛症候群) 位置づけ 脳障害後の感覚異常 外傷後に起こる神経障害 原因部位 視床(中枢神経) 末梢神経・交感神経 発症のきっかけ 脳梗塞・脳出血 骨折・打撲・手術など 症状の範囲 身体の片側に広く出現 手足など局所に強く出現 症状の特徴 しびれ・灼熱感・触刺激での違和感 強い不快感・腫れ・皮膚色変化・発汗異常 病態の仕組み 感覚中枢での情報処理の乱れ 末梢神経・自律神経の機能異常 共通点 神経障害性疼痛に分類 神経障害性疼痛に分類 治療の考え方 薬物療法・リハビリ中心 薬物療法・リハビリ中心 (文献1)(文献2) 視床症候群とCRPS(複合性局所疼痛症候群)はどちらも慢性的なしびれや灼熱感が続きますが、障害を受ける部位が根本的に違います。 視床症候群は脳(中枢)の損傷が原因であるのに対し、CRPSは骨折や手術を契機に手足の末梢神経や自律神経に異常が生じる状態です。 症状が似ていても原因が異なれば治療法も変わるため、「脳卒中の既往があるか」「いつから・どんな経緯で症状が出たか」を医師に正確に伝えることが、診断の精度を左右します。 視床痛(CPSP)との違い 観点 視床症候群 視床痛(CPSP) 位置づけ 視床障害による症状の総称 視床症候群の中の一症状 含まれる内容 感覚異常・しびれ・運動障害など 不快感が中心の感覚異常 症状の特徴 幅広い症状の組み合わせ 灼熱感・刺すような違和感など 病態の範囲 広い概念(複数症状) 限定的(不快感が主体) 呼び分け 全体を指す名称 不快感が目立つ場合の呼称 関連概念 視床障害による状態全体 脳の障害が原因で続く違和感 原因 脳梗塞・脳出血など 同じ(脳卒中の後) 生活への影響 症状によって異なる 睡眠や集中への影響が出やすい 視床症候群は、視床の損傷によって生じる感覚障害・運動障害・自律神経症状などを包括した概念です。そのうち、焼けるような感覚や触れるだけで走る強い不快感が前面に出る状態を「視床痛(CPSP)」と呼びます。 視床痛は視床症候群の一症状であり、上位・下位の関係にあります。受診時にどちらの言葉を使用しても医師には伝わりますが、両者の違いを頭に入れておくと、自分の症状を説明する際に役立ちます。 視床症候群の症状 症状 詳細 しびれ・灼熱感・触れると強い違和感が出る 軽い刺激で違和感が強まる状態。焼けるような感覚やしびれの出現 温度や圧の感じ方が変わる 温度や圧の感じ方の過敏化・鈍化 身体の片側に出やすく時間とともに変化する 身体の片側に出現する。時間経過で変化する症状 視床症候群では、しびれ・灼熱感・アロディニア(触れるだけで強い不快感が生じる状態)が代表的な症状です。 温度や圧力の感じ方も変わり、冷たいものが熱く感じられたり、軽く押さえただけで不快感が走ったりすることがあります。 症状は身体の片側に集中しやすく、発症当初は感覚が鈍い状態から始まり、後からしびれや灼熱感へと変化するケースもあります。 日によって症状の強さが変動するため、「昨日より今日がひどい」と感じることも珍しくありません。 以下の記事では、アロディニアについて詳しく解説しています。 しびれ・灼熱感・触れると強い違和感が出る 視床症候群のしびれや灼熱感は、皮膚や末梢神経ではなく、脳の感覚処理が乱れることで生じます。脳梗塞や脳出血によって視床が損傷されると、触覚・温度・圧力などの情報を正確に中継できなくなり、弱い刺激でも脳が過剰な不快感として処理します。 この回路の乱れが進むと、衣服が触れる程度の刺激でも強い違和感が走ったり、何も触れていない状態でも不快感が続いたりします。 どこも触っていないのになぜか痛みを感じるのは気のせいではなく、中枢性疼痛に特有のメカニズムによるものです。 以下の記事では、手足のしびれについて詳しく解説しています。 温度や圧の感じ方が変わる 感じ方が変わる理由 内容 感覚経路の障害 温度覚・圧覚の伝達経路と視床の中継機能の障害 感覚の判断異常 刺激の強さ・種類の識別の乱れ 感覚情報の混在 温度・圧・触覚の情報の混同 神経の伝達異常 神経信号の伝わり方の乱れ 感覚バランスの崩れ 過敏化または鈍化した感覚反応 (文献3)(文献4) 視床が損傷されると、温度・圧力・触覚を伝える神経経路の中継機能が乱れ、実際の刺激と脳が受け取る信号にずれが生じます。 冷たいものが熱く感じられたり、軽く押さえただけで強い刺激として伝わったりするのはそのためです。複数の感覚が同時に混線することで、特定の刺激とは結びつかない漠然とした違和感が続くこともあります。 身体の片側に出やすく時間とともに変化する 視床症候群の症状が片側に現れるのは、感覚神経が脊髄で反対側へ交差する構造上、損傷を受けた脳と逆側の身体に影響が出るためです。症状は脳卒中の発症直後ではなく、退院後数週間〜数カ月してから現れることがあります。 これは損傷後に神経回路が再編成される過程で、感覚処理のバランスが崩れることが要因とされています。さらに疲労・睡眠不足・ストレスが症状を悪化させやすい点も、視床症候群の特徴のひとつです。 以下の記事では、片側だけ足がしびれる原因や考えられる病気について詳しく解説しています。 視床症候群の原因 原因 詳細 脳梗塞や脳出血によって視床が損傷される 脳卒中による視床の神経細胞の障害。血流障害や出血による機能低下 視床の障害により感覚の伝わり方が乱れる 感覚情報の伝達経路の異常。刺激の強さや種類の認識の乱れ 視床症候群の主な原因は、脳梗塞や脳出血による視床の損傷です。視床は、身体で感じた触覚や温度、圧などの情報を脳へ伝える「中継役」の部分です。 この部分が傷つくと、感覚の情報が正しく脳に届かなくなり、実際の刺激と脳の認識にズレが生じます。 その結果、弱い刺激が過剰な不快感として処理されたり、何も触れていないのに違和感が続いたりします。 症状は外見からわからないため「気のせい」と見過ごされがちですが、原因は脳の神経回路にあります。思い当たる症状がある場合は、早めに受診してください。 脳梗塞や脳出血によって視床が損傷される 視床症候群は、脳梗塞や脳出血によって視床が損傷されることで発症します。視床は、皮膚や筋肉で感じた触覚・温度・圧力などの情報を脳へ届ける「中継点」のような部位です。 非常に細い血管が集まっているため、わずかな詰まりや出血でも広い範囲の感覚に影響が出やすい場所です。 損傷を受けた回路は刺激を過剰または過小に処理するため、実際の刺激とかけ離れた感覚として認識されます。さらに神経回路は損傷後も変化し続けるため、入院中は症状がなくても、退院後の回復過程でしびれや灼熱感が現れることがあります。 以下の記事では、脳梗塞について詳しく解説しています。 【関連記事】 脳梗塞の前兆を見逃さないためのチェックシートで早期発見しよう 脳梗塞の合併症には何がある?起こる原因や対処法を現役医師が解説 視床の障害により感覚の伝わり方が乱れる 視床は、皮膚や筋肉から届く触覚・温度・圧などの感覚情報を整理し、大脳へ中継する役割を担う部位です。 この働きが損なわれると、弱い刺激が過剰な不快感として伝わったり、強い刺激なのに鈍くしか感じられなかったりと、実際の刺激と脳の認識がかみ合わなくなります。 また、視床には感覚を抑制する回路も備わっており、これが機能しなくなると、刺激がない状況でもしびれや灼熱感が続く原因になります。 視床症候群の治療法 治療法 詳細 薬物療法 神経の興奮を抑える薬の使用。感覚異常の軽減を目的とした治療 運動療法 リハビリによる身体機能の維持・改善。神経機能の調整 再生医療 神経機能の回復を目的とした治療選択肢。幹細胞などを用いたアプローチ 視床症候群の治療は、しびれや灼熱感などの症状を和らげ、日常生活への影響を最小限に抑えることを目的に進められます。 中心となるのは薬物療法です。神経の過剰な興奮を抑えるプレガバリンや三環系抗うつ薬などを使用し、効果を見ながら種類や用量を調整します。 並行して運動療法で身体機能を維持しながら神経回路の回復を促し、従来の治療で十分な効果が得られない場合には再生医療が選択肢となります。 薬物療法 有効である理由 詳細 神経の過剰な興奮を抑えるため 抗てんかん薬による神経興奮の抑制作用 痛覚を抑制する機能を補助するため 抗うつ薬による下行性抑制系の強化 一般的な鎮痛薬が効きにくいため 炎症性ではなく、神経障害性の性質 標準的な治療として確立されているため 神経障害性疼痛に対する基本治療としての位置づけ 症状に応じた調整が可能なため 治療薬の種類・用量の個別調整の柔軟性 (文献5) 視床症候群のしびれや灼熱感は末梢神経ではなく脳の感覚回路の乱れが原因のため、市販の鎮痛薬や一般的な消炎鎮痛薬はほとんど効きません。 治療の中心となるのは、神経の過剰な興奮を抑える抗てんかん薬(プレガバリン・ガバペンチンなど)と、脳内の痛覚抑制系を補助する三環系抗うつ薬(アミトリプチリンなど)です。 これらは神経障害性疼痛に対して広く用いられており、効果や副作用をみながら種類・用量を調整していきます。「薬が効かない」と諦める前に、神経に作用する薬剤への切り替えを医師に相談してください。 以下の記事では、視床症候群の薬物療法で用いられる治療薬について詳しく解説しています。 【関連記事】 【医師監修】リリカ(プレガバリン)とは|副作用や効き始めるまでの期間を解説 リリカとトラムセットは併用できる?違い・強さ・副作用を解説 運動療法 運動療法が有効である理由 詳細 脳の回復力(可塑性)を引き出すため 神経の再編成を促す働き 感覚と運動の連携を再学習するため 感覚と動作の一致を高める反復訓練 神経の過敏な反応を落ち着かせるため 段階的刺激による過敏反応の緩和 日常生活の動作を改善するため 歩行や手の動作の機能改善 継続することで効果が現れやすいため 長期的な神経調整の積み重ね (文献6) 運動療法は、身体を動かすことで感覚・運動の信号を脳へ繰り返し送り、乱れた神経回路を少しずつ立て直すことを目的とします。 具体的には、鏡を使って視覚から感覚を再学習させるミラーセラピーや、触覚への刺激量を段階的に増やす脱感作療法などが行われます。 これらは過敏な神経反応を和らげ、歩行や着替えといった日常動作の改善が期待できますが、効果を引き出すには、理学療法士の指示のもとで症状の波に合わせながら継続することが前提です。 以下の記事では、脳の回復力(可塑性)を引き出すための運動療法について詳しく解説しています。 【関連記事】 視床出血の症状・後遺症を徹底解説|リハビリと生活再建への道も紹介 脳梗塞のリハビリ期間は?方法や注意点も解説【医師監修】 再生医療 薬物療法や運動療法と並ぶ選択肢として、脂肪由来幹細胞を用いた再生医療があります。脂肪由来の幹細胞には他の細胞へ変化する「分化能」という働きがあり、脳卒中後の神経障害を対象とした研究・臨床応用が進められています。 また、血小板に含まれる成長因子には炎症を抑える働きがあり、神経周囲の環境に関与する可能性が報告されています。現時点では標準治療として確立された段階ではなく、すべての方が対象となるわけではないため、ご自身の状態や適応については受診時に医師へ直接ご確認ください。 リペアセルクリニックは、脳卒中後の神経障害に対応している再生医療専門クリニックです。「片麻痺の後遺症で毎日の生活が辛い」「視床症候群を抱える家族が毎日リハビリを続けているのに、なかなか改善の兆しが見えない」とお悩みの方は、お気軽に当院へご相談ください。 当院では、手術や入院を必要としない新たな治療【再生医療】を提供しています。 詳しくは、脳梗塞の後遺症に対する再生医療の症例をご覧ください。 視床症候群の再発予防法 再発予防法 詳細 血圧や血糖などの基礎疾患を管理する 高血圧・糖尿病などの適切なコントロール。脳血管リスクの低減 生活習慣(食事・運動・禁煙)を見直す バランスの取れた食事・適度な運動・禁煙の実践 治療薬の継続と定期受診を行う 処方薬の継続使用。医師による定期的な状態確認 視床症候群の再発予防で軸となるのは、脳梗塞・脳出血の原因となる高血圧・糖尿病・脂質異常症のコントロールです。 これらは自覚症状が出にくいまま血管を傷め続けるため、数値が落ち着いているときこそ油断せず管理を続けることが求められます。 食事の減塩・適度な運動・禁煙は治療薬と同等かそれ以上に血管を守る効果があり、日常の積み重ねが再発リスクを下げます。 処方薬を自己判断で中断せず、定期受診で血管の状態を定点観測する習慣が、長期的な予防の観点において大切です。 血圧や血糖などの基礎疾患を管理する 基礎疾患を管理することが大切な理由 詳細 脳卒中の発症リスクを高めるため 高血圧・糖尿病による血管負担。動脈硬化の進行 血圧管理が予防の中心となるため 血圧コントロールによる再発リスク低減 生活習慣病が関与するため 糖尿病・脂質異常症など複数因子の影響 総合的な管理が効果的であるため 複数リスク因子の同時コントロール 再発で症状が重くなる可能性があるため 脳卒中再発による障害の重症化リスク (文献7)(文献8) 視床症候群の症状を悪化させないためには、背景にある脳卒中の再発を防ぐことが前提となります。高血圧は脳血管にもっとも負担をかける因子であり、家庭血圧を毎日記録して目標値を維持する習慣が基本です。 糖尿病や脂質異常症も血管を傷める原因となるため、これらを一括して医師と管理する体制を整えましょう。数値が安定しているときこそ受診を怠りがちですが、定期的な血液検査と画像確認が異常の早期発見につながります。 以下の記事では、生活習慣の改善について詳しく解説しています。 【関連記事】 【医師監修】糖尿病とは|症状や原因・予防法までを詳しく解説 脂質異常症の改善は食事と運動が基本|発症の原因と改善方法・おすすめの食事を解説 生活習慣(食事・運動・禁煙)を見直す 生活習慣 詳細 食事 塩分・脂質過多による血管負担の軽減。バランスの取れた栄養による血管機能の維持 運動 血圧・血糖の改善。血流促進による動脈硬化リスクの低減 禁煙 血管収縮の抑制。動脈硬化進行の予防 (文献9) 脳卒中の再発を防ぐ上で、食事・運動・禁煙は、脳卒中の再発リスクを下げる上で欠かせない要素です。 食事は塩分と脂質を抑えることで血管への負担を減らし、動脈硬化の進行を緩やかにします。運動は血圧・血糖・コレステロール値を整え、血管を健やかに保つ効果があります。 喫煙は血管を収縮させ動脈硬化を加速させるため、優先して見直すべき習慣です。無理なく続けられる形に落とし込むことが長期的な再発予防につながります。 【関連記事】 痛風予防の対策8選|生活習慣を見直して尿酸値を下げよう 【医師監修】脂質異常症で食べてはいけないもの一覧|食べたほうがいい食材も紹介 治療薬の継続と定期受診を行う 重要である理由 詳細 再発予防のため 抗血小板薬・降圧薬の継続による脳卒中リスク低減 症状調整のため 神経症状に応じた薬剤の種類・用量の調整 副作用確認のため 体調変化や副作用の早期把握 早期発見のため 再発兆候や異常の早期対応 長期安定のため 継続治療による症状の安定化 (文献10)(文献11) 視床症候群の治療は、症状が落ち着いてからも継続が前提です。抗血小板薬や降圧薬は、自己判断で中断すると脳卒中の再発リスクが急激に上がるため、処方通りに飲み続けることが再発を防ぐ上で欠かせません。 定期受診では治療薬の効き具合や副作用の確認に加え、血管の状態を画像や血液検査で定点観測できます。症状の変化を記録して受診時に持参すると、医師が治療薬を調整する際の判断材料になります。 視床症候群でお悩みの方は当院へご相談ください 視床症候群は一般的な鎮痛薬では改善しにくく、原因が脳の神経回路にある疾患です。退院後の「しびれや灼熱感が続いている」「触れただけで強い不快感が走る」といった症状は、時間の経過とともに脳の感覚処理異常が定着し、慢性化する可能性があります。そのため、早期から適切な治療を受けることが重要です。 とくに「退院後もしびれや灼熱感が続いている」「触れるだけで強い不快感がある」「どこに相談すれば良いかわからない」という方も、まず受診して現状を把握することが、症状と向き合う第一歩です。 視床症候群の症状が改善せずお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療を提供しています。脂肪由来幹細胞は他の細胞へ変化する「分化能」を持ち、脳卒中後の神経障害を対象とした臨床応用が進められています。 「片麻痺の後遺症で日々の生活がままならない」「家族が懸命にリハビリを続けているのに変化が見えない」そのようなお悩みを抱えているなら、ぜひ当院へご相談ください。 ご質問やご相談は、「LINE」や「メール」、「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 視床症候群に関するよくある質問 視床症候群は放置しても自然に改善しますか? 視床症候群は脳の神経回路の乱れが原因であるため、自然に改善するケースは稀です。また、時間の経過とともに症状が慢性化する可能性があります。 薬物療法や運動療法を通じて症状を和らげ、日常生活への影響を最小限に抑えるためにも、早めに医療機関を受診してください。 視床症候群は市販薬で対応できますか? 視床症候群のしびれや灼熱感は脳の神経回路の乱れが原因であるため、市販の鎮痛薬はほとんど効き目がないとされています。 治療の中心となるのは神経の過剰な興奮を抑える抗てんかん薬や、脳内の抑制系に働きかける抗うつ薬などの処方薬です。 効果や副作用には個人差があり、種類・用量を調整しながら継続する必要があるため、自己判断で中断せず定期的に医師へ状態を伝えてください。 視床症候群を発症した家族の接し方を教えてください 視床症候群の症状は外見からわからないため、「怠けている」「大げさではないか」と周囲に誤解されやすく、本人は孤立感を抱えやすい状態です。 まずは症状を否定せず、本人のつらさを受け止めることが大切です。通院や服薬の継続をそばでサポートしながら、症状の変化を記録して受診時に同席するだけでも、治療の助けになります。 介護者自身が疲弊しないよう、医療機関のソーシャルワーカーや地域の支援サービスを活用しましょう。 以下の記事では、脳機能障害を発症した家族の接し方について詳しく解説しています。 【関連記事】 高次脳機能障害患者の家族が抱えるストレスは?対処法や支援制度を現役医師が解説 脳梗塞の患者様の家族が、看護で注意したいポイントを現役医師が解説 参考文献 (文献1) Thalamic Pain Syndrome|National Library of Medicine National Center for Biotechnology Information (文献2) 標準的神経治療:慢性疼痛|日本神経治療学会 治療指針作成委員会 (文献3) 中枢神経系の機能解剖ー感覚入力系ー|特集 臨床における理論的背景 (文献4) 痛みの生化学 最近20年の進歩|公益社団法人日本生化学会 (文献5) 中枢性脳卒中後疼痛に対するプレガバリン(リリカ )の有効性と安全性|脳外誌24巻2号 2015年 2月 (文献6) 遷延化した視床痛に対する包括的理学療法|第49回日本理学療法学術大会(横浜) (文献7) 第6章 血管性認知症 (文献8) 3.脳血管障害 2)再発予防と後遺症への対応|特集 神経疾患の新しい治療―現場で必須の知識と今後の展望― (文献9) 脳卒中を防ぐ生活習慣|企画:茨城県国民健康保険団体連合会(編集:㈱社会保険出版社) (文献10) 薬局における疾患別対応マニュアル ~患者支援の更なる充実に向けて~ 【 脳卒中 】令和6年3月 ガイドライン作成委員会・脳卒中に関する作業部会 (文献11) 脳卒中治療ガイドライン 2021〔改訂2025〕|編集:日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン委員会(改訂2025
2026.08.04 -
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くも膜下出血は、脳の血管が破れて出血する脳卒中の一種で、命に関わることもある重い病気です。 急性期の治療を終えて退院したあとも、手足の麻痺・しびれ・言葉の出にくさといった後遺症が残ることがあり、さらに脳卒中は再発を繰り返すほど重症化しやすいため、退院後の過ごし方がその後の経過を大きく左右します。 本記事では、くも膜下出血の退院後に気を付けることを、血圧・食事・運動・飲酒・喫煙などの生活習慣を中心に解説します。 \くも膜下出血の後遺症・再発予防に対する再生医療という選択肢/ くも膜下出血の後遺症に対しては、リハビリや薬物療法が中心となりますが、「思うように改善しない」「これ以上の回復は難しいと言われた」という方もいるのではないでしょうか? そのような方にとって、再生医療は新たな治療選択肢となる可能性があります。 >>くも膜下出血の後遺症や再発予防についてはこちら(タップで該当見出しに飛びます) 再生医療とは、ご自身の脂肪から採取した幹細胞を培養し、点滴で投与することで、損傷した神経組織や血管の修復をサポートする治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 言葉が出にくい・呂律が回りにくい状態が続いている 手足の痺れや麻痺をなんとかしたい 「これ以上の機能回復は見込めない」と診断を受けた リハビリの効果をもっと高めたい くも膜下出血・脳卒中の再発を予防したい >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 実際に当院(リペアセルクリニック)の治療を受けられた方の症例も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/5f86k9IwxBI?si=Fib5pjxtehaFmcDc 「リハビリや薬だけに頼らない選択肢」として、まずは当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 ▼まずはくも膜下出血の後遺症について相談! くも膜下出血の退院後に気をつけること5選 くも膜下出血は退院後も再発予防や後遺症の悪化を防ぐために、日々の生活管理が非常に重要です。 特に、以下の5つのポイントを意識して生活しましょう。 1.血圧の定期的な測定・記録 2.指示通りの服薬 3.塩分を控えたバランスのよい食事 4.適度な運動と規則正しい生活リズム 5. 禁煙と控えめの飲酒 脳卒中後の生活では、治療の継続だけでなく、日々の自己管理やリハビリテーションの積み重ねが再発予防につながります。 血圧、食事、運動、服薬、嗜好品の見直しを意識しながら、退院後の安定した日常生活を送りましょう。 1.血圧の定期的な測定・記録 退院後の再発予防で、重要な管理項目の一つが血圧です。 高血圧は脳卒中全般の主要な危険因子であり、くも膜下出血の再発予防でも継続的な管理が欠かせません。 高血圧症によるくも膜下出血の再発を防ぐためには、定期的に血圧を測定し、記録しておきましょう。 日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2025」では、個別の状況を考慮した上で、年齢を問わず以下の降圧目標が設定されています。(文献1) 診察室血圧:130/80mmHg未満 家庭血圧:125/75mmHg未満 病院では緊張して血圧が上がることもあるため、自宅でリラックスしているときの「家庭血圧」を把握することが重要です。 毎日、朝(起床後1時間以内)と夜(就寝前)の2回、決まったタイミングで測定し、血圧手帳に記録しましょう。この記録は、主治医が薬の調整や治療方針を判断する際の非常に重要なデータとなるため、定期受診の際に必ず持参してください。 2.指示通りの服薬 くも膜下出血の背景には、高血圧症や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病が潜んでいることもあります。 そのため、くも膜下出血そのものの治療が終わっていても、再発予防のために基礎疾患を適切に管理する必要があります。 処方された降圧薬や血糖降下薬などは、状態の安定に不可欠なため、症状が落ち着いていても指示通りに服用しましょう。 なお、副作用が気になる場合は、自己判断で中止せず医師や薬剤師に相談してください。 3.塩分を控えたバランスのよい食事 食事では、塩分のとり過ぎを避けることが重要です。 塩分の過剰摂取は血圧を上昇させ、脳卒中再発のリスクを高めます。 減塩の工夫として、以下のような点を意識しましょう。 調味料を減塩タイプに変える 出汁や酸味を活用して味を調える 外食や加工食品を控える また、意外に見落としがちなのが「排便時のいきみ」です。 強くいきむと血圧が急上昇するリスクがあります。こまめな水分補給や食物繊維が豊富な食べ物を摂取して、便秘解消を心がけましょう。 4.適度な運動と規則正しい生活リズム 退院後の生活において、リハビリテーションは非常に重要です。 病院でのリハビリだけでなく、普段の食事や着替え、入浴、家事といった「身の回りのこと」をできる限り自分で行うこと自体が、大切なリハビリの一環となります。 さらに歩行が安定している場合は、散歩や軽いストレッチを無理のない範囲で取り入れると良いでしょう。 病院や通所リハビリで指示された運動がある場合は、自己流で行うより、決められた内容を継続する方が安全です。 また、生活リズムを整えることも重要です。 睡眠不足や昼夜逆転した生活、過度な疲労やストレスは血圧や体調の乱れにつながります。起床時間と就寝時間をできるだけ一定にし、食事の時間も大きく崩さないことが望まれます。 退院後の生活を安定させることが、再発予防の基本です。 再発リスクを減らす予防法やくも膜下出血の再発率については、以下の記事でも詳しく解説しています。 【関連記事】 【医師監修】くも膜下出血の後遺症とは?症状の種類や回復の可能性を解説 【医師監修】くも膜下出血の再発率は?生存率や再発時の前兆も紹介 5. 禁煙と控えめの飲酒 くも膜下出血の再発予防の観点から、禁煙は重要です。 喫煙により、タバコに含まれる成分が血管を収縮させて血圧を上げ、血管壁を傷つけるためです。 また、飲酒は、量が多いほどリスクが高まることが知られています。 日本人を対象にした研究では、男性の大量飲酒はくも膜下出血のリスクを4倍にし、高血圧がある人では13倍に増加することが報告されています。(文献2) 自力での禁煙が難しい場合は、禁煙外来の受診も検討してください。 普段から飲酒の習慣がある方は、休肝日を設けて、主治医と相談の上で適量を守りましょう。 くも膜下出血退院後の仕事復帰の目安 仕事復帰のタイミングは一律ではなく、後遺症の有無や程度、職種、勤務内容によって異なります。 厚生労働省の脳卒中に関する資料では、脳卒中後の復職は発症から3カ月〜6カ月ごろと、1年〜1年6カ月ごろに多いとされており、最終的な復職率は50〜60%と報告されています。(文献3) 退院できたからすぐに元どおり働けるとは限らず、焦らず段階を踏むことが大切です。復帰時期は自己判断ではなく、主治医の許可を得た上で決める必要があります。 また、復帰の際は以下のステップを踏むことが重要です。 段階的な復帰:最初は「時短勤務」や「デスクワークなどの軽作業」から始め、徐々に本来の業務強度に戻していくのが理想的です。 「見えない後遺症」への配慮:身体的な麻痺がなくても、脳へのダメージにより「以前より疲れやすい」「集中力が続かない」「物忘れが激しくなる」などの症状が出ることがあります。 職場との連携:会社側には病状を正しく伝え、必要に応じて産業医とも面談を行いましょう。周囲の理解を得ておくことで、無理のない範囲で業務を継続しやすくなります。 くも膜下出血退院後の運転再開の時期 くも膜下出血後の運転再開は、本人の判断だけでは決められません。 車の運転再開については、身体機能だけでなく、判断力や注意力が十分に回復しているかを慎重に見極める必要があります。 運転を再開するには、以下の2つの許可が必須となります。 1. 医師の許可:主治医による医学的な判断です。 2. 公安委員会の許可:脳卒中など一定の病気を発症した後は、運転免許試験場などの「運転適性相談窓口」へ届け出を行い、安全に運転できる状態であると認められる必要があります。 これらの許可を得ないで運転し事故を起こした場合は、法的・社会的に厳しい責任を問われることになります。 まずは主治医に相談し、適切な手続きを進めましょう。 くも膜下出血退院後の一人暮らしで気をつけること 後遺症が軽く一人暮らしを継続する場合、異変が起きた際にすぐに助けを呼べる体制作りが重要です。 緊急時の連絡体制:家族や近隣住民、かかりつけ医と情報を共有しておきましょう。「毎日決まった時間に連絡を入れる」といったルール作りも有効です。 救急車を呼ぶ判断基準の再確認:「突然の激しい頭痛」「片側の麻痺」「ろれつが回らない」といった症状が出た際は、迷わず119番通報してください。 自己管理の仕組み化:一人だと怠りがちな「血圧記録」や「服薬」を継続するため、アラーム機能付きの血圧計やお薬カレンダーを活用しましょう。 見守りサービスの活用:自治体や民間企業が提供している「緊急通報システム」や、ウェアラブル端末(スマートウォッチ等)の転倒検知機能を導入すると、万が一の際の安心感が高まります。 かかりつけ医療機関の連絡先をすぐ見られる場所にまとめ、緊急時に誰へ連絡するかを決めておくと安心です。 退院後のくも膜下出血患者に対して家族ができること 家族のサポートは再発予防と心の安定に大きな役割を果たしますが、過度な干渉は本人のストレスになることもあります。 自立を尊重した見守り:日常生活そのものがリハビリになるため、すべてを手伝うのではなく、本人ができることは見守り、できない部分をサポートする姿勢が大切です。 健康管理の共有:血圧の記録や服薬が正しく行われているか、サポートしましょう。家族も一緒に減塩食に取り組むことで、本人の孤独感を和らげることができます。 再発サインの把握:本人が異変を自覚できない場合もあります。家族も頭痛、吐き気、意識の混濁といった再発の兆候を正しく理解しておきましょう。 外部サポートの活用と介護認定:家族だけですべてを抱え込むと、共倒れのリスクがあります。デイサービスや訪問看護などの外部サービスの活用も考慮してください。支援が必要な状態では、介護認定の申請も検討しましょう。 家族が支援するときは、自立を尊重しながら見守る姿勢が重要です。 くも膜下出血の再発予防に「再生医療」という選択肢 くも膜下出血では、再出血の予防だけでなく、発症後に残る麻痺やしびれ、高次脳機能障害などの後遺症への対応も重要になります。 近年では、こうした脳卒中後の後遺症に対する新たな治療選択肢として再生医療があります。 従来のリハビリテーションが「残された機能を活用すること」を目的としているのに対し、再生医療は患者さまご自身の細胞を活用し、損傷した組織の修復環境を整えることを目指す治療法です。 自身の細胞を活用 ・患者さん自身の脂肪から採取した「幹細胞」を培養し、体内に戻す治療法 ・自分自身の細胞を用いるため、アレルギーや拒絶反応のリスクが低い 血管内皮の修復をサポート ・損傷した脳の血管内皮の修復を促す働きが期待されている ・従来の治療法だけでは対応が難しかった脳血管障害の再発予防や、神経機能の改善が期待できる 身体への少ない負担 脂肪の採取は、局所麻酔下でごく小さな切開を行うだけで、入院の必要もなく身体への負担は最小限で済む 「リハビリを続けているが改善が頭打ちになっている」「少しでも機能回復の可能性を追求したい」「今後の生活の質を高めたい」という方にとって、再生医療は選択肢の一つとなる可能性があります。 ▼くも膜下出血の後遺症について相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる くも膜下出血の後、幹細胞治療を受け10年来の後遺症から解放された方の症例をご覧ください。 また、脳卒中の再生医療について詳しく知りたい方は以下ページもご覧ください。 くも膜下出血の退院後に気をつけることを把握して再発を予防しよう くも膜下出血の退院後は、以下5つを日々の生活で継続することが再発予防につながります。 血圧を定期的に測定し、記録する 処方された薬を指示通りに服用する 塩分を控えたバランスの良い食事を心がける 適度な運動と規則正しい生活リズムを続ける 禁煙を徹底し、飲酒は控えめにする また、仕事復帰や車の運転、一人暮らしの再開については、ご自身だけで判断せず、主治医と相談しながら段階的に進めることが大切です。 一方で、退院後も手足の麻痺やしびれ、言葉の出にくさなどの後遺症が続く場合や、「リハビリだけでは改善に限界を感じている」「後遺症を少しでも改善したい」という方には、再生医療という治療の選択肢もあります。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 言葉が出にくい・呂律が回りにくい状態が続いている 手足の痺れや麻痺をなんとかしたい 「これ以上の機能回復は見込めない」と診断を受けた リハビリの効果をもっと高めたい くも膜下出血・脳卒中の再発を予防したい >>再生医療専門「リペアセルクリニック」に無料電話相談する 再生医療は、患者さまご自身の細胞を活用し、脳卒中後遺症の改善や機能回復を目指す治療法です。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?si=lWjbIB-QUtIYQg_Y 退院後の生活や後遺症、再発への不安がある方は、一人で抱え込まず、まずは当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 ▼まずはくも膜下出血の後遺症について相談! 退院後のくも膜下出血に関するよくある質問 退院後のくも膜下出血に関するよくある質問と回答は以下のとおりです。 くも膜下出血の生存率はどのくらいですか? くも膜下出血後の食事で避けた方が良い食べ物はありますか? 退院後にみられる後遺症にはどのようなものがありますか? くも膜下出血の再発リスクはどれくらいですか? 後遺症や今後の生活に不安を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。 くも膜下出血の生存率はどのくらいですか? くも膜下出血の生存率は、発症時の重症度や年齢、治療までの速さによって大きく異なりますが、5年生存率はおよそ55%程度と報告されています。発症後30日時点の生存率は70.1%で、早期に死亡する例が少なくないことも示されています。(文献4) 意識障害が強い状態で救急搬送された人と、比較的軽い段階で受診できた人では予後が異なります。 治療開始が遅れるほど重症化しやすいため、突然の激しい頭痛やろれつが回らない、意識低下などがあれば早急な受診が重要です。 くも膜下出血後の食事で避けた方が良い食べ物はありますか? 基本的には「これを食べてはいけない」という絶対的な食べ物はありませんが、血圧上昇や動脈硬化を招く成分には注意が必要です。 以下の表を参考に、摂取頻度を調整しましょう。 多量摂取を避けた方が良い成分 食品例 リスク 塩分 たらこ ウインナー 漬物 血圧上昇 飽和脂肪酸・トランス脂肪酸 バター インスタント食品 揚げ物 動脈硬化の進行 糖質(炭水化物) スナック菓子 菓子パン 甘い清涼飲料水 動脈硬化 肥満 完全に控えるのが難しい場合は、食べる頻度を減らすことからはじめましょう。 退院後にみられる後遺症にはどのようなものがありますか? くも膜下出血は、出血の部位や量、合併症の有無によって、退院後も以下のような後遺症がみられることがあります。 手足が動かしにくい 触覚が鈍くなる 食べ物が飲み込みにくくなる 視野が狭くなる うまく話せない 最近の出来事を思い出せない 軽度の場合はリハビリを通じて発症前とほぼ変わらない生活が可能となる一方で、重度の場合は日常生活サポートが必要になることもあります。 くも膜下出血の詳細は以下の記事でも解説していますので、参考にしてください。 くも膜下出血の再発リスクはどれくらいですか? 再発(再出血)のリスクは、治療の状態や経過期間によって異なります。 未治療の状態:発症初日の再出血率は3〜4%と高く、その後4週間は1日あたり1〜2%の割合で発生します。発症から1カ月で20〜30%、その後は年間約3%の割合で再出血が起きるとされています。(文献5) 手術(完全クリッピング術)後:適切に処置が行われた場合、再発率は大幅に低下します。術後3年以上生存した方の長期追跡調査では、10年時点での累積再出血率は2.2%、20年時点でも9.0%という報告があります。(文献6) 手術を受けたからといってリスクがゼロになるわけではありませんが、正しい生活習慣を維持することで、再発の可能性を極めて低く抑えることが可能です。 再発率については、以下記事もご参照ください。 参考文献 (文献1) 高血圧治療ガイドライン2025|日本高血圧学会 (文献2) 治療と就業の両立支援 脳卒中に関する留意事項|厚生労働省 (文献3) 脳卒中患者の生命予後と死因の5年間にわたる観察研究:栃木県の調査結果とアメリカの報告との比較|第35回日本脳卒中学会 (文献4) 脳卒中治療ガイドライン2009 Ⅳ.クモ膜下出血|日本脳卒中学会
2022.11.30 -
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くも膜下出血とは、脳と周囲の膜との間の空間(くも膜下腔)で出血が伴う病気です。 くも膜下出血は女性の方がなりやすい傾向にあり、発症率は男性のおよそ2倍との報告もあります。発症原因には、女性ホルモンの減少や、育児・家事と仕事の両立といったストレスが大きく関係しているとされています。 本記事では、くも膜下出血の性別による発症率の違いを詳しく解説します。女性特有の発症原因や予防法も紹介しているので、くも膜下出血と女性の関係性を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。 女性のくも膜下出血の発症率は男性の2倍【20代・30代の若さで発症するケースも】 くも膜下出血の男女別における発症率は、男性よりも女性のほうが高い傾向にあります。比率としてはおよそ2倍であると示す報告書もあります。(文献1) 女性のくも膜下出血の発症年齢も見ていきましょう。 以下のグラフは、日本脳卒中データバンクの報告書に掲載されている、男女別のくも膜下出血の発症時年齢を示したものです。 出典:日本脳卒中データバンク|「脳卒中レジストリを用いた我が国の脳卒中診療実態の把握」報告書2023年(発症時年齢・脳梗塞) 女性がくも膜下出血を発症する年齢は、50〜70代に多く、ピークは70歳後半です。一方で男性のピークは50歳代で、女性のほうが発症年齢が高い傾向にあります。 また、男女問わずですが、くも膜下出血は20代・30代の若さで発症するケースもあります。(文献2) くも膜下出血の有効な治療法の1つに「再生医療」があります。 これまで一度死んだ脳細胞は戻らないとされてきました。しかし、再生医療は脳細胞を復活させ、くも膜下出血を含む脳卒中の後遺症を改善できることがわかってきたのです。 詳しい治療法や効果が知りたい方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 くも膜下出血における女性特有の2つの原因 ここでは、くも膜下出血を発症する女性特有の原因を解説します。 主な原因は以下の2つです。 女性ホルモンが減少するから ストレスがかかりやすい生活環境にいるから 順番に見ていきましょう。 なお、くも膜出血は脳疾患の中でも症状が重いと言われており、早期の治療が大切です。以下の記事では、くも膜下出血の10年後の生存率や治療法について解説しているので、詳細が気になる方はぜひあわせてご覧ください。 女性ホルモンが減少するから くも膜下出血のにおける女性特有の要因は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少です。 とくにエストロゲンという女性ホルモンは、血管を健康に保つ働きがあります。しかし、女性は年齢とともに閉経を迎え、50歳以上になるとエストロゲンの分泌量が大幅に減少します。エストロゲンが減ると、血管を保護する力が弱まり、血管が傷つきやすくなるのです。 結果として、動脈瘤と呼ばれるこぶのようなものが血管にできやすくなり、それが破裂することでくも膜下出血が起こるリスクが高まります。(文献3) ストレスがかかりやすい生活環境にいるから ストレスには、血圧を上昇させたり、血管を傷つけたりする作用があります。くも膜下出血の原因の1つは高血圧であるため、慢性的なストレスは発症率を高める可能性があります。(文献4) 現代社会において女性は、仕事と家庭の両立で多重役割によるストレスを抱えやすい立場にいるといえるでしょう。このような状況が、女性のくも膜下出血発症率の上昇につながっているとも考えられます。 なお、くも膜下出血の前兆には首の痛みがあります。以下の記事では、具体的な症状を解説しているので、早期発見の知識を深めたい方はぜひあわせてご覧ください。 男女共通のくも膜下出血の原因 くも膜下出血の原因は複数ありますが、とくに気をつけたいのが高血圧です。血圧が高い状態が続くと、血管に負担がかかり破裂しやすくなるためです。 そのほかにも、くも膜下出血の可能性を高めるリスク要因には以下のようなものがあります。 喫煙 動脈瘤の家族歴 多発性嚢胞腎の病歴 過度のアルコール飲酒歴 以前に破裂した脳動脈瘤の病歴 ワーファリンなどの血液希釈剤の使用 脳または体の他の場所にある未破裂の動脈瘤 線維筋性異形成(FMD)などの結合組織状態 くも膜下出血を予防するには、日頃から血圧管理を心がけ、定期的に健康診断を受ける意識が大切です。 【女性必見】くも膜下出血に対する5つの予防法 原因を把握したあとは、くも膜下出血の予防法について解説します。 女性に焦点を当てた内容となっていますが、男性にも該当する予防法が含まれます。 女性ホルモンのバランスを整える ストレスケアをおこなう 定期的に運動する コーヒーを含むカフェインを飲みすぎないようにする 禁煙する 順番に見ていきましょう。 女性ホルモンのバランスを整える 女性ホルモン(エストロゲン)は血管の健康維持に不可欠です。ホルモンバランスが崩れると、血管が弱くなり、くも膜下出血のリスクが高まります。 以下は、女性ホルモンのバランスを整えるために有効な方法です。 適度な運動 十分な睡眠時間の確保 栄養バランスの良い食事 食事の際は、大豆製品やイソフラボンを含む食品を積極的に食べるのが良いとされています。これらには女性ホルモンに似た成分が含まれており、ホルモンバランスの改善に役立ちます。 ストレスケアをおこなう ストレスは、血管を傷つけ、くも膜下出血のリスクを高める要因の1つです。そのため、ストレスケアがくも膜下出血の予防につながります。 以下は、ストレスケアに有効な取り組みです。 十分な睡眠 適度な運動 趣味の時間に没頭 ヨガ・ストレッチ 自分に合ったストレスケア方法を見つけ、日常的に実践していきましょう。 定期的に運動する 運動を習慣化すれば血圧の安定化が期待でき、くも膜下出血の予防にもつながります。 以下は、無理なくはじめられる運動メニューです。 ストレッチや体操 軽い筋力トレーニング 家庭菜園やガーデニングなどの日常活動 早歩きやサイクリングなどの有酸素運動 運動には血圧の安定化とストレス解消の二重効果があります。無理のない範囲で継続的に体を動かして、健康的な血圧水準を維持しましょう。 コーヒーを含むカフェインを飲みすぎないようにする カフェインの過剰摂取は血圧上昇を引き起こします。以下は、カフェインを含む飲み物なので、飲みすぎないようにしましょう。 紅茶 コーラ コーヒー エナジードリンク 適度な量であれば、大きな問題はありません。コーヒーの場合は1日4杯以上飲むと、血圧が上昇する可能性があるといわれているので、3杯を目安に抑えるのが良いでしょう。 禁煙する たばこの煙には、血管を傷つけたり、狭くしたりする有害な物質が含まれています。そのため、喫煙の習慣があると、くも膜下出血のリスクを高めてしまいます。 禁煙を考えている方は、以下のような手段でタバコを吸う機会を減らしてみてください。 禁煙外来の利用 ニコチンガムの活用 ニコチンパッチの使用 禁煙イベントの参加 タバコを吸うとくも膜下出血の発症リスクが高まるだけでなく、肺がんや心疾患といった別の病気を引き起こす原因になります。健康的な生活を送るためにも、タバコを断つ努力をするのが良いでしょう。 まとめ|くも膜下出血における女性特有の原因を知って予防に努めよう くも膜下出血は、女性の方が男性よりもなりやすい病気です。女性ホルモンの低下や育児・家事といった女性ならではのストレスなど、性別特有の要因でくも膜下出血を発症するケースもあります。 そのほかにも、くも膜下出血の原因には、カフェインの過剰摂取や運動不足、喫煙などの生活習慣が大きく関係しています。 くも膜下出血の発症リスクを軽減させるためにも、男女問わず、生活習慣の改善と定期的な健康診断を心がけましょう。とくに女性はホルモンバランスが崩れやすい更年期以降、より意識的な健康管理が必要です。 なお、くも膜下出血の治療には「再生医療」が有効です。 再生医療は人間の自然治癒力を活用した最新の医療技術で、身体機能(後遺症)の回復や脳卒中における再発予防の効果が期待できます。 具体的な治療方法が気になる方は、再生医療専門の『リペアセルクリニック』にお気軽にお問い合わせください。 【参考文献】 文献1:https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/nou2009_04.pdf 文献2:https://www.jstage.jst.go.jp/article/scs/38/3/38_3_186/_pdf 文献3:出典|国立医学図書館https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16381192/ Jamous MA, Nagahiro S, Kitazato KT, Tamura T, Kuwayama K, Satoh K. Role of estrogen deficiency in the formation and progression of cerebral aneurysms. Part II: experimental study of the effects of hormone replacement therapy in rats. J Neurosurg. 2005 Dec;103(6):1052-7. doi: 10.3171/jns.2005.103.6.1052. PMID: 16381192. 文献4:https://www.jstage.jst.go.jp/article/joh1995/37/3/37_3_169/_pdf
2022.11.23 -
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くも膜下出血は突然の激しい頭痛で気づくことが多い病気ですが、首の痛みを伴う頭痛としても知られています。 「最近首の後ろが痛いけど原因がわからない」「痛みが引かなくて不安だ」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。 そこで本記事は、くも膜下出血の前兆として引き起こす首の痛みについて紹介します。 急に起こる重度の頭痛や、吐き気、嘔吐とまではいかずとも、近しい症状を感じることはありませんでしょうか。 くも膜下出血は、命に関わることもある重大な病気です。 今のうちに日頃からの予防を心がけることが、未来の健康を守ることに繋がります。 また、現在当院では「くも膜下出血」や「脳卒中」に対して、従来の治療法よりも改善が期待できる「再生医療」をご案内しています。 くも膜下出血の前兆だった場合、再生医療は従来の治療法とは異なり脳卒中の予防にも役立ちますので、治療方法の選択肢として知っておくと将来の備えにもなるでしょう。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する くも膜下出血の前兆として首の痛みを伴う頭痛は要注意! ずくも膜下出血の前兆として、突然首の痛みや頭痛を感じる場合があります。 「警告頭痛」と呼ばれるくも膜下出血が起きる前兆のひとつで、動脈瘤から出血が始まっていることによる刺激が原因となっている可能性があります。 ただし、首の痛みが必ずしもくも膜下出血につながるわけではなく、髄膜炎と呼ばれる病気を発症した際も似たような症状が現れます。 くも膜下出血の主な前兆 髄膜炎の主な前兆 首裏付近の痛み及び頭痛 血圧の乱れ 視覚の異常 めまい・吐き気 首裏付近の痛み及び頭痛 発熱・発疹 肩こり 活気の低下 上記の特徴をもとに区別する必要がありますが、いずれにせよ頭痛を伴う首の痛みは要注意であることは確かです。 少しでも不安な方は、早めに医療機関に相談しましょう。 髄膜炎との区別にはMRI検査が重要 前兆(症状)だけでは自己判断が難しいため、精密な検査を実施し病院で詳しく調べてもらう必要があります。 精密検査の代表格であるMRI検査では、脳内の出血を検出できます。 また、血管に造影剤を注入して動脈と静脈の流れを詳細に表示 (造影MRI検査)し、血流に注力した検査も可能です。 CT検査では見抜きにくい「くも膜下出血の徴候」をいち早く見つけることができます。 くも膜下出血とは? そもそもくも膜下出血とは、くも膜下腔(くも膜と脳を取り囲む軟膜間の領域) への出血です。 主な前兆としては、急速に発症する重度の頭痛・嘔吐・意識レベルの低下・発熱時の発作が挙げられます。 くも膜下出血の主な前兆 くも膜下出血の典型的な症状は、頭を蹴られたような激しい頭痛で、数秒から数分かけて発症します。 主な前兆は、以下の通りです。 後頭部付近に発症する特徴をもち、吐き気や嘔吐を伴う場合もあります。 首の凝りや首の痛みを伴う頭痛も代表的な前兆症状であることから、早めの行動が重要です。 首の痛みを伴う頭痛があるときの行動と対処法 首の痛みとくも膜下出血の関係性について解説したところで、この項目では発症後の行動と対策について紹介します。 誘発の恐れのある行動は避ける 速やかに病院を受診する くも膜下出血の悪化や早期発見につながるため、発症後は以下の事項を厳守しましょう。 誘発の恐れのある行動は避ける 首の痛みを伴う頭痛がある場合はくも膜下出血を常に疑い、出血を誘発するような行動は避けましょう。 以下の行動は、くも膜下出血を誘発する恐れがあります。 速やかに病院を受診する くも膜下出血の症状は状況によって緊急度は異なる場合もあります。 雷鳴のような頭痛があるなど、以下のような症状が発症した場合は大変危険です。すぐに最寄りの病院に行きましょう。 その他、くも膜下出血の発症から 6 時間後に現れる頸部硬直や、瞳孔の散大などの症状発症は緊急を要します。 身近にいる方は速やかに119番通報を心がけましょう。 また、現在当院リペアセルクリニックでは「くも膜下出血」の後遺症改善・再発予防が期待できる「再生医療」をご案内しています。 くも膜下出血の前兆だった場合、再生医療はくも膜下出血によって傷ついた血管や脳細胞の改善が期待できるので、治療法の選択肢として知っておくと将来の備えにもなるでしょう。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する くも膜下出血の前兆に関するQ&A 最後に、首の痛みを伴う場合のくも膜下出血の前兆に関するよくある質問についてQ&Aでまとめました。 くも膜下出血で首が痛くなるのはなぜ? 首の痛みがある場合はどのように他の病気と区別する? くも膜下出血の前兆を感じたときは何科を受診すべき? 首の痛みにお悩みの方や不安を抱く方は、ぜひ参考にしてみてください。 くも膜下出血で首が痛くなるのはなぜ? 頭の中に出血が発生することで、頭の中の圧力が上がり、これによって脳が圧迫されて痛みが出ます。 首の痛みがある場合はどのように他の病気と区別する? 他の原因に心当たりがなく、首の凝りと激しい頭痛を経験した場合、くも膜下出血の兆候である可能性があります。 また、病院受診時のCT検査やMRI検査により他の病気と区別します。 CT検査は、脳をめぐる周りの血管の検出と、付随する脳の異常を特定します。さらに、出血の原因を明らかにするために造影剤を用いることにより、詳しく検査が可能です。 さらにMRI検査は頭の内部の詳細な画像として出力し、出血やその他の血管の異常問題を特定します。 くも膜下出血の前兆を感じたときは何科を受診すべき? くも膜下出血を疑う際は、脳神経外科や脳神経内科を受診しましょう。 緊急度の高い病気であるため前兆の段階であっても、予約なしでもすぐに受診ができる救急外来に対応した病院を探すべきです。 また、受診先がすぐに見つからない場合は救急車を呼ぶのも手段のひとつです。 くも膜下出血の前兆として首の痛みがあるケースもあるため医療機関の受診を検討しよう くも膜下出血は非常に危険であり、突然発生した首の痛みを伴う頭痛は前兆とされているため注意が必要です。 緊急を要する病気であるため、発症後の迅速な診察と治療が必要となります。前兆を含む典型的な症状、くわえて対処法を知っておくことが重要です。 また、くも膜下出血や脳卒中が疑われる場合は早期対応が必要ですが、後遺症に対して改善が見込める「再生医療」について知っておくと、もしもの際に「日常生活にいち早く戻る」ことが可能です。 当院リペアセルクリニックでは、無料カウンセリングを実施しており、くも膜下出血の改善が認められた症例や再生医療について知りたい方は、ぜひご相談ください。 >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する
2022.11.21 -
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「くも膜下出血を発症したが、10年後も生きていられるのか不安」「予後が悪いと聞いたが、どうすれば少しでも回復できるのか知りたい」といった不安を抱えたまま、日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。 くも膜下出血は命に関わる重い病気であり、発症直後の対応だけでなく、その後の回復や再発予防も非常に大切です。 一般に、くも膜下出血の10年後の生存率を示す明確なデータは限られていますが、5年生存率はおよそ55%前後と報告されています。 生存率は年齢や出血量などの要因で変わりますが、早期かつ適切な治療で改善が期待できるでしょう。 本記事では、くも膜下出血の生存率についてや予後を左右する要因などについて詳しく解説しています。 また従来の治療やリハビリに加えて、さらなる回復の可能性を広げる選択肢のひとつとして再生医療があります。 \くも膜下出血の後遺症・予後改善を目指す再生医療とは/ 再生医療とは、患者さまご自身の細胞や血液を用いて、損傷した脳神経・脳血管の再生・修復を促すことで、症状の改善を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 くも膜下出血後の麻痺・しびれ・言語障害がなかなか改善しない リハビリを続けているが、回復が停滞していると感じる 再出血・再発が怖く、血管の修復も含めて対策したい 手術や入院の負担なく、後遺症の改善を目指したい 後遺症によって日常生活・仕事・家族との時間に支障が出ている >>再生医療専門の「リペアセルクリニック」に無料相談する 「リハビリだけでは限界を感じている」「再発が怖い」という方は、まずは当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。 まずは無料相談! くも膜下出血の10年後の生存率は「重症度・治療の早さ」によって変わる くも膜下出血の主な原因は、脳動脈瘤(脳血管が膨らんだ状態)です。(文献1) その生存率は重症度と診断および治療の早さによって変わる傾向があり、統計では、以下のデータが報告されています。(文献2)(文献3) 初回のくも膜下出血出血で約35%が死亡 その後数週間以内に15%が再破裂で死亡 6カ月以降は年間約3%の割合で再破裂のリスクあり くも膜下出血の10年生存率は不明ですが、5年生存率は55%前後といわれており、生存率は年々改善傾向です。(文献4) くも膜下出血の予後を左右する4つの要因【10年後以降にもかかわる】 くも膜下出血の予後は、以下4つの要因により左右されます。 発症時の年齢 出血の場所と量 発症から治療までの時間 合併症の有無 本章を参考に、くも膜下出血の予後の改善に役立ててください。 発症時の年齢 くも膜下出血になる年齢が高いほど、予後が悪化しやすくなります。年齢を重ねるにつれ、高血圧や糖尿病などの病気によって動脈硬化が進行するためです。その結果、出血時に止血しても回復しにくくなり、再出血の可能性が高まります。 ※とくに40代の女性が発症しやすいという統計がでています。 また、首の後ろの痛みを伴う激しい頭痛は、くも膜下出血の前兆の可能性があるため注意が必要です。気になる方は下記の記事も参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」では高齢の患者様にも可能なくも膜下出血の治療方法を提案しています。 もしすでに違和感があるなら、悩まず当院の「メール相談」もしくは「オンラインカウンセリング」にてお気軽にご相談ください。 出血の場所と量 出血量が多いほど脳が圧迫されるため、重症になり予後が悪くなります。 くも膜下出血が起こりやすい脳の部位は、脳血管が枝わかれする場所です。(文献5)脳血管が枝わかれする場所は、血管の壁が弱いため脳動脈瘤になりやすい傾向があります。 出血量が多く意識障害がある場合は、予後も不良になる可能性が高くなります。そのため、発症から早めの治療が重要です。 発症から治療までの時間 くも膜下出血の治療は、いかに早期発見をしてすぐに処置できるかが大切です。出血してから72時間以内に外科的治療を行うと、それ以降に治療を行ったときよりもその後の入院期間の短縮や予後が良好になるというデータがあります。(文献6) くも膜下出血でよくある初期症状は以下の3つです。(文献7) 顔が下がって動かない 腕の力が入らない ろれつが回らない これらの症状がみられたら、すぐに救急車を呼びましょう。 合併症の有無 以下のような合併症の有無も、くも膜下出血の予後に深くかかわります。(文献3) 再出血:脳出血が再発し、死亡率が高まる 脳血管れん縮:脳血管の収縮により血流が悪くなり、脳梗塞のリスクが高まる 水頭症:脳脊髄液の流れが悪くなり、歩行困難や認知症のリスクが高まる くも膜下出血の発症後は、上記のような合併症を防ぐ治療が大切です。 くも膜下出血の予後を改善するには「再出血の予防」と「適切な治療・リハビリ」が重要 くも膜下出血は、再出血を起こすと高確率で予後が悪化するため、血圧の管理や定期的な検査など、予防に努めることが重要です。 また、くも膜下出血発症後は、外科的治療とリハビリを組み合わせることで予後の改善が期待できます。主治医と相談の上、適切な治療・リハビリを続けましょう。 くも膜下出血の再発についての記事はこちら くも膜下出血のリハビリについての記事はこちら まとめ|適切な治療によりくも膜下出血の予後の改善を目指そう くも膜下出血は、依然として予後の悪い病気であり、早期の診断と治療次第では、重度の後遺症を残してしまいます。 また、脳卒中は再発率が高く、症状をこれ以上悪化させないためには後遺症への対応だけでなく、脳卒中の再発を抑制することが極めて大切です。 一方で、一般的な治療やリハビリだけでは、後遺症の改善に限界を感じる方も少なくありません。 「これ以上よくならないのではないか」「少しでも改善したい」と感じている方は、再生医療も選択肢の一つになります。 再生医療とは、患者様ご自身の幹細胞を活用した再生医療により、くも膜下出血後の後遺症に対して、機能回復と再発予防の両面からアプローチする治療法です。 実際に当院(リペアセルクリニック)で再生医療を受けられた方の症例や治療後の変化については、以下の症例動画でもご紹介しています。 https://youtu.be/wUkfKfU7Jsc?si=uoEQCf-NGVFcyi5Q 「少しでも後遺症を改善したい」「再発を防ぎながら今後の生活を良くしたい」とお考えの方は、当院へご相談ください。 まずは無料相談! くも膜下出血の予後や生存率についてよくある質問 くも膜下出血で意識不明で運ばれた場合の生存率はどのくらいですか? 意識不明で搬送された場合の生存率は低い傾向です。 生存しても日常生活に支障をきたすような重い後遺症が出る可能性もあるでしょう。そのため、早期の段階で前兆に気がつき適切な治療を受けることが重要です。 くも膜下出血で長生きした人の特徴は? くも膜下出血で長生きしている人には、発症後すぐに受診し、早期に適切な治療を受けられたという共通点があります。 重い合併症を乗り越え、退院後もリハビリや血圧管理を継続し、禁煙など生活習慣を見直していることも大切な要素です。急性期を無事に越えられれば、その後は寿命を全うできる可能性も十分あります。 参考文献 文献1 上畑鉄之丞.脳動脈瘤の成因 とくも膜下出血発症の諸要因.日本循環器管理研究協議会雑誌.1998;33(1):25-29. 文献2 Nieuwkamp DJ, et al. (2009). Changes in case fatality of aneurysmal subarachnoid haemorrhage over time, according to age, sex, and region: a meta-analysis. Lancet Neurol, 8(7), pp.635-642. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19501022/ 文献3 Andrei V. Alexandrov, MD, The University of Tennessee Health Science Center;Balaji Krishnaiah, MD, The University of Tennessee Health Science Center.くも膜下出血 (SAH).MSDマニュアルプロフェッショナル版.2023年 7月改訂, 2024年10月21日. 文献4 今井明,鈴木ひろみ,渡辺晃紀,梅山典子,塚田三夫,中村勤,松崎圭一,加藤開一郎,冨保和宏.脳卒中患者の生命予後と死因の5年間にわたる観察研究: 栃木県の調査結果とアメリカの報告との比較. 第35回日本脳卒中学会 シンポジウム2. 2010年, 32巻,6号, P572-578. 文献5 上畑鉄之丞.脳動脈瘤の成因とくも膜下出血発症の諸要因.日循協誌. 1998年.第33巻.第1号.P25-29. 文献6 脳卒中合同ガイドライン委員会. 第4章くも膜下出血. 脳卒中治療ガイドライン2009.2009.P182-213.pdf 文献7 日本脳卒中協会.読んで学ぶ脳卒中. 脳卒中の予防と患者・家族の支援を目指して 公益社団法人日本脳卒中協会. 2018年3月19日更新.2024年10月21日.
2022.11.18 -
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突然発症するくも膜下出血は、命に関わることもある深刻な脳の病気です。 幸い治療が成功しても、手足のしびれや失語症、記憶力の低下などさまざまな「後遺症」が出る可能性があります。 本記事では、くも膜下出血の治療後に現れる後遺症の種類や、回復の可能性について詳しく解説します。 また、くも膜下出血のリハビリ効率を上げたり、再発予防につながる再生医療の選択肢も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 \くも膜下出血の後遺症に有効な再生医療とは/ くも膜下出血によって脳細胞がダメージを受けると、麻痺やしびれなどさまざまな後遺症に悩まされるケースも少なくありません。 先端医療である再生医療は、従来の治療では元に戻らないとされている脳細胞の改善が期待できる治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 くも膜下出血が回復しないか不安を抱えている くも膜下出血後に麻痺やしびれの後遺症に悩まされている 現在受けている治療の効果が得られていない 患者様が治療やリハビリに積極的になれない 当院リペアセルクリニックでは、2億個の生きた幹細胞を脳に届けることで脳神経の再生・後遺症の回復・再発予防という3つの側面で効果が期待できる治療を提供しています。 治療を受けるのが早いほど治療成績は良好ですが、発症から数年経過した症例でも改善する可能性があります。 具体的な治療法については、患者様一人ひとりの症状やお悩みに合わせてご案内しておりますので、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにて、ぜひご相談ください。 ▼まずはくも膜下出血の治療について無料相談! >>(こちらをクリックして)今すぐ電話してみる 以下の動画では、実際に再生医療を受け、くも膜下出血による半身不随に悩まれていた患者様の事例を紹介しています。 くも膜下出血の主な後遺症 くも膜下出血の後には、運動機能や言語、認知機能などに影響が残ることがあります。具体的には以下のような後遺症が挙げられます。 運動麻痺 感覚障害 嚥下障害 視野障害 失語症 認知障害 うつ病・不安障害などの精神疾患 てんかん まずは代表的な後遺症の種類と症状の特徴を整理していきましょう。 運動麻痺 くも膜下出血により現れる主な症状のひとつは、手や足に力が入りにくくなる「運動麻痺」です。その一例として、身体の左右どちらか一方の手足に麻痺が現れる「片麻痺」がみられる場合もあります。 麻痺が現れる範囲や重症度は、出血した部位や損傷の程度によって異なるものの、適切なリハビリにより徐々に機能の改善が期待できる場合もあります。 感覚障害 くも膜下出血の後遺症として、手足のしびれや感覚の鈍さ、感覚がわかりにくくなる「感覚障害」が現れることがあります。 感覚が低下すると、足元の状態に気づきにくくなり、転倒のリスクが高まります。そのため、日常生活では十分な注意が必要です。 リハビリによって感覚機能の回復を促すと同時に、手すりの設置や段差の解消など生活環境を整えることも重要となります。 嚥下障害 「嚥下障害(えんげしょうがい)」は、食べ物や飲み物をうまく飲み込めなくなる状態です。食事中にむせやすくなったり、飲み込みに時間がかかったりすることがあります。 また、食べ物や唾液が誤って気管に入る「誤嚥(ごえん)」が起こると、誤嚥性肺炎の原因になることもあります。そのため、早期から言語聴覚士による嚥下リハビリを開始し、安全に食事ができる環境を整えることが大切です。 視野障害 視覚情報を処理する脳の部位が損傷すると、視野の左右どちらか半分が見えにくくなる「半盲(はんもう)」が生じることがあります。 本人が気づきにくいケースも多く、次のように日常生活へ支障が出る場合もあります。 歩行中に物にぶつかる 食事の際に片側の料理を残してしまう 文字が読みづらくなる 視野障害の後遺症が現れた際は、安全確保のためにも早めの対応が重要です。 また、必要に応じて、医師の指示のもと視線移動を促す訓練が行われることもあります。(文献1) 失語症 「失語症」とは、話す・理解する・読む・書くといった言語機能が障害された状態です。 くも膜下出血によって脳が損傷すると、言いたい言葉がすぐに出てこない、相手の話を理解しにくいといった症状が現れる場合があります。 言語聴覚士によるリハビリを継続することで、少しずつ言語機能の改善が期待できる場合もあるため、早期から適切な支援を受けることが重要です。 なお、失語症は高次脳機能障害に含まれます。高次脳機能障害については、以下の記事にて詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。 認知障害 記憶力の低下・注意力の散漫・判断力の低下といった「認知障害」が現れることがあります。 たとえば、以前は問題なくこなせていた複数の作業を同時に進めることが難しくなったり、約束を忘れやすくなったりする場合があります。このように、日常生活や仕事に影響が及ぶことも少なくありません。 症状の程度や現れ方には個人差がありますが、適切なリハビリや支援によって日常生活機能の改善が期待できます。 うつ病・不安障害などの精神疾患 くも膜下出血後には、次のような精神症状が現れることがあります。 気分の落ち込み 意欲の低下 強い不安感 これらの状態が続く場合、うつ病や不安障害と診断されることもあります。脳機能へのダメージに加え、発症や後遺症による生活の変化といった心理的ストレスも影響すると考えられています。 症状が長く続く場合は、精神科や心療内科に早めに相談することが大切です。 てんかん てんかんは、突然けいれんが起きたり、一時的に意識を失ったりする発作が繰り返されるのが特徴です。発作の現れ方は人によって異なり、短時間ぼんやりするだけの場合もあります。 適切な治療を継続することで発作のコントロールが可能となるケースも少なくありません。 ただし、安全面から自動車の運転に制限がかかる場合があります。気になる症状があれば早めに主治医へ相談しましょう。 くも膜下出血で後遺症が出てしまう仕組み くも膜下出血の後遺症は、脳がさまざまなダメージを受けることで起こります。 なぜ後遺症が残ってしまうのか、その主な原因と詳細については以下の通りです。 くも膜下出血の後遺症の原因 詳細 出血による直接的なダメージ 出血の範囲や場所によって、脳が受ける直接的なダメージの程度は異なるが、脳の表面で出血が起こると、血液が脳を圧迫したり、脳の細胞そのものを傷つける場合がある 脳の血流が悪くなる 出血から数日経って、脳の血管が異常に縮んでしまうことで血液が十分に流れなくなり、脳細胞が酸素不足や栄養不足に陥ることで脳細胞がダメージを受ける。脳血管攣縮(のうけっかんれんしゅく)」と呼ばれる 脳の中に水がたまってしまう(水頭症) 出血した血液などが影響し、脳の中を循環している液体(髄液:ずいえき)の流れが悪くなった結果、脳の中に髄液がたまってしまい、脳を圧迫する状態になることがある 脳の腫れや炎症 出血や血流不足が起こると、脳が腫れたり炎症を起こし、脳細胞にダメージを与えることがある くも膜下出血の後遺症は単一の原因ではなく、上記のような原因が複合的に関わって発生すると考えられています。 どの機能にどのような後遺症が出るかは、脳のどの部分が、どの程度ダメージを受けたかによって異なります。 くも膜下出血後に多い3つの合併症 くも膜下出血では、急性期から回復期にかけて以下の3つの合併症が起こりやすいとされています。 これらは後遺症をさらに悪化させる可能性があるため、早期発見と適切な対応が必要です。 合併症 特徴 脳血管攣縮 出血から5〜14日後頃に脳の血管が異常に収縮する状態(文献2) 水頭症 脳の中を循環している髄液の流れが悪くなり、脳の中に余分な水分がたまってしまう状態 再出血 未処置の脳動脈瘤が再び破裂する状態 深刻な合併症を防ぐためにも、急性期の適切な治療と継続的な経過観察が重要です。 なお、水頭症については以下の記事にて詳しく解説しています。気になる方は、あわせてチェックしてみてください。 くも膜下出血の後遺症の悪化予防で行われる治療 くも膜下出血の後遺症の悪化を予防するために行われる治療は以下の3つです。 リハビリ 手術 再生医療 本章を参考に、ご自身の状態に合った治療法を検討してみてください。 リハビリ くも膜下出血から回復するのにかかる時間は、その重症度によって異なります。 とくに出血の部位は、手足の感覚の喪失や言語理解の問題(失語症)などの後遺症にも関連します。 そこで、治療後は急性期〜回復期にかけて理学療法士の下で実施されるリハビリ計画は、影響を受けた手足の感覚と動きを回復するのに役立ちます。 リハビリ専門医 脳損傷による機能回復を専門とする医師 理学療法士 基本動作(立つ・歩く)・徒手療法などの特定の技術の専門家 言語療法士 コミュニケーションの問題を認識し、治療を支援する専門家 作業療法士 着替えなどの日常生活で発生する可能性のある問題を特定する専門家 手術 手術療法は、動脈瘤の再破裂によるくも膜下出血の再発を防止する目的で実施します。 代表的な手術手法は以下の2種類です。 手術 詳細 クリッピング術 開頭手術により、脳動脈瘤の根元を金属クリップで挟んで血液が流れ込まないようにする方法 血管内コイル塞栓術 鼠径部(足の付け根)からカテーテルを挿入し、動脈瘤内にコイルを詰めて血液の流入を遮断する方法 上記のような方法で原因となった動脈瘤の処置を行うことで、脳へのさらなるダメージを防ぎ、後遺症の重症化予防にもつながります。 再生医療 近年、くも膜下出血の後遺症に対する新たなアプローチとして再生医療が注目されています。 再生医療とは、自己脂肪由来幹細胞を用いた治療です。くも膜下出血後の後遺症に対しては再発予防の効果が期待されています。 くも膜下出血の後遺症のお悩みを解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談にてお問い合わせください。 くも膜下出血の再発リスクを減らす予防法 くも膜下出血を発症したあとも、再発の可能性が残ります。 再発した場合にも高い死亡リスクが残るため、以下のような予防が重要です。 喫煙や飲酒を控える 定期的な運動に取り組む 減塩食を心がける 再発リスクを下げるためにも、できることから日常生活に取り入れてみてください。 喫煙や飲酒を制限する まず、喫煙や飲酒を制限するのが重要です。 喫煙はくも膜下出血の主な原因になる脳動脈瘤を発生させる要因です。 したがって再発を防止する上では禁煙するのが基本となるでしょう。 飲酒は高血圧の原因になります。血圧が上昇するとくも膜下出血の主な要因である脳動脈瘤の破裂が起こりやすくなるため、飲酒は大きなリスクとなるでしょう。 上記の理由から喫煙・飲酒は可能な限り控え、禁煙禁酒が望ましいです。 なお、くも膜下出血は後遺症が軽くても再発するケースもあるため、日々の正しい生活習慣が大切です。くも膜下出血後の生活のポイントや前兆については以下の記事にて詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。 定期的な運動に取り組む 定期的な運動には、以下の効果が期待できます。 血行の改善 高血圧の予防 ストレスの軽減 血行不良や高血圧、ストレスは、すべてくも膜下出血の再発の原因です。 一方で定期的な運動の実施により、これらの影響をある程度解消できるでしょう。 とくにランニングやウォーキングなどの有酸素運動などが効果的です。 発症・再発防止には、これらの運動を日常に取り入れるのが重要です。 なお、くも膜下出血後は体調や後遺症の程度によって、無理のない運動量を見極めることも重要です。 退院後の過ごし方や日常生活での注意点については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。 減塩食を心がける くも膜下出血の再発リスクを高める一因として、高血圧症があげられます。 血圧をコントロールするためには塩分の過剰摂取に注意が必要です。そのため、くも膜下出血の再発予防のためにも、日頃から減塩食を心がけましょう。 減塩食を心がけるポイントは以下の通りです。(文献3) 麺類のスープは残す 減塩タイプの調味料に切り替える 味見しながら少しずつ調味料をかける 塩味の強い加工食品(ハム・ソーセージなど)は控える また、緑黄色野菜・青魚・大豆製品を積極的に取り入れることで、血圧管理や血管の健康維持に役立てられます。 くも膜下出血の後遺症と向き合いながら再発を防ぐことが重要 くも膜下出血によって脳細胞がダメージを受けると、麻痺やしびれなどさまざまな後遺症が現れます。 再発予防には適切な治療やリハビリだけでなく、高血圧、糖尿病などの危険因子を管理し、健康的な生活習慣を心がけることが重要です。 再発の前兆として血圧の変動や頭痛など特徴的な症状が出るため、少しでも不調があれば病院を受診するのが大切です。 また、近年の治療では、くも膜下出血をはじめとする脳卒中予防に再生医療が注目されています。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ くも膜下出血が回復しないか不安を抱えている くも膜下出血後に麻痺やしびれの後遺症に悩まされている 現在受けている治療の効果が得られていない 患者様が治療やリハビリに積極的になれない 当院リペアセルクリニックでは、2億個の生きた幹細胞を脳に届けることで脳神経の再生・後遺症の回復・再発予防という3つの側面で効果が期待できる治療を提供しています。 治療を受けるのが早いほど治療成績は良好ですが、発症から数年経過した症例でも改善する可能性があります。 具体的な治療法については、患者様一人ひとりの症状やお悩みに合わせてご案内しておりますので、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにて、ぜひご相談ください。 くも膜下出血の後遺症についてよくある質問 くも膜下出血に特徴的な前兆はありますか? くも膜下出血の特徴的な前兆は、これまで経験したことがないほど激しい突然の頭痛です。痛みは数分以内に最大となることが多いとされています。 そのほかにも、吐き気・嘔吐・光への過敏(羞明)・ろれつが回らない・手足の麻痺・意識の低下などが現れることがあります。 くも膜下出血の前兆については、以下の記事にて詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。 後遺症を残さずに仕事復帰はできますか? くも膜下出血で後遺症なく仕事復帰できるのは、3~4割程度といわれています。 完全に後遺症を残さないためには、適切なリハビリが大切です。 なお、くも膜下出血の予後については以下の記事にて詳しく解説しています。気になる方は、こちらも参考にしてください。 くも膜下出血の後遺症で性格が変わりますか? くも膜下出血が原因で高次脳機能障害を患った場合、性格が変わるかもしれません。 高次脳機能障害は、脳に対するダメージが原因で、脳機能に影響が出る障害です。 とくに「意欲や情動のコントロールが困難になる」症状があり、これが現れると行動や言動に変化が生じます。結果として「性格が変わった」と表される状態になるかもしれません。 参考文献 文献1 脳卒中後片麻痺を呈する生活期同名半盲者の 歩行時視線行動への支援 文献2 くも膜下出血後の脳血管攣縮と遅発性脳虚血 文献3 ナトリウム(食塩)の減らし方|日本高血圧学会
2022.11.10 -
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「くも膜下出血から一命を取り留め、幸い後遺症もなく退院できた」 その喜びの一方で、「いつか再発するのではないか」という拭いきれない不安を抱き続ける方もいるのではないでしょうか。 くも膜下出血は、発症後1カ月以内の急性期だけでなく、10年、20年という長期にわたって再発のリスクが継続する疾患で、正しい知識に基づいた予防が欠かせません。 本記事では、くも膜下出血後の時期別の再発率や、見逃してはいけない再発の前兆、そして再発を防ぐための具体的な生活習慣について解説します。 また、従来の予防法に加え、注目されている「再生医療」という新しい選択肢についても紹介します。 くも膜下出血に関するお悩みを今すぐ解消したい・再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。 くも膜下出血の再発率 くも膜下出血は、発症後の時期によって再発リスクが大きく異なります。 とくに治療直後の急性期は再出血のリスクが高く、発症から1カ月までの初期に最も再発しやすいのが特徴です。その後は時間の経過とともにリスクは低下しますが、長期にわたってゼロにはなりません。 各時期のデータを正確に把握しておくことが、退院後の生活管理において重要です。 くも膜下出血の後遺症について、詳しくは以下をご参照ください。 急性期(術後1カ月以内) くも膜下出血の発症から1カ月以内は、最も再発(再出血)の危険性が高い時期です。 脳動脈瘤が未治療の状態では、発症初日の再出血率は3〜4%、その後4週間は1日あたり1〜2%の割合で再出血が起きるとされています。また、発症から1カ月では20〜30%、3カ月以降は年に3%の患者に再出血が生じるとの報告もあります。(文献1) 手術(クリッピング術やコイル塞栓術)によって、破裂した動脈瘤が適切に処置された場合、再出血リスクは大幅に低下します。 術後1カ月間を合併症なく経過することが、予後を左右する最初の目安となります。 長期(10年・20年) 手術が成功し、後遺症がない状態で退院した場合でも、長期的な再発リスクはゼロにはなりません。 クリッピング術後に3年以上生存した患者を追跡した研究では、術後10年時点での再出血累積率は2.2%、20年時点では9.0%と報告されています。(文献2) 再出血が起きる主な原因は、治療した動脈瘤の再発や、別の場所への新たな動脈瘤の形成です。 術後10年、20年と経過しても、定期的な画像検査と血圧管理を継続し、長期フォローアップを怠らないことが、再出血予防の観点から重要です。 後遺症なしでくも膜下出血が再発する理由 くも膜下出血を発症し、適切な治療を経て後遺症なく回復した場合でも、再発のリスクが消えるわけではありません。後遺症がない状態は、脳へのダメージが少なかったことを意味しますが、脳血管の脆さが解消されたわけではないからです。 脳動脈瘤が形成される背景には、血管壁の弱さがあります。血管壁は内膜・中膜・外膜の3層で構成されますが、動脈瘤ができやすい人では中膜の筋層が部分的に欠損していることが多く、治療後も変わりません。 強い血流により、血管に圧力が繰り返しかかることで、治療した部位とは別の場所に、新たな動脈瘤が形成される可能性があります。 そのため、治療で破裂した動脈瘤を処置できても、未破裂の動脈瘤が残存している場合や、新たに形成された動脈瘤が破裂するリスクは残ります。 後遺症の有無にかかわらず、定期的な検査と生活習慣の管理が欠かせない理由です。 くも膜下出血が再発しやすい人の特徴 くも膜下出血の再発リスクは、個人の生活習慣や基礎疾患の状態に大きく左右されます。 以下の危険因子を多く持つ人ほど、新たな動脈瘤の形成や破裂リスクが上昇します。(文献3) 危険因子 内容 高血圧 血圧が高い状態は常に脳血管へ強い圧力をかけ続けるため、動脈瘤の形成や破裂を直接的に誘発します。 喫煙 喫煙は血管壁を傷つけ、動脈硬化を進行させる大きな要因です。 非喫煙者と比較して発症リスクが約2〜3倍に上昇するとされています。 過度な飲酒 血管の収縮や血圧の変動を招き、再発リスクを高めます。 家族歴 1親等以内に2人以上の発症者がいる場合、リスクが約4倍に上昇すると報告されています。 多発性動脈瘤 発症時に複数の動脈瘤を持つ場合、未処置の動脈瘤が将来破裂するリスクがあります。 女性・50〜60代 発症頻度が高い年代・性別であり、閉経後の女性はとくに注意が必要です。 高血圧・喫煙・過度な飲酒は、生活習慣の改善によって自分でコントロールできる因子です。 一方、家族歴・性別・年齢は変えられないため、これらに該当する方は医療機関での定期検査を欠かさず行う必要があります。 くも膜下出血が再発する前兆 くも膜下出血は前触れなく起こる印象が強い疾患ですが、再発(再破裂)の前には、動脈瘤が拡大することで周囲の神経を圧迫し、特定のサインが現れることがあります。代表例は目の症状と頭痛です。 脳動脈瘤が破裂する前に受診できれば、早期の治療で再発を防げる可能性があります。また、再発のごく初期で気付ければ、治療が成功する可能性も高まります。 くも膜下出血を経験した方は再発の前兆を知っておき、日ごろから注意する意識が大切です。 動眼神経麻痺 代表的な前兆の一つが、動脈瘤が大きくなる過程で、眼球の動きやまぶたの開閉を制御する「動眼神経」が圧迫されて起こる動眼神経麻痺です。 以下のような目の症状が代表的です。 物が二重に見える 片側のまぶたが下がり、開きにくくなる 視力の低下や視野の一部が欠ける これらの症状は、動脈瘤が破裂する前のサインの可能性があります。 脳動脈瘤が破裂してしまうと、くも膜下出血の再発につながる可能性があるため、速やかに脳外科や脳神経外科を受診してください。 頭痛 注意すべき二つ目の症状は「頭痛」です。 本格的な破裂が起こる前に、動脈瘤からごく微量の出血が生じると頭痛が起こることがあり、「警告頭痛(センチネル頭痛)」といいます。 痛みの程度は必ずしも「激痛」とは限らず、数日で治まる程度の軽い痛みとして自覚されるケースも少なくありません。 一度くも膜下出血を経験した方が「いつもと違う痛み」を感じた場合は、すでに再発の予兆である可能性を考慮し、速やかな検査が必要です。 なお、受診の際は、単なる風邪などと診断されてしまう恐れがあるため、くも膜下出血の経験があることを必ず医師に伝えましょう。 くも膜下出血再発時の生存率と予後 くも膜下出血が再発した場合、予後は初回発症時よりもさらに厳しくなる傾向にあります。 これは、一度目の出血や手術によって脳組織が少なからずダメージを受けていることや、再発時の出血量が初回を上回ることが多いためです。 再出血時の致死率は約50〜80%と報告されており、生存した場合でも重篤な神経障害が残る可能性が高いとされています。(文献4) ただし、前兆症状の段階で受診し、動脈瘤が破裂する前に処置できた場合は、予後が大きく改善します。 警告頭痛や目の症状といった前兆を見逃さず、早期に対処することで生存率と回復の可能性が高まります。 長期的な生存率や予後については、以下の記事でより詳しく解説しています。 くも膜下出血の再発を防ぐためのポイント くも膜下出血の再発防止のために、自分でコントロールできることは大きく3つあります。生活習慣の改善、定期的な検査、そして必要に応じた医療の活用です。 生活習慣の改善 日常生活で注意すべきポイントをまとめると、以下のとおりです。 処方薬は指示通りに服用する 定期的に血圧を測り、記録する 減塩を心がける 禁煙する 飲酒は適量にとどめる 規則正しい生活を送り、過度なストレスを避ける 降圧薬や糖尿病治療薬などを処方されている場合、指示通りに服用してください。 また、ストレス管理や減塩は、血圧のコントロールに有用です。 自宅で血圧を測り、血圧手帳に記録しておけば、医師が状態を判断する助けとなります。 これらを習慣化することで、動脈瘤の破裂を回避しやすくなります。 生活上の注意点は、以下の記事で詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。 定期的な検査 くも膜下出血の再発防止には、定期的に検査を受けることも非常に重要です。新たな動脈瘤の形成や、既存の動脈瘤の変化を早期に確認できるためです。 脳動脈瘤を破裂する前に発見できれば、予防的な処置が可能となります。 くも膜下出血の術後10年ほど経過したのち、治療した脳動脈瘤が再び大きくなったり、新しい脳動脈瘤が形成されたりする可能性もあります。 一度検査して問題なかったからと安心せずに、定期的に検査を受けましょう。 再生医療という選択肢 くも膜下出血の再発防止や、後遺症改善の新しい選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療は、患者さん自身の脂肪由来の幹細胞を用いて、傷ついた組織の修復を促す治療法です。 損傷した血管内皮の修復を促す働きが期待されており、従来の治療では対応が難しかった脳血管障害の再発予防や機能改善への応用が注目されています。 脂肪の採取はごく小さな切開のみのため、身体への負担は最小限ですみます。 手術を避けたい方の選択肢の一つとしてご検討ください。 くも膜下出血を発症し、後遺症がある患者様に再生医療によって改善が見られた症例は、以下ご参照ください。 正しい知識と習慣でくも膜下出血の再発率を下げよう くも膜下出血は、後遺症がなく回復した場合でも、再発リスクがゼロになるわけではありません。 急性期(術後1カ月以内)の再出血率は20〜30%と高く、長期的にみても術後20年で9.0%の再出血リスクが報告されています。 再発予防のために、高血圧の管理・禁煙・節度ある飲酒という生活習慣の改善、定期検査の継続が重要です。 また、目の異常や頭痛といった前兆症状を見逃さず、体に異変を感じた際は、ためらわずに脳外科や脳神経外科などを受診してください。早期の対応により再発を防げる可能性が高まります。 なお、くも膜下出血の後遺症でお困りの方は、再生医療という選択肢もあります。日常生活に大きな支障がない症状でも、再生医療で改善する可能性があります。 再生医療に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」の電話相談までお問い合わせください。 くも膜下出血の再発率に関するよくある質問 くも膜下出血の再発は何度も繰り返しますか? 開頭クリッピング術やコイル塞栓術によって、破裂した動脈瘤からの再出血リスクは大幅に低下します。 適切な治療が行われた動脈瘤が再び破裂する可能性は低いとされています。 ただし、治療した動脈瘤とは別の場所に、新たな動脈瘤が形成される可能性があります。 術後20年の長期追跡データでも、新規動脈瘤の形成による再出血リスクが継続することが示されています。 「治療が終わったから安心」ではなく、定期的な検査を継続することが、繰り返しの発症を防ぐために重要です。 再発したら再手術はできますか? 再出血が起きた場合でも、状態・出血部位・以前の術式によっては、再手術が可能です。 たとえばコイル塞栓術後に動脈瘤が再発した場合は、追加のコイル留置や開頭クリッピング術への変更が検討されることがあります。 ただし、再手術は初回手術と比較して難易度が上がる場合があります。 そのため、手術が必要な状態になる前に、再出血そのものを防ぐことが重要です。 参考文献 (文献1) 脳卒中治療ガイドライン2009 Ⅳ.クモ膜下出血|日本脳卒中学会
2022.03.14







