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肘を曲げると急に痛いけどなんの病気? 肘を曲げると痛いのはどうして? 肘が痛いときは病院に行くべき? 急に肘を曲げると痛みを感じて、どんな病気なのか知りたいと思っていませんか? 取り急ぎ病院に行くべきかどうか判断ができれば助かりますよね。 結論、肘が痛いときに考えられる病気は6つあり、痛みの強さや他の症状の有無によっては早期受診が必要です。 本記事では、肘が痛いときに疑われる病気と受診のタイミングについて解説します。 最後まで読み終えると、急な肘の痛みにも落ち着いて対応できるはずです。 肘が痛いときに疑われる6つの病気【原因・対策を解説】 肘が痛いとき、疑われる病気として以下の6つがあります。 上腕骨内側上顆炎 上腕骨外側上顆炎 肘頭滑液包炎 変形性肘関節症 肘の脱臼または骨折 肘の靭帯損傷 病気によって対策が異なるので、肘が痛くて心配な方は専門医に相談しましょう。 スポーツによるケガで肘が痛いなら、再生医療がお役に立てるかもしれません。 当院では、スポーツ外傷に対して再生医療を提供していますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。 お電話でのお問い合わせ 0120-706-313(受付時間:09:00〜18:00) メール相談 メール相談はこちらから(無料) 来院予約 来院予約はこちらから 上腕骨内側上顆炎(別名:ゴルフ肘) 上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)は、肘の内側に痛みが走る病気です。一般にリトルリーガー肘、ゴルフ肘とも呼ばれています。 物をもちながら肘を曲げる動作をくり返すことが原因で起こります。 原因となる動作の具体例は、以下の通りです。 野球で投球する ゴルフでクラブを振りおろす 仕事でハンマーを振る 痛みを改善する方法として、以下があります。 安静にする 患部を冷やす 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を使用する 始めは動かしたときだけですが、悪化すると安静にしていても痛みを感じるようになります。 安静時にも痛む場合は重症の可能性がありますので、一度専門医にご相談ください。 ▼ゴルフ肘の治し方を知りたい人は以下の記事もご覧ください。 上腕骨外側上顆炎(別名:テニス肘) 上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)は、肘の外側から手首にかけて痛みが走る病気です。テニス愛好家に起きやすいので、別名テニス肘とも呼ばれています。 主に、手首や指を伸ばす動作を繰り返すことで起こります。 テニス肘を発症する具体的な動作は、以下の通りです。 スポーツでラケットを振る 料理で重い鍋を振る 農業で草引きをする 痛みへの対策には以下があります。 安静にする 患部を冷やす 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を内服する 患部をバンドで圧迫する 理学療法を利用する 日常生活を送るのに支障があるほど痛みが強い場合は、専門医に相談するのがよいでしょう。 ▼野球肘については以下の記事で詳しく解説しているのでご覧ください。 肘頭滑液包炎 肘頭滑液包炎(ちゅうとうかつえきほうえん)は、肘の先端にある尖った部分(肘頭)にあるクッションの役割をもつ滑液包に炎症が生じる病気です。炎症が起きているため腫れることが多く、感染症が原因になっている場合は熱感が起こることもあります。 原因には以下が考えられます。 肘への直接の打撃 長時間肘をつくことでかかる圧力 黄色ブドウ球菌による感染 リウマチなどの内科疾患 感染が起きているか否かで対策が異なります。 感染症が原因であれば、抗菌薬の内服が必要です。滑液包の内部の液体が多いときは、注射により液体を抜きます。 一方、感染症が原因でない場合の対策は以下です。 患部を冷やす 患部を圧迫する 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を内服する 肘頭滑液包は、悪化すると肘を動かすのも難しくなってしまう病気です。 痛み以外にも腫れや赤みがある場合は早めに専門医を受診しましょう。 ▼肘頭滑液包炎について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 変形性肘関節症 変形性肘関節症は、肘の関節でクッションの役割を果たしている軟骨がすり減る病気です。軟骨が摩耗する結果、骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨の過剰な突起物が肘の内側にできます。 骨棘が関節の動きを止めることで肘の動きが制限されるのが特徴です。また、骨棘が折れてしまうと関節内でかけらとなって引っかかるので、ますます関節の動きを止めてしまいます(ロッキング)。 治療には以下が行われます。 固定具を用いて安静にする 消炎鎮痛薬を使用する 理学療法を開始する (重症の場合)人工関節置換術などの手術を行う 肘を思ったように動かせずに困っている人は、一度専門医で検査を受けましょう。 ▼変形性肘関節症で当院の再生医療を受けた患者様のご感想は以下をご覧ください。 肘の脱臼または骨折 肘が痛い場合、脱臼や骨折を起こしている可能性があります。 痛みのほかに肘の腫れや変色など、肘周囲の見た目にも症状が現れるのが一般的です。多くの場合は激しい痛みで、肘関節を動かせなくなります。 脱臼か骨折かで対策は異なりますが、いずれもギプスなどで固定し、鎮痛薬を用います。 ギプスを外した後は、理学療法で可動域の回復を目指しましょう。 肘の靭帯損傷 肘の靭帯損傷は、肘関節にある靭帯のいずれかに発生します。部分的な断裂と完全断裂があり、肘関節の脱臼や骨折を伴うこともあります。 代表的な症状は、以下の4つです。 肘の痛み 肘関節の不安定さ 腫れ 可動域の制限 対策としては、以下があります。 肘を固定して安静にする 患部を冷やす 鎮痛薬を用いる 理学療法に取り組む 靭帯がもとに戻るには数週間固定する必要があり、手術が必要なケースもあります。 肘を曲げると急に痛いと感じたときに病院へ受診する3つの目安 急に肘を曲げると痛みを感じるようになったら、病院に受診するか迷いますよね。 ここでは、病院へ受診するタイミングを、以下の3つの目安別に紹介します。 すぐに受診が必要なケース 翌日には受診しておきたいケース 急いで受診する必要がないケース 目安を把握し、いざ受診が必要なときに慌てず受診できるようにしておきましょう。 すぐに受診が必要なケース 肘の痛みですぐに受診が必要なのは、以下のケースです。 日常の動作に支障がでるほど強い痛みがある 痛み以外の症状がある 日常生活に支障をきたすほどの痛みが強い場合、痛み以外に発熱症状がある場合は使いすぎが原因の痛みではない可能性があります。 重篤な病気が隠れていないか確認するべく、専門医を受診しましょう。 ▼肘の腱や靭帯の痛みが対象の再生医療について詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。 お電話でのお問い合わせ 0120-706-313(受付時間:09:00〜18:00) メール相談 メール相談はこちらから(無料) 来院予約 来院予約はこちらから 翌日には受診しておきたいケース 翌日の診療時間には受診しておきたいケースとして、以下があります。 安静にしていても痛む ケガのきっかけに心当たりがある 2,3日安静にしていても痛みが改善しない 肘を動かしていない際にも痛みがある場合は、腱や靭帯の損傷が激しい可能性があります。 また、ぶつけるなど痛みが発生するケガをした場合や安静にしていても痛みが改善しない場合は、長引かせないためにも早期に専門家のもとで治療を始めることが大切です。 近医の診察時間内に受診して、指示をあおぎましょう。 急いで受診する必要がないケース 急いで受診する必要がないケースは、ケガのきっかけに心当たりがない場合です。 心当たりのない痛みは、同じ動作をくり返す習慣が原因となる傾向があります。 まずは動作を止めて、安静にして様子を見てみましょう。 痛みが2,3日経っても改善しない場合は、受診するようにしてください。 まとめ|肘が痛いときは安静にして病院を受診すべきか判断しよう 肘関節は日常の動作やスポーツでよく使うので、痛みを生じやすい部位です。痛みがある場合は安静にして、痛みが改善するかどうか確認しましょう。 肘の痛みは、上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)や上腕骨外側上顆炎(テニス肘)のように特定の動作を繰り返すことによって生じる炎症が主な原因です。ただし、以下の場合は重篤な病気が隠れている可能性があるので、早めに受診するようにしましょう。 痛みが強くて日常生活に支障がある場合 痛み以外にも症状がある場合 明らかにケガをした場合 2,3日安静にしていても痛みが改善しない場合 病院を受診する目安をもう一度知りたい人は「肘を曲げると急に痛いと感じたときに病院へ受診する3つの目安」を振り返ってみましょう。 あなたの肘の腱や靭帯の痛みが再生医療の対象になるかもしれません。 詳しく知りたい人は以下の記事をご覧いただき、当院へご相談ください。 お電話でのお問い合わせ 0120-706-313(受付時間:09:00〜18:00) メール相談 メール相談はこちらから(無料) 来院予約 来院予約はこちらから 肘が痛いときのよくある質問 Q.肘が痛いと感じる原因はなんですか。 A.多くの場合はゴルフ肘やテニス肘のように、同じ動作をくり返すことで肘周辺の腱や靭帯が傷ついて生じます。 場合によっては神経への刺激や骨の変形や感染症が原因になるので、心配な人は専門医にご相談ください。 肘が痛くなる病気は「肘が痛いときに疑われる6つの病気」で詳しく解説しています。 Q.肘を伸ばすと痛いのはなぜですか。 A.肘を伸ばすと痛いのは、上腕骨内側上顆炎(テニス肘)や肘関節の靭帯損傷が生じている可能性があります。 痛みの度合いが強い、他に症状がある場合はすみやかに受診するようにしましょう。 No.077 監修:医師 坂本貞範 ▼ 再生医療に関する詳細は以下をご覧下さい
最終更新日:2024.09.26 -
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ゴルフ肘は、なぜゴルフ経験がなくても発症するのか?ゴルフ肘の治し方 肘に違和感があるな・・・と思い、病院を受診した際に、「ゴルフ肘」との診断されることがあります。これは、ゴルフの経験がない場合にもおこります。なぜゴルフの経験がないの「ゴルフ肘」との診断を受けるのでしょうか?ひょっとして『診断が間違っているのでは?』などと考えてしまうかもしれません。 しかし実際、ゴルフ肘という症状はゴルフをする人に限った病気ではなく、誰でも起こりうる病気なのです。この記事を読んで『この症状はゴルフ肘かも?』と思ったら、早く治すためにも治療が手遅れになる前に、医療機関を受診し、医師に相談しましょう。 ゴルフ肘とは 通称、ゴルフ肘と呼ばれる病気は、正式名称は『上腕骨内側上顆炎』と言います。 『上腕骨』とは、肩から肘の間の骨のことで、『内側上顆』とは、肘の内側のことを言います。手のひらヘソの方向にむけた際に、同様にヘソの方向をむく肘の場所のことを言います。 その上腕骨の内側上顆にある筋肉や腱に炎症が起こった場合に発症するのが、「上腕骨内側上顆炎」つまり、「ゴルフ肘」です。ゴルフでクラブをスイングをした際、肘に痛みが出現することから、ゴルフ肘と呼ばれるようになったといいます。 ゴルフ肘で炎症が起こる内側上顆という場所に付いている筋肉は、手のひらを内側に向けて動かす動きや、物を握るような動きなど、腕のあらゆる動作に関わっています。そのような腕の動作を何度も繰り返し行ったり、使いすぎると、筋肉が引っ張られ、炎症を起こし、ゴルフ肘を発症すると言われています。 この病気ですが、ゴルフの他にもテニスに選手にも発症すると言われています。しかし、実際には、スポーツが原因の人は少ないと言われています。肘の関節を曲げたり、伸ばしたりする動作を繰り返したり、肘関節をたくさん使うような職業の方は誰でも起こりうる病気です。 さらに、仕事をしていない方でも、日常的に肘を酷使している場合、主婦などの一般人にも生じる病気なのです。 ・上腕骨:肩から肘の間の骨を指す ・内側上顆:肘の内側のこと ゴルフ肘の症状と診断 ゴルフ肘の症状は、肘の痛みですが、痛みは、日常生活の過ごし方によって、様々な形で出現します。ゴルフ以外のスポーツ、テニスであれば、ラケットのグリップを強く握った時や、強くラケットを振った場合に痛みを感じると言われています。 日常的に仕事で肘を使う人でしたら、例えば、重い物の積み下ろしを繰り返し行ったり、釘を打ったりする動作を繰り返す時に痛みを感じます。そのため、引っ越し業や大工さんにもよく発症すると言われています。 主婦の方は、料理で包丁を使う動作などの反復作業の中で症状が出現することもあります。ゴルフ肘は、いわゆる肘の使い過ぎによって起こる病気です。そのため、医師の診察でも、肘の曲げ伸ばしを日常的に繰り返ししているか聞かれ、診断の材料になります。 実際の診察現場では、手のひらを上に向けた状態で、テーブルの上に置き、医師が手首を押さえ、手首を上に向けてあげようよう指示をした際に、肘の内側が痛くなるような時に、ゴルフ肘が疑われます。 さらに、レントゲン検査で骨が変形していることや、超音波検査やM R I検査などの画像検査を行い、炎症を確認して総合的に診断が行われます。 ゴルフ肘の治し方 ゴルフ肘の治し方、治療法は、その重症の度合によって変わります。 ほとんどの場合で、肘の使い過ぎをやめ、安静を保てば痛みがひくことが多くあります。肘をなるべく使わないようにすることが必要になるため、場合によってはサポーター等の装具や、テーピングなどを行い、肘を安定させ、肘の安静を保つようにします。 肘を使わないことで自然と炎症が治り、症状が改善してまいりますが、安静を保つことに加えてストレッチや、筋力トレーニングなどのリハビリを併用して行うこともあります。 ただ、痛みが酷い場合などは、薬物による治療も行われます。ステロイドと呼ばれる薬剤を傷んでいる場所に注射したり、痛み止めの薬を服用します。また炎症を抑える薬を飲んだり、湿布を行ったりする治療を行います。 ゴルフ肘の治し方(治療) ・サポーター(装具)肘を安定させ、安静に保つ ・リハビリによる保存療法(ストレッチ、無理のない筋力トレーニング) ・痛み止め、湿布などの薬物の使用 ・悪化すると手術の可能性もあり しかし、治療が遅れたり、症状がよくならない、重症である場合は、手術という選択も行われることがあります。手術などしたくないものですが酷くなると、腱が傷ついていたり、千切れたようになることもあり、そうした場合は、手術が必要になります。 手術を行えば、ほとんどの場合、痛みは改善することが多いのですが、注しなければならないこととして、手術は皮膚を切って傷ついた腱を修復します。そのため、手術することで合併症など傷が感染するリスクもあります。また、少ないながら麻酔によるアレルギーや、副作用の出現もあり得ない話ではありません。 また手術を行った場合は、入院での加療となることで仕事への影響や、ご家族様の負担が増えてしまうのは遺憾ともしがたいものです。 いずれにしましても、このような心配をしなくても良いように、肘に違和感を感じたら早く治すために積極的に医療機関に足を運び治療を開始するようにしましょう。 それでも悪化して手術という場合に、手術を避ける方法があります。それは、再生医療という最新の治療法です。再生医療なら手術をせずに、入院も不要という新しい方法です。興味があれば以下のリンクから詳細を知ることができます。 ▼筋・腱・靭帯損傷に対する再生医療 再生医療は、手術を避けて入院も不要な最新治療方法です まとめ・ゴルフ肘は、なぜゴルフ経験がなくても発症するのか?ゴルフ肘の治し方 ゴルフ肘は、ゴルフを行わない人でも誰でも、起こりうる病気です。 早く治すためには、早く治療に入ることが大切です。手遅れになって重症化しないうちに治療を開始しましょう。治療が遅れると悪化し、結果として手術を選択しなければならないこともあるので、「この程度なら」との自己判断は禁物です。 手術自体、症状の改善以外の部分、感染症のリスクなどもあり、手術後には痛みもあります。さらには昨今の新型コロナウイルスの関係で入院中は面会もできない病院が多く、入院は、辛い体験だったと感じる患者さんも少なくないといいます。 『自分はゴルフをしないから大丈夫だ』と考えず、肘に違和感を感じたら、スポーツ以外、仕事であっても我慢したりせず、手遅れになる前に病院等にて医師の診察を受けられることをお勧めします。 以上、ゴルフ肘は、なぜゴルフ経験がなくても発症するのかについて記させていただきました。参考にして頂ければ幸いです。 No.066 監修:医師 坂本貞範
最終更新日:2023.12.28