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更年期の腰痛はなぜ起こる?原因・セルフケア・治療法を解説

更年期腰痛
公開日: 2025.07.31

更年期に差しかかると、心身にさまざまな変化が現れます。

なかでも腰痛は、多くの女性が悩まされる代表的な症状の一つです。

女性ホルモンの急激な減少や加齢、心理的なストレスが複雑に絡み合って腰に不調をもたらしますが、他の病気が隠れている可能性も否定できません。

そこで本記事では、更年期の腰痛の原因と症状、日常生活でできるセルフケアの方法、医療機関での対応について詳しく解説します。

新しい選択肢として注目されている再生医療も紹介するので、腰痛で悩んでいる方は参考にしてみてください。

更年期と腰痛の関係|主な原因と傾向について

更年期に入ると、多くの女性が体調の変化を実感するようになります。

なかでも腰痛は、日常生活に支障をきたすほどの悩ましい症状の一つです。

ここでは、更年期に起こる腰痛の主な原因と傾向について、4つの視点から解説します。

女性ホルモンバランスの乱れが主な原因

更年期に入ると、エストロゲンを中心とした女性ホルモンの分泌量が大きく減少します。

ホルモンは骨や筋肉、関節の状態に深く関与しており、女性ホルモンの減少が腰痛の原因の一つです。

また、エストロゲンの低下により、骨密度が減少して骨粗しょう症が進行しやすくなります。(文献1)

結果として、腰椎への負担がさらに増してしまうのです。

さらに、関節や筋肉の柔軟性低下も、腰痛を引き起こす要因となります。

ストレスが原因の場合がある

更年期には身体的な変化に加え、心理的ストレスも腰痛に大きく関係します。

ホルモンバランスの乱れによって感情の起伏が激しくなり、不安やイライラを感じることも少なくありません。

自律神経の働きが乱れて筋肉の緊張が続くと、腰痛が悪化するケースがあるのです。

さらに、ストレスは睡眠の質を低下させ、身体の回復機能も阻害します。

身体状態の回復が遅れると慢性的な痛みにつながる恐れもあるため、ストレスに対する心理的なケアも更年期の腰痛対策には欠かせない要素です。

高齢になるほど悪化する傾向がある

加齢に伴う筋力や柔軟性の低下も、腰痛が悪化する一因です。

とくに、女性は閉経後に筋肉量が減少しやすく、姿勢の維持や日常動作に負担を感じるケースがあります。

運動不足が続くと体幹の筋力が低下し、腰椎へのサポート力が弱まってしまうのです。

また、加齢によって背骨の骨と骨の間にある椎間板に亀裂が入ってクッション機能が失われる「椎間板変性症」も、慢性的な腰痛の原因となります。

このような身体の変化は年齢とともに徐々に進行するため、早めの対策が重要です。

他の病気の可能性

腰痛が更年期による可能性が高いとはいえ、他の病気が原因かもしれません。

たとえば、骨粗しょう症による圧迫骨折や変形性脊椎症、椎間板ヘルニアなどの整形外科的疾患が隠れているケースも考えられるのです。(文献2)

さらに、腎臓や婦人科系の疾患でも腰部に痛みが出る場合があります。

症状が長引くときや強い痛みがある場合には自己判断で済ませず、医師の診断を受けましょう。

なお、当院「リペアセルクリニック」では、ヘルニアなどの腰痛に対する再生医療を行っております。

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更年期の腰痛の痛み・主な症状

更年期における腰痛には、痛みの部位や強さ、持続時間などさまざまな点で個人差があります。

単なる「腰が痛い」という表現では説明しきれない、多様な症状が存在するのです。

ここでは、具体的な痛みや症状について解説します。

腰全体が重だるい

腰全体に広がる重だるさは、更年期のホルモンバランスの乱れによって筋肉や関節の柔軟性が低下した可能性が考えられます。

とくに、長時間同じ姿勢を続けた後や起床時に感じやすいのが特徴です。

腰全体が重だるい状態は血流の悪化や筋肉の緊張が関係している場合が多く、軽いストレッチや入浴で改善できるケースがあります。

鈍痛が続く

腰の奥の方で感じる鈍い痛みは、慢性的な筋肉のこわばりや骨の異常が関係している場合があります。

鈍痛が続く方は、日常生活の中で無理な姿勢を続けていたり、運動不足が影響していたりするケースも少なくありません。

放置すると悪化する可能性があるため、早めの対処が必要です。

特定の場所が痛い

腰のある一部に集中して痛みが生じる場合、部分的に炎症や筋肉の損傷が起きている可能性があります。

また、関節や椎間板に問題がある場合にも、局所的な痛みとして現れる場合があります。

痛みの範囲が限定されている場合でも、安易に放置せず医師に相談しましょう。

力が入らない

腰部の筋力低下により、物を持ち上げる際に力が入らないと感じるケースも少なくありません。

更年期に伴う筋肉量の減少や運動不足が主な原因であり、体幹の安定性が低下すると腰への負担が増えてしまいます。

とくに、腰周辺のトラブルが原因で神経が影響を受けると、立ち上がりや歩行時に不安定さを感じて危険です。

放置すると転倒リスクが高まる可能性があるため、医師の診断を受けて早めに対処しましょう。

腰に加えて手足にも痛みがある

腰だけでなく手足にも痛みが及ぶ場合は、神経への圧迫や椎間板の変形などが原因になっている可能性があります。

とくに、坐骨神経痛のように腰から足にかけて痛みやしびれが広がる場合には、整形外科的な検査が必要です。

早期の発見と治療が症状の進行を防ぐ鍵になります。

左側・右側など片側だけ痛い

腰の片側だけに痛みを感じる場合、負荷が集中している可能性が考えられます。

たとえば、寝る姿勢や座り方の癖、利き手・利き足の使い方などが原因で、筋肉の使い方に偏りが生じる場合があるのです。

また、腎臓や内臓疾患による関連痛の可能性も否定できません。

片側の痛みが続くときには生活習慣を見直すほか、必要に応じて医療機関を受診しましょう。

更年期の腰痛を治すために自分でできる改善方法

更年期における腰痛は、日常生活の中での工夫で改善できる場合があります。

以下では、セルフケアとして効果が期待できる方法を紹介します。

ツボ押し

体の特定の点を刺激して血流を促進し、痛みを和らげるのが東洋医学のツボ押しです。

腰痛に効果的とされるツボには、「三陰交(さんいんこう)」「八風(はっぷう)」「命門(めいもん)」などがあります。(文献2)

  • 三陰交(さんいんこう):内くるぶしの中心から指4本分ほど上、すねの内側
  • 八風(はっぷう):足の甲の指と指の間、付け根のあたり
  • 命門(めいもん):背骨の腰の部分、へその高さで背面の中央

ツボを指の腹でやさしく押して筋肉の緊張を緩め、血行を良くすることが目的です。

ただし、強く押しすぎると傷める可能性があるので十分に注意してください。

ストレッチ・筋トレ

腰まわりの筋肉を柔らかく保ち、筋力を維持することは腰痛の予防になります。

まずは以下のストレッチを取り入れてみましょう。

【腸腰筋(ちょうようきん)のストレッチ】

1.足を前後に開いて後ろ足の膝を床につける
2.前足の膝に両手を置いて上体をゆっくり前方にスライドさせる
3.元に戻す
4.左右交互に行う

【腰方形筋(ようほうけいきん)のストレッチ】

1.四つん這いの姿勢になる
2.息を吐きながら背中を丸める
3.吸いながら反らす動きをゆっくりと交互に行う
4.5回繰り返す

【脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)のストレッチ】

1.椅子に座って背筋を伸ばす
2.ゆっくりと腰を後ろにひねる
3.深呼吸しながら20秒キープ
4.元に戻って左右交互に行う

体幹トレーニングとして軽い筋力トレーニングも、腰椎を支える筋肉が強化され、痛みの軽減につながります。

ただし、ストレッチや筋トレで筋肉や関節を傷めるケースもあるため、無理のない範囲で継続することが大切です。

温めて血流を改善

腰を温めると血行が促進され、筋肉の緊張がほぐれやすくなります。

日常的に、以下のような方法を取り入れてみましょう。

  • ぬるま湯の湯船にゆっくり浸かる
  • 使い捨てカイロを腰に当てる
  • 温湿布を使う

冷えによる血流の滞りは痛みを悪化させる要因となります。

とくに、寒い季節や冷房の効いた室内では意識的に腰を温めるようにしてください。

ビタミンEやたんぱく質を摂取

食事による栄養補給も、腰痛の改善に役立ちます。

なかでも、ナッツ類やかぼちゃなどに含まれている「ビタミンE」は血行を促進する作用があり、筋肉や関節の機能をサポートするのが特徴です。

また、筋肉の修復と維持にはたんぱく質の摂取も欠かせません。

良質なたんぱく質を含んでいる、肉・魚や大豆製品などを意識的に摂取しましょう。(文献3)

ただし、持病で医師から摂取を控えるように指示されている食材には注意してください。

更年期の腰痛がひどい場合は医療機関で治療を受けよう

セルフケアで改善が見られない場合や痛みが続く、あるいは悪化しているなら早めに医療機関を受診しましょう。

まずは婦人科に相談し、ホルモンバランスに起因する可能性があるかを確認してもらってください。

症状によっては、整形外科での画像診断や神経のチェックも必要です。

以下では、更年期の腰痛に対する具体的な治療方法を解説します。

ホルモン補充療法(HRT)

ホルモン補充療法とは、更年期に減少するエストロゲンを医薬品で補う治療法です。

骨密度の維持や血流改善に効果があるとされ、腰痛の軽減につながります。

ただし、副作用のリスクがあるため、使用にあたっては医師の診断と経過観察が必要です。

漢方療法

漢方薬は、身体全体のバランスを整えて更年期症状の緩和を目指す治療法です。

血行を促す作用や筋肉のこわばりを和らげるのを目的として、処方される場合があります。

腰痛に限らず、更年期の代表的な処方には以下の種類があります。

種類 対応の症状
加味逍遙散(かみしょうようさん) のぼせ感、肩がこり、疲れ、精神不安、いらだち、不眠症など
温経湯(うんけいとう) 手足のほてり、唇がかわく、不眠など
五積散(ごしゃくさん) 冷え、頭痛など
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 肩こり、頭痛、めまい、のぼせ、足冷え、肩こりなど
温清飲(うんせいいん) 皮膚のかさかさ、のぼせ、神経症など
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 体力虚弱、冷え症、貧血、疲労、むくみ、冷え症など

(文献4)

ただし、医師や薬剤師と相談しながら適切に使用することが大切です。

再生医療

更年期の腰痛の原因として、「椎間板ヘルニア」や「腰椎すべり症」などが関係している可能性もあります。(文献5)

椎間板ヘルニアなどの治療選択肢の一つに、再生医療による幹細胞治療も含まれます。

幹細胞治療は、患者様から採取した幹細胞を培養して患部に注射する治療法です。

幹細胞には分化能と呼ばれる他の細胞に変化する能力が備わっており、この働きを活用します。

また、再生医療は入院手術を必要としないのも特徴です。

再生医療についての疑問や相談がある方は、お気軽にお問い合わせください。

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まとめ|更年期の腰痛に要注意

更年期の腰痛は、ホルモンバランスの乱れや加齢、ストレスなど多くの要因が複雑に絡み合って生じます。

症状には個人差があり、重だるさや鈍痛、片側の痛みなどさまざまな形で現れますが、いずれも早めの対処が大切です。

ツボ押しやストレッチ、食生活の改善など日常生活でできる対策を取り入れつつ、必要に応じて医療機関を受診しましょう。

当院「リペアセルクリニック」では、椎間板ヘルニアなどの腰痛に対して再生医療を行っております。

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更年期の腰痛に関するよくある質問

更年期の腰痛に効く薬はありますか?

更年期の腰痛には、症状に合わせてホルモン補充療法などで薬の使用が検討されます。

ただし、うつや不安などの精神神経症状が主な症状である場合には、抗うつ薬や向精神薬が処方されるケースもあります。(文献6)

更年期の腰痛はいつまで続きますか?

更年期の腰痛がどのくらい続くかについての明確なエビデンスはありません。

一般的に更年期とは、閉経前の約5年と閉経後の約5年、合わせて約10年間を指します。(文献6)

ただし、ホルモンバランスが大きく変動する時期であり、約10年の間で収まるとは限りません。

更年期の時期が過ぎても、腰痛が続く場合がある点に留意しておきましょう。

症状が長引いて改善しない場合は、更年期以外の疾患の可能性も考慮し、早めに医療機関を受診することが大切です。

参考文献

(文献1)
更年期対策!運動の効果とは?|更年期相談室

(文献2)
【タイプ別】更年期のつらい腰痛の原因とおすすめのツボ・対策|クラシエ株式会社

(文献3)
更年期の腰痛、その原因や特徴、治し方を解説|キッコーマンニュートリケア・ジャパン株式会社

(文献4)
更年期障害|ツムラ

(文献5)
腰痛 背部痛|日本女性医学学会

(文献6)
更年期障害|医療法人社団 公和会 中村記念愛成病院

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