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男性更年期障害とは?症状・原因・治療法をわかりやすく解説

男性更年期障害
公開日: 2025.07.31

男性で「原因不明の疲労感」や「集中力の低下」、「性欲の減退」といった不調に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

原因がわからない不調は、男性にも起こる「更年期障害」の可能性があります。

男性更年期障害とは、加齢やストレスなどを背景に男性ホルモンが減少して心身に多様な不調を引き起こす状態であり、生活の質を維持するためにも早急な対処が必要です。

本記事では、男性更年期障害の症状・原因・診断方法・治療法をわかりやすく解説します。

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男性更年期障害とは?40代から増えてくる疲労感などの不調

男性更年期障害とは、加齢により男性ホルモン(テストステロン)が減少し、心身にさまざまな不調が現れる状態を指します。

40代以降から症状が出始めるケースが多く、代表的な症状には疲労感やイライラ、性欲・集中力の低下などが挙げられます。

女性の更年期障害が閉経による急激なホルモン変化で起こるのに対し、男性の場合は緩やかにホルモンが減少するため、気づきにくく対処が遅れやすい傾向がある点も特徴です。

「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)」とも呼ばれています。(文献1)

男性更年期障害の症状

男性更年期障害は、身体的・精神的・性機能に関わるさまざまな症状が現れるのが特徴です。

ここでは、具体的な症状を3つの側面から解説します。

身体的症状

男性更年期障害による身体的な変化には、日常生活に支障をきたすものが多く含まれる傾向があります。

代表的な症状は以下の通りです。

  • 慢性的な疲労感や倦怠感
  • 頭痛や肩こり、腰痛
  • 多汗、ほてり、動悸
  • 睡眠障害(寝つきの悪さ、中途覚醒)

上記の症状は加齢に伴う一般的な体調不良と混同されやすいですが、男性ホルモンの減少が影響している可能性があります。

以前よりも体力が落ちた、朝の目覚めが悪いといった変化に気づいた場合、加齢のせいと決めつけず、早めに専門医の診察を受けるのがおすすめです。

40代以降になって原因不明の不調を感じられるなら、医療機関で医師に相談してみましょう。

精神的症状

ホルモンバランスの変化は、精神面にも大きな影響を与えます。

男性更年期障害の精神的症状では、以下のような変化が見られるのが特徴です。

  • 抑うつ気分や不安感
  • イライラしやすくなる
  • 意欲や集中力の低下

とくに、些細なことで怒りっぽくなる、やる気が出ないといった変化は、本人だけでなく周囲にも悪影響を及ぼしかねない点も見逃せません。

また、うつ病と誤認されるケースもあるため、心身の状態を総合的に評価できる医療機関での診断が推奨されます。

性機能に関する症状

性機能の変化は、男性更年期障害における特徴的な症状のひとつです。

たとえば、以下のような症状が現れます。

  • 性欲の減退
  • 勃起力の低下や勃起維持の困難
  • 射精回数や快感の減少

これらの症状は、パートナーシップや自己肯定感にも影響を与える重要な問題です。

また、性機能の変化は自己評価の低下や人間関係のストレスにもつながる可能性があります。

非常にデリケートな問題ですが、正確な診断と適切な治療によって改善を目指すことが可能です。

気恥ずかしいかもしれませんが、医療機関での相談をためらわず、早期の受診を検討しましょう。

男性に更年期障害が起こる原因

男性更年期障害は中高年男性の生活の質に深く関わる問題ですが、単に年齢の問題と考えるのではなく、原因を理解した上で適切に対処していきましょう。

ここでは、発症の主な要因を2つの観点からわかりやすく解説します。

ホルモン低下

男性更年期障害の大きな要因の一つが、加齢に伴うテストステロンの分泌低下です。

テストステロンは筋力や性機能、精神の安定などに関わる重要なホルモンで、30代半ばをピークに年齢とともに徐々に減少していきます。

テストステロンが一定の水準を下回ると、以下のような身体的・精神的にさまざまな不調が現れやすくなります。

  • 疲労感や意欲低下
  • 筋肉量の減少や内臓脂肪の増加
  • 精神的に不安定になる

テストステロンの値は血液検査で確認でき、数値が一定の基準を下回ると、男性更年期障害と診断される場合があります。

ストレスや生活習慣

現代社会におけるストレスや生活習慣の乱れも、男性更年期障害の原因の一つです。

仕事の責任や家庭内の役割などが重なる中年期は、精神的・身体的ストレスが蓄積しやすい時期になります。

以下のようなストレスや生活習慣により、テストステロンの分泌をさらに低下させ、症状を悪化させる原因になるため注意が必要です。

  • 睡眠不足や不規則な食生活
  • 運動不足や過剰な飲酒・喫煙
  • 慢性的なストレス状態

ストレスや生活習慣の乱れにより、ホルモンバランスがさらに崩れやすくなる点に留意しておきましょう。

健康的な生活習慣と適切なストレス管理は、男性更年期障害の予防や改善に欠かせないのです。

男性更年期障害の診断・検査方法

男性更年期障害は、症状が多岐にわたる自己判断が難しい疾患です。

正確な診断には、医師による問診や血液検査などの医学的評価が欠かせません。

ここでは、男性更年期障害の診断や検査の主な方法について解説します。

「AMSスコア」でセルフチェック

医師による問診では、疲労感や性欲の変化、精神的な不調などについて詳しく聞き取りします。

その補助として広く用いられているのが「AMSスコア(加齢男性症状質問票)」です。

以下の項目に回答し、合計点数で自己評価します。

項目 点数
総合的に調子が思わしくない なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)
関節や筋肉の痛み なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)
ひどい発汗 なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)
睡眠の悩み なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)
よく眠くなる・しばしば疲れを感じる なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)
いらいらする なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)
神経質になった なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)
不安感 なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)
からだの疲労や行動力の減退 なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)
筋力の低下 なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)
憂うつな気分 なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)
「絶頂期は過ぎた」と感じる なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)
力尽きた・どん底にいると感じる なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)
ひげの伸びが遅くなった なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)
性的能力の衰え なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)
早朝勃起(朝立ち)の回数の減少 なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)
性欲の低下 なし(1)・軽い(2)・中等度(3)・重い(4)・非常に重い(5)

(文献1)

スコアの合計が中程度の37~49点以上の場合、男性更年期障害の可能性があると判断できます。

ただし、あくまで診断の参考であり、AMSスコアだけでは確定診断に至らない点に留意しておきましょう。

血液検査でテストステロン値を確認

男性更年期障害の診断では、血液検査によるテストステロン値の測定が欠かせません。

「遊離テストステロン(Free Testosterone)」の値が重視され、正常下限の8.5を下回ると男性更年期障害と診断される可能性があります。(文献2)

検査は朝の8時から10時頃、ホルモン値が最も安定している時間帯に行うのが一般的です。

また、加齢以外にも肥満や慢性的なストレス、生活習慣病などが影響するため、テストステロン値の低下が見られた場合はさまざまな要因も含めて総合的に評価されます。

うつ病など他の疾患との鑑別も重要ですので、必ず専門医の診察を受けましょう。

男性更年期障害の治療

男性更年期障害は心身に広がる多様な症状が特徴ですが、適切な治療によって症状の緩和や改善が期待できます。

ここでは、一般的に行われている3つの治療法についてわかりやすく説明します。

男性ホルモン補充療法

テストステロンが著しく低下していると診断された場合には、男性ホルモン補充療法が検討されます。

テストステロンを補う薬剤を注射で投与し、性欲や活力の回復、筋力の増加、精神状態の改善などを目指します。

ただし、副作用リスクがあり、以下の疾患には適応していません。

  • 前立腺がん
  • 前立腺肥大症
  • 乳がん
  • 多血症
  • 重度の腎機能不全
  • 重度の肝機能障害
  • うっ血性心不全
  • 重度の高血圧症
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 抗凝固薬を服用中の方

上記の疾患に当てはまっている、もしくは可能性があるなら医師に相談しましょう。(文献3)

漢方薬

軽度の症状やホルモン補充療法に適応していない場合には、漢方薬による治療が選択肢となるケースがあります。

たとえば、以下のような漢方薬が処方されます。

漢方薬名 適応症状・使用場面
八味地黄丸(はちみじおうがん) 腎の機能低下がある場合に使用
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん) 浮腫やしびれのある場合に使用
補中益気湯(ほちゅうえっきとう) 仕事や日常生活の疲労感、食欲不振を伴う場合に使用
十全大補湯(じゅうぜんたいほとう) 気力体力が低下している場合に使用
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう) 心因的なうつ症状が大きい場合に使用

(文献4)

漢方薬は全身のバランスを整えることを目的としており、西洋薬に比べて副作用が少ない点が利点とされています。

ただし、効果が現れるまでに時間がかかる傾向がある点がデメリットです。

また、体質や症状に応じて処方されるため、医師による判断も重要となります。

生活習慣の改善・運動

男性更年期障害の予防と改善においては、生活習慣の見直しが重要です。

可能な限り、以下のような取り組みを行っていきましょう。

  • 十分な睡眠と規則正しい生活リズム
  • 栄養バランスの取れた食事
  • 適度な有酸素運動や筋力トレーニング
  • ストレスの軽減とリラクゼーション

上記を生活習慣に取り入れるとテストステロンの自然な分泌を促し、自律神経の安定にも寄与します。

なかでも、運動は血流改善とメンタルヘルスの向上にもつながるため、無理のない範囲で日常的に取り入れると良いでしょう。

また、薬物療法と並行して生活習慣を整えると、より効果的な治療につながります。

男性更年期障害になりやすい人の特徴

男性更年期障害は年齢やホルモンの変化だけでなく、性格や心理的な傾向、生活環境も大きく影響します。

ここでは、男性更年期障害になりやすいとされる方の特徴を解説します。

真面目で責任感が強い人

責任感が強く、常に仕事や家庭の義務を果たそうとする真面目な人は、男性更年期障害になりやすい傾向があります。

たとえば、以下に当てはまる人は無理をしてでも成果を上げようと努力を重ねるため、心身に過度な負担が蓄積しやすいのです。

  • 常に自分に厳しく、休むことに罪悪感を感じやすい
  • 完璧を求める姿勢が精神的な疲労につながる
  • 小さな不調を軽視し、我慢し続ける傾向がある

上記のような性格の方は社会的に評価される一方で、プレッシャーや負担を感じやすく、自律神経やホルモンバランスに悪影響を及ぼす可能性があります。

また、自分の不調を他人に相談せずに我慢する傾向があるため、症状が深刻化するまで放置してしまうケースも少なくありません。

ストレスを抱えやすいタイプの人

感受性が高く、環境の変化や人間関係に強く反応する人も、男性更年期障害のリスクが高くなります。

過剰なストレスは自律神経やホルモン分泌に悪影響を与え、男性更年期障害のきっかけになるのです。

たとえば、以下に当てはまる方は注意しましょう。

  • 仕事や家庭のプレッシャーを一人で抱え込む
  • 失敗を引きずりやすく、気分の切り替えが難しい
  • 緊張状態が続きやすく、常に心が落ち着かない

とくに、仕事の不安や将来への漠然とした不安を抱える中高年男性に多く見られる傾向があります。

定期的な休養やリラクゼーション法を積極的に取り入れるなど、予防する意識を持ちましょう。

人間関係に悩んでいる人

対人関係のトラブルや孤立感も、男性更年期障害を引き起こす要因となります。

職場や家庭での人間関係がうまくいかず孤独や不満を感じている人は、以下のような不安で精神的な負荷が増幅しやすくなるのです。

  • 周囲に悩みを打ち明けられない
  • どうしても自分の感情を抑え込んでしまう
  • 社会的役割からの疎外感を感じている

また、対人関係のストレスに長期間さらされると、気分の落ち込みや意欲の低下を引き起こしやすくなり、結果として更年期障害の症状が顕在化しやすくなります。

問題を一人で抱え込まず、必要に応じて専門家に相談しましょう。

まとめ|男性更年期障害を理解し、適切な診断・治療へつなげよう

男性更年期障害は40代以降の男性に現れやすい心身の不調であり、加齢によるテストステロンの低下やストレスなどが原因です。

症状は疲労感や意欲低下、性機能の衰えなど多岐にわたりますが、正しい診断・治療によって改善も目指せます。

また、なにより自分の状態を正しく知り、無理をせず適切な対処で心身の健康を保つ意識も大切です。

当院「リペアセルクリニック」では、PRP療法や幹細胞治療などの再生医療による治療を行っています。

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男性更年期障害に関するよくある質問

男性更年期障害は何科を受診すれば良いですか?

男性更年期障害が疑われる場合、まずは内科や泌尿器科を受診するのが一般的です。

なかでも泌尿器科は、男性ホルモンの低下や性機能の問題などを専門的に診療する診療科であり、ホルモン検査や治療を適切に行う体制が整っています。

男性更年期障害は何歳がなりやすいですか?

男性更年期障害は、40代後半から50代の男性に多く見られます。

テストステロンの分泌が30代半ばをピークに緩やかに減少し、40代後半になると影響が顕在化するのです。

ただし、年齢だけでなくストレスや生活習慣も発症に関与するため、若年層だからといって大丈夫とは限りません。

男性更年期障害にサプリは有効ですか?

サプリメントには一定の栄養補助効果がありますが、医療的な治療や根本的な改善を目的とする場合には、まず食生活の見直しが優先されます。

とくに、ビタミンDや亜鉛などテストステロンの合成に関わる栄養素は、なるべく食事から摂取しましょう。

ただし、食事で十分にビタミンDや亜鉛を摂取できない場合は、サプリメントも選択肢となります。(文献5)

男性更年期に効く食べ物はありますか?

特定の食品に頼るのではなく、栄養バランスの取れた食事を心がけ、ビタミンD・亜鉛・たんぱく質などを含む食品を日常的に摂取しましょう。

一部では、バナナがうつ症状を軽減する可能性を説明している場合がありますが、明確な科学的エビデンスは確認されていません。

また、適度な運動やストレス管理を含めた生活習慣全体の見直しも、症状の予防と改善に重要です。

参考文献

(文献1)
男性更年期障害(LOH症候群)の治療について|医療法人社団 實理会 東京国際大堀病院

(文献2)
加齢にともなうテストステロン分泌の衰えについて|大東製薬工業|

(文献3)
西南泌尿器科クリニック|5分でわかる「男性更年期障害」

(文献4)
漢方で治そう|クラシエ薬品

(文献5)
男性更年期に効く食べ物とは?症状改善とテストステロンを増やす食事|天神駅前まめクリニック

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